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すっかりご無沙汰してしまいました。実は体調を崩してしまって……。はい、強力なインド菌に負けてしまいました。久しぶりのことです。(-_-;)インドにもすっかり慣れたと思った矢先のことなので、自分でもかなり驚いています。恐るべし、インド菌!リンクしてくださっているみなさまには大変申し訳ございませんが、体力が戻るまでブログをしばらくお休みいたします。なお、その間コメント欄や掲示板を閉じさせていただきます。といいますのも、しばらくぶりに開いてみたら、ま~あ素晴らしい書き込みが満載!あまりのことにしばし呆然としてしまいました。これからインドを旅される方々、どうぞくれぐれもインド菌にはお気をつけくださいませ。
2008.02.15

張りぼての飛行機の前で敬礼する空軍兵士観客の度肝を抜く賑やかな「軍事パレード」はまだまだ続きます。陸・海・空軍に続いて登場したのは、警察官たちです。軍人たちに負けず劣らず足並みの揃った行進を披露していました。そして、次に現れたのが……。お祈りするお坊さんたち……。衆人環視の中で瞑想されていらっしゃるご様子です。素晴らしいです。でも、なぜこの方々がパレードに参加されているのか、さっぱりわかりません。ディズニーランドもびっくりするような色彩豊かな張りぼてが続きます。ここまできて、どうやらインド各地の歴史や文化を紹介していることがわかってきました。インド??????巨大な食虫植物まで登場です。 誰が考えたのでしょうか。この後も奇想天外な出し物が延々と続きました。そして、最後にお披露目されたのがこちら。オートバイの曲芸乗り!横一列に10何台もオートバイを並べて、その上に人がこれでもか!と積み重なっています。写真に撮れなかったのですが、別バージョンとして1台のオートバイに10人ほどが積み重なり、手に手にライフルを構えているというのもありました。この日のためにきっと1年間かけて練習してきたのでしょう。でも、軍人なのか警察官なのかわかりませんが、「こんなことをしている暇があったらもっと仕事しなさい」と言いたいですね。かくして、インド人の英知を結集した壮大な「軍事パレード」は幕を閉じたのでした。立ち去るフランスのサルコジ大統領の顔にホッとしたような表情が浮かんでいるのを読み取ったのは、私だけでしょうか……。この2時間のパレードをご覧になって、サルコジ大統領もすっかりインド通になられたことでしょう。
2008.01.31

1月26日はインドの祝日「共和国記念日」です。この日は大規模な軍事パレードがニューデリーで行われ、インド中に生中継されます。(昨年の記事は、こちら>>)パレードに招待された今年のVIPはフランスのサルコジ大統領でした。訪印前からこちらのマスコミでは連日のように大統領の話題を取り上げていました。”大統領はお付き合いをしている女性を連れてくるらしい。 そして、どうやら二人はパレードの後にタージ・マハルを見物しに出かけるらしい。 結婚しているわけではないから「ファーストレディ」ではないし、 インド政府はどう対応するのだろうか?……”でも、この話はマスコミの取り越し苦労だったようで、大統領お一人での訪印となったようです。インドの軍事パレードをテレビで見るのは二度目ですが、今年のは派手でしたよ~。(@_@;)インド政府が気合を入れて準備したのはわかるのですが、頑張りすぎてちょっとおかしな雰囲気になってしまいました。まずは、騎馬隊に護衛されてインドとフランスの両大統領が車で到着。ガラスで覆われたVIP席に着席したところで、いよいよパレードの開始。(昨年のロシアのプーチン大統領の時はたしかガラスなんてなかったような……。)まずは陸・海・空軍の軍人たちが行進します。所属している部隊ごとに制服が違うんですね。帽子がお洒落のポイントです♪観客が最も喜んだのがこのラクダ隊の行進です。不鮮明な画像でわかりにくいのですが、煌びやかな布を身にまとったラクダたちがお行儀良く歩く姿がなんともユーモラスでした。パレードの様子がおかしくなったのはこの後。張りぼての戦闘機や軍艦が登場してからです!まさか本物の船を持ってくるわけにもいかなかった「事情」はわかりますが、なにも軍事パレードに張りぼてを登場させずともすんだのではないでしょうか?これでは強いインドをアピールするどころか、○○○なインドを内外にさらけ出してしまったのではないかと心配です。(○○○に入る言葉はみなさんでご自由にお考えください)。もちろん本物の戦車なんかも走ってはいるのですが、この張りぼての存在のせいで何もかもが偽物のように思えてしまうのです。< つづく >
2008.01.27

デリーにはイスラム系の遺跡が数多く残されています。その中でも絶対に見逃せないのが、今日ご紹介する「クトゥブ・ミナール」です。インド最古のイスラム遺跡群として、世界遺産にも指定されています。広大な敷地の中に様々な遺跡が点在していて、独特の雰囲気を味わうことができます。最も目を引くのがこちらの塔です。Qutab Minar(クトゥブ・ミナール)高さ72.5m、大理石と赤砂岩で造られています。奴隷王朝のスルタンがヒンドゥー教徒に対する勝利を記念して1119年から建設を開始して、何代か後の王の時代に完成しました。かつてはもっと高かったのに、飛行機がぶつかって現在の高さになってしまったそうです。塔の外壁にはコーランを図案化した模様が刻まれています。Alai Minar(アラーイ・ミナール)こちらは、まるで旧約聖書に登場する「バベルの塔」を思わせる姿をしています。天に届く高さの塔を建てようとして神の怒りをかって壊されてしまった──、ブリューゲルの絵で有名ですね。このアラーイ・ミナールは、クトゥブ・ミナールよりも2倍の高さの塔を建設しようとして、未完成に終わってしまったものの残骸だそうです。美しいクトゥブ・ミナールとは対照的に荒々しい雰囲気に満ち溢れています。敷地内にはインド最古のモスクが残されています。ヒンドゥー教の寺院を破壊した上に建てられました。その際、柱は破壊したヒンドゥー寺院のものを利用したそうです。装飾的な柱がそうです。それだけでは足りなかったので、イスラム人が作った柱も付け加えられました。右端のシンプルな柱がそうです。Iron Pillar(鉄柱)モスクの中庭に立つこの柱は高さ約7mあります。純度の高い鉄でできています。モスクが建てられるはるか昔からここにあったとのことで、2000年近くもたつのに錆びないんですって! この謎は未だ解明されていないそうです。様々な表情を持つ遺跡です。もしデリーにいらっしゃる時には、ぜひ訪ねてみてくださいね。ただし、陽を遮るものがない広大な敷地を歩かなければなりませんので、寒いくらいの今の時季が一番観光しやすいです。ご留意ください。
2008.01.23

待ちに待ったあのお方の新作映画がもうすぐ公開されようとしています。あのお方とは?そう、私の大好きなインド人俳優のHrithik Roshan(リティク・ローシャン)のことです。前回の「Dhoom 2」から待たさせること1年以上。やっと彼の姿を映画館で見られるのです! こんなに嬉しいことはありません。今回の映画はHrithikにとって初めての時代物。タイトルは「Jodhaa Akbar」といって、インドの歴史上、偉大な王として有名なアクバル大帝を演じます。(ちなみに世界遺産に指定されているタージ・マハルを建てたのは孫のシャー・ジャハーン。)相手役は「Dhoom 2」で初共演したAishwarya Rai Bachchan(アイシュワリア・ラーイ・バッチャン)。彼女はアクバルが最も愛したお妃Jodhaaを演じます。 *昨年結婚してBachchanを名乗るようになりました。 最も愛した……。なんだかひっかかる言葉ですよね。ちょっと調べたら、アクバルはムガール王朝の皇帝で、イスラム教徒です。一説によると、5000人もの妻がいたとか!美しい二人が演じる絢爛豪華な世界。ご興味がある方はこちらのサイトで予告編を見られますので、どうぞご覧ください。(サイトの中の「TRAILERS」をクリックしてください)
2008.01.20

成田~デリー間は、いつも日本航空の直行便を利用しています。昨年の10月から週7便に増便されたので、大変便利になりました。成田→デリーは昼間のフライト、デリー→成田は夜間のフライトになります。ジェット気流の影響で、飛行時間が往路と復路で違います。行きは約9時間、帰りは約7時間です。デリー行きのフライトで最大のお楽しみは、ヒマラヤ山脈を見ること!ただし、いつでも見られるわけではありません。季節と天候に大きく左右されます。見られる確率が高いのは、なんといっても冬です。しかもクリアで美しい姿を眺めることができます。ヒマラヤ山脈わかりにくい画像ですみません。客室乗務員さんによると、赤い線で囲まれている中央部分がエベレストだそうです。他の山々が雪に白く被われている中で、エベレストだけが黒い山肌をさらしています。いかに険しい山であるかがよくわかります。実際の姿はこんなものではなく、山々の稜線がくっきりと見えてそれは神秘的な眺めです。はるか上空を飛ぶ飛行機とほぼ同じ高さでそびえる神々しい姿に、いつまでも目が離せません。
2008.01.16

