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先週のこと、岩戸君がTシャツの袖に鳥の糞みたいのが?ついていたので、豚のTシャツを着せて帰しました。それが昨日、洗濯して持ってきたのです。音もなく豚の机の上に置いてありました。 豚はお母さんが洗濯をして返してくれたと思ったのですが、魔女は岩戸君が自分で洗濯してたたんで袋に入れて持ってきたのではないかと言うのです。「母親なら自分の子供が着てるものぐらい判ってるし、違うもの着てれば絶対に問い合わせがあるから、あのコが自分で洗濯してるよ」「普段からあの清潔好きは、流しも冷蔵庫も絶対に綺麗だから、岩戸家の主夫だ」と。そういえば、前におかあさんが「朝、台所に食器を置いたままにしてたら、帰ったら洗ってあった」と言ってたっけ・・・う~ 岩戸家の台所を見たい。
2007/06/30
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「なにもせん奴や」、「年寄りを不憫と思っていま少しお願いします」不思議な顔で唖然とすわる祖母ちゃんの脇でO君の祖父ちゃんはそういって頭を下げた。入所2日めで、O君は就業中に雑談(相手はそっぽを向いていた)をして魔女に叱られた。「知らない女性に訳もなくきつく叱られた、あんなひどい作業所に行きたくない」と祖父母に泣きつき、3日目から4日間無断で休んだ挙句、お祖母ちゃんから連絡があった。翌朝、祖父母が二人でよたよたと自転車で現れ、事の仔細を詳しく聞いた。どの作業所でも、作業中に会話しても、叱られたことがなく職員は皆、優しく親切で、本人の好きなようにさせてくれていたらしい。自分の行動を規制される事など想像だにしなかったようで、晴天の霹靂・・・此処に来るまでの事を、話すお祖母ちゃんのわきで、お祖父ちゃんは毅然として座していた。「此処に置いてもらえなければ、自分達は死に切れん」とお祖母ちゃんが話したときお祖父ちゃんは苦しそうに頷いた。「あのコはなにもできんコです」とお祖母ちゃんが言ったとき「なにもせん奴や」とお祖父ちゃんは脇を向き虚空にくってかかりました。そして「年寄りを不憫と思っていま少しお願いします」と。ここは、こちらから退所をうながすことがないことと、毎日どんなことがあっても休ませないことをお願いして。O君の日々がはじまりました。O君は不思議なコで、職員が傍にいるとそれまで持って運んでいたものを落す、無視して傍を離れるとまた持ち直して運んでいきます。2人で持つときは相手が障害者だと持ち、職員だと持てないとベソをかきます。ベソをかいたら泣き止むまで作業からはずし、泣き止んだらその作業を再開、の繰り返し。不思議な事に、終業時間(15時)には確実に持ち作業を終わらせています・・・が。翌日、同じ作業で、ベソをかいて 「持てません」<昨日持ってたでしょ> 「はい、持てます」 個人的な見解ですがO君のようにするコは他にもいました(出来ないと言い、自分の意のままに周りを動かそうとするタイプ)は手指の第一関節を曲げないようです。爪も長い事が多い。作業しないときにはあまり違和感は感じませんが、ことさら行動に枷をはめる為に、故意に曲げないように感じます。まもなく5ヶ月になります。ベソの回数が目立って減少していますので、肢体の動作の訓練にはいります。多分お祖父ちゃんの言うとおりだと思います。
2007/06/29
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駐輪場この言葉でどのような状況を想像しますか。うちの駐輪場は整然と並んでいます。そうでない日もあります。どうして整然と並んでいる日とそうでない日があるのか真相はこうです。もちろん豚や魔女がうるさく言うからでは在りません。I君です、もちろん彼が皆の自転車を並べているわけでも有りません。I君は7年の自宅待機の後、4月から、うちに来ました。毎朝チビ太の次に来ます。出勤に余裕のあるときは自販機の前の縁石に対して直角に止めます。すると次に来たコも縁石に対して直角に停めます。I君が出勤に余裕の無いときは縁石など関係なく斜めに適当な処に停めます、すると次に来たコも当然、雑然と置くのでスクラップの山ができあがります。実はI君は昼までなので帰りに自分が自転車を出しやすいように置いているのかも知れません、でも彼が最初に秩序立てて停めると、その後は整然と自転車は置かれるのです。豚はこれを活用することにしました。I君に朝、自転車を直角に停めるのは、君の役目だと、そしてそうしてくれると豚がとても嬉しく、助かると、お願いしました。それ以来うちの駐輪場はI君のおかげで整然と自転車が並び、ゴミもなく、時々掃き掃除もしてあります。 I君に感謝、そんな今日この頃です。
2007/06/28
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あれから精神の新人君とチビ太のキャッチボールは続いている。精神の新人君が 「あの~いいですか」 <なに>「此のボール小さいですよね」 <そうか>「これ、少年用ですよ」 <なるほど、なんとなく小さいな、それで>「チビ太君以外はやらないのですか」 <どうして>「つまり、皆でやるなら、成人用のボールのほうがよいと思うのですが」 <うんうん>「でも、身体の小さいコや、力のないコとキャッチボールするのには、いいですよね」 <なんやて~>大人用のグローブ、少年用グローブ、少年用軟球。そういえばこのグローブとボールはMやRがバイトにきていたころ、Rとキャッチボールしたいとか言われて、MとTに買わされたのを思い出した。MとTが買ってきたグローブとボールが少年用であったことに今、初めて気がついた。地面に座り込んだRとMのボールのやり取りを思い出す。Mは養護学校の野球部でT子はソフトボール部だったはず。自分達より出来ないコと一緒にすることに馴れていたのか、やさしかったのか、その両方なのか解らない。Rはチビ太より小さかった。重複障害者、R 精神の新人君を見ていると、人の役に立つこととか、一緒に遊ぶって事とか、本人にとって必要なのはなんだとか、考えると取りとめがなくなってくる。 なんだかすごい奴らだ。
2007/06/27
