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「時空を超越した神の救い、その2」 2014年9月18日インターネットのテレビ局CGNTV(Christian Global Network Television)の番組「みことばに聞く」に当教会の牧師が出演しました。2014年7月31日放映「知恵の霊的な教え」 「時空を超越した神の救い、その2」 甲斐慎一郎 コリント人への手紙、第二、4章18節 この書の特徴の一つは、「まえがき」において「時空を超越したわざを行われる全知全能の神」と「時間と空間を超越して贖罪のわざを成し遂げてくださった救い主イエス・キリスト」が主題となっているメッセージを集めたと書きましたが、もう一つの特徴は「私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです」(第二コリント4章18節)という聖書のことばからのメッセージを記した4、5、6にある「見えないものに目を留める(1)ー(3)」です。 私は、45年間、昭島市において福音を宣べ伝えてきましたが、最も困難を覚えたことは、聖書からのメッセージは、すべて「目に見えないもの」を語り、それを信じるように勧めることなので、「目に見えないものは存在せず、よく分からない」と考える聴衆に、どのように語るならば分かってくれるかということです。これは至難のわざです。そのような時、出会ったのが「物理学的人生論」で、私の科学に対する考え方を根本的に変えた本です。 聖書は、「見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです」(第二コリント4章18節)と教えていますが、「現代科学も、見えるものは一時的で、見えないものはいつまでも続く」と教え、「現代科学の多くは、肉体的な知覚の範囲を越えた(言い換えれば、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚という五感で知ることができない)実在の質や量を扱っています」。「現代科学も、科学的に証明することができない前提(エネルギーが存在すること)を信じるのであり、これは信仰にほかなりません」(本文の5.「見えないものに目を留める(2)」より引用)。科学をこのようにとらえることは非常に大切であると思います。 「あとがき」を書き終えた直後に『宇宙は何でできているのか』という本が出版されたことを知り、早速、購入して読みました。第一刷は、2010年9月30日発行です。副題は「素粒子物理学で解く宇宙の謎」で、著者は、文部科学省が世界トップレベルの研究拠点として発足させた「東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)」の初代機構長の村山斉師です。 私が宇宙や素粒子の謎について引用した『物理学的人生論』は、第一刷が1965年ですので、今から45年前です。その間に数々の新しい発見があったことでしょう。それで最新の宇宙と素粒子に関する書物を読んだことですが、結論を申し上げるなら、「エネルギーは現代物理学の基礎概念です」(猪木正文『物理学的人生論』153ページ)ということは、最新の研究と発見と本質的に少しも変わっていません。以下は、最新の素粒子物理学の研究と発見です。 「学校では『万物は原子からできている』と習いますし、たしかに地球以外の星も原子でできてはいます。しかし実は『原子以外のもの』が、宇宙の約96%を占めている。……それがわかったのは、2003年のことでした。……宇宙の中で、私たちが理解できた原子は4.4%にすぎません。宇宙のエネルギーの23%を占める暗黒物質は星や銀河ができるもとであり、……また、宇宙のエネルギーの73%は、もっと得体の知れない暗黒エネルギーで、『見えない力』で宇宙の膨張を後押しして膨張をどんどん加速しています」(村山斉『宇宙は何でできているのか』44、224ページ)。 この書も参考文献に記したように、優れた著書に負うところが大きいことを書き添えたいと思います。お気づきのことがありましたならば、ご指導をお願いいたします。 執筆の機会を与え、またいろいろとアドバイスをしてくださったいのちのことば社出版部の方々に心から感謝しています。 2010年12月 著者(拙著『聖書の中心的な教え』の「あとがき」より) 次は2014年9月25日「聖書が教えている奇蹟、その1」です。 甲斐慎一郎の著書→説教集 東京フリーメソジスト昭島キリスト教会
