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前回のblogのつづき。グループでの話し合いの後、学級全体で「どうして、BとCでは石や土の様子に違いがあるのだろうか」について話し合う。今回、「B地点からC地点」に限定するとともに、「石の大きさ」ではなく「石や土の様子」としたのは、「粉砕モデル」や「侵食モデル」で考えている子どもに、「B地点の石」そのものが「C地点の泥」になるのかという問いをもたせたかったからである。・・・・・T 「じゃあ、誰からでもいいですよ。GTくん。」GTくん「えっと、Bまでに流れてくるときに石同士がぶつかって、石と石を、その・・・なんていうのかな。たたきあっ・・、削られて、削る、ぶつからせると、白い粉が出てきて、で、砂、砂のなかに、なんか、白いものが入っていたから、その、石が流れてくる間にぶつかって、その粉が、砂の中に入ってるから、BとCではちがうんじゃないかなって思います。」T 「ちょっといい?今、AからBまでにくる間に石と石同士がぶつかると言ったよね。」GTくん「はい。」T 「じゃあ、ここ(AB間)で、砂になるんでしょ。で、なんでCなの?」GTくん「そこで、白い粉が出てきて、それで、まだ、Bとかでは積もんないと思うから、白い粉は。それで、そのままCまで流れていって、それで、Cで積もるんじゃないかなって思います。」T 「堆積しないって言ったかな?積もらないって。」GTくん「・・・はい。」T 「SMくん。」SMくん「えっと、付け加えで、白い粉が出るって、それもあって、あのB地点、あっ、AからBで削られてきた粒系のちっちゃいのが、ゆるやかなのでも流れるような、石が、それとかが、Cに流れていくときに、流れていくときに運搬されたり、なんか、浮遊しながら、どんどん、なんかCに、砂と混じっていって、あの、あれ何だったっけ・・・。」T 「うん?どうぞ。」SMくん「・・・。」T 「どんどん砂と混じったのは何?」SMくん「混じっていったのは、B地点にある、なんか粒系の、石だったり、GTくんがいったように白い粉だったり、そういうのが、C地点に着いたときに、そんなのが波とと混じった。」T 「じゃあ、たたいて出た白い粉と、Bにある粒系のものが合わさって流れていった。ksさん。」ksさん「私は、川の流れの速さと関係すると思って、まずBの砂・・・、えっと、まずAから説明した方がいいんですけど、AからBにかけては、少し小さい石とか、まあ、普通の砂が流れてきて、で・・・。」T 「ちょっと、Aから?」ksさん「AからBは、石と砂が流れてきて、で、それは流れが速いから、石も流されて、で、BからCは、砂だけが流されて、で、それは、BからCは流れが遅いから、砂だけが流れるから、Cには砂しかないんじゃないのかなって思います。」T 「smさん。」smさん「私はGTくんのに、ちょっと付け加えなんですけど、Aからどんどん石が流れてきて、で、Cではない状態になって、Bのときに、石と石とがぶつかってて、その、机の上で石同士をぶつけてみたら、やっぱり砂みたいな、あの粉、白い粉が出てきて、で、たぶんそういうのが何回もBのところでくり返されて、Cの砂だけになってるのかなって・・・。」T 「この石と石とぶつかるっていうのが、Bでくり返されるってこと?」smさん「うん・・・。」T 「esさん。」esさん「私はksさんと同じで、あのBの小さな砂が運搬によってCに流されたんじゃないかなって思って、理由は、その、iPadのB地点の写真にもあったように石のまわりに小さな砂があったので、それが、小さくて軽いので、石みたいに流されない、運搬されないってことはないと思うから、小さくて軽い砂がC地点に、まあ、下流に流されて、砂があるんじゃないかなって思いました。」T 「(B地点の写真を出して)このことかな?この写真でしょ。」esさん「あっ、そうです。」T 「石もあるし、砂や泥みたいのもある。で、こっちだけが流された。」esさん「うん。」T 「SMくん。」SMさん「なんか、泥とか、GTくんのなんですけど、えっと、何倍とかのレンズで見てみたんですけど、その砂以外にもいろんな色のものだったり、黒いものだったり、いろんなものが入ってたんで、たぶん、これはほとんど泥だとは思うんですけど、あの、削れたものとかも入ってると思います。」T 「あなたはCの泥をルーペで見たんだってこと。」SMくん「はい。」T 「そしたらいろんなものが含まれてた。だから、ほとんどが土だけど・・・。」SMくん「その、白い粉だとか、削れたものとか・・・。」T 「この削れたものとかも入ってるんじゃないかと。」SMくん「はい。」T 「根拠としては、これ(C地点の泥)を虫眼鏡で見たら、いろいろ入っていた。どうですか、ちょっと今、2種類の考え方が出てきてるんでけど、わかる?(図を示しながら)これが、特にGTくんが、石と石がぶつかりながら、どんどん小さくなっていったんだ、それがCまで流された。と、ksさんはちがって、Aに大きさのちがうものがあって、Bまでは全部流されていくけど、Cまでは、小さい方しか流されない、っていったのかな?」ksさん「はい。」