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『流浪の月』を超えたかな。映画にして欲しい。閉鎖的な瀬戸内の島に生まれ育った人たちの物語。高校生の暁海と櫂は親に振り回されても反発もせず、親を恨むこともなく受け入れる。ヤングケアラーとは自覚が無いものらしい。暁海は父を奪った浮気相手としてではなく自立した女性としての瞳子に影響されていく。また、北原先生が櫂と別れた暁海と結婚するときに、互いの足りないところを補う互助会だと言う。面白い言い方だな。自分で考えて行動する術を持つことで、他者に振り回されることなく、周りとも上手くやっていけるのかな、と感じた。汝、星のごとく [ 凪良 ゆう ]
2023.01.31
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小手鞠るいさんは子供向けの本も多数執筆しているのですね。図書館の児童書コーナーで借りたこの本は私が初めての読者でした。(しおりが使われていなかったから)もっと小中高生に読んでもらいたいと思った作品でした。日本人の母とドミニカ国人の父の間に生まれた肌の色が少し黒い少女が差別を受けながら日本で成長してく物語。人種のるつぼでなく「人種のサラダボール」という言い方がいいなと思いました。同じ器の中にいるけど、交じり合わずに独立している。どんな人種でも個人を尊重するということかな。母の国、父の国 [ 小手鞠るい ]
2023.01.26
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いわゆる、食物連鎖の話かな、と思って読んだ。ところが何度も読み返すと、自分が牛になったような気持ちになった。お母さん牛が電車を追いかけるシーンは文がなくて絵だけなので、母親にも感情移入してしまって、最後はウルウル。もうじきたべられるぼく (単行本) [ はせがわゆうじ ]
2023.01.23
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今回の舞台は中国の武漢。アヘン戦争に負け、日中戦争が始まった頃から2016年の香港へ話は飛ぶ。米国が資金提供をしている武漢ウイルス研究所でウイルスの機能獲得研究をしていること、セキュリティが緩いことなど、フィクションとは思えない内容が描き出される。機能獲得とはSARSなどのウイルスの遺伝子操作をして人間に感染しやすくする研究。軍事目的で開発されたら恐ろしいことになる。お馴染みのスティーブン、マイケル、日本のサキさんも登場し、手に汗握るインテリジェンス小説でした。武漢コンフィデンシャル [ 手嶋 龍一 ]
2023.01.18
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50年前に日本人3人がイスラエルの空港で世界で初めての銃乱射自爆テロ事件を起こした。この本を読んでそんな事件があったことを思い出した。フィクションでありながら、内容は事件をほぼ正確に描いていることは参考文献の多さからも推察できる。首謀者は京大在学中にセツルメント活動で子供たちに勉強を教えていた。イスラエルのせいでパレスチナ人が故郷を追われていることやベトナム戦争で日本の米軍基地から戦闘機が飛び立っていることに疑問を持ち貧困や戦争を無くそうと運動していた。これが9.11に繋がったと考えたくないがパレスチナ問題はまだ解決していない。乱れる海よ [ 小手鞠 るい ]
2023.01.11
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植物は動けないのではなく、動かない理由がある。人間みたいに動かなくても生きていけるし、子孫も残せる。そして、温暖化の原因である二酸化炭素を吸収して酸素を放出している、すぐれものなのです。ワサビはそのまま食べると辛くない。メロンの網目の正体は。など、知らなかったことが沢山。 全編カラーでマンガもあって大人が読んでも面白い。だれかに話したくなる あやしい植物図鑑 [ 菅原 久夫 ]
2023.01.11
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やはり、凄い作家さんです。やさしい文章なのに心に突き刺さってくるのは何故?他人に話しても理解されないような家族の問題を女子高生のかんこの語りで表現してくれた。最後は泣けた。くるまの娘 [ 宇佐見 りん ]
2023.01.03
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