2014.08.30
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「時空を超越した神の救い、その1」 2014年9月11日 インターネットのテレビ局CGNTV(Christian Global Network Television)の番組「みことばに聞く」に当教会の牧師が出演しま した。2014年7月23日放映「神が与えてくださる知恵」 「時空を超越した神の救い、その1」 先日、テレビでニュースを見てからチャンネルを変えた時、放送大学の講義が放映されていたので、興味深く見ました。その講義の内容は、「インターネットが発達すると、人は時間と空間の拘束から解放される」というものでした。確かにインターネットが普及すると、人は、時空を超越して情報を伝えることができるようになります。 江戸時代に薩摩藩の西郷隆盛は、江戸から薩摩まで行くのに50日かかったということですが、約1500キロメートルの道程を50日かけなければ、薩摩の人と話すことはできませんでした。東京~鹿児島間は、新幹線で7時間で結ばれます。飛行機に乗れば、1時間50分で着きます。電話をかけるなら、呼び出し時間を入れなければ、すぐに鹿児島の人と話しをすることができます。電子メールを送信すれば、数秒で文章も写真も送ることができます。文明の利器が発達すれば、人は、時間と空間の拘束から解放され、地球の反対側に住んでいる人たちにも、一瞬のうちに情報を伝えることができるようになります。 文明の利器が発達すれば、時空を超越して物事を行うことができるというのは、良いことだけでなく、悪いことにも当てはまります。たとえば、戦いに用いる武器も、初めは刀、弓矢、鉄砲ですが、それが大砲、焼夷弾、原爆や水爆などの核爆弾、ミサイルなどになり、時間と空間に拘束されないものになります。武器を製造する根底にある人間の悪い心は、「悪事千里を走る」ということばのように、文明の利器が発達すればするほど、テレビ、電話、インターネットなどの情報機器を通して「罪悪」が時空を超越して広く、深く人々の心に悪影響を及ぼすようになります。「終わりの日には困難な時代がやって来る」(第二テモテ3章1節)ということばは、このようなことが理由の一つとしてあるのでしょう。しかし聖書は、このような情報機器が発達していなくても、アダムの堕罪による罪は、あらゆる時代の、あらゆる人々に及んだと教えています(ローマ5章12節)。 聖書には、神の啓示が記されています。神の啓示は、人の探求ではわからない神と神に関する究極の真理を、神が時空を超越して一足飛びに私たちに示されたものです。ですから神の啓示されたことは、時間と空間に拘束されている人間には、全く不思議で信じられないものです。しかし科学や文明が発達し、人間が発見し、発明した文明の利器でさえも、たとえば衛星放送のテレビを放映すれば、一瞬のうちに、全世界の人たちにカラーで動く絵を見せることができます。「スカイプ」を使えば、アメリカにいる友人とテレビ電話として、顔を見ながら話しをすることができます。今時、そんなことは信じられないという人は、全世界にだれもいないでしょう。ましてすべてのものの創造主であり、科学の土台となっている自然の法則をつくられた全知全能の神は、初めから、時空を超越して、人の探求ではわからない神と神に関する究極の真理を啓示することができるのは当然ではないでしょうか。 この書は、このような時空を超越して啓示された神のことばである聖書のメッセージを集めました。いや、この書に記されたメッセージだけでなく、聖書のどこを開いても、そのメッセージは、全時代の、全世界の人々に、一瞬のうちに、神のことばを信じる人たちの心の中に働いて(第一テサロニケ2章13節)、神の救いのわざが成就するのです。 特に、2.