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飛び飛びでしか読んだことなかった「火の鳥」全巻(文庫版で13冊)を読んだ。過去・未来、地球、宇宙を舞台に縦横無尽に駆け巡る物語の数々。未来だと思ったら過去だったり、過去だと思ったら未来だったり、各編もさりげなく繋がっていたり、絡み合う時の輪。因果、罪、輪廻、運命、宿命とともに、宗教観、倫理観が問われ、描かれ、それにからむ政治論、上に立つものの資質が問われ、描かれている。繰り返されるおろかな行い、振る舞い、それに立ち上がる人々、それを見つめ、永遠の時を羽ばたく火の鳥壮大な物語。惜しむらくは、あと数編(現代編か?)で完結を迎えるはずだったこのシリーズも手塚氏死去によって永遠に手塚氏の総まとめの想いを読めなくなっている事。各シリーズ事には完結しているので、そこから思いを馳せる事は出来るけれども。
September 27, 2007
刀語 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話尾張幕府家鳴将軍家直轄内部監察所総監督補佐・左右田右衛門左衛門に連れられて(監察されながら)尾張幕府直轄預奉所軍所総監督・奇策士とがめと虚刀流七代目当主にして、とがめの懐刀・鑢七花が向かったのは蝦夷の踊山、陸奥の死霊山と並ぶ、壱級災害指定地域の一つ・江戸の不要湖。ここには四季崎記紀の工房があったという。刀の情報を求めて訪れた彼らは、不要湖の番人であるからくり人形・日和号と対峙する。右衛門左衛門の上司で、とがめの天敵である否定姫登場。右衛門左衛門は否定姫のため、真庭忍軍と戦うことに。刀らしくない姿の変刀体がごろごろしはじめたが、作中で「日本で作ったから日本刀では?」となんとも自虐的な言い逃れを展開しているのが笑えた。―ネタバレメモ―七花にとって闘いにくかった、強いと感じた順位は1・鑢七実2・錆白兵3・真庭蝙蝠4・敦賀迷彩5・宇練銀閣6・凍空こなゆき7・校倉必…1,2位以外は策を労する人間が苦手という事否定姫は金髪碧眼の外国人。出自不明。とがめと否定姫は「尾張幕府の中枢に二人の鬼女あり」というわれている。「太陽電池なんて概念のないこの時代に~」という発言からすると未来人?不要湖はゴミ・ガラクタ(木屑・鉄屑)で埋められた湖(ゴミの島のようなもの)日和号自体が"微刀・釵"・特性は人間らしさ。(ちなみに、前回の「鐚」の特性は活性力)微刀=美刀。”びとう”と、これだけ3文字。四季崎の想い人がモデル?今で言う太陽電池仕様の日和号を傷つけずに回収する為、曇天の日、充電しにくい環境で闘う事に。変刀体の中で「微刀・釵」は王女。次回は出羽・天童にある「王刀・鋸」人間でありながらに本当の七花と、人形でありながら日本刀の日和号。七花は以前の自分は、感情を交えず、ただ反応して戦う日和号のようだったと感じる。「長寿の海亀」は否定姫の持つ「炎刀・銃」の情報に近づきすぎたため、右衛門左衛門に消される。彼に特筆すべき忍術はなく、ただ単に"強ければ長生きできる"という意味でつけられた通称。剣術使い(剣士・フェンシング?)だったが、右衛門左衛門の背弄拳(相手の背後をとる技)に敗れる。右衛門左衛門は170年前に真庭忍軍に滅ぼされた相生忍軍のただ1人の末裔。真庭忍軍に恨みはないらしいが、否定姫の命令で真庭鳳凰と対決しそう。
September 25, 2007
ふと「誰の本読んでるんだっけ?」と思うことが多い道尾作品。だが、"道尾作品"と意識した途端、引っ掛らぬようにせねばと警戒心が強くなる(良い意味で)「Welcome to riverside cafe SUN's」で彼らが回想するのはあの時の出来事―相模大学に入学した秋内静はボーイッシュな羽住智佳に惹かれる。それを見抜いた容姿はおそろしく整っているが癖のある友江京也が「智佳と仲の良い巻坂ひろ子と自分が付き合うから、自分と一緒にいればいい」と秋内に提案した事から友人に。バイトの合間に彼らと行った海、そこで椎崎教授の息子・陽介と愛犬・オービーにも会う。