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去年に引き続き行って参りました、松田聖子のカウントダウン・ライヴ・パーティー。今年は夏のツアーにも行かず、年末もやめようと思っていましたが、直前になって急遽出かける事になりました。去年の座席はステージの斜め後ろで、丁度ステージの鉄骨が邪魔になる位置で、聖子が殆ど見えず散々でした。という事で、今年はステージ正面にしようと決意。ファンクラブ優先シートのチケットをゲットしました。アリーナは無理でした…。確かにステージは良く見えたのですが。今年ファンクラブの会員さんみたいな方達に囲まれて、私、初めて実感しました。私は聖子ファンであるけれども、熱狂的ファンではなかった事を。一言で言うと、雰囲気に付いていけなかったです。私の真後ろの女性なんですが、私のとっても苦手なタイプの人でした。すごくきつーい感じのお姉さん。確かに大きな声で応援して、ライヴを盛り上げてくれてるんだけど、後ろから攻撃的な刺々しい空気が流れてきて、ちょっと苦しかった…。そして右隣の男の子三人組の一人。彼も負けず劣らず大声を張り上げていたのですが、原田さんが出てくる度に、文句を言うんですよね。正直、私だって原田さんが聖子のコンサートで、自分の曲を熱唱するのは厭です。それは多分、皆が思っている事。でも、「引っ込め」とか「勘違い野郎」とか、何度も声に出して言うのはどうかな…。折角のライヴなんだから、不満は腹に収めようよ。聞いてる方が気分悪いです。あと、噂には聞いていましたが、「原田さんタイム」に皆がトイレに立つ光景を初めて見ました。今迄、実際に見掛けた事が無かったので、結構不愉快でした。これまで私は、ファンクラブの席ではなく、普通の座席に座っていたから、この実情を目撃しなかったんです。熱狂的ファンだから、普通のファンより思い入れも強くて、その分色々と不満も多いんだと思います。でも逆にそれがマナーを守らない行為を当然と思う事に繋がっているなら悲しい事だと思いました。もしまた聖子さんのコンサートに行く機会があれば、普通の座席に座りたいです。ノリが良かったのは認めますけどね。ステージ後方の席は、ちょっと空席が目立ちましたねぇ。大晦日だし、皆色々と忙しいでしょうから、チケットが売れ残るのも仕方ないのかもしれないけど、微妙に寂しかったです。何はともあれ、今年こそは新しいアルバムを発表して下さい。流石にファンもマンネリに耐えかねてますよ。
Dec 31, 2003
"The Shining" 監督・・・スタンリー・キューブリック 原作・・・スティーヴン・キング 出演・・・ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、ダニー・ロイド、他。 ・物語序盤・執筆の仕事をしているジャック・トランスは、積雪の為例年冬季には営業を休む、コロラドの山中にあるオーバー・ルック・ホテルで、一冬の管理人として住み込む職を得た。ジャックには妻のウェンディと息子のダニーが居た。ダニーは自分の中にトニーという別の人格を持っており、いつも友達のように会話するような、一風変わった少年。ダニーによると、トニーはホテルへ行く事に反対しているらしかった。しかし勿論契約があるので、一家はホテルへとやって来る。ホテルは素晴らしく立派で、夫妻はその豪華さに喜ぶ。一方遊戯室で独り遊んでいたダニーは、二人の少女に出会う。少女達は既にこの世の者ではないようだった。このホテルでは、以前管理人を務めていたグレイディという男が、閉鎖された場所に長く居すぎた為に精神を患い、その結果妻と二人の娘を惨殺した上、自殺したという忌まわしい事件があったのである。ホテルの料理人であるハロランは、ダニーと同様に不思議な能力の持ち主だった。ハロランはダニーに、過去や未来のヴィジョンを見る能力は「シャイニング」と呼ばれる物だと教える。幻視能力で知った237号室について尋ねるダニーに、ハロランは言葉を濁し、決して近付くなと警告するのだった…。長い間観てみたくて、観る機会が無かった作品を漸く観られました。名作なのは知っていても、今更レンタルするのもなぁと思いつつ、テレビで放送してくれる日を待っていました。二十年以上前の作品であるにも関わらず、全く古さを感じませんね。現代の映画だと言って観せられたら、そのまま納得しそうです。改めてキューブリック監督の研ぎ澄まされた映像感覚に感嘆しました。扉の向こうから滝のように流れ出してくる大量の血。何たる美しさ。そして不気味さ。一瞬の内に、自分も彼等の居る閉塞空間に閉じ込められた感覚になりました。並んで佇む双子の姉妹と、何度も切り替わる血塗れの惨殺死体のカット。そして左右対称な無人のホテルの廊下。幾何学的なカーペットの模様。全てが不気味な威圧感と共に、見る者の不安を煽る。物語の怖さも勿論あるが、視覚から直接脳に訴えかけてくる恐怖が大きい。俳優については、ニコルソンは演技派なので、ここでも上手いです。最初の温和な優しい父親と、取り憑かれた後の悪魔のような男とのギャップは流石。でも正直、それにも増して怖いのは、デュヴァルの顔(笑)。ニコルソンの何倍もインパクトありますよ。彼女の恐怖に歪む顔は怖すぎ…。あと、"Red Rum"と連呼するダニーのもう一人の人格トニーの声が怖いのなんのって。吹き替えとオリジナルの両方を聴いてみましたが、両方とも甲乙付け難い気持ち悪さでした。原作を未読ですし、そもそも原作をかなり脚色しているらしいので、どうも良く分からないのですが、結局ジャックが取り憑かれたのは何者?冒頭であの辺りで、昔雪で立ち往生した一団が、食べ物に困って仲間を殺して食べたという話があったり、その後、ホテルを立てる時には、インディアンの墓場だったので揉めたという話も出てきました。でもホテルに居たのは、死んだ管理人一家を除いては、古き良き時代のホテルの客や従業員達みたいな人達でした。あそこは結局、何だったんでしょう?霊の溜まり易い場所だったのでしょうか?
