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先日、神楽坂の焼き鳥屋さんに行った時の話です。その半年前に佐渡出身者(正確には佐渡に10あった市町村の1つの町である佐和田町)の集まりに行った時のことでした。そこは人口が1万人程度の小さな町なのですが、毎年東京でその町出身者の集まりがあります。私は正確に言えばその町の出身者とは言えませんが、父親の出身地である縁から数年前からその会に出ています。もちろん当初は一度も会ったこともない人たちばかりでしたが、祖父が校長先生だったこともあり私の名前を言うと何人かは「あの先生のお孫さんですか?」と声をかけてくださり、年に一度しか会わないのに懐かしそうに声をかけてくださる方も出てきました。そうして少しずつお話しさせていただくようになった今年、東京で佐渡出身者がやっている飲食店のことが話題になりました。都内にはいくつか佐渡出身の方がやっているお店があるようで、何軒かのお店の名前が出ました。私は赤坂にある「鍛冶屋」という料理屋さんの話をしました。その店を知ったのはかれこれ20年くらい前でしょうか?赤坂を歩いていたら「佐渡」という文字が飛び込んできて気になってしまい、後日その店に入ってみたのです。看板にある通り佐渡出身の方がやっているお店でした。私は店の名前を見た時から気になっていたことを聞きました。「あのー、やっぱりご主人は鍛冶町出身なのですか?」と。私の父親の実家の隣町は昔鍛冶屋さんがいたとかで鍛冶町と呼ばれていました。ですので、佐渡出身で鍛冶屋という名前なのできっと鍛冶町出身に違いないと思ったのです。すると「え?そうですよ。よくお分かりになりましたね。」と言われました。私は「はい、実家が隣の河原田の佐高(さこう)通りなんです。」というとご主人もびっくりされました。料理がおいしいのは当然ですが、赤坂としては値段もリーズナブルで安心して和食を楽しめるお店です。佐渡出身の方も頑張ってるんだなあと思うと嬉しくなりました。ですので、今回佐渡出身者の店の話題になった時に「鍛冶屋」の名前を出したのです。他の方もいくつかの名前を出しましたが、その中で神楽坂の「駒安」という焼き鳥屋さんの名前が気になりました。なぜなら神楽坂は毎月役員会で私が訪れる会社があるからです。「今度神楽坂へ行ったら、その店を探してみよう」と思っていました。で、夏の終わり頃に訪ねてみました。入ってカウンターに座り恐る恐る「あのー、このお店は佐渡の人がやっているって聞いたんですけど・・・」と言うと「はいそうですよ」と答えてくれました。で、佐和田町出身者の集まりでこの店の名前を聞いた旨を伝え、少しお話させていただきました。ご主人が名刺を下さり、私も名刺を出しました。ご主人は名刺を見ながら「佐渡のどちらですか?」と聞いたので、私は「河原田の佐高通りです」と答えると・・・なぜか真剣な顔をして黙ってしまったのです。私はどうしたのかと思い、返事を待っていました。「佐高通りの田崎さん?あの校長先生の?」と驚いたように聞きます。私が「はい、私はその孫です」というと本当に驚いたように「えー!お孫さん!!」と驚かれました。聞けば、私の実家のすぐ近くのご出身だそうで、生前の祖父はほとんど毎日そのご主人の実家に遊びに行っていたんだそうです。(ご主人のお父様と親しかったとのこと)しかも私の父のことは知らないようでしたが、父の一番下の弟、つまり私の叔父のことはよく知っていると言ってました。あまりに近い関係で、お互い大変驚きました。私が印象的だったのは、佐渡出身だからというのではなく、その焼き鳥の味がおいしかったことにあります。いかにも「昼間、相当仕事(仕込み)をしている焼き鳥だな」ということがはっきりとわかるほどおいしかったのです。値段もリーズナブルで、味と値段のバランスでは過去行った店の中でもかなり上位になると思いました。というわけで、先日再び訪れました。するとご主人は「こないだ佐高(佐渡高校の略称)の同窓会があって、あなたの叔父さんにも会いましたよ」と言われました。「これがその時の冊子です」と同窓会のパンフレットを見せてもらいました。パンフレットには式次第や参加者などが書かれ、いくつかの広告も載っていました。そして最後のページを見た時に「えーー!」と驚いたのです。それは本の宣伝でした。題名は「戦後70年 日本再興への道筋」です。そこには「各界の重鎮17人が語りつくしたこの国の進むべき道!」とあります。17人の重鎮というのは、中曽根元首相や石破現地方再生大臣を始めとする著名人の名前が並んでいました。そんな中にたった一人だけ外国人がいました。その名は・・・ソドブジャムツ・フレルバータルそうです、駐日モンゴル大使です。一体なぜこの人が選ばれたのかは全く分かりません。この本が佐渡高校の同窓会誌の広告として出ていたのは、この本の出版社(世界日報社)の社長が佐渡出身者だということが理由のようです。おそらく佐渡高校出身なのでしょう。でも、なぜフレルバータル大使なのか?理由はともかく、17人の重鎮の一人に選ばれ、しかも唯一の外国人だと考えると、私が思った以上にフレルバータル大使は日本で存在感があるのかもしれません。ともかく私になかで「佐渡とモンゴルがつながった瞬間」でした。
