2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
全19件 (19件中 1-19件目)
1
お友達のH美ちゃんが、もう2ゼメスターも通っていると聞いて、それならわたしも、と申し込んだVHSのバレエのコース。上級者コースというと、聞こえはいいのですが。まあ素人の、それも圧倒的に30代以上の参加者が多いコースです。みんな、幼い頃の夢が忘れられなくて通っている、ロマンチックなタイプの人が多いかな。先生は、まあ本当にバレリーナがお年を召すとこうなるのね、という感じを絵にかいたような、ドイツ人には超珍しい、細身の、足までかもしかのように細い、おめめのぱっちりした方。その割には、生活感がありそうなところがよいですわ。13人の申し込み者のうち、冬ゼメスター初日の今日は、全部で7人と、ちょっとさびしい始まりでした。でも、レッスン会場の公立学校の地下のお稽古場は、あまり広くないので、バーレッスンはまだしも、センターでの跳躍とかになると、それでもちょっとせせこましい。それにしても、ごく普通の公立学校で、部活にバレエができるとは、さすがドイツを代表する芸術の都ミュンヘンだわ、とちょっと感心。みんな、2ヶ月の夏休みのあとで、やはり体がかたくなっていて、「筋肉がー」とぼやいていましたが、わたしは2週間前にすでに別のお試しコースで洗礼を受けているので、あまりひどくならなくてすみそうです。で、でも、足が上がらない・・・。アラベスクなんて、本人は少なくとも90度の角度はあるつもりなのに、鏡をみると、アラ、30度がやっとというところ。しくしく。これから毎日、足上げの特訓です。
2004.09.29
コメント(8)

みもふたもないタイトルですが、オクトーバーフェストの実況中継です。土曜日は朝から雨。朝10時のオープンをめざして、会場に行ったわたしたちが見たものは・・・。人、人、人の波。マジ?長い事ミュンヘンに住んでいるわたしですが、まさかこれほどまでに、みんな熱狂的だとは知りませんでした。10時ちょっと前に会場に着きました。ほとんどのビアテント(と言ったって、最大のホフブロイハウスのテントは、1万人収容のでかさ!)は、まだ扉を占めています。おや、ひとつ開いているドアがあります。入って見ました。ええっ!!! ここも5000人は入る規模のところですが、もう席がほとんどいっぱいです。すげー。次ぎのテントは、牛の丸焼きが売りのテント。その名も、「オクセンブラーテライ(直訳:牛を焼くところ)」。 16日間で、なんでも60頭以上が消費されるそうです。食べた人の感想では、「とてもやわらかくて繊細な味」だそうです。
2004.09.25
コメント(2)
10月に迫った、引越しの準備に余念がないパッチワーク・ファミリーです。ドイツでは、配管工、ペンキ屋さん、電気屋さん、なと、職人さんの確保がとにかく大変といわれています。ドイツのイエロー・ページのコマーシャルで、一人の男が別の男を、雑踏の中、地下道の中、緊迫感あふれるBGMとともに、ニューヨークの町を背景に追い掛け回し、やっとつかまえて家に連れて帰って奥さんに「職人さんがつかまったよー」と言うのがありますが、ダーリンとわたしで、その気分を実感しております。新居のキッチンおよび、廊下のタイルを新しくしようと、もう3週間も前からスケジュールをたてているのに、二転三転してちっともすすみません。それというのも、職人さんがつかまらないから。いえ、一応やってくれる、という人は、つかまえているのです。が、その人が、とにかく約束どおりにスケジュールを守ったためしがない!あれこれ書くと、怒りがふつふつと煮えたぎってくるのでやめますが、もおおおおおおおおお、ダーリンもわたしも、けっこうキレております。もうこうなったら、自分達でやるぞ、とまで思いつめています。技術も時間もないのに。そんな時に限って、わたしは、今日の午後から明日いっぱい、日本からのお客様をオクトーバーフェストにご案内するので身動きとれません。会社も今日は休暇をとりました。さらにいえば、先週からマニシャちゃんデザインの素敵な名刺を注文してあるのに、ドイツの印刷やさんが、またのろい!4日でできるっていったのに、昨日になってもまだできていなかった!!!こういうことが、わたしの怒りにさらに油をそそぐのであります。しかーし。午後からは気分を新たにしてお仕事へでかけます。なんだか、ぜいぜい言ってしまうわ。
2004.09.24
コメント(2)
この週末で、100万人の人出だったという、オクトーバーフェストにも行かず、ぼちぼちと、新居のリニューアルを手がけております、パッチワークファミリーです。まずは、キッチンの壁紙はがしから。このアパートは、1969年に建造されまして、それなりの歴史を重ねている物件です。歴代の居住者の方々によって、住居を快適にしようとの、さまざまな努力のあとが、あちこちに発見できるのが、年代を経た物件の楽しみともいえましょう。さて、キッチンの壁紙でした。キッチン自体は、前の居住者の方にお願いして、すでに捨てていただいてあるのですが、ここをさらに壁を新しく塗りなおし、床のタイルも心機一転する、というのがわたし達の希望。床のタイルの素材は、もう出費に次ぐ出費ですっからかんになってしまったので、お手ごろなお値段のマテリアルに決定。白地にベージュ系のマーブル模様であります。安くても、ビレロイ&ボッホというのが、最後の誇りであります。床にかかる前に、壁から、ということで、昨日の夜、ダーリンが会社から帰ってくるのを待って、現場へ直行。ドイトの店で「壁紙はがし材」、ゴム手袋の他、必要な小道具を買い込んでレッツ・ゴー。これが、予想以上に大変であります。とにかく、何層にもなっている壁紙。歴史の重みがあります。白亜紀、ジュラ紀を経て、デヴォン紀あたりまでは、なかなか調子よくすすんだのですが、さて、カンブリア紀あたりになると、これが曲者。部分的に前カンブリア紀にくいこんでいたりして、なかなか発掘操作がすすみません。先代の方達の苦労がしのばれます。こうやって、生命の営みが続いているんですね・・・。(大げさ)いつになったら、この作業が終わるのか。ちょっと途方にくれているダーリンとわたしであります。
