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シンボルツリーだったアカシアが倒れて、3度目の春を迎えた。結局翌年の春には、やっぱりあの黄色が恋しくて、園芸店で別の苗を購入した。けれども、カイガラムシの被害がひどくてあまり元気ではない。なかなか有効な手立てがないままこの春を迎えた。それでもなんとか花を咲かせ、あの黄色が庭に戻ってきた。まだ私の背丈くらいの高さ、外壁を少し超えたくらいだ。そのアカシアの花の時期はすっかり終わった4月の中ごろ、繁殖する庭の雑草と格闘しているとなにやらトレッキング風のいでたちをした年配のご夫婦が、我が家の前を通りかかった。知り合いではなかったけれど、女性の目線は確実に庭に向いている。そこで軽く頭を下げると、彼女は私の方に歩いてきて…。「前にここに大きなアカシアがあったでしょう?なくなっちゃったなぁ。と思っていたけど…」と尋ねてきた。ちょうど私が立っていた場所がアカシアのある位置だったのだ。ことの顛末を簡単に説明すると、「あぁ、そう。残念だったわねぇ。でも、これアカシアよね。また植えられたのね?楽しみだわ。」と顔をほころばせる。前のあのアカシアが、見ず知らずの人の心に留まっていたことが、とてもうれしかった。でも夫に話しながら、うれしいのに、なんだか切ないような気持ちもしてすこし泣けてしまった。倒れてしまったアカシアは、数えきれないほどの種をその周りに落としていたようで、いまだにそこかしこから、小さな芽が顔を出す。聞けば樹木の種というのは、子孫を絶やさないようにするため、時間差で発芽することがあるそうだ。同じ年にできた種が、同じ年に一斉に芽吹くとは限らないとか…。庭の一角に春の始めにかわいらしい黄色のほしい方、いらっしゃいませんか?よろしかったら、おすそ分けしますよ。おっと、その前に後から植えたアカシアもきちんとケアしなければ…。花後に新たに芽が出てきているから、なんとか元気にしてあげたいよ。
Apr 29, 2014
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4月の間は幼稚園での給食が全くなく、先週は一週間お弁当を作り続けた。娘はあまり好き嫌いがないため、なにを入れても食べてくれるというのはほんとうにありがたい。ところがある日、帰ってきてかばんから空の弁当箱を出しながら、「きょうねー。○○ちゃんにわたしのおべんとうおいしそうじゃないっていわれたー。」と話し始めた。どきっ!たしかに園児が喜ぶカワイイお弁当じゃないなぁ、というのは私も感じてはいて、内心こんなんでいいのか?という不安はあった。好き嫌いがないのをいいことに、中に必ず煮物が入ったりするから、どうしても地味な色も入ってしまう。(ちなみにその日はふきとタケノコの煮物)でも栄養面では、私なりに考えているつもりではあったし、それにそれに、ウインナを卵で巻いたり、かぼちゃとチーズを星形のピックで刺したりして、ちょっとカワイイめにしたつもりだったんだけど?!イチゴも入れたよ?と心の中でつぶやく私。娘の話は続く、「ウインナのたまごでまいたやつとか、おいしくなさそうって。」えーーーー!玉砕じゃん!そんなの!もはや、「どきっ」どろこの騒ぎじゃすまされないほど、心の中は乱れてしまう。のをおさえつつ、平気なフリを装い、「そっかー、そんなこと言われたらいい気分じゃなかったね。お母さんもちょっとかなしいな。」(いやいや、かなりのダメージです)すると娘の口から救いの言葉が!「うん。いやだった。でもおかあさんのおべんとうおいしいのにな。わたしはすきなんだけどー。」あっ、そうなの?!中身としては、あなたはオッケーなわけね?!ふーーーーっ。よかった…。なんとか気持ちを取り戻す。キャラ弁とか、凝ったことをするお母さんもいるだろうから、見栄えはしないかもしれない。冷凍食品もほぼ使わないから、卵などの色もかわいい黄色じゃないかもしれない。でも、おいしく食べてほしい、という気持ちと、いろいろな食材を食べてほしい、という、私の食へのこだわりのようなことは、なんとか娘には届いていたのかな。それにしても、おいしくなさそうって…。人のお弁当見て言っちゃうのか…。その子は…。んーーーー、落ち着いて考えると、それはそれで心がさみしいなー。
Apr 19, 2014
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自分の誕生日は年度末の最終日。半月ほど前のその日は、風邪を引いていて体調がよくなかった。春休み中の娘をどこかへ連れ出す元気もなく、時間があれば横になり、ぼちぼち家事をしているような状態。夫婦間で、大げさにプレゼントのやり取りはしていないものの、ありがたいことに夫は、最低でもケーキとワインだけは毎年用意してくれる。(手ごろのなものですが)食欲もあまりないため、ケーキもおいしい店のものを食べるのはもったいない気がしてしまい、気遣って電話をよこした夫に、「特にいらないかなー…、」と気のない返事をしていると…。横で聞き耳を立てていた娘が、「なんで!なんで!ママの誕生日でしょ!ケーキたべないなんてやだあぁぁん!ああぁぁん!」大騒ぎ…。私の心配ではないのだ。家族の誰かが誕生日ならばケーキが食べられる、なのに、そのお楽しみのケーキがない!!!そっちの方が、娘にとっては一大事なのだ。電話を通して、夫にも娘の状態は伝わったらしく、二人で苦笑い。(顔が見えなくてもそこはわかりますよ、夫婦ですから。)苦肉の策として、スーパーのちょこっとしたスイーツ売り場にあるようなもので、とりあえずその日は間に合わせることにする。ほんとに、ほんとにこの娘は大丈夫なんだろうか…。なんだか食い意地ばかりが突き進んでいきそうで、人として大事な、このなんていうか、気遣いというか情緒というか…。風邪の回らない頭で、いろいろと思いをめぐらせたものの、とりあえずのケーキが到着して、満面の笑顔で、ハッピーバースデーを私に歌ってくれる娘を見ていたら…、なんだかどうでもよくなってしまった。まだ5歳だもんね。一番自分に正直なとこが出ちゃうよね。誕生日おめでとうは、何度も言ってくれるし、ケーキを食べるのだって大事なお祝いって、思っていたんだもんね。それなりにおいしいケーキを食べながら、そんなことを思う誕生日も悪くはなかった。その後調子が戻ってから「またちゃんとしたケーキ食べようね。」と娘に話しかけると、「なにいってるの?あんなにステキなケーキをパパがかってきてくれたじゃない!」と怒られてしまった。…味覚はまだまだ未発達のようで、助かると言えば助かります。
Apr 16, 2014
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