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絶好調のM君、上がったテンション抑えるのに、必死です。あまり関連はないと思いますが今日は、食事中に咳き込んでしまい、痰を食卓の上に。その食卓には他のメンバーもいますが、ご馳走様が終わっていたので、彼ひとりだけでした。食卓上の痰を不思議そうに眺めるM君を叱りまくっていつものように棚上げした。午後になって、魔女が此のコなにをしたのと訊いたので、事情を話したら。微笑んだ。(怖いよう)「食卓の上に痰をはいちゃダメって言ったの」 <言わなくてもそんなの常識だろ>「非常識って怒っても、怯えるだけでしょ」 <まあね>「教わっていないことすると常識がないって言うの」 <其れは違う>「常識がないのは本人の責任じゃないでしょ」 <うん>「教えなかった人の責任でしょ」 <はい>「いま、あのコに教える責任は預かった私達でしょ」 <当然>「じゃ、責任者は誰?」 <俺>「非常識なのは?」 <俺>M君に「Mmmm、テーブル(此処だと手で示し)に痰をはかないのよ、痰はティッシュでとってね」 {は~い}非常識なのは私だ。同じような事は多々ある、あくびを堂々とする。「手で押さえろ」おならand ゲップを人の方に向けてする「したらごめんなさいかすいませんだろ」言ってないこと、あとどのくらいあるのか、社会人への道は遠い。 <でも全員、連れて行く>
2007/06/26
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昨日、知人のS川さんのことで相談があるとオカン(私の)に呼ばれた。行くと、見知らぬ男性がいて、オカンがいきなり「お前の仕事は何処でもできるんやろ」<うん>「それやったら名古屋で出来ないの?」 <へ>「S川さんの甥のOOさんや(S川さんの妹さんの長男らしい)」<よろしく>「H(S川さんの次男)のこっちゃがな」<知らない>かいつまんで言うと、オカンの知人のS川さんは、名古屋在住である。S川さんには妹さんがいて近所に住んでおり、ご主人はなくなって息子さん2人と暮らしている。2人の息子さんのうち私の前に座っているのが長男氏で次男君は知的障害者らしい。S川さんの妹さんは毎朝、牛乳配達を終えてから、次男君と遅い目の朝食の後、次男君の手をひいて近所のパチンコ店へ、夕方に夕食の用意をして親子三人で夕食を食べ一日を終える日々。妹さんは自分達(妹さんと次男君)の生活費は、年金と足りない分はパチンコで賄えるから長男君の収入は当てにはしていないからとっとと出て自分は幸せになれと。でも実情はパチンコの資金は自分が負担しているので、妹さん(お母さん)の思っているような経済状態ではない事、さらに妹さんが最近ポリープの除去手術で入院したがその際、次男の世話をしていて、将来の不安を感じてS川さんに相談して、S川さんが私のオカンに相談して今、長男氏が私の前に座っている。「自分はともかく、妹さんが逝くなったあと自分たち兄弟(特に弟君のこと)の生活を考える時、将来についてのことなど、かんがえると・・・」{親の死んだ後、障害を持つ弟と自分の生活}結局、長男氏の協力を受けながら名古屋で用地を探す事と、それが間に合わぬときは便法として次男君をこちらで預かるためのこちらでのグループホームの検索も始めることになった。またプレッシャーと呪いを被ったようなきがするが、魔女の蹴りに比べたら。 ね
2007/06/25
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ほぼ全員が、数を数えることはむづかしいと親や職員等から引き継いだコ達ですが。気づいたらM君、20ぐらいまでは、数えて箱入れができます。岩戸君も10までならチビ太も10まで完璧に数えて箱入れする。T君も10まで・・・は完璧。A君はほっとけば1000過ぎても(しかも合ってる)数えるからまあ・・・パス必ず計量するので、箱入れに間違いがあれば、発見される。数え方が確定するまで間違いがあった時もあるが、数えながら箱に入れるのではなく、数えて自分の前に出してから箱に入れるやり方になってから、ほんとに完璧。それぞれ歌ったり、「おかあさん」とか色々言いながら・・・・・・・。けっこう日常に埋もれて気づかなかったけど、いつのまにか・・数えられることが当たり前になっていて、みんな確実に進歩してるんだなぁ、と思う今日この頃です。
2007/06/24
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〆日は全員、テンションが高い。それにつられてM君のテンションはパワーアップされる。いつも自分で収拾がつかなくなる。そこで彼への対応は棚上げ(仕事をさせない)になる。勿論、テンションを自分で制御している間はいいが(歌も踊りもありです)、周りに影響を及ぼす(物理的)事が出始めると、棚上げになる。最近、テンションが上がって、収拾つかなくなくのを脂汗をかいて自分で抑えている、その時間がだんだん長くなっている。自分を制御するのも体力がいるらしく、3時前ぐらいにはへろへろだが。今月に入って次の目標を認識しつつあるせいか、確かに時間が延びている、時間いっぱいまで制御できるかもしれない。こちらはただ爪を噛んで見てるだけで、身体に悪い。
2007/06/23
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昨日から今日にかけて、とっても忙しいのです。魔女の咎めるような視線(凝視)に耐えながら、とりあえず書き込みます。20日から21日にかけては、工場長をしなければ、〆をしなければ、請求書を、あれやこれや。 明日、書きますごめんなさい。
2007/06/22
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始業前、精神の新人君とチビ太にキャッチボールをさせた。(朝は8時半からだが何故かこの2名はいつも7時半には現れる)精神の新人君は5年ぶり(学生時代野球部)チビ太は詳細不明。チビ太は多分、初めてではないがつたない投げ方、新人君は久しぶりの軟球。取りそこなったボールを追うチビ太、声を出して(きゃきゃ)初めて本当に笑うのを見た。そういえばこのコたちが声を出して笑うのをあまり見ない。(ゲラゲラ、キャハハ等)誰かが叱られているのをクスクス笑うぐらい。それすらもしないコの方が多い。さてここで問題です、魔女は私を褒めたでしょうか?答ええらい剣幕で怒りました。「思いつきであのコ達に接触しない約束でしょ、いくら本人が喜んでも後が続かなければあのコ達をおもちゃにした事になるのよ」「あんたのつもりも気持ちも関係ない、どれ程、えらそうな理想も伝わらなければ無意味だし、たとえ伝わっても、傷つくことに変わりはない。」「チビ太が周りの勝手に振り回されてここまで来たの分ってんでしょうよ」「愛情は親の領分、あのコ達に必要なのは無責任な善意じゃなくて、約束を守る誠意よ、セイイ、タコ」<じゃやめる?>「なにふてくされてんのみっともない、始めたら続けなさいよ。笑い声聞きたいし・・・ね」また呪いを懸けられたような気がする。