2004.09.21
コメント(4)
無事に、今日からオクトーバーフェストが始まったミュンヘンです。我が家は、今日はまだお祭りにいけません。ビールも飲めません。他の予定がいっぱいあるからです。朝9時過ぎから、男性はレダーホーゼと呼ばれる革ズボン、女性はディアンドルと呼ばれる可愛いスカート*ブラウスの民族衣装に身を包んで、市内テレージエンヴィーゼをめざす人々を横目にみながら、日本語補習校へと急ぎます。9時半から12時半まで、こどもたちは授業。母は、10時から、企画部会の会議、12時から2時半まで図書当番をこなし、2時過ぎにはダーリンが、オーマから借りた車でお迎えに来てくれました。それからまっすぐバウマルクト(ドイトの店)に向かい、以前から目をつけていたタイルの見本をゲット。いったん、家に帰ってから、今週からパッキングを始めた、とりあえず当座は使わない衣服とか、本とか(重いんですよね)、おもちゃとかを段ボールにつめたのを持って、新居へ。今日は本当は、夕方6時からペンキやさん兼タイル貼りの職人さんと、現場で打ち合わせをする予定だったのですが、先方の都合が急に悪くなってキャンセル。明日になりました。玄関からずっと、キッチンまで、約30平米ほど床を張替えたいし、キッチンの壁は、これまで壁紙が部分的には3層になって張られているのを、全部ひっぺがして、真っ白に塗り替えたい希望があるのです。バケツ、洗剤などの簡単なお掃除セットももってきていたので、これ幸いと、まずお風呂場から拭き掃除。まず、ざっと目立つ汚れだけ落としました。前の居住者は、お年を召した男性(奥様は先立たれた)だったので、やはりどうしても、細かいところの掃除は行き届いていませんね。掃除嫌いに定評のある、このわたしに言われるんだから、けっこうなものです。次回はトイレかな。ゴム手袋ももってこなくては。窓ガラスも一度拭いた方がいいでしょう。ひととおりきれいにしてから、風水のおきよめもしたいのです。同時進行で、パッキングもやらなければいけません。明日、日曜日のお昼は、お友達のプチお見合いにつきそいです。ミュンヘン一おいしいという飲茶の店に行くんだー。ワクワク。そうこうしているうちに、来週末は、日本からのお客様を、オクトーバーフェストにご案内だし。来年にむけて、あたらしいお仕事になりそうなお話も肺って来ました。来週も忙しくなりそうです。
2004.09.18
コメント(6)
お兄ちゃんの新学期にむけての、学用品購入以来、文房具づいている朔耶。一年前に、清水の舞台から飛び降りるつもりで買った、おヴィトンのエピ手帳を、アドレス帳に変身させるべく、いませっせと、6年ぶりにアドレスの内容を書き変えております。で、ふと寂しくなってしまいました。なぜかというと、もうここ何年も連絡していない人の名前が、いっぱいあるのです。Aから始まってZまでの間にある名前の、半分以上、いや、ひょっとすると、3分の2以上が、過去3年間、一度もコンタクトをとっていない人の名前だったりして・・・。どうしよう! こんなにご無沙汰してしまっている。わたしって、人非人だわ。もともと、このアドレス帳に載っている名前は、実はかなりえりすぐりの名前のはず。15年前に、わたしが日本からドイツに「移植」された時、それまでにもっていたアドレスは、仕事とプライベートを合わせると、かなりの数でした。その年のクリスマスに、わたしはその、ほぼ全員に、クリスマスカードを出しました。その数、約300。でも、戻ってきたのは、ほんの数通。わたしに人徳がなかったのでしょうか。(涙)みんな、外国に郵便出すのが、めんどくさくていやだったのかな、なんて考えて自分を慰めましたが、その時点でわたしのアドレス帳の記帳内容は、かなり減りました。それでも、大学時代のお友達とか、気のあった仕事仲間とかは消し去りがたく、ドイツに来てからこれまでに、アドレス帳を3回書き換えていますが、その度に、同じ名前を書き込んで来ました。(ダーリンにはないしょですが、昔のボーイフレンドなんかも・・・)未練です。それから、少しずつ、現地での知り合いも増え、それなりに充実して来たわたしのアドレス帳。やっぱり、消し去りがたく、残っている名前たち。15年の歳月が過ぎ去っています。きっと、もう、結婚やら、お引越しやら、転勤やら、はたまた離婚などもした人もいるかもしれません、わたしみたいに。そうして、この住所ではなくなっているであろう人が大半です。今回の書き換えで、この名前たちをどうしようか、なんだか、まだ迷っている朔耶です。新しい手帳に書き写さなかったら、それで、その人達のことを忘れてしまいそうで怖いのです。それで忘れてしまう名前なら、そういう運命なのかしら。それよりも、いつかこの人達と、ふたたび連絡をとりあうことが、果たしてあるのでしょうか。どうしたら、いいかしら。