T 「どうですか、ちょっと近くの人と話し合って。」・・・・・このとき、私はGTくんの発言からその考えを「粉砕モデル」、ksさんの発言からを「運搬モデル」ととらえている。しかしながら、(もうお気づきだと思うが)改めて授業ビデオで振り返るとGTくんの考えは単純な「粉砕モデル」ではないことが分かる。石がAからBにかけて流れされる間に、他の石とぶつかって「粉」が出る。石そのものはBから先には流されずにB地点に堆積し、「粉」だけがCまで流されるといったの「粉砕+運搬モデル」である。残念なのは、せっかくGTくんが「石」と「粉」を使い分けているのに、その違いを取り上げることができなかったことである。さらに、ksさんも「Cには砂しかない」と発言しているのだが、これも上手く取り上げることができていない。ksさんは、侵食されたり粉砕したしりしながら小さくなったいしは、C地点にはないといいたいのだろう。だからこそ、前時の「侵食+運搬モデル(B)」からモデルを変更したのである。せっかく、このことに着目させるために「B地点からC地点」に限定したのに、私自身がこのことにこだわっていなかったのである・・・。(つづく)※ 今回の記録は、平成25年2月26日のものである。
2013.04.30
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昨年度の授業記録(5年「流れる水のはたらき」)と並行して、本年度の6年生の授業も簡単ではあるが紹介していきたい。6年はじめの単元は「ものの燃え方」であるが、単元の導入では、NHK Eテレの「考えるカラス〜科学の考え方〜」で紹介された問題(実験)を提示した。問題は「高さのちがう2本のロウソクをならべて、2本とも火をつける。その後、ビーーをかぶせると、どちらのロウソクが先に消えるだろう。」子どもたちの予想と実験結果は、次回のblogで。※ 今回の記録は、平成25年4月10日(水)のものである。
2013.04.26
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前回のblogのつづき。しばらくの間、自分の考えをノートに書いたあとにグループで話し合った。ノートを書く前に話し合っていたように、グループの3人(一人欠席)とも「粉砕モデル」を採用していることが分かる。TRくん「ぼくから言う、ぼくから。まず、HNくんが、えっと・・・。」MSくん「ぶつかると砂が出る。」TRくん「そうそう。・・・いつだったっけ(ノートを見ながら)・・・。前、HNくんが言った、なんか、これ(B地点の石)、あと1個あと1個、これを(ぶつけながら)カンカンカンってやると、白い粉が出るよね。で、HNくんの図では、バーンって当たりながら、で、これが削られていくって、いって、ぼくもそう思って、これ(二つの石をぶつける)で、その、そう思った。」hmさん「TRくんといっしょで、石がバーンってなったら、粉みたいのがワーって出てきて、ちっちゃくなって、AからCのときと同じように、えっと、削れてきたんだと思って・・・。」TRくん「で、どう思う?」hmさん「で、これね、B地点の石に黒色とか灰色とか色のちがいがあったから、どんなふうになるのかなーって思った。」MSくん「白川って、長さ、何mくらいあるの?」TRくん「それ、どうでもいいよ。」MSくん「・・・。」TRくん「いいよ、いいよ。・・・(石をぶつけながら)なんか、砂が増えるか?」MSくん「質量が増えるの?」TRくん「・・・。あっ、増えた。なるほどー。落ちる落ちる。わかった。これ、見ててよ。(C地点の泥の上でB地点の二つ石をぶつける。)・・・これ、増えるけん。」MSくん「おー。本当や。」TRくん「これ、見てて。ガンってやって。ほら、ほら。ねっ。」hmさん「それがいっぱいできるってこと?」TRくん「これが、砂ついてる。ほら。」hmさん「(ぶつけている石の正面を指さして)ほれ、見て。白いのいっぱいついてる。」MSくん「チョークだ。・・・(何度もぶつける)・・・。」TRくん「もういいよ。わかったでしょ。」ここで、グループでの話し合いは終わりである。3人とも「粉砕モデル」のままであるものの、実際に石同士をぶつける中で「削られて小さくなる石」だけでなく「石が削られるときに出る砂」に着目している。このことは、単純な「粉砕モデル」をより複雑なモデルに修正していくときの根拠となっていくであろう。(つづく)※ 今回の記録は平成25年2月26日のものである。
2013.04.26
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今年度1回目の研究会の案内です。第1回授業記録を読む会日時 平成25年5月11日(土)14:00~17:00場所 熊本大学教育学部附属小学校会議室内容 ・熊本大学教育学部附属小学校 原口淳一の授業ビデオ視聴 5年理科「流れる水のはたらき」 ・情報交換等 ※参加される方は jharaguti@gmail.com まで聴きあう授業づくりについて興味のある方の参加をお待ちしています。気軽にお立ち寄りください。
2013.04.16