2007/06/21
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内容に根拠はありません、私の感想です。彼らは人としての感性は一般的な健常者より、よい意味で尊(たか)いのではと思うことがしばしあります。此処では彼らを仕事上で叱るとき本人ではなく指示者をきつく叱ります(怒鳴ります)。実はそのほうが彼らの行動に変化が見られやすいのです。もちろん叱られる指示者と彼らの信頼関係が必要不可欠な要素であることは間違いありませんが。仕事の指示は正確にできる(仕事上の信頼が置ける)指示者に対して、彼らなりに尊重しているように思えます。昔、私達が元請の2階にいた頃、A君がオカンに言ったそうです。「何で社長は俺らが悪いのに、専務(元請)に怒られんのかな」って、この話をA君のオカンに聞いた時から頭に残っていました。簡単に言うと。「自分が叱られるより、自分のせいで大事な人が叱られる事を嫌がる」ようです。おそらく。「自分のせいで大事な人が不愉快な思いをすることが嫌」だと思います。個人差はかなりありますが・・・・。もしかしたら借りをつくるのが、嫌なのかもしれません。気高いのだなぁと感心。この後は、事の是非、善悪、そして限度を教えることなのでしょうが、其れを体得したらどんな社会人に成るのか個人的にとても楽しみにしています。ウチのコたちとの戦いで答えのようなものが見えてきそうに思う、今日この頃です。
2007/06/20
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岩戸君はオカンの愛情系叱咤激励のおかげで「いただきます」の壁によじ登り飛び降りようとしています、次は「ご馳走様でした」の壁です。ところでチンって電子レンジで暖める意味なのは我が家だけでしょうか。最近、岩戸君に「ポイ」と言ってる自分に気がつきました。「ポイ」とは掃除、片付け、ゴミすての複合語です。「デキタ」は終りました、材料がありません、確認してください、トイレに行きますの複合語。 「ハイ」はごめんなさい、話を終わって下さい、うるさい等々の複合語です。 岩戸君はこの三つの単語で日中の仕事をすべてこなしていきます。 これでいいのか、ほんとにいいのか。やはり仕事ごとに正確な語句で指示することを、倦まず休まず飽きずに繰り返していくべきでしょう。やらなければ岩戸君のホームです。「ありません」「落としました」「おしっこ」と言う時もあります。でも面倒なのか、忘れるのか相手を見るのかほぼ上の三つの言葉でうまく活動しています。私が返事をしてしまうのが敗因です。その場で訂正をしなければ、こちらがアウェーです。AM08:30<おはようがざいます>今日も試合開始のホイッスルが鳴ります。
2007/06/19
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月曜日は、ほぼ全員が清潔で気合を感じます。普段不潔と言うわけでなく、きのう散髪したコが殆どなので、清潔に感じます。家族にしてもらったかして少々虎刈りのコもいますが、髭もきれいです。夜来の雨、あたらしい一週間の始まりです。
2007/06/18
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ウチの施設内に自動販売機があります、これが魔女の提案でカップの自販機なのです、理由は皆さんの想像にお任せするとして。皆がそれぞれ持ち込んだ缶コーヒーをはじめとする、空き缶を自販機の傍に放置する。一日に、三や四つあるはずなのですが、最近ほとんど見かけない原因が判明。チビ太が空き缶を集めて、コンビニのゴミ箱に捨てているの発見した。それを昨日まで知らなかった。夕べ、魔女にチビ太はすごいって言ったら。「健常者にはなれなくても社会人にはその日から成れる。ゴミをそのままにするなって皆を叱ったでしょ」「あれからあのコずっとやってるよ、何をみてるの」「ちゃんと見てなきゃかわいそうでしょ」「自分がいったことちゃんと覚えてなさいよ」って。少しでも早く、一歩でも社会人に近づきたくて。 「デキルコトスル」PS、コンビニさんごめんなさい。
2007/06/17
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岩戸君の独語ニューバージョンは「手を合わせて、いただきます」です。たぶんお母さんとウチで練習を始めたみたいです。問題は全員がいただきますのときに「手をあわせて」から始めるので、全員の発声がおわってから岩戸君が一人でい「ただきます」って。手を合わせてで両手を合わせて、発声。 自分が周囲と発声がずれている自覚はあるらしく、目がおびえているのがわかります。昨日から手を合わせてを無声、いただきますを有声でさせようと、いろいろ工夫したが結局、私がいただきますの時だけ前に座り、目止(此処だけの用語)してみた。吶々とではあるが、有声無声、の使い分けが出来たようなのでしばらく(2年ぐらい)続ける。それにつけても週に2日宿直のある岩戸君のお母さんは息子の会社での行状をほぼ完璧に把握している、岩戸君が報告しているのだろうが親子のコミュニケーションはそれぞれにすごい。PS 先日の「かわいいなかわいいな」は、「かっこいいなかっこいいな」とお母さんが髭をそったり、髪を切ったりするときに岩戸君に懸ける呪文だと判明しました。
2007/06/16
