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この毛虫が無毒!だなんて。。チャドクガ予防のために、サザンカを剪定しようとするときです。サザセンカの横にあるカシの樹の葉でよくみかける方が こちら。 アメリカシロヒトリです。 幼虫の出現するのも同じ時期でありますし、〔チャドクガと同じように〕幼虫が中齢期まで集団で生活するため、まちがわれやすのです。 それはそうですよね、ケムシの害にビクつきながらの、慣れない剪定作業。そんな折に、剪定しようと昇ったハシゴの上なんかで目の前の葉の上に、こんな虫がいたら、それは 驚きますよ。いや、驚かないほうが、むしろ おかしい。 しかしですね。このアメリカシロヒトリの姿を見て驚く前に、もっと驚かなければならない事実があるんです・・・それはこの虫が 無毒! で あることです。「こんなに毒針ぼうぼうのような姿なのに無毒っていったい。。」と思わずにはおられません。 しかし無毒とはいっても、このアメリカシロヒトリ。その特長は〔チャドクガがツバキ科しか食べないことに対して〕汎用性のすさまじい食欲に裏づけされた爆発的な繁殖力にあります。ウメやサクラ、ヤナギ、カキ、プラタナスなどなど、百数十種の樹木の葉という葉を、集団でおもいきり食い尽くして加害することが知られています。 さらには、毎年秋の時分に孵る幼虫が、越冬のために雨や風が当たらない安全な場所に移動する性質があります。 これも、またこわい。 雨や風が当たらない安全な場所には、床下や屋内も含まれるのですから。そうですね・・たとえばですが・・・夜に、なにかもぞもぞするものが顔に当たって、電気を点けてみたらアメリカシロヒトリであったことがありましたけれど、そんなときに「この虫は無害だから大丈夫」だなんていえるヒトって、そんなに多くないと思いますよ。ええ。さらに皮膚が敏感な方は、たとえ無毒だとはいっても、毛が付着することで痒みを生じるケースもあるといいます。 したがって剪定時に巣を張った幼虫群を見つけたときは、心を鬼にして防除しています。ちなみに大量発生して、地域全体での問題となってしまっているいる和歌山県田辺市のニュースは こちら 。 日本のチョウやガのチョウ目昆虫は5000種、そのうちの、いわゆる毛虫は、1000種くらい。このなかで、人を刺す種類は、おおよそ20種類[少なくてびっくりなのですが]といわれています。 とくに都市部における庭を愛する者として、この20種とのつきあいを、うまくこなしていきたいものですよね。 おとなりさんの庭に大発生した毛虫が ぞろぞろと 我が家にやってきたり、我が家の毛虫が おとなりに 大移動したり・・なんて話も けっこうありがち。 ご近所さんとの良好な関係を保つためにも 農作業や 庭管理は先手先手がベターですよね。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」/a>」
May 31, 2022

やってきた チャドクガ。昨年より二週間ほど遅く窓辺に現れた不吉な黄色い使者・・・・そうなんです、ガーデニングファンにはお馴染みのこの虫が チャドクガ です。 本州以南の日本各地に分布し、春と秋の年2回にわたって発生するこの虫。いまが越冬した卵から幼虫が孵化する時期となります。そしてなにより恐ろしいのは、このガの持つ毒針状になった体毛。その毒針で被害を受けたときの様子は、つぎのように描写されていますよ。 毒針毛は非常に細かく、長袖でも夏服などは繊維のすきまから入 り込む。直接触れなくても木の下を通ったり、風下にいるだけで 被害にあうことがある。またハチの毒などと違って幼虫自身の生 死に関わらず発症するので、幼虫の脱皮殻や、殺虫剤散布後の死 骸にも注意が必要である。被害にあったときに着ていた衣服は毒 針毛が付着しているので、取扱いに注意する。成虫も毒があり、 卵塊は成虫の体毛に覆われているので、幼虫の時期のみでなく年 間通じて注意が必要である。というわけですから、「刺されて」被害にあう人が後を絶たないという状況になることが多いのに納得させられますね。さらには ヒトにアレルギー反応をおこさせるとされている毒針毛の影響で すが、“1回目より2回目、2回目より3回目というふうに回数 を重ねる毎に症状が重くなる”という見解もあるようです。