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2年前の研究通信の第17号。教室の座席を「コの字形」にすることについて書いている。「コの字形」にしたから子どもたちが学び合うということではないが、私たち教師が、何を大切にしているか、しようとしているのかということの表れでもあろう。いよいよ今日から新年度の授業がスタートする。今年も担任から外れたが、それぞれの教室で待っている子どもたちと学び合えることを楽しみにしたい。 ・・・・・ 「学び」のあしあと 2011.4.15 研究部通信N0.17「学び合う環境」 机を「コの字」型にして、新学期の学習をスタートさせること 昨日の新任研で気づいたことですが、教室で授業された先生の教室の机が「コの字」型に配置されていました。私も、この3年ほど学級開きのときから机を「コの字」に並べています。学校全体を見ても、多くの先生方が机の並びを「コの字」型にされるようになり、「論理科」の授業も机を「コの字」型にしています。 しかし、新任の先生方は「これまで附属小でやっていたから」という理由で「コの字」型にされているかもしれません。それでは、どうして「コの字」型に机を配置するのでしょうか。佐藤学先生(東京大学)は、次のように述べています。 ・・・・・ この授業の検討会の場で、私は「教師は明るく元気な教室を求めがちだが、子どもは明るく元気な教室を求めていない。子どもが求めているのは、落ち着いて学び、安心して自分の可能性を開くことのできる教室である」と指摘した。藤田さんは、一見して誠実さと優秀さがわかる教師である。藤田さんは、若々しさと清潔さにあふれる教師だが、すでにある程度の経験を積んできている。その藤田さんが、誠実さと優秀さにもかかわらず、騒々しい授業を行っているのが、私には耐えがたかった。 しかし、この私の言葉は「思いもよらない衝撃的な一言」だったと言う。それまで、藤田さんは、「明るく元気な授業」を追求して「明るく元気な子ども」を育てることに一毫の疑いを抱くことはなかった。その土台が揺らぎはじめたのである。 ・・・ (中略) ・・・ 藤田さんは、子どもたちの中に聴き合う関わりを築くことから着手した。子どもたちの中に聴き合う関わりを築くためには、藤田さん自身が子ども一人ひとりの声をていねいに聴いて受け止めなければならない。これまで大声で話していた声を「半分くらいのトーン」に下げ、ゆったりと落ち着いて授業を進行することにした。必要な言葉に限定し言葉を選んで話しかけてゆくと、教室に柔らかな息遣いの交流が生まれるようになった。 子どもたちが安心して学び合えるように教室の環境も変えた。壁の掲示も、子どもの柔らかさがあふれるようなレイアウトにし、机は「コの字」型を基本としてつぶやきが交流できるようにつとめた。教卓を教室の隅に寄せて黒板の前に椅子を一つ置き、子どもたちと話し合うときは、この椅子に座って子どもと視線を同じ高さにして話し合うことにした。こうすると、子ども一人ひとりの表情の変化や身体のイメージのうねりが感じ取れるようになり、浜之郷小学校で藤田さんが感じた「ゆったりとした時間」が、彼女の教室にも流れるようになった。子どもたちの「はい」「はい」と言ううるさい声は消え、次第に、静かで確かな言葉をほとんどの子どもが語るようになり、しかも深い思考によるコミュニケーションが実現するようになった。 ・・・・・ 子どもたちが「はいっ」と手を挙げて、大きな声で堂々と発言したり議論したりするような授業を求めるならば、無理に机を「コの字」型にする必要はないでしょう。 しかし、私たちが求めてきた「学び合い」とは、そういうものではなく、「柔らかな息遣いの交流」「つぶやきの交流」です。つまり、友だち一人一人の「表情の変化」や「身体のイメージのうなり」をも感じ取ることができる「聴き合う関わり(関係)」つくることが大切であり、そのための環境として机を「コの字」型に並べると考えます。また、全ての教科等の授業で「コの字」型を基本にしていることも、「すべての学びは『協同的なもの』である」という立場に私たちが立っているからであり、私が学級開きのときから机を「コの字」型にするのも、子どもたちに「学びとは『学び合う学び』である」と宣言し、私自身、1年間「学び合う学び」をめざしていくと決心するためです。 机を「コの字」型にすること以外にも、「学び合う環境」をつくるために、次のようなことに取り組んできました。 ・ 一人一人のネームプレートを作ること。・ 教卓を黒板の前から移動させ、子どもの話を座って聴くことができるようなイスを準備すること。・ スムーズに男女混合の4人組を作ることができるようにすること。・ 困ったときに、すぐに国語辞典を使うことができるようにすること。 せっかくの機会ですから、このことについて振り返ってみたいと思います。(つづく) ※読書案内! 佐藤学『授業を変える 学校を変える』小学館(2000) 佐藤学『教師たちの挑戦』小学館(2003)
2013.04.10
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