2015.10.30
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安倍さんがモンゴルを皮切りに、中央アジア諸国を訪問しています。ネットニュースですが、いくつかのメディアを見ましたが、どこも「モンゴル・中央アジア5か国訪問」と明確にモンゴルと中央アジア諸国とを分けています。つまりモンゴルは中央アジアではないと定義しているのと同じです。いつこんなに明確になったのかと思ってしまいました。以前は「モンゴルは東アジア?中央アジア?どこなんだろう?北東アジアってどこ?」などという見方が多かったように思います。で、調べてみると、やはりいくつか定義があるようです。現在の大勢は、国連の定義でもあるカザフスタンなどの5か国を言うようです。この5か国は、18世紀から19世紀にかけてトルキスタンと呼ばれた地域の西部、西トルキスタン部分です。スタンというのは国・土地ということですから、トュルクの土地という意味です。トュルクというのは、日本人が想像できる通りトルコ系にもつながる人たちで、古くは「突厥」と呼ばれ、世界史の教科書にも登場します。西トルキスタンが、これら中央アジア5か国の源流だとすると、東トルキスタンはどうしたのか?この東トルキスタンが中国に奪われ、今の新疆ウイグル地区となっているのです。実は東トルキスタン共和国という国が第二次世界大戦終戦前後に存在したのですが、チベット同様漢人が侵攻し、占領したという訳です。これだけ歴史的にも漢人の支配地とは全く異なる民族・文化の人々が住んでいることが明確でありながらも、漢人はそんなことお構いなしに武力で制圧したという訳です。今もテロだとか武装集団などとの言い方をしていますが、その昔にはその何倍もテロ行為を働いたのは漢人の方なのです。ですから、本来は中央アジア5か国は東トルキスタン地域の独立を支持してもいいところですが、そこは現在の中国の経済力、つまりお金の影響でどこも何も言えない状態となっています。この東トルキスタン地域の反発は、どんなに抑えても消えはしないと思います。で、モンゴルです。やはりモンゴルも中央アジアに含まれるという考え方もあります。例えば、ユネスコではこの5か国に加えて、チベット、モンゴル、アフガニスタンなども含めているとのことです。以前、曖昧だと感じられた頃はこうしたいくつかの定義が混在して使われていたのでしょう。ですが、どうも現在はかなり明確に「中央アジアとはこの5か国」と決められているようです。じゃあモンゴルはどこに含まれるのか?モンゴルは北東アジアという言い方も時々ありますが、やはり東アジアと定義するのが一般的です。日本、中国、朝鮮半島とモンゴルが東アジアということです。もちろん、台湾も含まれます。新聞報道を見ていると、中央アジア5か国へは2兆円とも言われる大商談会に財界幹部もついていくように書かれていますが、どうもモンゴルではそうした大きな商談はないようです。というか、意識的かのようにモンゴルとのビジネス関連の報道はありません。今日、具体的にどんな話があったのか?サイハンビレグ首相との会談についての報道がありますが、「TTなどの炭鉱への日本企業の参画」「鉄道事業の可能性調査の検討」など、毎年同じような手あかのついた内容となっており、新味はありません。鉄道事業は「可能性」の「調査」の「検討」ですから、役人用語的には大きな進捗はなさそうです。安倍首相が「採算性を真摯に調査させたい。日本企業の投資拡大には成功事例が重要だ」と言ったことが報道されています。これは示唆に富んでいます。今まで鉄道に投資を、炭鉱に投資を、地下鉄に投資をなどとモンゴル側から言われていますが、何一つ実現していません。首相は、「どれも利益の出る構造になっていない」「そもそもそういう事業で、日本企業が参画して成功した例はない」などの事実を裏返しで言ってるんだと思います。とはいえ、これまたいつものように「北朝鮮問題で協力を」というお決まりのコメントも出しています。これも何年も前から、両国首脳が会うたびに握手して確認しあっていますが、何も進捗していないのが現実です。こうしてみると、残念ながら今回の訪問のメインは中央アジア5か国であることが、各紙の報道からも伺えます。とはいえ、首相在任中に2度も訪問するモンゴルに対して、他の中央アジア諸国は今回が日本の首相の初訪問という国もあるほどで、親密さで言えば段違いというのもこれまた紛れもない事実です。日本にとってモンゴルが地政学的にも重要な国であるのは変わらないです。