2004.09.17
コメント(8)

というわけで、清水のみなさん、ぜひオクトーバーフェストへおでかけください。本場ドイツのビールと、バイエルン音楽が、会場で楽しめます。 ミュンヘンの方は、今週の土曜日、18日から開催です。
2004.09.16
コメント(2)

3年前の冬。末っ子のプッチーが、おなかの中にいました。妊娠7ヶ月までレッスンに通いましたが、バーレッスンはまだしも、センターでのグラン・ジュテとか、さすがに限界を感じて、一時引退。生まれてからも、バレエはしたくともなかなか時間がとれず、今日まできてしましました。 そうこうするうちに、体重は増えこそすれ、減る事はなく、肩こりも慢性化し、ここはひとつ、カラダのためにいいことをしなければっ!との思いで、ミュンヘン市主催のカルチャーセンター、VHSにも申し込み。一方で、お試しコースがあるというので、ドミニク先生のクラスにでてきました。ドミニク先生は、一見「え、あなた、ダンサーなの?」と聞きたくなるぐらい、背が高く(筆者推定1メートル93センチ)、やせてはいますが、けっこうがっしりした、ガタイのいい、若い男性です。 夏休み明けなので、クラスに来たのは、わたしのほかには、金髪の二十歳前後の女の子二人だけ。シルヴィアちゃんと、マリオンちゃんです。ドイツの女の子は、20代前半までは、まだ肌がつるつるでうらやましいわー。レッスンが始まる前に、ドミニク先生が「前は、どこで習ってたの? 流派は?」なんて、聞くのであせりました。ワガノワ・メソッドとか、いろいろあるらしいですね。わたしは、今を去る事はるか30年ほど前に、名古屋駅前の毎日文化センターのこどもバレエ教室に通ったのみです。その時の先生は、大阪の西野バレエ団から、新幹線に乗って毎週名古屋に通って来てくださっていました。西野バレエ団は、何流なのでしょう?知っている方がいらしたら、ぜひ教えてくださいませ。さて、レッスン開始です。お稽古場は、まだ新しくできたばっかりの、いろいろな先生の共同レッスン場で、鏡はあれど、バーがありません。わたしたちのクラスの前は、男の子達のカンフーの時間。時折、外で待っているわたしにも、「どどーんんんんん」なんて、轟音が聞こえて来てました。ドミニク先生、「今日は、バーなしでレッスンだよー」あれま、どうなるのでしょうか。床に足を投げ出しての柔軟から。脱力と緊張を交互に繰り返します。ちょっとジャズダンスのルイジ風?なんて思ってしまいました。プリエとかも、バーがなくても、けっこうやれるものなんですね。少しずつ、簡単なアンシェヌマンのようなものに。「右のパッセの時は、胴体の左側、左のパッセの時は右側が柱のようになること」要は、自分の胴体をしっかりと支えられればいいんだな、と納得。ピルエットの時とか、特に。納得はしても、実行できるか、というのとは、また別ですが。それにしても、足を揃えてつま先で立つルルベの時に、足の裏がキューっと痛くなって、つりそうになりました。こんなところまで、運動不足なのねー。(涙)レッスンの後半からすでに、足ががくがくいいはじめ、それをたたいたり、ゆすったり、なだめすかしつつ、1時間ちょっとのレッスン終了。ああ、すがすがしい汗をかいた。鏡にうつる姿をみれば、体格的にはだいぶバレリーナ離れしてしまったわたし。それでも、技量的には、若い子たちにも勝るとも劣らぬできばえ(自己過大評価)。今月末からの本格的レッスン開始に伴って、ダイエットも開始する決意を固めました。
2004.09.14
コメント(3)

バイエルン音楽を愛し、演奏するベッツ氏(10月1日から、横浜のオクトーバーフェストに行きますよー)のお誘いを受けて、馬小屋の横で、ウマを見ながらビールを飲んできました。 あと、一週間で、ミュンヘン本場のオクトーバーフェスト、世界最大のビール祭りが始まります。このお祭りの影の主役が、何十個もあるビールの樽を運ぶ荷馬車を引く、お馬さんたち。普段は、広々とした農場でのんびりと草をはんでいる彼らが、9月末になると、いきなり毎日、何万人と言う人々が行きかい、ビールを飲むフェスト会場に連れ出されてしまいます。それも、全身に、花だのホップだの、リボンだのを飾られて。人間と同じで、お馬さんたちも、いきなり、はい本番、となると、うろたえ、興奮して、どんなハプニングが起こるかわかりません。ウマに蹴られると痛いのよー。わたしは幸いにして、ポニーにしか蹴られたことはありませんが。こどもたちの、乗馬用ポニーの外のりについていって、疲れていらだったポニーが逃げ出したのを、つかまえようとしたら、太ももをモロに直撃。それでも骨に響く痛さでした。それが、肩の高さがわたし達の身長より大きい、本物の(?)ウマに蹴られたりしたら・・・。打ち所が悪かったら、死んでしまいますからね。それで、徐々に状況に慣らすために、まずは、ビール醸造所付属のレストランの厩で、人々がビールを飲みながらそばにいる、という状態を経験させるそうです。それも、楽団の音楽つきで。この楽団の団長さんが、冒頭のベッツさんなのです。 一説によると、ウマに対してだけでなく、人間の方にも、厩からの匂いに慣れさせるため、とも・・・。ミュンヘンの伝統あるアウグスティーナー・ブロイのレストランに、一歩入った時から、干草の匂いと、ウマのおしっこの匂いが鼻をくすぐります。まだ、夕方5時だというのに、レストラン内はほぼ満員。ここで、ビールを飲みつつ、おいしいバイエリッシュ・キューヒエに舌鼓を打ちました。ふだんは、シュバイネブラーテンという、豚の蒸し焼きが大好きなのですが、今日はおにいちゃんがこれをとったので、わたしはザウアー・ルンゲルを。これははっきり言って、あまり万人にはおすすめできません。というのも、内臓、それも肺の部分をお酢で煮込んだものなのです。わたしは大好きなの。でも、自分ではとても作れないので、こういうレストランでのみのお楽しみです。