バイトに戻り、仕事中に見かけたのは、ファミレスから出て来る京也らと、道端で立ち止まった姿勢から一転、駆け出したオービー、そして、その反動(リードをしっかり持っていたため)で車道に飛び出し、事故にあった陽介の姿だった。事故に京也が関わっていたのではないかと不審に思った秋内は、動物行動学に詳しい間宮の助言を受け、調べ始める。タイトルは”事件の鍵を握るオービーの行動も、動物と喋れるソロモンの指輪があれば分かるのに"という意味がこめられている。間宮に言わせれば、「本当に向き合い、観察すれば、指輪などなくても分かる(サインを受け取り、理解できる)」らしいが。~ネタバレメモ~椎崎と不倫(プラトニック?)していた京也。それが原因で別れた元夫が京也を狙っていた行動が、主人に危害を加える様相だと感じたオービーが、陽介を守るために攻撃に転じたことが事故に繋がっていた。相変わらず、大小の仕掛けがあり、楽しませてもらった。秋内の祖父が微妙に絡んでいる所が絶妙。「Welcome~」の店名が"三途の川"を指しているというのはツボでした。だが、視力の弱い犬が、道の反対側にいる人間の"眼鏡とナイフ"を判別できただろうか?それだけで"攻撃のサイン"と受け取るには…歩道を挟んでならまだしも、車道挟んでいるならば、実際犬を飼っている身としては、これはないんじゃ(無理)?と思う。ということで、キーポイントの説得力が弱いのがもったいなかった。
September 22, 2007
呪者に使い魔にされた霊狐・野火は、初めて人を殺した夜、手負いの所を産婆をする老女に育てられた(心の声が聞こえる)少女・小夜に助けられる。猟犬に追われる彼らを救ったのは、夜名ノ森の森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸だった。数奇な出会いは数年後、それぞれの運命に深く関わっていく。血縁でありながら憎みあう有路ノ一族と湯来ノ一族。呪者と力を持ちながらも攻めず、守りに徹した者らの攻防。翻弄された子供たち。運命の出会いは血、人、霊狐の垣根を越えて触れ合うファンタジー。-----------------------------------------------------小春丸は有路ノ一族の次男坊。母親が呪者によって殺され、幼く、自分を自分で守れなかった彼は(周囲には死んだことにして、守るために)幽閉されていた。小夜は有路ノ一族を支えていた力持つ者の娘。父親は小春丸と同じ。兄が死んだため、後継者として小春丸は表舞台に立つが、命、存在を狙われる。敵対する呪者に使われる野火だったが、幼い時に助けられた小夜の温かさを忘れられず、彼女を見守り、小春丸を助けようとする彼女の為に命をかけて主人を裏切る。小夜はそんな野火に惹かれ、彼を助けるため、人であることをなげうつ。
September 21, 2007
幻想小説風?・ニンギョウのタマシイ私には(であったことのない妹も含め)23人の妹がいる17番目の妹が"また"自殺彼女を弔うために私は映画を観に行くそこで、熊の少女に出会う・タマシイの住むコドモ私の右足が腐り始めた5番目の妹に連れられて人体交換屋へ右足は妊娠していることが判明生まれた子供は熊の少女が育てることに・コドモは悪くないククロサ5年間眠り続け、覚醒訪ねてきた熊の少女に連れられ、喪失感を買いに行くのについていく・ククロサに足りないニンギョウ熊の少女の住む森が火事に私は彼女が24番目の妹ではないかと思うたった一人の兄として、私は彼女を妹に迎えるべく、1番目の妹(老婆)に会いにいく熊の少女に判断を任せるとの1番目の妹の言質を取るが、熊の少女に問い、帰ってきた答えは「わたしは貴方の、お姉ちゃん」章題は作中に話題となる映画のタイトルだったり。
September 20, 2007
