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確実に晴れると思っていたが、そうではなかった。街から見る丹沢山塊は1000m以上がすっぽりと白い雲をまとっている。そのうちに雲はとれるだろうと期待して山に向かった。しかし登山中は終始雲の中で、薄い霧がかえって静かな山をより際立たせた。落ち葉は雨に濡れて、カサカサという感じではなかった。 今回は同行者が夕方から他のスポーツで汗を流す予定だったために5、6時間で歩けるコースを選んだ。早戸大滝から瀬戸沢ノ頭に登り、本間ノ頭手前の無名ノ頭から車を停めた本間橋に戻るコースである。早戸大滝は久しぶりの訪問だ。もうすっすかり早戸川上流の水量も減り、大雨で流されていた途中の丸木橋も復旧していた。何度かの渡渉も好きな箇所を飛び石で渡れる状態だった。 麓の宮が瀬湖周辺はまだ紅葉がきれいだった。しかし早戸川上流に入るとすでに木の葉はほとんど落ちていた。秋と冬の間の丹沢は登山者を引き付ける見るべきものがないという考えもある。しかし1年のうちで一番歩きやすい時期なのかもしれない。葉が落ちて視界のきく尾根を落ち葉を踏みしめての登山は快適だ。同行者とは自然に今年は丹沢に大雪があるのかという話題になった。もし大雪が降ったら仕事を休んででもすぐに出かけようという話がまとまった。今年はいったいどんな冬になるのだろうか。
2010.11.28
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この時期の富士山を毎年続けている。今年の計画が具体化した時には、富士山は頂上付近がちょこんと白くなっているだけだった。あまりの雪の少なさに同行者に計画を止めようかと提案した。しかし雪が少なくても行こうということになった。行けば行ったでよいこともあるだろうとの考えだった。 ところが数日前に突然富士山が裾野まで白くなった。標高1500mにも満たないような所まで降雪があったようで、今度は五合目までの道路凍結が心配になった。 雪は麓の道路脇にも少し残っていた。降雪後に暖かい日が続いたためか、道路は乾いていた。ところが肝心の富士山南面に雪がない。黒々とした姿を見た時はがっかりした。 移動性高気圧に覆われて、風も弱く気温も高く快適な登山だった。登山道には岩と雪の部分が半々という感じでだった。面白いことに、この雪の状態は登山口から頂上まで同じだった。アイゼンなしに山頂まで行けてしまった。この時期には氷雪に覆われている鳥居には氷のひとかけらもなかった。冬山を前にして、厳しい冬の空気を一足早く吸うための計画だったが、陽だまりハイクのような登山になってしまった。
2010.11.22
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急に寒くなった。富士山は山頂付近に申し訳程度に雪があっただけだが、昨日の雨は富士山にも雪を降らせていただろう。雪を踏む機会もすぐだろう。 弁天岩は思ったより乾いていた。ちょっと湿っぽいかなという程度だった。基部は日陰になっていて、ちょっと寒かったけど、岩場上部は日があたり、風もなく、ポカポカとした天気だった。 今日はアイゼンも手袋もない素手のクライミングだ。自由さがうれしい。そして平日のクライミングもよい。
2010.11.17
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丹沢・モミソ沢をアイゼンで遡行する山行を毎年冬山の前に実施している。アイゼントレーニングは先日広沢寺の弁天岩で実施したので今年はいいかなとも思っていた。ところが正月に穂高に行くパーティーから一緒にどうですかと誘われた。ちょつと山行が最近タイトになっていたが、モミソ沢程度なら疲労も残らないだろうと誘いに乗った。 いつもは晩秋ともなれば水量が極端に減るのだが、今年は水量が多いと感じた。それでも少し歩けば水流はなくなり、アイゼンの練習に適した状態になった。特別困難な登攀を冬にしないものにとってはアイゼンでのモミソ沢は適度なトレーニングルートだ。ゴーロ歩きから、フェイス、内面登攀、スラブ、へつりと様々な練習ができる。そして最後の大滝が最終試験となる沢の構成もよい。
2010.11.15
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表妙義は奇怪な形をした岩峰があちこちにある山塊だ。筆頭岩もそのような岩峰の一つである。ただし主稜線から離れた前衛のような場所にある。その姿はどこから見ても鋭く尖っていて、ローソク岩とも呼ばれているらしい。 頂には簡単なロッククライミングで立つことができると知った。高い山はもう冬だが、筆頭岩は標高の低い山なので晩秋の1日をのんびりと過ごすにはよいと考えた。 金鶏山から縦走して筆頭岩に登るという案もあったが、目的が「のんびり」なので、今回は筆頭岩を南稜から往復する計画にした。1本杉入口に駐車して、西から現在登山禁止となっている登山道を進むと、15分ほどでもう南稜の取付である。 最初はロープの確保も必要ないような傾斜の緩い岩場である。時間はあり余るようにあるので、下からロープを出しスタカットで登る。2ピッチでP3に出て、ここからは傾斜が立ってくる。P3から1ピッチで顕著な岩峰(P2、写真)に立て、ここからさらに2ピッチで山頂(P1)に立った。5ピッチと登攀としたが、本当にロープが必要なのは2ピッチほどだろう。山頂からは2ピッチの懸垂で金鶏山からの登山道に下りた 南稜は終始容易な登攀であるが、ブッシュから露出しているので高度感を楽しめるルートだ。岩にも沢で使われている「癒し系」という言葉が通用するならば、このルートはまさに「癒し系」と表現できるルートだ
2010.11.13