2004.09.12
コメント(4)
今日は、ミュンヘン市主催のカルチャーセンター、フォルクスホッホシューレ(直訳:国民大学)の、冬学期の申し込み日でした。ミュンヘンの文化の中心、ガスタイクと呼ばれる美しいれんが造りの建物の中にある、フォルクスホッホシューレ(VHS)の総本部。ここで、語学やダンスを始め、彫金などのアーティスティックなもの、サラリーマンのための実践的なコンピューター関連、奥様むけにはお料理、裁縫、果ては、ご家族で楽しめる農家の見学会まで、各種コースの申し込みが行われます。本格的なレッスンが格安で受けられる、と評判の、このVHS。人気の高いコースは、すぐに定員いっぱいになってしまいます。ですから、一年に2回、春と秋の申し込み日は、大騒ぎ。コースをとりたい人が、長蛇の列になってならぶのです。まず、朝の7時から、番号札の配布が始まります。7時って言ったって、その時間にはもうかなりの人が並んで待っています。先頭の人なんて、いったい何時に来るのでしょう。冬学期の申し込みは9月で、まだ気候もいいのですが、夏学期の申し込みなんて、あなた、時にはマイナス20度にもなる2月の厳寒期に行われますのに、やっぱり朝7時の番号札配布の時間には、人がすでに行列しているのです。おそるべし。いやはや、さて、番号札をもらいましたら、ようやく8時から、受付開始です。電話帳ぐらいの厚さのカタログが、事前にミュンヘン市内の各書店に山積みされておりますので、それを3ユーロで購入し、自宅でじっくりとコース・プランを練った上で、当日申し込みをしてもよし。あるいは、受付会場にも何冊か、針金で固定された見本(もちろん盗難防止のためですね)がありますので、それを見ながら、その場で即決するもよし。いずれにしろ、申し込み用紙に、とりたいコースのコース番号、値段、自分の名前、住所、電話番号等を記入して、自分の番号札のナンバーが呼ばれるまで、列に並んで待ちます。だいたい、土曜日一日だけで、約2000人の申し込みがあります。この人々が、朝8時から夕方6時までのあいだ、つまり一時間に200名という計算になりますが、整然と列をつくり、受付カウンターへ進み、それぞれ希望のコースの受付をしてもらうのです。総数20はあろうかという受付カウンターに陣取っているのは、たぶんこの日のために集められたバイト学生さん他。この人たちがコンピューターに次々と必要事項を打ち込んでいって、コースがまだ開いていればOK、申し込み用紙にぽんとはんこを押されて、はい、会計へまわってください、となります。もし、コースがすでにいっぱいだった場合、この時は親切に、「第二希望のコースはありますか?」と聞いてくれて、えー、どうしよー、なんてこちらがうろたえていると、さっとまた件のカタログを手渡してくれて、「こちらからお探しください」なんて、言ってくれます。このあいだ、じっと待っててくれるのよね。「はい、ちょっと隣によけてて。次の人!」なんて言われないのが、ドイツのよさだなー、と思います。さて、無事に、希望のコースが受け付けられました。今度は、河岸を変えて、というか、列を並び替えて、いよいよお支払い。数年前までは、現金かユーロチェックと呼ばれる小切手しか受け付けてくれず、いくつもコースを申し込む場合は、多めに現金を用意しないといけませんでしたが、昨今は電子マネー化が進み、銀行のカードで引き落とすことも可能になりましたので、便利になりました。あとは、自分の申し込んだコースを忘れずに、ちゃんとその日に、その場所に行くのみです。今回わがパッチワークファミリーは、ダーリン Tux under Linus (なんだか、コンピューターでヴィデオを 編集するコースらしいが、 わたしには詳細はよくわからず。)わたし 念願の、バレエ上級者(!)コース クリスマス・クッキーのコースおにいちゃん 子供向け、クリスマス木彫りコースということで、申し込みを終えました。おねえちゃんは、日ごろ漫画(朔耶おススメの「はちみつとクローバー」)を読みながら「わたしもこんなの(主人公のはぐちゃんが、粘土塑像の超大作に取り組んでいるシーン)やりたーい」なんて言っているので、「ちょうどいいのがあるから、やる?」と、水をむけても、「ううん、いい」とくるので、張り合いがないのです・・・。もっと、いろんなことにチャレンジしてほしいぞ、と母は思う。おねえちゃん、読むのが好きだけあって、漫画風の絵を描くのは、けっこう得意なんですけど、やはりデッサンとか基礎を学んだ方がよろしいのではないか、と。わたしの子供の頃なんて、油絵とか、習いたくても習う場所がなかったのよ。東京住まいのおばさんが帰郷するたびに、ちょこっと描かせてもらうぐらいしか。(田舎だったもので)それに比べれば、ドイツの文化の中心ミュンヘンに住んでいて、こんなにオファーがいっぱいあるのに、もったいないよねえ。と、ついぐちってしまいましたわ。ちなみに、VHSの申し込みは、日曜日も、そしてまだ空きのあるコースはさらに月曜日以降も受付します。月曜日以降は、電話でも可。でも、その頃には、めぼしいコースはほとんどなくなっているので、どうしても取りたいコースがある場合は、こうやって土曜日にペルゾーンリッヒに、自分で行かないとだめなんですね。そうそう楽はさせないぞ、って感じですね、ドイツらしいわ。でも、係りの人も、朝早くから、お疲れさまでした。