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A君が2階から降りてくる、入れ替わりに魔女が2階へいく。「AAAA」 <はい、はい>ダッシュで2階へ「あんたってコは」<はい、はい>「手を洗ったら回りは拭きなさい」<はい、はい拭きましたよ>「手を拭いたペーパータオルはゴミ箱に入れなさい」<はい、はい入れましたよ>「まったく、毎日、毎日、毎回、毎回、前(ファスナー)開いてるぞ」<はい、はい>M君が休憩時間に新聞を読んでいる、仕事が始まっても止めない。「M君なんですけど、新聞を止めさせるのと、仕事に遅れないようにさせるとどちらを優先しましょう」 <休憩時間の新聞購読は止められないだろ>魔女が脇から「あのコは読んでないよ、あとは私がやるから」 「MMM、新聞しまえ」<はい> 「MMMMM、読んだらしまえ」<はい>A君の流しまわり拭きは3年、M君の新聞しまいは2年半両方とも記録更新中。魔女と彼らの戦いは今日も続く。ある日ふと、「M君の新聞が逆さまじゃないのか」<今頃なに言ってるの。横の時もあるし日によってばらばらよ>「ちゃんと読み方を教えた方が良くないか」<いいのよ。好きなようにさせてれば、仕事に遅れるのは皆の迷惑、新聞が逆さなのはは個人の自由>「へー」<だから読んでないって言ったでしょ。読むことを習得したければ、出来ませんって言うんじゃない>「なるほど」仕事に限って、出来るように教えて?・・・とほぼ全員が言いにくる(言い方は色々、デケヘン、むずかしいなぁ、これでエエの)「はてしなく続くサバイバルレースだな」<さっさと仕事しなさいよ> 「デケヘン」<殺されたいの>
2007/06/15
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<どうして夫婦喧嘩するんかな> 「あんたがちゃんと働かないからよ」<ちゃんと、働いたら無くなるかな> 「やってみれば」<ほんまに、ちゃんと働いたらなくなるかな> 「疑うならやめれば」<どうしょう> 「自分できめなさい」って魔女が言った、あれから3年たった。A君のオカンがきた<なにか出来ることありません> 「なにがです」<たまには親らしいこと出来ないかと> 「別に」<笑ってます> 「まあね、どうしたんです」<パートの曜日も減ったし、肘の調子も悪いし> 「パートはともかく、肘はどうしたんです」<いやあ、テニスやりすぎて> 「テニスなんかしてましたか」<子供に手もお金も掛からんようになったから、テニスはじめたんですよ> 「へー」<障害児の親、卒業してから、始めたんですけどね、さすがに歳なのか、肘にきて> 「はい(どうせムキになったにちがいない)」<久しぶりに障害児の親しようかなって> 「久しぶりに何をしたいんです」<だから、施設の掃除とかバザーの企画とか> 「いりません」<親の会の立ち上げとか> 「いりません」<やっぱり > 「此処は職場で作業所は職場の訓練施設です」<知ってますよ > 「ご主人の会社に掃除とか親の会とかありますか」<暇なんですよ > 「だから、障害児の親は卒業したんでしょ、子離れして下さい」<そういえばウチの子、明日行くって言ったらものすごく嫌がってましたわ、 > 「そりゃよかった」<子供の部屋の掃除も娘(A君より一つ上)がしてくれるようになったし。>「そりゃあすごい」<しゃあないから、主人と旅行でもしますわ> 「しゃあないからですか、(結局それか)」<なんかあったらなんでもしますからいつでも言うてください > 「そのときは連絡します」「家族の微妙な緊張感が無くなったかしてA君のオカンはヒマらしい」と魔女に言ったら「ふ~ん、良かったじゃない、こっちはあんたの相手であいかわらず大変だけどね」
2007/06/14
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チビ太は小さい、私(魔女がちびって私を呼ぶ)よりも小さい、当然手も短い。勝気なチビ太は誰にも負けたくないので岩戸君(175cmぐらい)より少しずつ余計に仕事をする。 コンテナを運ぶ時も目を離すと岩戸君が2段なら3段、持とうとするが手が届かない、「2段ずつ持て」と支持すると、恨めしそうに私を睨んでから、駆け出して運ぶ。「走るな」と指示する、パタパタ羽ばたきながら(両手をばたつかせて) <デケヘン>「仕事を続けろ」 パタパタ A君が弁当のコンテナを運んでいた <デキル>A君の後ろを付いて歩いて<デキル>パタパタ <デキル>パタパタ A君にコンテナを置かせて、「運べ」手が届かない <デケヘン>パタパタ 翌日から一回り小さいコンテナにして運ばせる。それ以来、弁当のコンテナを運ぶのはチビ太が専任になった。チビ太がコンテナを3つ運んでいた、<何故、3つ持ってる>「ダレニイワレタ」 <誰かに言われたのか> 「ン」 <誰に言われた> 「ヤマダサン」 その場で確認する <山田、チビ太に3つ持てって言ったのか> {いいえ、言ってませんよ}<言ってないって言ってるぞ> 「--―-」 <誰に言われたんだ>手をあげて 「自分」 <勝手にやったのか> 「ン」<だめだろ> 「ン」<勝手に判断するなよ> 「ン 」不審なときはその場で確かめる。前向きなコほど勝手に判断する。チビ太は自分の判断だと申告するようになった(それだと怒られないとチビ太は学習したようだ、しかも怒られないためには指示された事以外しない事を最近習得しつつある)(^^)v 今日もチビ太の挑戦は続く
2007/06/13
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お昼時O君が、紙の袋に入った箸を取り損ねた正確には自分の物を取った弾みに一つ台の向こうに落とした。すぐ彼はその落とした箸をひろって自分の手に持った箸を戻し、拾った箸を自分の弁当の脇に置き、手を洗いに行った。返ってきた彼に「落とした箸をどうした」と訊いたら驚いたような顔をして<これ>って弁当箱の脇から箸を持ってきた。 「よし」 顔が崩れた。 お母さん(ひょっとしておばあさんかも)に{ハナ丸}
2007/06/12
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望という字は呪うという意味が籠められているそうです。広辞苑ではなく宮城谷さんの小説からですけど(勝手に引用してます、すいません)で、望台に立ち、かの地を望むというのはかの地を征服することを祖先の霊に誓い、其れが叶うよう呪いを懸けることになるそうです。 呪いには供物がいります、ささげるものこれを惜しむと自分に呪いが返ってくるってたしか聖書にもあったような気がします。魔女の望みは私より先に死ぬことです。私より先に死んで死ぬほど後悔さてやると言うのが望みだそうです。「謝罪や贖罪で傷を癒すことなど出来ない」って言うのでじゃあ何故一緒にいるのって訊いたら、嫌な所が少し少ないからって。いい所も、悪いところ一緒に受け入れられるのは女のギフトなのかも。 「俺が悪かったのなら謝る」とか「言ってくれなきゃ解らない」とか言うと、思ってもいないくせに(その場を何とかって思ったのは確か)その言い草が相手を見下しているって。 じゃあどうすればいいのかって訊いたら、仕事や趣味に逃げないで黙って前に座ってろ、バカ男に出来ることは其れぐらいだそうだ。 (バカが全ての男をさすのか木登り豚を意味するのかは確認していない) とにかく私だって、自分にのろいを懸けている、それを叶える為に供物を惜しまないように気をつけたいと思っている <やってから言いなさい>って魔女は言う 魔女は呪い懸けている。 あなおそろしや。
