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さて私は毎日大量の投資本を読みながら御機嫌に株式投資をしているわけですが、その中には「頻繁に参照する」名著中の名著と言うのがあります。それは具体的には、
の中の、 生き残りのディーリング や オニールの成長株発掘法 などがそうなのですが、実は一番良く手を伸ばすのは マーケットの魔術師シリーズ全4作 になります。
そしてその中でもシリーズ第1作の

を最も愛でているのですが、実は更にその中でもダントツに良く読み返すのが、前回紹介した エド・スィコータ
のインタビューに並んでポール・チューダー・ジョーンズの記事になります。
彼はテクニカル投資で驚異的な成功を収めたスーパートレーダーであり、その言葉の1つ1つには純金よりも遥かに光輝く至高の価値があります。今日は、そんな彼の宝石の様な名言を一緒に味わっていきましょう。
「この相場はもう誰も売って来ない」と2度目のミーティングで彼は強調した。このように短期間で180度考えを転換したことに、ジョーンズの成功の根底にある優れた柔軟性が現れている。彼は当初のポジションを素早く手仕舞っただけでなく、いったん自分の見通しが誤っていることが明らかになれば、進んで逆の側につく。

優れた投資家というのは、とにかく「柔軟性」に優れている
んですね。そういえば外資系金融出身で「恋愛工学」で有名な藤沢数希さんも「恋愛と投資では、状況が変われば瞬時にいつでも前言を翻してよい。そういうルールの世界なんだ。」と言う様なことを語っていましたが、この複雑で変幻自在なマーケットで生き抜くには 「くらげ」
の様な心の柔らかさが必要なんですね。
日々、できるだけ幸せでリラックスするように努めている。もし自分に不利なポジションを持ってしまったら、素早く手仕舞うようにしているし、有利な方に動いたら、持ち続けるようにしている。
→ この言葉には、モメンタム投資家の考え方が良く表れていますね。
私はいつも儲かった場合ではなく、損した場合のことを考えている 。
→ マックス・ギュンターの 運の良い人は悲観的推測に基づいて行動する
という名言を思い出しますね。
リスク管理はトレードにとって最も重要なこと。。。損をするに従ってポジションサイズを落としていく。私はトレードがうまくいかないときはポジションサイズを落とし続ける。そうすれば、トレードの状態が最悪になっているときに最小のポジションになる。
→ トレードは0か100ではなく、うまく行かないときは断続的に70→50→30と可変的に落としていけばいい、ということですね。言い方を変えれば「常に正しくあろうとはしない。しょせん無理なのだから。」という事だろうと思います。前世紀の大投資家ジェラルド・M・ローブはこれを 「ステップシステム」
と呼んでいましたね。
ナンピンをしないこと。トレードがうまくいかないときは枚数を減らすこと。うまくいっているときには枚数を増やすこと。コントロールができないような局面では決してトレードしないこと。例えば、私は重要な発表の前には多くの資金をリスクにさらすようなことはしない。それはトレードではなくギャンブルだからだ。
もし損の出ているポジションを持っていて不快なら、答えは簡単だ。手仕舞うだけだ。いつでも相場に戻って来れるのだから。新鮮な気持ちでスタートを切るのに勝るものはない。
→ 、、、どうでしょう。ジョーンズの言葉って凄くないですか? 簡潔で分かりやすくて、心の中にすーっと入ってきます。超一流の投資家の言葉と言うのは、とてもシンプルなことが多いんですね。後、多くのS級投資家が口を酸っぱくして繰り返し述べていることですが、
絶対にナンピン買いをしない
ことも本当に大切ですね。
トレードで最も重要なルールは巧みな攻撃をすることではなく、巧みな防御をすることだ。
→ これは本当に大切なことです。そして私が 優待バリュー株投資
を専門にして戦い続けているのも、これが特に下げ相場に強い、防御力の高い投資法であるからなんですね。
英雄を気取ってはいけない。自己中心的な考え方をしてはいけない。常に自分自身とその能力を疑ってみる。自分はうまいんだなどと思ってはいけない。そう思った瞬間、破滅が待っている。。。 成功するためには脅えていなくてはならない。 。。 私が大きくやられるのは、いつも大きく稼いだ後で、自分は何かをつかんだと思い始めた時 だ。
→ 、、、これが世界最高のトレーダーの1人と評されるジョーンズの言葉です。驚くほどの謙虚さ。彼にしてこの心構えな訳ですから、 私達市井の街角投資家は「常に頭が地面に付くほどに謙虚」でなくてはならない
んですね。
私の強みの1つは、現在までに起こったことを何でも歴史の様に見ているという事 だと思う。私は3秒前に相場で犯したミスはまったく気にしない。私が気にするのは、次の瞬間から何をしていくかということだけだ。

この「何でも歴史の様に見る」という視点は、初めてこの本を読んだ時に鮮烈な印象を持ちました。スーパートレーダーが特別な存在であり続けている秘密の一端を垣間見た気がしましたし、私も常に彼のこの言葉を意識しながら日々の相場に向かっています。
、、、相場は下がらなかった。。。私はまず最初に線路に耳を当ててみるんだ。私は価格の動きがまず先で、ファンダメンタルは後からついてくるといつも信じている。

この「テクニカルがファンダメンタルに先行する」という局面は実際の相場で頻繁にありますね。市場には「インサイダー」が厳然として存在しますし、私も 「テクニカルが放つ危険信号」を決して甘く見てはいけない
といつも肝に銘じています。
、、、いやあ、思わず時を忘れて語り尽してしまいました。改めて、この「青本」の凄さに痺れますね。 (もしかすると、いつの日か、次回へ続く)
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