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いよいよ明日チャンピオンシップが開幕する。今日はデータラボに設置された速報記録を元に年間打数が100以上あった選手※1の得点圏打率を分析する。結果は以下の通りである。主要打者得点圏打率FDFD得点圏打率得点圏での打席結果(年間)項目→↓選手名通年前期後期打席数打数安打四死球犠打・犠飛凡退野選失策打点宮本.352.303.395857125131450138小山田.125.143.111353243026026杭田.288.333.26569521598370017古卿.239.208.2731129222128670328日高.304.231.33352461433301120國信.365.361.370786323132400023土佐.360.429.273352594614002山本.301.333.27314612337221850149梶田.276.256.316735816114420015トモ.212.278.133373371323129中村.280.350.233615014101351017角中.205.192.213907315134530521YAMASHIN.273.333.220957721171550121主要打者得点圏打率OGOG得点圏打率得点圏での打席結果(年間)項目→↓選手名通年前期後期打席数打数安打四死球犠打・犠飛凡退野選失策打点堂上.272.207.3081148122276551334三輪.258.267.250816617105451316若林.340.270.3811151003487641147近藤智.330.362.3021141003386641138国本.260.263.25689772093570024森田.234.222.23812210725123760632近藤洋.273.306.21162551570390117八木.282.265.297937120166480326井吉.241.297.19087791944590118東山.364.467.27873662434410119※選手の並びは(登録により)捕手、内野手、外野手の順とし、さらにそれぞれ背番号順とした。※表の利用は下の「お断り」参照。ご覧頂くとどの選手がチャンスに強いのかが見えてくる。年間でそれぞれのチームの1位はFDでは國信選手、OGでは東山選手と、ともに打撃より守備に定評がある失礼ながらやや地味な選手というのがおもしろい。ファンの度肝を抜くチャンピオンシップでの活躍を期待したい。また後期だけで見るとFDの宮本選手、OGの若林選手は特に高い得点圏打率であり、両選手とも要注意である。どちらも5番(宮本選手は6番も)というランナーのたまっていることが多い打順をまかされており、試合を決める一打はこの選手から生まれる可能性が高い。また四死球をみるとFDでは4番に固定されていた山本選手、OGではホームラン・首位打者の2冠を達成した堂上選手のふたりがかなり多い。かなり警戒されているが、両チームとも好打者が続くので四球でかわすと大量失点につながる。一方でFDではチームの首位打者であり全体でも堂上選手に次ぐ2位だったYAMASHIN選手、OGでは4番の森田選手が思ったより低い。このふたりがチャンスで打てるかどうかが勝敗を分けるだろう。チャンピオンシップの展望であるが、後期の成績を見てもある程度の失点は仕方がないだろう。点を取られて以後もあきらめずに打線の奮起ができるか、さらには投手交代のタイミングやランナーが出た後の作戦といったベンチワークも重要である。レベルの高い戦いになることは間違いないし、来年はNPBでプレーしているであろう選手もいる。ぜひ球場で見ていただきたい。(このサイト管理人「四国クローバー」も行く予定です。)※1ここに取り上げた選手でチーム打数の9割以上になるのでチャンピオンシップのための分析としては十分であると考えた。【お断り】 正確であるように慎重に計算していますが、試合速報を実際に読んで計算したので集計に不正確な点がある可能性があります。また安打・失策などは公式記録と速報で異なる場合があります。したがって打点や打率は公式記録と一致しない場合があります。
2006.10.04
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昨日に続きFDとOGの今シーズンを分析してみたい。今日は投手・守備つまり守りの面からの分析をご覧頂きたい。FDとOGのデータ比較(投手・守備部門)チーム名FDOG項目全成績直接対決直接対決全成績失点285(120/165)98(37/61)95(39/56)242(113/129)防御率2.51(1.96/3.09)2.99(1.74/4.63)2.77(2.07/3.62)2.24(2.08/2.40)延べ登板数223(114/109)69(37/32)87(42/45)257(129/128)完投19(11/8)7(5/2)6(4/2)19(9/10) 失策116(49/67)33(19/14)22(10/12)78(40/38)自責点でない失点割合24.2(27.5/21.8)16.3(27.0/9.8)17.9(17.9/17.9)19.4(19.5/19.4)※それぞれカッコ外は前後期通算。カッコ内は前期/後期のデータ昨日同様中央2列が直接対決、外側が全てのゲームの成績である。順に上から見ていくと、失点は全体で見るとOGが少ないが、直接対決のみではほとんど差がない。OG投手陣は他の2チームよりFDをやや苦手にしているのだろう。防御率は失点が増えているので両チームとも後期のほうが悪い。直接対決ではこの傾向はよりはっきりしている。延べ登板数ではFDの方が少ないがこれは昨年と全く異なる。昨年FDは継投を繰り返して優勝しており、延べ登板数は4チーム中最も多かった。今年は投手交代を減らしたことがわかる。また直接対決では両チームとも前期と後期の差がないので、多少の失点は目をつぶって投手に任せたということがわかる。チャンピオンシップは育成(経験)より勝敗重視なので継投はより少なくなるのではないだろうか。また完投数は両チームともほとんど差がなかった。失策はOGが少ないのは今までの記事でも取り上げたとおりだが、FDは全成績は後期になって増えているが、直接対決を見ると減っている。OG戦では特に集中していたのだろうか。チャンピオンシップでも少ないまま戦えるかが注目される。おそらくはメンバーが固定されるために減るだろう。締まった好ゲームが期待できる。失策と関連して自責点でない失点の割合を調べてみた。OGは前期・後期や直接対決に関わらず20%弱である。一方FDは全成績ではエラーが増えているのに自責点でない失点の割合が減っているのは興味深い。後期は失策を失点につなげさせないことができたと言えよう。直接対決では後期は自責点でない失点が非常に少なかった。しかし結果的には後期の失点自体は前期に比べ約1.6倍に増えてしまった。チャンピオンシップではFD投手陣がOG打撃陣を抑えられるかがポイントになると思われる。※明日はその他の分析です。
2006.10.03
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高知で予定されていた前期優勝FDと後期優勝OGの最終戦は中止となり、代替試合はないということである。いよいよ2006年チャンピオンシップである。両チームの年間通算成績はFDが51勝30敗8分の勝率.630、OGが51勝29敗9分の.638とゲーム差にしてわずか0.5ゲームである。そして直接対戦成績は13勝13敗3分と全くの互角である。どのような試合がみられるのか非常に楽しみである。今日から連続3日間にわたって両チームの走攻投守データを分析していきたい。初日は攻撃走塁編である。FDとOGのデータ比較(攻撃・走塁部門)チーム名FDOG項目全成績直接対決直接対決全成績打率.263(.257/.268).234(.227/.254).244(.213/.281).261(.246/.277)ホームラン23(14/9)8(5/3)10(4/6)36(13/23)盗塁140(71/69)29(16/13)25(5/20)84(25/59)得点361(173/188)95(39/56)98(37/61)371(164/207)塁打1017(498/519)290(147/143)322(148/174)1053(491/562)得点あたり塁打数2.82(2.88/2.76)3.05(3.77/2.55)3.29(4/2.85)2.84(2.99/2.71)得点圏打率計算中計算中※それぞれカッコ外は前後期通算。カッコ内は前期/後期のデータ中央2列が直接対決、外側2列が全てのゲームの成績である。順に上から見ていくと、打率は全体に後期が上がっているが特に後期OGの直接対決の打率.281は脅威的である。FDの後期投手成績を見ると、対OGで最多投球回の相原投手は防御率4.18とかなり打ちこまれている。FD全体でも4.63となっており後期だけ見るとOG攻撃陣はFD投手陣を苦にしていなかったことがわかる。ホームランはご覧のとおりであり、打率と合わせて考えると単打は出るが長打は難しいと言える。盗塁は全体ではFDの多さが目立つが実は対OG戦ではあまり走れていない。一方OGは全体では後期は前期の2倍、そして対FD戦では同じく4倍と大幅に増えている。両チームのバッテリーと走者のかけひきもかなり注目である。得点は打率同様後期が増えているが、下位2チームの対戦と比べるとやはり多くの得点は取れない。年間成績で1試合あたりを計算するとFDは対下位2チームでは4.4点に対し、対OGでは3.3点となる。同じくOGは対下位2チームでは4.6点、対FDは3.4点である。一方で塁打数は打率ほど増えておらず、FDは前期より減っている。さらに驚くべきは塁打あたりの得点である。前期と比べ後期は両チームとも大幅に減少、つまり効率がよい攻撃ができたということである。実はこの原因が全くわからない。全てのゲーム(外2列)で見ると前期と後期で変化がないのでなおさらである。おそらくある程度四球の増加だろうと思われるが、現在計算中の得点圏打率・投手vs打者の直接対決の結果にも注目してみたい。(なお犠打は前期後期で両チームともほとんど変化がなかった)※明日は守備・投手編です。
2006.10.02
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レギュラーシーズンが一応終了したので、後期を制したOGの戦いぶりはどうだったのか、データから勝因を探ってみたい。原因1:前期の弱点克服前期OGが苦手としていたもので目立っていたのはFD、1点差ゲーム、アウェイ、であった。前期FDに5勝8敗3分と負け越したが後期はここまで8勝5敗である。これは今後開催されるチャンピオンシップにもつながる成績である。チャンピオンシップではかなりの熱戦が期待できるだろう。他の弱点については以下の通りである。1点差試合の勝敗チーム名前期後期OG3-95-3FD10-45-6MP6-57-2IS5-61-7アウェイでの試合の勝敗チーム名前期後期OG9-1213-6FD10-612-11MP11-108-13IS4-197-11ご覧の通りいずれもかなりの改善が見られる。一方でアウェイ、1点差を前期得意にしていたFDがそれほどでもなくなったところに、FDが前後期と連覇できなかった要因があるのかもしれない。原因2:固い守備、厚い投手層前期と比べると1試合あたりで得点が1点増え、攻撃陣の活躍が目立ったOG。石毛コミッショナーの優勝に対するコメントでも明らかである。しかし後期のFDと比べてOGは失点が圧倒的に少ない。この原因として失策数が4チーム中最も少ないことがある。後期の各チーム失策数は、FD67個、MP77個、IS60個に対して、OGはわずか38個である。この固い守備をもたらしたのは「(いわゆる)センターラインの固定」である。チーム別に後期の中堅手、遊撃手、二塁手、捕手の先発メンバーとその試合数を見ると以下の通りである。中堅手、遊撃手、二塁手、捕手の先発メンバーと試合数チーム名中堅手遊撃手OG八木:36、近藤(洋):7、国本:1三輪:44FDトモ:17、梶田:15、土佐:6、角中:4、中村:2國信:28、古卿:16MP吉田:25、小田島:18、長崎:8李:33、松坂:7、田口:3、大島:2ISグレアム:39、永井:6大二郎:28、岡嵜:8、井内:7、山口:2チーム名二塁手捕手OG近藤(智):42、国本:1、古谷:1堂上:36、上ノ下:8FD古卿:24、日高:8、杭田:5、土佐:4、國信:3宮本:22、小山田:13、松橋:9MP福西:33、田口:12梶原:39、広田:5.藤谷:1IS山口:34、岡嵜:8、大二郎:2、井内:1加藤:30、福永:15ご覧の通り、他のチームに比べてメンバーが固定されていることがわかる。こうなると出場していない選手のことが気がかりであるが、OGの芦沢監督は優勝のコメントとして公式サイトで「控えの選手も含めてチーム一丸となれたことが一番の勝因」と述べている。試合だけでなく、ファンの目にあまり触れない練習や普段の生活でも選手・スタッフの細かい気配りがよい結果に結びついたのだろう。優勝決定後、出場機会の少なかった選手を積極的に出場させているが、結果は2勝1敗である。監督が言うように控えの選手が支えたことがOGの優勝の原動力だったことの一端である。ちなみに前期のFDは後期と違い、スタメンはかなり固定されていた。※下記参照また投手力も層の厚さが目立った。各チームで後期に勝ち投手となった人数はFDが6人、MPとISが各5人に対して、OGは9人おり、しかもこのうち7人は3勝以上している。ちなみに前期のFDは優勝しているが勝ち投手となったのは5人、3勝以上したのは3人である。守備は出場メンバーを固定したが、投手は特定の選手に頼らず一丸となって試合に臨んでいたと言えよう。ドラフト指名や契約解除がどうなるかわからないが、攻撃と違い一般に守備力は調子の高低はあまりない。来年以降もかなり手ごわいチームとなりうることはすでに明らかである。※(FDの前期を見ると、ショートは國信がスタメンで41試合。セカンドは古卿が同じく40試合、捕手は宮本が36試合。センターはややばらついている。)
2006.10.01