ニューデリーで行われているモーターショーにおいて、世界で最も価格が安い四輪車が発表されました。日本でもテレビや新聞等で報道されたようですね。NANO(ナノ)こちらがその車です。夫がモーターショーに行って写真を撮ってきました。世界中から押し寄せた報道陣や入場者をかき分けてなんとかカメラに収めることができたそうです。その価格、なんと1lakhルピー(1ラクルピー → 約30万円)! *1lakh=10万インドではいつこの車の製造が実現されるのかと、以前から噂されていました。やっとこのモーターショーでお披露目されたわけです。販売は今年の秋を予定しているそうです。そもそもこんな無謀とも思えるプロジェクトは、この方のひと言から始まりました。Ratan Tata(ラタン・タタ)インドの大財閥タタ・グループのトップに君臨する会長です。2003年に、インドの一般庶民が気軽に乗れる車を作ることを彼が宣言したのです。目指すのは「1lakhカー(ワン・ラク・カー)」。以来、巷では本当にそんな低コストで車が作れるのかと囁かれていました。それがどうにかこうにか出来てしまったんですね~。この車、無駄を極力省いてあるんです。新聞記事によると、ワイパーは1本だけ、ドアミラーは右側だけ、エアコンなし、ラジオなし……、とないないづくしなんですよね。夏が長い、しかも気温が50℃近くにも達するこの国で、エアコンなしは非常に辛いと思うのですが。また、昨日テレビを見ていたら、インドの環境保護団体の人がインタビューされていて、「今でさえ、インドの大都市は交通渋滞が深刻な問題になっている。大気汚染も大問題である。 それなのに、今まで車に手が届かなかった人々がいっせいにワン・ラク・カーに飛びついたら、 どんなひどいことになるか」ということを、切々と訴えていました。確かに心配です。それにこれだけの低価格ということは、車の性能や強度に関しても不安があります。世界で2番目に交通事故死が多いこの国で、さらなる悲劇が起きないことを祈るのみです。 「THE TIMES OF INDIA」から引用
2008.01.14
2週間ほどのつもりが、気がついたら1ヶ月近くもブログをお休みしてしまいました。今年も細々とではありますが、インドで見たり聞いたりしたことを中心に、ブログを更新していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。* * * * *1年前のデリーは最低気温が1℃まで下がり大変寒かったのですが、この冬は暖かくてすごしやすいです。朝晩は3℃くらいにまで下がるものの、日中の気温が23℃前後まで上がるので、体が楽です。こちらの建物はもちろん断熱材など使われていないので、暑い時は建物が燃えるように熱くなり、寒い時は冷蔵庫のように冷たくなります。真冬のシャワーだけの入浴は、まるで滝に打たれる修行僧のような心地なんです。その点でも今年は本当に助かります。でも、冬がこれだけ暖かくすごせるということは、その分夏の訪れが早いのかもしれません。またあの強烈な暑さを経験するのはちょっと憂鬱ではありますが、今からしっかりと心構えをして乗り切りたいと思います。
2008.01.13

「インドでもクリスマス」というタイトルでブログ記事を書いたのがつい先日だったような気がしているのに、もう1年がたとうとしています。時の流れの速さに完全についていっておりません……。この一年間、ブログを通じていろいろな方と交流できて、とても楽しかったです。通信障害・パソコンの故障・一時帰国等で度々中断したにもかかわらず、温かく見守ってくださったみなさまに、感謝感謝でございます。こういう風に書くということは、そうです。またもや中断です。^^;年末年始を日本ですごすことにしましたので、2週間ほどブログをお休みいたします。日本では普段インドで食べられない物を中心にいっぱいいただいて、しっかり英気を養ってきます!お正月明けにまた再開しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。* * * * *今年最後の写真はデリーの街中で見かけたクリスマスの飾りつけです。昨年はホテルの豪華巨大ツリーをご紹介したので、今年はショッピング・センターのものです。が、がっかりするくらい寂しい飾りつけなんです。おそらくインド人が本格的にクリスマスをお祝いするようになったのは、最近になってからなんでしょうね。「どう飾り付けたらいいのかわからない」という様子が伝わってきます。とりあえず、店の前にツリーを置いてみた!クリスマスといったら鐘でしょう。窓にぶら下げておこう!サンタクロースは白熊が押すそりに乗ってくるらしい……。それでは、みなさま良いお年をお迎えくださいませ。
2007.12.19

以前、へびについて書いたことがありますが(記事は、こちら>>)、へびだけでなく爬虫類全般が苦手な私……。それなのに、インドの我が家には招かれざる客が何匹も棲みついているんです。その名は、ヤモリ。大きいのから小さいのまで家中の壁を這い回っています。彼らのお気に入りの場所は、天井と壁の境目付近です。その微妙なラインを保ちながらチョロチョロと移動します。まあ、幸いなことに彼らは非常に臆病で、人間に近寄ろうとはしません。が、たまに冒険心旺盛なのがいて、床を歩いたりあるいは人の頭の上の天井部分に張り付いてじっとしている……、なんてこともあります。最近寝室に棲みつき始めた新顔をご紹介しましょう。このヤモリ、他のとは違った行動をするんですよ。L字型になっている部屋のこの部分が大のお気に入りで、たいていはここで大人しくしています。この体勢をご覧ください。胴体は向こうに、そして首を曲げている姿、傑作だと思いませんか?まるで何かを盗み見ているかのようなポーズですよね。たいがいこうしています。もう一つ彼には得意技があって、それは”エビぞり”なんです。ぐ~と背中をそらして何かを一心に仰ぎ見るんです。怖いですよ~。毎度、落下するのではないかとハラハラドキドキ!もし就寝中に私の顔の上に落ちてきたら、どうしましょう。(>_
2007.12.15

インドで暮らす楽しみのひとつ──、それはテーブルリネンをコレクションすること♪お料理をするのが得意でもないのに、なぜかリネン類を見るのが大好きなんです。日本ではいいなぁ~と思うものがあっても、いいお値段がしていてなかなか手が出ません。でも、ここインドでは格段にお安く買えるので、少しずつですが気に入ったものをコレクションしています。ハンドメイド刺繍の美しいリネン類はインドで使うのがもったいなくて、さっさと日本に持って帰ってしまいました。お正月に一時帰国しますので、画像はその時撮ってきますね。今日はもっと気軽に使えるこちらを見ていただきたいと思います。以前の記事でご紹介した「Fabindia」で偶然見つけました。(記事は、こちら>>)実はこのリネン、普段Fabindiaでは取り扱っていません。別のお店のものを、その日Fabindiaの店舗の一部を借りて販売していたようです。写真では質感がわからないのですが、ふっくらとしたキルティングになっていて、とてもインド製とは思えないきちんとした縫製なんです。多少の食べこぼしのシミも目立たないので、日常使いにうってつけです。でも、せっかくコレクションしてもお洒落に使いこなせなかったら意味がないですよね。いずれ本帰国したら、テーブルコーディネートのお教室に通いたい──。それがマダムの夢です。
2007.12.12

ニューデリー市内にはいくつもの5つ星ホテルがあります。シェラトン、ハイアットなどのモダンなアメリカ系もあれば、オベロイ、タージなどのインド系など、より取り見取りです。残念ながら駐在している邦人が宿泊することは稀なので(宿泊代が高額!)、客室内の様子はわかりません。でも、ホテル内のレストランはよく利用するんですよ。私の最近のお気に入りはThe Claridges(クラリッジス・ホテル)です。上記の大規模なホテルに比べるととてもこじんまりとしていて、外観はホテルとも思えないような地味な3階建てになっています。門の内側に広がる青々とした芝生の庭が目を引きます。館内は狭いながらも落ち着いた色調でまとめられ、居心地の良さそうな設えです。ここでは声高に話す人は見かけません。静かな時間が流れている感じです。レストランは、カフェ・インド料理・中華料理の3つがあって、どれも評判が良いです。今日ご紹介するのは中華の「JADE」。小さな店内です。座席の間隔が狭いのが難点です。でも、従業員の対応がとても親切なので、狭さがあまり気になりません。日曜日にはランチ・ビュッフェがいただけます。品数はさほど多くありませんが、美味しいんです!私がニューデリーで食べた中華料理の中でベストだと思います。写真の左側に写っている北京ダックが特にお気に入り♪食後のデザートです。砕いた氷の上にフルーツ、豆腐、小倉あん、ゼリー(?)がのった不思議なものです。「バニラアイスが食べたい」という夫のわがままにも従業員は素早く応じてくれて、隣のカフェから持ってきてくれました。小規模なホテルならではの、温かいもてなしの心が感じられるホテルです。
2007.12.07

人はいつ病気にかかったり怪我を負うかわかりませんね。インドで暮らす前に心配したことの一つが、医療制度がどうなっているか、でした。幸い夫婦共に、今までのところ大病や怪我とは無縁で過ごしていますので、詳しい病院の実態についてはわかりません。せいぜい風邪を引いて内科のお世話になったくらいです。ですが、この目で見た病院の様子や、在留邦人の方に伺った話を総合すると、インドの医療は先進国と同様に発達していることがわかります。Fortis Hospital病院のパンフレット患者さんが大勢いたので内部の写真は撮れませんでした。でも、外観からおわかりいただけるように、こちらの病院では最先端の医療機器が導入され、高度な治療が受けられるという話です。インドには欧米の一流大学で学んだ優秀な医師が多くいて、またインド国内の物価水準が低いことから医療費も先進国に比べて格段に安いため、手術を受けるためにインドを訪れる外国人がけっこういるんですって!先日、病院で検査を受けるため廊下の椅子に座って順番を待っていました。私の隣には60歳くらいのインド人女性が座っていて、どうやら入院患者のようでした。しばらくすると、レストランのボーイさんを思わせる青年が、その女性に紅茶とクッキーを運んできました。唖然として見守る私の前でその女性は当然のようにそのサービスを受けています。あとでわかったのですが、インドの病院は入院患者に至れり尽くせりで、食事はもちろんのこと、おやつタイムまであるそうなんです。ただし!ここまでのお話はすべて”高級私立病院”でのことです。インドの国公立病院には行ったことがありませんし、行ったことのある方もいらっしゃいませんが、かなりひどい現実のようです。また、高級私立病院においても、医師は優秀でもその下のスタッフのレベルはまだまだということです。そして、病院食は日本のようにきめ細かくなくて、具合が悪くてもしっかりカレーが出てくるという話を聞きました。(>_
2007.12.03
早いもので、このブログを立ち上げてから今日で1年がたちました。始めのうちは何を書いていいのやら、また編集の仕方もわからず、いろいろな方のブログを参考にさせていただきながら、なんとか今日まで続けてこられました。「不思議の国インド」での生活実態をみなさんに知っていただきたいと思って始めたブログです。でも、私が見ているのはほんの一部にすぎません。私には想像もつかないような出来事が、毎日この国で繰り広げられているようです。これからも少しずつではありますが、見たり聞いたりしたことをお伝えしていきたいです。もうしばらくお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
2007.11.30