2007/06/11
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少し前に箸のことを書いたと思う、あれは挫折と言うかフリーズしてます。今は、「いただきます」「ご馳走様でした」を優先してます昼食時に全員で「いただきます」「ご馳走様でした」を発声してます。その時全員がいってない、理由はそれぞれ、ともかく言わない者は言わない。じっと顔を見ると、思い出して言うA君、ボキャブラリーが多すぎて言うたびに訂正されやっと言えるM君、声が出ない(身体)K君。全員で言ってると徐々に正確に「いただきます」「ご馳走様でした」と発音するようになる。そのうち10年もすれば食事の時「いただきます」と「ご馳走様でした」っていえるようになるかなって。で岩戸(E君もは岩戸と書きます)です。このコは入職時はオウム返しとかぎられた独語しか話さないコでした、判定はAで就労という単語から一番遠い存在だったらしい。訂正、養護学校の先生と施設職員(一人を除く)と施設の父母会は遠い派、中学の先生(普通校)と母親は就労希望派だったようです。ウチへ来たのは納得しない母親をなだめるため施設の職員が施設にも父母会にも内緒でうちに連れてきました(実はこの職員は山田の親戚)。手がきれいだから大丈夫と言う魔女の言葉で雇用を決めた(手きれいと言う基準は岩戸だけ)、無言でやって見せ、やって見せ、やらせて、ダメならやり直し、やらせて、ダメならやりなおし、残業してやりなおし。 母親に遅くなると電話すると「はーい」不気味だった。 ものの一週間で仕事ではA君やT君のレベルに達し、今はNo1だ。岩戸くんをつれてきた職員がひょっこりきた「岩戸くんどうです、騒いでません」 <なにが?>「家が大好きで、施設では3時過ぎぐらいから帰る用意して、玄関先でうろうろし始めてたんですよ、此処ではどうです」 <別に6時前まで働いてるぞ>「進歩してますね、あんなにお家ずきなのに」 <家の嫌いなコドモがいるか、働かせただけだ>「岩戸君にとってはよかったみたいですね」 <何しに来たんだ>「いやあ、僕ひょっとしたら施設を替わるかも知れないんで」 <どうして>「まあそうなったらまたきますわ」 間もなくこの施設職員は辞めた、その事はまた次の機会。岩戸君のいた施設から電話があり、見学希望者があるのだけどどうかと聞かれ<私は外出中だが問題ない>と答えた。見学にきたのは岩戸君の中学時代の恩師(魔女がそういった)で彼のことを気にかけていたらしく中学卒業以来、年に一度は養護学校やら施設に顔を出していて、就職したと聞いて飛んできたそうだ。岩戸君も同行した施設職員に対するものとは違っていたそうだが、すぐ(1,2分)岩戸がばいばいっていったら、「はいはい、わかったわよ、帰るわよ」ってニコニコと嬉しそうに先生は帰ったらしい <お母さん以外にもあのコの話が通じる人がいるのね>って魔女もうれしそうだった。 魔女説では、岩戸は自分を好きでない人とは口を利かないそうだ、私はからかわれても口は利いてもらってない。そうそう、いただきます。彼は5つ以上の発音はしない(出来ないのかも)いただきますは限界なのかもしれない、オウム返しの限界かな、ごちそうさまでした、は9語たぶん限界をこえている。いただきます、を皆と一緒に言うのは二日ぐらいでクリアーしたが、食べ終わるのは一緒ではない、したがって皆と一緒に発声できない。彼が食べ終わるタイミングにあわせて私もご馳走様でしたと発声することにした。がすぐ止めた、私がずっと彼と一緒にいられるわけではない。「ごちそうさま」、「ゴチソウサん、@@@」 何をいっても目をみながら返事をしない、状況を判断して一番適切な言葉を発声させるために状況とボキャブラリーを刷り込む。「ご馳走様でした」と発声するまでうなずかない、やっと発声しても自身が無いのか声が小さいときもある、当然こちらも返事をしない。 いま7回ぐらいいろんなことを発声してからやっと「ご馳走様でした」にたどりついている、昨日2回で発声した今日はどうかな。 今日はK君も皆と同じ様に、手を合わせ「@」ごにょごにょ言ってる此の人は口が利けないのに みんな同じ船 ナイスな週末でした そんな今日この頃です。
2007/06/10
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いつまで、続くんです。可哀想な後継者をめんどくさいのでこれから山田と呼びます。「M君なんですけど、最近テンション上がりっぱなしで、僕しんどいんですけど」と山田が言ってきた、<自分でまいた種だろ>「そうですけど、一ヶ月も前からですよ」 <まあしょうがないな、本人は命がけなんだから>「分かってますけど、こんな事いつまで続くんですか」(いつもの愚痴がはじまった)「だってそうじゃないですか、毎日おなじことを指導してもちっとも進歩しないし」 <ほんとに進歩してないか?>「いや、みんなちょっとは進歩してますけど」 <してるんだろ、でも完成されない>「はい、もう無駄だと思うんですよ。どうでしょう」 <君は完成されてるのか>「いいえ」 <では、進歩してないか>「少しはしてると思いますけど」 <でも完成されない>「人間、完成することはないですよ」 <自分に出来ないことを彼らに求めるのか>「それとこれとは問題が違います」 <どう違う>「だから成長が遅いと思うんですよ」 <つまり成長が遅いが成長はしてる>「まあそうです、いつまで待てばいいんですかね」 <M君が36歳としてあと33年だな>「またですか、その根拠は」 <ない>「だれが確認するんです」 <君だ>「そんな」 <毎度、同じ事を言うが、進化しないコはいない、そうだよな>「それは認めます」 <彼らに必要なものは>「悠久の時間と間断ない支援、受け売りですけど」 <受け売りは余計だけど、否定するか>「それはしません」 <雇用するということは、彼らとの接触時間に関してそれまでに接触した誰よりも確実に長くなる>「そうです」 <だからより長くお互いが快適にいるために、最低限のルールが必要になる>「はい、はい」 <原点としてのルールは人類が文字を知る以前からある>「この話な長くなりますか、しんどいんで帰りたいんですけど」 <倦まず、飽きず、唯続けて指導すれば進化する>「もういいですM君のことなんです」 <M家の出したSOSに、山田先生が気がついた>「先生は辞めて下さい」 <その手を振り払うのか>「辞めるって言ってません」 <では約束は守れ>「約束って」 <同じ船に乗ると言う、そういうことだ>「いつから乗ったんです」 <君が入職し彼らが入職した日からだ、同じ会社、同僚とはそういう物だ。