2004.09.11
コメント(8)
ぽかぽか陽気で、気持ちのいいミュンヘン。今日はあまりネタがないので、お休みします。
2004.09.10
コメント(2)

新学期の学用品がうまいこと買えて、すっかり文房具づいている朔耶です。今日は、ミュンヘン市内の、「文房具ならここ!」という老舗、Kaut Bullingerで、ちょっと早いけど、来年のシステム手帳を物色。独身時代からずっと、ファイロファックスのスリムラインやポケットを、愛用してきたのですが、昨年の秋、心機一転巻きなおし、というか、つい心がふらふらと揺れ動いて、ミュンヘンの超高級ショッピング通りマクシミリアン・シュトラーセのヴィトン・ショップで、エピの赤革の手帳を購入。当然ながら、中身もおヴィトンで、小口の部分が金箔だったりして、わたくしのプチ・ブル気分をくすぐってくれました。でもね、やっぱり、なんか、お上品すぎて、わたしには使いづらいの・・・(涙)。わたしって、ヴィトンの似合わない女なのですね。だって、わたしの場合、起業、いずれは年収1000万をこころざす女ですから、いろいろ人と会ったり、名刺をいただいたり、打ち合わせのメモをとったり、したいわけです。その他にも、こどもの歯医者の予約を入れたり、お医者さんのカード(これがまた、各先生でサイズがまちまち)を入れたり、図書館の貸し出し記録などもつめこんだりもしますよね。そんなことしてると、お上品で細身のヴィトン手帳さまが、すぐパンパンになってしまうのです。そんなときに、住所録を入れ替えようと、一度はずしたら、ああーっ、全部ばらばら。もう2度と留め金がはまらなくなってしまって・・・。くすん。そんなわけで、ヴィトン様は、住所録専用としてご活躍いただく予定にしまして、いま、来年の手帳を探している、というわけです。2004年、まだあと3ヶ月ちょっとあるのよね。でも、ドイツの市場だと、一度売りきれたものは、半年後にならないとお目にかかれないこともままある、という事情もありまして、早め早めに対処しておくにこしたことはありません。で、古巣のファイロファックスに戻ろうか、あるいはデザイナーのマニシャちゃんおすすめのクオ・ヴァディスに新しくチャレンジしてみようか。悩むところです。ファイロファックスの方は、最近女性向けのマーケティング・リサーチがなされたのか、色ももろビジネス!っという黒、茶色だけでなく洗練されてきましたよね。特に、Crossシリーズは、いまピンクや淡いパープルといったわたしのお好みの色が出ていて、購買意欲をくすぐられます。さらにまた、A4サイズの書類がすっぽり入るバッグも出ていて、この2色は限定販売とのことで、うーん、今買わなければ・・・。 でも、これ269ユーロもするので、新居を買って貧乏な我が家では、口にするのもはばかられる出費です。12月の誕生日まで待っても、残ってるかしら・・・。はっ、手帳を見ていたはずが、ついバッグへ目がはしってしまいました。とりあえず、今日のところは、アドレス帳のレフィルのみ買って帰りました。
2004.09.09
コメント(2)
来週の火曜日に新学期の開始をひかえ、すでに、学用品ラリーもラストスパート。月曜日になれば、お店が親子連れで混むのは、火を見るよりもあきらか。よし、今日の内にすませてしまおう。日ごろ「ラスト・ミニッツ・タイプ」と言われているわたしとしては、すばらしい意識の転換であります。会社帰りに、市の中心街のデパートへ。一気に地下の文房具用品売り場へむかいます。学校からのリストを手に、2,3の品はわかりましたが、やはりノート部門が難易度高し。その時ふと横を見ると、胸に名札をつけたドイツ婦人が、品物の補充をしているではありませんか。さっそく声をかけます。「すみませーん、これこれの品がどこにあるかわからないんですが・・・」10年前と比べ、最近のドイツでは、顧客サービスというものがどういうものなのか、少しは教育がなされてきたようです。その婦人は、マクドナルド新宿2丁目店ばりの笑顔こそないものの、ドイツではファーストクラスの親切さで、わたしの要望に応えてくれます。おおっ、これぞ天の配剤!どちらかというと、ぽっちゃりタイプのその中年婦人が、一瞬天女のように、わたしには思われたことです。ついでにその人は、すでに人ががんがんに並んでいるキャッシャーを避け、「こちらでもお会計できますよ」と、今まで誰もいなかった、高級万年筆コーナーのレジをあけて、わたしの購入品の会計をしてくれたのです。感謝感激雨あられ。今日はいい日だわー。ほくほくと路面電車に乗って、プッチーをお迎え。昨日からうちの近所の路線は、地下鉄工事のため、一部不通。そのため、代替バスが走ります。今日もミュンヘンの9月には珍しいいいお天気で、子供らはお庭で遊んでいました。おうちに帰ってから、プッチーのおやつをすませ、さて楽天でも、と思ったのに、ダーリンからの電話。「今日の新居のチェック、路面電車は走ってないから、そのつもりで」あら、忘れてました。夕方6時半に、前の持ち主が引越しを終えて、きちんとしているかを、双方立会いの上で確認する予定だったのです。いっけない、もう6時。あわててプッチーの支度をして、一度ホームウエア(というほど洒落たものではなく、単なるスパッツとTシャツ)に着替えてリラックスしてしまっていたわたしも、あわててワンピースを着て、再び出陣。新居の確認も無事にすみました。で、前の居住者の方もすごくいい人で、実はわたしたちの支払いがまだなのに、「鍵があったほうが便利でしょうから」と言って、もう鍵をくださったのです。本当は10月1日に、という契約なのにもかかわらず。恐縮です。でも、これでいつでも(ドイツのオーマに手伝ってもらって)お掃除とか、電気屋さんの下見とか、内装屋さんの下見とか、できます。うれしいです。今日は本当に、いい日だわー。