我が家はこの春に衛星テレビと契約し、現在100チャンネル以上見られるようになっています。ところが、選択肢が増えすぎたためにどの番組を見たらいいのか選ぶのに困り、最近ではほとんどスイッチを入れることがありませんでした。そんな数日前のことです。めずらしくテレビを見ようという気持ちになりました。いくつかチャンネルを切り替えたところで、ある文字が目を引きました。The Great Indian Weddingたしかこんなタイトルだったと思います。グレートな結婚式って何かしら? 大いに興味をそそられました。見た感想は、……とてもグレートでした。グレートすぎといった方がいいかもしれません。(ーー;)おそらくインド人大富豪の子女同士の結婚式だったのでしょう。それぞれの父親が頭にターバンを巻いていたのでシーク教徒のようでした。このグレートな結婚式は何日間にも及んだ大変豪勢なもの。まず初日の夜は、ラージャスターン地方と思われるマハラジャのお城の中庭でパーティーが行われました。あふれんばかりの花々、煌びやかな電飾、ご馳走の数々。その中を豪華な衣装を身にまとった国内・国外からのVIPが談笑したり踊ったり……。2日目は、2本立てです。昼間はお城のプール・サイドでのパーティー。新郎新婦はきちんと着飾ったままでしたが、ゲストたちは水着姿でカクテルを飲んだり、泳いだりして楽しんでいました。夜は仮面舞踏会です。映画の中でも見ないような金襴緞子の超豪華な衣装の人々が群れ集い、それぞれがお伽噺の主人公を演じているような感じでした。3日目は場所をニューデリーに移し、タージパレス・ホテルの庭園を借り切ってのパーティー。大勢の有名人が招待されていました。世界的大富豪ミッタル氏(彼については、こちら>>)、ギリシャ王子、スーパー・モデル、インド人俳優……。4日目は会場が変わり、モーリヤ・シェラトン・ホテルの庭園を借り切っての結婚式及びパーティー。高僧によって執り行われた結婚式では参加者全員が涙し、さらに、人前でのキスが御法度の国にもかかわらず新郎新婦の抱擁シーンに出席者から温かい拍手が送られていました。高僧に叱られなかったのでしょうか。以上がグレートな結婚式の内容でした。* 英語放送のため細部が聞き取れなかったので、もしかして誤解している部分もあると思います。その点はご容赦くださいね。 また、写真は記事の内容とは関係ありません。
2007.11.28
どういうわけか今朝4時に目が覚めてしまい、仕方なく本を読んでいました。突然、家が激しく揺れ出しました。縦揺れです。ぐっすり眠っていた夫も飛び起き、「地震!?」と顔を見合わせて立ち尽くしていたら、揺れはすぐに収まりました。日本で何回も地震を体験している私たちでさえ驚くほどの揺れだったので、インド人はさぞ怖い思いをしたことでしょう。インドの一般住宅が耐震をきちんと考えて造られているとは考えられず、レンガやら石やら重い建材でできた建物が頭の上に崩れてくるイメージが、脳裏から離れません。朝のニュースでは、マグニチュード4.3だったと報道していました。それにしては揺れが強かったので、きっと震源が浅い直下型だったのでしょう。デリーでは地震がないとばかり思っていたので、これからは十分注意しなければ!
2007.11.26

インドでの生活を支えてくれるお手伝いさんたち。彼ら、もしくは彼女らの存在はとても重要です。特に今回の私のように主婦が体調を崩してしまった時には、彼らなくして一日は終わりません。それでなくても日々なにかしらトラブルが起きるのがインドでの生活です。突然の停電、電化製品の故障、水漏れ、わけのわからない御用聞きの訪問……、数え上げたらキリがありません。私が安心して寝ていられるのも、日頃の教育よろしくお手伝いさんたちがテキパキと仕事してくれたおかげです。心から感謝です。日本で生活していた時には、夫のワイシャツはクリーニング店に出していましたが、ここインドではお手伝いさんが洗濯・アイロンがけをしてくれます。インド人ってアイロンを扱うのがとても上手なんです! 折り目正しくピシッと仕上がります。どうやったらこんなにきれいにできるのかしら?と一度ならず観察はしているのですが、特に変わったことはしていないんですよね。不思議です。今日も夫はきちんとアイロンがあてられたワイシャツを身にまとい、元気に出勤していきました。ご苦労様です。さ~て、私はもうひと眠りさせていただきましょう♪
2007.11.22

久しぶりのブログ更新です。実は風邪を引いてしまいまして、数日間臥せっておりました。おかげさまでようやく熱も下がり、食欲も少しずつ出てきました!長い長いインドの夏の疲れが今頃になって現れたようです。デリーではこの時期、体調を崩す人がけっこう多いんですよ。私もどこかで油断したのかもしれません。みなさんのブログ訪問やレスは少しずつ再開したいと思います。(^o^)丿* * * * *さてさて、デリー最大のお祭りDiwali(ディワリ祭)もようやく終わり、連日続いた打ち上げ花火・爆竹の轟音も静まるかと思えば、まだ夜になると鳴り渡っています。昨年は自宅でDiwaliの夜をすごし、そのあまりの凄まじさにほとんど眠れなかったので、今年はホテルに避難しました。Diwaliは「光のお祭り」と呼ばれていますが、私からみると「騒音のお祭り」ですね。それくらい街中、いいえインド中が爆音に包まれる感じです。Diwaliは「ラーマーヤナ」という紀元前3~2世紀頃に書かれた物語に由来したお祭りです。14年間国外を追放されていたラーマ王子が魔王を倒して母国に凱旋した時に、人々が光を灯して迎えました。人々の歓声、そして沿道を飾る静かな光の瞬きが想像できます。それなのに、いつからけたたましい花火大会の様相を呈するようになったんでしょう。私は未だかつてこのような轟音は聞いたことがありません。(^_^;)夜のため写真が上手く撮れませんでした。すみません。家々は外壁をこのように電飾したり、あるいはキャンドルで灯したりします。これは花火で遊んでいる写真です。そして夜空には一瞬の休みもなく打ち上げ花火が光っています。下はホテルの部屋から撮った景色なんですが、お祭り前お祭り後一夜明けたら、外は霧! いいえ、これは花火や爆竹の煙が街中を覆っているのです。どれだけたくさんの火薬が使われたのかが、少しはおわかりいただけるのではないでしょうか。(ちょっと汚い話ですが、私の鼻の中は煤で真っ黒になりました。)
2007.11.16

デリーは一年で最もにぎやかなシーズンを迎えました。Diwali(ディワリ祭)ヒンディ暦カルティック月の新月の日に行われるお祭りです。今年は11月9日がお祭り本番の日に当たります。インドでは、一年中、様々な宗教行事やお祭りが行われますが、地域によって重要度が違います。ここニューデリーではディワリが最も大切な行事のようです。日本人にとってのお正月と同じような扱いなんです。ディワリ前には家の内外装をきれいにしたり、衣類などを新調したり……。また日本のお年賀と同じように、普段お世話になっている人々に品物を届けたり。そのため、この時期は大勢の人や車で朝から晩まで街中がごった返します。ディワリは「光のお祭り」と呼ばれています。いわれなどについては後日ご紹介いたしますが、とにかく光を灯すことが大事なんです。そこでディワリ前になると、写真のように光を灯すための壷などが大々的に売り出されます。山積みになった商品が車道にまではみ出し、買い物客やら車やらがあふれかえってすごいことになっています。小さなキャンドルもいっぱい売られています。昨年は同じ敷地に住んでいる大家さんが、この小さなキャンドルを敷地の周り中に並べていました。それは幻想的な眺めでした。最後にこんなスナップを♪牛も渋滞中
2007.11.07

自宅のガスコンロが故障したため、業者に頼んで新しい物を届けてもらいました。インド製ガスコンロ実はこれ2回目に送られてきた物なんです。例によって一度では済まないのがこの国……。最初のは、今どき珍しい自動点火できない代物でした。使う度にマッチを必要とするなんて、不便極まりません。写真の2台目の物も最初に運ばれてきたのと変わりないデザインだったので、また同じ物を性懲りも無く!と腹が立ちかけたのですが、ちゃんと後ろ側に電池が組み込まれていました。 一見するとお洒落な(!)ガラストップがついています。でも、これってとても邪魔なんです。ストッパーがないため、どうかすると突然手前に倒れてきます。以前の物は夜間に何の前触れもなく倒れてきて、ガラス部分が粉々になってしまいました。火を使っていない時だったので良かったものの、本当に危ないです。油はねを防止する役目なんでしょうけれど、いずれ業者に頼んで取り外してもらうつもりです。1枚目の写真をご覧ください。最下段のオーブンの上に謎の扉があります。「もしやグリルつき?」以前のガス台にはなかったので興味津々で開けてみると、どうも日本のグリルとは勝手が違います。中から出てきたのは2本の棒。いったい何のための物でしょう?コックに訊くと、この棒はカバブを焼くための物なんですって。お国柄が出ていますね~。てっきりお魚を焼けるものとぬか喜びしたのもつかの間、そういう作りにはなっていませんでした。残念!
2007.11.05

