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2017年02月25日

昨年末にブログで書いた「Ｓさん」が４日前に自宅で脳出血で倒れ、

生活保護を受けていたので、同市内に住む夫にも連絡が来て、一緒に立ち会うことになった。
その後、バタバタと簡単な葬儀の手はずから始まり、
住んでいた自宅を貯金通帳や今後手続き上で必要な書類を探しまわる。
何しろ、縁戚とはいえ、日頃の付き合いは年に数度の様子伺いくらいだったので、
亡くなったことを知らせなくてはならない人もわからない。
夫のお姉さん達も８０～９０代で、お兄さんも喉頭癌の手術で声が出ないし体調も悪い。
成り行き上、私たち夫婦が何とかしなくてはならないことになってしまった。

「一人暮らしで身寄りのない生保受給者」という見方をしていたので、
まさか自分たちが喪主となるなんて、冷たいようだが（少なくとも私は）考えていなかった。
しかし、役所は縁戚の人が見つかって、その人が一切を断れば別だろうけれど、
あとは一切私たちに任して「よろしく」という感じであった。
そんなわけだが、若くて元気な頃は私たちを色々と気にかけてはくれたし、
その後も愚痴も言わずに一人で近所の人の助けを借りながら頑張って生きていて、
９７年の生涯を終えたのだから、せめて最期は私たちが出来る範囲で見送ってあげたいと思い、
家族葬で身内と近所の人とでの葬儀を行った。
電話横にあった連絡先を書いたメモを頼りに見ず知らずの家に電話をし、
亡くなったことや葬儀についてのお知らせをするだけでも一苦労。
なにせ、「その電話は使われておりません」なら話は早いが、

電話を止める前にそれだけはしなくてはと、火の気のない部屋で電話する私の横で、
夫は通帳やへそくりがないかを目に止まる限りのたんすや物入れを探しまわる。
百歳近い人としてはキチンと片付いていたが、なにせ日頃の付き合いがなかったので、
近所の人が「あの引き出しから通帳を出していた」とか、
「あの缶に小銭があった」などという場所から始まり、

家族葬とは言え、やはりそれなりの費用はかかるし、参列する人は少ないのはわかっていたが、
見栄を張るわけではないけれど、縁戚のものとしての責任も果たしたかった。
というわけで、必要経費は全くなさそうだったが、何とか人並みの家族葬を終えた。
今日は午後から、遺品整理をしてくれる知り合いの業者に見積もりをしてもらいながら、
再度「家探し（やさがし）」をする予定である。
来週は、市役所に行って必要な手続きをしたりする予定。

やむを得ないこととはいえ、発見から昨日まではバッタバタの四日間であった。
それと、死亡届を出す段になり、今まで聞くことのなかった事実を知ることにもなり、
本当に人の一生は不思議な謎や縁によるものなのだと痛感。
結論から言えば、夫は血縁的には全くつながっていない人であったことと、
義姉達も「エーッ、知らなかったよ」と驚き、「多分、本人も知らなかっただろう」ということになった。
ご本人も今頃は、「エーッ、そんなはずはない」と納得いかない気持ちになっているか、
あるいは「そうだとしたら腑に落ちる」と思っているかであろう。

とにかく、ちゃんと後始末はさせていただきますから、安心して往生なさってください。合掌（-人-）

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