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~ 173kmの部リタイア記 ~(その1)∇初めに 大会名に273とあるのはこの大会が春173km(長崎~小浜)、秋103㎞(小浜~原城~島原城~平成新山~雲仙~小浜)の大会があり、この二つを通しで走ろうということにより始まった173kmの部が当時の最長距離だったことによるが、近年はさらにフルマラソンの距離を加えた320kmの部も開催されている。ランナーの欲望はキリがない。 この大会への参加は今回で13回目になるが、173㎞のコースを走るのは273kmの途中を含めて6回目となる。初めて走ったのが2010年、博多に単身赴任していた60歳のときである。この時は参加者9名だった。タイムは30時間32分で5位だった。ベストタイムは翌年の26時間07分で63名中6位だった。2013年の273kmの部の途中経過で小浜に着いたのが26時間50分だった。このときは残りの103㎞を15時間51分で走っている。167名中38位だった。 今回70歳以上の6名は午前7時のアーリースタートが認められた。この後、走力により3時間ごとにウエーブスタートして最終組は16時スタートである。ゴール関門は全員翌日の17時なので第1ウエーブの制限タイムは34時間。キロ11分48秒で走れば良いことになる。前回の2015年はキロ9分18秒で走っているが、今回は練習不足で3月のふくい桜マラソンではキロ8分44秒もかかっている。ひざの痛みもいつ出てくるかわからないという恐れもあり制限時間いっぱい使おうと思っていた。コースマップ∇前日 大会前日は勤務があり長崎行の最終電車に乗るため1時間の時間休を取った。予定通り17時台の関空快速に乗ることができた。天王寺駅に着いたとき、電車が止まった。近くの乗客の情報で鶴橋駅近くで火災が発生したことを知った。電車の中で5分ほど待ったが、電車が動く気配がなかった。地下鉄で行くことにしたが改札口は精算待ちの乗客で行列ができていた。わずか数百円の精算よりこちらは今日中に長崎に行かなければならない。割り込んで途中下車印を押してもらった。地下鉄に乗り替えて新大阪に着いたのは予定より早かったので、友だちや親戚へのお土産とビールやツマミも買うことができた。長崎駅には23時40分に着いた。ホテルでシャワーを浴び、スタートの準備をして寝付いたのは午前2時くらいだった。長崎新幹線リレーつばめ∇スタート~女神大橋(45.0km)Map1 ホテルを午前5時半に出た。受付の出島表門公園までは歩いて15分くらいだった。午前5時にはすでに217キロの部と173キロの超アーリースタートの選手(82歳)はスタートしている。受付を済ませて着替えエイドとゴールへの荷物を預け、チェックカードの試し打ちを終えて公園のベンチで待機していると顔なじみのランナー数名にあって挨拶。 スタート前にゼッケンのQRコードを読み取ってもらい、すべての準備が完了した。午前7時のアーリースタートは70人くらいいた。大会委員長がこのグループで98.3kmの川原エイドにトップで到着したランナーは失格ですと説明があった。エイドはほとんど移動エイドなので、実力のある人がアーリースタートしないようにいわば逆関門である。リスタートするまでに5時間待たされることもあるということだった。良い天気で暑くなりそうだった。海の向こうに稲佐山標高333メートルと鉄塔が見えた。7km地点の最初のチェックポイントである。予定では80分をみている。スタート前 稲佐山まではどんなルートで行っても良いことになっている。ロープウエーの下の急な道を直線で行っても良いが無難なのは車で行ける登山道である。スタートして、いったん出島ワーフを周ってから電車道から浦上川沿いにしばらく走ってから橋を渡って登山道へと向かう。普段はキロ11分くらいで走るが、キロ7分で走っていてもほとんど最後尾になった。 稲佐山まではいつもと同じ道で行くので地図を見ることもない。すでに前後にランナーがいなくなって登山道を降りてくる中学生たちの集団が挨拶してくれる。散歩の人も同じである。並木をはじめ、山の新緑がまぶしい。こういうところで練習できたら最高である。稲佐山のチェックポイントには予定より3分早く着いた。展望台から42km地点の女神大橋が見えた。スタート地点から直線で行けば3kmくらいのところである。いつ見ても美しい橋である。稲佐山展望台 登ってきた道を少し下ると駐車場があり分岐を左に進む。急な下りだが、散歩する人もけっこういる。急坂が終わると住宅地が見えて10km地点の最初のエイドがある。ここは無人エイドである。大勢のランナーが休憩していた。若い女性が声をかけてきた。博多に単身赴任時代に入っていた福岡の走友会にいたTさんだった。173kmは今回初挑戦のこと。例会を今でもやっているのか聞くと、「まま亭」というところでやっていた飲み会はもうなくなって、大濠公園を走るだけということだった。今回は別のチームの仲間と来ていた。