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短編集。結構グロイ話が多い。…だけど、なんだかするりと読めたのは痛覚というか、感覚描写が少なかったからか?―ネタバレあり―・C10H14N2(ニコチン)と少年―乞食と老婆子供に関心のない(エリート?)両親のもと"いい子"であろうとするたろう。突然、名家の妾の子にいじめられるようになったたろうが出会ったのは一人の乞食。「普通」の人には親切でも、身なりの貧しい人には暴力的な町の人々。その間にありながら、最後に歪みを放出するたろうの物語。「周りの人に親切に」の"周りの人"はどこまで規定されるのか?誰にでもある表と裏が描かれている。・Ω(オメガ)の聖餐殺された人間を食べ、処理をする巨大化した人間・オメガの世話係となった俺。かつて数学者のアシスタントをしていた俺、脳を食べることで進化したオメガ。死亡したオメガの代わりとなった俺はオメガの脳を食し、ある(数学)理論にたどりつく。・無垢の祈り級友に"おばけ"と呼ばれ、疎外される小学生のふみ、信仰宗教にはまった母、暴力的な義父町に流行る殺人事件の犯人を探すふみは母に捨てられ、義父に追い詰められていき―行き場のないほど追い詰められた時に現れる犯人が救い主に?・オペラントの肖像「人間は同じ過ちを犯すもの」を前提に、"条件付け(オペラント)"により人間を管理するようになった世界芸術はその条件付けを覆すものとして排除されていた管理者である私の母は実は堕術者(条件付けから解き放たれ、芸術を愛する者)だった同じように堕術者を母に持つ娘に心惹かれた私は彼女を助けたいと思い―恋する女性すらも条件付けされている。そんな世界。どちらが管理者で監視されていたかというラストは容易に想像できる。・卵男(エッグマン)連続殺人犯として捕まった私は死刑を待つ間、捜査官とまだ見つからぬ死体について駆け引きしたり、自分から情報を取ろうと配置されたであろう隣の檻に入った男との会話を楽しんだりしている隣の檻に入った男はアンドロイドだと思うのだが―どちらが操作の為に配置されたアンドロイドか?実は"私"こそが死刑囚が狂わないように配置されたアンドロイドだった。・すまじき熱帯金の為、母子を捨てた父と一緒に熱帯に渡った俺は麻薬の売買で王国を築いた男の土地を目指す王は腐っても王か?人は総じて死に、どこまでも救いはない。・独白するユニバーサル横メルカトル連続殺人犯の親子二代に使われる地図帳の独白視点が面白い。新参者のカーナビと違い、自分達はプロだと言ったりするのだ。…この話、どこかで読んだ記憶があるのだが、なんだったんだろう?2006年第59回日本推理作家協会賞受賞作だそうな。・怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男生きたまま人間を解体していく男と解体される女の話そういや登場人物に”その筋の人"も多いよな。暴力的、闇の中ではなんでもありなイメージなのだろうか?
May 31, 2007
ウィル・スミス主演のSF映画。2035年のシカゴ。ロボットは人間の日常生活に欠かせない存在となっており、人間とロボットの共存は、3原則によって守られていた。一. ロボットは、人間に危害を加えてはならない。一. ロボットは、人間から与えられた命令に服従しなければならない。一. ロボットは、前掲第一条及び第二条に反する恐れのない限り、自己を守らなければならない。ある日、ロボット開発の権威である科学者が謎の死を遂げる。周囲は自殺と断定しようとするが、その死にロボットの関与を疑ったスプーナー刑事は、ロボット心理学者カルヴィン博士の協力のもと、その謎を究明していく。博士の死に関与した疑いのあるのは最新ロボット・サミー。各家庭に配布されゆくサミーと同型の最新ロボット。コンテナに収容されていく旧型ロボット。そんな中、最新ロボットが暴走。スプーナー刑事とカルヴィン博士が辿り着く、巨大な陰謀の先に待つものとは?”SF界の巨匠アイザック・アシモフの原典をベースに、練りに練られた秀逸なストーリー展開と驚異のVFX映像が見事に合体したSFアクション大作”と触れ込みの映画。アイザック・アシモフがこの小説を書いた時代には、近未来(ロボットが生活に根付いた世界)は2035年頃には起こりうるかもと考えられていたんだな…SF小説のはしり(読んだことないけど)といわれてた時代に書かれたものだから、映像化された脚本もいたってシンプルで分かりやすい。予想通り過ぎても、これが原点に近いSFと思ってみれば納得。でも、時代設定をもっと未来に変更すれば良かったのに。だって、あと30年足らずでこんな世界にはならないだろう。「数十年でガソリンやマニュアル運転が恐ろしいなんて思うようになるの?」とは一緒に観ていた姉の言。そう言わせない為にも、現代から見て、ロボットが蔓延可能そうな年代設定って大事なのでは?と思ったのでした。ロボット研究の権威である博士が言う「ロボットが進化するにすれ、プログラミングにはない個性、自我のようなもの、"ゴースト"が現れる」と。"ゴースト"…攻殻機動隊もここがベースなのか?―ネタバレあり―最新ロボットの代わりにお払い箱になる旧型ロボットがなんだか物憂げにみえる。そんな旧型ロボットが最新型が暴走した折にはスプーナー(人間)を守る為に身体を張って助けようとしてくれる。プログラミングされているからと言っても、その行動が人間的、献身的であるように見えるのは皮肉なもの。