彼らが俺たちの指導を比較的聞くのは運命共同体の意識が伝わるからだぞ>「彼らに解るんですか」 <どう思う、おれは解ると思う、障害のレベルに関係なくね>「最近は解ると思うようになりました」 <そりゃあよかった、でどうする>「M君とやります」 <それが君とM君が選択した道だ> <そもそも人は約束と @ : \ & % # >「もう帰ります、お疲れ様でした」 <山田、に逃げられた。>少なくとも納期に間に合わせようと、MAXで仕事をしている時はほぼ全員が、ひたすら仕事をする。普段とはあきらかに違う、彼らが同じ船に乗っていると思っているからだと思うのだがどうなのだろう。 そんな今日この頃です。
2007/06/09
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07:30AM施設に着く、チビ太が立っている、寝ておきたら施設がなくなっているのを心配するように。すぐ新人のI君が現れる、彼は前の会社が倒産して、7年の自宅待機を経てうちへ来た。 「でけへん」 チビ太が入職して程なく、指導に対して抵抗した。出来ないのかやりたくないのか、とにかくうちでは嫌がるものにはやらせない。皆が仕事をしていると傍にきてやらせろと喚く。返事をしないと「アタマ、イタイ、ネツアル、タイオンケイ」、具合が悪いなら帰れと言うと「ナオッタ、シゴト」 指導すると「デケヘン」。思い通りにならないと「アタマ、イタイ、ネツアル、タイオンケイ」、その当時ウチにいた集配担当のS氏がいた。彼は温厚な人で障害者のことだからと一人優しく接していた。 チビ太にS氏が優しく指導した、でもスキルアップしない、周りの誰よりも遅い。「自分が満足に出来ないとこのコたちの指導なんてできないのよ」 と魔女に言われS氏の顔がゆがむ。魔女の基準ではS氏はドレスアップした仕事が出来ないらしい。A君やT君より汚く遅いが新人のチビ太よりはまし。でもチビ太は負けず嫌いで人より前へ出たい。 そんなある朝いつもより早くチビ太がきて、私の机の前で「でけへん」 手には昨日できなかった仕事の材料、もう一度顔をみると、目を潤ませて「でけへん」、一週間、毎朝指導した。 それから毎朝、チビ太が一番に来る。「なめんなよ」S氏と元請の専務が立ち話をしている時、通りすがりにチビ太に指示したとき、そう答えたらしい、その事を元請の専務から聞いた時、S氏に対して問うた。大人が話す傍で、子供が「なめんなよ」って何にも思わないのかって<そらあかんでしょうな>じゃどうして叱らないの<言っても分からん者にしゃあないでしょ><専務と話してたし、あとでええやろって> やらかしたらその場で俺たちは解決してるんだしあんたにもそうしてくれと言ってるよね。<聞いてますけど、後で話したら分かりますやん、社長のやりかたはまちごうてますよ><障害者が言うことに一々目くじら立ててどないしまんねん、こんなんしょっちゅうでんがな、健常者で大人なんやから、長い目で見たりましょうな> 君が社長ならチビ太を雇うのか<あほなことを、そんなんワシの仕事とちゃいますがな>「Sさん、今日はもういいから帰って」「なんか、おかしいと思った、底が抜けていたのね」私より魔女が先にそういった。S氏の指示にチビ太は聞こえないふり、もしくは従わなくなった。そんな日々が続き、S氏は連絡なく休み、4日目の夕方に電話で<社長のやり方にはついていけませんわ>と辞めた。 暮れで忙しくて人手の足りない時期に辞めたのはわざとだといまでも思っているが、魔女は止めてもらえるって思ったんじゃないと。いまも、チビ太は朝は一番、そして少しでも人の前に出ようと、悪戦苦闘している。 朝、私に「でけへん」って言いながら。 という今日この頃です。
2007/06/08
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此の話は長く取り留めないです(いつもそうですが)私たちが仕事(町工場)を始めたとき、今の元請さんの中二階の8坪ほどのスペースで始めた。夏は40℃を超え、冬は通風孔から粉雪が舞った。三番目の障害者としてO君が来た、支援員さんがウチのことをどこかで知り突然現れ<いろいろなことのあるコだががんばりよく働くコ> だと、置いていった。よく働く、とにかく働く、階段は駆け上がり、駆け下り、汗びっしょりだった。1週間ほど何事もなくすぎた、そしていろいろなことが始まった。 その日は残業だった。 此処では終わりと指示されるまで終わらない、定時が過ぎる頃O君が「タイオンケイ、」とぶつぶつ言い始めたが無視していた、そして突然消えた。階下の元請さんの事務所で叫び声がして、事務所からO君が飛び出してきた。階段を駆け上がり私に<誰にたたかれた>と喚いた。無視して働けと指示して目を離すないように魔女に指示して下の事務所に入った。いきなり入ってきて<アタマ、イタイ、ネツアル、タイオンケイ>と叫んだそうだ、元請の従業員さんが「自分とこの社長にいえよ」といったらすぐ飛び出して行ったそうだ(冷静に話したそうだがたぶん叫んだのは彼だと思う)。2階にあがると「気に入らないからって人に手を掛けてはいけない」って魔女がきつくたしなめていた。すぐ支援員さんに電話すると「やりましたか、明日一番で伺います」と返事があった。前の会社では実習中に工場見学のメーカーさんに<誰ニタタカレタ>と訴えて実習が即中断されたそうで、気に入らないことがあるとこの種の騒ぎを起こすらしいことをこのとき初めて私に話した。 『社長を見込んで預けるんです、お願いします何とかしてください』 ブタもおだてりゃ木に登る、ブタになろうと決めた。ほぼ毎日、O君は本人にとっては違う形で気に入らないアピールを繰りかえした。