先に元気良くエイドを出て行った。 ここからは住宅街を抜けひたすら電車道まで下るのだが、今年から電車道の手前に近道防止の15㎞チェックポイントができていた。コースマップでは川岸のようだったので大きな道を渡って川に出たがチェックポイントは手前にあった。信号を直角に二つ戻ってチェックポイントに着いた。長崎本線のガードをくぐり電車道に出て、長崎本線と電車道の間の商店街沿いに沿いに北上し25.3㎞のチェックポイントであるあぐりの丘を目指す。途中道路標示であぐりの丘が出るが、ここはパスして500m先の陸橋で左折し、1kmくらい進んでから左折してあぐりの丘に向かうことになっている。最初の標識で直接あぐりの丘に行けそうなものだが、住宅街があり、かえって遠回りになるようだ。 あぐりの丘までは急な坂道でほとんど歩いてしまった。今までだったら半分は走っていたのだが。稲佐山を降りてからほとんど一人旅で7時スタートのランナーでは最後尾のようだった。途中で右手の坂の下から217㎞の選手が合流してきたが、次々に追い抜かれた。それでもあぐりの丘エイドには予定より20分ちょっと早く着いた。ここで初めてスマホをチェックした。応援のメッセージが来ていたが、返信する元気はなかった。この先つづら折りの道が続きトンネルをくぐる。つづら折りに行かず、トンネルの上を越えるとトンネル入り口に直接行く道があるが、トンネルを超える道が険しいとかえって時間がかかりそうだったので、コースマップ通りに行くことにした。式見漁港に出るとあとは海岸沿いの道を道なりに女神大橋まで行くことになる。気温は30℃を越えて暑くなった。海岸沿いの道は峠越えが何度も続く。 36.8km福田霊園は無人エイドとなっていたが、ボランティアスタッフがいた。この先大きなカーブを下るのだが、大会公認の近道を行くと500mくらい稼げそうなのだが誰も行かなかった。ひとりバス通りから左に下りてショートカットすることにした。道を直線的に海岸まで行けば良かった。ここで初めて10人くらい追い抜いたはずだった。その後もコンビニに立ち寄ったランナーを何人か追い抜いた。女神大橋の自動車道の案内が出た。ここは最初に走ったときはずいぶん迷ったところだ。料金所の手前で地下道に行く道の矢印を見落とすと道に迷ってしまう。一人見落として行く人がいて呼び返す。女神大橋も散歩している人が多かった。女神大橋エイドは45㎞地点である。予定より20分ほど早く着いた。∇女神大橋~夫婦岩(60.0km)Map2 女神大橋からはひたすら南下して野母崎を目指す。長崎から小浜まで55kmの部はほぼ直線で小浜まで行くのに対し173kmの部は岬の先端から先端まで何度も峠越えを繰り返して海岸線を走ることになる。そして217kmの部はさらにフルマラソン以上の距離をプラスして走るのである。 街中の大きな国道を進むので、迷うことはない。10㎞走ったところで右折野母崎の表示が出た。少し行くと蚊焼町(かやきまち)でここは包丁で有名な町である。ということは2,3日前のテレビで知ったばかりだった。いつも馬鹿みたいに走るだけでなく、その土地についてもっと勉強すべきだと反省した。 岳路(たけろ)58.2kmは以前、レイトスタートで夜に通過したとき、道路工事の赤ランプにつられてミスコースしてループして振り出しに戻るような道に迷い込んだことがある。今回は明るいので迷うはずがない道だった。海岸が近くなって右手前方に軍艦島が見えてきた。 夫婦岩(60.8km)は今までは無人エイドのはずだったが、スタッフがいたので、夫婦岩と軍艦島を背景に写真を撮ってもらった。前後にランナーは誰もいなくなった。最後尾を走っているはずなのに時々追い越されるのは10時スタートのランナーか217kmの部のランナーのようだった。 陽が落ちかけて、いよいよ長い夜が始まる。(後半へ続く) 夫婦岩と軍艦島(左の島)軍艦島拡大写真
2024年05月28日
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元旦の能登半島地震で開催が危ぶまれていた「ふくい桜マラソンは」予定通り開催された。福井駅マラソンの申し込み受付が始まったときには福井市内のホテルは予約でいっぱいになっていた。福井の駅前がスタートということもあり、ホテルの数もそんなにないだろうと思われた。三国や加賀はカニのシーズンでもありホテルの料金は高かった。そういうわけで敦賀のビジネスホテルを確保した。北陸新幹線が開通してまだ1週間の敦賀駅では二つの失敗をした。一つ目はサンダーバードを降りて改札を出るとき人が少ない裏口になる東口に出たことだった。ホテルとは反対側だが、少し歩けば駅前に行けると思ったら駅の中に通路はなく、川沿いに1kmほど歩かなければならないことが分かった。タクシー乗り場があるがタクシーは1台もなかった。二つ目は北陸本線が敦賀から先はなくなったということを知らずに乗車券を福井駅まで買ったことである。北陸本線と言えば北陸トンネル火災や普通電車の夜行で新潟までスキーに行った思い出がある。