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オバマ大統領の来日を控えてTPP合意に向けて食肉の関税率をどうするか?という話題ばかりが取り上げられて、以前から心配されている健康保険制度への影響の話は蚊帳の外という感じがする。 日本歯科医師会発行の日歯広報4月15日号に毎日新聞編集委員の斗ヶ沢秀俊氏の「肌で知った国民皆保険の意義」という記事が出ていた。斗ヶ沢氏がワシントン支局の特派員時代に 中学生の娘さんが家庭科の実習中指に怪我をした時の話が出ていた。ミシンを操作中誤って針で指を刺してしまった時、学校から父の仕事場に「救急車を呼んでもいいか?」という電話があった。すぐに救急車を呼ぶように言って 仕事場から車で40分の救急病院に着くと、長さ5センチの針が左手小指の爪の真ん中から指を貫いたまま娘さんは受付前のソファに座らされていた。受付に早く治療して欲しいと言うと受付の女性は治療費の支払について質問してきた。身分証明書を提示し治療費を支払うという誓約書にサインしてようやく治療が始まった。目の前に指先をミシンの針が貫通して痛がっている子供がいても 救急車を呼ぶことも治療を始める事も お金が支払ってもらえる事を確認できなければ行わないのが当たり前のアメリカ・・・その後庭で転んで鼻の骨を折った知人が救急病院の窓口で10分以上支払について尋ねられた出来事もあったそうだ。TPPでは日本の医療制度は残ると言っているが営利目的のアメリカ保険会社や製薬会社が日本の医療制度によって自社が損害をこうむったと提訴すれば 国民皆保険制度は骨抜きとなり 今までのように気軽に安価で上質な医療が誰でも受けられることはなくなる心配がある。そうなってから以前の医療制度に戻そうとしてもTPPの条約によって変更は許されない。関税のことばかり、畜産や農業、工業のことばかりが取りざたされているが、命に関わる医療の分野でも大変な変革が起こる可能性があることは話題に上らない・・・我々医療関係者が問題提起しても、抵抗勢力が既得権益を守るための発言だと言われてしまう・・・TPPで私が一番問題だと思うのは関税率などではなく 企業が自社に不利益だと相手国を提訴できるISD条項とその審判が原則非公開で不服申し立てはできない事、一度裁定が下れば覆す事ができないラチェット規定だ。それらの毒素条項を無くし、自国に不利益がはっきりした時点で再度相手国と交渉できるような条約でなければならないと思う。
2014.04.22
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昨日届いた大阪保険医新聞に消費増税の記事が出ていた。消費税の増税分はすべて社会福祉に使われると政府広報のテレビCMがさかんに放映されているが、実際は増税分の8兆円のうち5兆円は大企業の法人税減税を補填するのに使われ、実際に社会保障に使われるのは0.5兆円しかない。国会議員の定数削減が遅々として進まず、歳費カットは期限切れで元の金額に戻るそうだ。自ら切り詰める事をせず 大企業を優遇し そのしわ寄せがすべて弱者にふりかかる。TPPでも強気のアメリカに大幅譲歩・・・いったい政府や政治家たちは誰を幸せにしたいのだろう?
2014.04.16
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先日届いた歯科情報誌に歯科医としてプロの仕事とは保険や自費といったことではなく、患者さんにとって本当に必要な事は何かということを考えながら治療を進めていくようにしなければならないという論文が掲載されていた。それを書いたのは歯医者で知らない人はいないほど有名な先生だ。なるほど!と思う記述もたくさんあった。その先生が監修された、大学卒業直後の若い歯科医に何から学べばいいのか、順を追って解説し最終的に歯科医療を通じて患者や歯科医が得られるものはどういうことかという5巻の本を紹介されていた。なにから勉強したら良いか暗中模索の若き歯科医にとって頼もしい参考書だと思う・・・が・・・その論文の中に18本歯があってもほとんど咬めない状況の患者さんを入れ歯とインプラントで治療した写真が載っていた。18本全ての歯を抜歯し 下顎に6本のインプラント、上顎は総義歯で治療し、ご自分の歯は一本も無いが充分に咀嚼できる状態になったと記述されていた。いろいろな考えがあるだろうが、私はこの治療ではインプラントの下顎が強すぎて上顎の入れ歯を支える顎提に負担がかかり、数年後には上顎の総入れ歯に問題が出ると思う。私なら下顎のインプラントの本数を減らし インプラントの上に総入れ歯を乗せて 上下総入れ歯にして咀嚼の力のバランスを同じぐらいにする治療を選ぶ。インプラントは両刃の剣とも考えられ、時として噛み合わせる相手の歯を破壊する凶器になる!。せっかくインプラントするんだから取り外し式の入れ歯は嫌だと思う患者さんが多いと思うが、長期的な展望に立ってあえて入れ歯を選択すると言う事こそプロの仕事ではないのか?とこの写真を見て思った。この先生クラスになれば少々のトラブルが起ころうと、いろいろな打つ手を打って難なく問題を解消できるだろうが、経験が少ない若い歯科医たちが盲信して同じような治療を行わないで欲しいと思った。
2014.04.09
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健康雑誌 Tarzan2014.3・27号 キーワードは”関節”に顎関節の記事が載っていた。ヒトには300近い関節があるが、顎関節は他の関節にない性質がある。他の関節は1つの骨で1つの関節を形成するが、顎関節だけは下顎骨という1つの骨に左右2つの関節を形成すること。顎関節は回転運動(蝶番運動)と前方滑走運動の2つの動きをすること。蝶番運動と前方滑走運動を同時に行えるのは体中で顎関節のみ!通常関節の病気は整形外科の担当だが 顎関節は歯の噛み合わせや咀嚼などとの関連が強く 歯科の知識が不可欠のため 顎関節の病気は 歯科や口腔外科などが専門となる。ところが 歯の噛み合わせはまだまだ解明されていないことが多く 専門家である歯科医でもよくわかっていないことがある。様々な治療法が提唱され 大学病院で治せなかった顎関節の病気を 特殊な治療を行う街の開業歯科医が治せることもある。非常に論理的な治療法もあれば胡散臭い治療法まで現状はまさに玉石混交・・・法外な治療費を請求する歯科医もいるらしいが、健康保険で定められている顎関節の治療方法ではまったく採算がとれない。歯の噛み合わせ治療を行う事で原因不明の不定愁訴が改善する例も多く、頭痛肩こり腰痛などにも効果がある場合がある。頭痛専門外来で何年も治療を受けても治らない人が歯の噛み合わせの専門治療で劇的に改善した症例を頭痛外来専門医が報告されていた。そんなことをご存知ないお医者さんも多く、そんな話を聞いても歯医者は歯の治療だけしてればいいと聞く耳持たないお医者さんもいる。歯の噛み合わせだけでなく 口呼吸が全身の健康に及ぼす悪影響や 歯の根の先の病巣が全身に影響する事等も一部の歯医者や医師の中で話題になっている。先日購入した本のタイトル「医者は口を診ない、歯医者は口しか診ない」医科歯科連携で医療は大きく変わる一番大切なことは 原因がよくわからないまま 対症療法を続けて苦しんでいる患者さんを救う事だと思う。
2014.04.01
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