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9月24日OGが四国アイランドリーグ2006年後期の優勝を決めた。OGの41試合目、残り試合は4つであった。前期FDは42試合目で優勝を決めているのでこれよりは1試合早いということになる。データラボの日別順位表によれば8試合消化した7月29日以来、38試合の間単独首位を維持しての優勝である。これは首位キープの最長記録である。(ちなみに1年目のFDがスタートダッシュに成功してシーズン開始から29試合の間首位をキープしていたのが2番目の記録である。)それでも8月20日時点でFDに1.5ゲームに迫られたが、この後8連勝を記録。これ以外にも5連勝、3連勝が各2回ずつあり、勢いに乗ることができたと言えよう。昨年・今年の前期と続いた「大型連勝をしたチームは優勝できない」というジンクスを破ることができた。9月に入り若干勢いは落ちているがそれでも追う2位FDに4勝2敗、しかも勝ちは全て1点差と勝負どころの強さを見せつけた。前期に続き首位を争ったFDだが、3連敗が1回、2連敗が3回と「らしくない戦い」だった。8月16日から9月9日までの長期ロードは8勝6敗1分とまずまずだったが、結果的に優勝するには物足りない成績だったと言わざるを得ない。MPとISは上位2チームと走攻投守の全てにおいて少しずつあった差が結果的には大きな差となった。レギュラーシーズンは終了するが、まだまだ練習・上達は続けることができる。悔しさをバネに来シーズンの飛躍を信じてがんばってほしい。
2006.09.25
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※おことわり:優勝争いに向けて特に何か分析をした、というわけではありません。9月16日の試合で首位OGが2位FDをサヨナラで破り、ついに後期優勝へのマジックナンバー6を点灯させた。OGは残り10試合、FDは残り9試合である。この合計19試合のうち、OGの勝ち数とFDの負け数の合計が6になれば優勝決定となる。(つまり19分の6、である。)この2チームの残り試合の対戦相手を見ると、2位FDはISとの対戦が4試合残っている。この両チームの対戦成績は前期よりISが健闘しているものの、それでもFDが星を落とすことはあまり期待できない。一方の首位OGはMPとの対戦が残り5試合と多い。前期はこの両チームは五分で、後期もOGの7勝4敗。油断は全くできない。さらにOGとFDの直接対決は4試合ある。この両チーム、特にOGはプレッシャーのかかる試合が続くが、下位の2チームにはない成長するチャンスである。選手はこの経験を生かしてさらに大きな目標を達成してもらいたい。OGは年間2位以上が決定しているのでチャンピオンシップ出場は間違いないと思われる※が、後期の優勝を逃した場合、敗者復活のような形でのチャンピオンシップ出場となるので、どうしても盛りあがりに欠けることになる。このような事態を避けるためにもOGは責任重大である。残り10試合。2006年シーズンを制するチームはどのチームか。そしてアイランドリーグからNPBへ羽ばたける選手は何人いるのか。結果が出るはもうすぐである。2年目のILもいよいよ大詰め、全ての選手が力を出しきり、後悔なくオフを迎えてほしいと願う。※情報によると、前期後期で同一チームが優勝した場合は年間成績2位のチームがチャンピオンシップに出場するようだが、公式には発表されていない。
2006.09.16
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最近試合時間の長い試合が多くなったように感じられる。実際どうなのか確認するため、チーム別に10試合ごとに区切り、試合時間の長さの平均を調べてみた。結果は以下の通りである。試合時間の変化試合数→↓チーム名1~1011~2021~3031~4041~5051~6061~70FD2:462:542:472:532:472:533:01OG2:462:402:452:432:492:562:52MP2:492:512:512:472:512:592:56IS2:552:342:482:403:082:513:02平均2:492:452:482:462:542:552:58表を見ると40試合まではほぼ平均2時間50分以内に収まっていたが、後期に入ると試合時間はチームによっては平均3時間を越えるケースも出てきている。これはあくまで10試合の平均であり、個々の試合を見ると3時間30分を越える試合も見られる。では原因は何かを考えてみると想像されるのは、打撃戦が増えた、単に打席数が増えた、投手交代が増えた、くらいである。それぞれ関連しそうなデータを、平均時間が最も短い11~20試合と最も長い61~70試合について抜き出してみた。試合時間に影響のありそうな項目チーム名FDOG試合数得点打数安打投手試合時間得点打数安打投手試合時間11~203833392332:544132188262:4061~705432896283:014031177262:52チーム名MPIS試合数得点打数安打投手試合時間得点打数安打投手試合時間11~203032668292:511830662242:3461~704032983222:564032580293:024チーム合計試合数得点打数安打投手試合時間11~2012712863101122:4561~7017412933361052:58表を見るとまず投手起用数は変化がない、というか減少している。これは理由ではない。次に得点をみると、127から174に増えている。(ちなみにOGは得点に変化がないが、実は失点に差がある。つまり守る時間が違うのである。)ところが安打数は失点より増加数が小さい。さらに打数はほとんど変化がない。おそらく打数(安打)にならない出塁が増えている、つまり失策や四死球が増えているということである。実際11~20試合時の失策数は4チーム合計32個だったが、61~70試合時は56個になっている。四死球は四球のデータがないのではっきりわからないがこれも増えているという印象を受ける。否定的に見れば投球や守備のレベルが下がっているとも言えるが、肯定的に見れば選球眼が良くなった、打者が粘るようになった、出場機会の少なかった選手が出ているとも言える。ある程度試合時間が長くなるのは仕方のないことなのかもしれない。だからと言って試合時間が長いことは決して良いことではない。デーゲームなら暑い球場にいる全ての人が余計に疲労する。ナイターなら球場にいる全ての人の帰宅時間が遅くなる。真剣なプレーで時間が長くなるのは仕方ないので、見ていて退屈に感じるようなプレーはできるだけ排除するように願う。
2006.08.29
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後期も各チームあと20試合を残すところとなった。8月27日の試合の結果、MPの自力優勝の可能性がなくなってしまった。優勝争いは前期と同じくOGとFDの2チームにほぼ絞られたと見てもよいと思われる。現在OGが首位だが実は前期もほぼ同じ残り20試合の時点でOGが首位におり、ゲーム差は2あった。しかし6月に一気に逆転され、終わってみればFDが大差で優勝している。残り試合を見ると直接対決が9試合あり予断を許さない。FDは後期の連敗を見ても3連敗が1度だけであり調子は悪くない。逆転の可能性は十分残されているように思える。しかし今後の日程を見るとOGは9月にホームで12試合あり、アウェイはわずか5試合しかない。今年前後期通してホームで強いOGにとってこれは追い風である。FDとの直接対決を見ても9試合のうち6試合はOGのホームでの試合である。一方でFDは8月14日を最後に、9月14日まで高知県内での試合がない。長期遠征はすでに7試合を消化し現在4勝3敗と調子は良いとまでは言えない。残りは8試合あるがここでいかにして離されないかがポイントとなる。できれば5勝3敗くらいでとどめておけば逆転の可能性があるだろう。OGが残り20試合を10勝10敗の勝率5割ならば、FDは14勝6敗が必要となる。OGはもし負けても気持ちを切り替えて、とにかく連敗しないことが重要になる。投手力、守備力(失策数の少なさは他チームを圧倒している)とも安定しており大量失点の可能性は低いので、連敗の可能性は低いと思われる。FDは一戦必勝、トーナメント戦の気持ちで戦う必要がある。藤城監督は育成(出場機会の均等)も同時に考えているとのことなので、起用される選手は必死の思いで戦ってその想いに応えてもらいたい。なおチャンピオンシップは10月7日から15日まで開催ということがシーズン前に発表されているが、具体的な試合数などは未発表である。決まっているなら早めに発表すべきだと思うのだが…。
2006.08.27
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今日もISはOGに大差で敗れてしまった。さて、安打数・塁打数だけでわからない得点の多少を探るため、データラボで開設されている実況を元に後期全21試合の得点と失点の直接の原因を(1)ホームラン、(2)タイムリーヒット(適時打)、(3)犠打、(4)押し出し、(5)タイムリーエラー(失策)の5つに分け、それぞれの原因での得失点数をチームごとに数えてみた。まず得点のパターンは以下の通りである。(データは8月2日現在)後期の得点パターンチーム名HR適時打犠打等押出失策等OG1328406FD028627MP1018412IS021201※犠打等には内野ゴロの間に得点したものなども含めた。また失策等には野手のエラーだけでなくパスボールやワイルドピッチによるものも含めた。こうしてみると各チームのタイムリーヒットによる得点数には大きな差はない。上位3チームとISとの得点差は犠打や失策での得点が少ないということが一つの要因である。およそ10試合でこの結果なので、45試合となると犠打や失策での得点は無視できない大きな差になる。もちろんIS戦だけ相手チームがエラーが少ないわけではない(下記参照)。つまりISはランナーを3塁においた場面が少なく、かつそのような場面でもミスを誘う打球やランナーを返す打撃ができていないということである。まず一つでも多く次の塁に進むこと、そしてチャンスにはとにかくバットに当てて鋭い打球を飛ばすことが得点力アップへの道のりとなろう。走る野球が今年のテーマであるFDの得点パターンを目指さなくてはならない。一方、失点も同様に5つに分類してみた。後期の失点パターンチーム名HR適時打犠打等押出失策等OG310410FD927405MP624106IS534725昨日のデータを見ていただくとわかるが、ISは被安打数、被塁打数ともおよそOGの2倍だが、タイムリーヒットでの失点はおよそ3.5倍もある。また犠打などで失った点数もISが最も多い。OGに比べてピンチに弱いと言うことがわかる。またOGは後期開始以降タイムリーエラーがまだない。OGの打線のつながりや投手力の安定が目立つが、基本的な守備ができていることも今の快進撃の一因であることがわかる。FDもMPも失策を減らすことにより失点を防ぐことが可能である。ディフェンス面では、昨日も触れたが守備力の強化がかなり重要である。先日分社された球団運営会社のうち3社の株式が他の会社に売却された。それでもリーグの運営は4チームが切磋琢磨し、その結果多くのお客さんが観戦に訪れることによって成り立つことには変わりがない。厳しいことを言えば、つまらない試合をすることは観客に来なくてよいと言っているのに等しい。リーグが選手を見る目以上に、お客さんがリーグを見る目はシビアであるということを胆に銘じてプレーしてほしい。※IS戦で相手チームがしたエラーは13個。他のチームも同じくらいのエラーを相手チームからもらっている。(OG:16個、FD:12個、MP:11個)
2006.08.03
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後期が始まりおよそ10試合を消化したが、OGがスタートダッシュし首位を快走、得失点はともにトップである。一方でISは後期開幕戦に勝利するも、その後ずるずると負けが混み現在2勝9敗。得失点ともワーストである。この両チームの差はどこにあるのか、そしてISの浮上のカギは何かを探ってみたい。とりあえず分析の足がかりに攻撃の基本データとして得点、安打、塁打数、守備の基本データとして失点、被安打、被塁打数、失策数を表にした。後期の攻守成績基本データチーム名得点安打数塁打数失点被安打数被塁打数失策数OG51991501857727FD4387127459513016MP3573106377910612IS2472835310014117まず得点に比べて安打数にそれほど差がないことがわかる。しかし塁打数を見ると得点にほぼ比例している。どのチームもだいたい塁打3で得点1という割合である。ISはシングルヒットの割合が多く、長打力が他のチームに対して不足しているのではないかと推測される。一方失点と被安打・被塁打数でも同じことが言え、被安打数はそれほどの差はないが被塁打数はほぼ失点に比例している。ではISの投手は長打を打たれやすい、つまり打球を遠くまで運ばれることが多いのだろうか。しかし被本塁打を見ると特にISに突出した数字はないので、例えば投手の球質が軽いということではないようである。結局二塁打、三塁打を打たれていることが多いと言うことなのだが、外野手のまずい動きにより長打となってしまうケースがあるのかもしれない。いわゆる記録にならないエラーである。数字に表れないのでわからないが、外野手の守備力を強化することで失点を抑えることができるかもしれない。また、ISの本拠地、鳴門球場の照明が弱いことも無視できない原因であることを付け加えておく。さて、どのチームもだいたい塁打3で得点(失点)1という割合であるとしたが、得点を見るとISは1点取るのにおよそ塁打3.5を要している。一方失点を見るとOGは塁打4で失点1とかなりのばらつきがある。得点の多少は塁打数の多少だけで説明できない要素があるということである。これについては明日掲載する。
2006.08.02