「天地の創造(2)」、10.「人間の堕罪(2)」、14.「キリストの降誕」、16.「キリストの十字架」、17.「キリストの復活」、18.「キリストの昇天」、20.「神に近づく道(2)」、39.「聖書が教える祈り」、43.「三つの現実」、47.「三つの天」、57.「キリストの再臨(1)」、58.「キリストの再臨(2)」、61.「この世、ハデス、永遠の世」、64.「聖書が教える神の国(3)」というメッセージは、神は、時空を超越したわざを行われる全知全能の方であり、全時代の、全世界の人々を死に至らせる罪からの救いを受けるには、時間と空間を超越して贖罪のわざを成し遂げてくださった救い主イエス・キリストを信じることが必要であると教えています。 この書をお読みになる読者の皆様の上に主の豊かなご祝福がございますように心からお祈り申し上げます。(拙著『聖書の中心的な教え』の「まえがき」より) 次は2014年9月18日「時空を超越した神の救い、その2」です。 甲斐慎一郎の著書→説教集
2014.08.25
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「古代ヘブル語の時制概念」 2014年9月4日 インターネットのテレビ局CGNTV(Christian Global Network Television)の番組「みことばに聞く」に当教会の牧師が出演しました。2014年7月11日放映「覚えることと忘れること」 「古代ヘブル語の時制概念」 甲斐慎一郎 イザヤ書、49章8節 一、時制について 言語には時制があります。時制は「ヨーロッパ諸言語などで、過去・現在・未来など、時の違いを表す際の動詞を中心に見られる語形変化の組織である」と辞書には記されています(旺文社、詳解国語辞典)。 二、ヨーロッパ諸言語と日本語の時制 日本語の時制には「過去形」と「現在形」はありますが、「未来形」はなく、「現在形」で代用しています。たとえば「明日、学校へ行きます」というのは未来のことですが、現在形で表現しています。英語であるならば、「明日」という未来を表す言葉があれば、必ずWillかShallをつけなければなりません。しかしWillとShallは、助動詞ですから、英語も未来形の動詞は、ないことになります。それでも英語は、「過去形」と「現在形」と「未来形」がはっきりしています。そのために私たちは、時間というものは「過去」から「現在」そして「未来」に流れているものであると、何の疑いもなく信じています。 しかし人間の霊と心は、過去・現在・未来という三つに区切ることは出来ず、一つにつながったものとしてとらえています。たとえば、今が9月4日の午前1時であるとするならば、午前1時1分は、未来ですが、1分後には、現在になり、さらに1秒でも過ぎれば、過去になります。未来と思っていた時が、一瞬のみ現在となり、すぐに過去になっていくのです。 三、ヘブル語の時制 ところが「信仰の世界」や「神の世界」や「聖書の世界」は、このような「過去」「現在」「未来」という時制概念が全く通用しません。なぜなら「神にとっては過去や未来というものはなく、すべての事柄は等しく現在である」からです(ジョン・ウェスレー)。人間も「過去」のことは、過ぎ去って、どうすることもできず、「未来」は、来ないかもしれない不確かなものですから、神の前においては、「過去」や「未来」というものはなく、すべての事柄は等しく「現在」なのです。 ヘブル語には、古代ヘブル語と現代ヘブル語があり、現代ヘブル語は「過去形」と「現在形」と「未来形」がありますが、旧約聖書の原語である古代ヘブル語の時制には「完了形」と「未完了形」しかありません。 古代ヘブル語は、神の選民であるイスラエル人の言語で、旧約聖書は、神の視点から、また神を中心に記されています。それで、それを書き記す古代ヘブル語の時制は、「神にとっては過去や未来というものはなく、すべての事柄は等しく現在である」という神概念を基にしているので、「過去形」や「未来形」がない時制になったものと思われます。 四、古代ヘブル語の時制の特徴 古代ヘブル語の時制には、次のような特徴があります。 1.古代ヘブル語の時制概念はかなり自由です。