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「イン・ザ・ブラッド」ジャック・カーリイ著　感想メモ

テーマ：読書メモ(88)

カテゴリ：カテゴリ未分類

「イン・ザ・ブラッド」ジャック・カーリイ著　感想メモ
三角和代＝訳　文春文庫

メール便OK 出版社文藝春秋著者ジャック・カ-リイ　三角和代【文春文庫】イン・ザ・ブラッド【中古】afb

■あらすじ■

刑事カーソンが
漂流するボートから救い出した赤ん坊は、
謎の勢力に狙われていた。
収容先の病院には
怪しい男たちによる襲撃が相次いだ。

一方で続発する怪事件――

倒錯プレイの最中に変死した極右の説教師…。

すべてをつなぐ衝撃の真相とは？

緻密な伏線とあざやかなドンデン返しを仕掛けた
シリーズ第五弾。

■感想■

主人公の「僕」カーソン・ライダー、
モビール市警刑事の一人称の語り口が、
とても親しみが沸いて好感が持てた。

相棒のハリー・ノーチラスは愛情深くて
黒人差別にも負けない賢さを持ち、
知力・観察力・洞察力の鋭いやんちゃなカーソンと

二人は言葉遊びがあったり、
事実を並べて解析したりと
知的で痛快で好きだ。

カーソンのやんちゃで闇のある所も、　
誠実で正義感の強い所も好きだ。

大筋のプロットもきっちり創り上げられていて
二人で解いて行く謎解きが面白くて好きだ。

登場人物が隅っこの人でも
しっかり生きている現実味がすごく良い。

アメリカの明るい所と
作者のきっちりプロットを練って書き上げる技が
見事に融合した、
読み応えのある作品だった。

この頃、
人が苦しむのを見ると逃げ出す私でさえ
楽しむ事が出来た充実した作品だった。

この数年で一番の出会いだったと思う。

たまたま図書館で手に取った1冊で
こんな出会いが出来るなんて！
図書館に感謝～♪（⌒_⌒）

これは第五弾だったので、
第一弾の「百番目の男」から読んでみようと思う。

2017年10月21日読了

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