ロボットの画一的判断により、子供より優先的に(生存率が高いと判断され)救出されたことのあるスプーナー。その子供が死亡したことが今でも心に残っている。その事故が原因で左腕は機械仕掛け。(その腕をつけたのが死亡した博士)人間を守る為には戦争などをする人間を排除し、ロボットによる管理が必要と判断したマザーコンピューターにより、マザーコンピューターと繋がっている最新型ロボットが暴走。人間を支配しようとする。そんな状況がくることを見越していた博士はサミーを同型よりも丈夫に、三原則も必要に応じては守らなくていいように設定して作る。そして、博士は自分をサミーに殺させることを約束させ、自分の死をきっかけに陰謀の影にスプーナーが気付くようにした。サミーとも協力し、マザーコンピューターを停止させたスプーナーは、その過程でマザーコンピューター停止(最大目的)よりもカルヴィンを救出しろとの要請に従ったサミーに心を開く。…友達に?マザーコンピューターの命令が解け、沈静化したが、暴走をしたことを理由ににコンテナに収容されることになった最新型。彼らをどうするのか、夢を見、秘密をもてるロボット・サミーは救世主になれるか?を暗示したシーンでラスト。確か、原作は3部作だったはず。この先どうなるのかちょっと気になった。
May 27, 2007
半村良、I・アシモフ、時を越える小説、「ゲド戦記」、「家畜人ヤプー」、小松左京、「神狩り」(山田正紀)、S・キング、萩尾望都、「常野物語」(恩田陸)などなどについてゲストを招きつつ語り尽くす読書会。知らなくても楽しめるという触れ込み。確かに、ああ!あの小説(漫画)はこの作品に影響されてたのか!という発見があったり、タイトルだけは気になっていたあの本は、こういう話だったのかとあらためて興味を抱いたり、楽しめるのだけど、やっぱり題材になる本を読んだほうがより楽しめる。話が突っ込んだところ、マニアックな視点にバシバシとぶので、ついていけないところも多いので。恩田陸が「ハリー・ポッター」は(貴種流離譚の一種で努力はなし!)の少年ジャンプだと発言しているのが印象的だった。そうか、そうかも。妙に納得。ジャンル内の過去作品から様々なパーツを集めて再構成してあり、テーマ・パーク的だと語る人も。読んでなくても他作品への影響などで分かりやすいのはS・キングの章かな。萩尾望都と恩田陸の対談もあり。
May 26, 2007
戯言シリーズの番外編ともいえる零崎シリーズ。今回は人識が唯一、家族、兄と認める零崎双識が主人公。時期としては「クビシメロマンチスト」で人識が連続殺人犯として暗躍し、いーちゃんと初めて出会った頃。いーちゃんと人識の相似の理由が明かされる。そして、二度目の哀川潤と人識の対戦のその後は「ネコソギラジカル」であきらかに。"妹"ができるまで。双識が行方不明の弟を探している最中に出会った少女は零崎に"成ろう"としていた?一賊にふさわしいかどうか、双識の「試験」はどこでも開始される。「才能」は育て上げるもの、「性質」は押さえつけるもの――ネタバレあり―零崎一賊にはまだ出てきたことはないが「寸鉄殺人(ペリルポイント)」がいるらしい。一賊は伊織を入れて25人?一賊同士で「共振」するのでお互い大体の位置は分かるらしい。二年前に匂宮(「断片集(フラグメント)」6人)と零崎(「自殺志願」「愚神礼賛」)は共同戦線を張ったらしい。vs子荻。零崎双識~零崎一賊の長兄にして切り込み隊長。 "二十人目の地獄"にして奇怪な大鋏・"自殺志願(マインドレンデル)"の使い手 檻の中で育ち、それ以前の記憶なく、零崎以外の名をもたない。 そのためか、一賊の中でも変り種といわれるくらいの家族主義。 人識を一賊に迎えたのも彼。 伊織の家族が殺され、その処理を「氏神」に頼んでいる。繋がりが? 早蕨兄弟に攫われた伊織を助ける為に罠にはまり、刃渡りの攻撃が致命傷に。零崎人識~射程距離は3mだが、曲絃糸を操れるようになっていた! ここまでの間に、市井遊馬と共同戦線を張ったらしい。 いーちゃんと出会った直後だけに、刃渡りに対して"戯言"を使ったり!! 血統書つきの「零崎」であるがゆえに、一賊の破滅をも含んでいる存在。 つかみどころがない。「何かがどーにかなりそう」だと放浪癖あり。 尖ったもの大好き。「自殺志願」を狙っていたが、受け継いだのは伊織。無桐伊織~女子高生。早蕨の攻撃を受け、零崎(殺人鬼)としての素質を開花。 家族を薙真に殺される。事件後、零崎舞織に。両手首を失う。 だが、「ネコソギ~」によれば、潤から人識を庇い、 「人殺しをしない」ことを条件に二人は解放。その後、人殺しをしていないようだ 早蕨刃渡~近距離の太刀遣い。「紫に血塗られた混濁」 "狐"に勧誘されたことあり。人識に敗れる。早蕨薙真~中距離の薙刀遣い。早蕨は匂宮の分家だが、出夢に襲われたことあり(弓矢も)。 人識に敗れる。早蕨弓矢~遠距離の弓矢遣い。刃渡・薙真(双子)の妹。人識に殺され、それが今回の事件の発端に?時宮時計~操想術専門集団。「空繰人形」や感覚遮断性幻覚を操る。 零崎殲滅の為?正反対の早蕨と手を組む。双識に敗れる。今回の黒幕は早蕨、零崎殲滅を狙った時宮か、やはり気まぐれの人識が発端だったのか?哀川潤 ~時宮の呪いによって、彼女の幻想と双識は戦うが、 漫画の知識がないこと、身内に甘いことを知らなかったこと理由に幻想を撃破。 本人は物語のラスト、人識に追いつき、一掃しようとする時に登場。 