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昨年度の入試結果分析のときにも書きましたが、英語は80点以上と30点以下のきれいな2こぶラクダ状況になっています。 全体の半分が記号問題なのでなんとか得点になっていますが、記号問題を簡単な記述問題に変えたらさらに差が広がりそうです。 英語は文の構造がはっきりとしており、かつ、県立入試レベルでは話の筋書きが「水戸黄門」的に安定的なものなので、基本文法と基本単語を理解できている人にとっては最も高得点が取りやすい科目です。理科や社会よりも波乱が起きにくいはずです。 長文問題も「いつ、どこで、誰が、何を・・」といったことに注意を集中して読んでいけば、設問もそれに関することばかりなので確実に得点になります。大問5の長文問題と大問6の作文でガッツリとまとまった点数が取れる作りになっています。 注意を要するところとしては、全体の初めの科目であり、かつリスニングテストから始まるので、試験の入りのところで集中することです。 大問1のリスニングと大問2、大問3の単語挿入でときおり難しい問題が混じる年もありますが、1問あたりの配点が低いので、あまりこだわらずにテスト全体として点数がまとまればよいでしょう。 と、以上は英語がまあ苦手でない人にとっての話であって、苦手克服という点で最もシンドイのが英語です。 数学のように単元別の個別撃破は不可能ですし、理科もある程度は個別の暗記でなんとか対抗できるところもあるのですが、正直なところ、英語は反撃する糸口が見えません。 英語だけは早い時期から(1年の夏くらいには)塾に来てもらって、重層的な演習が必要だと強く思います。1年生でも、be動詞〜一般動詞〜三人称単数現在〜現在進行形〜助動詞can〜過去形と学習が層状になっています。学習のつど新しい単元を古い単元に重ねながら理解を深めることがたいせつです。 中学校に望むこととしては、単語学習の強化です。 10年ほど前は簡単な単語を何回も書かせる学習ノートをやってる先生もいて、「腕が痛くなっちゃうだろう。」とか思っていたのですが、あれは一定の効果があったんだろうなと当時の否定的評価を反省させられます。とりあえず書かれている単語の意味がわかれば、かなり楽になることはまちがいなく、塾での英語の授業にも向き合いやすくなります。 まあ、ほっといたらひどいことになるので現在の1年は毎回英語→日本語、日本語→英語の単語の往復練習をしています。 繰り返しになりますが、英語は高得点が取りやすい科目です。文法理解と基本単語の意味が重要で、身につけるには理解と練習が必要です。オーソドックスな方法ですが、ごくごく一部の生徒にしか実行されていません。面倒臭さとの訣別を図ってほしいと思います。
2017.01.29
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茨城県立高校入試まであと40日ほどになってきました。 まず数学について書いておきます。 数学は中学校の進度がギリギリで、現在、「三平方の定理」を学習しているところも少なくないと思います。 「三平方の定理」はここ数年、複数の大問にまたがって出題されています。教科書の練習問題もなかなか深いところまで突っ込んでいますので、まずは教科書をしっかりと解いておいてほしいところです。特に、90度、60度、30度及び90度、45度、45度の特別な直角三角形の辺の比の使い回しもできるようにしておく必要があります。 県立入試の統計を見ると、数学に関しては、上への点数の伸びが硬直的で80点を超えるのは他の科目と比べて容易ではありません。その一方で50点程度は問題のパターンが固定化しており予め練習しておくことで確実に点数を取ることができます。ものすごーーく得意な人にはたいへんに有利な科目ですが、ほどほどに得意な人はその他大勢に吸収されてしまいがちな科目でもあります。 さらにやっかいなのは、直前の実力テストや私立入試では時期的なことが考慮されてなのでしょうが、三平方の定理を県立入試ほどには本格的に出題しておらず、真の実力が直前になっても測れないということです。 中堅校を受験する人は、平方根の計算、円周角、確率、式へ数字を代入する問題、2次方程式(解の公式で約分があるケースあたりまで)確認しておきたいところです。 それと過去問をやってもらえればわかるのですが、一見難しく見える大問4〜大問8までの問題の中には中学校の数学の知識を使わず小学校の算数で解けてしまう問題も少なくありません。 数学というよりも国語の問題なのですが、数学の問題で文章が出てくると途端に諦めてしまったり、頭が混乱してしまっまたりする人が多いようです。