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クライミングの世界でカンマンボロンと言えば瑞牆山の岩壁のことだろう。しかしハイキングのの世界でカンマンボロンルートと言えば瑞牆山の岩峰群の下を巡るルートのことである。 ところでカンマンボロンという不思議な地名を知っている人でも、その名の由来を知っている人は案外少ない。花崗岩の一枚岩に人為的とも自然に刻まれたとも見える文様が刻まれている。この文様は梵字でカンマンボロンと読めるらしい。この岩がカンマンボロンという地名の由来である。増富小学校・増富歴史探検隊のホームページには以下のような解説がある。瑞牆山中の岩峰の中に、洞ヶ岩という洞窟のある岩峰があります。この洞窟は奥行約5メートル・幅15メートル・高さ40メートルの大きい洞窟です。その奥に約7メートルの花崗岩の岩盤があり、これに梵字が刻まれています。字は『カンマンボロン』と読むといわれている。それは大日如来・不動明王の意であるといわれています。昔、弘法大師が霊場選定のために来て、この山の姿を愛しここを霊場とし梵字を刻まれました。しかし霊場とするには、八百八谷を要したが増富の地では、谷数が不足するためこの地を去っていきました。今も山中に大日岩があり、その背後に不動明王をお祭りしています。 カンマンボロンルートははっきりとした踏跡がり、所々には古い標識もある。紅葉には遅い時期で、大量の落ち葉が道を隠していて、何回か赤テープを探すようなことがあった。カンマンボロンの岩壁はそれとすぐに解かったが、文様のある岩に辿りつくのは少々解かりにくい。大オーバーハングの下の凹角を登るとそのルートを辿るのが難しくなる。その左手に人がやっと通れる岩の隙間があり、これを越えると小さなテラスがある。このテラスに立ち、岩壁の方に向きを変えると、目指す文様と対面することができる。確かに不思議な文様である。なんとなく宗教施設に立ち入ったような感覚になる場所である。 ルートはこのあたりから急登が続くようになる。周囲を取り巻く岩峰は全貌が見えずにわずかに頂部分が見えるだけなのが残念だ。やがて大ヤスリ岩が近づき、右から回り込むように高度を上げて行く。誰にも会わずにここまで来たが、大ヤスリ岩あたりから登山者の声や鈴音を聞くようになった。そして大ヤスリ岩を回り込んだ所で登山道に合流する。多くの登山者の列の間を歩くと、ほどなく瑞牆山山頂である。さすがに100名山に選ばれた山である。展望と岩場となった山頂の雰囲気は素晴らしい。眺望を楽しんでから不動の滝方面に下山した。
2010.11.08
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西上州の山は低い上に、自宅からは遠いこともあって私には馴染のない山だ。西上州の山と言えば妙義の山々に代表されるように、低いながらも複雑な沢と尾根、樹木をまとった怪奇な岩峰と、興味も誘われる存在だ。 私はとっくの昔に山の第一線からは退いている。最近は第二線からもそろそろ退場しなければとも思うようになった。山からは去りがたいので、今後の山を模索し始めた。今まで馴染みのなかった西上州の山に登れば、何かヒントが得られるかもしれない。そこで選んだのが両神山の赤岩尾根である。 両神山には3年前の10月下旬に金山沢右俣から登ったことがある。八丁尾根から見下ろす赤岩尾根は紅葉がきれいだったとの印象が残ってる。何人かの山仲間からは「いいルートですよ」なんて言われていたので気にもなっていた。紅葉には少し遅いかもしれないが、もしかしたら見ごろかもしれないと思って出かけた。 今回はロープも用意して、多少の冒険的な要素をも期待していた。紅葉時期の祝日ということもあって両神山界隈は登山者が多かった。駐車場も満車だった。熊よけかなにかの音を聞かされての登山は好きでない。岩稜でのすれ違いの煩わしさも嫌いだ。 山麓では紅葉を目当ての観光客が多かったが、山での紅葉は少し遅すぎた感がした。普段登山道だけを歩いている人にとっては赤岩尾根は緊張感が味わえるルートだろう。岩場はともかく、ルートが判り難い。樹木が多い尾根なので、高度感を楽しんだり、すかっとした展望は得られないのが残念だ。本当は岩稜を素直にトレースできたら面白いのだろうが、たいていは巻き道で岩を越えるルートとなっている。巻き道では時々ルートをはずした。このように迷うのもこのルートの面白さなのだろうか。
2010.11.04
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週に1回は山の雰囲気に浸りたいと思っている。今週は台風の通過で山は無理となりそうだったが、直前になって日曜日には台風が通過してしまうこととの予報に変わった。そのような時にアイゼントレーニングに誘われた。当初はモミソ沢の計画だったが、台風通過後では水流があるだろうと、行き先が無難な広沢寺に変った。 朝から雨はあがっていたが、水流こそないものの岩場は濡れていた。夏ならばすぐに乾いてしまう程度だが、今の時期はなかなか乾かない。結局、朝のような状態が1日続いた。アイゼンなので滑っていても関係ないが、濡れたホールドは気持ちよいものではない。フラットソールに換えて登ってみたが、フリクションに自信が持てず、かえってアイゼンより恐い。 私の所属している山岳会では年末年始の山行計画の骨子がほぼ決まった。皆さんはパーティー毎にそれぞれ準備山行を計画しているらしい。私の今日のトレーニングは私の冬の計画とはまったく別で、毎年行っている恒例行事をただ実施してみただけだ。しかしアイゼンで登るのは面白さもあり、年内にもう一度くらいしてもよいかなと思った。
2010.11.01
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