2015.10.22
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9月9日は北朝鮮の建国67周年だったそうで、朝鮮中央通信社は祝電を送ってきた国の名前を発表しました。それによると、9月9日午前までに祝電をくれたのは21か国で、その後にくれた国々と扱いを別にしているようです。つまり早くくれた国が北朝鮮と仲良し国家だとの栄誉が与えられるってことなんでしょうか?その栄えある21か国は以下の通りです。順番は、報道の新しい順です。でも、中国とロシアが最初に来るということは、何か意味ある順番かもしれませんね。中国 ロシア パレスチナ キューバ ベラルーシ ケニア 民主コンゴ ジンバブエ ミャンマー ザンビア エリトリア タイ ポルトガル インドネシア エチオピア アルジェリア モンゴル ナイジェリア シリア ラオス カンボジアこの後も更に20か国が発表されたが、やはり最初の21か国が重要な国と見なされていると言っていいでしょう。この栄えある21か国にモンゴルは入っています。つまり北朝鮮認定の「トップ21」に入っているということでしょう。この21か国を地域別に見てみましょう。アジアは7か国、アフリカは8か国、旧ソ連は2か国、中東は2か国、中米は1か国、西欧1か国です。さすがに西欧はゼロかと思いましたが、なぜかポルトガルがありました。歴史的に仲いいのでしょうか?次の20か国も含めた合計41か国の地域分布は、アジア11か国、アフリカ17か国、旧ソ連4か国、中東5か国、中米1か国、西欧3か国です。ちなみに追加の西欧はギリシャとサンマリノです。欧米主要国からは皆無であることは想像できましたが、アフリカからが一番多いのは意外でした。中国もそうですが、そこそこまともな国は支持したがらない国であってもアフリカ諸国からは結構交流があるんだと思いました。これに関したWebを見ていたら、「北朝鮮が赤道ギニアの巨額IT事業を受注」なんて記事も目にしました。その額なんと3700億円!国連の制裁なんてどこ吹く風だそうです。ちなみに赤道ギニアは「アフリカの北朝鮮」と呼ばれるような国だということも知りました。一般的に考えれば「モンゴルはなんでそんな国と付き合っているんだ?」と思われるかもしれませんが、逆に言えば北朝鮮はほとんどまともな国とは付き合っていないので、日本から見ればモンゴルが北朝鮮への貴重なルートだということがわかります。ちなみに米州から唯一のリスト入りをした国はキューバですが、なんとモンゴル人はキューバへのビザは不要なんだそうです。もちろん、北朝鮮に対してもも同様にビザ不要です。日本人がなかなか入れない国へモンゴル人はフリーパスだという事実、普通の日本人の想像力を超えていると言えるでしょう。世界はやはり広いのです。モンゴルという国を通して世界を見ると、また違った景色が見えます。本当の第三世界のことなんて、日本にいたままじゃあほとんどわからないんだろうなと思う次第です。
2015.10.16
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この楽天ブログには、「このブログでよく読まれている記事」というのがあります。定義はさっぱりわかりません。ここ数日なのか、1週間なのか。過去からの単純な累積でないことは確かです。これを見ていると、私のブログに訪れてくださる方のほとんどは「最新の記事」ではなく、古い記事を読んでくださっているのがわかります。最新記事の閲覧数は、日々のPVと比較すると圧倒的に少なく、わずか10分の1以下という場合もあります。つまりその分、過去記事の方がずっと多いと推定されます。実際、「このブログでよく読まれている記事」を見ると、ランキング上位には2年前や5年前の記事も出てきます。そんな中に「政治家の資金集めパーティに行ってきました。」という記事が頻繁にランクイン(上位5記事)しているのに気づきました。記事はこれです。