古代ヘブル語の時制は、「完了形」と「未完了形」しかありませんが、「未完了形」といっても必ずしも未来の行為を表すとは限りません。過去の行為を表すこともできます。 2.特に、神が主語となる場合には、過去と未来が厳密に分けられることがありません。なぜなら、神は常に働いておられますから、過去に行われたことは、未来においても現実となるからです。ですから「未完了形」の動詞が過去の行為を表すと同時に未来の行為をも表すことができるのです。また反対に「完了形」の動詞がまだ起こっていない神の行為に対しても使われます。神が確実に実現されることは、たとえまだその出来事が完了されていなくても、「完了形」で表されることが多いのです。 五、聖書の読み方 私たちは、聖書を読む時、また神のことばを聞く時、「神にとっては過去や未来というものはなく、すべての事柄は等しく現在である」ということを念頭に置き、過去や未来の出来事にとらわれないことが必要です。すなわち、この聖書の記事は、過ぎ去った「過去の出来事」なので、今の自分には関係がないとか、この聖書の記事は、まだ来ていない「未来の出来事」なので、今の自分には関係がないというような捉え方をしてはならないのです。 林修氏は、テレビの番組で「いつ学ぶか?」「今でしょ」という言葉をはやらせましたが、この言葉を用いるなら、聖書は、「いつ信じるか?」「今でしょ」と教えています。 「恵みの時に、わたしはあなたに答え、救いの日にあなたを助けた」(イザヤ49章8節)。「確かに、今は恵みの時、今は救いの日です」(第二コリント6章2節)。次は2014年9月11日「時空を超越した神の救い、その1」です。
2014.08.25
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「過去を変えてこそ将来がある」 2014年8月28日インターネットのテレビ局CGNTV(Christian Global Network Television)の番組「みことばに聞く」に当教会の牧師が出演しました。2014年5月23日放映「イエスを仰ぎ見なさい(2)」 「過去を変えてこそ将来がある」 甲斐慎一郎 イザヤ書44章22節 多くの人たちは、「過去は変えられないが、未来は変えられる」と考えています。確かに神を信じない世の人々がこのように思うのは当然のことです。しかし聖書は「過去を変えてこそ、将来があり、過去を変えられなければ、将来はない」と教えています。 一、二種類のこれからの時(未来と将来) 宗教哲学者の波多野精一氏は、二種類のこれからの時をそれぞれ「未来」および「将来」と呼び、実存哲学者ハイデガーは、「未来」および「到来」と呼んで区別しました。 ▽未来――いまだ来たらずという意味で、見通しがきかない絶望と不安の時です。 ▽将来――まさに来たらんとするという意味で、見通しがきく希望と平安の時です。 未来は現在から離れて人の手が届かない時であるのに対して、将来は今につながる人の手が届く時であり、大きな違いがあります。 二、二種類のいままでの時(過去と由来) 前述した実存哲学者のハイデガーは、二種類のいままでの時をそれぞれ「過去」および「由来」と呼んで区別しました。 ▽過去――過ぎ去ったという意味で、今さらどうすることもできない時です。 ▽由来――由って来たるという意味で、今にまで伝えられて来た時です。 過去は現在から離れて人の手が届かない時であるのに対して、由来は今につながる人の手が届く時であり、大きな違いがあります。 三、過去―現在―未来という生き方 もし私たちが、いままでの時を過去としてしかとらえることができなければ、悪かった過去も良かった過去も、すでに過ぎ去って人の手が届かない、今さらどうすることもできないものとなるので、それを改めて現在という時に生かすことができません。その結果、これからの時を未来としてしかとらえることができず、絶望と不安に陥るのです。 神は時空を超越された方ですから、「神にとっては過去や未来というものはなく、すべての事柄は等しく現在です」(J・ウェスレー)。人間も、過去のことは、今さらどうすることもできず、未来のことは不確かですから、神の前においては、過去や未来というものはなく、すべての事柄は等しく現在です。 