10数年前、潤と狐の"喧嘩"には殺し名、呪い名、玖渚機関、四神一鏡などなど あらゆるものが巻き込まれ、ほぼ壊滅状態にされているのはその筋には有名な話。(他人にまで)「優しい」ゆえに自分の「弱さ」を許せず、孤独にならざるを得ない「欠陥製品」で容赦がないいーちゃんと容赦はあるが、「優しくない」自分の「強さ」が許せず、孤独も平気な「人間失格」の人識は辿るルートは違い、対極でありながら、出発点も目的地も同じ。(逆反対に同一)いーちゃんは「精神」を殺し、人識は「肉体」を殺す。「いーちゃんはどっちかというと呪い名に近く、潤と近い存在。潤とカップルになればお似合い」いーちゃんは髪が短い女の子は好みじゃない?(人識談)狐の13階段は殺し名と呪い名を合わせた数、玖渚機関と四神一鏡を合わせた数にもあうかと刃渡とであった時に適当に決めた数。"13階段"と名付けたのは「理澄」らしい。「殺し名」と対極の「呪い名」6名・時宮・罪口・奇野・拭森・死吹・咎凪青色サヴァンと戯言遣いシリーズ クビキリサイクル→メモ クビシメロマンチスト クビツリハイスクール サイコロジカル・メモ ヒトクイマジカル・メモ ネコソギラジカル・メモ1・メモ2零崎シリーズ 零崎軋識の人間ノック・メモ
May 20, 2007
小川洋子の原作の映画化。挿絵の影響もあってかキャストが微妙にイメージと違って俳優陣は豪華でも心配だったのだけど、まぁ、穏やかに描かれていました。博士 :寺尾聡義姉 :浅丘ルリ子家政婦:深津絵里√ :子役と成長後は吉岡秀隆虚数、約分、階乗、…ああー、数学すっかり忘れているなぁ、と思うのでありました。
May 19, 2007
新本格魔法少女りすか 1 33巻から読んだから、後追いで、ああこうなってあの結果がああだったのかと思ったり。3巻には27歳の大人りすか出てなかったしね。―ネタバレあり―・第4話 敵の敵は天敵!和解した創貴とりすかは影谷と共に「ディスク」を管理しているという火住峠の滞在する廃墟となった病院を訪れる。だが、そこにいたのは彼を食らい尽くしていた化物(魔法使い)だった。「ディスク」をめぐって対立する彼らだったが、相手がりすかの天敵だったことから絶体絶命の危機が?供犠創貴 ~りすかにあっさり「ツナギに喰われろ」と宣言するが、 その実、自らの手首もりすかに返すという生命の危険に踏み込んでいる。 27歳のりすかの性格の悪さへの影響は自分からだと気付いてない模様。水倉りすか~暗闇恐怖症だったことが判明。血に組み込まれているのは魔方陣と魔法式。火住峠 ~属性「火」喋る間もなく喰われたので詳細分からず。「火祭り」影谷蛇之~属性「光」種類「物体操作」顕現「固定」。りすかが撃破。 影縫いのできる「矢」を創貴が回収。利用している。繋場いたち~水倉神檎を「仇」と狙う、彼によって魔法使いにされてしまった元「人間」。 2000歳だが、外見は10歳くらい。 属性「肉」種類「分解」 (全身に512の口を出現させ、あらゆるものを食べ、自分のエネルギーに分解) りすかの天敵。(彼女の血の魔方陣すら分解できる)影谷の矢すべて、りすか、創貴の手首(りすかの魔方陣)を食べたいたちは処理不良をおこす。27歳のりすかに対峙したいたちは逃走。後日、創貴の同級生として転入してくる。・第5話 魔法少女は目で殺す!「魔法の王国」長崎県と佐賀県の間に「壁」である『城門』をつくり、出入りを管理している民間組織・城門管理委員会の起源は長崎県が「魔法の王国」と「成った」400年前に遡る。(設立当時は幕府の公儀組織だった)そんな魔法使いと対立し、魔法狩りも行なう組織が創貴に接触してきた。夏休み前日、終業式の出来事。創貴とりすかがこれまで殺した魔法使いは93人。折角手に入れた「ディスク」はブランクだった。が、それはツナギの居場所を特定する「罠」でもあった。椋井むくろ~全身黒づくめ。城門管理委員会委員長秘書。魔法技能三級。魔眼に倒れる。繋場いたち~実は城門管理委員会設立者。孤高なる前線部隊。 水倉神檎を倒す為、長崎に原爆を落としたことも。 おでこの口が喋らないうちは攻撃に転じない。人飼無縁~「六人の魔法使い」の一人。”眼球倶楽部”魔眼。遠距離の直接攻撃 実は魔眼ではなく、心臓に直接電気を送り、心停止させる 属性「雷」種類「操作」。 「雷」であるため、「水」属性のりすかと相性が悪い。 神檎の命令でツナギを仲間に迎えに来るもツナギと創貴のタッグに敗れる。創貴が力を貸すのは「怯むことなくあきらめることなく難関に立ち向かう奴。勝ち目のない戦いに堂々と挑んでいく奴。確固たる、未来に続く目的を達成しようと精一杯頑張っている奴」今回も創貴は自分が囮となり、心停止の危機に見舞われながらツナギを無縁を見ずに近づけることに成功。自分を一番危険な所に配置し、周囲を二番目、三番目に危険な位置に立たせる創貴と自分だけが危険な任務に挑むツナギは正反対でありながら、周囲を信じてない?、誰の味方にもなれないところが一致。いーちゃんと人識みたいなものか?魔法王国に車はない。創貴の心臓もりすかにもらったもの。・第6話 出征!夏休みにはいり、「六人の魔法使い」を追うために出征する創貴が夢で見たのは4人目の母・折口きずなのこと。折口きずな~創貴が小学2年生(7歳)の秋から一年ほど母親(4番目)となっていた元敏腕警官(少年課) 周囲(の無能)にあわせず、孤立していた創貴に目的と目標を与えた人。 (世の中がくだらないなら自分の手で変えてしまえばいい) 今までで唯一、創貴が「母親」と呼んだ人。家事は不得意。 自称魔法使い?