いつもながら雰囲気作りは上手い。彼女と暮らした最後の日。夜通し話して、明日からは別々の道を歩むだろう。別れるまでに聞けるだろうか?あの日の真相を―千浩と千明それぞれの視点で進む物語。今日とあの日、そして、過去。ありがちではあるので、ラスト(というかからくり?真実?)は簡単に予想できたり。現実を見据える意志の強い女と、最後の判断を自分で下せない男の物語でもある。-----ネタバレメモ-----------------------------------------------離れ離れになった双子が偶然(お互いの事を知らずに)出会う。兄弟として一緒に暮らし始めるが、お互いの恋心を自覚し、ぎくしゃくしはじめる。そして、別れて暮らすことに。自分たちの存在を知らなかった父親(山岳ガイド)に、偽名を使って会った旅の途中、父親は崖から落ちて死ぬ。お互いの犯行を疑っていたが、事故死だということに。同時に、父親が自分(千浩)の存在を知っていた可能性も高いことも判明。そして、彼らが兄弟ではなく、いとこだったということも(記憶の食い違いから)分かる。千浩と双子の妹"千明"は養女にいくことが決まった直後、死亡。千浩の母の妹は体が悪く、自分で娘を育てることが難しいこともあり、娘の"美雪"を"千明"として養女に出すことに協力したのでは?というのが千明の推理。禁忌だからこそ燃え上がった恋は判明した事実に色褪せ、新たな一歩を踏み出す力となる。
September 16, 2007
禁じられた数字「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の著者による”数字&会計の入門書”第一章 「web2.0」「ゲド戦記」がすごい本当の理由2.0や第1回監督作品など、数字を単なる記号としてではなく、「表現する一つとしての数字」を使っている。数字を入れることにより、1.0verがあったんだろうなどと他の意味を含ませていたり、強いインパクトを与えることができる。他の意味を持たせる3つの技法~1・きめつけ ~あえて言い切ることでブレをなくし、説得力をもたせる。例:「若者はなぜ3年で辞めるのか?」2・常識破り ~常識を良い意味で破ることで、インパクトを与える。例:「99.9パーセントは仮説」3・ざっくり ~端数を無視して数字をシンプル化し、わかりやすくする。例:日本の人口は1億2千万人第二章 タウリン1000グラムは1グラムビジネス数字がうまくなるためには・・・1・言い換え ~一番有利で、インパクトの強い言葉に言い換える。例:1勝2分け→3戦無敗。0を使うなど。2・割り算 ~割り算によってアピールする数字を作り出したり、比較・分析しやすくする。 ~ノルマなど「数字の暴力性」を身近な数字に置き換えられる。3・単位変換 ~章題のように、単位を変えることで印象が変わる。第三章 食い逃げされてもバイトは雇うなボロボロのラーメン屋で店主は一人。客は30分に一人程度。出前中に食い逃げされることがある。・30分に1人の客(客単価を1000円と仮定)→1時間に2人2×1000(円)×10(時間営業)×26(日営業)=26万円(月収入)・1時間に1人食い逃げがあったとすると→1日5000円の損失・バイトを雇ったとすると→800(円/時給)×10(時間営業)=8000円∴食い逃げされても、バイトを雇うよりも損失(出費)は少ない。「金額重視主義」=金額という絶対的な価値尺度のみで判断する1・節約や会社の成長はパーセンテージではなく、金額で考える2・101万円と100万円は違う。大きな金額にアバウトにならない。3・疑問があったら、実際に計算して金額を出す。感情に惑わされない。「損益計算」→収益-費用=利益(損失)感覚と現実のズレを明らかに。収益を増やして、費用を減らせば当たり前ながら利益が出る。第四章 決算書の見方はトランプと同じ・ギャンブルと株式投資は違うが似ている。・株価は株式市場の問題、つぶれるかつぶれないかは経営の問題。 →リスクの高い「いずれ潰れそうな会社」を決算書から見分ける →決算書の中からババというべき数字を探し出す →一番大切なのは「比較すること」 ・過去比較―去年に比べてすごく増えている(減っている)数字を探す ・他社比較―同業他社や異業種の会社と数字を比較する。 →比較する相手によって、視野は広くなったり狭くなったりする。当たり前のことが書いてあるのだが、意識出来ているかどうかで大きく違うのだろう。改めて説明されると「おお!」と納得すること多し。
September 13, 2007
