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江戸のねずみは、そう簡単に・・舞台は、日光に移ります。東照宮陽明門のところで大工になりたいと東照権現様にお願いをしている甚五郎という男がいます。そこへ、声をかけてきた女がいました。男が振返ります・・金さんです。危ないところ水中に潜って逃げて、変装して事件の真相を調べようと、日光に来ていました。そして、女の方は、古河の水海亭で金さんを誘い込んだお半でした。お半は甚五郎が侍ということを見抜きましたが、お半の口利きで仮御殿の建設場へ大工としてもぐりこむことができます。 一方、侠盗ねずみの方も、お景、お通、千吉を助け出して日光山中の華厳の滝まで来ていました。 して入り込むことができます。 千吉が川の方へ降りて行ったので ねずみ「おう、千吉、川下の普請場の方へ行くんじゃねえぞ」(ねずみのセリフの「千吉」と言っているところ、ロケの時のセリフでは違う言葉でいっているような、「千吉」とは言ってはいません。アフレコの時に変えたようですね) ねずみは、金さんを探してくると言います。 ねずみ「おう、明日の昼下がり、陽明門の前で落ち合おうぜ、な」 と言うと、身軽に岩を飛び越えて行きます。 千吉が流れてきた赤い葉っぱを見つけます。その葉には穴で字が書いてあります。お景の父大工の藤兵衛のしるしでした。その葉が流れてくる方向に三人が行ったとき、男に捕まってしまいます。有楽斉、虎姫、大郷が集まった部屋では、藤兵衛が二十三個の歯車を使っての吊り天井の仕組みを話しています。金さんはその話を庭に忍び込んで聞いていました。人手が足りないと、甚五郎は歯車を造っている現場に連れて行かれます。ねずみが、日光陽明門の前で待ち合わせを約束した三人を待っていますが、ねずみ「・・来ねえな、お景ちゃん達は・・・ひょっとするとひょっとしたか な・・益々忙しくなりやがったぜ」 (ねずみは、お景達も心配、金さんも、そして商売の?盗み御逗子の金具一組を盗むことと忙しくなりました) その夜、ねずみが活動します。陽明門を入るところを探していると、地下に入る扉が開いたので、奥へ入って行きます。 将軍家慶の日光御参詣の日が来ました。金さんは、家慶を亡き者にしょうとする首謀者とその一味を一網打尽にすること・・まず、その証拠を掴むことが大事だと考えます。金さんが屋敷に忍び込み証拠になるものを探し戻ってくると、祝いの酒だと皆が飲んでいました。金さんは遅ればせながら盃を・・毒が入っていることに気づきましたが、他の人達は毒がまわっていました。甚五郎はさほど苦しんだ様子がない、念のため止めを刺そうとしたとき、起き上がります。「じたばたするねえ~・・」そして、もろ肌脱いで桜吹雪の刺青を拝ませます。「散らすには惜しい遠山桜」短筒が金さんを狙い撃ちします。金さんは銃声と共に崖上から下の川に飛び込みました。 毒殺した死骸を埋めている侍の中にねずみが潜りこんでしました。が、見抜かれてしまいます。「お前は誰だ」に、「ねずみで・・」 何しに来たと言われ、 ねずみ「なに、ちょいとした、探し物でしてね」侍達がかかってきます。 ねずみ「えへっへつ、江戸のねずみは、そう簡単に手軽には斬られねえんだ」 日光仮御殿では、家慶を迎え舞が舞われています。その中、鈴の合図が来た洞窟では歯車がまわり始めます。金さん、そしてねずみがその場にやってきます。金さん「おい、ねずみ、あとのことは頼んだぞ」ねずみ「いいってことよ」歯車に縛り付けられていた藤兵衛は助けられます。金さんが仮御殿に急ぎます。吊り天井が少しずつ下がってきている音に、家慶が天井の異変に気がつきます。その時、金さんが入ってきて家慶を間一髪で救います。 続きます。
2018年01月31日
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「日光だ・・おめえは」「俺も日光だよ」(1)でも金さんとみずみの会話が楽しくて集中してしまいましたが、(2)でも、二人の会話の部分がとてもテンポがよく楽しいのです。そこへ持ってきて、またまた、橋蔵さまでなくては見せられないカッコいいねずみの見せどころにもなっています。お景たちを載せた3台の籠が古河に向かって日光街道を走って行きます。その籠が通り過ぎるのを見るように、金さんも日光街道を急いでいます。また、有楽斉を載せた駕籠行列も日光街道を急いでいます。道脇にひかえていた男が行列が近づいた時、前に立ちはだかります。侠盗ねずみです。ねずみは何をしでかすつもりなのでしょう。楽しむように?言うのです。