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いよいよ後期45試合が開幕した。7月3日付けでFDの分析をしたので、2位以下の3チームの前期45試合の戦いについて分析をして、後期の展望をしてみたい。4チームの打撃に関する指標(打率、得点)を見ると、順位やゲーム差と違い、2強2弱であることがわかる。FDと同じく打撃が強いグループであるOGだが、結果はFDと大差の2位となってしまった。この原因は7月3日の記事に明らかな通り、1点差試合に弱かったからである。一方MPはISと同じく攻撃力がないグループに分けられる。しかし不思議なことにMPの順位は3位で勝率は5割ちょうど。ISとは大差がついた。この原因は失点数の差、である。その差は40。では被安打はどうなのだろうか。結果は下の表の通りである。被安打数と失点の関係チーム名被安打1試合当たり失点被安打数/失点FD3227.21232.6OG3016.71132.7MP3718.21602.3IS3868.62001.9被安打数/失点の意味は以下の本文参照。上位2チームは被安打・失点とも少なく、「被安打数/失点」つまり1点あたりの被安打(1失点するまでに何安打打たれるか。大きいほど打たれ強い。)も他の2チームと大きな差がある。投手力については文句なく頭ひとつ抜けている印象である。一方MPとISの被安打数はそれほど差がない。つまりMPはヒットを打たれても失点は許さず逆にISは少ないヒットで簡単に失点するということである。ヨンスポの試合後の小野監督のコメントをみると、「チャンスに弱い打者」への嘆きが多いが、どちらかというと「ピンチに弱い投手・守備陣」がMPとの差を生んでいる。さらに1歩進めて対戦チーム別に被安打数/失点を算出した。結果は以下の通りである。対戦チーム別被安打数/失点守備チーム→↓攻撃チームFDOGMPISFD※2.82.51.6OG2.9※2.01.9MP2.32.8※2.7IS3.12.42.5※表の見方:例えば1番上の段右から2番目の「2.8」というのはFDが攻撃しているときにOG戦で1点とるために2.8安打必要であるということである。これをみるとFDはIS戦では1点を上げるためにわずか1.6安打あればよい、ということになる。逆にISはFDで1点を上げるには3.1安打も要するということになる。1勝12敗という「歴史的大敗」もむべなるかな、である。後期はとにかくこの数字を改善しなくてはいけない。実はこの表でもうひとつ注目すべきはOGとMPの対戦での数値である。OGは効率よく得点できているがMPはかなり効率が悪い。この2チームは対戦成績こそ五分だったが、実は得失点差はOGのプラス26点。これはOGとISの得失点差、OGのプラス27点に匹敵する。つまりOGはこの差を生かせず、逆にMPはよくしのいでなんとか五分にしたということができる。後期はこの得失点差と勝敗のバランスが崩れる可能性がある。同様のことはOGとFDとの間(OGは5勝8敗と負け越したが得失点差はOGのわずかマイナス3点)にも言える。さて後期の展望だが、優勝争いはやはり投手陣・攻撃陣ともに1歩抜けたFDとOGが有力ではないかと思われる。また打率が上がっており、エラーも減っているMPも不気味である。前半伸び悩んだISも、昨年同様後半に優勝争いに食いこんでくることができるかも注目である。
2006.07.07
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今日7月5日にオリックスバファローズの2軍、サーパス神戸とアイランドリーグ(IL)選抜との試合が神戸へ遠征して行われ、5-2でIL選抜が勝ち、NPBとの交流戦で初勝利を収めた。現地で観戦されたファンの方からの速報を見ると、IL選抜は守りの面ではエラーもほとんどなく、投手陣もピンチを迎えるも失点は許さない投球だった。一方打撃陣は相手のミスを生かして着実に得点をあげ、逃げきった。特に4回の攻防が象徴的である。長打の後に単打でチャンスを広げるという同じ形で、相手エラーとタイムリーで得点できたILと、三者残塁・無得点のサーパス神戸。よく聞かれる「あと一本」の差が出た試合だった。この勝利に歴史的勝利という形容がしばしばされている。しかし今期ホークスに入団し、ウェスタンリーグで完封を記録したIL出身の西山投手は、昨年ILで177イニング登板し、被安打136・自責点29を記録している。西山投手からそれだけ打ったというILの打者の実力を示す事実である。そのILの選手たちから選抜されたメンバーが戦ったのである。過去NPBニ軍とは3分け2敗。実力が接近しているのは明らかで、試合を重ねれば必ず勝てるときがくるというのはほぼ確実だった。今は歴史的1勝だが、将来この1勝を歴史的と呼ばなくてすむようにどんどん勝利を重ねて欲しい。例えば前期FDとISの対戦でISはわずか1勝だったが、この1勝したことは歴史的ではない。IL選抜も同じではないだろうか。それでも記念すべき初勝利には違いなく、ILファンにとってはよいニュースである。今後もNPBと試合を重ねてスカウトにアピールし、秋に多くの選手がドラフト指名されることを願ってやまない。ちなみに気になって調べてみたが、今年の選抜チームに1年目の投手はいまだ選出されたことがない。これも1年目の投手の起用法の問題として挙げておきたい。
2006.07.05
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前半が終了し、1年目の選手もアイランドリーグの雰囲気になれ、四国の空気にもなじんだではないかと思われる。しかし彼らは観光に来ているわけではない。日々練習し、試合でその成果を発揮するためである。そしてその最終目標はNPB入りし、そこで活躍することである。残酷であるがすでに何人かの選手がリーグを離れた。残っている選手達も前期45試合の結果は数字として目に見える形で明らかになっている。今年入った選手が2年目の選手を押しのけられたのか、1年目の選手と2年目の選手の出場機会とその結果を比較してみたい。まず野手の比較である。1年目選手の比率(野手)チーム名人数スタメン打数安打数塁打数FD3827272828OG5044454650MP4730292524IS5043413738リーグ計4636353435単位は全て%、小数第1位四捨五入。途中入団・退団などは調整せず、今年の所属全選手を対象にしている。人数や試合数でなくパーセンテージなので注意して見て頂きたい。おおむねどのチームもそれなりに活躍できているようである。特に目立つのはOGで、野手の半分が新人選手、スタメンの44%(すなわち9人中4人)を1年目の選手が奪い取り、安打と長打力を示す塁打数では出場機会以上に活躍している。また打率を見るとOGの2年目の選手が.238に対して1年目選手は.255と2年目の選手を上回っている。今期スタメンで4番に入っているのがいずれも1年目の森田・若林・堂上の3選手であることが象徴的である。また前期優勝したFDも1年目の選手の出場機会はやや少ないものの、現在首位打者のYAMASHIN選手をはじめ好打者が多く、1年目の選手のほうが打率が高い(1年目:.266、2年目:.254)。一方でMP、ISの2チームは1年目の選手の打率は2年目の選手をかなり下回っており(※)、後期に飛躍するためのポイントのひとつであると言えよう。続いて1年目の選手が幅を利かせている印象がある投手陣を見てみると以下の通りである。1年目選手の比率(投手)チーム名人数先発投球回被安打数FD22011OG40202024MP36213IS55424037リーグ計39161518単位は全て%、小数第1位四捨五入。途中入団・退団などは調整せず、今年の所属全選手を対象にしている。1年目の選手が登板機会のあるチームとないチームの差が大きく、ないチームは一瞬計算間違いかと思うほど登板機会は少ない。FDは1年目の投手は2人。そしてその投球回は2人で合計してもわずか2回1/3しかない。現在リーグで投球回が最も多い同じくFDの高梨投手のわずか50分の1である。同じことはMPにも言える。MPには1年目の投手が4人いるが、投球回は合計わずか5回1/3である。後期はこの2チームの投手起用に注目したい。ファンのみなさんはどう思っていらっしゃるのだろうか…。リーグ全体で見ても1年目投手が16人いるが勝ち数は合計8勝である。ちなみに現在8勝以上している投手は3人いる。全体にもう少し登板機会があってもいいのではないかと思われる。可能ならば強制的に新人投手を先発させる日を設定すべきではなかろうか。なお当初野手の安打数に準じて三振数を算出する予定であったが見送った。※MP.246(2年目選手)/.199、(1年目選手)IS.243(2年目選手)/.206(1年目選手)
2006.07.04
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高知FDの優勝で幕を閉じた2006年前期シーズン。データから優勝の原因を探ってみたい。原因1:接戦に強かった前期の勝敗のうち1点差の試合を抜き出してみると以下の通りとなる。1点差試合の勝敗チーム名全試合勝敗うち1点差FD27-1310-4OG22-183-9MP20-206-5IS12-305-6(表示は勝ち数-負け数)最終的に勝率.675と圧倒的な勝率(昨年は.597)で優勝したFDであったが、個々の試合の得点差は意外と少ない。得失点差も53点のプラスで2位のOGのプラス51点とほとんど差はない。わずかなリードを守りきって勝ちを重ねたことがよくわかる。反面OGは接戦を落とし、結果優勝を逃したことがよく分かる。ちなみにOGは1点差試合だけ見ると3チーム全てに負け越している。原因2:先取点を取った各チームの先取点を取った試合数とその勝敗は以下の通りである。先制試合の勝敗チーム名先制試合その勝敗※FD3123-5OG2417-6MP2213-6IS135-6※引分があるため、勝敗の合計は試合数と一致しない。先取点を取った試合数は順位の通りであり、ほぼゲーム差とも一致する。さらに先取点を取った試合の勝率も順位と一致する。投高打低傾向のリーグでは、先取点は大きな意味があるようである。しかし表の通り、ISは数少ない先制試合さえも生かせず低迷してしまった。ちなみに先制された試合は全てのチームで3割前後の勝率であった。さて、前期圧倒的強さを誇ったFDの死角はないのだろうか。実はエラーの数を見ると後期に不安がある。月別のエラー数チーム名4月5月6月FD9/1212/1525/16OG14/127/1416/17MP22/1217/1511/15IS9/1219/1617/14(表示はエラー数/試合数)月別のエラー数を見るとFDの6月のエラー数は大きく増えている。エラーが失点につながるケースも多くあり、後期の不安材料である。OGも少なかった5月に比べて6月は増えているが、それでも1試合あたり1つ以下である。注目はMPで、着実にエラーを減らしており、後期に期待できる。ちなみに月別の打率もMPは月を追うごとに上がっており、(4月:.220、5月:.235、6月:.249)後期の台風の目になりそうな予感である。
2006.07.03
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本日6月29日のダブルヘッダー第1試合で首位FDがISに勝ったため、FDが四国アイランドリーグ2006年前期の優勝を決めた。FDの42試合目、残り3試合のところまでもつれた熱戦であった。戦いぶりを簡単に振り返ると、開幕当初は昨年同様スタートダッシュに成功し首位キープ。5月21日に貯金を7とするも、その後4連敗し首位陥落。5月29日にはOGに最大となる2ゲーム差を付けられるものの、6月に入り首位攻防のOG戦で7戦負けなし(4勝3分)、そして4勝のうち3勝は1点差勝利と勝負どころで接戦をものにし、連続優勝を達成した。一方優勝を争ったOGは5月に8連勝を記録するも、6月に入り失速。6月は(いまのところ)わずか4勝しかできなかったのが大きく響いてしまった。前期も残りわずかである。4チームとも後期につながる全力プレーを期待したい。気温が高い中、日程消化のためやや過密になっているが、ケガのないように体調管理をしてほしいものである。※各チームの詳しい分析は前期終了後です。しばらくお待ち下さい。
2006.06.29
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6月3日のFDvsOG戦で高梨投手がリーグ史上初のノーヒットノーランを達成した。アウトの内容は外野フライ(ライナー含む):9、内野フライ(ライナー含む):3、内野ゴロ:9、三振:6というものであった。過去チームで1安打しか出なかった試合は全部で6試合(昨年に5試合)、うち継投によるものが2試合ある。昨年よりリーグ全体の安打数も若干増加傾向(チーム1試合あたりの平均安打数 昨年:7.37→今年:7.68)にある中での価値ある大記録である。首位攻防の中での大記録で、今後の試合に与える影響もあるのではないかと思われたが、翌日の試合は得点こそ少なかったが、両チームともヒットは多く出た。前期も残り15試合である。相撲の優勝決定戦で3人で優勝を争う巴戦方式というものがある。簡単に説明すると相手を変えて次々に相撲を取り、最初に2連勝した力士が勝ち、というものである。今現在上位3チームは連敗すると脱落、といういわば逆巴戦状態にあるといえよう。おそらく残り数試合となるところまで、優勝争いはもつれるのではないだろうか。
2006.06.06
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OGvsFDの首位攻防戦はOGの2連勝で終わった。一方のFDは4連敗で2位転落となり、5月29日にOGがISに勝った(OGは8連勝)ことで、首位とのゲーム差が2となった。FDにとって引き分けを挟まない4連敗はチーム史上初めてであり、首位とのゲーム差が2まで開くことも初めてである。それだけ強い、負けないチームだ(った)、といえよう。FDの今後の日程を見ると、まずは今シーズン苦手にしているMPと追加日程・ダブルヘッダーもあって3連戦を戦う。MPも首位戦線生き残りをかけた必死の戦いをするのは間違いない。首位OGとの残り試合数をみても(FD:7、MP:6)特にMPはこれ以上離されると厳しい。6月4日までの6試合で4勝2敗くらいが逆転優勝のボーダーラインだろう。FDは同じく5試合を3勝2敗かつOGに1勝以上くらいが最低目標であろう。2位に落ちてから強いFDの本領が発揮されるかどうかは今週の戦いで明らかになる。初戦は5連敗阻止と借金阻止をかけた戦い、単なる45分の1ではない重みがある。好ゲームは必至だろう。
2006.05.29