したがって対策としては、少なからず毎年この虫が発生するお庭では刺されないようにすることが肝要で、そのためには ● 庭のなかのツバキ科の樹木だけでも、早めに剪定 ● 葉の裏に卵塊を発見したら、即座に葉ごと処分 ● 孵化したてのケムシが発生している場合も、即座に葉ごと処分 ● 剪定作業に使用した服は、すぐに着替えて、洗濯というような、はやめはやめの対応をして先手を取ることが肝要 です。・・・そして、そんな剪定作業を終えた本日。虫被害を受けることなく作業を終えることができたと思いきや・・・午後になったとたんに いろんなところが痒い気がするのは、これは気のせい? 寒さで遅くなったり、温かさで早くなったりする虫の発生。 ただ温度さえあがってくれば、一気に大発生しちゃったり もするのが彼らの常。 まさに 油断大敵です。「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」/a>」
May 27, 2022

レッドロビンを枯らすカミキリ。前回につづき、ルリカミキリの被害の続編です。よろしかったら。 ↓レッドロビンを隣地との境い目の境界の生け垣にしようと、画策する話のつづきです。春先に事務所にやってきたベテラン農家さんが、ようやく生け垣に見えはじめた二年目のレッドロビンを見るなり この赤い葉の樹にはテッポウ[こちら]がはいってくるからなぁ と呟かれた言葉を耳にしたとき、わたくしは まさかレッドロビンにカミキリムシが憑くなんて[果樹やセンダンの樹ではあるまいし]そんなことってあろうはずない・・と思ってしまったのですけれどそのつぶやきを聞いたその年の秋、順調に育っているとおもっていたレッドロビンが 被害を受けているのに気づきました。 ↓取り木のときに使う環状剥皮をするときのような状態にも似た樹皮の被害が こちら ↓ 。 アップで見ると、 こんなかんじ。樹皮の下を[映画ハムナプトラにでてくるムシに]這いまわられたような そんな被害の状況です。這いまわられ食べられたのだとおもえる食害あとには まるで ヤシガラのような繊維質だけが貼りついているというようなひどい状況です。しょうじきいって 果樹にはいるゴマダラカミキリ[こちらは樹皮の下を這いまわったりはしませんものね]よりもひどい食害痕・加害痕だと思わされました。樹体の広範囲にわたってこんなひどい食痕を残すカミキリムシ は こちら。 ルリカミキリ です。大きさが2センチくらいの大きさの 黄色くてかわいいかんじのする虫であり、頼りなげにふわふわと飛行する飛行している虫だけに、まさかこのカミキリが犯人であるとは意外なかんじがしたものです。九州では[ここ4・5年のあいだに生息範囲をひろげているかんじなので]これから被害が目立ってくるのかもしれませんから、街路樹にとっては要注意の虫だといえそうです。ということで今回は宮崎にもたくさん植栽されているレッドロビンの害虫についての、お宅のレッドロビンにも要注意というおはなしでした。 ミノムシにハマキに、今回のルリカミキリに加えて、新芽 には もちろんアブラムシもついてきますから、ご用心。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
May 24, 2022

前回の “瑠璃鐫花娘子/るりちゅうれんじ”と、おなじ瑠璃色つながりの庭の難敵ということで、ここのところ私が3年ばかり対峙格闘しているルリカミキリの回の採録です。レッドロビンが最近なんだか弱っちゃって・・といわれる方、いまが成虫が侵入してくる時期ということで、よろしかったらご参考に。 ⇩『ルリカミキリ。準絶滅危惧種とはいうけれど。』頼りなさげにふわりふわりと空中を飛ぶ、黄色いボディの小型のかわいいカミキリムシ。ルリカミキリです。体長は2センチほど。 隣地との境い目の境界の生け垣にしようと育てているレッドロビンの近辺で よく見かけるなあとは思っていましたが、まさかこの虫が 手塩にかけて育てていたたレッドロビンに害をなしていたなんて・・・びっくりです。そんな ルリカミキリの被害が こちら ↓ 。 レットロビンの皮の下に潜り込み、まるで環状剥皮をしたかのような状態になるまで食していきます。そして こちらが食された跡の患部にのこる繊維質。指で触るとズルっと剥げてしまいます。 