夜空を見上げるブログ

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2013/07/27
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カテゴリ: 星・天体
今年も流れ星の季節がやってきました。

まず、今頃の空ですと 流星群が立て続けに (下の方)やってきます(すでに始まっています)。

7月26日はみずがめ座δ北群、28日にはみずがめ座δ南群、そして30日にやぎ座群と3つの流星群があります。その1つ1つは1時間辺り5~10コ程度と小さな流星群なのですが、それも3つも重なれば結構流れるのではと思われます。

また、8月12日にはペルセウス流星群もありますが、それでなくとも不思議と夏休みのシーズンは流れ星が良く流れるんですよ。もちろん真っ暗な条件の良い星空が必要ですが、実際に管理人が星空を見ていても1時間辺り3~4コくらいは見れて当たり前…みたいな感じなんです。

ではそれだけ良く流れるから写真にも写るのでは…と思うと実はこれがなかなか写ってくれないんですね、コレが。

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1 posted by (C)martind35

↑これはまだフィルムで星を写していた頃写せた流れ星ですが(いつもの使いまわし写真でゴメンナサイ…)、実はこれだけの流れ星が流れていたことに現地では気付いていなかったんです。後ほど現像してみてラッキィ~っ♪…って思った次第。

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2 posted by (C)martind35


10分露出の中で10コ近く流れ星が写っています。

さすがに1時間辺り2~3万個流れたといわれている流星群ならこれくらい写せるでしょうが、でも何万個流れたといっても10分で写ったのはコレだけ(注:星空"と"一緒に流れ星を写す設定ではありますが)。

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2 posted by (C)martind35

↑これはまだ辺りの明るい夕方に写せた流れ星を切り出したもの。
この時の絞り値はf11。そこまで絞り込んでいても写ったということは、それだけ明るい流れ星(火球)であったことが判ります。
ちなみにこの時はその超明るい流れ星が流れたのが判りましたが、前述のようにf11と絞り込んでいたためにまさか写っているとは思いませんでした(絞りをもっと開けていれば太く長い流れ星が写せたものと思われます)。


こんな感じで流れ星とは空にレンズを向けていてその写野の中に流れ星が発生して「写った\(^o^)/」…って思っても写っていなかったり、後になって改めて画像を確認していたら流れ星が写っていたりと、結構気まぐれな存在?でもあるんです。
では今回はそんな流れ星を写すにはどうすればいいか…ということを少々。

まず、流れ星を写す時のカメラやレンズの設定は 天の川を写す方法 に近いものがありますので、基本はリンク先の 天の川の写し方 を読んで頂ければと思います。


天の川なら空を写せばそこに必ず"出ている"ものですので、肉眼で見えてさえいればまず写せるのですが、流れ星は流れるか流れないかわからないものですし、さらに流れてもレンズで狙っている中を流れるとは限りません。

その中でもかすかな光を逃さないためには、とにかく高感度に設定して、さらに絞りを開放にする…ことに限るようです(明るいレンズなら更に○)。シャッター速度は流れ星は瞬間の光ですので、星のように長くシャッターを開いていればより明るく写せるようなものではありませんので、覚えといてください。

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3 posted by (C)martind35

↑これはペルセウス流星群の時に流れ星を写す為の設定にして写したもの。右下に1つ流れ星が写っているのが判るでしょうか。

ちなみに設定は10-17mm魚眼レンズの10mm・ISO1600+2倍増感・絞り3.5開放で30秒になります。

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4 (C)martind35

↑その部分をトリミング拡大してみました。

すると全体的に妙にザラザラしているのがわかると思いますが、これは管理人の使っている一眼デジカメのD200の最高感度(ISO1600+2倍増感=3200相当)で写しているためです。
イマドキの一眼デジカメなら更に高感度でもこれよりもザラザラ感は少なく写せるものと思います。
デジカメはISOの感度を上げるとどうしても画質がザラザラしてきてしまいますが、とにかく流れ星を写したいのならとにかく高感度にしてみてください。

この時のペルセウス群は1時間辺り7~8コとまぁまぁの出現数だったのですが、それでも1時間近く撮影していて写った流れ星はこれとあと1コだけでした。


レンズの焦点距離ですが、広角の方が空を広く写すことができますので、どこを流れるか判らない流れ星を捕まえ易くなります。ですが広角レンズだとせっかくの流れ星が小さく写ってしまいます。
対して50mmくらいの標準レンズなら、写せる範囲は狭くなりますが、もしも運良くその中を流れ星が流れたとすれば、長く大きく立派に写せることになります(ただし相当な幸運が必要と思われます)。
尚、中望遠以上の焦点距離を使って流れ星を写すことは、少なくても管理人は諦めております。

今までの管理人の体験からすれば、28mmから35mm程度(35mm換算で)が流れ星を写すにはそのバランスがいいかな…と思っています。


シャッター速度ですが、前述のように流れ星は瞬間の光になりますので、天の川を写す場合のように長くシャッターを開いておけばその分濃く写せる…というものではありません。
ひとつの写し方としては30秒くらいの短めのシャッターで何枚も写すというやり方もありますし、周りが暗ければ2~3分と長めにして、1枚の中に複数の流れ星を写す…という方法もありだと思います。

ちなみに管理人は同じ画角を20秒~30秒程度(←空の明るさで調整しています)と短めのシャッターで何十枚(何百枚)と切り、あとで画像処理ソフトで1枚に重ねる…という手法をとっています。


最後に流れ星を狙う方向ですが、一般的には例えばペルセウス流星群ならペルセウス座の方向を狙えばいいといわれています。ですが流れ星は空のどこでも流れる可能性のあるもの。なので管理人としては「あっ、ここの星はきれいだな~」と感じたところがあれば、そこを写しつつも運がよければ流れ星も写る…という狙い方をオススメしたいところです。


面白いもので、管理人自身星の撮影を始めて最初の何年間は1つも流れ星が写せなかった(写らなかった)のですが、1度流れ星が写せたらそれ以降は結構写せるようになっております。1度でも写せて自信が付いたからでしょうかね?(んなこたぁない^^;)。

このように流れ星とは非常に写しづらいものではあるのですが、「いつかは」写せると思いますので^^;根気よく写し続けてみてください。










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Last updated  2013/07/27 06:03:42 PM
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Comments

放浪の達人 @ Re:12月の天体情報(12/02) New! 土星食が一番楽しみです。 僕はもう望遠鏡…
放浪の達人 @ Re:ついに…(12/02) New! 当地は今日もポカポカ陽気で長袖2枚のうち…
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放浪の達人 @ Re:晩秋(11/29) もう雪山になってるんですね。 こちらはい…
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