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気がつくと、前期もゲームの半分を消化し、残りは約20試合になろうとしている。優勝争いは上位3チームにしぼられたが、2位OGと3位MPの対決が6月16日までなく、星を潰しあうことがない。その間、首位FDはOGとMPが挑みかかってくる厳しい戦いが続く。日程的には追われるFDが若干不利である。ここで勝つことができれば優勝に近づく。また選手の活躍がNPBのスカウトに認められれば西山投手や中谷選手に続くNPB選手も生まれるだろう。5連勝で首位に0.5差と迫ったOGが、今シーズン初の連敗をした首位FDを、今週末にオリーブSで迎え撃つ。今シーズン対戦した6試合についてデータを抜粋して比較してみたい。(全試合の成績はデータラボで確認下さい。)現在FDの4勝2敗。6試合の得点はFD、OGとも14点。打率を見るとFDが.242、OGが.228と若干FDが上回っている。さらに1歩踏みこんで、速報を元に両チームの先発ローテーションの3本柱と対戦したときのチーム打率、さらに打線の主軸3選手との対戦成績を調べてみた。結果は以下の通りである。先発3本柱との対戦チーム打率投手名相手チーム打率投球回相原.23017回上里田.08811回高梨.2116回伊藤.20318回捻金.1158回松尾.2314回1/3先発3本柱と中軸打者の対戦打率FD投手vsOG打者投手→打者↓ 相原.上里田高梨堂上2-0対戦なし対戦なし若林7-23-03-0国本7-15-02-1先発3本柱と中軸打者の対戦打率OG投手vsFD打者投手→打者↓伊藤捻金 松尾.山伸7-32-01-0山本8-3(1)3-1(1)2-1宮本3-1(1)3-01-0打数-安打の順。またカッコ内は打点、但し打点0については省略した。本日5月25日付け記事で取り上げたが、OGは連勝中、上記の3本柱を先発として起用しなかったので、先発がどうなるかわからない。それでも上記の3投手は必ず登板すると思われる。(なお5月26日予告先発はFD:ミン、OG:伊藤と発表された。)両チームの対戦打率はFDが.242、OGが.228だが、上記3投手だけ取り出すと、両チームともそろって.184とやはり好投手にはどちらのチームも苦労しているようである。ちなみに3投手以外となるとFDが.313、OGは.300である。このデータを見ても両チームの主力3投手の出来によるところは大きいことがわかる。ちなみに最近好調と指摘したOGの三輪、近藤(智)両選手は、対高知戦の打率が対戦3チームで最も低い。3連戦のポイントは(1)主力3投手の起用方法(2)FD投手陣が好調のOG打線を抑えることができるか(3)FDが連敗・完封の後遺症なく戦えるかである。
2006.05.26
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ついにOG5連勝、貯金は昨年8月7日以来の4となり、首位とのゲーム差は0.5である。5連勝中の試合運びは失点を抑えて、中盤に集中打を浴びせるというパターンである。先発投手起用は先発の主力と見られていた伊藤・捻金・松尾の3投手を中継ぎに使い、先発は行けるところまで他の投手でふんばるという形である。そして先発した各投手が起用に応え、いずれも勝利に貢献している。またこの間チーム打率は.358と、脅威的である。特に三輪選手、近藤智選手の1・2番コンビが絶好調である。(以下一部は速報データによる)三輪選手は5月19日の1試合4安打をはじめ、20打数14安打で打率.700、打点4、そして出塁率は.731と手がつけられない。近藤智選手も20打数11安打で打率.550、打点3、出塁率は.609と活躍している。さらに近藤智選手は送りバントを3回パーフェクトに成功させており、小技もソツなく決めている。ただ、問題はせっかく出塁した2人を得点につなげられていない。2人合わせて5試合で33回出塁しているが、ホームに帰ったのは8回である。つまり堂上選手、若林選手の3・4番がいまひとつチャンスに打てていないということである。このクリーンアップが本当に文字通り、走者を一掃するような活躍をすれば、得点力もさらに上がり逆転優勝も現実味を帯びてくる。まずは週末のFD戦が天王山である。もしどちらかが3連勝するようなことがあれば、一気に頂点へ駆け上がるかもしれない。
2006.05.25
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5月20日の現地からの試合速報によると、またしてもISがFDに敗れてしまった。これでISがもし残り試合に全勝したときの勝率(30勝15敗で勝率.666)が、FDがIS戦以外全勝したときの勝率(30勝14敗1分で勝率.682)を超えないことが決定し、自力優勝が消滅した。前回対戦の5月11日までの成績を見ると、ISはとにかく点が取れない。さらに1点あたりの安打数(1点取るのに必要な安打数)が3.83と4安打打ってやっと1点と効率が悪い。しかしISが他の2チーム(MP・OG)と戦ったときをみるとこの数値が2.13と、効率よく攻撃できている。逆にFDはIS戦で1点あたりの安打数が1.37と極めて効率がよい。しかし他の2チームとの試合では2.69となってしまう。また失策をみるとISがFDの5試合で7個のエラーをしているが、他の2チームの15試合でも7個のエラーである。つまりFD戦だけエラーが際だって多い。1試合に2エラーした3試合は全てFD戦である。こうしてみると動きが固くなっているように思える。そして守れない、チャンスでも打てないの悪循環である。昨年のISはアウェイで弱いという特徴があったが、苦手意識が強いからであるという共通点が見える。精神面の弱さは個々の選手の成績に表れ、NPBに進むことが遠ざかる。ましてやNPBに行くという目標さえ見失うように思えてならない。監督、コーチ、選手がチーム一丸となって、この状態を早く脱出してほしい。
2006.05.20
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ゴールデンウィークでの投手起用に注目していたが、4月28日の3連戦で初先発した投手が3人いた。5月2日からの6連戦(中止があったため結局5試合)を見ると、先発投手20人中、今シーズン初先発が8人(但しストッパーからの転向2人を含む)と多くの投手がチャンスを得た。個々の選手にとっては大きな目標に向けてのアピールできる場を得ることは重要である。FDの中心投手のひとりになった上里田投手が先発として昨年初登板したのは、リーグも中盤を過ぎたFDの54試合目、8月20日である。チャンスを生かすことによって可能性は大きく変化することの好例である。また混戦になりそうな優勝争いを考えると、中止に伴う追加日程が今後予定に入ってくるため、先発投手として計算できる投手が一人でも多くチーム内にいることが大事である。結果をチームごとに確認してみたい。まずFDでは、ローテーションの軸となる高梨・相原・上里田の3投手はそれぞれ先発としての仕事を果たし、今後も活躍が期待できる。一方チーム内の競争相手を見ると、涌島投手は4月29日は好投するも、5月6日・11日と連続して不本意な登板となってしまい、先発起用に応えられなかった。岸投手(「岸健」というほうが通りがよいか)は4月30日先発するも早めに降板してしまったが、以後中継ぎとしてしっかり抑えており、おそらくまた先発起用されることがあろう。首位を守るFDの不安は赤井投手の不調である。4月29日に救援失敗、5月2日先発も初回に失点してしまった。初回が抑えられないのはクローザーとして問題である。その後もなんとか抑えているものの本調子ではない。昨年と比較すると赤井投手は1イニングのみ登板が16試合あるが、そのうち対戦打者が3人(3人で抑えたと同視できる)の試合は10試合とほぼ完璧であった。また2イニングのみ登板10試合中でも、対戦打者6人は5試合もある。この成績を見るとまだまだ物足りない。FDを追うMPは4月30日に近平投手、5月2日に浦川投手が先発するも本調子とはほど遠い投球となってしまった。今は復調の気配だが、万全の投球とまでは言えないようである。ソフトバンク2軍との交流戦メンバーにも選ばれているので、奮起してもらいたい。またローテーションの一角前田投手は、4月29日には勝利投手になれなかったものの7回2失点、5月12日にロングリリーフで好投とまずまずである。チーム内のライバルを見ると5月4日、5日に先発した木谷・木村両投手の健闘も目立つ。ともに四死球がやや多い(実況によると木谷:4、木村:3)ものの失点を防ぎ、勝利に貢献している。小山内投手も含め、先発ローテーション入りをめぐるチーム内の競争も激しくなりそうである。次のチャンスを生かせるかどうかがポイントなのだが、5月12日、14日の先発となった木村・木谷両投手は短いイニングでマウンドを降りてしまい、生かし切れなかった。5月4日・5日の粘りの投球の再現も期待できたので、もう少し投げさせてみてもよかったのではないかと思う。3位のOGは、先発投手陣で明暗がやや分かれている。伊藤・松尾の両投手は好投を見せ、今後も他チームの脅威となろう。一方捻金投手は4月30日に登板するも(ヨンスポの記事によると)マメが悪化したとのことで4回で降板、5月に入っていまだ登板がない。また金城投手は4月28日の先発で結果が出ず、信用回復を目指してさらなる努力が求められる。今シーズンはクローザーとしての登板が多かった橋本投手は5月5日に先発し勝利投手になれなかったものの2失点の好投。しかし5月12日に先発したものの1回で降板と、やや調子が不安定である。一方で5月3日、4日にそれぞれ初先発の深沢、塚本両投手がまずまずの登板であった。四死球が多いのがMPの2投手同様気がかり(深沢:7、塚本:3)であるが、次で安定した登板ができれば先発の登板機会も増えるだろう。現在最下位のISは今シーズンの開幕投手番場投手がその後も期待に応えられなかった。また昨年のチーム最多勝角野投手が4月中登板できる状況でなく(5月7日に復帰)、エース不在とも言える苦しい状況であった。他の投手を見ると渡邊投手、佐藤投手がゴールデンウィーク中2度先発しまずまずの投球。5月3日、4日は米澤、竹原両投手もそれぞれ先発でまずまずの投球を見せ、新たなエース候補も出そうである。実際ゴールデンウィーク中の8試合でISの失点は20と4チームで2番目に少なかった。ちなみに最少はOGの16、最多はMPの38である。しかしISはこの期間で3勝5敗と借金を2増やしてしまった。19日からのFD3連戦で前期の自力優勝消滅の可能性もある。優勝争いは難しいが、全力でのプレーを見せてほしい。
2006.05.15
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注目していたGWの連戦が終わった。ほぼ予定通りに消化され、観客もまあまあ入ったようである。携帯サイトで石毛コミッショナーは昨年より観客が少ないことを嘆いているが、工夫が足りないのではなかろうか、と思う。すでに知名度を上げる段階ではなく、試合に行こう!と思わせる強い動機付け・仕掛けが必要である。GWの勝敗を見ると各チームはそれまでの勝率とそう変わらない結果を残した。その結果早くも前期についてISの優勝に黄信号といえる状況となった。FDが残り試合(28試合)を五分(14勝14敗)で消化した場合、ISは残り試合を19勝8敗1分で追いつくということになり、かなり高いハードルとなる。これはあくまで計算上であり、万一FDがつまづけばISのハードルは低くなるが、そうなるとMPやOGの勝率も高くなるだろうから、やはり厳しい戦いを強いられる可能性もある。昨年大車輪の活躍を見せた角野投手もなんとか復帰した。昨年の後半に見せた追い上げが見られるのだろうか。今後の日程を見ると5月11日からホーム4連戦、5月19日からFDとのアウェイ3連戦がある。この7戦で5勝2敗、そしてFDに3勝1敗くらいの成績となれば逆転の可能性もあるかもしれない。(GWの詳細な成績分析については少々お待ち下さい。)
2006.05.08
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今年は試合を基本的に金・土・日の3連戦で行うため、雨天中止による追加を除けば長期の連戦がほとんどない。つまり先発投手のローテーションが3人で組めてしまう。他の投手は追い抜いて、入れ替わりで先発の座を手に入れるしかない。ゴールデンウィークは好天に恵まれそうであり、予定された試合も消化できそうである。前期前半戦の山場となりそうなこの5月3日~5月7日までの6連戦は、実質的には5月1日の休み1日を挟んだ4月28日~5月7日の連戦である。ここでは先発ローテーションに割って入ろうとする投手同士のチーム内の争いも見られることになるだろう。4月30日終了時点の各チームで今年先発をしたことのある選手をピックアップしてその成績を見てみると以下の通りである。今年先発を経験した投手の成績チーム投手名先発試合投球回勝負防御率FD高梨 篤536回410.75相原 雅也327回2/3200.65上里田 光正222回1/3221.21涌島 稔18回003.38岸 健太郎17回000.00IS番場 由樹316回036.75竹原 俊介320回124.95渡邊 隆洋320回212.70佐藤 広樹218回1/3012.95生出 和也112回2/3103.57OG伊藤 秀範332回111.97金城 佳太28回2/31311.51松尾 晃雅320回103.15捻金 孝行221回121.71MP近平 省悟429回1/3311.84浦川 大輔332回210.00前田 真宏317回2/3123.07小山内 大和216回012.25※並び順は今年の初先発が早い選手から順に並んでいる。また投球回、防御率は先発ではない時の数値も含む。各チーム4月は4人または5人の投手を先発で使っていることがわかる。4月28日~4月30日に初先発した投手も何人かいて、5月3日からの6連戦を見据えた選手起用があったことも伺える。名前を見るとほとんど2年目の選手である。1年目の選手はまだ先発ローテーションに割って入ることができていないようである。しかしここに挙げられた選手でも成績の思わしくない選手は先発ローテーションから外されるおそれもある厳しい世界である。それは同時に別の選手が先発として活躍するチャンスを得ることができるということでもある。またおそらく故障のためであろうと思われるが、昨シーズン活躍した一部の選手も名前が出ていない。まだシーズンは始まったところであるが、確実に試合は消化されていってしまう。できるだけ早く復帰できることを祈りたい。ファンは4月28日~4月30日の登板状況と、今までの先発投手の成績をみて、5月2日からの連戦の先発を予測するという楽しみ方もできるだろう。
2006.05.01
