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2004年11月11日
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映画は商品である。新作を作るということは商品開発
という面を持っている。商品開発というのは、単に
新しい商品を作ればいいというのではなく、売れて
儲かることが必要であり、その為にはその過程で
いろいろと検討やチェックがなされる。

再び「デビルマン」を取り上げるが、この映画を作る
にあたり、そのチェックは、どのようになされたので
あろうか。

(1) 現在はどのようなテーマ、どのようなタッチ、

  求めているのか。
  「デビルマン」は、それを具体化するに相応
  しいのか。

(2) そのような後追いではなく、
  もし、新しいジャンルを切り開くなら、
  何を求めるのか、それを「デビルマン」を使って
  どのように具体化するのか。

(3) 上記2項のようなことは考えないで、これまで誰も
  できなかった「デビルマン」を映画化することだけを
  考えたとしよう。
  その場合、大事なことは劇画「デビルマン」を最も愛し、

  年代、性別、職業などはどうなのか。

(4) 劇画「デビルマン」がすべての層に偏りなく支持されて
  いるとすれば、特にどのような層に向けて映画化するのか?
  「デビルマン」が最初に雑誌に登場した時代に読者で
  あった層と最近、知って夢中になっている層では、

  第一世代は、もしかしたら全く映画を見ない層かも
  知れない。

(5) 対象となる層が設定できたら、では、その層に向けて、
  その心情にフィットするにはどのようなテーマで描く
  のがいいのか?
  ここでやはり(1)や(2)が必要になってくる。

こうした検討を経て、作品の基本仕様が決定して、それに
基づき映画の設計図ともいうべきシナリオが書かれて、
製作費、スタッフ、キャストが決定されてくるのではないか。

こうしたステップは、映画に限らず商品開発においては
基本事項であると思うが、東映という映画会社は、
これらを全くやらなかったのではないか。

よく興行はミズモノと言われる。確かにある種のバクチで
あろうが、その前提として、営利を目的とする企業として
やるべきことがあるのではないか。
ミズモノとかバクチというのは、ひとつの要素にすぎない
のではないか。

映画「デビルマン」の製作費は10億円と聞くが、
10億円をバクチに投じるにあたり、勝つ為の打ち手は
何もしないのか。
(まあ、この国には1億円もらっても忘れたり、領収書も
書かない政治家がいるから・・・・)

またまた、「デビルマン」をネタに書いたが、
実にいろんなことを考えさせてくれる映画である。






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最終更新日  2004年11月11日 08時30分59秒
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