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ジャンクノベルかと連想しがちであるが、「めまい」と
「病む月」にはホラータッチの作品が並んでいる。
ホラーといっても、オカルト小説ではなく、人間の心の
怖さというべき内容である。
短編集「息がとまるほど」は恋愛ものであるが、ここで
も「病む月」や「めまい」の持つホラータッチが生きて
いる。
全部で8つの短編が収録されているが、私には「無邪気
な悪魔」、「女友達」、「あね、いもうと」が印象的で
あった。
「無邪気な悪魔」はラスト一行が非常に印象的であり、
「女友達」には狂気、「あね、いもうと」はミステリー
タッチのホラーである。
唯川恵という作家は、なかなかの職人ではないかと思う。
「草子ブックガイド」と「一瞬と永遠と」 2011年10月20日
小説「モールス」読書中 2011年10月03日
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