ねずみ「へえ、ご免なすって」 ねずみ「長岡のお殿様・・そうでござんしょう」 (そうでござん笑の言い方、橋蔵さまらしい、上手い) 侍 「何者だ」ねずみ「いえ、名乗る程の者じゃありません。・・もっともお屋敷の方には、つい 先だって、お邪魔にあがりましたがね」 それを聞いて刀を抜こうとする侍達に、ねずみ「おっといけませんやあ、こっちは御前様に、こいつをお届けしようと、 わざわざ江戸から追いかけて来たんですぜ」と言って、懐からこれみよがしに書きつけを出します。 それは何だと言われ、ねずみ「借用書で」侍「借用書?」ねずみ「へっ、この間ちょいと申し上げておいた、二千両と娘一人、確かに拝借 いたしましたんでねえ・・」 侍 「貴様、ねずみだな」ねずみ「そうよ」侍達が斬りかかろうとした時、駕籠の中から「待て」と有楽斉の声がします。有楽斉は、借用書まで持ってきたので、二千両は貸すと言います。ねずみはその回答に一瞬「えっ?」と思いましたが、 ねずみ「・・流石は御前様、ぐっと分かりがいいや」でも、それだけではすまなかったのです。有楽斉は、続けてこういうのです。かねを借りるのには 形が必要なのは知っているだろう。ねずみは、この通りの風来坊で、土地も家もないといいますと、有楽斉「命はあろう」ねずみ「何だと」 有楽斉の「もらっておけ」の一声で侍達がねずみに斬りかかっていきます。白刃をくぐり、ねずみは逃げていきます。有楽斉が短銃で狙いを定め、ねずみを撃とうとした時、飛んできた小石が短筒にあたりねずみを救いました。ねずみ「あっ、金さん」 (ここで、ちょっとした立回りがあります)「引きあげい」の声で侍達が引きあげます。金さん「今のは確か、長岡有楽斉だな」ねずみ「うぅん」金さん「おめえとは、いつも、妙なところで逢うな」ねずみ「・・ちえっ、とんだところで、借りがまた増えちまった」 ねずみ「おう、兄貴・・どこまでついて来るんだい」 金さん「また、兄貴って言いやがら、しつこいぞ」ねずみ「えっ・・・何を言ってやがんでい。・・いってい行先はどこだ」 金さん「日光だ。・・おめえは」ねずみ「おれも日光だよ」金さん「おう、人並みに日光見て、結構と言いたくなったのか」ねずみ「へっ、冗談じゃねえ、男の意地だ」 金さん「こいつは驚いた、盗人の意地ってえのは、はじめて聞いたぜ」ねずみ「仲間三人で、賭けをしたんだ」ねずみは、日光東照宮の奥殿から、御逗子の金具一組を盗むことだと言います。 金さん、巻き添えでもくったら大変、道連れは願い下げだと言います。ねずみも、それの方が有難いと。ねずみは、別れ際、思い出したことを金さんに伝えます。藤兵衛さんから古河の水海亭にいるという手紙が来て、お景さん達が訪ねて行ったということを。 古河に入った金さんは、藤兵衛から手紙を頼まれたというお半に案内されて、水海亭にいきます。金さんを待っていたのは白刃のお出迎え・・・そして、見たものはお景、お道、仙吉の三人が猿ぐつわをされた姿でした。金さん、仕方なく刀を捨て縛られます。縄をかけられ連れて行かれるとき、塀の外からねずみが覗いているのに気づきます。 そして、金さんは、ねずみに聞こえるように、金さん「ねえだんな、あの子供と女二人、なんとか助けてやってくれませんか ねえ」ねずみに三人の救出を頼みます。金さんが連れて行かれた後、ねずみは塀を乗り越え中に入って行きます。 小舟に乗せられた金さんは、殺される前にいつの間にか縛られていた縄をほどいて、水中に飛び込みました。 (金さんは水中を潜って逃げられたのでしょうか。ねずみは、お景達を救い出せたのでしょうか。) 続きます。
2018年01月26日
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片岡千恵蔵の十八番シリーズ“遠山の金さん”の桜吹雪が、カラーワイド画面で初登場した記念すべき作品です。雄大な日光東照宮を背景に、金さんと侠盗ねずみが事件解決に活躍します。セットに日光東照宮そっくりのものまで造りました。道中行列はさすが東映ならではのロケ―ションとエキストラの多さに感心してしまいます。侠盗ねずみ小僧に扮した橋蔵さまは千恵蔵御大から、「君はねずみ小僧の末裔じゃないのかい。身は軽いし、黒の忍び込みの装束がピッタリじゃないか」とからかわれるほどでした。この風変わりな役柄を楽に演じたのです。橋蔵さまは、若い時はやはり、明るくカラッとした役柄が似合いますし、二枚目半の役柄はイキイキとしています。ですから、この侠盗ねずみは橋蔵さまにぴったりでした。橋蔵さま自身、力を抜いて普段の感じでできた役ではないでしょうか。表情を見ても、必要以上に作らずにすんなり演じていて、ねずみの優しさ、かわいらしさがとてもいい感じです。次々と起こる不可解な猟奇殺人に興味を覚えた金さん。残された手掛かりから浮かび上がってきたのは、六郷藩の屋敷でした。