MISSILE MAN・テロルの創世光と影、本体と必要があれば摂取されてしまうクローンとしての自分。こんな設定、どこかで読んだな。・Necksucker Blues醜い自分を受け入れた女は吸血鬼だった。唯一の人間になるために男は―・けだもの狼男を父に持つ男は普通の人間として生きていた。だが、娘を殺され、犯人に復讐する為には―・枷死ぬことをやめた男。女が殺されるときに現れる顕現を求めて彷徨う。・それでもおまえは俺のハニー女は自分の鼓膜を破り、聞こえない者だけに聞こえる死者からの電話を待っていた。・或る彼岸の接近格安物件に引っ越した一家。妻は呪文を唱え、息子を殺してしまうという。・ミサイルマン女を殺す二人の男が殺した女の夫に出会ってしまった。…陰惨なスプラッタあり、ホラーあり、グロイ描写ありでした…
September 12, 2007
数日前、舞台「ベニスの商人」を観た シャイロック~市村正親 アントーニオ~西岡徳馬 バサーニオ ~藤原竜也 ポーシャ ~寺島しのぶ ちゃんと読んだり観たりしたことなかったのだが、 あらためて観ると"冷徹悪徳高利貸し"シャイロックのイメージが覆された。 シャイロックは確かに高利貸しとして金をがめつく稼いだかもしれないが、 ユダヤ人であるがゆえに迫害を受け、名前を呼ばれるだけでつばを吐かれたり、邪悪呼ばわりされ、 愛娘はキリスト教徒とかけおち。 しかも、(娘は)その時に財産の一部を持ち出していた。 一方、キリスト教徒のアントーニオは人前で彼を断罪したくせに、借金を申し込み、しかも、娘のかけおちの手助けをした。 (アントーニオは寛大で、優しいと評判だが、それは"キリスト教徒""同国の人"に限ったこと。まぁ、シャイロックに「利子なしに金は貸すもの」だと諭す発言は確かに民衆受けするが。)…シャイロックが復讐心を持ち、一泡吹かせたいと思うのは分からないではないのでは…? まぁ、アントーニオを破滅させるだけではなく、 殺そうという思いが強すぎて、逆手を取られて身の破滅を呼んでしまうのだが、哀れだった。そして、あらためて宗教の傲慢さを感じた。 自分の宗教だけが正しいとし、他は排除・改宗させようとする傲慢さ、この話の中ではキリスト教が絶大で、異国人・異教徒であるユダヤ人への迫害の描写も多かった。(”ユダヤ人が”と声に出すたびにつばを吐きかけるというのは、その昔、現実にあったことなのだろう) こういう話だったかと、イメージが一新された。 演出の仕方によってはイメージ通り(シャイロックは冷酷な悪役という感想)になりそうな気もするが。
September 12, 2007
Spiral and Hummingbird装画・挿絵 久世早苗かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランドシリーズ(第13回配本)東京から転校して来た高見森は高い所とミステリが好きな小学5年生。無鉄砲な所もあり、元担任や両親も呆れ顔。新しい社宅、学校はそれなりだが、驚いたのは訛りがわからないこと。同じ社宅に住む同級生・佐久間心は母親から「ココちゃん」なんて呼ばれているへなちょこだ。登校班には六年生の竹本篤樹を筆頭としたジャガイモ顔の竹本5兄弟(ギザ十、タク、ナオ、ハル)、気が強い同級生で登校班の副班長・十時あやがいる。子供たちが慕う少年(大人に対しては愛想抜群)パックは謎。同じクラスの横にでかい土田は父親から仕入れた皆の恥ずかしい話を暴露する嫌なヤツ。屋根に描かれた「ぐるぐる猿」に触発して、ナスカの地上絵から「ハチドリ」を描いたり、それが縁で"猿"にパックのことを託されたり、土田の親父のせいで親が左遷させられ、引越しを余儀なくされた友人のため、土田の父親に仕返しを仕掛けたり、子供らが憧れる様なパックの存在を筆頭に、少年らの冒険が描かれる。そんな中にも、小さい頃、別れた父親に自分の代わりに森が連れ去られそうになったことがあるココちゃんが大人の男性恐怖症になっていたり、(ココちゃんは小さい頃、女の子の姿をしていて"あや"と名乗っていた。父親対策)悪戯ぐらいで友達の引越しはなくならなかったりと大人の事情に翻弄される子供の姿も混ぜ込まれている。保護者がおらず、慕う友人らの協力で自由に暮らすパック。聡明な彼のお陰で、森が友人になりたかった元の小学校の少年に対する誤解が解けたりもする。自由には厳しさも伴い、彼を守る筆頭と覚悟を"猿"から引き継いだ森らが紡ぐ、夢のような物語。