ニューデリーでこんなユニークなものを発見しました。「何の変哲もないただの道路標識じゃない?」という声が聞こえてきそうですね。それではもっと近寄ってみましょう。通行を禁止されているのは、サイクル・リヤカーとそして「象」。ふ~ん、象さんはこの道路を歩いてはいけないのね。って、普通象は道路を歩いたりしないものです。ところが、インドではこんな大都市のど真ん中でも時々象が歩いているんです。象の大きさを実感する写真です。象全体をファインダーに収めようとしたのに、どんどんこちらに近寄ってくるものですから、すっかり画面からはみ出してしまいました。この象使いの若者が身振りで「後ろに乗る?」と言ってきたのですが、さすがにニューデリーの街中で乗る勇気はマダムにはありませんでした。写真を撮らせてもらったお礼に心づけを渡そうとすると、象の長い鼻が突然私の方に伸びてきました。ギョッとしながらもとっさに象の鼻先にお札をくっつけると、そのまま器用に鼻を持ち上げて象使いに渡したのです! すごい連携プレイでした。(*_*;
2007.11.02

新聞によると、昨日のデリーの最高気温31.9℃、最低気温15.6℃とのこと。だいぶ涼しくなってきました。30℃を切るのももうじきでしょう。空気が乾燥しているのでとても快適です。半年以上にわたってフル稼働していたエアコンも、やっと休憩ができるようになりました。ここ数日、窓を開けて外の空気を積極的に取り込んでいます。暑い時季にはほんのちょっとの間しか窓を開けられなかったので、あまりきれいとは言いがたい外の空気でも清々しく感じられます。インド人も同じ気持ちのようです。隣のお宅の屋上に、いつの間にやらテーブルと椅子が置かれています。まだまだ厳しい日中の陽射しを避けるためによしずが張られています。我が家にもこんなテラスがあればいいのですが……。そうしたらお友だちを招いてお茶をするのも素敵でしょうね。せっかくある我が家の庭は、蚊があまりにも多くて寛ぐことができません。(>_
2007.10.30

意外なんですが、ニューデリー市内のマーケットではあまり「インドらしい物」にお目にかかりません。特に私たち外国人が足を運ぶような高級マーケットには、食品でもなんでも輸入物があふれていて、それだけ見ているとまるでインドではない他の国にいるような錯覚さえしてきます。ローカル・マーケットに行けば別なんでしょうけれど、外国人が入り込むには敷居が高そう(!)そんな心もとない外国人や地方からの観光客が安心して行ける、インド各地の物産を扱うショッピング・センターがあります。Dilli Haat (ディリ・ハート)屋外型のショッピング・センターです。広い空間に小さな店舗が立ち並んでいます。ここのユニークな点は入場料を払うことです。大人15ルピー(約45円)、12歳以下の子ども5ルピー。ニューデリー市内の観光名所の入場料は、インド人と外国人では違うことが多いのですが、ここはそのような区別はありませんでした。お約束の金属探知機を通って入場します。見ていると、誰が通っても鋭いブザー音が鳴っています。もちろん私の時もしっかり鳴りました。でも、係りのインド人は詳しく調べようとしません。何のための金属探知機なんでしょうね。(^_^;)入ってすぐの所にこんな像がありました。インドの神様なんでしょうが、名前がわかりません。まるでアミューズメント・パークのような雰囲気です。色鮮やかなサリーやショール、皮のサンダル、木工製品、陶器などが売られていました。ディリ・ハートの良いところは、金品を要求したり、ガラクタを売りつけようとする人々がいないことです。インドで観光すると、必ず両者が現れていつまでもしつこく離れようとしません。余計な神経を使わずに歩けるのは本当に助かります。でも残念なことに、この日は10月も終わりだというのに35℃まで気温が上がり、あまりの陽射しの強さにすぐに退散することに。そうそう、神様を模ったこんな木彫りの像も売られていました。インド人のお宅の玄関先にはよく神様の置物があって、花などが備えられています。インド人にとって宗教は生活の一部としてしっかり根付いているんですね。
2007.10.26

昨日のことです。食材の買出しの帰り道で見かけました。なんと、真っ赤なランボルギーニ!(慌てて車内の後部座席からウインドウ越しに撮ったので、ぼけてしまいました)日本でもめったに見ない車を、まさかインドで目撃しようとは思いませんでした。もちろん初めてのことです。ベンツはよく走っているんですよ。インドのお金持ちにも人気があるようです。でも、インドの道路事情は非常に悪く、路面はガタガタ、激しい渋滞、信号無視等、いつ事故が起きても不思議ではありません。その中を高級外車で走るのは神経を使うでしょうね。というのも、インドの貧しい人々には、高いものも安いものも区別がつかないようなんです。廃車寸前の赤錆だらけのバスやらトラックやらが、体当たりまがいの幅寄せを平気でしかけてきます。万が一衝突しても、彼らには支払い能力はありません。当てられた方は泣き寝入りです……。それに、せっかくのスーパー・カーですが、インドでは宝の持ち腐れかと。ニューデリー市内の普通車の制限速度は50km。大型車は40km。もし、このランボルギーニが大型車扱いだとしたら、低速で走るしかありません。また、インドにはハイウエーと呼ばれる道路はありますが、牛やラクダがのんびりと歩いているんです。人間も無頓着に横断するので、とてもじゃありませんがスピードなんて出せません。それでもランボルギーニに乗りたい気持ちを抑えられないインド人だったのでしょう。(^_^;)ちなみに、一般庶民の乗り物はこちらです。サイクル・リキシャ
2007.10.23

1年前のことになりますが、ニューデリーの家具屋さんで本棚をオーダーしました。夫も私も読書が趣味なんです。蔵書のほとんどは日本に置いてきましたが、それでもしだいに本が増えていくというのに、この家には本棚がありませんでした。いくつか家具屋さんをまわりましたが、気に入ったものが見つかりません。そこで、会社の総務担当のインド人に相談したら、オーダーすることを勧められました。こちらでは家具のオーダーははごく当たり前のように行われているようです。会社から紹介されたのは、ニューデリー中心部にあるコンノート・プレイスと呼ばれる場所にある家具屋。埃っぽい店内には、あまり日本人の好みには合わないような家具がいろいろと置いてあります。「え~。これ?」不満が顔に出たんでしょうね。店主とおぼしき30代半ばのイケメン(!)の男性が、分厚いカタログを取り出してきました。チラッと見ると、なんとそれは日本のカタログではありませんか!そのイケメンくんが、カタログの写真とそっくり同じに仕上げると胸を張って言うので、写真からひとつ選び出して注文しました。インドなのでかなり待たされることを覚悟していたところ、わずか1週間で出来上がってきました。上の写真は手直しさせた後の「完成品」です。というのも、配達された代物はオーダーしたものとは全然違っていたからです。1.サイズ間違い。カタログでは高さ180cmなのに、実物は2m。奥行きは45cmのはずが30cm しかありません。背が高くて厚みがない家具は転倒しやすいではありませんか!2.写真にはあった中央の仕切り板がありませんでした。いったいどこを見て作ったのでしょう?すぐさま電話をしたら例のイケメンくんが飛んできて、言い訳を開始。つまり私の英語がつたないので、理解できなかったと言うのです!大魔神に変身したマダム。突然滑らかに英語が口をついて出てきましたね~。「私の英語力はこの失態とは何も関係がない。カタログどおりに作れなかったのはそちらだ。とてもプロとは思えない。しかも顧客の知性を疑うようなことを言うのは絶対許せない」あまりの剣幕にたじたじとなったイケメンくん。今度は素直に作り直しに応じました……。ところが、仕切り板は無事についたものの、高さと奥行きはそのままなんです。結局価格を下げさせることで合意し、現在も恐る恐る使っています。みなさん、インドで家具をオーダーする時は、相手の顔ではなく人柄を見てからにしましょう。
2007.10.21
またまたご無沙汰してしまいました。突然インターネットに接続できなくなってしまったのです。買ったばかりのPCの故障か、はたまたモデムの故障かと、いろいろ調べてもらったら、なんと電話線の老朽化が原因だったんです。(-_-;)このブログをいつも読んでくださっている方には事情がおわかりでしょうが、インドでは何かが壊れてもすぐには対応してもらえません。どうやら電話線に問題がありそうだということをつかむまでに数日を要し、さらに交換に2日間かかりました。コメントを残してくださった方々へのお返事が遅くなり、本当にごめんなさい。今から読ませていただきますね。
2007.10.20

先日、デリー市内のショッピング・モールでこんなものを発見しました。Fluffie Candie妙な綴りですが、つまりは”綿菓子”のことをさすようです。インドで綿菓子! 意外な組み合わせに感じました。売られているのを見るまで、綿菓子は日本独特のお菓子だとばかり思っていたのです。というのも、綿菓子は日本のお祭りの夜店でよく見かけるからです。そこで、またもやWikipediaで調べました。1897年に世界最初の電動綿菓子製造機を製作したのは、アメリカ合衆国のテネシー州ナッシュビルの菓子製造業者であるウィリアム・モリソンとジョン・C・ウォートンである。な~んだ、と拍子抜けしてしまいました。”団扇と綿菓子とお囃子の音色”という日本のお祭りに対するイメージが覆されてしまいました。とはいっても、このインド製綿菓子、どうも食指が動かないんですよね。だいたい、綿菓子の周りをたむろしているのは、偶然かもしれませんが男の人ばかり。衛生的かどうかもわかりませんし。君子危うきに近寄らずということで、写真だけをパチリッ!
2007.10.16

