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日中は暖かいですが、まだまだ朝晩は冷えるこのごろ。「花冷え」の季節。体調を崩している方も多いですね。こんな時こそ、ビタミン補給で風邪予防。「朝食べるフルーツは金」という言葉があります。朝バナナダイエットじゃありませんが、私も朝は大体フルーツを食べたり、果汁100パーセントジュースを飲んだりしています。胃の調子が悪くて、という時や朝から重いものは……という時、前日お酒を飲みすぎた時なんかはとくに、フルーツは朝食に最適です。バナナも食べやすいですが、いちばん多く食べるのがキウィフルーツですね。完熟キウィを半分に切ってスプーンですくって食べれば簡単ですし、ヨーグルトに入れて食べるのもスッキリして美味しいです。ビタミンCも補給出来ます。キウィの原産地は中国だそうです。アカゲザルが好んで食べる果実という意味で、「彌猴桃(びこうとう)」と呼ばれていました。栽培品種を「奇異果(チーイーグオ)」または「幾維果(ジーウェイグオ)」と呼びますが、こちらは逆輸入の言葉です。では、問題です。「キウィフルーツの栽培国世界第一位は?」答えは「イタリア」。年間五十万トン生産だそうです。第二位は中国。三十数万トンです。なかでも陝西省が有名です。キウィバードで有名なニュージーランドは第三位です。日本は三万トンです。日本国内で第一位の生産地は愛媛県で、全国シェアの4分の一にもなるそうです。第二位が福岡県。第三位和歌山県。やっぱり温暖な土地が向いているようですね。キウィは栽培しやすく、アマチュアの園芸、家庭菜園にも向いていますので、家庭でフルーツを造りたいな、と思われる方にオススメ。収穫できたら、生の果実はもちろん、ジャムにしたり、キウィワインにも出来ますよ。イタリアではキウィのワインもデザートに飲まれています。そんな、キウィを使った美味しいリキュールがあります。北岡本店 ヨーグルキウイ米焼酎ベース。奈良県産の完熟キウィを使ったとろーり濃厚な味わい。ヨーグルトと一緒で不思議なテイストです。果実の味のあとに米焼酎のほんのりしたアルコール。これからの季節はロックでも美味しいです。
2009年03月31日
脱サラして「帰農」という話題もまま耳にする昨今です。とくに、「京野菜」ブランドの浸透しつつある此の頃、地元京都では身近な話題ですね。農家育ちではないのですが、ベッドタウン化しつつある農村近郊で育った私には、農業はやはり近しい存在でした。何と言いますか、中学校の構内を麦藁帽子でリヤカー押してあるく近所の農家のオジサンもいましたし、「田舎の香水」なんて言葉も使われていました。「田舎の香水」=「コヤシの臭い」です。近所の農家のオバサンに会うと、「ちょっと長けとるけど、ほうれん草持って帰りなー」なんて、学校帰りに渡されていましたし。果物はスーパーマーケットで買うものではなく、ご近所から貰うもの、家の庭になってるものでした。それだけに、農家の大変さも遠巻きながら見ていたつもりです。部活の朝練の為に早起きすると、N○Kの「明るい農村」という番組をやっていたのを思い出します。内容ははっきり覚えてないのですが、農業技術に関するノウハウとかそういった感じの番組だったと思います。どういう理由で、私がその番組をぼんやり見ていたのかも定かではないですが。その「明るい農村」がなくなったのは、1985年だったそうです。折りしも、バブリーな時代が萌芽しつつある頃です。もはや、農業には「明るい」未来はなかった。日本中がバブルに踊り狂って、気付いたら満ち潮に取り残された孤島の上の漂流民状態になってしまい、二十余年。今頃になって、失われた時間を取り戻そうとしているような気がしてなりません。しかし、何も知らない田舎の学生だった私はバブルの何たるかも知りませんし、きっと「明るい農村」を見て一仕事……と畑に出かけていたおじいちゃんおばあちゃん達も、バブルの存在など知りません。そもそも、農村はなんとなくほがらかで明るいものなので、わざわざ「明るい」を付けることに何の意味があるのかな?という疑問もありましたが、もしかしたら、番組のタイトルは「明るくない」将来を予見していたのかもしれません。霧島町蒸留所 「明るい農村 赤芋仕込み」赤芋によるフルーティーな香りと、やさしい甘さ、すっきりとした飲み口が特徴の焼酎です。悲しいこともあるけど、楽しいこともあって、誰もがにこやかに笑っていられる、「明るい日本」であることを願いつつ、「明るい農村」を飲みたいです。