六郷藩は、将軍家慶が日光参拝の折、その宿舎となる日光仮御殿の造営の任を申しつけられた藩でした。これらの事件の裏には時の将軍家慶暗殺の陰謀がありました。その陰謀を暴くために渦中に飛び込み、暗殺計画の詳細を知った金さん・・それは日光仮御殿の建物に仕掛けられた天井のからくりでした。いよいよ御参詣の当日、金さんは危機を救うことができるのでしょうか。◆第30作品目 1957年11月17日封切 「はやぶさ奉行」 遠山金四郎 片岡千恵蔵侠盗ねずみ 大川橋蔵堀田備中守 大河内伝次郎長岡有楽斉 進藤英太郎お景 千原しのぶ千吉 植木千恵お半 花柳小菊伊庭半兵衛 加賀邦男霧戸武兵衛 岡譲司月浪権九郎 片岡栄二郎俵藤源之進 戸上城太郎大郷筑前守 市川小太夫虎姫弥左衛門 柳永二郎跡部山城守 香川良介遠山景音 明石潮藤兵衛 高松錦之助お道 岡田敏子お牧の方 松風梨栄子 「仲良くしようぜ、兄貴い」ギャマン水槽の水中曲芸の最中に殺人事件が起きます。その犯人を目撃したのは水槽の中にいた二人お道とおようでしたが、刺した侍は深編笠で顔は分かりません。大工藤兵衛の娘お景の家には遊び人風の金さんが住みこんでいました。(藤兵衛は一ヵ月余り江戸を留守にしています) お道太夫の家にいたお景を金さんが迎えに来ます。その時呼び子が鳴り、台所の方で物音がしたので、金さんが台所を見回していますと、屋根から逃げ込んで来た男が・・・今江戸で話題の侠盗ねずみです。(事件が起きたと思っていたら、ここで金さんと怪盗ねずみが顔を合わせると言う場面になります。この二人の掛け合いが非常にいい感じなのです。どんな展開で進んでいくのか、楽しみが深まります)侠盗みずみが台所におりますと、すかさず 金さん「誰でい」ねずみ「しっ―」金さん「ねずみだな、てめえ」ねずみ「・・図星」 金さん「ちぇ、なーんて図々しいやろうだ」ねずみ「つきだしなさるかい」金さん「先ばかり越しやがる」ねずみ「すばしっこいのは、ねずみの看板でさあ」金さん「だから今までは無事に逃げおおせたというのか?」ねずみ「なあに、おれはただの一度だって逃げようと思ったことはねえ」金さん「現に逃げてるじゃねえか」ねずみ「ふん、奴らを追いかけているんだよ。いつも奴らの後ろから付いてい きゃぁ、捕まろうにも捕まりようがねえからね」 金さん「その頭と度胸を持ちながら、どうして盗人なんかになったんだい」ねずみ「おいら、盗人なんかじゃねえ」 金さん「義賊だと言いてんだろうが、人様のものに手をかけりゃ、例えどうであろ うと盗人だ。他人の金を施して、それでおめえ善根だと思っていやがるの か」ねずみ「何だと!」そこへ役むきの者が開けるように戸を叩きます。暫く金さんもねずみも無言に・・金さんがねずみに逃げないと言うなら戸を開けるがどうすると聞いてきます。ねずみ「ほっといてくれ・・・おいらの芸とう見せてやろうか。・・おめえとは 是非じっくりと話合おうぜ、あばよ」 と言ってねずみは出て行きます。お景と家に帰りながら、金さんは怪盗ねずみのことが気になるようです。金さん「あいつ、うまく逃げたかな。むざむざ捕まるような、へまなねずみじゃ ねえと思うが」お景がそんなに気になるなんてどうかしていると金さんに言いながら歩いて行くと、侍達が一人の男を追っていき斬って逃げていきました。殺されたのはお景の知っている大工です。大工は「花川戸の虎姫に毒を盛られた」と言って、こと切れます。その時、金さんめがけて手裏剣が飛んできます。金さんは昼間の殺人を見たおようが危ないと急ぎます。金さんが小屋に着いた時には、おようは殺されていました。深編笠の侍の姿を見た金さんがつけて行ったところは・・・花川戸の虎姫弥左衛門の屋敷でした。 金さんが植木職人になって、虎姫屋敷の偵察に入っていますと、「おつ、兄貴」と声をかける者がいます。金さん「あっ、この野郎、何処から入ったんだい」ねずみ「兄貴こそ、どうしてこんな所へ」 金さん「あれ、てめえ、いつから俺の弟になったんでい」ねずみ「えへっへっへ、惚れたが因果ってえやつでね、・・勝手に決めちゃったん でい。仲良くしようぜ、兄貴ぃ」 金さん「また、兄貴っていう、そう心安くゆうねい」見ていると、数人の大工が道具箱をかかえて屋敷に入って行きます。ねずみ「お目当ては、あれかい」金さん「うーん」 その夜、藤兵衛の家に石を投げて、深編笠の侍がお景を誘い出します。ある武家屋敷の前で行った時お景は捕まってしまいます。お景が発した声を、ねずみが聞いて、その方角へ行ってみますと、屋敷の門が揺れてる音がしていて、足元に簪が落ちていました。 武家屋敷は将軍家西の丸の愛妾お牧の方の兄である長岡有楽斉の屋敷で、お牧の方と虎姫をまじえて、何事か密談をしています。