もし私たちが現在、神を信ぜず、今まで犯してきた罪を悔い改めず、キリストの十字架による贖いを信じないで罪を赦されず、聖霊によって罪をきよめられなければ、罪深い過去の姿は、そのまま現在の姿であり、それはまた未来の姿でもあり、罪深い姿は永遠に続きます。これが永遠の滅びであり、地獄です(ヨハネ3章36節、黙示録20章15節)。 人は、罪深い過去を、罪がなかったかのようにぬぐい去ることは絶対にできません。ですから聖書は、「過去を変えられなければ、将来はない」と教えているのです。 四、由来―今―将来という生き方 もし私たちが今、神を心から信じて、いままで犯してきた罪を心から悔い改め、キリストの十字架による贖いを信じて罪を赦され、聖霊によって罪をきよめられるなら、その罪をきよめられたいままでの姿は、今の姿でもあり、それはまた将来の姿でもあり、罪をきよめられた姿は永遠に続きます。これが永遠のいのちであり、天の御国です(ヨハネ3章16節、黙示録21章3、4節)。 人は、罪深い過去を、罪がなかったかのようにぬぐい去ることは絶対にできません。しかし神は、次のように仰せられました。 「わたし、このわたしは、わたし自身のために、あなたのそむきの罪をぬぐい去り、もうあなたの罪を思い出さない」(イザヤ43章25節)。「わたしは、あなたのそむきの罪を雲のように、あなたの罪をかすみのようにぬぐい去った。わたしに帰れ。わたしは、あなたを贖ったからだ」(同44章22節)。 神は、キリストの十字架による贖いによって、私たちの罪をぬぐい去ることができるので、私たちは、「栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられて行」くという将来があるのです(第二コリント3章18節)。 林修氏は、テレビの番組で、「いつ学ぶか?」「今でしょ」という言葉をはやらせましたが、この言葉を用いるならば、聖書は、「いつ信じるか?」「今でしょ」と教えています。 「恵みの時に、わたしはあなたに答え、救いの日にあなたを助けた」(イザヤ49章8節)。「確かに、今は恵みの時、今は救いの日です」(第二コリント6章2節)。 次回は2014年9月4日「古代ヘブル語の時制概念」です。
2014.08.24
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「聖書が教える国家の建設(9)神の国の建設」 2014年8月21日インターネットのテレビ局CGNTV(Christian Global Network Television)の番組「みことばに聞く」に当教会の牧師が出演しました。2014年5月14日放映「イエスを仰ぎ見なさい(1)」 「聖書が教える国家の建設(9)神の国の建設」 甲斐慎一郎 ヨハネの黙示録、11章15節 聖書は神の国には「地上の王国としての神の国」と「信仰者の心にある神の国」と「新天新地としての神の国」の三段階があると教えていますが、過去・現在・将来という観点から「歴史的な神の国(地上の王国としての神の国)」と「霊的な神の国(信仰者の心にある神の国)」と「終末的な神の国(新天新地としての神の国)」があると啓示しています。 一、神の国の性質 上の図の右の部分は、聖書の預言の解釈を図形で表したもので、預言の成就を三つの山にたとえています。聖書の預言の多くは、旧約時代やキリストの時代に、歴史的な事実として成就しましたが、それとともに2000年にわたる教会時代に生きた個人個人の生涯に、霊的に成就し、そして世の終わりの終末時代には完全に成就するのです。 上の図の左の部分は、聖書の預言の表現を図形で表しています。預言を記した聖書の著者は、過去から将来を見ているので、預言の成就という三つの山が重なって見え、時間の経過を無視して預言を表現しています。これは神の国の預言に関しても同じです。 イエスが神のわざを行っておられるのは神の国が来ている(11章20節)証拠であり(歴史的な成就)、また神の国は、主を信じる者のただ中(17章21節)にあり(霊的な成就)、さらに世の終わりには、有形の神の国が建設される(黙示録11章15節)のです(終末的な成就)。 