2009年03月26日
山々に桜が咲きはじめ、緑が芽吹くいい季節になりました。以前、京とは洛中のことを指す、という記事を時代祭のときに書きました。今は京都市内というと京北町まで含まれてしまいますが、京都(山城)と丹波国の境というと、京都市と亀岡市の境ということになります。亀岡から嵐山まではトロッコ列車が通っており、また保津川下りも有名ですね。車で京都市内から亀岡に向かうとき、国道九号線(五条通)を進んでいくと、「老ノ坂峠」を越えることになります。老ノ坂は大枝山といい大枝坂と呼ばれたものが、老ノ坂になったといいます。この老ノ坂峠にまつわるのが、日本最強の鬼といわれる酒呑童子です。酒呑童子の出自は越後とも奈良ともいわれていますが、はっきりしません。京に上った酒呑童子は大江山を拠点として、、茨木童子をはじめとする多くの鬼を従え、都の貴族の姫君を誘拐したり、生のまま喰ったりの悪行三昧。目に余る所業の為、帝の命により源頼光と渡辺綱を筆頭とする「頼光四天王」により討伐隊が出来ました。姫君の血の酒や人肉をともに食べ安心させた上、酒盛りの最中に頼光が神より兜とともにもらった「神便鬼毒酒」(レシピやいわれは不明)という酒を酒呑童子に飲ませて、体が動かなくされたうえで寝首を掻かれ成敗されました。酒呑童子は執念深く、首を切られた後でも頼光の兜に噛み付いていたといわれています。ところで。頼光たちは討ち取った首を京へ持ち帰ったのですが、大枝山(老ノ坂)で道端の地蔵尊に「不浄なものを京に持ち込むな」と忠告され、それきり首はその場から動かなくなってしまったため、一同はその地に首を埋葬したそうです。酒呑童子の執念で首だけが動かなくなったともいいます。また、一説では童子は死に際に今までの罪を悔い、死後は首から上に病気を持つ人々を助けることを望んだため、大明神として祀られたともいいます。これが現在でも老ノ坂峠にある首塚大明神で、伝承の通り首から上の病気に霊験あらたかとされています。酒呑童子 京梅酒梅酒も美味しい季節になりました。ソーダで割っても、ロックでも、食前食後のおともに。ハクレイ酒造のある京都府宮津市の由良地区は、眼前に日本海、背後に大江山連峰由良ヶ岳を従え、海と山に挟まれた風光明媚な砂州に位置します。酒でも飲まないとやってられない。酒を飲みながら美しいものをめでたい。酒呑童子は、どんな思いで京の風景を見ていたんでしょうか……。
2009年03月22日
温かかったり寒かったり、お天気も不安定で、花粉症の方々にとっては嫌な季節です。三寒四温ともいいますが、ついに熊本から桜の開花がはじまりましたね。今年は二週間も早いといいます。花の便りを聞くと、どの地方でも「まだかまだか」と待ち遠しい気分になりますね。私も早咲きの桜を各所で見かけるようになりました。京都の桜の名所は数多くありますが、その一つに北野の平野神社があります。北野天満宮の境内を北へ出て、徒歩約2分ほど西へ歩くと「平野皇大神」の扁額がかかった朱色の大鳥居が目に入ります。起源は、桓武天皇による平安遷都にともない、今木神・久度神・古開神を遷座・勧請したのに始まります。平安時代中期、花山天皇によって境内に植樹されたのがはじまりだといいます。花見のシーズンは観光バスがずらりと並び、人が絶えません。しだれ姿の魁桜が美しく、有名ですね。……なんて話を書いていると、「早くお花見したいなあ」と思います。こんなとき、ひと足早く桜のお酒で気分だけでも、先取りして楽しみませんか?奈良 北岡本店「さくら さらさら」麦焼酎ベース吉野の山で咲いたほんのり桜の香と淡いピンク色。桜の花が入った可愛いボトルはおしゃれです。180ミリリットル入の飲みきりサイズもあります。グラスにそのまま浮かべてお花見気分。アルコール分11パーセントとワイン並で飲みやすいので女性にオススメ。「酔桜ほろり・さくら咲く」麦焼酎ベースミネラルウォーターを注ぐと琥珀色から桜色に変わるお酒。氷を入れたり水で割って色の変化を楽しむのもおしゃれ。アルコール度数は25度。ソーダで割っても美味しいですよ。