http://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201312050000/?scid=we_blg_pc_rank_user_4_titleはっきり言って、これはほとんどモンゴルとは関係ない記事なので、このブログの常連さんがこんな古い記事を頻繁にご覧になっているとは思えません。ですが、1300本もある過去記事の中で上位5位以内に入るということは、どなたかに関心があるということなんでしょう。推測できるのは、「資金集めパーティ」などのキーワードで検索してこのブログにたどり着いた方々が結構いるのではないかということです。で、ググってみました、このキーワードで。するとなんと全部で55万件もある検索結果の中で、第3位に登場するではないですか!驚きもいいところです。更に「政治家資金集めパーティ」で検索すると、ぬゎんと第2位なのです。モンゴル関係のキーワードで結構上位に来るのは知っていましたが、こんなほとんど自分の生活と無縁な政治家の世界のネタでこんなに上位にランクされるとは不思議です。なんだか自分と関係ない世界で目立っちゃった(?)みたいな気分です。ちなみに1位はWikipediaで2位は江田五月の書いた記事ですので、私のはいかにも政治とは無縁な素人が書いた記事と言えるでしょう。逆に言えば、資金集めパーティに出たことのある素人は世の中にほとんどいないと言えるのではないかなと思います。例えば私が「福山雅治のコンサートに行ってきました」なんてブログを書いたところで、そんな記事が「福山雅治のコンサート」のキーワードで上位に来るとは思えません。そんな記事は数えきれないくらいあるでしょうから。で、その記事読み返してみました。が、特に面白いことが書いてあるわけではありませんが、確かに素人目線で書いてます。そして思ったのが、あれからほぼ2年経つのにその政治家からはなんの連絡もないないということです。連絡そのものはゼロではありません。何度か呼ばれて議員宿舎に行ったことはありましたが、選挙では地元で協力してほしいみたいな話でした。私が言うのはそうではなく、「今、こういうテーマに取り組んでいます」とか「今度の党人事でこういう職に就きました」とか「安保法案はこういう意味があるのです」みたいな政治家としての連絡・報告みたいなものです。メールでやれば何ほどのコストもかかりません。そういう意味では政治家にはCRMつまり顧客管理の意識が欠けているのでしょう。選挙の時期にだけ電話がかかってきて、それ以外は放っておく。2万円の会費というのは、民間では決して少ない金額ではありません。もちろん2万円はその日限りの会費であることは承知していますが。が、この記事でも書かれているように、そもそも個人がこの種のパーティに参加するという前提がなく、ほとんどが企業相手、あるいは政治家同士のもたれあいで成り立っているから、そんな「活動報告」なんてする気もなあいのでしょう。もしかして、新潟の地元ではやっているのかもしれませんけど。であれば、東京でそんなパーティやって支持者を増やす必要もありません。あ、そうか、支持者なんかまったく期待していないわけか。東京では「金」以外、何も期待していないと考えれば、こうした行動もあり得ますね。モンゴルでもこんなパーティあるのかわかりませんが、モンゴルの場合はもっと直接的にお金を得る方法があるのでしょう。ま、それがいわゆる賄賂になっていくのですけど。賄賂とパーティとどっちがいいと聞かれれば、さすがに公の下に晒されるパーティの方がましかな、とは思いますね。来年のモンゴルの選挙、どうなるんでしょうか?今までは「このままでは民主党は間違いなく負ける」と聞いてましたが、最新情報はわかりません。かといって、人民党が復活するとも思えませんが。志ある人になってほしいのは、モンゴルも日本も同じです。
2015.10.13
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米国政府が「イスラム国(IS)が首都と位置付けるシリア北部ラッカを走行する車列では、車両の3分の2以上がトヨタ製とみられ、他に三菱自動車やいすゞ自動車がある」と指摘しているとの報道がありました。その上で、なぜトヨタ車が多いのかをトヨタ社に説明を求めたというのです。要はテロに加担していないかということです。「は?」「何それ?」って感じです。米国政府が自国至上主義で、特に自動車などの戦略品については他国製品を排除したがっているのは知っていましたが、ここまでやるかという感じです。VWが米国での調査で痛い目に合っているので、ついでにトヨタもとでも思っているのでしょうか?もしISの車両のほとんどがジープであっても同じことを言うのですかね?