すべて伽哉のうち迷い道日記

すべて伽哉のうち迷い道日記

2019.11.18
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カテゴリ: 読書三昧
​​​​​​​​​​​はい、18年ぶりに刊行された十二国記の新刊の感想、長くなったけど、これで一応ラストです。

まあ、十二国記では、私が一番好きなのが驍宗さまなので、どうしてもこれだけ感想が長くなってしまいましたァハハ・・('∀')
長いよね、ホントに。すみませんね~一応、先に謝っておく~~ぅん((゚ω゚ )ぅん

今回は新刊全般の感想アレコレを、忘れないうちに箇条書きで(後で自分も読み返したい)
​​本文を含む、 ネタバレ ​​なの で、ご注意ください。



​
白銀(しろがね)の墟 玄(くろ)の月 3 十二国記 (新潮文庫)[本/雑誌] / 小野不由美/著 ​





泰麒について
麒麟とはこうであるものと伝えられてきた、その前例を根本的にひっくり返すような行動だった。

麒麟とは天意の器であるとすれば、その器はいくようにも柔軟に変化できるのではないだろうか。
天のシステムの矛盾を解き明かす鍵は、麒麟にあるのではないかなとも思った。


李斎について
読者を導く視点。。情や迷いも持ちながらも道を手探りで進む、その視点を読者が信頼して委ねられる無限さがあった。
思えば、途方もない重荷を背負い、大変な苦労をしながらも、その健やかな精神を失うことなく、最後まで読者を導いてくれた。ありがとう。

​​「済まないな」言ってから、驍宗は労わるような眼差しで李斎を見た。「大変な苦労をさせたようだ。大事ないか?」​​

飛燕も。。。たくさんありがとう。


阿選について
今回、謀反を起こした阿選の心情が後半で詳しく綴られていた。
それが明らかになるまでは、謀反への引き金になったのは、新王登極直後の、反対派一掃の動きへの政治的反発や闘争によるものかなとも思ってたのだけど、最終的には、非常に個人的な葛藤、確執によるものだった。
なにかコトをなすときに、理ではなく、感情のままに行動してしまったというほうが説得力はあるが、それにしても、謀反前に見えていた阿選の表の顔とあまりにも違い過ぎる。。。麾下に対しての顔ともあまりにも違い過ぎる。
まるで阿選が二人いるような印象だった。。。



妖魔について
阿選についての疑問にもつながると思うけど、王を襲撃したのは、妖魔憑きの兵士。
2か所ほど言及されている。
最初の襲撃について、振り返る場面で

己の慢心だと思いたい。侮っていたから、想像以上の技量に衝撃を受けた。慮外の事態に冷静さを失った。慢心を打ち砕かれて、事実以上に相手が強大に見えたのだ、と。そうでなければ、神憑った技量の遣い手があれほどいる、という事実を認めなければならない。 ​それは驍宗にとって別の意味で受け入れたくないことだった。なぜなら、それは阿選が妖魔を使ったということを意味するから。​

もうひとつは、李斎らとともに、妖魔の追撃を受けた場面で、阿選はおそらく妖魔を使役できると言及しながら

「そう考える方が自然だろう。阿選は妖魔を使役できるし、そもそもそれを前提に起ったのだ」
 だとしたら、と驍宗は不可解なことを言った。
「琅燦(ろうさん)が阿選に与(くみ)したということだろう」



ただこの文章は、語られていない部分が多いせいで、非常にわかりづらい。


琅燦について
琅燦は、はたして敵なのか味方なのか​ 、 今回の新刊では、はっきりと琅燦が阿選に手を貸す描写があるにもかかわらず、泰麒は、終盤で、「琅燦は敵ではない」と言っている。

阿選に手を貸して謀反の手助けをしたけれど、敵ではない、とは?

しかし、それにもまして、琅燦についての最大のナゾ、それは
琅燦は妖魔を自在に操ることができる。
麒麟は妖魔を使令に下すことはできるけれど。。。。、琅燦のそれは、もはや一介の人間の能力を超えてる。。。
琅燦が黄海出身であっても、能力をどうして身につけたのか。生まれ持ったものなのか。

妖魔を使役できる人物というと、妖魔に育てられた 更夜 。。。黄海の守護神の犬狼真君くらいしか、記憶にない(これまではだけど)
乍王朝の史書に、阿選は 幻術 を使ったと記されているが、妖魔を使ったという意味だったのかと思うと、琅燦も幻術の遣い手という一面があったのだろうか。


結局、琅燦とはいったい何者なのか。


​
十二国記 東の海神(わだつみ) 西の滄海 ​



​​​​​
十二国記 図南の翼 ​​​ ​​ ​​


最後に
今回の新刊で、戴の国には、仏寺や道観が出てきたことについては、これが中国の歴史小説ならわかるが、そもそも架空の国の物語に、歴史で実際に存在していた仏教や道教が当たり前のように広まっていることに、さすがに唐突すぎて、びっくりした。​ ​​ ​​​​
これが天帝とかだと、神話的な色合いで、世界観とも相容れるものがあるんだけど、蓬莱ではなく、こちら側の中国から流れ着いたひとが広めたんだろうか?


おまけ・人望について
驍宗さまは、自分には人望がないとか言ってたそうだけど、李斎ちゃん、『風の海』では、驍宗さまについてこんな話してたし、そんなことないよね(タメ口です)





まあ18年も間が空くと、主上も忘れちゃったことが多いのかな?
いやいや、さすがにそうぢゃなく、王になった後の、驍宗さまの悩みだと思うので、体制を整えるのに急ぐあまり、驍宗さまについていけない者たちの不満や不安があちこちに出ていたんだろうなと思う。
王になったら、麾下であっても、めったに会えなくなるとも書いてあったので、そのあたりもあるし。

今回の試練を経て、驍宗さまは以前より穏やかな様子になり、泰麒はビックリするほど強い子になった(*´-ω・)ン?

名のある者も、名もなき者も、たくさんの命が犠牲になった、本当に辛い試練だったけど、この2人なら、きっと暗い冬の空の向こうに、明るい陽光を見出すことができるよねぅん((゚ω゚ )ぅん


​なによりも、名もなく、持たざる多くの民のために、今までと同じように力を尽くし、励まれよ​




​​

まあ、ザックリこんな感じかなぽっ

短編集もこの後刊行予定みたいなので、今回わからなかった部分が少しでも明らかになればいいなと思ってます。

思い起こせば、新刊の後半を読んだのが、ちょうど1週間くらい前、なんかもっとずっと前のような気もしたり、とりあえず18年ぶりの熱にうかされたような、ある意味、ぜいたくな1週間を、この小説のおかげで過ごすことができました~d(>ω<。)ネッ!!


ではでは~~



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最終更新日  2019.11.18 17:49:00


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