捕まったお景はその屋敷の中に縛られていましたが、忍び込んだねずみに助け出されます。 金さんは、虎姫屋敷から人目を避けるようにして、大工を連れて行くのをつけて行くと日光街道へ・・・「双六の賽の目は日光と出た」と、金さんが呟きます。 お景はお道の楽屋にかくまわれていました。お景のところに藤兵衛から手紙が来たというのです。いままでどんなに家を空けていても、手紙を出すことがなったのに、お景は変だと言います。 ねずみが金さんに会いたいというねずみですが、金さんの姿が見えなく何っていました。ねずみ「いねえ?」 お景「何処へ行っちまったのかしら、金さんたら」お景とお道は仙吉を連れ、藤兵衛が仕事で行っている古河に行くことにします。 続きます。
2018年01月22日
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ちょうど橋蔵さまの映画作品がもうすぐ30本近くになるあたりでの演技の魅力どこにあったのでしょうか。若さま侍は橋蔵さまの演技というものをはっきりと示していました。江戸っ子で歯切れがよくて、鯔背で積極的に行動をする・・橋蔵さまにぴったりの役といえました。原作者の城昌幸先生が「まるで橋蔵くんに演じてもらうために、小説を書いてきたみたいだ」とおっしゃったことが思い出されます。橋蔵さまは、二枚目の歌舞伎出身で、印象に残るのは、歌舞伎の、あの独特の美しい様式的なスタイルです。・・「見得を切る」・・決めのポーズが一つ一つ美しく決まり、他の人にはない橋蔵さまの魅力を出しています。 よく橋蔵さまと錦之助さんが比較されました。同じ歌舞伎出身の錦之助さんの演技は、橋蔵さまに比べると、早い時期からありのまま表現しようという写実的で、描写的に見ていて現実を見せられるのです。橋蔵さまの演技はそれに比べ、見ている人に夢を与えるのです。この年代には、橋蔵さまの作品には錦之助さんのようなものはまだありませんでした。どちらが良いというのではなく、このお二人の二枚目スターとしての歩み方の違いがはっきりと出ていたわけです。容姿が美しい橋蔵さまの演技傾向は、やはり美しい立役の本道になります。 橋蔵さまの演技で忘れてはならないことは、時代劇で大切な”殺陣”のことです。橋蔵さまの殺陣は、歌舞伎で女形をやっていた人とは思えないような鮮やかさとスピード感があります。殺陣も美しく型が綺麗です。舞っているように流れが綺麗な中に、ちょっと立ち止まり!見得を切る”仕草です。時代劇スターとしては大変な強味になるものでした。橋蔵さまの殺陣は、他の俳優達が真似ようとしてもあれだけ流麗な殺陣は絶対に出来るものではないでしょう。後に、椿三十郎の影響で、綺麗な殺陣は写実的でないととなり、橋蔵さまの殺陣も変わってきました。力強さと鋭さが加わり、決めの部分には、橋蔵さまの見得のきり方があって素晴らしいものでした。夢がある時代劇にはそれなりの殺陣があるものです。みんなが同じでは面白味がありません。 芝居の世界では、良い役者の素養は「一声、二顔、三姿」と言われます。 つまり、1番大事なのは「声」で、2番目に「顔」、3番目が「姿」という意味ですね。声が良いこと、よく通ること、セリフが自然で抑揚があること。 所作や立ち振る舞いが綺麗で魅力的であること。美男子であること。 一番には、発声や台詞まわし、声質などの口跡が最も重要だと言っているのです。これは映画俳優、テレビ俳優にも言えること。まさに、橋蔵さまは役者の要素を備えていました。どちらかと言うと低い声なのですが、セリフもしっかりととおり、声音に甘さとセクシーな魅力があり、役柄によって使い分けの上手いことは橋蔵さまの素晴らしいところでした。橋蔵さまは、美しい容姿と共に、大変神経の細かいよく気のつく人ですから、私達に、日に日に成長を見せてくださいました。1957年ごろ、橋蔵さまは気をつけて見ている人の映画があったのです。それは、デビューした日活スター石原裕次郎さんです。当時、「東の裕次郎、西の橋蔵」といわれ、雑誌も色々な面の二人の比較をして取り上げ、映画スターの投票でも争っていたときでした。時代劇と現代劇とその当時分野は違いましたが、橋蔵さまは裕次郎さんに魅せられたのです。「石原裕次郎さんて、ほんとに素敵だと思うね。例えば、雑誌の写真ひとつを見てもね、なんか動きがあってポーズが美しい。飛んでても、跳ねていても、ポーズが綺麗なんだな。動きの中の美しさというのかな、ほんとに見事だよ」と、橋蔵さまは、ある雑誌のインタビューで賛辞を送っています。様式的な型の美しい演技が魅力の大川橋蔵さまが、こういうことを注目し出したことは、橋蔵さまの演技に新しい魅力が生みだされるのではと楽しみが出て来たと取りざたされました。次回は、第30作品目の「はやぶさ奉行」とまいります。