2009年03月17日
京の春を感じる光景の一つに、鴨川の鳥たちの動きがあります。あれほどたくさんいたミヤコドリが鴨川からいなくなり、アオサギやコサギ、羽変わりしたマガモたちが浮かんでいます。橋の上から見ると、肌寒くてもやっぱり春なんだなあと思わざるを得ない瞬間ですね。人間も動物ですから、春がやってくると五感で感じます。本能的に恋をしたいと思う気持ちがわいて来ます……よね?古代の人々は、男女の出会いの機会を作るために「歌垣(うたがき)」(もしくは「かがい」とも読みます)という習俗を生み出しました。もともとは、豊穣を祈ったり呪術的な意味合いがあったものですが、自然に求婚行事のみに移り変わったということです。古代版「ねるとんパーティ」みたいなもんですね(笑)。こちらが本家なのだと思いますが。特定の日時と場所に老若男女が集会し、共同飲食しながら歌を掛け合う呪的信仰に立つ行事で、互いに気に入った男女に求愛の歌を掛け合いながら、対になり恋愛関係になるとされています。『万葉集』には筑波山、同童子女(うない)松原、摂津歌垣山などにその記録が残っています。紀元前の中国の『詩経』の中には、「鄭風(ていふう)」などさまざまの国の、歌垣の歌を集めた部分もあります。歌垣は日本独自のものではなく、中国南部や東南アジアなどの南方系の習俗だったことが判ります。現在でも、歌垣を行っているところもあるそうですが、なんとなく南方特有の「自由恋愛」の雰囲気がありますね。ツングースやモンゴルなど北方の民族は、厳しい環境のもとに子孫を増やさないとならなかった為に、力の弱い男性は疎まれ、確実に子を残せる一夫一婦制が定着したともいいます。杜の蔵 珀亜人 歌垣福岡三潴の本格麦焼酎です。麦にしては、ソフトでやわらかい味。麦焼酎がちょっと苦手だという方の入門篇にどうぞ。飲み会などで「歌垣」の説明などしてみられると、面白いかと。
2009年03月13日
バレンタインデーのお返しに何がいいかなあ……と悩んでいるジェントルマンの皆様にご提案です。「今年はバーテンダーになって、心のこもったカクテルをプレゼントしてみませんか?」ホームバーのある方はもちろん、シェーカーやミキシンググラスはお持ちかもしれませんが、初めての方にも簡単です。シェーカーは1台お持ちになると、とっても便利ですが、お持ちでない方にも作れる2タイプを紹介いたします。いずれも私の編み出した特別レシピですので、カクテルの本には載っておりません。ここだけですョ。「スノーバード」(アルコール度数18~20度) かなり甘口 ▲材料 黒糖焼酎:30ミリリットル 生クリーム(脂肪分35パーセント):15ミリリットル ガムシロップ:15ミリリットル ▲作り方 1.シェーカーにすべての材料と氷を入れてシェイクする。 2.ショートグラスに1を注ぎいれる。焼酎と生クリーム!?と驚くなかれ。意外に、というかかなりイケます。カクテルの本場イギリスでは、焼酎ではなくスコッチウイスキーを使ったカクテルが多く、しっとりした生クリームと合うことが昔から知られています。「ベイリーズ」などもそういう背景から生まれたリキュールですね。そこで、同じ蒸留酒として焼酎でも、やや甘味のある香り高い黒糖焼酎にしてみました。ガムシロップにしたのは、生クリームの純白を生かすためです。雪の上の冬毛の雷鳥をイメージしました。雷鳥は基本的に一夫一婦制の鳥です。照れ臭い言葉も、そっとカクテル名を説明すれば、その意味が通じるんじゃないでしょうか。「ピュア・ハーツ」(アルコール度数8~10度) やや甘口 ▲材料 黒糖焼酎:30ミリリットル カルピス:15ミリリットル フレッシュピーチジュース (白桃100パーセント):50ミリリットル ソーダ:適量 オレンジの皮:適量 ▲作り方 1.