二、神の国のとらえ方 神の国には「歴史的な神の国」と「霊的な神の国」と「終末的な神の国」の三つがあります。ですから、この三つを一つのものとして考えるのが神の国の正しいとらえ方です。 しかしパリサイ人のようにイエスが来られたのは神の国をつくるためであることを信じない者(歴史的な神の国の欠如)、またテサロニケ教会の一部の人たちのように終末的な神の国のみを信じて、締まりのない歩み方をする者(霊的な神の国の欠如)、そして神の国はすでに来たのだと言って、霊的な神の国のみを主張する者(終末的な神の国の欠如)は、神の国をまちがってとらえており、どれも真の神の国を否定することになるのです。 三、神の国にはいる者 人は、過去だけや現在だけ、また将来だけを見て生きていくことはできません。なぜなら私たちは、過去の出来事をどうするのかということが現在の生き方を決定し、現在をどのように生きるのかということが将来の姿を決定するからです。過去と現在と将来は、つながっており、切り離すことはできません。 「今神にむかって生きている者以外、後にだれも神とともに生きないであろう。地において神の像をもつ者以外、だれも天において神の栄光を楽しまないであろう。現在罪から救われていない者は、だれも将来地獄から救われ得ない。この世で自分の中に神の国をもたなければ、だれも天において神の国を見ることはできない。天においてキリストとともに支配しようとする者は、だれでも地において自分を支配されるキリストをもたなければならない」(J・ウェスレー『ウェスレーの神学』175頁)。次は2014年8月28日「過去を変えてこそ将来がある」です。 甲斐慎一郎の著書→説教集 東京フリーメソジスト昭島キリスト教会
2014.08.18
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「聖書が教える国家の建設(8)世界の宗教人口と人間開発指数の国別ランキングと平和度指数の国別ランキング」 2014年8月14日インターネットのテレビ局CGNTV(Christian Global Network Television)の番組「みことばに聞く」に当教会の牧師が出演しました。2014年5月6日放映「三つのさばき」 「聖書が教える国家の建設(8)世界の宗教人口と人間開発指数の国別ランキングと平和度指数の国別ランキング」 甲斐慎一郎 一、世界の宗教人口 世界三大宗教は「キリスト教・イスラム教・仏教」なので、世界の宗教人口もこの順番に多いと思われていますが、これは信者数の多い順ではありません。信者数だけなら、仏教よりもヒンズー教の方が多いのです。三大とは民族、地理を越えて広がっていること、文化的、社会的に及ぼす影響が大きいこと、入信において出自を問わないことなどによるのです。 1.キリスト教--22億5400万人(33.4%)(イタリア・フランス・ベルギー・スペイン・ポルトガル・中南米・アメリカ・カナダ・イギリス・ドイツ・オランダ・北欧・オーストラリア) 2.イスラム教--15億人(22.2%)(インドネシア・マレーシア・トルコ・エジプト・サウジアラビア・イラン・イラク・中東) 3.ヒンズー教--9億1360万人(13.5%)(インド・ネパール・バ リ島) 4.仏 教--3億8400万人(5.7%)(日本・中国・韓国・ベトナム・タイ・カンボジア・ラオス・スリランカ・ミャンマー・チベット) 5.無宗教--7億6900万人(11.4%) 6.無神論--1億4830万人(2.2%) 7.心霊主義--1366万人(0.2%) 8.バハーイ教--786万人(0.1%) 9.中国伝統的宗教--3億87200万人(5.7%) 10.儒 教--641万人(0.1%) 11.道 教--337万人(0.1%) 12.神 道--287万人(0.0%) 13.その他--134万人(0.0%)合計:67億4960万人(百科事典「ブリタニカ」年鑑2009年版) 二、人間開発指数(HDI 2010)の国別ランキング 国連が、出生時平均余命、識字率、就学率、一人あたり購買力平価GDP等から算出したもので、169の国・地域が対象である。