September 7, 2007
ようやく後半。陸奥の壱級災害指定地域・死霊山から悪刀・鐚を奪った者を追う七花ととがめの道案内をしたのは否定姫の腹心(懐刀)で元忍者の「不忍の左右田右衛門左衛門」だった。土佐の剣士の聖地たる鞘走山清涼院護剣寺をも制圧したそのものとは、七花の姉・鑢七実だった。---ネタバレメモ---悪刀の帯びる雷を胸に刺すことにより、強制的に体を活性化した七実は七花をあっけなく撃退。だが、とがめの奇策・助言をもとに七花は刀大仏の前で七実と再戦することに。一方、富士山の裾野の樹海に入り込み、変体刀の1本を手にしたのは真庭忍軍の鳳凰と人鳥。前回、死んだ川獺の左腕を引っ付けた鳳凰は川獺の「残留思念を読み取る」忍法を手にしていた。鳳凰の忍法は「命結び」。人鳥の情報網はたいしたものらしい。とがめの奇策は蝋燭に細工し、戦いが始まった同時に暗闇にし、七実の眼を一瞬でも封じること。見稽古、見ることにより全てを読み取り、吸収できる七実は冒頭の戦いで七花の奥義に欠点があることを指摘。彼女が他人の技を取り入れ、悪刀を胸にさしていたのはすべて自分を弱くする為。彼女の体は彼女の全力に耐え切れず、崩壊。剣士として死なす為、七花は姉に止めをさす。途中、戦いを制そうとしたとがめは七実に髪を切られる。人間らしくなってきていた七花は姉の死を、自分を殺してほしいと願った姉の死を悲しむ。刀語 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話
September 7, 2007
ドラマ化されてたように思う。数回しか観てないのでなんともだが、設定が違う登場人物が多かった記憶あり。飛行中に消失した航空機が10年後、そのままの状態で現れる。それを予測していたのは物理学者の加藤だけ。加藤の理論を知り、信じられないまでも希望を託していたのは遺族会会長の甲斐、遺族のケアを担当していた黛だった。死んだ者とされていた家族、子供、恋人、親、兄弟、らの帰還。だが、それも3日間という短い期限付き。3日後にはまた同じ時空に戻され、今度こそ消滅するというのが加藤の出した計算結果だった。10年という月日は搭乗者の家族に非情に降り注ぎ、様々な運命が展開されていた。そして、訳も分からず10年後に連れて来られ、3日後には消滅すると知らされた搭乗者達はどう3日間を過ごすのか。受け入れる者、信じられずにいる者、理解してない者、運命に抗おうと奔走する者、知らずにいる者、暴挙に出る者―彼らと周囲の3日間が描かれる。残酷とみるか、10年前に出来なかった"ちゃんとしたお別れ""気持ちの整理"ができると受け止めるべきか。それも人それぞれでありました。
September 7, 2007
のっぺら坊になってしまい、記憶もあやふやな元写真店主は流行していた怪談作家の一人"くもはち"に出会い、彼専属の(他に依頼がなかったとも言う)挿絵画家となる。そして、彼に”むじな”(小泉八雲の怪談ののっぺら坊の正体は"むじな"だったことから)と名付けられる。・怪談と十五銭くもはちとむじなの出会い、小泉八雲の葬儀に参列。葬儀を見ていた中には、八雲の後釜として教壇に立ち、八雲を慕う生徒たちとの間で被害妄想を爆発させた夏目漱石がいた。彼に取り付いているフェアリーを追い払い、八雲の死にまつわる怪談話を依頼されたくもはちが紡ぎだした話とは?八雲が見つけたカップに映る少年。彼の眼を潰した報いを受け、自分も失明する八雲。そして、そのカップは彼につきまとい、彼に不幸を呼ぶ。割れたその時に死が―・河童と白足袋河童の子を産み、殺された話を買ってくれという男が現れる。その男の故郷に調査に行った二人は道中、法制局参事官の松岡なる男と出会う。瓜子姫に化けて殺されたアマノジャクの話と間引きの事実、それを河童を生んだからと言うことにしていた村ぐるみの隠蔽工作があきらかに。松岡氏は後の柳田國男。話を売り込んできた男は後に柳田に協力することになる佐々木鏡石。相変わらず柳田國男ら実在の民俗学者、作家を登場させているが、喧嘩を売るような扱いも多い。