食された跡、この感触は まるでココナッツの繊維にも似て。で、この食痕あとの繊維質をとったら、表皮がすっかりなくなって幹がまるでサルスベリの樹の幹みたいに つるつるになってしまうという怖ろしさ。これでは表皮の下にある維管束などが被害を受けて、樹上まで水が上がらなくなって当然です。こんな被害にあったら、レッドロビンもかわいそう。一頭ならまだしも、複数頭に同時に食されたとしたら、あっというまに枯れてしまいそうですよ。さて そこで防除法なのですが、これがなかなかに難しい。樹皮の下にいるわけですから、農薬を散布したとしても薬液が直接かからないし、そもそも樹皮を食べすすんでいってしまうので、繊維質のトンネルのいまどこにいるのかもなかなかわからないという厄介さなんです[防除したい身としてはじつにくやしい]。そこで・・・しかたがないので食べた跡の繊維質を剝がしていって捕獲するという、非効率な手作業的な方法をとっています。したの写真が、運よく捕獲できた幼虫です。頭には鋭い牙があったり。 大きさ、体長は 2センチほどです。 ということで今回は、町中の植え込みにたいへんよく利用されているレッドロビン/アカメガシに憑りついて枯らしてしまう虫についてのおはなしでした。最近庭のレッドロビンが弱ってきたなぁと、心当たりの方はご注意くださいね。 それにしてもの ルリカミキリ。それでいて高知県な どでは 準絶滅危惧種にも指定されてるというのですか ら、なんとも摩訶不思議なはなしです。なにか高知土着 の強力な天敵でも かの地にはいるのかしらん。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
May 22, 2022

瑠璃鐫花娘子が でたっ。ミノムシにやられたサツキを せっせと世話して やっとのことでなんとか葉っぱを揃えられるまでに回復させた とおもっていたら、 サツキの葉の中心の 太い葉脈だけを残して 左右の葉の部分を食して、見た目でいえば 一枚の葉を一本の線状に齧りたおしていくという そんな信じがたい食性をした虫がいるんです。 枝で見たときのその虫の被害が こちら。⇩。 大人の手の平くらいの面積が 順に食害されていき、しまいには手にもっている枝全部の葉が上記の棒状に食害されてしまいます。そしてこちらが 現場のツキの被害状況です ⇩ 。中央にいる犯人のまわりにある 棒状のものが かつては葉であった部分。 イモムシ類の特徴として この虫も集団で発生しますから、数がおおくなれば サツキはいっきに丸坊主の状態にされていきます。 こいつの名前は 瑠璃鐫花娘子。 るりちゅうれんじ と読むハチの幼虫です。昨年も サツキのお花が 咲くころの時期に出現しましたので、 むむっ、なんだかサツキの葉が急に寂しくなってきたぞなんて感じた方は、早急な観察&点検&駆除をお願いします。 それにしてもの 瑠璃鐫花娘子。その字面に はむかしなつかしの夜露死苦や、キョンシーの額に貼っ てあった おまじないの文字など連想しませんか笑。「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」
May 19, 2022

早期水稲は 中干しの時期にはいります。本年は目立った遅霜の被害もなく、例年よりもおとなしめの生育をしているかんじのイネの生育でした。が、連休すぎからの雨天曇天が続いている影響で、葉が伸び気味となって垂れ込んできた田んぼが多くなってきているかんじがします。 と、いうことで恒例の中干し。 天気が晴れぬままに梅雨にはいることも予想されますので、とくに地力のある水田などでは 早めに実施されるとよいでしょう。以下は その中干しについての定番の溝切りの回の再掲載です。ご参考に。↓『イネつくりといえば みすみはんさく。』田植えから約60日が経過するころ、この時期は、身体づくりにおわれていたイネの生長が、実をつくる生長に切り替えられていく時期なんですよ。田植してひと月後の話しは こちら。 〔4月1日前後に田植したイネでは〕そんな季節のはじまりです。そしてイネの生育の転換期を助けるのが、田んぼの水管理です。この時期に、“ためっぱなし”であった田の水も、抜いてしっかり干すんです。これを 「中干し」といいます。このような管理をするのには、もちろん理由があります。 ■ 土中の有機物の分解に伴い発生する硫化水素やメタンガス を抜く ■ 遅れて発生しようとする、イネの生長〔分けつ〕をおさえる ■ イネミズゾウムシ・シャンボタニシなどの水棲害虫の駆除 ■ 田の表面を硬くしていくことで、来るべきイネ刈りをやりやすくなるといったところ。 そうそう、田んぼが見られる環境にお住まいで、田を見る機会がある・・・といわれる方は、就農希望者でなくとも、ぜひぜひ田の水の有無を観察されてください。面白いものですよ。あ、そして タイトルの “みすみはんさく” さんです。 三角半作さん? 水見範作さん?じつはこの方、日本のイネつくりコンクールで、長年にわたって優勝してこられた方なんです・・・なんていったら信用していただけるかもしれませんが〔無理か/笑〕、ほんとはイネつくりに関する格言です。正確には 「水見半作」となります。これは 水の管理は、稲つくりの半分を占めるほど大切な作業である という意味なんですね。。頼りになるんですよね、みずみはんさく/笑。土の栄養状態や病害虫のことばかり、あるいは大型機械での大規模農業が注目されがちなイネつくりですが、じつは イネつくりには、田んぼという生育環境をコントロールするための〔ある意味ローテクともいえる〕水管理技術も必要不可欠です・・・ということですね。 中干しの時期の。田のライムグリーン色のなかにたたずむのは、 凄く気持ちがいいんです。そう、これすなわち アマガエル気分 ↓/笑。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」
May 16, 2022

安徳帝は壇ノ浦で入水されたとされていますが。5月08日に放送された「鎌倉殿の13人」の壇ノ浦の合戦にて、二位の尼に抱かれて入水される安徳帝のシーンがありました。名場面ですよね。今回にかぎらず、どのようなドラマをみても胸を打つシーンだと思います。 個人的には やはり大河ドラマの「平清盛」にて、深キョン演じる二位の尼/平時子に抱かれて入水される帝の、祖母でもある時子とお二人で会話するシーンが思い起こされます。とはいうことなのですが・・・そこで鹿児島県の垂水です。ここ数回宇喜多秀家公つながりでご紹介してきたのですが、じつはこの地に、壇ノ浦で入水されたはずの、その安徳帝をお祀りする神社があるのです。神社の名前は 居世神社[こせ神社]。案内板には つぎのような説明が記されていますよ。なお神社のなまえである居世/こせですが、これは いせ/伊勢とも読める。伊勢神宮を崇拝し権威を誇ってきた平家ではありますが、都を追われ戦に敗れた身ゆえ、公に伊勢とはなのれなかったので、いせともよめる当て字を用いたのではないか・・といわれているそうです。 前回ご紹介した七人塚の平家ゆかりの平野家もあることですし、また宇喜多秀家も匿われていた土地柄でもあります。 壇ノ浦合戦時には七歳といわれている安徳帝におかれましては隠遁生活ではあるとはいえ、自然豊かな錦江湾沿いのこの地にてお健やかな生活をおくられていたとしたら いいことだよなあ・・などと、神社にお参りするたびに 思いめぐらし。。初春の神社の裏手には、特産のマメ畑&袋かけされたビワ畑がひろがります。この日はなんだか、優しげに見える桜島。。 屋敷から3kmの道のりを歩いて居世神社にお参りする ことを日課とされていたという宇喜多秀家公。うたた ねの夢は牛根の里にさえ都忘れの菊は咲きけり と歌 を詠まれています。居世神社の紋章は菊の御紋。。 「夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜」
May 9, 2022

七人塚。その後。関ケ原合戦のあと薩摩に匿われた宇喜多秀家。その屋敷あとが垂水にあるという話関連の後編です。その屋敷跡を訪ねてに行く途中でみた七人塚。その塚が源平合戦に関連するということで、資料として2015年11月分の内容を変更して再録してみました。ご参考までに よろしかったら。 ⇩『源平合戦、その後。七人塚。』壇の浦の海戦で源氏に敗れた平家の残党たち。 四国や九州などの各地へ散り散りとなって逃れ、そのうちの現在の垂水市の牛根辺田に土着したのが平野家一族です。その平野家はもともと平家の水軍であったことから操船術はもとより、造船技術にも優れていたので次第にこの土地での有力者になっていったといわれています。