そもそもテロリストだろうと、一般政府だろうと、普通の中東の人たちだろうとトヨタのランドクルーザーは絶大なる人気があります。もちろん、その理由は信頼性です。あまりの人気ぶりに、ランクルの中古車の値段はいつも国際的に高止まりしているのです。モンゴルもそうですが、おそらくISが買っているランクルもそのほとんどが中古車でしょう。中古車の管理責任までトヨタに責任を負わすのはあまりにやりすぎであり、やはりその裏の意図を感じてしまいます。日本やアメリカでは「好きな車を買えばいい」と簡単に言えますが、自分の生命をクルマに託さなくてはならない厳しい土地では、信頼性に勝る理由はありません。私はモンゴルに行く前まではただの一度もトヨタ車を買ったことはありませんでしたし、おそらく一生トヨタ車とは縁がないだろうなと思っていました。ですが、そんな考えはモンゴルに行って一変しました。ウランバートル市内だけを移動するのであれば、乗用車系の4輪駆動車でもいいでしょうが、冬にUBから出ることを考えるとやはりランクル以外は考えられません。もちろん、サファリやパジェロも十分な選択肢ですけど。私は一度も乗ったことがなかったヒュンダイのSUVでも、興味本位でいいかなとも思いましたが、「ヒュンダイの新車よりトヨタの中古の方が絶対に安心」とモンゴル人に言われ、迷うことなくランクルにしました。とはいえ、ランクル200(大きい方)は5年でも10年落ちでもやたら高いので諦め、プラドの9年落ちを買って乗っていました。やはり安心感は絶大でしたね。他のメーカーとモンゴルの地で乗り比べたわけではありませんが、荒れ地や冬の道などでも怖い思いをしたことはありませんでした。モンゴルでは昔からランクルやパジェロが人気でしたが、その後も全く変化がなかったわけではありません。トヨタの初代ハリアーが出て、それをレクサスRXの名前で売り出した時やその後の日産ムラーノが出た時など、そのスタイルに惹かれて、日本やアメリカからたくさん中古車が輸入されました。ですが、その人気は長くは続きませんでした。なぜか?見た目はランクルのように見えるけど、性能的にあまりにも違うからです。日本の都市部で乗っている限りは大した違いはありませんが、モンゴルの道なき道を走る時には、大きな差が出てしまったからです。その後、モンゴルにもバブルが訪れBMWX5やポルシェのカイエンなどの高級SUVを随分見かけました。ですが、その多くはUB市内を走るためです。ある夏にフブスグルへ行ったとき、庁舎前の広場にものすごくたくさんのランクルが止まっていたのを鮮明に覚えています。恐らくおのときよりたくさんのランクル(だけ)を見ることはこれかもないでしょう。そのほとんどが「ウランバートルのナンバー」でした。UBからたくさんのお偉いさんが来ていたのです。ですが、UBではあんなにたくさん走っていた欧州系の高級SUVはただの1台も止まっていなかったことに驚きました。田舎へ行くにはやっぱりランクルってことです。残念ながら知名度抜群のジープは、その走行性能ではランクルに全く歯が立たないそうです。中古市場においてその信頼性で選ばれたトヨタ車を米国政府が狙う理由はよくわかりませんが、基本的には米国車じゃないからでしょう。米国政府に聞きたいです。最近のイスラム国の映像を見たら、ISの戦士たちがiPhoneを使っているのがわかったら、アップル社を調査するのでしょうか?最近のイスラム国のパソコンのほとんどがウィンドウズまたはマックのOSを使っており、そのPCでサイバー攻撃をしていることがわかった時に、マイクロソフト社とアップル社を調査するんですかね?やっぱり米国政府も身勝手そうです。
2015.10.08
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今年6月に1ドル=1850トゥグルグ台にまで「上昇」したトゥグルグでしたが、その後再び下落し、7月には1980トゥグルグ台にまで落ちました。当然そのまま夏の間にも2000トゥグルグに突入すると思っていましたが、そこからは粘り腰と言いますか、いわゆるボックス相場のように1980-1990台で2か月以上も続きました。まるで固定相場制のようにほとんど動かない日が続きました。ですが、ここにきてどうやらまた動き出しそうです。手元の相場表では1997トゥグルグにまで下落し、2000トゥグルグも時間の問題となりました。ハーンバンクなどのHPではドル売りの表示価格は既に2000トゥグルグになっていますから、インターバンクは別にして、対顧客相場は既に2000トゥグルグになっていると言ってもいいでしょう。