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今年も開幕したアイランドリーグ。観客は昨年を下回っておりかなり不安がある。それでも地域ではかなり認知された感はある。このゴールデンウィークにはイベントも多くあるので、観客数が注目される。天気も良さそうなのである程度期待はできるが、ここでつまらない試合をしては再度球場に足を運んでもらえなくなるかもしれない。開始が遅れていたT.Aさんのデータラボであるが、今シーズンの更新がスタートした。さっそく10試合終了時点で見ると、昨年見られた各チームの特徴ががらりと変わっている。まず首位FDと2位MPの対戦成績が今年はFDの1勝3敗と負け越している。昨年はFDが19勝6敗5分と大きく勝ち越し、FD優勝の原因を作ってしまったが、今年もスタートダッシュに成功したFDに対して優勢である。内容を見ても失点を抑えて守り勝っており、今後FDがどの程度打てるかが注目される。逆にFDと昨シーズンほぼ五分に戦ったIS、OGは未だ勝てていない。(4/29の試合でOGが初勝利した模様)その他の対戦カードは試合数が少ないため得失点がかなり偏った数値だが、それ以外は今のところまだ目立った特徴はない。投高打低と言われた昨シーズンであったが、今シーズンはボールも比較的飛びやすいボールに変更になったため(愛媛新聞によると、値段が2倍するらしい)豪快なバッティング・攻撃が期待されている。しかし昨年と比較してみると、各チームの打率はそろって2割3分前後、ホームランはリーグ全体で9本とあまり昨年と変化がない。また得点は1試合あたり3.7点とそれほど多くない。ちなみに昨年の各チーム10試合終了時点の平均打率は.254、ホームランはリーグ全体で11本、1試合あたりの得点は4.1点であった。またレベルアップしたといわれる守備だが、エラー数を見ると昨年10試合終了時リーグ全体で42個だったが、今年は44個と増えている。現時点で昨年と比べて減っているのがIS(12→8)、増えているのがMP(9→17)である。一方大きく減少したのが盗塁である。昨年10試合終了時リーグ全体で49個あったのが今年は36個に減っている。エラーが多い試合もさることながら、盗塁が多い(簡単に走られてしまう)試合も見ていて締まりがないように感じる。この減少はバッテリーの努力・警戒によるものであろう。俊足の選手との塁上での対決にも注目である。投手の延べ登板人数を見ると、昨年に比べてFDは大幅減(34→23)している。昨年10試合終了時点ではFDは完投した投手はいなかったが、今年はすでに完投が3試合ある。唯一監督が交替したMPだがあまり変化が無く(26→24)すでに完投4試合と昨年同様に、継投はあまりしないようである。IS、OGは昨年より若干増えている。(IS:27→34、OG:25→30)昨年初めにIBLJが問題視していた試合時間はかなり短くなっており、かなりの打撃戦やワンサイドゲームでない限り、3時間を超えることは少なそうである。試合時間を限定した(例えば3時間を超えた時は新しいイニングに入らない)延長戦の導入も考えても良さそうである。まだまだシーズンは始まったばかり。ますます見応えのあるおもしろい試合を期待したい。
2006.04.29
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観客数をエクセルで処理する過程でできたので公開します。こちらからどうぞ。平日に強いFD、MP。逆に平日、特に水曜日に弱いOGということがわかります。開催の曜日については今年は金・土・日に開催予定が集中するのですが、雨天中止の追加が平日に組まれることになりそうなのでどうなるのでしょうか。観客数と勝敗の関係については観客が多いと強いMP、多くなるとやや弱いIS、OG、あまり関係ないFDという昨年の状況でした。今シーズンもよろしくお願いします。
2006.03.31
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いよいよ開幕目前である。各種メディアの報道も目立って増えている。しかし既存の熱心なファンが報道を発見して喜んでいるだけでは効果は小さい。この報道がいままで知らなかった人や興味のなかった人に届くこと、そして多くの人が球場に足を運んでくれることを期待したい。選手の結果同様に、リーグ本部や球団の努力は観客数として数字に表れるものである。「観客数についての分析」の最終回として、集客において避けて通れない問題点を2つ取り上げたい。1つめは中止による追加日程(シーズン中配布されていたポケット版「対戦カレンダー」に記載されていない試合のこと)となった試合の集客である。昨年は中止の試合についての追加が初めて発表されたのが、中断あけの8月に入ってすぐであった。おそらく目の前の試合の運営に精一杯で、追加試合の球場予約さえままならなかったのでこの時期になったのだろうと推測する。NPBと違い、球団が自由に使える球場というわけではないのでかなり難しい調整だったのだろうと思うが、この調整に遅れた結果がリーグ終盤の過度な連戦や、追加試合の集客ダウンにつながっている。追加試合の球場別観客数は以下の通りである。月別対戦カード数球場名全平均追加試合平均高知484310土佐山田956※1,051鳴門930464オリーブS1,175※1,076坊っちゃんS1,797702東予811411総計1,070750※付きの数字は以下の記事参照。また、今治球場は追加試合のみだったため、球場別には記載していないが、「総計」には含む。昨年追加開催された試合は全部で21試合。これらの1試合あたり平均観客数は750人である。全試合平均(1070人)から見るとおよそ3/4である。しかしこれは、高知(土佐山田)・香川(オリーブS)での最終戦や優勝決定戦(土佐山田)があったので水増しされた数字である。例えば香川での最終戦(観客数3562人)を除く20試合の平均では609人となる。(オリーブSだけの平均についても、この最終戦を除くと579人となる。)球場別で見てもおおむね「追加試合は平均の半分」となっている。また全179試合から集客数ワースト10を見ると、3試合は追加試合である。今シーズンは前期・後期制なので前期終了時に各チーム45試合消化が必要となる。追加試合が随時組まれていくと思われるが、追加試合の開催をいかにして効率よく伝えることができるかがカギとなる。例えばすでに携帯で配信されている公式サイトのお知らせにプラスして追加試合日程を知らせれば、費用をかけずに観客減を防ぐことができるだろう。また、あらかじめ追加開催期間(予備日)を指定しておくことも対策ではないかと思う。もし予備日が余れば、有料のオープン戦とすればよいし、交流戦や東西(または南北)対抗戦を開催しても面白いのではないか。2つ目は試合数に応じて観客が減る使い減りの問題である。以下のグラフは開催20試合以上の3球場の移動平均(5試合)である。※例えば開催試合数「11」のところは、その球場の7試合目から11試合目までの平均、開催試合数「21」のところはの17試合目から21試合目までの平均というように、横軸数値の前5試合分の平均が表示されている。グラフをみると、オリーブSの11試合あたり、坊っちゃんSの15試合あたりにそれぞれ山があるが、茨城ゴールデンゴールズの監督でありコメディアンである、萩本欽一氏の効果によるものである。その後はその効果を生かしてか、坊っちゃんSの集客はあまり落ちなかった。しかし、オリーブSはその後観客数を減らしてしまい、26試合目から30試合目の平均は500人を切っている。一つの原因はオリーブSは追加試合を6試合したが、坊っちゃんSは1試合しかなかったということがある。しかしもちろんそれだけではなく、萩本氏直後の平均を見るとわかるとおり、坊っちゃんSは萩本氏以前より1試合あたり約500人の観客数増となっているが、オリーブSは元に戻ってしまった。この両者の違いの原因が何かをしっかり見きわめることが今シーズンの観客増につながることは間違いない。一方、来訪しなかった鳴門でも実は萩本氏効果があったようである。10、11試合前後の増加は萩本氏来訪の時期(6月下旬)と一致する。また、最終戦に向けては鳴門は追加試合が多く、ISが優勝戦線から落ちたこともあってか伸びなかった。今シーズンは先日開催されたNPB巨人の2軍とのオープン戦が起爆剤となるかどうかがポイントの一つになるだろう。地元出身の有力選手もおり、観客の大幅増加の可能性もある。これら3球場の今シーズン開催予定試合は合計でちょうど100試合。今シーズンのリーグ収支はこれらの球場にかかっている。まずは開幕戦に注目したい。
2006.03.31
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その1では、昨年の球場別入場者数を分析したが、今回はその2として対戦カード別の入場者数を分析してみる。まず基本的なデータをおさらいしておくと、まず開催地別入場者数はその1に書いたとおり以下の通りであった。開催地入場者数試合数※平均高知31,51447 671徳島37,08643 862香川51,433451,143愛媛71,506441,625※徳島主催での室戸球場の2試合が高知分に入っている。また、参考として四国四県間の高速道路距離は以下の通りになっている。発地→着地↓高知徳島・鳴門高松中央松山高知※150.8123.6142.9徳島・鳴門150.8※ 56.3182.7高松114.6 62.8※142.1松山142.9182.7151.1※※それぞれの各インターチェンジ発着の距離をこちらのサイトで調べた。但し接続などの関係で、徳島・鳴門発着と高松着は出発・到着地により異なるインターチェンジからの距離。もちろん遠いほど時間がかかるためアウェイへの応援は少なくなるはずである。上の二つの表を見ると入場者数、距離ともにかなり不利なFDvsISの入場者数が当然最も少ないと予想される。ところが実際は以下の通りである。対戦カード別入場者数対戦カード1試合平均入場者数順位FDvsIS 8825FDvsOG1,0164FDvsMP1,1732ISvsOG 8076ISvsMP1,1653OGvsMP1,3881最も少ないのは、なんと一番距離の近いISvsOGである。さらに徳島・香川の主要な3球場について、対戦チームごとの入場者数を見てみると以下のようになる。鳴門球場蔵本球場オリーブS対戦相手平均入場者対戦相手平均入場者対戦相手平均入場者OG 793OG 611IS1,000FD 914FD1,366FD1,334MP1,054MP 447MP1,167特定の球場ではなく、いずれの球場も他の対戦カードに比べて入場者数が少ない。(なお蔵本球場のFD戦は最終戦が押し上げているためである)原因のひとつは雨天順延による追加試合(詳しくは次回)での観客減であるが、それはISvsOGに限られたことではなく、他の対戦カードでも追加試合はある。距離の近さをうまく生かせば、三塁側を一塁側と同様の観客数にすることも不可能ではない。今年から球団ごとに分社されたが、特にこの2球団は広報・宣伝を一体となってすることによって観客の掘り起こしが必要であり、可能である。例えば徳島の球場・香川の球場でのみ使えるチケットを抱き合わせて安く販売することや、スタンプラリーのようなイベントも可能であろう。今年度の赤字圧縮、そして来年度からの黒字化にむけてファンも喜ぶような工夫をしっかりお願いしたい。単なる値上げのような方法ではファンは離れてしまうのではないだろうかと心配である。
2006.03.22
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昨年の入場者数合計はおよそ19万人。1試合あたりでは1000人を少し超える程度であった。昨年の反省を踏まえ、土日中心の日程となった今年は入場者平均1500人を目指すとのことである。昨年の入場者数にはどのような傾向があるのかを分析してみる。まずは各県の開催地(県)別の入場者数は以下の通りである。開催地入場者数試合数※平均高知31,51447 671徳島37,08643 862香川51,433451,143愛媛71,506441,625※徳島主催での室戸球場の2試合が高知分に入っている。各メディアで伝えられている通り、ナイター設備がないことと、基本的な人口の差があるため高知県が少ない。今年の目標1500人をかろうじて達成しているのは愛媛県のみである。全体で平均観客1500人を目指すには、4県ともにかなりの上積みが必要であることは言うまでもない。では球場別の入場者数はどうだったのだろうか。主要な球場といえる10試合以上開催された6球場で昨年の約82%の146試合を開催した。今年もこの6球場で約70%にあたる125試合が開催される予定である。そこでこの6球場について、開催の状況別にまとめた結果は以下の通りである。開催球場入場者数試合数1試合平均全体平日※1土日ナイター夕方※2日中高知球場 7,75116 484 3601,354 - - 484土佐山田11,47212 956 7261,121 - - 956鳴門球場25,10827 930 8131,010 727 8842,136蔵本球場11,97816 749 4311,703 - 5702,002オリーブS48,175411,175 9491,5671,187 - 950坊ちゃんS61,112341,7971,6272,0411,638 -7,067※1 祝日を含む月曜~金曜。※2 3時から5時30分までに開始された試合を「夕方」(いわゆるトワイライトゲーム)、5時31分以降はナイターとした。表を見ると、まず坊っちゃんスタジアムの集客力の強さが際立っていることがわかる。1試合平均1,797人は昨年開催された全18球場中で、もちろん1位。(ちなみに2位は丸山球場。)試合を重ねるごとに飽きてくる、いわゆる「使い減り」も関係なしである。熱心なファンにめぐまれていることもあるが、駐車場も広く、JR・私鉄の駅も目の前にあるという立地の優位さも大きな理由である。坊っちゃんスタジアムの初戦は、今年以降のリーグを占う大事な試合となる。少なくとも5,000人くらいは入って欲しいものである。(ちなみに昨シーズン最終戦は入場無料で5,933人。)高知の2球場も土日はかなり健闘している。特に高知球場は日曜日の開催がなかったので、土曜日のみ(2試合)の数字である。また、土佐山田球場は官民一体となった支援があったことも見逃せない。(高知新聞に特集記事あり、web上でも閲覧可。)今年は土日の試合が増え、初代優勝チームということもあり、高知県内で開催される試合の入場者数も増加が期待ができる。また8月後半から9月前半にかけて昨年不評であった酷暑のデーゲームがない(2月27日記事参照)ことも追い風である。一方香川・徳島の3球場はナイター設備がある。しかしその能力を十分に生かせていないように思える。オリーブスタジアムは昨年41試合開催された。これは全18球場中で最も多い。しかし1試合平均1,175人は開催18球場中で6位である。坊っちゃんスタジアムを100とすると、土日は77%とまずまずだが、平日は58%と大きな差がある。市街地から遠く、公共交通機関も不十分であるので、対策を取らなければ昨年を下回る恐れもあるのではないか。徳島の2球場は、まず鳴門球場を見ると集客にとってプラスであると思われるナイター・土日でそれぞれ坊っちゃんスタジアムと比べて半分以下である。今年はトワイライトを減らしナイター中心となるが、はたして入場者数は増えるのだろうか。こちらもかなりのてこ入れが必要である。一方の蔵本球場は昨年の最終戦で多くの観客を集めたように、潜在的な能力はある。街の中心に近い地の利を生かすことと、駐車場をなんとかする(たとえば自転車・バスで来場すれば割引)ことができれば観客は増えるはずである。
2006.03.11