トイレといって階段を下りるO君の後を魔女が追う、なんかやらかしたら現場で時間を空けずに対応する。気に入らないとき、階下の元請さんの従業員のなかで彼に優しく接する相手を選んで、通りすがりに殴る。 その瞬間、忍び寄った魔女が対応する。自分に優しい人は反撃しない、抵抗しないから、手を出す。元請の従業員さんたちから、「障害者にきびしい」といわれ注意されると、「このコが外で同じ事してあんたがなにしてくれる、うちへ苦情がきてそのときは私たちが行くんだ、従業員の不始末は会社の問題」だって。 夕方、最寄駅の駅員からお宅の従業員さんだと思うんですが<誰かになぐられた様なことを叫んでますが>って電話が入る、そのたびに駅に行って駅員に謝る。 そんなことが半年、続いた。 彼が仕事を覚えるにつれ起きる間隔が広がる。 最近O君はいい子になったと魔女がニコニコいってた、そういえば最近は謝りに歩いてない。彼は、小学校に上がる遥か前から施設で育ったらしいが、親の話も兄弟の話も私たちは聞いていない。彼との一連の騒ぎのとき影に日向に、様々な慈善家さんたちの圧力から私たちを防いでくれた支援員さんは今どっかの何かの所長になったそうだ。 この話は続きます 今日この頃です
2007/06/07
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11:30pm遠くで (世界中の誰よりも着メロ) が聞こえた、はい「Mです、留守電を聞きました」 <う~ >「遅くにすいません今、帰ってきたもので。」 <ハイハイ、M君のことです>「又なんかしましたですか。」 <怒られるような事はしてませんよ、彼はなんか言ってましたか>「いえとくに何も、いま私の食事の用意してくれてます。」 < ん? 食事の用意>「何でしょ?」 <ハイ、彼の此処での時間を長く出来ないかの相談なんですが。>「え - - - 」 M家は一家4人で、結婚して家を出た長男とM君の男兄弟と両親で長男は聴覚障害、お父さんは10年ほど前に交通事故で中途障害になったらしい。うちが作業所を始める2年前ほどに、作業所を転々としたあげく最後の作業所の職員が施設にも母親にも内緒で連れてきた。ここで、かわいそうな後継者がなぜ車中でM君の話しを持ちだしたか思い当たった。M君は今でこそ、それほどではないが、ウチに来たときは落ち着きのないコで朝から鳥小屋にイタチを入れたようなテンションで昼前にはへばって動かなくなって、ヘロヘロになって帰るコでした。仕事を始めた頃、例の母子家庭(引越)のお母さんがパートでいて、M君が魔女に教わった包装を確認しをしていた(たぶん3日ほど)。彼に「これが出来たら此処にずっと置いてやる」と偉そうに言った覚えがある。その時いらい、M君はどうしてますかと母子家庭のお母さんに訊かれるし、今回後継者君にも訊いたのかもしれない。 私のオカンによそのコには気長にしてやれるのに自分の子にはねえって涙ぐんでたって聞いた覚えがあるし。 『あのコはお兄ちゃんのこともあってほったらかしで、それまでなにもさせらへれんかったけど、お父さんの具合(障害の程度?)が悪くなってから、おもいきってやらせてみたら案外、出来るようになって、自分がお父さんの病院に泊り込んだりしてもチャンと一人で留守番させられるようになったし、そんでお前に負けてられへん、と始めて(何が初めてか不明) M君にお父さんがいってからもう家族が (夜中に電話口で泣かれても) 社長さんのおかげです』 (家事なんか教えてない、仕事しかさせてない、やってるとしたら本人がお母さんを見て学習したはず) <家事は自分で学習したと思いますよ、此処は働く場所ですから>『 でも 』 <子供はは親をみて学習するんですよ>『 』(だから夜中に電話口で泣かれても) 今日はいっそう、M君が上げたテンションで可哀想な後継者君を困らせていた。 報告、7月から、3時の休憩後さらに30分働く事して様子を看る事に決まりました。M君のお母さんと電話では何度か話したが実際にあったのは2度、一度目は、彼が復帰したとき、2度目は去年12月に施設としての契約時。M君の技術指導はウチのコたちの中ではかなり楽なほうで、本人は仕事が出来ることがここに居場所を作る最短コースと自分で見定めているように思う、そして家にも居場所を見つけたようだ。 そんな今日この頃です。
2007/06/06
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思い込みの勘違いかもしれないが才能は英語でギフトって言うそうな(誰か綴りおしえて)。母親のなかには子供が家に帰った瞬間に外で何があったか悟れる人がいるらしい。確証はない、仄聞の範囲でしかないが、どうも、母親の特権らしい。うちの事務所は階段の下にある、二階にロッカー室があるので全員が上下する。職員全員に今の足音は誰かと尋ねる。そんなことを毎日繰り返すと識別が出来るようになる。朝聞いた識別と夕方それぞれの一日の出来高を比べる。さらに過去の出来高を比較評価、ほぼ毎日これを繰り返す。ルーチンになったころ作業の出来高を朝に足音を聞いて時点で予想させる。変化を予見させ、その差誤の中から個別の特徴(個性)、志向を感じることができれば。目に見える物だけでなく、目に映らないものでも利用したい。気の毒な後継者たちと母親に与えられた伝説の武器(ギフト)を身につける手法を模索している。 今日この頃です
2007/06/05
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入職して8ヶ月のT君の母親から今月いっぱいで辞めると電話があった、理由は聞かなかった、いや訊けなかった。夜、魔女にT君が辞めると話し、翌朝全員(魔女と私とA君とT君)にT君が今月いっぱいで辞めることを話した。 それからA君が毎日のように、休憩の度に「T君、辞めるの」 「なんで辞めるの」と訊くので知らないと答えていた。 あまりうるさく訊くのでT君に訊けと言っても本人には訊かなかった様だった 1週間ほどしてA君の母親から連絡があり、T君の家では敷地の一部を提供してグループホームを作り、そこで彼を自立させる計画が進捗中であること、その関係で会社を辞めることにしたらしいと聴いた。 A君が家で「T君、辞めるの」 「なんで辞めるの」とそうとう執拗に訊いたらしい(お父さんが怒るほど)。月末に向かってT君の顔色はどんどん悪くなり、A君は延々と「T君、辞めるの」 「なんで辞めるの」と繰り替えし、魔女はいつものように寡黙に、そして私は営業に逃げた。