2004.09.08
コメント(2)
・・・ドイツといっても、16の連邦州が、微妙に夏休みをずらせてとっているので、もう新学期が始まっているところがほとんどのはず。びりっけつに夏休みに入ったバイエルン州は、新学期が始まるのもザ・ラストでございます。その新学期も、いよいよ来週の火曜日に始まりますが、その前にやらなければいけないことが。新学期のための、学用品をそろえなければ!ひとくちに学用品といいますが、なかなか簡単ではないのです。この地に生まれて育ったわけでもない、我々外国人母にとって、夏休み前に先生から渡された学用品リスト、まるでちんぷんかんぷんの用語が並んでいるのです。ユリスマッペ(Jurismappe)とザンメルマッペ(Sammelmappe)はどう違うのか。わたしにはわかりません。形状はまったく同じです。なんとかヘフター(Schnellhefter)は環境保護のため、プラスチック製はダメ、紙製のものをえらぶこと。 工作に使うのりは、スティックタイプのもの。液状のものは、環境に悪い素材が入っているので使用禁止。絵の具は、足りない色があったら、買い足しておく。さらに、絵筆は太さ2と4と6と12、12のみは幅広のもので。色鉛筆は、軸が塗料で塗られていないものが望ましい(もちろん、環境保護のため)。さらに、ノートひとつをとっても、サイズを表すDINA4とかDINA5(いわゆるA4,A5判ですね)はまだいいとして、これが罫線のありなし、格子のあるなし、左右にふちどりあり、右のみ、左のみ、囲みケイあり、薄型、厚型、シングルだ、ダブルだって、バリエーションの多い事。ぎゃあ嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!気が狂いそう!これらが、ひとつの店でそろえば、超ラッキー。今年一年、あなたのお子さんの試験の点数も満点となることでしょう。ところが、そうは問屋がおろしません。比較的お値段のお安いデパート(ドイツのデパートは、日本のスーパーとデパートの中間ぐらいの位置づけです)の品揃えはかたよっていて、2,3軒まわらないと、必要な物は手に入りません。さらに運悪く、在庫切れの場合もありまして、「2週間後に入る予定ですから」なんて、やる気のなさそうな店員さんに、気楽に言われてしまうのです。日本だったら、すぐ明日取り寄せますって言わない?今度4年生になるおにいちゃん。小学校の最終学年です。大学進学をめざすギムナジウムにチャレンジするか?はたまた手に職をつけて、早く社会に出るハウプトシューレに行くか?あるいはその中間のリアルシューレで様子を見るか?日本の6334制とは異なる、複雑な学校構造を持つドイツでは、ある程度こどもの将来が決まる、大事な学年なのです。だからこそ、学用品も気合を入れて選んであげたいんですけどねえ。毎年のことながら、いっこうに慣れません。この学用品ゲットの難しさについて、ドイツ人の同僚に聞いて見ても、「わたしが子供の頃はもっと自由だったわ」ということで、彼女達にとっても、やはりちんぷんかんぷんらしい。さあ、まだ各種ノートをゲットして、絵筆も極細のサイズを買い足さなければ。此花朔耶、この難関を乗り切れることができるのか?次号に乞うご期待。
2004.09.07
コメント(4)
13歳と9歳。本邦初、こどもだけでのフライトを無事にこなし、うちの二人のお子様が日本からお帰りになったのは、金曜日の晩のこと。いやー、当初はひどかったですよ、子供部屋の惨状。もともと広くもないところに、2段ベッドと、ダーリンのとわたしのと二つの洋服ダンス。これだけで、もうかなりの圧迫感ですが、さらにこのすきまに旅行帰りのトランクがふたつ、どかんどかんと広げられますと、もうあなた、プッチーがドールハウスで遊びたくたって、なにかの物陰になってしまって、姿が見えないのであります。でも、これはこれで、しあわせなカオス。おにいちゃんのトランクからは、バーモントカレー、フルーチェ、カステラ、アサヒビール缶などがつぎつぎとあふれてきます。おねえちゃんの方からも、負けじとアポロ、チョコベビーなどのミニサイズの詰め合わせ、ドイツのギムナジウムのお友達へのおみやげの、ちりめんの布を張った小鏡、そしてコミックの山、山、山(なんと買いも買ったり32冊!)。これら、日本からの直送物件の山に囲まれて、家事も忘れた不利をして、寝転んで漫画を読むひとときのなんと甘美なことか。聖書でいう、「蜜とミルクの流れる土地」にも、勝るとも劣らない、至福の一画でございます。今回のマイ・ヒットは、羽海野チカさんの「はちみつとクローバー」に決まり。東京近郊の美大(玉美かな?)を舞台にした、青春もの。たぶん、ご本人も美大出身なのだろうと思われるチカさんの、ラインがきれいな絵柄がとってもキュート。ほのぼのとした中にも、個性あふれるキャラが満載で、わくわくしてしまいます。個人的には、美脚・美乳の持ち主でありながら、「鉄人」と呼ばれる山田あゆみさんが好きだわー。外見的には強くて、でも内側はとてもかよわいの。なんだか自分を見るようで、しっかり感情移入してしまいます。いえ、わたしは、美乳美脚からは縁遠いんですけど、性格的に、ということで。世界に誇るジャパニーズ・コミック、2004年のヒットかも。