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昨シーズンの一つの問題として特定の対戦カードがある時期に集中していたということがあった。球場調整などに手間取ったためではないかと思われる。特に終盤の優勝争いで、特定のチームとの対戦が続くということは、このリーグにとって優勝は通過点でしかないとはいえ、観客の趣味をそぐことにつながりかねないことである。また選手の成長という面でもマイナスになりこそすれ、プラスにはならないだろう。昨年に比べ球場調整がスムーズであった今年、どのような対戦カードが組まれているかを月別に調べてみた。結果は以下の表の通りである。月別対戦カード数対戦カード4月5月6月・7月前期前期計7月8月9・10月後期計総計FDvsIS445134851730FDvsOG376164371430FDvsMP754166441430ISvsOG754166441430ISvsMP367164281430OGvsMP436133951730月別計2830329027303390180※いずれがホームチームであるかは一切考慮していない。※前期・後期ごとの対戦カード数は一定ではない。(高知新聞にも同様の記載があるため、カウント違いではないと思われる。)表を見ると、まず前期はかなりバランスよくカードが分散していることがわかる。優勝争いが展開されるであろう6月・7月前期をみても、特定カードに集中していないように見える。詳しく見ると実は6月22日から25日までOGvsMPの4連戦、同じく6月23日から26日までFDvsISの4連戦という集中はあるにはある。ここまでもつれればそれはそれでおもしろいが、前期優勝の大勢は決まっているのではなかろうかと思われる。問題は後期である。8月を見るとMP15試合、OG16試合のうち、9試合はOGvsMPである。同様にFD15試合、IS14試合中8試合がFDvsIS戦である。続く9・10月もFDvsOG戦と、ISvsMP戦に集中している。残念ながら後期についてはかなり改善の余地があるように思われる。ただ、後期について昨年と比べて改善されたのではないかと思われるのが8月後半から9月前半にかけて昨年不評であった酷暑のデーゲームがないことである。となるとお気づきの通り、FDはこの間長期ロードとなる。8月14日を最後に高知県内での試合は9月14日までない。この間のFDの最大の敵は移動時間となるのかもしれない。注:上記の記事・作成した表は現時点発表のものであり、中止に伴う追加日程が加わりますので、実際の試合数とは異なります。よってFDのロード期間でも追加日程により高知県内での試合が組まれるだろうと思います。
2006.02.27
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今年は昨年と違い、球場の調整会議に「新参者」ではなく最初からメンバーとして参加したことで、球場の予約が順調であったということである。今年は昨年と球場・開催時間がどのように変わったのかを分析してみたい。まず今年初めて試合が開催される球場が岡山、西条ひうち、愛南・南レク、蛇王、川之江、大洲の6球場。試合数は西条ひうち、川之江、大洲が各2試合、他の3球場が各1試合である。まず初の岡山での四国外での試合が注目される。FDvsOG戦が開催される。高知・香川からの応援は帰りの時間が遅くなるかもしれないが、それでも日曜日のナイターなので、かなりの集客が期待できる。来年以降のさらなる県外進出を占う重要な試金石となろう。また、高知と並び県土がひろい愛媛県で分散開催の傾向が強くなったことは地域密着をめざすアイランドリーグとしては望ましい傾向である。逆に昨年開催していたにもかかわらず今年は試合がない、という球場はなかった。それでも各球場の試合数はかなり変動がある。まず高知県をみると、高知東部の大幅な増加(4→16)、高知球場の減少(16→8)が目につく。ちなみに昨年の平均観客数は2球場にそれほどの差はない。(高知東部:547人 高知球場484人)原因ははっきりしないが、高知球場は高校野球での使用も多いため、調整がつかなかったのかもしれない。次に徳島県は鳴門・蔵本の2球場体制は変わらないものの、昨年の鳴門27:蔵本16から、今年は鳴門34:蔵本9と、鳴門球場の比重が高まっている。昨年の平均観客数をみると、土日の開催数に差があるため単純比較はできないが、鳴門が930人に対して蔵本は749人とやや差がある。蔵本では駐車場の問題もあるようだが、一方の鳴門はJリーグとの相乗効果も期待でき、昨年の観客数を見た場合妥当な変化といえよう。また鳴門での開催がトワイライト主体からナイター主体(トワイライト17→2、ナイター8→27)となったことも特筆される。反面、蔵本のデーゲームがなくなったことはやや残念である。香川県ではオリーブスタジアムメインで、志度・三豊で数試合という大枠では変化がないものの、昨年オリーブスタジアムでわずか2試合であったデーゲームが12試合とかなり増えている。開催日を見ると全て土日であり、7、8月の暑い時期も1試合のみと、かなり観戦しやすい環境である。ただ昨年開催された2試合は8月13・14日のお盆期間中であったが、オリーブスタジアムの1試合平均1175人に届かずともに900人前後とそれほど観客が入っていない。4月15日・16日のIS戦でどのくらい観客が入るかが今年の集客数のポイントとなろう。最後に愛媛県は新規開催球場での試合が多いこともあり、坊ちゃんスタジアムでの試合がかなり減る。(34→25)昨年は愛媛県全体で5球場であったのが、9球場に増える。その球場での開催試合数が少ないほど、珍しさもあって観客は増える傾向※にある。坊ちゃんスタジアム以外の各球場では最大でも5試合以下であり、愛媛県全体としても今年も集客の面でかなり期待が持てそうである。※昨年の各球場1試合あたり集客数を見るとトップは坊ちゃんスタジアムですが、2位から5位は各球場2試合以下の開催でした。
2006.02.21
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2006年の日程がいよいよ公表された。(詳細な日程は二宮清純氏のスポーツコミュニケーションやアイランドリーグ公式サイトなどで公開中)昨年との比較も踏まえて、何回かに分けて今年の日程について考えてみたい。日程の概要を見てみると、今年は前期・後期の2シーズン制を取ることとなった。試合数は昨年同様に180試合を予定している。公式発表という形ではなかったものの、関係者等が発言していたとおりである。昨年はシーズン中にファンから「中止の試合はどうなるのか?」という声があがったが、結局なんとかほぼ全試合を消化することができた。今年の場合は前後期になる結果、まず前期終了時点(予定では7月2日)で45試合を消化する必要がある。さらに後期も10月7日開始予定のリーグチャンピオンシップまでに後期45試合の消化をしなければならなくなる。予備日として前期については前期終了から後期開始までの4日間、後期については後期終了からリーグチャンピオンシップまでの5日間を当てることが可能である。しかし昨年は179試合開催したが中止が24試合発生している。つまり前期(又は後期)の90試合で考えると単純計算では12試合程度は中止になると思われる。1日に2試合開催※できるので、前期・後期でそれぞれ最低6日は予備日が必要である。つまり上記の4日間や5日間は予備日としてはおそらく少なすぎる。あくまで確率なので余分が必要であり、さらに連戦を避ける意味からも10日程度の予備日が理想であった。予備日が少ないために、中止となれば早めに代替試合を行う必要がある。代替試合が行われるときは開催日時・場所についてしっかり広報する必要があることはいうまでもない。※ダブルヘッダーではなく、例えば「FDvsIS」と「OGvsMP」の2試合ということです。
2006.02.18
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11月19日に高知東部球場で行われたIL選抜とNPBのオリックスバファローズ(以下Bs)との交流戦は2-6でIL選抜が惜しくも敗れた。点差だけ見ても大敗と言うわけではなく、安打数では全くの互角と実力的に大きな差はないことを証明できた。ところでIL選抜と対戦したBs選手の実力がどうか、つまりいわゆる2軍級であるかどうかが気になり調べてみた。まず野手陣だがBs公式サイトの選手成績によると、スタメン9人のうち、2005年に1軍で出場がない選手はわずか1人である。さらに個々に見ると4番の後藤選手は107試合に出場し96安打、打率.295、1番の早川選手も出場87試合・50安打・打率.282と間違いなく主力選手である。ほかの選手も1軍の出場は少ないものの2軍ではかなり活躍している選手が多い。期待されているからこそ、高知でキャンプに参加しているのだから当然である。一方投手だが、先発は阿部投手。松山商業高校出身の21歳、つまりMP西山投手の後輩である。2002年のドラフト4巡目。かなり将来を期待されており、彼を応援する個人サイトの同盟まで存在する。彼からILの選手が7安打を打ち、2点を奪ったことはILが名実ともに十分プロ野球を名乗れることを証明するものである。ただ、アイランドリーガー約100人のうち、選抜された選手で構成したチームであることも事実である。ILに入ったことだけで満足している選手もいるという話が各チームの監督からも語られている。トライアウトによって新入団選手が入る一方、(NPBに指名される)可能性や意欲のない選手が少なからずリーグを去ることになる。本当に残念なことであるが、実力の世界だから仕方のないことである。今年のトライアウトは参加費を有料にしたことで、本当に意欲のある選手だけが少数精鋭で集まっているとのことである。じっくり実力・可能性を見て(これはILの所属選手との契約解除にも共通である)、新人選手を選抜してほしいと思う。そして来年こそ、ドラフト会議でILの選手が指名されることを祈る。
2005.11.20
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IL選手の指名が注目されていた今日のドラフト会議だったが、残念ながらIL選手からの指名はないままに終了してしまった。ILファンとして本当に残念なことである。今年のドラフトで栂野という選手が横浜入りをを希望していたが、巨人がウェーバー順が先であることを利用して強行指名するといわれていた。(実際指名した)この強行指名に対し横浜が、報復として巨人入りを希望していた越智選手を強行指名すると伝えられていた。しかしこれは見送られた。理由は以下の通りらしい。ここに来て横浜関係者は「早稲田とケンカはできない」とこぼす。巨人と相思相愛の越智を指名することで、今後の横浜と早大の関係に、悪影響を及ぼすのを危ぐ。(日刊スポーツ11月18日の記事より)実力を越えた「球団との関係」が指名の要素であることを伺わせる記事である。今年ILは初めての指名対象だった。つまり関係はゼロであると言える。一方でILはヤクルトのキャンプにMPの選手が参加したり、オリックス・バファローズとの交流戦など、少しずつ関係を作り始めることはできている。交流試合や練習でILの実力を見せるとともに、来年以降の指名にむけて十分な関係作りができることを希望する。もうひとつ興味深い記事を見つけたのでご紹介。プロ入り前に指名漏れの苦い経験があり、「ドラフト候補と2回言われた」と苦笑いで当時を振り返る新監督。(共同通信社 11月18日の記事より)ヤクルトの古田監督が今日のドラフトの感想を求められての記事である。ILの選手達はいままでもスターとしてではなく、逆境に負けず努力してきた。我々が思う以上にたくましく「来年こそは」の思いで努力してくれることを期待し、その姿を来シーズンも応援したい。
2005.11.18
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やや旧聞に属するが、今シーズンのILの収支は計画通りにはならず、額は不明であるが赤字であることが発表されている。10月19日の時点で石毛代表が記者会見で表明したものであり、発表した人物・状況から見て間違いないものと思われる。(10月20日付四国新聞の記事参照)一方、同じ席上で石毛代表はドラフト会議に向けて、実名を挙げて6人程度は可能性があると述べている。(同日付四国新聞の記事参照)ご存知の方もいらっしゃるかと思うが、ドラフトでILの選手が指名を受けた場合、その契約金の2割はILが受け取る※1ことになっている。その一部は全4チームの監督・コーチに出来高として支払われる※2が、ある程度(おそらくかなりの部分)はILの収益となる。現在の報道(予想)ではいずれにせよ中位での指名となる見込みで契約金はおそらく1人あたり3000万円~4000万円程度となろう。もし石毛代表の言う6人が全員ドラフト指名を受け、NPBの球団と契約すれば、契約金の総額は約2億円となる。この場合ならILに4000万円の収入があることになる。以上のことからわかるのは、10月19日時点でのILの赤字見込みは少なくとも4000万円以上あるということである。来期は少しでも黒字を目指していただきたいと思うが、なんと言っても試合を見に行くファンが増えることが何よりの収入につながる。例えば4000万円は当日券4万人分ということである。一方で支出を考えると、4000万円は一人あたり22万円(シーズン中)の選手給料の2ヶ月分である。(22万円×約100人×2ヶ月)やはり収入のためには観客数の増加が不可欠である。観客が増加すれば広告効果も高まり、当然スポンサーも増えるだろう。支出は人件費をなんとかする必要がある…が、現在でもかなり選手は低賃金であり、特に十分な食事ができなければプレーに影響が出てしまう。もし給料を減らすのであれば、食事については現金ではない支給の必要性を強く感じる。寮を設けるという計画もあるようだが、実現すれば併せて食事の提供を期待する。※1 二宮 清純氏のサイト「スポーツコミュニケーションズ」 ILについての対談(7月22日付掲載分)による※2 二宮 清純氏のサイト「週刊 シミズオクトSPORTS」 スポーツGメン’05 第5回 四国独立リーグの課題と可能性 (5月13日付掲載分)による
2005.11.05