T君が辞める前の日、仕事が終ってから「な な 何で辞めるの」とA君が訊いた。「 - - - - 」横向きながらT君は黙って帰った。最後の日、朝T君がいなかった、母親から<休むといったが、怒られるから行きなさいと今出したので、遅刻します>と連絡があった、初めての遅刻だ。夕方、解散しても全員がぐずっていた時、T君の母親が最後の挨拶に来た、菓子折りをおいてもなかなか帰らないし、魔女が珍しく長話している<ごめんトイレ>といって魔女が私の足を踏んでった。 辞めた後の就職は決まったのですかとお母さんに尋ねた。<まだ決まってないのですよ> じゃあまた自宅待機ですか。<はい - - - > う~ん < - - - - - > トイレから戻った魔女にT君は次がまだ決まっていないらしいと話すと「じゃ、決まるまで、うちを手伝ってもらおうよ。」<いいんですか>「あったり前ジャン、ね」 うんまあ「じゃそういうことで、私、先に帰るね。」 そそくさと帰った<じゃあ、また明日からおねがいします> そそくさと帰ったA君、T君が2mほどの間隔で外に立っていた、明日も仕事だと怒鳴ると、そそくさと帰った。夜、A君の母親から電話があった。T君が初めて親に楯突いて辞めたくないと泣いたことらやいろいろ聴いた。T君は今も次の仕事が決まっていない。そしてA君はT君だけに限って、見えないと必ず理由を聞きにくる
2007/06/04
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公団の3Fの引越し、上司に強要されてうれしい仕事ではない。 その帰りの車中で気の毒な後継者(私の勝手な願い)がいつもの皮肉な口調で、私に尋ねた。<M君って、家でも会社と同じようにテンションが高いままなんですかね> 「どうかなお母さんの話では最近落ち着いてきたらしいけど。」<でも、限度が在りますよね> 「まあな」<M君っていくつでしたっけ> 「35か6かな」<まだ間に合います?> 「なにが」<だから体力を付けることですよ、> M君は「お祝い」のM君で、体力不足もあり、3時で帰っている。 「体力付けてどうする。」<同じ事だから夕方までいるようにしたらどうです。> - - - - <どうですかね - - -> つまり、こうか。 就労時間を通常に近づけることによって賃金のアップと家族の精神的負担を軽減したいと言うことか? (顔が崩れていくのが自分でも分かった)<別にそんなこと言ってませんよ、僕には関係ないことですけど、手間が同じなら仕事なんだから、やればといってるだけですよ><気持ち悪い顔してニヤつかないで下さい、ほんまにキモイです> わかった、とにかく週明けに身体を造るスケジュール作るよ。<ひまなんでしょ、明日したらどうです> (顔が凍りついた)こいつ魔女に言い草が似てきてる。
2007/06/03
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やっと引越しから帰ってきた。 途中チョーうれしいことがあったのですが明日書きます。 引越しを手伝った家の話は機会をみて、とにかく、チックもなくなり、母親の就職も決まり幸せのようでした。 後は嫁にやるだけ。
2007/06/02
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今日は休みです、月に一度、第一土曜日が休みで、塾も臨時休み。 でも運の悪い従業員は出勤、私のオカンの趣味(おせっかい)にお付き合い。今日の趣味は引越しです。オカンの近所に住む母子家庭のような家庭が本物の母子家庭になったのでオカンの住む公団に引っ越す手伝い。 この家庭とオカンとの付き合いは20年以上、よく顔の分からないお父さんと一つ年上の奥さん、耳の聞こえない長女と、たぶん健常者の妹。 よく顔の分からないお父さんは、長女の障害がはっきりした頃から、いい人が出来たらしく母子家庭のような家になった。ごめんなさい、運の悪い従業員が集まってきたのでとりあえず引越しに出発します。続きはあとで。
2007/06/02
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電話が切れた後、耳鳴りがした。嵐のような一週間だった、始まりは作業をお願いしている作業所からの電話<役所から頼まれた希望者なんだけどそちらでお願いできませんか> はい<ではそちらの場所を教えます> お願いします20分で親子が現れ、明日から来ると言う。30を少し過ぎたぐらいのコでひどく落ち着きがなく、自閉があると母親は説明した。よく働く、指示も積極的に受けるし逸脱も自己判断も一度注意してからはしない。3時までの約束だったので指示するとぐずったが結局かえった。夕方母親から電話、<あのこは体力がないので間違いなく3時に返してほしい> はいよく日、3時に指示したら昨日よりぐずり夕方まで働きたいと言う、帰ってからお母さんに皆と同じように働きたいと相談しなさい、。翌朝、母親から電話、<どう言うことでしょう> なにがですか<息子は体力がないと申し上げたはずです> はい<その息子に夕方まで働けなんてむごいことをおっしゃるんですか> いえ彼がそう言ったのですか。<私にはわかります、あの子が自分でそんなこと言うはずがありません、あなたに強要されたにちがいありません> ブチ、頭に中で音がした、確認しますが、彼はなんといったのですか<あの子はちゃんと口が利けないから私が守っているのです> 彼は何も言わなかったのですね<当然です> ではなぜ夕方まで働く話になったのですか<もう結構です、あなたのような人に何をいっても無駄です、役所に通報します>電話が切れた。結局、誰も来なかった。 A君のいた施設にもあの親子は2年ほどいたそうで、あちこちの施設を大体2年ぐらいの周期で渡り歩き、それぞれの施設に対するクレームを役所に持ち込んでいたらしい。時々遊びに来る就労支援担当の方に此の話をしたとき。<この業界では家族の意思に逆らうことはタブーです。当然どんなアドバイスも家族の感情を害するようであれば控えます、国も役所も施設も学校も誰も逆らわない。> <みんな、家族があるサラリーマンですからね>でも<個人経営なんだから思うようにやって下さい、潰さないでくださいね>へこんでブログ辞めようかといったら魔女に蹴飛ばされた。
2007/06/01
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