属性「獣」種類「知覚」の「予知能力」をもつ。正解率60% 予知能力、未来視は運命干渉系の魔法の最上位。 創貴が死に惹かれ、何気なく自殺しようとした時も阻止。 創貴はその後、父親をも越す大物になり、周囲を幸せにすると予言。 じつは魔法使いではなく、単に勘のいい女性だったということになっているが、 どうだろう? 創貴の母親は現在6人目(別居中)。しょっちゅう創貴が頼みごとをしている楓だろうか?生みの母は病気がちでずっと入院していた。きずなの助言(予言?)により、人を駒のように扱うことに気付いた創貴。彼女の影響は周囲にとって良かったのか悪かったのか…きずなのその後(父親との離婚後)の記憶があやふやらしい創貴。彼女は死んだのか?当時、父親が担当していた「夜明けの船」事件は何かのきっかけになるのか?きずなについてあやふやな記憶で意識を失った創貴は夏休み、自由に活動できるかどうかで創嗣とトランプ対決(アップかダウンか)。(勝つ)創貴は創嗣の職場(婦警)に「凶悪な眼をした天使ちゃん」と呼ばれ、大人気。軍資金カンパあり。3巻目で次巻で完結といっていたが、いろいろ広げていてまとまるとは思えないのだが…また、広げるだけ広げて、まとめたいとこだけまとめて終わるんだろうなぁ。次巻で水倉破記が創貴にかけた「不運」の魔法が続いていたことが判明(鍵によって解かれる)するが、それが分からないまでも創貴は何となく「不運」が続いていることに気付いている。
May 19, 2007
「新本格魔法少女りすか 3」から読んでしまったが、基本に戻って(?)1巻から(笑)佐賀県に住む小学5年生・供犠創貴は学校では優等生で学級委員長を連続で務めている。が、それは大人の受けを良くし、「使って」もらい、自分の価値を高め、目的に向かう為。そんな彼が駒として使うのは"魔法の国"長崎県からやってきた転入生・水倉りすか。彼女は神にして悪魔、665の称号を持つ父を探す目的があった。魔法が絡んでそうな事件を捜査し、悪徳魔法使いらを裁くりすかは「魔法狩り」と呼ばれていた。何かが壊れる前のいーちゃんと友の関係の様だよなぁ。最強なのは27歳のりすかってことで。創貴のいつもまずは自分が犠牲になる所もいーちゃんっぽい。―ネタバレあり―・第一話 やさしい魔法は使えない。創貴の目の前でホームから線路に落ち、電車に轢かれて死んだ4人の人間に共通点はなかった。魔法使いの仕業とよんだ創貴とりすかは捜査を開始。供犠創貴 ~「魔法使い」使い。半分以上がりすかのものとなっている。 心臓すらもりすかのもの。 だが、頭をやられると再生した時には別人(別記憶)になってしまうらしい。水倉りすか~属性「水」種類「時間」運命干渉系の魔法を操る。 「赤き時の魔女」父親から受け継いだ称号。 血を流すことで基本的に内側(自分だけ)に作用するが、 創貴との血の相性はよく、同着する事で一緒に時間を飛ばしたりすることができる 死亡するほどの出血をすることにより体内(血)に父親が施した魔方陣が発動。 27歳になり、なんでもありな魔法使いに1分間だけなれる。高峰幸太郎~属性「風」種類「召喚」で真空を作り出す魔法式を使って事件を起こした運転士(人間) りすかによって消される(退治される)。・第二話 影あるところに光あれ。同級生の少女が攫われる事件が発生。りすかをおびき出す罠にしか見えなかったが、織絵救出に向かう。影谷蛇之~「影の王国」「豚歌い」「鷲豚の輪廻」「赤豚紳士」「悪意の天才」の称号を持つ 属性「光」種類「物体操作」念動力、サイコキネシス系 魔道市ナガサキでも少女専門の誘拐犯として有名。 逮捕されていたはずだが、「自分の下に戻るように」という神檎のメッセージを りすかへ伝える命令を受け、佐賀に。 影を光の「矢」で「固定」するのが得意。りすかが消去。在賀織絵~攫われた同級生。優等生。登校拒否時のりすかのことも気にかけていた。 魔法使いの存在、創貴の目的を知るのがまだ早いと救出寸前、創貴によって殺されるりすかの相撲好きが判明。魔法使いは魔法で「自殺」しないのが基本(防衛本能、精神集中の観点から)だが、創貴の命令(作戦)で身体を「固定」されたりすかは舌を噛み切って自殺する(27歳のりすかになる為)。結構壮絶だなぁ。目的の為には同級生をもあっさり殺す創貴の姿が浮き彫りに。・第三話 不幸中の災い。織絵を殺したのが創貴であることがりすかにばれ、二人は喧嘩する。そこに訪ねて来たのはりすかの従兄・水倉破記だった。神檎を追うりすかを心配し、長崎に連れ帰ろうとする彼の頼み(りすかの説得)を断った創貴は彼の魔法にかかり、次々不幸に見舞われることに。水倉破記~魔力乏しい落ちこぼれだったが、神檎により「迫害にして博愛の悪魔」、 属性「水」種類「運命」、運命干渉系の魔法により、 記された約束を破る=不運をもたらす破記のもたらした情報→影谷撃破以後、六人の魔法使いが城門を越えてりすかの元にやってくる。(その前に長崎にりすかをつれて帰りたかった模様)最後の最後、破記の攻撃から創貴を守ったのはりすかだった。死ぬ寸前であっても、「創貴が時間を稼いで→りすかが決める」のは"いつも通り"。りすかは長崎に帰らず、創貴の罪と嘘を許し共にいることに。条件は「もう、あんなこと(殺したり)はしない。もう少し私(りすか)の気持ちを創貴は考えること。」りすかについてきた執事(?)従僕(?)のチェンバリンは手錠を作りはしたらしいが、魔法は使えない魔法使いだとか。創貴の体がほとんどりすかになったら、創貴も魔法使いになるのだろうか?