2018年01月19日
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「鮮血の人魚」では、海辺でのシーンを撮るために、5日間の和歌浦でのロケがおこなわれました。雑賀崎からの眺望は絶景のところです。そのロケの様子を少し、私なりの解釈で要約してお伝えしましょう。作品のあそこの場面のところではと、ちょっと一息いれ、ロケ現場の様子をイメージしてみてください。第1日目雲一つない青空に夏の暑い太陽が照りつけます。ランチボートで、第一陣が宿から雑賀崎に向いました。深田監督が麦わら帽子をかぶり、岩から岩へと場所選定に飛び回ります。午前の撮影が始まりました。まずは、岩場に発つ千原しのぶさんのおさいのロングショット・・恋しい若さまが敵地に乗り込んだのを追ってきて、若さまが危ないところを目撃するところです。テスト2回で本番になりました。次は、作品の最初の場面、人魚島から逃げた裏切り者を進藤英太郎さんの了巴が「裏切り者はこうするのだ」といい短銃で撃つところです。裏切り者が小舟でつれてこられ小舟が舟着場につく方向が悪く2回テスト、でokがでました。 橋蔵さまの出番でない箇所の撮影が進んでいるところへ、遅れてロケ現場へ橋蔵さまがついた時の様子を少しお話しします。 舟着場の方で、「わあーっ」と歓声が上がって見物の人達がいっせいに移動しました。遅れてついた橋蔵さまがファンに囲まれて立ち往生しています。(得意の一文字崩しで追い払うわけにもいきません)とにかく凄いファンの人数です。陸路をはるばる駆けつけてきた人、船でやって来る人達で、お昼頃にはロケ現場は身動きもできない状態です。橋蔵さま、千原さんの顔が揃うとあちこちで「キャーッ」「ワーッ」、進行係の静止もどこへやら。黒地に金粉をぼかした豪華な着物、白柄の両刀をさした橋蔵さまが悪党一味と立回りを開始すると、ファンの興奮は最高潮。岩という岩にはびっしりの人達。ちょっと移動するにもファン整理にひと苦労です。ついには、交通課のお巡りさんが5人もやってきて整理をする騒ぎになりました。 深田監督も「これでは仕事ができない」と、この騒ぎには音をあげていたようです。この後、橋蔵さまは少しお休み。人魚が泳ぐシーンの撮影です。人魚の衣装をつけるための更衣室のようなものを急遽造りました。深田監督の注文通りに人魚の衣装で泳ぐのは大変だったようです。午後からは、今度は浪早崎に向います。お昼頃から、浪が荒くなり、定員過剰気味だったランチボートは凄い横揺れで、橋蔵さま、千原さんも冷や冷やものでした。無事に浪早崎に到着。狭い入り江で、その奥はそぎたった断崖で囲まれた袋小路のような場所です。背景になる袋谷にはピッタリの場所。何ということでしょう・・午前中のファン達から逃れたと思いきや、小舟で続々と狭いロケ現場に乗りこんできて、また騒がしくなりました。 ここでは、進藤さんの了巴が袋谷の方へ逃げるのを橋蔵さまの若さまが追いかけ、あとから来た侍達が若さまを追い詰めると、いがいや「引け」と言う声がするやいなや行ってしまうという場面です。了巴を逃がすまいと一太刀あびせる若さま。了巴が逃げます。その時、進藤さんがあまり勢いよく走ったので、砂に足がめり込んでガックリしたとたんに袴がビリッと大きく破けてしまいました。早速、衣装部さんがかけつけ応急処置をするという一コマがありまして・・・撮影開始です。「了巴、もはや最後じゃ」という若さまに、「それはそのままお前に言えることだ」といって了巴が上からスルスルと落ちて来たロープのブランコに乗って上がって行くところです。見ていると、空中を進藤さんの了巴が鮮やかに引き上げられていき、若さまにはどうにもならないというところです。進藤さんが乗ったブランコは高さが約30mの高さがあり、宙吊りになった進藤さんがうっかり手を離せば大変、高笑いをしながら登っていくシーンですが、顔面蒼白、必死にしがみついていて、ブランコから降りるなり「すっかり冷汗をかいてしまいました」と。これで、第一日目は、無事終了いたしました。第2日目も天気はピーカン。今日午前中は、大詰めの大立回りの撮影です。浪早崎の断崖の撮影場所に行くのには、やっと一人が通れるくらいの山道を撮影部の人達が重いカメラを担いで登って行きます。頂上から見渡せば絶景の場所ですが、一歩誤れば30mもある下の岸壁に叩きつけられる危険な場所で大立回りをやろうというのですから、撮る方も、演る方もこの上なく慎重をきします。了巴と青山玄蕃がうつぼ姫を人質に脱出を図ろうとしていると火薬の爆発が聞こえその方に気を取られた時、若さまが玄蕃の阪東蓑助さんを背後から一刀の下に斬ります、「あっ」と言って倒れる蓑助さんの手元から赤いものが流れて白い砂を染めているのが見えたようです。