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97年の夏、北京に駐在していたとき、北京から北朝鮮に旅行したことがあります。会社の同僚と二人で行ったのですが、3泊4日で14万円もかかりました。現地に行くと二人のガイドがべったり。こんな高い金額を払っているのにホテルの部屋は二人で一部屋、対面に部屋にはガイド二人が泊まってました。まあ監視されていたわけですが。
本題に入る前に、まだ大学卒業直前だった86年に、 韓国 に自由旅行で行きました。そのころから国境や紛争地に興味があったので、ぜひ パンムンジョム(板門店) を見たいと思って現地でツアーに参加しました。今もそうだと思いますが、このツアーは韓国人は参加できず、外国人のみ。まず団体でバスに乗って、途中の国連軍(米軍)キャンプに着くと、ここでツアーでのいろいろな注意事項を説明されます。参加前から「ある程度ちゃんとした服装で」と言われていたので、ネクタイを締めていった記憶がありますが、国連軍キャンプでは 「不測の事態が起こっても、国連軍は生命の保証はしません」 という書面に参加者全員が一筆サインさせられました。現在より当時は緊張状態にはあったものの、形式的とはいえ生命の保証はされないところへ行くということで、緊張感を覚えました。パンムンジョム現地に着いても、 北側の兵士に話しかけたり、微笑んでもいけないと言われていましたので、結構緊張しながら見学していました 。
さて、97年に北京から 北朝鮮に行ったときにも、北側からパンムンジョムへ行きました 。ピョンヤンからはほとんど車が走っていない高速道路を3時間くらいかけて着きます。現地に着くと、たくさんの大型観光バスも停まっています。そこから降りたのは 大量の中国人の団体ツアー(かなり安い料金で行けるらしい)で、彼らはどこに行ってもそうですが、異様にうるさく、道いっぱいに広がって歩いたりと、全く統制がとれない状況になっていました 。韓国側から入ったときの緊張感とは全く反対に、わーわーとすさまじく声を上げ、食べ物を吐き捨てるとかいう感じで、 全然軍事的緊張の最前線という雰囲気はなく、雰囲気ぶち壊しといった状態で、韓国側から見たのと同じ場所とは到底思えませんでした 。
最近では北朝鮮には多量の中国商人が入っていると 聞きます。確か、北朝鮮にできた外人向けカジノにも中国人が大挙して行っているといったことも聞いたような気がします。北朝鮮側から見れば唯一まっとうな形でたくさん外貨を落としていってくれる中国人には強くいえないのでしょうから、今後もどんどん物見遊山で北朝鮮に行く中国人も増えていくでしょう。中国人は北朝鮮を評して「昔の中国みたいだ」などと偉そうに形容して軽蔑気味に見る人がたくさんいます。
でも良きにつけ悪しきにつけ、北朝鮮の命運を握っているのは中国しかありません。政治的なレベルの話でなく 中国人があの調子で無意識で無秩序な膨張をしていくと、北朝鮮の現体制を崩壊させる可能性は十分あると 思っています。そのうち、あまり膨張しすぎて韓国とまで軋轢を生じることになり、中国東北地方を潜在的な領土と思っている韓国との間で、 10年後には中韓の激しい対立になっていることを 予想したりもします(東北の朝鮮族小姐とかつてカラオケ屋でよく話しましたが、漢族と朝鮮族は根本的に相当な相互不信があります)。日本人拉致事件の解決は中国がカギを握っていると個人的には思っています。
10年近く前とはいえ、当時の北朝鮮もおもしろいことがありましたので、今度ネタにしたいと思います。ではまた。
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