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2005年01月27日
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昨日の日記で映画「理由」について書いたところ、
私の日記にしては多くのコメントをいただいた。
ありがとうございます。
このコメントからは、いかに多くの方が映画「理由」
に期待と不安を持っていたかがよく判る。
事実、宮部みゆき作品の映画化としては、
「クロスファイア」は、まあまあの出来。
「模倣犯」は惨憺たる出来であったし、
「理由」のように非常に多くの登場人物と

なれば、どうなるのか不安になるのは当然。
つまらない作品になる確率は非常に高い。
私も、そのように予想していた。
しかも監督は大林宣彦。
この監督はとにかく出来・不出来の差が
非常に大きいのである。
山田洋次のように一定のレベルが保証できる
監督ではない。

私の評価では
「さびしんぼう」、
「時をかける少女」、

「青春デンデケデケデケ」、
「なごり雪」
という傑作がある一方で、
「天国にいちばん近い島」、
「女ざかり」、

「廃市」、
「水の旅人」という愚作・凡作がある。

傑作・愚作・凡作の評価は、あくまで私の好み
によるもの。

「作品の出来が安定しない」というのが
私の大林評なのであるが、そんな大林監督に
こんな「理由」のような原作を映画化したら
どうなるのか、これは非常に不安であった。

しかし、大林監督は、この構成をそのままにして、
内容を削ったり、改変・改編することなく映画化する
方法を発見したのである。この方法は見事だ。
なんと、「荒川マンション一家四人殺人事件」を素材に
して、関係した人を大林監督が一人一人インタビューして
いくという大胆な構成にしているのである。
昨日の日記で「107人の俳優+1名」と書いたが、
その「1名」とは、大林監督自身なのである。

大林監督が「理由」という映画を撮っているところを、
大林監督が映画にしているという構成なのである。
従って、この映画「理由」の主役は、
最後にちょっとだけ顔を出す大林宣彦自身である。




昨日の日記のコメントで何人かの方が
私がほめているから見ようという意味のことを
書かれていました。こういう反応は非常にうれしい
のですが、私の映画評は、現実の周辺では、いつも
反対に評価、つまり「私の面白いは、つまらない」
とされていますから。(笑)









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最終更新日  2005年01月27日 18時47分21秒
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