1.ノルウェー 2.オーストラリア 3.ニュージーランド4.米国 5.アイルランド 6.リヒテンシュタイン7.オランダ 8.カナダ 9.スウェーデン10.ドイツ 11.日本 12.韓国13.スイス 14.フランス 15.イスラエル16.フィンランド 17.アイルランド 18.ベルギー19.デンマーク 20.スペイン 21.香港23.イタリア 25.オーストリア 26.英国27.シンガポール 32.UAE 38.カタール39.バーレーン 55.サウジアラビア 56.メキシコ65.ロシア 70.イラン 73.ブラジル83.トルコ 86.フィジー 89.中国92.タイ 100.モンゴル 113.ベトナム119.インド 125.パキスタン 155.アフガンミスタン165.モザンビーク 166.ブルンジ 167.ニジェール168.コンゴ民主共和国 169.ジンバブエ ★日本以外の上位は北欧に加・豪と白人国家。 人間開発指数の国別ランキングにおいて、ベスト26か国のうち、キリスト教を受け入れている国は、20か国である。27位以下は、ほとんどキリスト教を受け入れていない国である(甲斐慎一郎の注)。 三、平和度指数(GPI 2009)の国別ランキング 英エコノミスト誌研究機関EIUによるランキング。144か国で、戦争や犯罪・テロ、政治的安定、国内総生産、武器売買、軍事支出割合、国内犯罪などのデータを数値化し、比較したものである。1.ニュージーランド 2.デンマーク 3.ノルウェー4.アイスランド 5.オーストリア 6.スウェーデン7.★日本 8.カナダ 9.フィンランド10.スロベニア ★上位は常連の北欧諸国とオセアニア、日本。規模の大きな国 (1億人以上)では日本がトップ。11.クロアチア 12.アイルランド 13.ルクセンブルグ14.ポルトガル 15.ベルギー 16.ドイツ18.スイス 19.オーストラリア 23.シンガポール30.フランス 35.英国 36.イタリア37.台湾 38.ベトナム 67.インドネシア68.キューバ 74.中国 83.アメリカ85.ブラジル 99.イラン 131.北朝鮮136.ロシア 137.パキスタン 139.コンゴ民主共和国140.スーダン 142.ソマリア 143.アフガニスタン144.イラク 平和度指数の国別ランキングにおいて、ベスト20か国のうち、キリスト教を受け入れている国は、17か国である。20位以下は、フランス、英国、イタリア、アメリカ、ブラジルを除いて、ほとんどキリスト教を受け入れていない国である(甲斐慎一郎の注)。次回は、2014年8月21日「聖書が教える国家の建設(9)神の国の建設」です。
2014.08.06
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「聖書が教える国家の建設(7)主要民主主義国家の日本」 2014年8月7日インターネットのテレビ局CGNTV(Christian Global Network Television)の番組「みことばに聞く」に当教会の牧師が出演しました。2014年4月1日放映「三つの現実」 「聖書が教える国家の建設(7)主要民主主義国家の日本」 甲斐慎一郎 ローマ人への手紙、13章1~10節 1975年にフランス大統領ジスカール・デスタンは工業化された四つの主要民主主義国(米・英・西独・日)の首脳をフランス・ランブイエに招待し、フランスを含めて五か国ではじめての首脳会議を開催し、定期的に首脳会議を持つことを提案しました。こうしてフランス、アメリカ、イギリス、西ドイツ(1975年当時)、日本で構成されるいわゆる「G5」が生まれました。しかしこれを不服としたイタリアの首相が第一回会議に乗り込んで来たので、イタリアを加え「G6」となりました。しかしこれでは欧州に偏るため、翌年のプエルトリコの首都サンファンでのサミットでアメリカのフォード大統領の要請によりカナダが参加したことにより、「G7」となります。その後、ロシアも加わり、「G8」になりました。 