デリー日本人会の婦人部総会が昨日行われました。場所はShangri-la Hotel New Delhi(シャングリラ・ホテル)。広いBall Room(舞踏室)には思い思いに着飾った日本人マダムが200人以上も集結したんですよ。と~ても華やかでした!サリーをお召しになった方がとにかく多かったです。赤・ピンク・青・黒・紫……。まあ、その煌びやかなことといったら! しかもみなさん、サリーにふさわしい豪華なアクセサリーも身につけられていて、本当に素敵でした。日本ではまずお目にかかれない光景ですね。日本人ってサリーの着こなし方が上手なんです。おそらく子どもの頃から着物を着慣れているからかもしれません。そして、日本ではサリーだと目立ちすぎてパーティーで着るには勇気が要りますが、ここインドではなんら恐れることはありません。みなさん堂々と胸を張っていらっしゃいました。パーティーの様子をお見せしたかったのですが、ちょっと差しさわりがありますので、余興でラジャスタン・ダンスを鑑賞したので、その写真を。頭に陶器の重い壷をのせて踊ります。最初は1個だけ。だんだん数を増やしていき、最終的には7個がのりました。手や目の動かし方がとても優雅なのに、頭の壷が落ちてくるのではないかと、見ているこちらはハラハラドキドキ。余興はダンス以外にもありました。なんといっても一番のお楽しみはゲーム大会です。各テーブルごとのチームに分かれてクイズに答え、合計点によって様々な景品をもらえます。美しく着飾ったマダムたちも、この時ばかりは童心に返ります (^_^;)インドでの日々の生活の苦労を忘れられる、素晴らしいひと時でした。
2007.10.14

ニューデリーの水問題について、以前にもお伝えしたことがあります(その記事は、こちら>>)。今日ご紹介するのは、水が足りなくなった時に呼び寄せる給水車についてです。給水車ガソリン運搬車のような形のトラックです。ずいぶんとみすぼらしく見えますが、これでもまだマシな方なんですよ。走れるのが不思議に思えるような、赤錆が浮いてボロボロのトラックもあります。電話をするとどこからか水を積んで運んできてくれます。この給水車、Government(公的機関)とPrivate(民間)の2種類に大きく分かれます。中身の水に違いがあるのかどうかはわかりませんが、金額が全く異なります。当然のことながら、Governmentの方が断然安いです。でも、電話してから実際に運んでくれるまで何日間も待たされるので、緊急の時には使えません。そこで、Privateの出番です。が、こちらは高い! しかも会社によって値段に差があります。質の良い水だから高いというのなら納得もしますが、どれも似たような感じなんですよね。そもそも本来だったら水道管から供給されるべき水が足りないのですから、給水車の水の出所なんて知れたものではありません。(;一_一)屋上タンクの内部以前の記事では、屋上に設置されたタンクの外側の写真をお見せしたので、今日は内部です。ご覧のとおり、水が茶色です。これでも半年前に業者に清掃させたので、きれいな方です。この水で、お皿を洗ったりシャワーを浴びたりしています――。おかげさまで、マダムはたくましくなりました!
2007.10.11

前回の記事の内容(洗濯物の変色)に関連して、今日はこちらを見ていただきたいと思います。インド製ドラム式洗濯機水不足が深刻なインドでは、少ない水量で洗い上げるドラム式が主流です。日本では全自動洗濯機だったので、まさかインドでドラム式を使えるなんてと、初めはルンルン気分でした。ところが!このインド製の洗濯機、洗い終わるのにやたら時間がかかるのです。1回の所要時間約2時間! 乾燥機能は使わずに、です。しかも容積が小さいため、一度にたくさんの洗濯物を入れられません。致し方なく、同じタイプの物をもう1台購入して、2台を同時進行で使っています。豊富な水量で洗うことに慣れている私は、どうもこのドラム式を好きになれません。なんだかすすぎが十分ではないような感じがするのです。洗濯物が変色するひとつの原因として、この洗濯機があるのかもしれません。 アースはあります(電気プラグに組み込まれています)また、洗濯機の取り扱いは慎重を要します。というのも、インドではアースがないんです。しかも、インドの電圧は220~240V。感電事故の話をよく耳にします。本当に怖いです。(>_
2007.10.05

少し前から、日本のインテリア・ショップや雑貨を扱っているお店で、インドから輸入されたキッチンリネンやバスリネンなどを見かけるようになりました。お手ごろ価格でしかも丈夫。みなさんの中にもお使いになられている方がいらっしゃるのではないでしょうか。本場インドでは、さらに安~く購入できるんですよ。もう信じられない値段です。ただし、日本人の感覚からすると派手な色合いが多いような気がします。日本ではリネン類は基本的に「白」と決めていたので、当然インドでもそうするつもりでした。ところが、インドは硬水のため、洗濯を数回するだけで灰色に変色してしまうのです。白い色を保つのは至難の業です。となるとカラーのものを使うことになるのですが、これがまたなかなか好みの物が見つかりません。色の感覚が日本人とインド人では大いに違うんですね。もちろん、それが素敵な場合もあります。でも、毎日目にするリネン類はできればシックな色にしたい――。Fabindia(ファブインディア)インドで有名なお店です。あのコンランショップでもここの商品を一部扱っているとか。コットンを中心に、キッチンリネン・バスリネン・ベッドリネンが多数取り揃えられています。何度もいいますが、とにかく安い! 約60×35cmサイズの上の写真のタオルで、たしか200円もしないような値段だったと思います。厚手でしっかりとした作りなんですよ。こんな渋い色合いのコースターも見つけました。これだったらジュースの染みも気にならないでしょう? 撮影時に色のコントラストを出すために下に敷いたランチョンマットも同じ店の物です。食べこぼしの染みも簡単に落ちるので気に入っています♪
2007.10.01

我が家の庭を維持管理してもらっている庭師がいます。大家さんの所で雇われていて、ついでにうちの庭も見てくれています。昼間はRodi Gardenで働き、夕方になるとお小遣い稼ぎにお金持ちの家で庭の手入れをしています。インドでは庭師のことをマリといい、私はいつも「マリさん」と呼んでいるため、彼の名前を知りません。小柄でとても痩せていて、長い年月を庭で働いてきたため、日焼けした顔には深いしわが刻まれています。彼は英語を全く話せないので、私と直接の会話はできません。でも、私の姿を見ると、両手を胸のところであわせて、「ナマステ・ジー」と挨拶してくれます。ナマステは「こんにちは」「さようなら」の意味で、ジーには尊敬の意味があるそうです。いかにも人が良さそうなマリですが、すぐ手抜き仕事をするのが問題です。私がインドに到着する前は誰も彼に指示しなかったために、庭がジャングル化していました(その記事はこちら>>)。そのジャングルを一掃してきれいな花を咲かせるように依頼したところ、いったんはそれなりの庭になりました。ところが、6月に私が日本に一時帰国している間に、あまりの暑さと手入れ不足で無残な有様に逆戻り……。私も庭に出る気力がわかずに、しばらくマリとも顔を合わせていませんでした。そして先週久しぶりに庭に出てみたら、だらしないことになっていたのです。以前はきちんと庭の物置にしまわれていたホースが、テラスの真ん中にドデ~ととぐろを巻いています。さらに、鉢植えの上にはホウキを置きっぱなし。ホースもホウキもすぐ使えるようにとの「配慮」なのかしら? でも、その割には庭木は乾燥しているし、枯葉やゴミがあちこちに落ちています。ちょっと目を離すとすぐにおさぼり。そのくせ毎月のお給料はしっかり要求する――。今日の夕方、うちの使用人に通訳してもらって、マリと再び話し合わなければ!
2007.09.29

一昨日の夜のことです。8時を回った頃でしょうか。静かに読書をしていたら、突然街中に打ち上げ花火の音が鳴り響き始めました。まるでお祭りでも行われているかのような賑やかさです。思い当たることがあって、すぐさまテレビのスイッチを入れてニュース番組を見ました。やっぱりカンは当たっていました。クリケットの国際試合で、インドがパキスタンを破って優勝したのです。翌日の新聞です。夫が会社のインド人スタッフに聞いたところ、この大会は4年に1度開かれるサッカーのワールドカップに相当するもので、インドが優勝したのは20何年ぶりなんだとか。ましてや決勝の相手が宿敵パキスタンとあれば、インド人が狂喜するのもうなずけます。試合は手に汗を握る展開で、最後の最後までどちらが勝つかわからなかったそうです。ところで、日本人にとってクリケットというスポーツは馴染みがありませんね。そういう私もインドに来た当初は何回かテレビで観戦したのですが、まるでルールがわからず、しかも試合展開がスローで退屈してしまいました。でも、インドではクリケットは最も人気があるスポーツで、日曜日の公園ではクリケットに興じる若者の姿を多く見かけます。Wikipediaによると、クリケットは半径55mほどの広大なフィールドで行われる野球に似た球技。野球の原型ではないかという説もある。試合中にはティータイムもある優雅な雰囲気から、別名「紳士のスポーツ」といわれる。とのことです。こんな格好でプレーします。打つ時は完全防御のスタイルなのに、飛んできた球をキャッチする人は素手なんです (+_+)大きな大会になると、1試合に5日間かかることもあるんですって!せっかちな日本人には到底考えられませんね。その点が日本で普及しない大きな要因かもしれません。 「THE TIMES OF INDIA」から引用
2007.09.26