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昨日の得点とは表裏一体の関係になる失点のイニング別データは以下の通りである。イニング別失点表イニング→↓チーム名123456789FD202442342429362617IS303328475132282723OG371927192630363723MP294635334153322225太字は最大、斜字は最小対戦チーム別のデータについては、煩雑になるためここに掲載することは省略する。チームごとに気づいたことや、極端な数値について述べる。ここでは失点について記載するが、もちろん得点に関する記載として読みかえることもできる。1.FDについてまず立ち上がりが安定していることがわかるが、特にOGには1回はわずか2失点である。一方MPには13失点している。失点の多い3回は3チームにまんべんなく失点している。9回の17失点のうち、13失点はISによるものである。逆にMPは1失点と完全に抑えている。ISを抑えているのは8回で、3失点しかしていない。他チームと比較して5回以降が安定しており、中継ぎ投手陣の層の厚さがうかがえる。2.ISについて4、5回が特に失点が多い。対戦チーム別に見ると4回はFDに対して8失点と抑えているが、OGは19失点MPは20失点である。一方5回はOG9失点に対し、FD24失点MP18失点である。対戦3チームともこの4回か5回に失点のピークがあるので、来年の課題である。ちなみに9回はどのチームにもまんべんなく失点している。6回以降が安定しており、FD同様中継ぎ投手陣が充実している印象を受ける。3.OGについて初回と、7、8回に失点のピークがある。初回はどのチームもまんべんなく失点しているが、7、8回はISがそれぞれ23点、17点とやや集中している。最優秀防御率の松尾投手が抑えをしていたのに、9回の失点が比較的多いのは意外であるが、さらに意外なのはその失点のうち11点をISではなくFDが占めていることである。(ISには8失点)立ち上がりがやや不安定なものの、先発陣の力を感じる。4.MPについて2回・5回の失点はまんべんなく失点しているが、6回はそのほぼ半分27点をFDで失点している。先発のふんばりどころの回であり、比較的強力な先発投手が多いイメージがあるので、来年の奮起を期待したい。8回はFDを4失点と抑えている。9回はやはりISに15失点されている。MPもどちらかと言えば先発が安定しているように思われる。
2005.10.25
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それぞれのチームはどのイニングの得点が多いのか。そしてサヨナラ勝ちの多いISはイメージ通り最終回の得点が多いのか。4チームのイニング別得点は以下の通りとなった。イニング別得点表イニング→↓チーム名123456789FD403934324439251825IS262645183040513236OG123526332931263315MP382227493933322912太字は最大、斜字は最小ISは9回を見ると他チームに比べてかなり多い。MPの同じく9回と比較すると3倍である。しかし他のイニングの得点と比較するとそれほど多くなく、最も多い7回の約7割に過ぎない。しかしこの表には重大な落とし穴があって、最終回は他のイニングより攻撃の機会が少ないのである。つまり後攻のチーム(ホーム)が9回表の時点でリードしていれば、その裏の攻撃はないということである。さらにサヨナラ勝ちとなれば逆転した時点で試合終了となり、その後さらに入っていたかもしれない得点は当然計算されない。ISが9回に攻撃を全く行わなかった試合は17試合ある※1ので本来であればかなり多い数字※2になる。なおその他についてはご覧頂いている方の応援しているチームまたライバルについて感想を持っていただきたい。(明日は失点編の予定です)※1 他チームの9回に攻撃を全く行わなかった試合数はFD23試合、OG20試合、MP22試合である。ISは17試合で最も少ないが、サヨナラ試合(7試合)を含まないためである。※2 他のイニング同様毎試合3アウトまで攻撃し、かつサヨナラの試合でそれ以降は点が入らないと仮定した場合計算上およそ44点となる。
2005.10.24
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前期では逆転に強くで、今期最終戦もサヨナラ勝ちしたISだったが、通算の結果では以下の表の通りである。チーム名逆転勝逆転負FD1610IS1410OG1310MP821逆転勝ちはなんとFDが一番多かった。サヨナラ勝ちを7回もしているISなのに、イメージとデータが合わない。実はサヨナラでも逆転、すなわちリードされた状態から得点を入れてリードを奪う形ではなく、同点の状態から1点入れて勝つ試合がある。事実最終戦も1-1の同点からのサヨナラ勝ちである。ISは最終回の得点が多いのかもしれない。(イニング別得失点も集計中なので、まとまり次第またとりあげます。)IS主役じゃないですね…。
2005.10.21
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先制した試合数はFD46試合、IS44試合、OG39試合、MP45試合と、それほどの差はない。実力が伯仲していることを示すものである。ところが、先制した試合での成績は以下の通り大きな差がある。先制した試合の勝敗表チーム名先制試合数勝負分勝率FD463466.850IS443095.769OG392586.757MP4525155.625先制で得たリードを守って勝つというFDの特徴が見える。優勝決定日の記事でとりあげたが、継投でリードを守り優勝したということである。この投手陣を支えた宮本捕手がシーズンMVPを獲得したのは象徴的である。他のチームで印象的なのはMPの15敗であるが、実は前期の特徴で取り上げた通り、前期だけで11敗していた。中期以降は先制試合に弱いという点を克服したといえよう。接戦が多い事について先日触れたとおり、各チームの実力の差はそれほど大きくない。来年は前期・後期制で行われることが発表されたが、45試合ずつ区切る事により前期と後期でちがう優勝チームとなる可能性は高いと思われる。また、優勝争いという試練を体験できる機会が増えることは選手にとって良いことである。またファンにとっても楽しみが増えるのは間違いないだろう。
2005.10.20
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なんとか四国アイランドリーグ初年度の全日程が終了した。各地のホーム最終ゲームは入場無料ということもあり、いずれの球場も大いに盛り上がったようである。盛り上がり・動員数という点から見ると初年度としては上々であったが、ある新聞によると収支面ではやや苦しかったようである。来年以降は試合の十分な周知と、試合時間・開催場所の工夫が必要でないかと思われる。ご存知のとおり、初年度の優勝はFDであった。今年のFDを守りという視点で分析してみたい。(山ちゃんありがとうございました。)まず、文字通り「守備」という点において、無失策の試合数とその勝敗を4チームで比較してみると下の表の通りである。無失策試合数と成績チーム名無失策試合数勝負分貯金/借金FD3622122+10IS229940OG3216124+4MP3211138-2無失策試合数はFDが最も多い。少ない選手とDH制のため、異なる守備位置でのプレーが比較的多い中で、各選手が守備を確実にできているということであろう。なおFDは他チームに比べデーゲームが多いというのも一因であると思われる。また、無失策試合の成績を見ると、FDの貯金15の2/3は無失策試合によるものである。守りがしっかりした試合ではリズムがよいので、チーム全体によい影響があるのだろう。シーズン終盤でも、しばしば失策の多い試合が見られた。10月14日のIS対MP戦の1試合両チームエラー合計9は今シーズン最多である。来期以降は守備の確実性をより上げてもらいたいと願う。次に各チームの接戦の試合成績を比較してみる。つまり、少ないリードを守って勝った試合である。2点差以内の試合の成績は以下の通りである。接戦での成績チーム名試合数勝負貯金/借金FD442717+10IS392019+1OG441826-8MP411922-3(引き分け除く)前期終了時FDは9勝8敗であったことを考えると打線が不調であった8月以降は接戦で勝ちを重ねていったことがよくわかる。FDは8月に9勝しているが、全て3点差以内で勝っており、うち7勝は2点差以内である。他のチームではOGの中期以降の接戦での弱さが目立つ。中期以降だけでは10勝21敗と大きく負け越している。1位から最下位までは13.5ゲーム差であったが、引き分けも含めると半数以上が接戦であり、各チームの実力差はそれほど大きくない。さらにドラフトでの指名や契約解除による退団・トライアウトによる入団などで選手の入れ替えがあるので、来年どのチームが優勝するかはわからない。しかし、FDの藤城監督が言うように優勝争いをすること、そしてプレッシャーを乗り越え優勝することは間違いなく選手にとってプラスである。来年も熱い戦いを期待したい。
2005.10.18
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2005年4月29日に坊ちゃんスタジアムで開幕した四国アイランドリーグ。ついに今日、初代チャンピオンが高知ファイティングドッグスに決定した。一時はOG・ISに首位を明け渡した事もあったが、最後は一気に逃げきった。このサイトでもとりあげたが高梨投手をケガで欠き、中期以降厳しい戦いが予想されたが、投手が一丸となり(FDは他チームより継投が多い※1)厳しい暑さの中で行われたデーゲームが続く8月を乗り越えた。一方8月には調子の出なかった打線がISとの優勝争いが激化して以降は好調を取り戻して、それまでの恩返しをするように投手陣を助けた※2。本当に投打のかみ合った優勝するにふさわしいチームであった。またデーゲーム、しかもしばしば平日にもかかわらず、球場に足を運ぶ熱心なファンがおり、地域とともに勝ち取った栄冠である。しかし、戦いはまだまだ続く。優勝はチームを応援するファンにとっては大きな喜びであるが、選手には別の大きな目標がある。その目標に向かってがんばってほしい。※1 10月9日までに延べ登板人数で、IS213人OG213人MP209人に対してFDは246人の投手が登板している。※2 ISとゲーム差1がついた9月13日以降今日まで1試合平均4.7点である。ILでは脅威的な数値である。なお同じ期間の失点は1試合平均3点。
2005.10.10
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途中加入選手は、当然加入以降の試合にしか出られない。最も早く加入した選手でも中期の初めからであり、その時点でILは既に35試合程度消化していた。従って規定打席数や規定投球回を満たすのはかなり難しい。またその時点ではスタメンがある程度固定されている中で、出場機会を得るという戦いを勝たなければプレーさえできない。個々の選手の成績はデータラボを参照頂ければわかるので、このサイトでは各途中加入選手がどのくらい出場できたかにしぼって検証してみたい。途中加入選手の出場チーム選手名ポジション試合投球回規定到達%82試合換算MP近平省悟投手4562回137%112回FD窪内悟人投手4534回2/377%63回IS番場由樹投手3336回2/3111%91回IS井上勇太投手333回1/310%8回チーム選手名ポジション試合打数規定到達%82試合換算FD岩崎和也外野手4522打数17%39打数IS野呂昌平外野手45119打数94%215打数IS加藤康志捕手456打数5%11打数OG宮本竜太内野手3743打数41%94打数OG高下 沢内野手2923打数28%64打数表の見方「試合」は選手加入日以降の所属チームの試合数。(出場試合数ではない)「規定到達%」は、この「試合」を基準とした規定投球回または規定打数の到達率。なお規定打数は「試合数×2.8」で計算。(本来の「規定打席数」は試合数×3.1)「82試合換算」は、規定到達率を元に、シーズン当初から登録されていたと仮定した場合の10月6日の推定値。※表は10月6日終了時点。投手は投高打低のILを象徴するように、出場機会にめぐまれている。成績を見てもそれぞれ活躍している。ISの井上投手は若いので、今後に期待したい。一方野手はあまり出場機会に恵まれていない。その中でもISの野呂選手は先発出場数も45試合中42試合と、ほぼスタメンの座を獲得している。今シーズンも間もなく終了する。来年もILに残るならば、1シーズンをフルに活躍し、チームをリードするような選手になってほしい。しかし約1ヶ月後にはトライアウトも始まり、新たなライバル達との戦いが待っている。まだまだ全ての選手の戦いは終わらない。
2005.10.06
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四国アイランドリーグ情報局で投手の最多勝争いが話題になっている。10月3日にOGの捻金投手が9勝目を上げ、なんとか最多勝争いに踏みとどまった。有力と思われる5投手の最近の登板、及び先発時の打線の援護をまとめてみた。予想の参考にして頂きたい。なお1:IS角野投手の先発復帰があるかどうか、2:優勝争いでFD相原投手のスクランブル登板があるか、3:最下位争いで、MPとOGの3投手のスクランブル登板があるか、が注目される。最多勝有力投手データチーム/投手名前々回前回先発勝負勝負無幻勝数先発時平均得点IS角野雅俊10/1中1回2/310/3抑1回21109203.3OG伊藤秀範9/29抑1回10/2先8回23108502.5MP西山道隆9/24先7回●9/30抑2回1/317107003.3FD相原 雅也9/23先9回○9/29先9回○2498703.0OG捻金孝行9/30中1回10/3先9回○1894502.7表の見方前々回・前回の登板:上段は登板日。下段は先=先発、中=中継ぎ、抑=抑え(いわゆる「完了」)、その後の数字はイニング数。○=勝ち投手、●=負け投手(※セーブは表示していません)勝負無:先発したが勝ち負けがつかなかった試合数幻勝数:勝ち投手の権利がある状態で、マウンドを下りたが、その後追いつかれるなどで勝ち投手の権利がなくなった試合数。所属チームの中継ぎ・抑え投手の能力が表れる(はずであったが、そういう試合はなかった)。先発時平均得点:その投手が先発したときのチームの得点。他の投手に替わった後の得点も全て含まれるため注意。
2005.10.03
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8月まではOGと首位争いをし、現在はISとの優勝争いをしているFD。一時はISを1ゲーム差で追う時もあった。しかし首位に並ばれると危機感からか底力を発揮し、特に首位を取り返してからが非常に強い。例えば7月6日にOGから首位を奪回して以降2連勝し前期終了。その後は中期開幕すぐOGに連敗するなどで、8月7日に再度同率首位で並ばれるが、その後は8月9日から13日に引き分けを挟む4連勝。この間OGは4連敗で、一気に首位戦線脱落。代わって前期末から破竹の快進撃のISに追いつかれ、9月12日には1ゲーム差の2位となるが、9月13日首位を取り返すと、劇的な逆転勝ちもあり9勝2敗。一瞬は首位に並ばれるものの、首位に返り咲くとその後は一気に引き離すFD。ISは追いついてからが本当の戦いとなる。一応最短マジック点灯は10月6日であるがまだ予断を許さない。10月10日の直接対決あたりで、はっきりするのではないかと思われる。初年度のILも残りあとわずか。最後まで目が離せない。