そこで、薩摩に匿われていた宇喜多秀家です。この秀家公がこの地にいるあいだ、毎日のように日参されていたというのが、この七人塚[こちら]だったということ。その七人塚の案内解説板にはそんな秀家公の日常の話と併せて、じつはこの塚が平家残党であったその平野一族と関係するものであったことが記されてありました。 ののいわく・・・「源平合戦に勝利した後、源頼朝による平氏一族・平氏残党の探索は厳しく続きます。しばらくして山伏に姿を変えた源氏の追手7人が、平野家一族を暗殺にやってきますが、平野家随一の剣客が夜陰に乗じて追手7人を倒したと伝えられています。その七人の追手の亡骸が祀られている場所、それがこの七人塚です」 と。いやー、すごいはなしですよね、七人ですよ、しかも追手で選ばれたであろう刺客の人達をいっきに豪快にですもの。ものすごい手練れ・剣の名手ではないですか。切られた追手も、大活劇/大立ち回りしながら 敵ながらあっぱれ・・なんておもったのではないでしょうか。などとついついかってに想像してしまったのです。しかし、しかし。実際に七人塚に行ってみて感じたことなのですが、なぜか七人塚の印象が暗い。塚がアコウの樹に覆われているからなのか、入口のキンギギドラの首が這っているかのようなヤマモモの枝がそう感じさせるのかはわかりませんが、晴天の南九州しかも桜島のある錦江湾の陽光が照り付けているというのに、なぜか人を拒むかのような暗い感じがするのです。不思議な話ではあるのですが。 ののそうかんじて、垂水からかえってきて、しばらくしてのこと。垂水のある鹿児島の大隅出身の方とお会いする機会があったので、これはしたりと、その方に七人塚の話をお伺いしたのです。すると、あの七人塚にあった説明板の解説とは異なる塚の由来を聞くことができたのです。それは・・・いまの鹿児島県の垂水に根付いた平家の落人である平野氏一族が、ある日訪れてきた七人の侍たちを”平家落人を追ってきた源氏”だと勘違いして一人づつ刺殺してしまい[その後追っ手ではないという事実が判明したあとに]その七人をお祀りした。 七人塚はその塚なのだと。なんのことはない無実の方々を間違って殺めちゃってしまったという、討たれた方々にとっては無念このうえない話であるとおっしゃったのです。その話をきいたときに、おもわずわたくし、それだっ 800年の時が過ぎても塚が訴えたかったのは、それだったのかもっ と、おはなしを聞かせていただいた[もちろん前後の事情など知る由もない]その方に対して ついつい大声出して驚かせてしまって ただただ申し訳なし/笑。ということで今回は、平家とか、宇喜田秀家とか、豊臣秀頼とか幸村とかが 逃れてきたという伝説の残る鹿児島県垂水市のお話でした。次回へとつづく・・。 それにしてもの源平合戦の、戦いがすんでからの平家に 対しての鎌倉幕府の執拗な残党狩り。霊媒師でもない 私にさえのそんな“暗い気配”をこの地に感じてしまったのは、 その陰湿さのせいなのかもしれません。 「夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜」
May 7, 2022

宇喜多秀家が日参されたという七人塚。関ケ原合戦のあと薩摩に匿われた宇喜多秀家。その屋敷跡が垂水にあるという話関連です。その屋敷跡を訪ねてに行く途中にでっかいヤマモモの巨樹があり、その根元にあったのが七人塚。源平合戦に関連する資料として2015年11月分ですが、よろしかったら。 ⇩「亜熱帯雨林のなかで見た七人塚。」秋晴れの午後だ というのに、誰もみかけない山道。のの [垂水の豪族である平野家に匿われていた]宇喜多秀家公が住まわれていたという屋敷あと を 訪ねようと、その山道をのぼっていくと、 二股の分かれ道。その標識の示す左手には・・・のの歩道の上に覆いかぶさるようなかたちで[龍か大蛇を連想させられましたよ]巨樹/ヤマモモの枝が空中に大きく張り出しており、その枝をくぐったところにのの“七人塚” の解説板が ありました。その解説を読み、案内の矢印どうりに左手に回り込んでいった先にあったのが こちら。 七人塚 です。のの[失礼とは知りつつ]いっけんすると巨樹の根元に見えますが、こちらは南九州に多いアコウという樹。