少しずつ涼しくなっていく9月から12月にかけて、ニューデリーでは日本人会主催による様々な催し物が行われます。普段なかなかお目にかかれない大勢の日本人が一堂に会する、楽しいイベントばかりなんですよ。その第1弾として、一昨日の土曜日に夏祭りがありました。場所はニューデリー日本人学校の校庭です。学校のPTAや企業・レストランによる模擬店を楽しみに、多くの日本人が訪れます。今年の一番人気は焼き鳥でした。校庭中に漂う匂いにつられて買い求める人の波が途切れず、前半で売切れてしまいました。お神輿大人が担ぐ本格的な物もあれば、子どもが担ぐ可愛い物もあります。威勢のいい掛け声と共に場内を練り歩いた後は、訪れる外国人にも間近で見てもらえるように展示しています。合間には盆踊りもあって、子どもたちが浴衣姿で楽しそうに踊っていました。こうして見ると、日本で行われるお祭りそのままですね。夏祭りのお楽しみは他にもあります。それは古本市!ニューデリーでは日本語の書籍が手に入りません。高い運賃を払って日本から取り寄せるしかないのです。そんな事情からこの古本市を目的に来場される方も多く、大人から子どもまで熱心に買い求めている姿が印象的でした。最後は花火まで上がって、楽しい夜は更けていきました。
2007.09.24
派遣会社に所属している我が家のドライバーは基本的に週休1日で、土曜日に休みを取っています。「残業がつかないと食べていけない、日曜日にはぜひ働かせてほしい」との彼の強い希望から、私たちもなるべく協力してあげるようにしています。日曜日は家でのんびりとすごしたいわ、と内心思いながらも、無理やり用を作って外出したりしています。そんな昨日のことです。ドライバーが仕事を終えて帰りしなに、「マダム、今度の日曜日と月曜日、お休みさせてください」と、言い出しました。私が彼の目をじっと見ると、「私の父がシリアスなので、病院に見舞いに行きたい」との補足説明。彼の父親が足を骨折して入院していることは半月前から知っています。状態が良くないのね、でも夫の都合も聞かないと返事できないし…。どう答えようかと逡巡していたら、何を誤解したのか彼がさらに慌てて言いました。「日曜日は息子のバースデー・パーティーがあって、月曜日に父の見舞いをする」シリアスな父親の見舞いは二の次で、パーティーが先!これで読めました。おそらく日曜日のパーティーには大勢の親戚が集まって、飲めや歌えで楽しむのでしょう。そして翌日の月曜日は二日酔いで、働けない。どうやら、”シリアス”な体調におちいるのは彼自身のようです…。
2007.09.21

ニューデリーが緑豊かな街であることは以前にもお伝えしましたね。街路樹が多く植えられていることもそうですが、市内には手入れが行き届いた大きな公園がいくつもあるんですよ。今日ご紹介するのは、市の中心部に程近いこちら。Rodi Garden(ローディー庭園)市内の喧騒が嘘のように、園内はとても静かです。この日は暑かったせいでしょうか。人影もまばらでした。不鮮明な画像ですみません。園内には500年前の支配者たちのお墓の建物が点在していて、西洋風とインド風が混ざり合った不思議な空間になっています。どこにでも平気でゴミを捨てるインド人。公園の入り口にはこのような立て札がありました。園内に生息する小鳥たちです。残念ながら一羽も確認できませんでした。その代わりに、いっぱい見かけたのがリスです。でも、インドのリスは狂犬病の菌をもっているとのことで、絶対に触れないのです (>_
2007.09.19

妙なタイトルに驚かれた方もいらっしゃるでしょうね。今日は、インドで手に入る野菜の第1弾として玉ねぎを取り上げてみたいと思います。ニューデリーで見かけるのはこの紫色をした種類だけです。サイズが小ぶりで、日本の普通サイズの玉ねぎと小玉ねぎの中間くらいの大きさでしょうか。私、このインドの玉ねぎには極力触りたくないんです。なぜって、刺激がとても強いのです!切っている間は涙が止まらず、その後も、うっかりと目を触ろうものなら(石鹸で手をよ~く洗ったにもかかわらず)痛くてたまらなくなります。また、この刺激に対しては慣れというものがないんですね。我が家のコックも玉ねぎを切る時は毎度大泣きしています。まるで私がいじめているような感じで申し訳なく思いながらも、今日もしっかり玉ねぎを切らせます ^m^ところで、玉ねぎはインド料理の前菜として欠かせない存在なんですよ。レストランでオーダーを終えると、食事が出てくる前にこのようにサービスされます。スライスされた玉ねぎにレモン汁をかけて頂きます。ちなみに、左側はPapar(パパル)といって、やはり前菜には必ず登場します。豆の粉を練って揚げたもので、おせんべいのような食感です。含まれる香辛料の割合で辛さが違います。私はインドではいっさい生野菜を食べないので、スライス玉ねぎの味はわかりませんが、夫はビール片手に美味しそうに食べているんですよね。悔しいので、一度くらいは勇気を出して食べてみましょうか…。
2007.09.17

みなさま、お久しぶりです。PCの故障によりしばらくお休みしていましたが、今日からまたブログを更新できるようになりました。タイミングよく夫が日本出張だったため、ノートパソコンを買ってきてくれました。これで、毎日のようにある停電を恐れることなく、ブログが書けます。それにしても無残なのは、管理画面にある「日記記入率」です。80%以上を維持している方って、本当に凄いと思います。私ですか? ここに数字を載せることができないほど、小さな数字です。気にしては書けなくなりますので、明るく前向きに今日から再(再々? 再々々?)スタートです。調子が悪かったのはPCだけではありませんでした。家中のエアコンの温度設定がうまくいかなくなり、家電修理の専門家に見てもらいました。そうしたら、原因はエアコン内部の汚れにあることが判明したのです。設置してからわずか2年の間に、相当な量の汚れが付着してしまい、温度調節ができなくなっていたのです。一日中つけっぱなしにしている寝室のエアコンの汚れが最も凄まじく、目を覆うばかり (>_
2007.09.14
ご無沙汰しております。またまたトラブルが発生しました。自宅のパソコンが全く作動しなくなったのです!修理を依頼しても、人が来ない。やっと来ても直せない…。春にパソコンが使えなくなった時はトランスのみの故障ですみましたが、今回はパソコン本体に高圧電気が流れてしまったとしか思えません (>_
2007.09.05

日本では当たり前になったゴミの分別。ところが、ニューデリーの私が住んでいる地区では、これまで全く行われてきませんでした。住民はすべてのゴミをひとまとめに捨てるだけ。それを回収に来る人が敷地の外に毎朝運び出し、なにやらごそごそとゴミ袋の中を漁っている姿を時々見かけていました。私たちにとってはゴミでも彼らにとっては使えるものを探しているのかしら?でも、ゴミ袋の中身は見ないでもらいたいんだけど――、などと漠然と思っていました。ところが!このレターを持った人が今朝現れて、今日からゴミの分別をスタートする、と突然に宣言をしたのです。”生ゴミとそれ以外に分けて、ひとつは青、もうひとつは緑のビニール袋に入れなさい”分別といっても、日本からすればまだまだ甘い内容です。うちの使用人は、なぜゴミを分別する必要があるのかさっぱり理解できない様子でした。そこで、レターに書かれた環境保全、人体に対する健康被害などの内容を、読んで聞かせました。分別はとってもいいことなんですが、どうして突然言い出すのかしら? とちょっと腹立たしくもあります。今までスーパーマーケットでは黒いゴミ袋だけが売られていて、1ヶ月程前に大量買いしたばかりなんです。青と緑に袋の色を限定されたら、あの黒のビニール袋は使えないことになります。もしかしたら、いついつから分別を開始するという記事が新聞に出ていたのかもしれませんが、全く気がつきませんでした。それに、圧倒的な割合を占める貧困層の人々に、このような分別が徹底されるとはとても思えません。ゴミを捨てるためにビニール袋を買いなさいなんて、彼らにそんな酷なこと言えませんよね。もちろん、大量に消費するのは私たちなんですから、富裕層が率先して行うのは当然のことですが。世界第2の人口を抱えるインドのゴミ問題は、地球温暖化の防止や資源の節約を考える上で、重要なキーワードになるでしょう…。
2007.08.24

