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この日は湯河原・幕岩の予定が、突然伊豆・城山になってしまった。私は40年ほど前に2、3回行ったことを記憶しているだけでの岩場である。同行者も25年ぶりとかで、参加者の4人が実質的には初めての岩場であった。知らないということで家を暗いうちに出た。そのおかげで渋滞もなくスムーズに南壁基部に付けた。ちょうど1組が登攀の準備をしていた。 最初に取り付いたのは西南カンテで、同ルートを懸垂で下った。その後下部のショートルートを登った。この日は幕山公園での山岳会のイベントに参加しなければならないので、早い時間に切り上げた。 帰宅後、昔の山ノートを取り出し、城山の記録を読んでみた。最初の時は前夜に狩野川の河原にビバークしたが、夜明け前に強い雨になってしまい公園に逃げ込んだこと。南壁基部でのビバークや、3月なのに暑さに負けて早々と登攀を止めてしまったこと。等々の完全に忘却のかなたに去ってしまったことが書かれていた。
2010.01.31
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週末は遠出が面倒になってしまい宝永山に行った。宝永山登山口まで自宅から1時間半ほどで行けるので冬には価値ある山だ。富士山の寄生した低い山と思っている人は一度冬に登ってみるとよい。短時間で冬山が味わえるという宝永山の価値に気づくかもしれない。 先月に御殿場口側から往復したので、今回は双子山中間コル~小天狗塚~御殿庭~第3火口~第1火口経由で山頂に立つというルートにした。雪が深いと歩き応えのあるルートである。しかし、思ったより雪が少なかった。我が家から見る富士山は十分に白いのだが、山麓に着くと南面は黒々として冬の富士とは思えない姿になっていた。 それでも終日雲の出ない天候に恵まれて山は楽しめた。宝永山山頂からは双子山目がけて一直線のラインを下った。標高差700mのほとんどが凍った砂の斜面だった。双子山の山腹に下りるとやっと冬らしい雪が残っていた。メンバーの一人が雪を求めて遠回りしてこの斜面を歩いていた。(写真)
2010.01.25
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思い立って気楽にすぐ行ける場所は貴重だ。広沢寺の弁天岩は家から近く、歩く距離も短く、気楽に行ける場所のひとつだ。今日は特に何も用事がなかったので、広沢寺へ行くと言うパーティーに突然ちょっとの時間だけ強引に入らせてもらった。 暖かいというような日ではなかったが、日のあたる岩場を登るとすぐに体は温まった。しかし日陰のルートに入ると気温はまだまだ低いと言うことを知らされた。2、3往復して仲間たちのセルフレスキューの訓練に勝手な口出しをしていると昼近くになってしまった。長居は初めからするつもりはなく、一人早目に帰らせてもらった。
2010.01.23
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峰ノ松目沢出合で登攀の準備をした。快晴無風の穏やかな冬の日だ。もう柔らかだが暖かそうな陽がすぐそこまで来ているが、ここはまだ日陰になっている。寒い。一重のアイスクライミング用の靴のためか足の指先が痛いように冷たい。 歩き始めるとすぐに陽を受けた。この沢は日当たりがよいのが取り柄であり欠点だ。朝の寒さがうそのように暖かくなり、1歩ごとにアイゼンが雪団子となった。背後の阿弥陀岳が登るに従って存在感を増した。 上まで抜けるつもりがないのでリードの練習をしたりしてアイスクライミングを楽しみながら登った。体力のない私にとって急で落ち着かない雪面の登高は苦しいが、所々に現れる凍った滝の淡い青、その先の濃い青色の空の色には心癒された。今シーズン初めての雪山となったパートナーが「やはり雪山はいい」と何度も口にした。
2010.01.18
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2日間を八ヶ岳の広河原沢に過ごした。厳冬期のこの季節、吹きっさらしの高山の稜線を歩く気持ちが弱く、風のあたらない沢筋でのアイスクライミングとなってしまった。 1日目は右俣のクリスマスルンゼに向かった。3パーティーほどが集まり混雑していた。朝発ちだったために時間も少なく、ちょっと氷に触れただけとなった。 2日目は風もなく穏やかな晴天となった。左俣に入ったが、よく踏まれたトレースのおかげで楽をさせてもらった。小さな滝の連続にアイスクライミングの楽しさを味わった。下の大滝から中央稜に向かうと、雪が深かった。やっとのことで中央稜に這い上がると中央アルプスから北アルプスの展望が広がった。中央稜にもトレースはなかったが、もうこからは下りなので他人のトレースは必要ない。この方がかえって山らしくてよかった。
2010.01.12
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今年の山は昨年に続いて富士山麓の双子山からになった。太郎坊入口に車を停め、幕岩から上塚に登り、御殿場口登山道側に下るという周回コースだ。半日で終わってしまうコースだが、短い中に樹林、沢、疎林、雪原などと変化があって、マイ・フェイバリット・ルートのひとつである。 年が変わって関東南部では晴天が続いている。もちろん富士山も日常的に見えていて、この日も晴天を疑わなかった。事実、家を出たときには富士山は見えていた。ところが登山口に近づくと厚い雲の中に入ってしまった。それでもガスの中の登山にも晴天にはない何かがあるのではと平静さを装った。 やはり正月である。登山口には何台かの車が停まっていて、トレースもあった。雪は新五合目から出てきた。樹林帯を巻いて砂沢に入ると雪も増えて冬山らしくなった。幕岩を巻き、カラマツの疎林に入るとガスに包まれた。カラマツには小さな霧氷が付いていた。四辻で、ここからは雪が固いのではと思いアイゼンを付けた。山頂に近づくと雪が飛ばされていて、草原のままだった。さすがに山頂まで登ると風が冷たい。休まずに下塚とのコルに下った。 上塚と下塚とのコルは窪地状になっていて風がない。休んでいると霧が流され上塚の山頂まで見えそうになった。御殿場口の大斜面に入ると、一瞬だけ富士山の山頂が見えた。晴れるかと少し待ったが、また濃い霧に閉ざされてしまった。登って来るボードを背負う単独の男性に「雪が少ないですね」と声をかけると、無言のまま顔が少し笑った。 たった4時間のスノーハイキングだったが、気晴らしとしてはよい山だった。
2010.01.04
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