いろいろな鳥たちが実を食べることによって運ばれ、その種子がもともと生えていた樹木の上に落ちて発芽し、成長していく過程で気根を伸ばし最終的にもともとあった木を覆い尽くし枯らしてしまうアコウの樹です。そのアコウの樹[大人七人の両手を繋いでも抱えきれないような]に、いまや飲み込まれてしまったかのようにしておられるのが、 この “七人塚” なのでしょう。よくよく拝見すれば、そのうねった気根のなかに、飲み込まれた石塚の一部が見える気もします。それにしてもの、この光景。秀家公の屋敷あとが、天に向かってまっすぐ延びたスギの木が点在していただけに[曲線と直線・暗と明・無機と有機・未分解と分解といったような]なんとも対照的なたたずまいでありました。そして静寂です。南国の明るい亜熱帯の林のなかにいるはずなのに、トリの声ひとつしない静けさ。平野家の子孫の方々のお家も点在するはずだというのに、ちょっとした別世界の観あり。 ちなみにこちらは秀家公家臣のお墓 → この地にかくまわれているあいだ、七人塚に毎日御参り されていたという宇喜多秀家公。そのときの塚の近辺は いったいどんな風景だったのでしょうね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
May 5, 2022

スターゼリー、再び。。丸くて 透明な まるでバランスボールかビー玉みたいに見えてしまう スターゼリー。表面が粘着質で、ふにゃふにゃというか、ぷるぷるというか、決して硬くはない物質であるスターゼリー。 こうやって見るかぎりいかにも人工物のように見えますが、しかし実際には自然に出現するものであり、前回採取時の姿が ↑こちら、 ご紹介した回はこちら となります。そんなスターゼリーの出現に関する わたくしなりの考察ななのですが、これまでの経験から思い返すと ● 見つかる場所は同じ場所 ● 暗くはないが、直射日光は当たらない場所 ● 湿気のある場所 ● 寒い季節 ● 雨が上がって、風のない晴天時 ● 雷雨のあと ● 朝の時間帯 といったような気象条件が揃った日の朝に、前日までには存在してない場所に、唐突といったかんじで5個ほどの数のスターゼリーが目の前に転がっている状態で見つかってきたのです。で、今春。上記の条件が揃いそうな日の朝には、わくわくそわそわしていつもの場所にいってみるのだけれど・・・そんなふうに意識したのが悪かったのか、探しても見つからない日がつづきました。前回は 採取したボールを花瓶にいれ冷暗所で放置/こちら したから、今度見つけたら触らずにそのまま観察しようとおもっていたのに、「寒い季節もおわるし、今シーズンはもう出会えないかもね」などと思ってあきらめの心境になっていたところ、しかしついに4月の28日。雨があがった日の朝に[いつもは複数なのに今回は]一個だけ発見っ。 いつもの場所の向かって左側に 転がったからなのか、表面部にはいつもよりも多くの砂などが付着していますけれど、これはまぎれもないスターゼリー。 で 今回はそのまま発見場所にて放置し観察するはずだったのですが、しかし数も一個だけ、さらには スターゼリーだとわからないほどに あまりに表面が汚れていたので、そこでそっと手のひらに載せたまま、陶器のなかにいれた清潔な水道水のなかでユラユラとゆらしてみたところ 砂粒などは 取れてきたのですが、砂粒などが取れる前に、残念ながら 二つに割れてしまいました。割れてしまったスターゼリーのアップがこちら ↓です。 透明である状態がわかります。 そして、こちらが内側の映像なのですが・・・どうも内側が少しだけ空洞であるような気がしました。新たな発見ですね。ということで、スターゼリー。次回にまた採取できる機会がくれば、こんどは1個だけは よく切れる刃物で切ってみたいなと思いました[残りは放置して観察か]。つづく・・・といいな/笑 と おもいつつ。 水でやさしく洗うだけでも壊れてしまうほどに 軟らかい状態であるスターゼリー。 となれば、 たとえば 出現時に空から落ちてくるといった 可能性は否定できそう・・と 今回思いました。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
May 4, 2022
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