OKですの声とともに立ち上がった蓑助さんの左の手のひらは真っ赤、倒れた時に握っていた短銃の引きがねが手のひらを裂いてしまったのです。傷は相当深く応急処置をして医師のところへ。本番だったため、OKの声がかかるまで痛みをこらえていたのです。 その後、本番は了巴がおさいに撃たれ、了巴が撃たれながらもおさいを短銃で撃つた時、若さまが了巴を斬ります。おさい役の千原さんは、この場でOKで、夜行で京都に帰って行きました。了巴役の進藤さんは深田監督より、空中ブランコの仕上げをするということで、もう一度吊られるということになりました。午後からは、了巴を追い詰める若さまを、罠にかけ爆破により生き埋めにしようとする場面の撮影です。岩石を積み上げ、若さまに投げ落とそうとする危険な仕掛けを作りあげています。落下してくる岩石、それをよける橋蔵さま、どちらかのタイミングがちょっとでも外れたら、効果はありませんし、危険なことになってしまいます。橋蔵さまが、さかんに歩き回って足場を調べています。うっかり転んで、上から岩が・・ではたまりませんから慎重です。準備OK、緊張が走ります。「あっ」と上を見上げて、奥の洞穴に飛び込む橋蔵さま。谷をふさぐように岩石が砂塵と共に落ちてきます。どのようになっているのか先が見えません。砂煙がやっとおさまると、橋蔵さまの元気な姿が洞穴の中に見えました。現場にいましたら息詰まる一瞬でした。何事もなくてよかったですね。葵新吾*大好き大川橋蔵ファン広場*掲示板の方に、 「鮮血の人魚」は京都市街を見渡せる花山天文台付近でのロケを最後にクランク・アップしました。その時のロケ風景の画像を1枚載せていますので、よかったら、下のところをクリックして寄り道してください。 1497
2018年01月15日
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天下のために成敗いたす館では出発の準備をしている最中です。我ら必ず名古屋城を手中に収め迎えにくると左門がうつぼ姫にいった時、笑い声が聞こえ、現れたのは若さまです。若さま「大層な景気だな・・・だがな、謀反なんて容易な業じゃねえ。おめえ達、 玄蕃や了巴の口車に乗っちゃいけねえぜ」 「こやつを血祭りにあげろ」と玄蕃は言います。若さま「黙れ、青山玄蕃。その方、尾張大納言の重臣の身にありながら、兇徒に 惑わされて主家を滅ぼさんとする大逆臣。下がりおれ」 了巴の「斬れっ」の一声で一同若さまに斬りかかります。若さまは左右に交わしながら了巴めがけて扇子を投げます。了巴それをよけると刀を抜きます。若さま「九鬼の侍は引け、元凶江川了巴を天下のために成敗いたす」 と言い、若さまも刀を抜きます。(立回りになります)館内から庭へそして海岸へ (この後の立回りは、海岸での壮大な立回りになります) 徐々に海岸沿いに了巴を追い詰めていきます。ところが、かかって来るはずの家臣が引いていきます。若さま「おやっ」と思います。了巴を追い詰めた若さまが言います。若さま「了巴、もはや最後じゃ。覚悟」すると、「それは、そのままお前に言えることだ」と言うと、上から降りてきた綱につかまると引き上げられていきます。若さま、どうにもできません。 若さまが崖の上をぐるっと見渡すと、火をつけられ次々と爆発が起こり岩石が次から次へと崩れてきます。どうにか若さまは洞窟に逃げ込んだ模様です。爆発の音に驚いたおさいが若さまが危ない様子を見ていましたが、無事に逃げ込んだ様子を見て安心したようです。おさいが何か決心をしたようです。 九鬼家の者達に、出発するのだ、火薬を運ぶのだ、舟をだせ、という了巴達の言うことを必死に止めるうつぼ姫。火薬を運べということに動かぬ者達を見て、うつぼ姫と左門に短銃を突き付けます。その頃、小吉親分と頓平が火薬倉庫まで導火線をのばし火をつけました。崖の上では、うつぼ姫と左門が人質になっているので、家臣達が仕方なしに了巴に従おうとした時、火薬庫が爆発しその音に気を取られているところに、若さまがやってきていました。若さまはうつぼ姫に短銃を向けている玄蕃を背後から斬りつけます。そして、うつぼ姫を助けます。了巴が若さまに短銃を向けます。後ろは断崖、後ずさりはできません。 了巴が引きがねに力を入れようとしたその時、了巴が一発の銃声に倒れます。若さまもびっくり。撃ったのはおさいでした。了巴がおさいを打ちます。その隙に、若さまは了巴を斬り、「おさい」と叫び駆け寄ります。 撃たれたおさいは「若さま」と言ってこと切れます。 若さまのおかげで人魚島は九鬼一族の自由になりめでたしめでたしの旅になりました。若さま「幸せに生きるよう祈ってやろうぜ」頓平が前方から見たことのある駕籠かきがと言います・・その方を見ると、おいとちゃんの姿があります。 おいとちゃんが若さまに気がつき、走り寄って行きます。若さま「おう、おいとちゃん」若さまも嬉しそうに駆け寄り、仲良く江戸に向って行きました。 (完)