2005.09.30
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日ごろ、こちらのサイトをご覧いただきましてありがとうございます。初めての皆さんははじめまして、今後よろしくお願いします。今日はご覧に皆さんにお願いがあります。近日中にも途中加入選手についての記事を書きたいと思っておりますが、一部の選手は正式な加入日が公式サイトになく、困っております。下に公式サイトでの掲載分と、公式サイト未掲載で把握できている途中加入選手(ISの投手2名)の一覧を作りました。そこで、<1>ISの2投手の加入日<2>この表でもれている選手とその加入日<3>この表に掲載されたデータの間違いについて、ご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。教えていただきたいのは初出場の日ではなく、いわゆる「登録日」でこの日以降なら出場可能である、という日です。お返事はこの日記に対するコメントでいただければと思います。T.Aさんのデータラボにも加入日がありませんので頂いたデータ(選手加入日など)はデータラボにも掲載されることになると思います。特にISサポーターの方はよろしくお願いします。途中加入選手所属チーム選手名ポジション加入日MP近平省悟投手7月30日FD窪内悟人投手7月30日FD岩崎和也外野手7月30日IS野呂昌平外野手7月30日IS加藤康志捕手7月30日OG宮本竜太内野手8月11日OG高下 沢内野手8月23日IS井上勇太投手8月16日IS番場由樹投手8月16日
2005.09.28
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初代のIL優勝をかけた熱い戦いが先週末あったが、一方ではILの初代最下位を脱する争いも白熱している。現在はMPが最下位である。またOGは何度か最下位の危機にあったものの、今のところ3位でとどまっている。優勝争い同様、この2チームも直接対決を多く残しており、どちらが最下位を脱するかは直接対決の結果に大きく左右される。直接対決の成績はMPが13勝8敗3分とリードしている。両チーム対戦時の主なデータは以下の通りである。1試合あたりの成績項目OGMP得点2.793.29打率.222.2501得点あたりの安打2.582.44盗塁1.170.42失策1.041.21それぞれのチームの平均値についてはデータラボのデータを参照頂きたいが、MPのOG対戦打率は全チームの打率.239より高い。また、OGは盗塁数・失策数で上回るものの、勝ちにつながらないということが問題である。MPは先制すればMPの9勝5敗となっている。しかし、OGが先制した試合9試合の成績はOGの3勝4敗2分で先制したからと言って勝てるとは限らない。中期以降は、先制したチームがそのまま勝つことが多いので、なんとか先制点をとることが勝利への道であろう。
2005.09.26
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「野球は点取りゲーム」であり、得点が多ければ勝ちである。得点が多ければ多いほど勝つ確率も上がるはずである。しかし、得点と勝敗の関係は意外と複雑である。下の表は9月19日終了時点までの各チームの得点と勝敗の関係である。得点別勝敗表チーム名FDISOGMP得点勝負分勝負分勝負分勝負分0*132*123*104*2112302813101290210663353424155351231193064144017102502415110711410311681140140210071002103010018210101100101900020000020010~200100000400現在首位争いをしている2チームをみると、FDは2点取って接戦を勝つ、ISは4、5点とって勝つことで貯金しているのだと言える。FDは1点しか取れない試合が少ないことも首位の理由である。得点別に見ると、まず得点が2点だった試合では、MPはかなり負け越している。MPは無得点の試合が他チームに比べ非常に少ない。しかし他のチームが無得点で負けた試合数以上に、2点取ったが負けてしまった試合が多いことがわかる。他の3チームは2点取れば5割近い勝率で、FDは勝ち越してさえいる。(ちなみに、FDの藤城監督の背番号は22)「まず2点」が勝負できるかどうかのラインであろう。得点が3点の場合は全チームが勝ち越しているが、特にOGは勝った29試合のうち、およそ3分の1は3点取って勝っている(ちなみに、OGの芦沢監督の背番号は3)。極端なエラーなどがない限り、3点取るとやや優勢になるといえよう。しかし、得点が4点になると、OGとMPは勝てていない。つまりこの2チームは4点取るときには、それ以上の失点をしてしまっていることが多いということである。4点以上は打撃戦になりがちといえよう。そして5点以上取ると、ILではかなり優勢と言える。逆に先発投手陣は5点以上失点すれば「試合を壊した」と言われてしまうレベルである。来期になると、ある程度の選手が入れ替わるため、打撃と投手のバランスが変わる可能性があるが、来年も3点前後をめぐる攻防になるだろう。
2005.09.21
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来年のドラフトに向けて、IL周辺も騒がしくなっているようである。今年は特に投手の指名が有力視されているようである。MPの西山投手の連続完封は大きなアピールとなるかもしれない。ところで、各チームの完封を含む無失点試合の数をまとめてみると以下の通りである。無失点試合数チーム名無失点試合(うち完封)前期中期以降OGMPFDISOG15(7)87※177MP12(12)395※43FD10(7)3742※4IS7(5)34403※表の説明:カッコ内の完封は無失点試合のうち、完投であった試合数です。右部のチーム別成績は、横に無失点試合数を見ます。例えば OGはMPを1試合、FDを7試合、ISを7試合無失点に封じたということです。縦に見るとチームの無得点試合の数になります。おもしろいのは、MPの無失点試合は全て完封(ひとりの投手が投げきった)であるということである。MPの西田監督は元外野手であるが、PL学園時代は投手だった(このときのキャッチャーは現阪神2軍監督の木戸氏。出典:ウィキペディア)。無失点の投手が交代させられる悔しさを知っていて、投手を変えないのだろうか。逆にOGの無失点試合は継投によるものが多い。OGの芦沢監督はキャッチャー出身であり、替え際を見極めているのかもしれない。また、抑えの松尾投手の存在も大きく、継投した8試合のうち6試合は松尾投手が締めている。同様にFDの継投3試合は全て赤井投手が締めている。スタミナ、精神力、技術が伴ってこそ完封は達成されるものである。投高打低のILとはいえ、完封の達成はそう簡単ではない。それでも完封経験投手は全部で15人いる。ILの投手のレベルの高さを示すデータであろう。(各投手の完封数はデータラボの投手別成績で、「完封数順」を表示下さい)
2005.09.14
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引き分けを挟む4連敗中のFDが、引き分けを挟み5連勝中のISに首位を明け渡した。首位明け渡しは7月5日以来68日ぶりのことである。(8月7日の同率首位を除く)そしてゲーム差をつけての首位奪取は初めてである。(下線部訂正しました。末尾参照。)ISは中期以降今日(9月11日)まで17勝7敗5分、勝率.708と圧倒的な成績である。対戦全チームに勝ち越しており、特にMPは7勝1敗とお得意様になっている。また、ホーム、アウェイ別でもホーム7勝2敗2分、アウェイ10勝5敗3分(但し室戸はアウェイ扱い)と、前期わずか1勝だったアウェイ戦でも、好成績を残している。ホームアウェイ別に、1試合平均の攻撃・走塁、守備・投手のさまざまな数値をまとめると以下のようになる。1試合あたりの成績攻撃・走塁部門項目全試合ホームアウェイ得点3.363.823.06打率.227.230.2261得点あたりの安打2.111.812.35盗塁1.461.451.47守備・投手部門失点2.392.552.29被打率.203.189.2121失点あたりの被安打2.712.422.92被盗塁数0.610.810.47失策1.171.640.88※7月30日~9月10日の28試合分。但し室戸はアウェイ扱い。太字の方が好成績。まず攻撃・走塁を見ると、打率・盗塁ともにホーム・アウェイ関係なく結果を残している。得点ではアウェイでは若干効率は落ちるが、それをカバーするようにアウェイでは失点が少ない。しかし、被打率をみるとアウェイのほうがヒットを打たれやすい結果が出ている。それでも失点が少ない原因はエラーが少なく、盗塁もされていないためであるということがわかる。いわば守りが粘り強いチームである。ちなみに首位交代の結果、残り試合の関係でMPが自力でISを逆転する可能性があり、逆にOGは9月12日の試合でISに負けるとOGが自力でISを逆転できなくなる(自力優勝消滅?)ことになった。訂正:(誤)首位交代は6月30日以来73日 ↓ (正)首位明け渡しは7月5日以来68日(9月13日AM2:00訂正しました。お詫びします。)
2005.09.11
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速報によると、9月9日のIS対FD戦でISが5点差を逆転して勝利した。5点差を逆転勝利したのは新記録である。今まで最大の点差を逆転した試合は6月18日のFD対MP戦(途中MP4-1FD→結果MP4-6FD)と、8月2日のOG対IS戦(途中OG3-0IS→結果OG3-7IS)で3点差を逆転したものであった。(なお、8月27日のMP対OGでは、最終結果は引分だがMPが4点差を一時逆転している。)今日の逆転は、ISにとって今後の試合の大きな自信になると思われる。一方FDはセーブ数トップの赤井投手が打たれたことを引きずるのではなく、普通の1敗として反省し、明日以降戦ってほしい。なお一方のOG対MP戦では、OGの抑えである松尾投手が初先発しMPを完封。援護に恵まれず勝ちこそ付かなかったものの、MPを完封した2人目の投手となった。残り試合が30試合を切り、来年の飛躍に向けて残されたアピールの機会が少なくなってきた。また優勝争いも大詰めである。現在はFDが首位であるが、他のチームの逆転優勝を再び(1回目は8月16日付。)考えてみたい。仮定として、今後FDが残り試合25試合を5割(11勝11敗3分)で乗り切るとした場合、41勝34敗15分で勝率.547となる。8月8日付で書いた通り、FDは貯金が開幕の連勝以降ほとんど増えていない。また中期も勝率は5割であった(8月30日付参照)ことも考えると、引き分けはともかくおそらくこの数値に近くなると思われる。この場合他チームはどのくらいの成績で戦えば逆転できるかは、下の表の通りである。逆転優勝に必要な成績チーム名残り試合数勝ち負け引分最終成績IS271410342勝34敗14分(.552)OG26177243勝35敗12分(.551)MP26213244勝35敗11分(.556)(9月9日終了時点、以下同様。なお、残り試合が偶数のチームは2試合、奇数のチームは3試合の引分をすると仮定した。)FDが5割という仮定の上であるが、少し絞られたのではないかという印象がある。下位2チームは早期の5割復帰を目標にすべきであろう。そして全てのチーム・選手に言える事は、なによりリーグの目的であるNPBへのアピールをしなければならない。また来年以降のためにもレベルの高いゲームを見せてほしい。地元のファンやメディアからもっと注目されなければ、リーグの経営が成立しないことにもなりかねない。
2005.09.09
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まずFDは打率・得点がワーストなのに、という点で勝率5割は意外である。原因は今まで述べた通り、接戦に強かった(8月29日参照)、エラーが少なかった(8月31日参照)であるが、加えてホームで強かったことを挙げておきたい。中期はホームで6勝3敗4分である。推測の域を過ぎないが猛暑の午後2時から始まる試合に、当日県外から乗り込んでくるチームと、迎え撃つチームではやはり精神的・時間的な差(アドバンテージといってもよいだろう)がかなりついたのではないかと思う。(暑さではなく)「熱さ」に対する「慣れ」と「対策」が効を奏したのかもしれない。野田トレーナーのおかげ、かもしれない。一方のMPは失礼ながら前期最下位なのに5割という意外である。この原因は投手力によるものである。前期MPは無失点試合が3試合だった。少ないように思われるかもしれないが、ほとんどのチームは、1チームの例外を除き、前期の無失点試合は3試合である。唯一の例外は、投手力のOG。前期は8試合も無失点試合を記録していた。ところが中期はMPが無失点試合7と4チーム中最も多い。これに連続得点試合記録60を誇る打線がプラスされれば5割キープなど朝飯前であったと思われる。(ちなみに前期8試合の無失点試合を記録したOGは中期は4試合に減る。)今後の戦いの上で、両チームの気になる点を挙げるとすれば、まずFDはやはりその打線である。打率もさることながら、1点当たりの安打数、すなわち1点取るために何本のヒットが必要かが2.92と効率が悪い。(ISは2.04、MP・OGは約2.5)9月5日現在FDとISのゲーム差は2.5だが、中期は両チームの貯金差が5、つまり2.5ゲーム分詰められる可能性が十分にあるということである。直接対決が多く残っているため、本当に最後までもつれると思われる。MPは守備(8月31日参照)である。1試合2エラー以上が中期で12試合(もちろん4チーム中最多)あり、そのうち勝ったのはわずか1試合である。勝敗だけでなく集客面においても、エラーが多いというのはマイナスである。打てて、投げれる、でも守れず、勝てないというのではせっかくつかんだ多くのファンの心が離れるかもしれない。ホームではほぼ確実に1000人を超える動員ができるチームなので、より堅実なそして魅せる試合をしてほしい。
2005.09.06
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