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2日間を山に使うなら、日帰りの山を二つ登るよりも1泊で登るのが私の登山と言って来た。それが今回は常日頃批判してきたピークハンターになってしまった。すなわち1日目に会津朝日岳、そして2日目に荒沢岳に登るという登山をした。それも往復登山である。 この二つの山はこの地域で私の登り残している山で、登らないとなんとなく気にかかっていた課題の一つだった。会津朝日岳は雪の季節に、荒沢岳は沢からと考えていたが、計画は何回かしたが実現はしなかった。そのためにこんな意にそぐわない計画となってしまった。交通費を安くするために、「紅葉を見る」を前面に出しての同行者探しは成功した。 どちらも同じような距離・標高差の往復登山だった。結果は当然と言えば当然なのだが、荒沢岳の名山ぶりを強く認識させられた。奥只見の群峰の中にあって、主稜線から外れた弧峰ぶりとその山容、前グラという岩峰を中間に配した変化ある登山ルート、頂上から360度の山岳展望と、登ってみて存在感を十分に見せ付けられた。紅葉も最盛期は少し過ぎているようだったが、紅葉の尾根歩きからは秋山のよさを味わうことができた。 ところで百名山と言えば、今では深田久弥の選定した百名山が定番だ。200名山となると深田クラブの選定、300名山となると日本山岳会の選定が権威があるらしい。面白いことにこの荒沢岳は200名山には入っているが、300名山には入っていない。名山とは何をもって名山とするかは、人それぞれである。私の感想だが、200名山の中には深田100名山に入っても不思議でない山がいくつかある。しかし300名山となると、確実にランクが下と思わざるを得ない山となっている。 荒沢岳の近くの山では越後駒ケ岳、会津駒ケ岳、平ヶ岳などが百名山に入っている。荒沢岳は高さと深田氏の重視する歴史などで周囲の百名山に負けているが、荒沢岳は周囲の百名山と同等程度の山と私は評価した。荒沢岳は知られざる不遇の名山である。
2010.10.25
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私はフリークライミングを避けているので小川山にはめったに行かない。前回はお盆の時に行った。混雑に驚き、次に行く時は静かな廻り目平を味わいたいと思った。今回もキャンプ場は大混雑で、朝早かったのでどうにか駐車スペースは確保できた。お盆の時を上回る混雑に、改めて廻り目平の人気を思い知った。 お盆の時は同じ混雑でもクライマーが少なかった。今回はクライマーが多い。1日目も2日目も易しいマルチピッチのルートに向かったが、どちらも混雑に待たされる時間が多かった。それでも天気もよく時間もあったので、あせる気持ちは抑えられた。ルートを登るにつれて視界が広がると岩場を囲む紅葉が美しかった。 廻り目平キャンプのよさは焚き火ができるということだ。今回は大人数でのキャンプだったので、大量のマキを用意した。夜が更けるとさすがに寒く、皆自然と焚き火の近くに陣取るようになった。
2010.10.18
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寄から雨山峠経由で玄倉川支流の鉄砲沢に入った。鉄砲沢は以前も歩いているが、その時は沢を下ってまた登り返すという変則的な山行だった。今回は雨山峠を越えて玄倉川流域に入り、出合から遡行した。 実は私は雨山峠への道を歩いたことがなかった。寄沢右岸の沢は登っているが、たいていは雨山峠を経ての下山ではなく沢を下降した。また玄倉川流域の沢は雨山峠越えではなく、玄倉部落から上流を目指した。私の時代は雨山峠越えで玄倉川支流の沢を目指すものはいなかったと思うが、私より前の世代の人たちは雨山峠越えで玄倉川支流の沢を登っていたことは知っていた。それも夜通しで歩いて翌朝に目指す沢を登るというスタイルだ。安川茂雄の小説「孤独なザイル」に『雨山峠の朝』という一節があり、雨山峠を下記のように紹介している。小説での設定は昭和十×年となっている。 西丹沢の一角に雨山峠という名前の小さな峠がある。1000メートルにも足りない地ぶくれのような山地で、とくに旧街道というわけではない。この峠を越える人間は旅人ではなくて、大方は素足に草鞋ばきの若い登山者である。小田急沿線の渋沢から深夜ランタンひとつを頼りに五時間以上も歩いてこの峠を越えるのだが宿屋、茶店が一軒あるわけではなかった。 二日続きの雨の後、素晴らしい秋晴れの日となった。沢沿いの登山道は道にも水があふれ、所々で道が解りにくかった。なかなか変化があってあきさせないアプローチだと思った。しかしこの道を夜に歩く自信は私にはなかった。 目的の鉄砲沢も水が多かった。小さな短い沢なので多くてもかたかが知れている。この沢は庭園を流れる沢のようで、ミニチュアの沢のようだ。釜も小さく、遡行の障害にはならない。水流の真ん中を歩いても、押し返されるようなこともない。癒しの遡行は1時間半ほどで終わり、最後は急なつめもなく鍋割峠にあっけなく出れた。短く簡単だが、なかなか楽しめる沢だ。
2010.10.11
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丹沢の登山者は夏は暑さを嫌って数を減らすようだ。私には夏に丹沢の尾根を歩く気力はないので、夏は丹沢ではもっぱら沢となってしまう。下界もやっと涼しくなり。ようやく丹沢の尾根を歩く気になった。 ルートは早戸川流域からの蛭ヶ岳である。今年6月の始めにシロヤシオの花を見るために歩いたルートとまったく同じである。早戸川沿いに歩き始めるが、今年秋の大雨で丸木橋は流されていると考え、初めから渡渉覚悟である。想像したように最初の丸木橋は冠水していて使えない。二つ目の橋は流されていた。渡渉はできれば避けたいのだが、かえって渡渉があったことで登山に変化ができた。 ブナ林の中は夏草がまだ繁っていて、踏み跡を何度か見失った。標高を上げるにしたがって色づいた木を見るようになった。久々の尾根歩きは快適な気候と合わさり、爽快な気持ちにさせられた。そして夏の終わりを感じる山行となった。
2010.10.06
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