今は米原~敦賀だけが北陸本線だそうだ。日根野駅で切符を買う時に敦賀に泊まって翌日は普通電車で福井に行くので新幹線には乗らないと言い、敦賀で途中下車した時に自動改札で回収されないかと聞いたら、回収されたときは駅員に申し出てくださいと頼りない返事だった。敦賀~福井間の乗車券は新幹線に乗る時しか使えず、敦賀~福井は第三セクターのハピラインふくいの切符を別に買う必要があった。マラソン当日は午前6時にホテルを出た。事前受付料金を払ってゼッケンを郵送してもらったので、スタートまでに荷物預けをするだけだった。敦賀の駅では日曜日の早朝にもかかわらず、2両の電車はマラソン関係者で超満員だった。運良く座ることができた。電車はすぐに北陸トンネルに入ったので、次の駅までは15kmほどもある。トンネルを出て山の中に鹿がいた。害獣防止の柵はあるがかなりの被害がありそうだった。半導体の工場で時々手伝いに行ったときに泊まる定宿が武生にある。6千円でカニ料理が出るが、今回は予約しないで正解だった。北陸新幹線が特急停車駅だった武生や鯖江でも続々と乗客が乗って来た。一般の人もいて何事かといった表情で乗って来た。新しく創設されたふくいマラソンの経済効果はあるようだ。荷物預けは通常のマラソン大会では指定されたトラック番号に持っていくものだが、ふくい桜マラソンでは路面電車を1日中止めて、荷物預けのコンテナを並べていた。電停の名前が保管場所の目安になる。費用節約の面では良いアイデアだと思った。ゴール後の動線も電車道を進むようになっていた。前日からLINEで連絡を取ろうとした埼玉のTさんからなぜか応答がなかった。お土産も用意していたのだが渡せなかった。いつも4時間を切っているランナーなのでゴール後会うのは不可能だと思われた。第1ウェーブのCブロックと聞いていたので,スタートラインに並んでいる選手をブロックの外から探してみたが見つからなかった。諦めてスタートブロックに入ったところでTさんが外から声をかけてきた。ブロックを出て話をした。Tさんはトレイルランが主だが昨年10月に河川敷で転倒して大けがをして人工皮膚移植など大手術をして3週間ほど入院した。腕に手のひらほどの皮膚を移植したそうだ。Tさんとは博多単身赴任同士ということで知り合った。スマホを忘れたため連絡が取れなかったのだった。腕を見せてもらったが、傷口が生々しかった。福井駅をバックに写真を撮って別れた。Tさんと久しぶりに会った第1ウエーブだったが、なぜかスタート時間は8:40だった。コースは福井駅前から中心街を走ってから北陸新完全沿いにしばらく走った後、15㎞地点の丸岡城を折り返す。道の真ん中にはだいたい融雪装置があった。今回の目標時間は6時間切りなのででキロ8:30が目安である。今回も予想タイム4:29で申告したので、大阪マラソン同様スタートから追い越され続けた。それでも15kmまでは5㎞40分を切って予想よりだいぶ速くペースを落とさないとと思ったほどだ。桜の名所の丸岡城はまだ桜が咲いていなかった。その後も川の土手や公園でも桜はほとんどで桜は見られなかった。桜が咲いていれば素晴らしいコースだと思った。沿道の応援も多かった。お年寄りや小学生たちが切れ目なく応援してくれる。トップが過ぎてから4時間たっているはずだったが一生懸命応援してくれた。九頭竜川の長い土手に上がるまで地元のテレビ局の女子アナの前後を行ったり来たりしてみた。実況用のカメラはなくスタッフの手持ちカメラしかなかった。Yutubeでは見られるかもしれない。福井で初のフルマラソンと銘打っていたが、かってチャレンジ九頭竜松岡マラソンというのがあって、47都道府県フルマラソンの旅で福井県達成している。念のため検索で「チャレンジ九頭竜」としてみたが、マラソンは出てこずなぜかアユ釣り関係ばかりが出てくる。福井県では「チャレンジ九頭竜」がアユ釣りの枕詞のようになっていた。九頭竜川土手30㎞で6時間のペースランナーが追い付いてきたので少しペースを上げて差をつけて6時間切りを確実にしようとした。35km過ぎで福井運動公園が見えてスタジアム内に入りトラックを四分の一ほど走ったがゴールではないので、かえって心が折れる。ここでもエイドに長い行列があった。6時間切りという目標があるので、空いていたちくわのカップをもらった。おろしそばやソースかつに長い行列があったようでおいしかったという感想をあちこちで聞いた。ゴール前1kmくらい桜のトンネルが見られるはずだった川沿いの並木でまた6時間のペースランナーが再び追い付いてきた。残り2kmをキロ6分で走っても6時間切れそうになかったので聞いてみたら6時間のペースランナーは10分遅れの第2ウエーブのネットタイムだということだった。ゴールタイムはネットタイムでも6:05:11と大阪マラソンに次いで、また6時間を超してしまった・コースマップ
2024年05月02日
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