楽しみのかけら
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娘の幼稚園生活が始まって数ヶ月。少しずつ彼女と離れている時間が増えてきた。ある日、ちょっとした用事で家に来てくれた母に、「あの子がいないところに上がるのは、久しぶりだねえ。さみしいでしょ?」と言われた。そうだね、と返事をしつつ、少しでも自分の自由になる時間ができて、ホッとしている気持ちの方が大きい事に気がつく。薄情?いえいえそんな・・・。そう思えるのには、娘が喜んで園に行き、楽しそうに過ごしているからだ。園まで送った後、母親から離れられず泣いてしまう子もいるのだから、彼女の適応能力の高さゆえの安心感と言える。でも・・・。初めてお弁当を持たせた日、昼食をとろうとしたときのこと。当然私は、自分の一人分だけを用意して、一人で食卓につく。するとなんだか不意にさみしくて、つまらない気持ちがこみ上げてきた。娘ときたら・・・、食いしん坊で、いつももっと食べると言っては困らせるし、好き嫌いは少ない方とはいえ、自分の好きなものばっかり先に食べちゃって、私の分まで欲しいとごねるし。とくにお昼は、食事の前からお腹空いたと大騒ぎするし、いつも急いで食事の仕度をしなくちゃならなくて、ちっとも落ち着いて食べられなかった。だけど、だけどさ。ご飯おいしそうに食べて、一生懸命口に運ぶ顔、毎日三食ずっと付き合ってきたからさ。急になくなったらさみしくなっちゃったよ。一人で食べるご飯はつまらないね。あらためて、娘の存在を思い知らされた瞬間だった。でもそれが食事のタイミングだったなんて、あの子らしすぎるな。
Jun 13, 2012
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