2018年01月12日
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海に出て、探し物をしなければなりません利倉屋一味は茶店で休んでいると漁師が人魚島の話をしているのを聞きつけ、案内するように小判を握らせます。頓平が若さま達を見かけやって来ます。小吉親分が了巴達が通ったか聞きますと、誰も通らなかったというのです。それを聞いた若さまは虚無僧姿の侍を見て、若さま「嘘を言ったね。了巴は名古屋に向わねえ。あはっはっは、嘘も忠義のうち かあ。あっはっはっは・・・」 と笑い、海の方を見つめ、若さまの表情が変わりました。 若さま「親分、了巴達の消えた訳が分かったぜ」小吉 「えっ」若さま「舟に乗ったよ」 若さまが三人にうつぼ姫の家来か、尾張の家中かと問いただしますと、尾張の家臣という返事がかえってきます。尾張の殿様は長らく病気のため、刈屋の浜屋敷にご静養中だというのです。若さま「なるほど。そこが敵の付け目なんだな。親分、この事件は容易じゃ ねえぜ」小吉親分がどういう訳だと聞きますと、若さま「花火や人魚どころの騒ぎじゃねえってことさ」 と言うと、若さま立ち上がり、若さま「刈屋か、近いな、寄ってみるか」 その夜、若さまは浜屋敷に静養中の治行を訪ねます。 若さま「治行殿とは、何年ぶりかな」治行 「全く意外な対面です。いつもながら、気ままなあなたの立場が羨ましい」若さま「これはひどい。まるで道楽息子あつかいだな」 治行 「天下御免、けた外れの道楽息子ですよ」若さま「いやあ、そのけた外れの道楽が幸いして、尾張家浮沈の大事に馳せ参ずる ことができたのですからなあ」わが不明を恥じるのみという治行に、若さまは病気のため治れば何のことはないと言い、若さま「それまでは治行殿に変わって、六十二万石、浮沈をかけた仕事をかたずけ たいのだが」 治行はお願いしたいと言います。若さま「さあ、百万人分のお役に立てるかどうか。とにかくやってみましょう」と言い、盃のお酒を飲みほします。若さまは治行に、密かに尾張に立ち返り、成り行きを見ていてほしいといい、若さま「わたしは、これから海に出て、探し物をしなければなりません」 金をやった漁師の舟で利倉屋一味が人魚島に近づいたとき、人魚が出てきて舟を転覆させられやっとの思いで利倉屋と岳庵と用心棒は島に泳ぎ着きます。うつぼ姫の館では明日にでも浜屋敷を襲って治行を手中におさめ、直ちに名古屋に入ると、了巴と玄蕃。城を乗っ取った上、天下に号令すれば、味方するもの万をくだらない。その前に了巴が心魂を傾けた島の火薬を移せば、天下を相手にしても恐れることはないというのです。利倉屋達は火薬を運んで洞窟に入って行く男達をつけて中まで入って行こうとした時戸が閉まり、了巴の思惑にはまった利倉屋達は四方からの銃に倒れました。 続きます。
2018年01月08日
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年をまたいてしまいましたが「若さま侍捕物帖・鮮血の人魚」の続きとなります。おれは暇人だから若さまは奥にある寺へ行こうとすると、「待て、何処へ行く」と虚無僧姿の男が現れます。若さま 「そこの寺へだ」虚無僧 「何しに」若さま 「そうだなあ、・・まあ、お経でもあげるか」と言って行き過ぎる若さま。虚無僧の抜打ちを交わし峰内にすると、何かありそうな・・寺へ向かいます。 若さまが寺の中に入ると、二人の巡礼がいます。身構え立ち上がった二人に、「しっー」と言い、怪しいものではないといいます。そして、若さまは巡礼(うつぼ姫)に言うのです。若さま 「あなたは尾張家の姫ではないでしょう」言いたくなければ言わなくてよいが、ただ一つ聞いておかなければならないことがあると。若さま 「仮にも、尾張家の侍達がお駕籠を守ってのニセ行列まで作っているか らにゃ、大きな事情があってのことだろうが、それをあんた、その方 がいいと思っていなさることかね」 うつぼ姫が「そうです」と応えますと、若さまは「なるほど」と言い、若さま 「じゃあ、もう一つだけ。