氷を入れたタンブラーにカルピス、ピーチジュースを注ぎ、黒糖焼酎を入れる。 2.1にソーダを入れて満たし、ステアする。 3.オレンジの皮を2つのハート型に切り、グラスに浮かべる。シェーカーなしで出来るカクテルです。桃のジュースが見付からないときは、ネクターで充分です。焼酎のコク、カルピスの甘酸っぱさ、桃の果汁の新鮮な甘味、ソーダの爽快感、と多彩な喉越しと味覚で、どの味もまったく苦味やイヤな感覚のないハッピーな味になる素材を選択しました。これで、ウレシイ気持ちを表現してみましょう。マドラーで掻き混ぜれば、2つのハート型が浮いたり沈んだり。楽しい気分で飲めるお酒であることは間違いありません。今回使った黒糖焼酎は、大島食糧 「愛加那」女性向けに造られたソフトな口当たりのお酒です。アルコール度数も25度。まろやかで甘い香です。
2009年03月11日
ワインを飲む機会が多い毎日ですが、最近のお気に入りはスペインですね。小皿料理のタパスがいちばんのアテですが、パスタや和食にも合いますし、何よりコストパフォーマンスにすぐれています。赤は軽めから濃厚なボディのものまで、白は比較的フルーティタイプ、デザートワインなどバラエティも豊か。なかでも、シェリーは昔から日本になじみの深いスペインワインです。淡い色で軽いフィノタイプと濃い色で重厚なオロロソタイプに大別されます。フィノタイプは、独特のフロール香というアロマがあり、食前酒やマンチェゴなどのチーズに合います。オロロソタイプのペドロヒメネスなどの極甘タイプはデザートワインに。シェリーの伝統的な作り方を「ソレラ・システム」といいます。熟成したシェリーの樽の上にそれよりやや若いシェリーの樽を順次3段から5段積み上げます。最下段の樽(ソレラ)から製品にするためのシェリーを三分の一抜き取り、そこへ下から二段目の樽から補給します。下から二段目の樽には三段目の樽から、と順次補給していきます。これをソレラ・システムと呼びますが、日本のお酒にもこれとそっくりな製法をするものがあります。泡盛(古酒)です。泡盛もソレラ・システムと同じ方法で古酒(クース)に新酒を継ぎ足していきます。これを「仕次ぎ(しつぎ)」と呼びます。この二つのシステムの目的は、酒の熟成と品質の均一化です。ときどき若い酒を足してやることで、長年の熟成に耐えられるようになります。実際、古酒には300年ものの古酒もあったといいます。多良川(宮古島) 泡盛 琉球王朝琉球王朝 8年古酒ブレンド 300年の古酒は琉球王朝の直系の家系に伝わっているそうです。何世代もの人が受け継ぐお酒。西のスペインと東の琉球で同じシステムが使われているのは、人間の食に対する叡智そのもの。まるで人の文化が脈々と受け継がれているようです。お酒って、やっぱり奥が深いですね。
2009年03月08日
春は別れの季節でもあります。進学、就職、そして転勤などで引越しの荷物を積んだトラックをよく見かけます。単身赴任という言葉が定着したのはいつの頃からでしょうか。すっかりおなじみになっていますが、単身赴任族のハシリ(?)というとその昔大和国から九州の防衛へと旅立った防人(さきもり)でした。転勤したのは庶民だけではありません。政治家も地方赴任があったのです。天平時代の政治家で歌人の大伴旅人(たびと)は、転勤族の代表でした。730年(養老4年)山背(やましろ)摂官となり、その後、征隼人持節大将軍として隼人の反乱を鎮圧しました。神亀年間(724年-729年)には、大宰帥として大宰府に赴任します。このときは、単身赴任ではなく家族も同伴していましたが。大宰府というと、菅原道真の左遷先としてあまりいいイメージはありませんが、実際は「遠の朝廷(とおのみかど)」とも呼ばれ、朝鮮半島に対する外交、軍事、九州の平定、筑紫方面の行政を一手に引き受ける権限の大きい役職でした。今でいう外務大臣兼防衛大臣といったところでしょうか。しかし、中央にいる政治家としては、その時代の九州は本当に日本のさいはてで、遠いところへ追いやられる気分になったのでしょう。