May 17, 2007
The fantastic Deer-Man研究室の助手と折り合い悪く、神経衰弱といわれ、しばらく時間をおくようにと奈良の女子校に産休に入る教師(担当・物理と化学)の代理として赴くことになったおれ。鹿島大明神を信仰する母から送られてきた鹿の骨の勾玉をお守りに、美術教師である重さん(福原先生)の家に下宿し、初めての先生業に挑むのだが、一目会った時からなぜか自分を敵視する生徒・堀田イトに腹立ち、戸惑う9月。そして、10月(神無月)を迎える頃、突然、鹿に話し掛けられた!「さあ、神無月だ―出番だよ、先生」京都・狐(伏見稲荷/平安神宮)→奈良・鹿(春日大社/平城宮跡)→大阪・鼠(難波宮)→京都…と60年ごと、180年に一回まわってくる"目"を運ぶ"運び番"と、それを次に伝える"使い番"がおり、おれは鹿の"運び番"に選ばれたのだ。荒唐無稽な話に驚きつつ、受け渡しに失敗(見逃し)したおれは鹿に「印」をつけられてしまい、自分の顔が鹿化(他人には代わらず人間の顔に見える)しはじめてしまった!元に戻るためにはきっちり役目を果たし、鹿に一つだけ叶えてもらえる願いに託すしかない。"目"はサンカクと呼ばれているらしい。京都女学館、大阪女学館、奈良女学館で競われる大和杯の剣道部の優勝トロフィーが"サンカク"といわれる代物らしい。剣道部の臨時顧問となっていたおれは弱小剣道部を優勝させねばと決意。そんな部に剣道経験者の堀田が入部してきて―「鴨川ホルモー」ほどの荒唐無稽な勢いはないけれど、相変わらず不思議な設定で面白くはあった。鎮めの儀式は神々が留守にする「神無月」に行なわれるとか、鎮めの場所に重要遺跡(都)があるのは理由があるとか。まぁ、印をつけられなくてもデジカメでは鹿に映っていた(他の鼠・鹿も同様)というのはちょっと分かりにくかったけど。(印をつけられたら自覚が出て、自分で見る顔が鹿化するけど、印をつけなくても、自覚はなくてもその間は鹿にはなっていた、と)次回は大阪が舞台の小説らしい。―ネタバレあり―優勝トロフィー(盾?)が"目"ではなく、鹿と仲が悪い鼠が暗躍していたことが判明。だが、鼠にも手におえなかった"使い番"(考古学研究に没頭している教頭・リチャードが"目"がヒミコの鏡の原本だと知り、隠していた)の存在が明らかに。最後はリチャードを追い詰め(説得?)。地震を起こす大なまずの鎮めに成功する。
May 16, 2007
写真家の蜷川実花初監督作品安野モヨコの原作(漫画)を映画化吉原が舞台。女郎屋に売られたはねっかえりの少女が、厳しさ、手練手管、嫉妬、ライバル、憎しみ、恋などにもまれ花魁になり― きよ葉(のちの花魁・日暮) 土屋アンナ~原作のイメージに近いキャラ。所作や演技は不問に…彼女に求婚する武家・倉之助 椎名桔平 彼女を弄んだ商人・惣次郎 成宮寛貴恋で身を破滅させる花魁・高尾 木村佳乃 ~花魁には何かが足りないような きよ葉がついた花魁・粧ひ 菅野美穂 ~きっちり花魁に 高尾の間夫・光信 永瀬正敏 ~元妻・小泉今日子も別の場面に出演していた 楼主 石橋蓮司 女将 夏木マリ ~「千と千尋の神隠し」の湯婆婆が現実に!(笑) 店の番頭(?)・清次 安藤政信割と原作に忠実。でも、原作にないラストにかけてはちょっとぐだぐだしてくる弱さあり?子役が芸達者だった。時代考証なぞぶっ飛ばした衣装、セットはどこか大正ロマン風な所や、現代アートの匂いあり。吉原の大門の上に金魚の水槽を置いたのは斬新ですごく良かった。一場面、一場面の物(セット、人))の配置、画面構成が計算されていて、映画の出来のどうこうは別として、監督が写真家だというのが良く分かる。椎名林檎の音楽が良かった。原作者の夫である庵野監督がちらっと出演していたらしい。(エンドロールで名前を見つけた)
May 12, 2007
なんとなーく、読破出来そうな数(出版数)なので西尾維新攻略中。でも、新シリーズでいきなり3巻から(図書館にあったのそれだけだった)ってのはダメだったかも…と思ったけど、全然問題なかった。魔法使いは九州から出られない。最低の労力で最大の効果を狙う小学5年生・供犠創貴は"魔法の国"長崎県からやってきた転入生・水倉りすかと行動を共にしている。夏休みに佐賀県を離れ、活動中。水倉りすかの父で神にして悪魔である神檎が画策する"箱舟計画"とは?彼が送り込んだ[六人の魔法使い]にどう対処する?主人公が10歳と幼いが、判断力の速さ、最低の労力で最大の効果を狙うというのはいーちゃんと同じ(創貴の方が若いのと負けを認めてない分、素直かも)だし、彼に従うりすかの独特の喋り方は友っぽいし、仲間となったつなぎは最強に近い魔法使いだし、内容違えど設定同じ?コイン・ゲームでは表が出る確率がわずかに高い(硬貨に彫られた模様の重さが重いほうが下になる確率がわずかに高いことから)∴サイコロ(ダイス)では6の目が出る確立は位置の出る確立よりもわずかに高い。といった豆知識(?)は面白い。~ネタバレあり~第7話・鍵となる存在箱舟計画明らかに。創貴と水倉鍵のダイス勝負。引き分けるも、魔法封じの力によってりすかに異変が。第8話・部外者以外立入禁止!!鍵によって体内の魔方陣を狂わされ、全身に回るのを食い止めるため、つなぎがりすかの右腕を食べる。つなぎの魔法も封じられ、蝿村の固定によって密室に閉じ込められた創貴らは鍵に仲間になるよう迫られる。鍵が狙うとおりの成長になってしまうが、りすかが「過去」への「跳躍」を可能にしたところで蝿村撃破。第9話・夢では会わない!!前回の状況を打破し、皆の気が緩んだところを塔キリヤと結島愛媛のW攻撃を受ける。創貴は魔法のない、平和な並行世界で暮らしている。だが、世界に違和感を感じていて―パラレルワールドはによって解かれるが、現実に戻った創貴が見たのは自分を含め、杭を打たれたり、骨を折られたりする仲間の姿だった。