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April 6, 2022
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カテゴリ: 常用漢字
​​  「風林火山」というとまず思い浮かべるのが、武田信玄の軍旗です。四字熟語がそのまま書かれているのではなく、「其疾如風 其徐如林 侵掠如火 不動如山」が書かれているのですが。



 典拠は兵法書の『孫子』です。

故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山、難知如陰、動如雷震。
――故にその疾(はや)きこと風の如く、その徐(じょ)なること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如く、知りがたきこと陰の如く、動くこと雷震の如し。

 「徐」は「しずかなること」と読ませるのが日本式ですが、静寂の「しずか」ではなく、「しずしずと」=「ゆっくり整然と隊列を組んで進むこと」です。

 中国の文献には「風林火山」と四字熟語として使う例は見られず、日本でも同様でした。
 「風林火山」では、「難知如陰」以下を切り取ってしまうところが中途半端で、「不動如山」と対になる「動如雷震」が消えてしまいます。

 「風林火山」は井上靖が小説のタイトルに使ったのが始まりではないかと言われています。
 四字熟語ではなかった「風林火山」も、いまや、「時勢や情勢に合わせた対処の方法」という意味の四字熟語としてりっぱに活躍しています。


            引用および参照元:冨谷至『四字熟語の中国史』岩波新書

星 ​兵…ヘイ、ヒョウ​


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Last updated  April 6, 2022 12:00:21 AM
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