今日、安倍首相を始めとする日本の大ミッションが訪印されます。大ミッションは、日本の経済界を牽引する大企業のトップ(会長・社長)、並びに東大・京大などの大学教授たちで、構成されています。これだけの華々しいメンバーがインドに揃うということで、直接関係のない私でもなぜか気がそわそわしてきます。このような方々がインドを訪問するということは、それだけこの国の重要度が増しているということなのでしょうね。駐在している者としてはとても嬉しいことです。一昨日の読売新聞に、”優れた学生呼び込め、東大がIT急成長のインドに事務所”という記事が載っていました。東大はここ数年、世界大学ランキングで欧米の大学に水をあけられているそうです。そこで、欧米に行ってしまうインドの優秀な人材と技術を日本へ呼び込んで、世界トップを目指したい、というのがこの記事の内容でした。カレー、ターバン、貧困、酷暑など、誰もが抱くこの国のイメージからすると信じられないのですが、インドは世界に名だたるIT大国なんです。もともとインド人は数学力があるんですよ。「ゼロ」の概念を最初に発見したのは古代インド人だったということをご存知でしょうか。さらに、「十進法」などの基本概念を確立したのも彼らのご先祖だとか。現在、多くの人が利用しているインターネットの無料メールサービス「ホットメール」。これを世界で初めてつくったのが、当時26歳だったサビール・バティア氏である。バティア氏は、開発した「ホットメール」をマイクロソフト社に売り渡し、巨万の富を得た。また、インテルで超小型演算処理装置(MPU)のペンティアム・プロセッサーの開発を担当したのは、ヴィノッド・ダム氏である。……IT企業が集中する米国西部のシリコンバレーでは、多数のインド人エンジニアが活躍しており、ここで働くソフトウエア技術者の約15%、30万人がインド出身といわれる。 「インド経済の実力」門倉貴史著から引用難しい内容なので詳しいことはわかりませんが、IT分野においてインド人はなくてはならない存在のようです。もし東大が優秀なインド人学生の獲得に成功できれば、多くのインド人が日本に暮らすようになるということで、インド人が増えれば本場と同じ味を提供するインド料理レストランも増え、日本にいながらにして美味しいカレーが食べられるようになる――。ITのなんたるかもよくわからない私が考えるのは、せいぜいその程度のことですね (^_^;)
2007.08.21

インドの道路事情の悪さについては以前にも何度かお伝えしてきました。運転マナーや交通法規の周知徹底は言うに及ばず、車の整備や路面の補修など、ありとあらゆることが後手に回っている感じです。警察官の立っていない交差点での信号無視も、日常的に見かける行為です。これにはいくつか原因があります。まずはインド人の性格に起因しているような気がします。ある意味、日本人以上にせっかちなんです。何かあるとすぐにクラクションを鳴らしまくって、少しでも先に出ようとする人の多いこと!また、信号機がしょっちゅう故障するんですね。赤信号が点灯しているので停止して青になるのを待っていると、いつまでもたっても色が変わらないことがあります。意図的に交差している道路の青信号を長くしているのか、それとも故障で切り替わらないのか定かではありません。が、どの車もいっせいに動き出し、瞬く間に交差点は混乱状態に陥ります。さらに、ニューデリーは一日の間に何度も停電があるので、その時は信号機も作動しません。そうなると、またまた交差点は「生き馬の目を抜く」状態に。 (@_@;)こういうことが度重なることによって、信号機に従う習慣が次第に薄れてしまったのでしょうね。ところが、この信号機がある所ではみな大人しく色が変わるのを待っています。市内中心部にいくつか設置してある信号機ですが、他のとどこが違うのかといいますと、赤信号の上の数字にご注目ください。これは、あと何秒で青信号に変わるのかを示しているのです。数字が変化していくことで、信号機がきちんと作動しているかどうかもわかりますし、せっかちな人も大人しく青になるのを待てるというわけです。全部の信号機をこのタイプにすれば、交差点の混乱はかなり避けられるでしょう。でも、予算的に都合がつかないのか、増える気配は今のところありません…。
2007.08.18

暑い時季になぜか食べたくなるのが、辛いもの。その中でも、手軽に作れて美味しいといえば、やっぱりカレーでしょうね。というわけで、今日は久しぶりにインド料理についてのご紹介です。なんせ広大なインド大陸です。「インド料理」とひと言では表現できないほど、地域ごとにいろいろな種類があるんですよ。大まかに、北インド料理と南インド料理に分かれます。北インドはナンに代表される小麦を、南インドは米を、それぞれ主食としています。さらに、北インドは比較的肉料理が多いのに比べて、南インドは豆や野菜料理がよく食べられるそうです。インド中を仕事で飛びまわっている夫は、それこそ各地で本場の味を堪能しているようです。残念ながら、私はほとんどニューデリーしか知りませんので、ここにあるレストランで食べられる物に、どうしても知識が偏ってしまいます。その点はどうかご容赦くださいね。インド料理に関する記事の第1回目でご紹介したHyatt Regency Delhi(ホテル・ハイアット・リージェンシー)には(記事はこちら>>)、本格的なインドレストラン以外にも、カジュアルなコンチネンタル・レストランがあります。CAFE店名がそのまんまなネーミングでちょっと可笑しいですね。ここではイタリアンや軽いインド料理を味わうことができます。高い吹き抜け天井と、中庭のプールサイドが眺められる、開放感あふれるお店です。特に欧米人に人気があります。 Masala Dosa(マサラ・ドーサ) Chutney(チャツネ)とSambar(サンバル)マサラ・ドーサは南インドの料理で、簡単にいえばインド版クレープです。お米の粉を使って薄く焼いたものの中に、香辛料をきかせたポテトが入っています。そして、右の写真のサイドディッシュを付け合せて食べます。右側のスープ状のものがサンバルです。これ、とても辛いんです。チャツネ類はお店によって内容が違いますが、ココナッツミルクが入ったヨーグルト状のものは、必ずつくようです。これがありがたい存在で、スパイスでヒリヒリした口の中をマイルドにしてくれます。中にポテトが入っているのがおわかりいただけますか。お米・ポテトなど炭水化物大好き人間の私には、まさにうってつけの料理なんです。こればかり食べていると、あっという間に太ってしまいそう ^^;写真ではわかりませんが、マサラ・ドーサってサイズがとても大きいんです!ここのは食べやすいように二つに分かれていますが、お店によっては巨大な三角形のドーサが、お皿から完全にはみ出して登場します。食べ応えありますよ~♪もし、みなさんのお近くに南インド料理のレストランがあったら、マサラ・ドーサをぜひ一度召し上がってみてください。インド人のように、暑い夏をこれで乗り切れるかも(!?)しれませんね。
2007.08.16

8月15日は、日本では終戦記念日ですね。インドでは、Independence Day(独立記念日)という祝日です。1947年のイギリスからの独立を祝う日なのですが、今年はその60周年ということでいろいろなイベントがあるようです。そして、昨日新聞を読んでいたらこんな記事が目に留まりました。Waxing eloquent about Bollywood”ボリウッド・スターを蝋人形に”とでも訳せばいいのでしょうか。(ボリウッドについての記事は、こちら>>)ロンドンの観光名所の一つとして、「マダム・タッソーの蝋人形館」があるのをご存知でしょうか?世界的な著名人の姿を等身大に再現し、展示している博物館なんです。10年以上前に一度だけ訪れたことがあります。記憶に残っている蝋人形は、パバロッティ(オペラ歌手)、ナブラチロワ(テニス選手)、千代の富士(力士)などです。インド人としては、マハトマ・ガンディー(インド建国の父)とインディラ・ガンディー(元首相)の二つがあって、なぜか私はその隣に立って記念撮影をしているんです。まるでその時からインドに来ることが運命付けられていたみたいです。その後、二つの蝋人形がどうなっているのかはわかりませんが、現在3人のインド映画の大スターが人形になって飾られているようです。上から、Shah Rukh Khan(シャー・ルーク・カーン)Aishwarya Rai(アイシュワリア・ラーイ)Amitabh Bachchan(アミター・バッチャン)この3人の姿がインドのテレビに出てこない日は全くないほど、インド人や多くの外国人に人気があります(なぜか日本ではマイナー)。そして、インド独立60周年を祝して、さらにインド映画スターの蝋人形を作ることにしたそうです。その候補として、10人の名前が載っていました。もちろん私が大好きなこの人の名も♪Hrithik Roshan(リティク・ローシャン)もし、彼の蝋人形が出来るのであれば、私はすぐにロンドンに飛びます!本人に会えることは100%ありえないので、せめてお人形と記念撮影をしたい…。 「THE TIMES OF INDIA」から引用
2007.08.14

日本の都会で育ったせいでしょうか。木や花についての知識が全くないことに最近になって気がついた私――。もちろん、桜、銀杏、松、チューリップ、すみれなど、代表的なものはわかります。でも、花が咲いていない桜の木を見て、「これは桜ね」なんて芸当は逆立ちしても無理です。そんな私がニューデリーで暮らし始めて以来、毎日たくさんの樹木や花を目にするようになりました。そして、今までだったら視覚的に「緑」とか「花」としか捉えていなかったのが、ひとつひとつの植物の個性に関心が向き始めたのです。3月のことです。ニューデリーの公園を散歩していて見つけた不思議な樹木。こずえを見上げると、緑色をした毛虫状のものがたくさんぶら下がっています。昆虫類が大の苦手な私。本物の毛虫だったら大変と、あわてて木のそばから離れました。呼吸を整えて恐る恐る観察すると、どうやら種子のようです(違っていたらごめんなさい)。さらに公園内を散策していると、上から落ちてきた何かが私の頭を直撃!今度は本物の毛虫!?口から飛び出しそうになった悲鳴をかろうじて飲み込みました。そして落ちてきた物の正体を見ると――。情けない……。花に驚くなんて。椿のように花が丸ごと落ちる性質なんですね。でも、椿には可憐な風情があるのに、この橙色の花にはかわいげが感じられません。見ている間にも、ボト、ボトと、音を立てて落ちてきます。やっぱり可愛くありません。日本が桜吹雪の舞い散る季節に、ニューデリーではこの正体不明の重たい花の落下の時期を迎えます。インドにはまだまだ不思議な植物がいっぱいありますので、またいつかご紹介したいと思います。以上、マダムの植物観察終わります。
2007.08.11