・蒲団と私的理(ヒステリー)上京してきた弟子入り志願の女学生に心奪われ、最後には頭部も持ち去られた編集者・田山録弥(田山花袋)の話。遺伝的素質もあっただろうが、執念・情念から轆轤首になった女学生。「蒲団」の誕生秘話というオチ。・蜂蜜と外套幽霊写真を偽造していたむじな。そんな彼のもとにくもはちから"幽霊写真の正誤"を判断する記事の依頼が入る。その記事を見て、英国から”取り替え子(フェアリー・シフト)”された妻を取り戻す為、妖精界の扉をみつけてほしいとアーサー氏(コナン・ドイル)が訪れる。アーサーこそがフェアリー・シフトした妖精だと追ってきた探偵シャーロック・ホームズが登場。妖怪の通り道"ナメラスジ"から妖精界の扉を見つけたくもはちだったが、アーサーの狙いはくもはちだった!八雲のフェアリー・シフトの相手でありながら、彼が死ぬまで取り替えを行なわなかったくもはち。彼が妖精だったことが判明。(くもはちは雲、八→八雲の名前を入れ替えていたことが分かる)妖精狩りのホームズによって偽アーサー氏は消滅する。依頼されていないこと、取り替えの相手である八雲は死んでいることからホームズの手を逃れたくもはちであった。むじなが何故のっぺら坊になってしまったかは謎のまま。
September 7, 2007
ヒュー・ジャックマン ケイト・ベッキンセール リチャード・ロクスバーグ デヴィッド・ウェンハムらが出演。ドラキュラ、フランケンシュタイン、ウルフマン(狼男)、ジキル博士とハイド氏など、古典的な人気モンスターが一同に介しているところは興味深かったのだが…ドラキュラ伯爵が人間を襲い続けるヨーロッパの町・トランシルバニアで、モンスター・ハンターとして知られるヴァン・ヘルシングがドラキュラ一味絶滅させることを宿命とした一族の生き残りの王女、武器制作・研究マニアの修道士(といいつつ、戒律を守る気のない男)と共に闘いを繰り広げる。主人公に記憶がなく、だが、闘い続ける設定って同じ俳優だけに「X-MEN」では?と思ったり。ラストは違うけど。話の引きの割りにあっさりというか、唐突なラスト。思ったよりB級映画、だったかな
September 3, 2007
「三年坂 火の夢」の続編。明治36年、出来たばかりの東京・日比谷公園を舞台にした物語。「恋愛論」「公園論」を発表した澤田伸太郎とその妻・リョウは10年前に失踪した。その時、一緒に失踪したかに見える真下史朗を含めた3人を被害者とし、真下良和なる男を原告とした"公園裁判"開催の訴状が、被告各氏に届けられた。被告とされたのは澤田氏の元教え子で、年下の友人でもあったミッションスクールの同窓生、元屋夏雄、高嶋富三郎、隈野礼次郎、田部猪一郎、横川鷹彦である。葉書を受け取った直後に姿をくらませた夫・夏雄を探すうちにセツは過去の人々の交差を見る。夫は事件(夫婦らの失踪)とは関係ないのか?過去に彼らに何があったのか?高嶋富三郎=高嶋鍍金。探偵となっている彼が事件にどう関わっているのか?公園論はなかなか興味深い。前回同様、使いたいモチーフの為に周りの設定、事件などに無理がありすぎるようにも思うが、気になっていた「鍍金」の学生時代が垣間見れたのが良かった。ただ、本の帯で「高"橋"鍍金」となっていたが、作中では「高"嶋"鍍金」…帯で登場人物の名前を誤記するとは……~ネタバレメモ~公園と共に声でオーケストラの実現を目指していた澤田氏は、その中心となる妻・リョウの声を潰してしまい絶望。自殺。夫を探しに来ていた雨の森(後の新宿御苑)で、権力を振りかざし、自主見回りをしていた真下史朗に襲われそうになったリョウは森で拾われ、幼少の頃、浮浪者に育てられた(後に神父の養子に)鷹彦に助けられる。その時の傷が元で史朗は記憶を無くし、10年経つまで失踪扱いだった。リョウに恋心を抱いていた夏雄は富三郎(リョウの元婚約者で、なにかと助けている)がリョウと関係があると勘違いし、事件にも関わりあると疑っていた。雨の森(公園)で声のオーケストラの練習をしていた所が鍵・題名となっている。
September 2, 2007
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