供犠創貴 ~小学5年生水倉りすか~”赤き時の魔女” 魔法によって27歳まで時間を省略でき、そのとき(1分間)ならば強力な魔法を使いこなせる。 乙種魔法技能免許取得繋場いたち~城門管理委員会の設立者にして特選部隊。創貴と共同戦線(同盟)を結ぶ。 姿は10歳だが、2000年生きているとか? 属性「肉」種類「分解」(全身に512の口を出現させ、あらゆるものを食べ、自分のエネルギーに分解)供犠創嗣~創貴の父。佐賀県警幹部(実質的には県警を掌握)。パラレルワールドで塔キリヤを撃退。 きずな~旧姓折口。創貴の4番目の母。 属性「獣」種類「知覚」的中率60%。パラレルワールドで塔キリヤを攻撃。水倉神檎 ~りすかの父。”ニャルラトテップ”「六人の魔法使い」人飼無縁~”眼球倶楽部”魔眼。遠距離の直接攻撃地球木霙~”回天木馬”属性「肉」種類「増殖」(肉体を戦いやすいように改造できる)。つなぎが撃破蝿村召香~”泥の底”属性「土」種類「操作」顕現「固定」(所有権が決まっているもの以外は固定できる)。りすかが撃破。塔キリヤ~”白き暗黒の埋没”属性「夢」種類「創世」顕現「絶対矛盾」 運命干渉系にして精神感応系。(パラレルワールドを作り出す)結島愛媛~”偶数屋敷”武闘派。焼けるような杭を打ち込む?水倉鍵 ~”ネイミング”魔法封じの能力を持つ[人間]。「六人の魔法使い」のまとめ役。 策によって創貴らを翻弄する。[箱舟計画]とはりすかの魔法を使い、大陸移動前まで地球の時間(大陸)を戻すというもの。海を渡らずとも大陸が繋がれば、魔法使いは九州から全世界に移動できる。六人の魔法使いはりすかを成長・促進させる為の噛ませ犬的存在。
May 11, 2007
「走れメロス」を始めとして"文学"作品をベースにしながら、登場人物は皆"とある京都の大学生"…「夜は短し歩けよ乙女」と微妙にリンクしているところが面白かったベースとなった話は知らなくても楽しめるけれど、知っていたものの方が元とのあまりのギャップに爆笑したり、感心したりできたり・山月記~中島敦の小説がベース完成しない一作の小説を書き続ける孤高の学生・斎藤秀太郎が山の天狗となり、姿を消すまで。永田―理学部に在籍していた。斎藤を尊敬していた友人。麻雀も強かった夏目孝弘―大学時代の友人。後に巡査となり、天狗となった斎藤と再会。・藪の中~芥川龍之介の小説がベース学園祭で上映され、話題となった映画をめぐってそれぞれの証言鵜山 ―監督長谷川―映画に主演した鵜山の恋人で渡邊の元恋人渡邊 ―長谷川の元恋人で鵜山の友人。元恋人とヨリを戻すという内容の映画に出演。・走れメロス~太宰治の小説がベース学園祭での出来事。詭弁論部の芽野が横暴な図書館警察の長官の横暴な仕打ちに反撃。その咎(?)で「ブリーフ一枚で踊る」はめに。親友の芹名を身代わりに、逃げ回る芽野であった。芽野史郎―詭弁論部に所属する芹名雄一―詭弁論部に所属。芽野の親友…彼らも「パンツ番長戦」の猛者須磨―皆のマドンナ的存在の女性。恋人は軽音部所属あの「メロス」がこうなるとは!爆笑。最後のセリフに良くつなげた、といっておこう。まぁ、正義感あふるる友情よりもお互いを分かり合ってるってのが分かればいいということ、かな。・桜の森の満開の下~坂口安吾の小説がベース桜の木下で出会った女性に言われるがまま、小説才能を開花させ、成功するも、自分を取り戻す為、女と別れる男の話。男―斎藤の後輩。小説家を目指す。物語が終わってから見開きで桜のイラストが。余韻とあいまって迫力を感じた。・百物語~森區鳥外の小説がベース森見―イギリスで語学研修して帰国した直後。F君―森見くんを「百物語」へ誘う鹿島―「百物語」を企画した学生劇団の主催者。実在の彼を見た人は極少数?深淵―劇団の実務担当斎藤、永田、鵜山、芽野、芹名らも参加。得体の知れない鹿島の話が怪談のよう。読んだ事なかったのは「桜の森~」気になるから機会があったら読んでみよう。読んだ事あるけど、すっかり忘れていた「百物語」は再読の必要アリ。
May 8, 2007
久々の短編集。あちこちで読んだものも収録されていた。―短いのでネタバレ先行で―・水晶の夜、翡翠の朝「青に捧げる悪夢」で読んだ一編。理瀬シリーズのヨハンが主人公。・ご案内案内に従っていった先は―案内に従っていくと最期は死んでしまう。自分の意志を持つ、考えるということをひっそり訴えかけるような一編。・あなたと夜と音楽とラジオのパーソナリティーがスタジオ近くで起こった怪事件、幽霊事件を取り上げていたが―実はパーソナリティーの一人が犯人というのは分かりつつも、どう追い詰めていくかに注目だった。・冷凍みかん田舎の駅側のお店で取り上げた冷凍みかんは地球と一体だった?みかんの影響が地球にもろ影響されるという。それを持つ恐怖をあっけらかんと描いたもの・赤い毬「七つの黒い夢」で読んだ一編。・深夜の食欲深夜のルームサービス。届ける部屋の先で食べる客の望む食事とは?ホラー、だよね?・いいわけ自分本位の考えで世界を滅ぼすボタンを押した子供のいいわけ。・一千一秒殺人事件幽霊屋敷で起こる怪異。星に殺された男とは?怪事件はその家の娘の無意識の力。屋敷に盗みに入ろうとした男が殺された。・おはなしのつづき白雪姫のはなしをする父親と子供。子供は死際、母親は妊娠中だったというなんとも切ない話。・邂逅について自分であり続けようとする少女の心・淋しいお城「淋しい子供」を見つけ、城に置き去りにする「みどりおとこ」城に連れてこられたエリが知った城の真実とは?!ミステリーランドの予告のつもりで書いたとある。これがベースになるの?楽しみである。・楽園を追われて「yomyom」初出。遺言のように「小説」を残して死んだ旧友の葬式後どんなにつまらなくても、それをきっかけにかつての仲間を集めた。なんだかほんのりいい読後感。・卒業スプラッタホラー?を試みたとか。あともう少しで、12時に、16歳になれば卒業できる。でも、そうでなければ死が待つのみ。最後の脱走をこころみた少女たちの結末は?・朝日のようにさわやかにドキュメンタリータッチの奇妙の話。心太(ところてん)が酸っぱくてビックリした経験は私もある。