昨年の11月30日にこのブログを始めてからおよそ8ヶ月半が経ち、今日ようやく100回目の更新となります。元来あきっぽい私が、細々ながらここまで続けてこられたのも、読んでくださるみなさんのおかげだと、感謝しております。心より御礼申し上げます せっかくここまで頑張った(?)のですから、次は200回目の更新を目指したいと思います!末永くお付き合いいただければ、嬉しいです。私が住んでいるインドに対して、みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?――気温45℃を超える砂漠のように乾いた土地。汚い町に大勢の人々が牛と共にごちゃごちゃ暮らしている――。私もインドに足を踏み入れるまでは、こんな風な漠然としたイメージがありました。日本を離れる前にインドについての本をいろいろ読みましたが、どれも私の不安を解消するものではありませんでした。確かに、想像以上に町をうろつく牛の数は多いし、うんざりするくらい暑いし、インド人と日本人の衛生観念は天と地ほど違うし…、暮らしていくのは大変です。でも、「住めば都」とはよくいった言葉ですね。いつの間にかそこに馴染んでいる自分を発見するのです。ここニューデリーは年間の降水量が1000mmにも満たない乾いた土地柄です。しかもそのほとんどは7月8月の雨季に集中するので、水不足が常に付きまといます。ところが!そんなニューデリーは驚くくらい緑豊かな街なんですよ。我が家の屋上から見た景色です。とっても緑が多いでしょう?道路にも住宅の敷地にも大木が生い茂り、年中豊かな緑の木陰を提供しています。こんなに雨が少ないのに、どうして枯れないのか不思議でたまりません。きっと豊富な地下水があるのでしょうね。真夏の暑い時は、牛も木陰で涼んでいました。隣のお屋敷の屋上です。表から見ると豪壮な建物も、見る人が少ない屋上部分はアレッ!?という感じです。天日干ししている洗濯物の色褪せが気になるのは私だけでしょうか。干し方も「……」ですね。こんなインドから、これからも様々な日常風景をお届けしていきます♪
2007.08.09
今年の3月に米経済誌フォーブスが発表した2007年版の世界長者番付。 1位 William Gates(ビル・ゲイツ) 米国・マイクロソフト会長 2位 Warren Buffett(ウォーレン・バフェット) 米国・投資家 3位 Carlos Slim Helu(カルロス・スリム) メキシコ・通信会社などの企業家 4位 Ingvar Kamprad(イングバル・カンプラード) スウェーデン・家具小売大手イケア創業者5位 Lakshmi Mittal(ラクシュミ・ミッタル) インド・鉄鋼会社ミッタルスティール経営者 (ちなみに日本人トップは、129位のソフトバンク社長の孫正義)ここで注目していただきたいのは、もちろん第5位のインド人です。資産総額320億ドル(約3兆7490億円)の大富豪なんです。ミッタル氏は世界中の鉄鋼会社を次々と買収することで資産を増やしてきました。昨年、ヨーロッパ最大の鉄鋼メーカー、アルセロールの買収に成功。世界最大の鉄鋼会社の経営者となった彼が次に狙うのは、世界第2位の鉄鋼メーカー新日鉄ではないか?というのが、5月7日にNHKで放送された「NHKスペシャル”敵対的買収”を防げ~新日鉄・トップの決断~」の内容です。日本の家族に録画を頼んでいたのが、ようやく先日届きました。まあ、桁違いの大金持ちであることは事実なんでしょうが、番組の中でとんでもないエピソードが紹介されていたのです。2004年6月にミッタル氏の娘が結婚式を挙げた時の会場が、なんとなんとフランスのヴェルサイユ宮殿ですって!70億円で1週間借り切ったとか……。きっとミッタル氏にとっては、70億円という金額は痛くも痒くもないものなんでしょう。誰にも迷惑かけているわけではないのですから、咎め立てるのは間違っているのかもしれません。でも、私は敢えて言いたいのです。そのお金をインドの貧しい人々のために使ったら、どれだけの素晴らしいことができたのだろう、と。インド人にこの話をしたら、「今度はエッフェル塔を買って」と、ミッタル氏の娘が言ったとか言わなかったとか、当時噂になったことを教えてくれました (;一_一)NHKスペシャルを見ても、ミッタル氏は自分の資産を増やすことのみに執着しているように感じられ、企業で働く大勢の人々のことなんて微塵も考えていないのでは?と思わざるをえませんでした。インドに住んでいてインド人の悪口を言うのは嫌なのですが、でも、ミッタル氏のことは好きではありません。もし、多くのインドの若者が彼を目標にしているとしたら、世界は恐ろしいことになるのではないでしょうか……。
2007.08.07

インドのインフラについては時々お伝えしてきましたが、ガスについてはまだでしたね。ニューデリーは都市ガスの普及が遅れています。そのため、多くの家庭では台所の燃料としてプロパンガスを使用しています。私は都市ガスしか使ったことがないので、プロパンガスに対して潜在的な恐怖感があります。一酸化炭素中毒・ガス爆発等、過去にテレビや新聞で見た恐ろしい映像がどうしても脳裏をよぎります。とはいっても、他に選択肢がありません。我が家の台所にもこのとおりプロパンガスが置かれています。”キッチン”ではなく”台所”と書いたことにご注目ください。お見せするのが恥ずかしいくらい、古くて汚い! (>_
2007.08.05

インドで暮らす上で絶対に必要なのが、英語力です。「インドってヒンディー語の国じゃなかった?」という声が聞こえてきそうですね。そのあたりの事情は過去の記事をご覧になってください。(こちら>>)少しでも教育を受けたインド人は英語を解するとなると、こちらとしても流暢に話せないのは非常に恥ずかしいということになります。話せるようになりたい! という願望は昔からあったため、英語教育に関する本は何十冊と持っています。それなのに、どの本も最後までクリアしたことがないんです ^^;飽きてしまうのが最大の理由でしょうか。語彙不足という私の弱点をどう強化するか、毎日気にはしつつもなかなかこれという案が浮かびませんでした。そんなある日考えついたのが、子どものレベルに立ち返って学ぶ、ということです。(今頃そんなこと思いついたの? 遅~い (;一_一))ニューデリーの書店で買い求めてきました。左側の「Rebecca of Sunnybrook Farm」は、日本でも「少女レベッカ」という題名で翻訳されて売られています。私の子ども時代の愛読書だったので、ストーリーは完璧に把握しています。知らない単語が出てきても、辞書を引かずに意味を推測して読み進めるでしょう。ATLASさらにこの本では、世界の地理や歴史について英語でどのように表現するのかが、たくさんの絵や写真と共に楽しく学べそうではありませんか♪幸いインドでは日本に比べて格段に安く洋書が手に入ります。この方法でうまくいったら、引き続きいろいろな児童書にトライしたいと思います。
2007.08.02

今日は、インド観光最大の目玉である、Taj Mahal(タージ・マハル)のご紹介をします。ニューデリーからは約200km離れたAgra(アグラ)という町にあります。車だと、途中休憩をはさんで片道5時間かかります。1983年に世界遺産に指定されたタージ・マハルは、ムガル建築の最高傑作として知られています。タージ・マハルが実はお墓だということを、みなさんご存知でしたか?ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に亡くなった愛する妃ムムターズ・マハルのために、22年間かけて建設させたのです。この建設には莫大な費用がかかり、国が傾きそうになりました。そのため、後にシャー・ジャハーンは息子によって幽閉されてしまうのですが、そのお話はまたの機会にすることにして、今日はその美しさをお伝えしたいと思います。タージ・マハルは日の出にオープンするということで、私たちがホテルを出発したのは朝の6時。タージ・マハルの東門に着くと、すでに欧米からの観光客が列を成していました。厳しい手荷物検査を受けてから入場します。まず見えてくるのは、赤い砂岩でできているこちらの建物。壁面には、コーランがアラビア語で刻まれています。なぜならば、ムガル帝国はイスラム系だからです。暗い入り口を通り抜けると、いよいよタージ・マハルが姿を現します。言葉につくせない美しさ――。タージ・マハルを見て、初めてその意味を実感しました。日の出から間もないタージ・マハルは空の色と同化して、儚い幻のようにも見えます。時間の経過と共に色彩が変わっていきますので、ご覧ください。空が青くなるにしたがって、タージ・マハルの白さが際立っていきます。高さ42mのミナレット(尖塔)が四隅に建っていますが、これはほんのわずか外側に傾斜しているんだそうです。長い年月を経過して万が一ミナレットが倒れても、タージ・マハル本体にはぶつからないようにとの配慮からそうなっているとのこと。白大理石の基壇の上に入場するには、靴を脱がなければなりません。でも、私たちは脱がずに入場OKでした。というのも、ガイド(事前に案内をお願いしていました)が予め用意していた布袋を履いたままの靴にかぶせたのです。なんだかいい加減なような気もしますが、脱いだ靴が行方不明になる心配はありませんね。ドームの中には、シャー・ジャハーンとムムターズ・マハル二人の棺が安置されています。カメラ撮影が禁止されているのでお見せできずに残念です。象嵌細工が施された豪華な棺なんですよ。ところが、二人はこの中には入っていないのです。どこにいるかというと、その下の地下部分に本物の棺あるそうなんです。10年以上前はそちらも見られたのに、今は地下部分は公開されていません。タージ・マハルは白大理石でできていて、このように細かい彫刻や、色とりどりの宝石を埋め込んだ象嵌細工で装飾されています。攻めてきた敵が、象嵌細工から宝石を取り出して奪おうとしたものの、あまりにピッタリとはまっていて果たせなかったそうです。当時の職人の技術の高さがよくわかるエピソードです。最後に、とっておきの1枚をお見せして終わりにしましょう。案内してくれたガイドいわく、入り口の門の中から見るタージ・マハルが最も美しいとか。いかがでしょう?
2007.07.31
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