当然のことながら歴史的なトゥグルグ安です。中国経済に大きく依存することを選んだモンゴルとしては、昨今の中国経済を見れば仕方のない状況です。高値でもなんでも資源を買いあさっていた2011年ころはもちろんですが、モンゴルの資源を買い叩いていた2013年以降とも事情は変わってきているようです。そもそも中国国内の資源会社ですら稼働率が低く、生き残りに必死になっているのですから、モンゴルからの輸入需要は大幅に減っているに違いありません。で、ちょっと調べてみると・・・最新情報はありませんが、今年6月までの統計があります。1-6月で見ると2014年は単価は叩かれたものの、石炭の輸出絶対量は前年の25%増加しました。ですが、今年は前年比26%も減っており、2013年の水準すら割っています。鉄鉱石の輸出量も一昨年比で3割近く減っています。ですが、OT再開の影響でしょうか、銅は増えています。銅精鉱の輸出量は一昨年の2.3倍、電気銅に至っては一昨年の5.9倍と急伸しています。銅がどれほど全体の落ち込みをカバーできるかはわかりませんが、やはりモンゴル全体の総輸出額としては減少しています。本年1-6月の輸出額はマイナス4%ほどと、こうした各種統計から考えれば健闘しています。やはり銅関連品の急伸が貢献しているのでしょうか?他方、モンゴル国内の景気減退やトゥグルグ安の影響でしょうか、輸入額がマイナス29%と大きく減っています。その結果、昨年も一昨年も貿易赤字であった1-6月期ですが、今年はなんと黒字転換しています。この辺りが、夏以降「一気に2000トゥグルグ台に下落」しなかった要因でもあるでしょう。貿易収支ではなんとか踏ん張ってはいますが、やはり国内の景気は悪いままです。昨年も「最近ではもっともひどい年だ」と言われていましたが、おそらく今年の方がもっと悪いでしょう。国内企業は、売り上げ低迷と借入増加或は返済遅延などによる高金利にむしばまれています。そりゃあ、普通に考えれば18%とか20%なんていう金利は相当高収益か高成長でもなければ正当化できません。その金利水準で、売り上げの大幅減少になれば、どんな企業だって苦しみます。事実、政府発表の不良債権額は本年6月現在で昨年比36.5%増と増えていますが、その昨年は一昨年比で79%も増えています。つまり、ここ2年で不良債権額は2.4倍にも膨らんでいます。これは厳しいです。今はモンゴル経済全てが縮みあがっている時期です。鉄道貨物輸送量も航空貨物輸送量も鉄道旅客数も航空旅客数もどれもこれも2年連続で減少しています。当然ながら外国人訪問者数も減少しています。今が大変な時だというのはその通りだとして、いつ回復するのか?そんなことはわかるはずありません。ただでさえ難しい問題なのに、実質的に中国経済圏入りを選んだ現政権としては、中国に向かってお祈りするしかないかもしれません。来年の国会選挙に向けて、現政権が大きな手を打てるとも思えません。中国に頼らずに、回り道してでも産業育成をするというオプションに対しては「我々は今資金が必要だ。そんな5年とか7年先のことは待っていられない」と言われたものでした。でも、もうあれから6年もたっているんですよ。6年あればいろいろできたんですが・・・いかにモンゴル政府にとって長期的な思考が難しいかがよくわかります。本当に長期で考えれば、いろいろ選択肢はあったんですけどね。一番心配なのは、やはりトゥグルグ安で苦しむ庶民です。ほとんどの生活必需品を輸入に頼っているので、トゥグルグ安は物価を直撃します。輸入に頼ることが多い「被服・履物」「家具・日用品」などは軒並み前年比10%前後の物価上昇です。それより大きい「住居・水道」の15%、「教育」の16%なども庶民を苦しめていることでしょう。他方、羊・牛などの国産食肉の価格は下落していると聞いています。生活必需品が物価高で、主な現金収入の道となる生肉が価格下落では、もう遊牧民なんかやってられない、という人が出て当然でしょう。鉱物輸出減→通貨下落→物価高→景気減→収入減→生活苦というサイクルからなかなか抜け出せなくなっているのかもしれません。もしかしてこうした現実が「教育費増加」につながっているのかなとも思ってしまいました。でも多分、日本にいるからこんな悲観的になってしまうのだと思います。現地へ行けばきっと「結構、モンゴル経済元気じゃん!」って言えるんじゃないかとも思っています。大体の場合、モンゴルの実態は国家統計よりもいい場合が多いですから。
2015.10.02
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