2004.09.05
コメント(4)
昨日の夜、無事にこどもたち二人も日本からご帰国。久しぶりの再会を祝って、ミュンヘン空港のバーガー・キング(マックよりジューシーで、わたしは好き)で軽くジャンク・フーディングして、ご帰宅。プッチーも興奮して、みんなベッドに入って討ち死にしたのは、真夜中を過ぎていました・・・。で、翌朝、それでもきっちりと8時過ぎには起きまして、おにいちゃんは、とーっても会いたかったパパに電話して、さっそく迎えにきてもらうことに。残りのメンバーは、わがいとしのダーリンさまの提案で、郊外の家具センターの朝食バイキングに行く事になりました。なんたって、オーマから借りた自動車があるうちは、機動力バツグンのパッチワーク・ファミリーであります。で、10時半の受付ぎりぎりにかけこんで、11時までの朝ごはん、ええ、たっぷり食べましたよ。これで、大人一人5ユーロ、プッチーはタダ、はいける!ミュンヘン近郊のみなさん、土曜日の朝は、WolfratshausenのMoebel Mahlerの朝ごはんで決まり! です。と宣伝もしてしまうほど、コストパフォーマンスよろし。そのあと、恒例のドイトの店めぐりなんだけど、ここで問題炸裂です。ダーリンとわたしの意見のくいちがいが、ついに補修できないほどになってしまったのです。もともとは、なんのことはない、新居の床材のことなんです。なにしろ築35年と言う物件なもので、これまで貼ってあったじゅうたんとか、もう限界なの。だから、玄関からキッチンまで、統一感をもたせつつ、タイル張りにしましょう、というところまでは、ダーリンとわたしの意見は一致していました。でも、その後がいけません。わたしは、まあ、予算も少ない事だし、そう広くもない家だし、あまりがんばってもなんだなー、と思ってニュートラルでそこそこエレガントなベージュ・ホワイトのタイルで十分、という意見。これなら、マテリアルが平米あたり約20ユーロ、工賃がやはり平米で35ユーロほど。全部で約20平米の床面積でも、それほどおおごとではありません。対してダーリンは、どうせ長く住む家なんだから、ちょっと無理してでも、と、イタリア産の天然大理石を、2色使って、モザイク模様なども取り入れて、ちょっと遊び心を演出したい。そりゃあ、わたしもイタリアの大理石はやぶさかではありません。でも、これだと、マテリアルだけで、平米70ユーロはくだりませんし、手間賃も3割アップとのこと。さらに、天然物なので、お手入れも特別な溶剤を使わないといけないとのこと。そんなこと、ぐうたら主婦のわたしにはむきません。それでも、ダーリンがイニシアティブを取って、素材の購入から職人さんの手配、ひととおりやってくれるのなら、まあいいか、とも思えるのに、一ヶ月ほど前から、何軒も何軒もタイル屋さんをまわっているのに、そのたびに値段を調べてぐずぐずしているだけで、一向に前進していません。そんなわけでわたしもいい加減疲れてきました。で、今日の午後、はからずも「そんなにごちゃごちゃするんなら、もう大理石なんかいらない!」と、最後通告をしちゃいました。すると、ダーリン、「・・・、そうか、なら行こうか」とお店を出ましたが、車に乗ってから「こんなことなら、あの古いキッチン置いといてもらえばよかった」とか、ぶつぶつ言うのです。前の持ち主の方が使っていたキッチンは、建物の建築当時からのオリジナル。ですからそれなりには使えますが、やはり毎日お料理する場所、新しくしたいので、それは捨てていただいたのです。タイルの素材と、キッチンと、ぜんぜん別の問題なのに、すねて本末転倒なことを言うのです。自分自身に余裕のある時は「うふ、ダーリンってかわいい」なんて思えるのですが、今日はわたしにも余裕なんかぜんぜんなく、「ふん、勝手にすねてろ」なーんて、思ってしまいます。出会って5年目で、こんな暗礁に乗り上げた二人、今後いったいどうなってしまうのでしょうか・・・。いい関係を作るのって、本当にむずかしいですね。わたしなんて、一度失敗しているから、今度は過たないようにしたいのですが、どうしたらいいんでしょう。
2004.09.04
コメント(2)
秋風がたちこめ、もうこのまま一気に寒くなってしまうのかしら・・・、と心配しておりましたが。ご安心を。今日から週末いっぱい、ぽかぽか陽気のミュンヘンです。朝の通勤時のこと。同僚のフラウ・シュテーガーと、地下鉄の中でいっしょになりました。普段は、通勤の時間帯が違うのでめったに会わないのですが、今週はダーリンが早番で、プッチーを保育園に連れていけないため、わたしが連れて行きます。そのために、わたしの出勤時間がうしろにずれこんでいるのです。「プリンツレーゲンテンプラッツのあたりは、レストランはあるんだけど、ちょっとお茶飲めるような気軽なカフェがないわねー」なんて話をしつつ、乗り換え駅のハウプトバンホフに到着。路線を換えるべく移動していますと、エスカレーターを降りたところに、紺色の制服の人、人、人。検察だ!