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●読んだ本●


「闇の守り人」 上橋菜穂子=著

偕成社 二木真希子=絵 





単行本      文庫本 








■あらすじ


短槍使いの女用心棒バルサシリーズ2作目。

新ヨゴ皇国の第二王子、
チャグムの精霊の守り人


恩人のジグロと自分の運命を大きく変えた
故郷カンバルに向かうために

地底に広がる洞窟に入って行った。


無常な運命に翻弄された
6歳だった少女のバルサが

泣きながらジグロに手を引かれて
抜けた真っ暗闇の洞窟を

逆に辿ってみようと思ったのだ。


入ってはいけない、
火を持ち込んではいけない恐ろしい洞窟を

ジグロの短槍の柄を書き写した模様に従って


松明の匂いと子供の悲鳴が聞こえて来た。


暗闇の中を走って助けに向ったバルサは
ヒョウル(闇の守り人)と闘い

少女と少年を救うことで
カンバルの国を揺るがす事件に巻き込まれて行く。










うつうつとしていたために
最近は全く本が読めないでいた。

少女マンガばかりを読んで
現実逃避に走り込んでいたのだが、

「闇の守り人」を返却する日が過ぎていたので
重い腰を上げて焦って読み始めたら

これが面白くて面白くて
一気に三分の二を読んだ。

時間があれば
全部読みきっていたろうと思う。


「精霊の守り人」を読んだ時は
アニメでワクワク感を経験してしまったため

色んなシーンでの人々の心理や
経緯やバックボーンを知るのが面白くて
すごい作者だと確信した。



今回はストーリーを知らないので
始めからずっとワクワク感の連続で

思いも掛けない展開や
バルサへの信頼感や頼もしさが
とても楽しくて面白かった。

文章の確かさは言うに及ばない。



バルサ達が新ヨゴ皇国の秘密を知る事で
国と民が救われたように

カンバルでも
大きな自然の秘密を知る事となった。



上橋菜穂子さんの自然への豊かな思いや
人間の弱さゆえの愛おしさが
伝わるような気がした。



そして時々
ハッとするような言葉が出てくる。

例えばP23のジグロの言葉。

「ふしぎなもんで、武術をやる者には、
 争いごとがむこうからやってくる」



私は二十代後半に
中国拳法を習いに通っていたのだが

そこで知り合った高校生達の中で
師範の弟さん(当時高3)が

「俺が小林拳をやっていると言う噂を聞いて
 色んなヤツがケンカを吹っかけてくるんだ。

 こっちはケンカなんかしたくないのに、
 駅や道で待ち伏せして襲い掛かって来るんだ。

 仕方なく応戦して勝つと
 益々そういうヤツがやって来る。

 時々、小林拳なんか
 やらなければ良かったと思う事がある。

 普通の高校生として生活したかった」

と話していたのが印象深い。


私はブルース・リーのファンで
強くなれば自分の身を守れると思っていたのだが、

強くなる事で
腕馴らしや腕を見極めるために

ふざけたヤツ等が群がってくるなんて
それまで考えた事も無かった。


上橋菜穂子さんはどうしてその事を
知ったのだろうか?



上橋菜穂子さんは豊かな人だなぁ。
バルサはカッコイイなあぁ。

生き様が潔くて素晴らしい人だなぁ。



バルサシリーズをもっと読みたくなった。













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Last updated  January 31, 2008 01:23:28 AM
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