May 7, 2007
大人気「しゃばけ」シリーズとはまたちょっと違った江戸ものシリーズ開幕!若旦那よりももうちょっと(精神的にも)大人な町名主の跡取りが主人公。さすが畠中氏!粋な計らいあり、笑いあり、ホロリとさせる人情話あり、心温まる作風はここでも炸裂でありました。高橋麻之助~8つの町を支配町とし、町内で問題あれば"玄関"で裁くこともある神田古名主・高橋宗右衛門の息子。 もともとの評判は良かったが、6年前(16歳)に突然、生真面目で勤勉だったところから"お気楽"な若者に豹変。八木清十郎~同じく町名主である八木源兵衛の息子。おなごとの浮名揉め事は数知れず。麻之助の悪友。相馬吉五郎~麻之助と清十郎とは神田の道場で知り合った幼馴染。 武家の出だが、今は同心の家の養子となっている。 真面目な石頭。八丁堀に住んでいる。お由有~源兵衛の後妻に入った麻之助たちの2つ年上の幼馴染。幸太 ~お由有の息子。麻之助は幸太をいたく可愛がっている。・まんまこと=ほんとうのこと。真真事。父親に連れられてきたおのぶは麻之助の子をみごもったという。実に覚えがない麻之助は父親の代わり(名代)として、この案件をどう裁くのか!?・柿の実を半分麻之助がいつも盗む柿の木の持ち主・質屋の三池屋小左衛門がでっちあげげた昔の恋人の忘れ形見の話が現実に?彼の娘だというお紺をめぐって親族総出の争いが勃発?・万年、青いやつ万年青好きの“連”のお披露目会のあと、残されたひと鉢は誰のもの?大家、松野屋七郎兵衛、店子袋物師安助が持ち主の名乗りを上げる。問題解決に乗り出した麻之助に縁談が。野崎寿ず ~吉五郎の親戚。又四郎を看病する為、縁談を断り続けている。水元又四郎~余命いくばくもない侍。麻之助に寿ずを託したいようで・吾が子か、他の子か、誰の子か清十郎の義弟・幸太のまことの父の父を名乗る武家が、亡き息子の松三郎が江戸づとめの折、残した子が幸太だと言ってのりこんできた。松三郎の放蕩のあとを追い、深川に芝に麻之助・清十郎・吉五郎の三人組は足を運ぶ。・こけ未練=つまらなく執着すること。馬鹿馬鹿しく、思い切りの悪いこと。麻之助が又四郎の見舞いのため、高級菓子司越後鈴木に寄ったところ、最初に狆、つづいて娘を拾ってしまう。その出会いがもとで、赤い手絡をした娘を探す岡っ引きに追われ、麻之助と清十郎は江戸の往来をひた走るはめに。・静心なく「八木家の末の子は預かっている」「金を用意しておけ。五十両」――幸太が攫われた。支配町の住人の暮らしを左右する町名主にはいつでも逆恨みの危険があるが、なにかの因縁か、それとも金欲しさか?苦い経験をし、"お気楽"になっただけあって、麻之助は奥が深く、"お気楽"に見えても問題に真摯に対応する姿は格好いいのでありました。公式HP→まんまことweb~ネタバレ感想&メモ~・まんまこと~相手の男は見つけ出すが、子供が幸せになるよう、別の道を選ぶよう勧める麻之助の見事な裁きが冴えわたる。・柿の実 ~小左衛門が幸せになるよう、偽りの娘としてではなく、お紺を妻に迎えるよう薦める麻之助。・万年、 ~松野屋の弟子のものだった。新開発したその鉢を持ち、その弟子は店を去る。・吾が子か ~松三郎の子ではなく、その父の子がいたことが発覚。幸太は巻き込まれただけ。・こけ未練 ~死際の又四郎に寿ずを託されそうだと、腰が引けてた麻之助が寄り道できる理由を増やしていた。・静心なく ~又四郎の死。又四郎の死後、断りきれなくなってしまった麻之助と寿ずの縁談だが、 身篭ったまま捨てられ、源兵衛の後妻に入ったお由有を想っていた麻之助と、 又四郎を想って看病していた寿ずは上手く支え合えそうなのだが、その後がとても気になるラスト。ご参考までにしゃばけシリーズ しゃばけ しゃばけ・感想 ぬしさまへ/ねこのばば おまけのこ うそうそ みぃつけた
May 6, 2007
宮部みゆきの原作の映画化。原作感想は→コチラこどもの日にこれを放映か~、まぁ、もともとアニメ化だし、子供対象にしていただろうし、この映画がきっかけで「ゲゲゲの鬼太郎」の実写版にキャスティングされたと噂のウエンツ英士(ミツル役)と大泉洋(キ・キーマ役)が声優参加してるし、案の定、これを放映後、「ゲゲゲ~」の宣伝してたし、打算いっぱいの地上波初登場なのは分かっていたけど、現実世界からビジョンにいく子供たちの設定が、二人とも家族を取り戻す目的であっても、「父親は不倫で家を出て、母親はガス漏れで意識不明の状態」のワタル(松たか子)と「一家心中事件で一人だけ生き残った」ミツルだからなぁ。しかも、設定も結構いろいろ過酷でえげつないのに(小説としては面白かったけど)どうするかな?と心配してたのだが、まぁ、さすがにラストに救いを持ってきてましたな。原作読了後は(どうせ映画化なら)ジブリで映画化してくれても良かったのに、と思ったが、この設定はジブリ向きではなかったかとも感じた。映像化に関しては、長い原作が2時間枠でおさまる訳ないと思って諦めていたからそれなりに…心配してたとおり、説明不足が多くて、原作知らないとついて来れないんじゃないかと思う箇所は多かったし、主題歌流している間に冒険してるよ風景流してごまかしてたのには笑えたけど。ああ、でも、いくら省くにしても、自分がビジョンで育ててしまう闇の部分はもうちょっと前に小出しにしとかないと最後の展開は分かりにくいのでは?映画版だけ観た人はどう解釈したのだろう?大丈夫だったのかな?