・・そうまでして、あんた、一体何をする気 なんだい」うつぼ姫「聞いてどうするです」若さま 「もしそれが、世間の人のためになることだったら、おれは黙ってここ から江戸へ帰ろうと思うのだが、・・・万一、・・あんた自身自分の 胸に聞いてみて、誰か一人でも不幸な人が生まれるようなことだった ら、おれは帰るわけにはいかねえな」 うつぼ姫「あなた、お役人ですか」若さま 「役人だけが、人の幸せを守るのではない」うつぼ姫「幸せを・・」若さま 「両国の花火の夜から翌朝までに三人の男が死んだ、殺されたんだ。 ・・ただ、いい花火を打ち上げようとした花火職人や、その職人が何を 脅かされていたかを聞いただけの兄弟子や、その職人を海から助けてや った真面目な船頭・・・三人とも、これっぽっちも悪いことをしてねえ 男達だ。・・もしこれから先にも、そのな真面目な人間が一人でも訳も なく殺されるようだったら」と、若さまがいった時、うつぼ姫が「待ってください」と言って声をつまらせます。若さまが、外に気配を感じたようで、若さま 「おれは暇人だから、やり出したらとことんまでやる気だぜ。じゃ、お休 み」と言って、若さまは闇の中へ消えます。 利倉屋の手先でありながら若さまに味方するおさい、両国の花火に絡んだ経緯を若さまから聞かされ人としての心を教えられたうつぼ姫。翌日、うつぼ姫一行の駕籠行列が動き出しました。夜明け前、御油宿を駕籠行列が出て山道に入ってくるところを、利倉屋一味が待ち伏せをしています。うつぼ姫が乗っていると思う駕籠を襲おうとしているのです。 岳庵はおさいを見失った道で、虚無僧の男が巡礼に「姫こちらへ」と脇道へ誘導するのを見かけ、夢中で走り駕籠を襲おうとしている利倉屋に伝えます。その頃、若さまと小吉親分はこのような話をしながら山道を歩いていました。小吉 「ねえ、若さま、若さまはあの巡礼娘をどうして姫とお気づきになりまし たんで」若さま 「第一あの駕籠は子供だましだよ。うつぼ姫が入っているなら了巴や玄蕃 が付き添うはずだ、誰もついていない」小吉 「へえ」 若さま 「それで考えたんだ・・・すると小森とかゆう侍だ、あいつ何故か一人で 旅をしてるだろう。腕のたつ男だし、さてはこいつが姫を守っているな と見当をつけた」小吉 「なるほど」若さま 「案の定、へっ、あいつは巡礼娘の後になり先になり、ちっともはなれね え」小吉 「へえ」若さま 「そこで夕べ、わしは巡礼が泊まったと思しい寺を見に行ったんだ。・・ それから先は、どうでもいいがねえ」 (それから先は小吉親分にはどうでもいいことなのですって?・・・若さま含み笑いなどなさって、どういうことなの?) 利倉屋一味が巡礼を見つけ囲みます。若さまが下の道での騒ぎに気がつきます。 二人の巡礼と侍が不利になっています。巡礼二人が笠を取りました。それを見て、若さま「おっ、違う」と言い、駆けだします。そして、睨みあっているところに割って入ります。若さま 「おい、待て待て。とんだ飛び入りで恐縮だな・・だが、この巡礼は、 お前たちが狙う、うつぼ姫じゃねえぜ」はっきり確かめたのだから間違いはないという一味に若さま 「ところが、了巴は裏の裏をかいたらしい。太夫相変わりまして相勤めま すときた。あはっはっはっ」 岳庵もよく見て違うと言います。若さま 「そう思ったら刀を引くがいい」黒坂が、みんなたたき斬れというのを利倉屋が若さまに「今日の勝負は預かりにしておく」といい引き上げて行きます。虚無僧姿の侍が礼を言いますと、若さま 「礼なんぞいいいさ。まっ、一緒に行こうぜ・・もう夜明けだなあ」綺麗な雲の合間から日がさし始めています。 続きます。
2018年01月04日
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あけましておめでとうございます幸せいっぱいの一年でありますように、お祈りいたします橋蔵さまの作品をできる限り紹介していけるようにいたしますので、皆様今年もどうぞよろしくお願いいたします。お正月らしく「若さま侍捕物帖」から皆で”おめでとう”のところからのもの表題にしました。サイド自由欄には”若さま”がの剣で・・・邪気を払って今年も私達を守ってくださいますでしょう。下記は、私からみなさまへの年賀状になります。「海賊八幡船」の鹿門様に扮装した橋蔵さまが”宝船”に乗って福を沢山持ってきてくださっています。新吾*大好き大川橋蔵ファン広場*掲示板の方も、表題画像に違った若さまが、サブ画像には「おしどり囃子」からの菊次さん、そして年賀状は、アレンジした橋蔵さまの獅子舞姿となって、皆様をお待ちいたしています。よろしかったら覗いてみてください・・ここをクリックしてネ 1470橋蔵さまに元気をもらって、2018年(平成30年)への船出。今年もよろしくお願いいたします。
2018年01月01日
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