大伴旅人は、大宰府赴任後まもなく妻の郎女(いらつめ)を亡くし失意に苛まれました。失意の中、多くの歌を詠みました。当時の政治家は、貴族政治ということもあり、中国に倣って文人でもありました。歌をよくし、琴棋書画に親しむことが政治家の条件の一だったのです。同じ政治的不遇をかこつなら、歌を歌って吹き飛ばそうなんて、スマートなやり方ではありませんか。大伴旅人は、大宰府で山上憶良とともに筑紫歌壇を形成しています。浅茅原(あさつばら) つばらつばらに もの思(も)へば 古(ふ)りにし里し 思ほゆるかも「浅茅原の茅原(つばら)ではないが、つばらつばらと(つらつらと)物思いに耽っていると、古びてしまった明日香の里がしみじみ思われることよ」生まれ故郷の飛鳥(明日香)を思い起こした歌です。730年(天平2年)大納言に任じられ京に戻り、翌731年(天平3年)正二位に昇進するも、翌年没しています。息子は、同じく歌人の大伴家持。また、大伴旅人は、大の酒好きでした。こんな歌を残しています。験(しるし)なき 物を思はずは 一坏(ひとつき)の 濁れる酒を 飲むべくあるらし「くよくよと甲斐のない物思いに耽るよりは、一杯の濁り酒を飲む方がよいらしい」酒飲みの心を代弁していますね。くよくよしたってはじまらない。飲んで憂さ晴らし、というよりも飲むという行為によっておおいにストレス発散。不況なんか吹っ飛ばせ?光酒造「夢想仙楽」麦焼酎の長期熟成新バージョンです。シェリー樽で熟成させたまったりした焼酎。容器は古代を思わせる壷入り。仙境に飛ぶ心地になって、つばらつばらに天平の昔を想像しながら飲んでみたい一品です。
2009年03月04日
東大寺のお水取りも終わると、春です。3月3日は雛祭り。女の子の節句ですが、もともとは中国の上巳(じょうし)の行事にちなんでいます。三月の巳の日に川で身を清め、穢れを祓う「上巳の祓」が平安時代に日本に取り入れられました。それが、実際に禊をするのではなく、形代(かたしろ)という紙製の小さな人の形を作ってそれに穢れを移し、川や海に流して災厄を祓う祭礼になりました。この風習は、現在でも鳥取県の用瀬町などに「流し雛」として残っています。その雛祭りが何故「桃の節句」なのかといいますと。3月が桃の花の咲く季節であるということと、古代中国では、桃の木が穢れや疫病などを祓うといわれているからです。また、不老長寿や子孫繁栄の象徴ともいいます。よく夏場に桃の葉をお風呂に入れると、あせもや湿疹の予防になるという民間療法を聞きます。桃の葉には殺菌、防虫効果があるところから、悪疫や穢れを寄せ付けないものの象徴として、尊ばれてきたようです。『古事記』では、妻イザナミを亡くしたイザナギがあの世に通じる黄泉比良坂で、イザナギを捕らえようと追って来た黄泉醜女(ヨモツシコメ)に桃の実を投げ付けます。奈良時代、花見の「花」といえば、桃の花を指しました。三十六歌仙の一人、大伴家持の歌に「春苑 紅爾保布 桃花 下照道爾 出立嬬 (春の苑くれなゐにほふ桃の花の下照る道に出で立つをとめ)」という歌があります。桃の花の咲く木の下に佇む乙女をまるで春の女神になぞらえたような、季節が匂い立つ艶やかな歌です。桃は昔から日本人の風習、文化と切っても切れない植物だったのです。それに、なんといっても桃の花や実は可愛らしいので女の子の節句らしいですよね。窓乃梅酒造 白桃の露・白桃リキュール 白桃のやさしい香りは、口に含んだ瞬間から広がります。白桃ならではの控えめながらも甘味の深い上品な味わいといったところでしょうか。竹炭濾過した本格麦焼酎がベースとなっている為に切れ味もよく、余韻は短くシャープな印象です。暖かい季節はオンザロックなどもおすすめです。梅乃宿酒造 あらごし桃酒こちらは、桃のピューレといってもいいでしょう。濃厚な果実味、まるで桃の実を食べているような感じ。そのままシャーベットにしても美味しいかもしれませんね。
2009年03月02日
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