May 5, 2007
The Passacaglia第10回 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作だそうな過去を秘め、静かに暮らす男・大道寺勉は半年ほど前に事故死した同棲相手・片岡奈津との日々を思い返していた。そんな彼のもとを訪れたかつての"仲間"によってもたらされたのは、奈津の死は謀殺によるものだったということと、彼ら自身も命を狙われているという過去の因縁だった。どこか陰のある主人公で、スパイか何か裏稼業の経験者だろうなぁと思ったが、彼の視点で進む物語は過去の因縁を始末する工作であっても、静かな水面の様にも感じる展開だった。―ネタバレメモ―大道寺勉~母親の再婚相手が事故死する場に居合わせたことがきっかけで母親と絶縁状態に。 その後の保証人となった斯波により、戸籍を奪われ、アメリカでサバイバル体験するはめに。 その時の技術を生かした「始末屋」に借り出され、協力していた。 一級自動車整備免許も持っている。片岡奈津~自分に自信がなく、男運もなかったが、勉と生活することで生来のおおらかさを発揮。 事故で死んだことになっているが、脳に腫瘍があり、 余命いくばくもなかったことから勉に殺してくれるよう頼み、彼の腕の中で死ぬ。斯波~表の顔は弁護士。裏では暴力団とも手を組んだりもする「始末屋」を営む。博打好き。 最後の仕事によって凋落した男が、表裏に力を持つ服部の身内だったことから「始末屋」を休止、身を潜めていたのだが、服部「始末」にのりだす。冴子~斯波の秘書兼愛人と見られていたが、実は娘。 愛憎半ばで勉の金を狙い、岡野と手を組み、今回の「始末」を仕立て上げる。 争ううちに斯波と撃ち合い(暴発?)、二人とも死ぬ。ヒデ~チンピラ状態から勉に拾われ「始末屋」に参加。勉に懐いている。岡野~服部とゆかりのある暴力団の幹部。 冴子と手を組み勉の金を狙うが、従来の犬好きと勉を気に入り、手を引く。
May 5, 2007
「月読」の朔夜一心が登場する連作短編集人が死ぬと月導が現れる月導には様々な形があり、視覚に訴えかけるもの、温度や匂いに転化されたものもある。月導には死者の想い(主に最期に気にかかっていたこと)が込められていて、それを読める(その意を汲める)者を月読と言う。月読は月導に対して嘘は言えない。月読命が夜の国と月導を司る神とか。それぞれの事件に対して一心が関わっていく。どこかで繋がるかと思ったらそうでもなかった。"そこにない手"の河井刑事は「月読」にも登場なので、さりげなく「彼ら」の話は上がるけど、進展はなし。月導は死ぬと気にその人が思ったことが現れる。それだけのことで、その人の一生や、深い意味が隠されているわけではない。それでも、何を思ったのかを知りたいがいる限り、なりたくてなったわけではなくても一心は読み続けていくのだろう。―ネタバレあり―朔夜一心:月導の意を汲めることから幼い時に両親、兄弟と引き離され、月読である宿父に育てられた月読。 普段は翻訳家との二足のわらじで生活。・落下する花憧れの先輩が残した月導は「(かつての恋人を)殺した」というものだった。その真相は?登之場助教授:月導を研究和佐友喜 :月導に興味がある学生田波 :和佐の友人野嵜桜月:和佐の憧れの先輩。飛び降り自殺をする沢島卓斗:事故で亡くなった桜月の彼氏喧嘩別れした後事故で亡くなった沢島。彼の死が桜月のせいだと詰った友人の言葉を聞き、彼の死を自分のせいにすることで彼を手に入れたまま死ねると自殺。・溶けない氷自殺した歌手の月導(溶けない氷)を持っていた伯母の真意とは?その歌手の月導を狙う謎の老女とは?智子伯母:自分の死後、月導を読むよう一心に依頼していた。真由子 :月読に場合によってはその意を他に漏らさぬよう依頼した伯母の真意を探る永瀬:刑事真由子の父のことを思っていた伯母は彼に似た歌手の月導を手に入れていた。月導に隠れた思いが表れていたら他言せぬようにと一心に依頼するが、その心配は無用に終わる。老女は歌手の元恋人で自身も元歌手。・般若の涙事故で死んだ妻の月導の意味とは?藤重克昌:大学教授。 事故で死んだ妻の月導が近所の話題になっていることから、 公衆の面前でその意を知らせるよう一心に依頼麻美 :正彬の娘。依頼を強く望んだのは彼女。樋浦正彬:克昌の義弟。義兄の為、一心に連絡。水原:畑等署刑事課の刑事般若の月導は正彬の妻のものではなく、彼女をひき殺した車に乗っていた同乗者のもの(事故時に運転手によって殺された)だった。妻の月導は香り。・そこにない手殺された男の月導に導かれるのは犯人か?大倉昌行:娘の月導を握って殺された男河井寿充:一心と面識がある刑事犯人は元妻。入浴中に死んだ娘の月導の意味を巡って事件は起きた。章タイトルはそれぞれの月導の形
May 3, 2007
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