このように日本が最初の主要民主主義国の首脳会議である「G5」の時から、その一員になっているのは、1945年の終戦の時、連合国軍最高司令官司令部(GHQ)が敗戦国の日本に対してとった様々な政策により民主主義国になったからです。これを「GHQのデモクラシー」と言います。 1945年(昭和20年)8月15日、日本はポツダム宣言を受諾し無条件降伏しました。日本が独立して主権を回復したのは、サンフランシスコ講和条約が締結された1952年(昭和27年)4月のことです。日本は1945年(昭和20年)8月15日から約7年近くもの間、アメリカをはじめ連合国(その代表はアメリカ)の占領下に置かれ、様々な政策を強いられました。 ダグラス・マッカーサーは、連合国を代表して1945年(昭和20年)8月30日に日本陸軍厚木航空基地へ愛機「バターン号」でやって来ました。その後、9月17日に東京第一生命ビルに連合国軍最高司令官司令部(GHQ)本部事務所を構えて本格的に日本の占領政策へと乗り出します。 連合国軍最高司令官のダグラス・マッカーサーをはじめ連合国軍最高司令官司令部(GHQ)が敗戦国の日本に対してとった様々な政策は、以下の通りです。 1.陸海軍の解散、軍国主義の廃止、財閥の解体、華族と貴族の制度の廃止、農地改革 まずアメリカを中心とする連合国軍最高司令官司令部(GHQ)は、日本の民主化を図るために様々な政策を行います。日本陸海軍はともに解散し、軍需産業はすべて停止、一切の軍事力を放棄させ、治安維持法や特別高等警察なども廃止させ、軍国主義をすべてにおいて廃止させ、民主化を進めていきました。 戦時中に利益を得た財閥はすべて解体され、華族と貴族の制度も廃止しました。大規模地主から国が土地を強制的に買い上げ、それを小作人に安く売り渡す農地改革が行われ、これにより多くの自作農が誕生しました。これは、地主と百姓の縦社会を破壊し、横一列の社会にすることです。 2.皇族の縮小、国家神道の廃止、政教分離、信教の自由 皇室の財産はことごとく接収し、皇族の縮小をはかり、日本人の宗教自体を禁止し、天皇自ら人間宣言させることにより現在の日本国憲法にもある政教分離を実現させ、これにより帝国主義を廃止させ、天皇が政治に携わることを禁止しました。これから先の日本に対して信教の自由の確立と軍国主義の排除、そして国家神道を廃止しました。このことにより天皇を神ではなく日本の象徴と位置づけました。また政教分離により、すべての神社を政府管轄より切り離し、宗教法人として歩み始めます。この戦後政策において天皇の存在が守られたのです。 3.選挙法の改正、労働組合法の制定、教育基本法の制定、軍国主義教育の廃止 選挙法は改正され、選挙権はそれまでの25歳以上の男子から20歳以上の男女となり、初めて女子の選挙権が認められました。その他、労働組合法が制定され、労働組合を作ることが認められたり、教育勅語が廃止され、教育基本法が制定されました。これにより軍国主義教育は廃止され、民主主義教育が実施されるようになりました。 4.国民主権、基本的人権尊重、平和主義、勤労の義務が盛り込まれた日本国憲法の施行 「大日本帝国憲法」は廃止され、新しい憲法をつくるにあたり、日本側がある程度の修正案を認められていましたが、日本側の案はすぐに却下されました。最終的にはGHQ(アメリカ)自らがそのほとんどを作成し、それをほんの少しだけ日本側が修正する形で完成しました。この日本国憲法は、「天皇主権」ではなく「国民主権」となり、「基本的人権尊重」「平和主義」が盛り込まれ、「兵役の義務」がなくなり「勤労の義務」が明記されています。 それから日本の工業は、まれに見る発展を遂げました。このようにして日本は、終戦から数えて30年にして工業化された5つの主要民主主義国の仲間入りをすることができたのです。(NHKテレビ『映像の戦後60年』『フリー百科事典』を参考資料としてテレビ局の解釈や注釈、また筆者の個人的な解釈や注釈をすべて削除し、実際に起こった出来事や事実のみ記しました)。次回は、2014年8月14日「聖書が教える国家の建設(8)人間開発指数の国別ランキングと平和度指数の国別ランキング」です。
2014.08.06
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