ハンブルクのMakischanも、ちょっと前に書いていらっしゃいましたが、ドイツの公共交通機関には、改札というものがございません。ですから、市民は普段、まったくの自己申告で、電車やバスに乗るわけです。で、ときどき、通過駅の途中でふらりと2,3人の私服検察官が乗り込んできたり、今回のように、主要な乗換駅で猫の子一匹通さぬ一斉検問がもうけられたり、と、あの手この手で不法な乗客をあげようという試みがなされます。つかまった人は、罰金を払わされます。2004年度は60ユーロ。わたしなど、ミュンヘン在住14年。つねに「わたしが一番えらい!」という風情のドイツ婦人をみならって、神経は相当太い方ですが、意外に小心ものの部分が残っています。電車の扉が閉まり、発車した瞬間に、私服検察官とおぼしき人物が、「グリュース・ゴット!(バイエルン方言で「こんにちは」)」と言うたびに、心臓がどきーんとなります。ちゃんと切符を買ってもっているのにもかかわらず。今日の検察では、わたしはよかったのですが、フラウ・シュテーガーは、今年の定期券を、まちがえて去年の確定申告にはりつけて提出してしまったらしい(つまり、去年の定期を今年の定期と思い込んで持ち歩いていたってこと!?)、とのことで、事務所に連れて行かれてしまいました。わたしは、申し訳ないながらも、そこで彼女と別れて会社に向かいましたが、なんだか偶然が重なった、金曜日の朝でした。
2004.09.03
コメント(2)
なんて、爆弾かかえたテロリストでもあるまいし。でも、わたしの心の中では、炎が燃えています。4週間近く、日本のオーパとオーマのところで過ごしてきた、上の二人のこどもたちが帰って来ます。二人とも、スーパー行って大好物のラーメン食べたり、漫画を買ったり、ドイツにはないゲーセン行ったり、ぶどう狩りに行って金魚のつかみ取りしたり(どういう催しよ?)・・・。のびのびと日本の夏を満喫したようです。それでも最後の1週間ぐらいは、やはりドイツが恋しくなって・・・。おにいちゃんなど、電話で話しているあいだに、ついに涙がでてきちゃったこともありました・・・。小さい小さいと思っていた、わたしの坊やも、もう9歳。学校帰りに、一人でバスに乗って音楽教室にもいけるようになって、ずいぶんしっかりしてきたものだ、と喜ばしい反面、あと3、4年もしたら、母親ばなれが始まるのね、と思うと、ちょっぴりさびしくもあり。いろいろ子育ての本、パートナーシップの本を読みましたところ、男の子は、12歳前後で、母親の世界から父親の世界へ移行しなければ、男性としての健全な成長がのぞめないとか。うちのおにいちゃんは、ふだんから、わたしの前のだんなであるパパのところと、わたしのところとを行ったり来たりの生活です。親から見ても、生活の場が2重になっているのは、本人にとっては無自覚ながらも、これはけっこうなストレスではないかと思うのです。お気に入りのセーターがパパのところにあって、今日着ることができない、とか小さなことですが、人生って結局、小さなことの積み重ねでなりたってますものね。小さなことひとつでも、ばかにできません。デメリットもあれば、メリットもある、というのが、日常生活でして。彼の場合は、ふだんからそれほど母親べったりではないんですよね。毎日は会えないから。その分、父親とも過ごす時間が多くて、これはやはり、今後の成長過程にとって、必要なことだと思います。電話でも、涙ながらに言うのにことかいて、「ぼく、早くミュンヘンに帰りたい。帰って、プッチーやママに会いたい。でも、パパの方がもっと会いたい」わたし「・・・・・(ずっとそこにいろや)」素直といえば、素直なんですよねー。こどもって。あほか、というぐらい、素直。弟の横でこの電話を聞いていたらしいおねえちゃんは、さすがにティーンエイジャーのむずかしい年頃に入っただけありまして、「ぐははっ!!!」と、驚いたような、ばかにしたような、奇声を発したのが、わたしにも聞こえました。それにしても、母親としてのわたしってなに・・・。やっぱり離婚しなければよかったのかしら・・・。でも、離婚しないで、嫌いになってしまった相手といやいや生活を続けるしかばねのようなわたしといる子供たちも、決して幸せとはいえないわよね。やはり、親がまず、幸せな生活をしているところを子供に見せた方が、ぜったいいいのよね。過去を振り返らず、未来をみつめて生きなければ。幸いにも、うちのダーリンも、男性として立派な人なので、ここからも何かを学んでくれるはず・・・。というわけで、心に暖かい炎を燃やして、生きていくわたしであります。
2004.09.02
コメント(4)

うかうかしていましたら、もう9月。はやいものですね。今月の中旬には、世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」が、ミュンヘンで始まります。(9月18日から10月3日まで) これに先駆けて、日本でも9月16日から、清水でオクトーバーフェストが開催されます。10月1日から、我が家のお引越しが始まり、ばたばたしているうちに、きっとあっというまに11月になることでしょう。その1ヶ月あとには、もう市街のマリーエンプラッツに、クリスマス・マーケットが立ち並ぶ季節になるのね。そして、また一年が終わる・・・。この時期になると、人生の意味をなんとなく考えたりしますね。柄にもなく・・・。そんなことを考えながら、ミュンヘンの地下鉄の定期を買いました。
2004.09.01
コメント(4)
全19件 (19件中 1-19件目)
1