一見難しい問題も「えー、なんだ、こんなことかよ。」というものも少なくありません。(毎年、必ずそういう問題が出ているのですが、正解率は低くなっています。) 「数学を離れて常識で考えてみる」というのも一つのやり方です。問題文の誘導に上手く乗っていくことと粘り強く文章をたどることを心がけてください。 上位校(水戸一、土浦一、竹園)を受験する人は数学で高得点が取れるかどうかが勝負になります。事前の勉強の時間はかかりますが、正答率が数パーセントしかない過去問の問題もよく研究しておきましょう。試験当日は「何を解いて、何を捨てるか」の判断が勝負を分けます。その判断を適切に行うには試験前は100点分の準備をしておくことが必要です。 もちろん出題者は100点を期待して出題しているので、「全受験者22000人中の10人に入るんだとか、県で1番にならないと気が済まない。」というのも1つの受験方法です。 県立入試の点数と大学受験結果の相関関係はとても知りたいところですが、統計として持っているのは一部の人たちだけなんでしょうねえ。 個人的には「高校入試と大学入試は、さほど関係ないなあ。」と思います。大学入試は全く別の厳しさがあります。まあ、難関大学に行く人は「しつこい人が多い」という感じはします。あと思考の枠組みが大きいとも思います。なかなか中学の時は点数に浮かんでこないんですけどね。特に英語と国語は。県立入試程度では大学入試に向けて何も試していません・・・と言ったら言い過ぎかな。 「うちの子どもは高校に入ったあとどのくらい見込みがあるのでしょうか?」という質問は時々受けます。これには全く答えられません。野球なんかでも同じだと思います。中学のときはヒョロヒョロしていたのに高3のときに会うとガッシリした身体になって中軸を打ってたりするので驚きます。残念ながら、その反対の伸び悩みというのもありますが。 私立高校では学力しろスポーツにしろ特待があるところが多いようですが、どちらも中学時点で判断するのはとても難しいのではないかと思います。 数学について書き出して、あらぬ方向に流れてしまいました。
2017.01.24
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12月末から1月初旬にかけて実施された第4回茨城統一テスト。 理科の大問3(生物)、大問5(地学)、6(物理)(各大問の配点が16点)の問題は今年度私が県立入試に出題されるであろうと考えているところと全く同じです。化学だけはよくわかりません。 理科は広く浅くではなく、「狭く深く高い配点で」出題されますので、それが得意なところや勉強していったところであれば大きくゲインできますし、苦手なところや勉強不足のところであれば他の科目でコツコツ積み上げた得点をドカンと下げてしまいます。非常に怖い科目です。 進学研究会の問題作成者も年々の入試を一つの流れとして実感しながら作問しているようです。鋭いところをついています。 今年度、私の塾では2月テストは受験しない予定なのですが、1月テストの方に本命をもってきたように思われます。さて2月テストには何を残してあるのか。 昨年も塾では、ピンポイントで、圧力、ヒトの体、天体と予想し、その通りに県立入試で出題されました。やはり化学だけは予想がつかなかったものの、2月末の理科の最終授業の最終問題の「酸化と還元」が入試でそのまま出ました。 まあ、範囲として的中しても出題者は工夫してきます。今回の茨城統一テストの問題も教科書の該当箇所を隅々まで読み込んでおき、計算については練習しておくことが必要です。 理科と社会は県立入試に関してはどこまでいっても教科書です。教科書からしか出ないといっても過言ではないです。欄外や発展などの「隅々まで」読み込んでおくことが一番の対策になります。 学校での日々の学習では、プリント学習やグループ学習、課題ワークが中心となり、教科書が軽んじられているような気がしてなりません。 「勉強の仕方がわからない」と多くの人が嘆いていますが、教科書の精読に勝る学習法はありません。実力テストで出題されたら1年生や2年生の教科書で確かめる。毎度、この作業を繰り返すことが高得点につながります。 特にこの時期の模擬テストは「今年はおそらくこの辺り」ということを考えて作られているので、繰り返しになりますが、その都度、教科書の実験に戻っておくことは非常に重要に思います。 昨年の県立入試、物理分野 「圧力」に絞って深く問われました。出題内容は教科書から全くはみ出していませんが、16点中8点程度は考える力が必要です。
2017.01.13
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