Dec 30, 2003
監督・・・デヴィッド・クローネンバーグ原作・・・パトリック・マグラア「スパイダー」ハヤカワ文庫 出演・・・レイフ・ファインズ、ミランダ・リチャードソン、ガブリエル・バーン、リン・レッドグレーヴ、他。・物語序盤・ロンドンのとある駅のホームに一人の男が降り立った。彼の名はデニス、長年精神病院で生活していたが、この度退院が決まり、社会復帰の為の施設に向かう途中だった。その施設の女主人ウィルキンソン夫人に迎えられ、デニスは一室を与えられる。鞄からノートを取り出し、独り言を言いながら彼にしか読めないような文字を書き始めるデニス。それは彼の少年時代の回想だった。蜘蛛好きなデニスをスパイダーと呼んでいた優しい母親と、水道の配管工をしている父親との倹しく穏やかな三人の家庭。しかしパプに入り浸る父親は、店の娼婦イヴォンヌに心を奪われてゆく…。全体を通じて、とても静かな映画です。公開当時、スリラーやサスペンスのジャンルのように宣伝されていたと記憶していますが、精神が破綻している一人の男の心の内面を静かに綴った内容です。激的な何かを求めていると、期待外れな気持ちになるかもしれません。物語の顛末は、何となく予想は付くのですが、最後まで退屈はしませんでした。どうなるんだ、というハラハラ・ドキドキ感は、全然無いですけどね。レイフ・ファインズを始め、脇を固める俳優達の名演があっての事でしょう。母親であったり娼婦であったりと、見事に演じ分けているリチャードソンが凄いですね。子供にとって母親というのは、親であって女ではない、否、あってほしくない。自分自身に置き換えてみて、両親がどういう行為をして、その結果として自分がこの世に生まれてきたかは、勿論理解しているものの、実際それを想像してみると、何とも言えない気分になりますよね…笑。生物は同じ営みを繰り返して、世代を受け継いでいる訳ですけど。子供は意識せずとも親に対して親の顔だけを求め続けている。特にこの作品の場合、少年は母親に強い愛着を持っています。いつも愛情を注いでくれる優しいお母さん。それ以外の姿など決して見たくない。その強すぎる純粋な思いが、徐々に彼の思考を破壊し、記憶を混乱させてゆく。映画は成長したデニスが、自分の頭の中にある記憶に従って、過去を回想するという形で進行してゆきます。中には、実際には記憶に残っている筈の無い、彼が目撃していない筈の場面も。人間の記憶とは、とかく曖昧で自分に都合よく改変されるもの…。あまりメリハリも無い作品ですが、私は嫌いじゃないです。
Dec 29, 2003
監督・・・カーティス・ハンソン 出演・・・エミネム、キム・ベイシンガー、ブリタニー・マーフィ、メキー・ファイファー、他。・物語序盤・デトロイトの中心部は、中産階級の暮らす郊外と“8マイルロード”で隔てられた、貧困層が住まう寂れた街だった。ここで暮らすバニー・ラビットこと、ジミーはラッパーとしての成功を夢見る白人青年。しかし現実は厳しく、恋人とも別れ、住む場所も失った彼は、母親と妹が暮らすトレーラーハウスへ舞い戻る。無職の母はラビットの同級生と同棲していた。プレス工場で働きながら、夜毎シェルターで開かれるラップ・バトルでの優勝を狙うラビット。だがラップバトルの司会者をしている友人フューチャーに連れられて出場したバトル本番で、ラビットは黒人達に圧倒されて言葉を発する事が出来なかった…。ラッパー、エミネムの半自伝的な作品である事は、既に説明すべき事ではないでしょう。個人的にラップは嫌いではないが、特に思い入れも無いという程度なので、本当の意味でこの作品の魅力を理解しきれていないとは思いますが、素人の耳にも彼等のラップは心地良く響きますね。英語を確り聞き取れる能力があれば、言葉の巧みさがもっと実感できるのでしょうけど…。日本語の詩や歌などでは、あまり韻を踏む事は重要視されていませんが、英語などでは音の響きがとても大切です。この映画を観て改めて実感したのは、ラップは頭の回転が速くない人には出来ない芸当だという事。今の日本のアイドル系の歌手が一部取り入れているラップは別ね(笑)。あれは単に他人が書いた歌詞を暗記して喋ってるだけだから。とにかく、ラップ・バトルにおいては、相手が何を言ってくるか想像が付かない訳ですから、瞬時に気の利いた応答ができる機転が要求されます。日頃から、発音の似た単語やクールな言い回しなど、ネタは万全に考えているとは言え、やはり愚鈍な脳細胞では出来ませんね。当然、訴えかけたい何かを持っていなければなりませんし。一番の見所はラスト、ライバル・フリーワールドのラッパー達とのラップ・バトルです。初戦から勝ち上がり、宿敵との一騎打ち…、思わず自分も観客の一人になって、ノリノリで応援してしまいました。(映画を観終わって暫くは、ラップ口調で喋ってしまった程。体が自然に動くリズムですね。)ラップが一番の見所かもしれませんが、一本の作品としても確りと仕上がっています。成功を夢見ながらも、自分を取り巻いている現実はあまりにも惨めで、夢見る場所への道程はあまりにも遠い。友人達と将来の展望を語りながらも、夢を夢見ているだけの現状は誰よりも痛感している。「夢はいつまで見ていていいのだろう?」主人公の問い掛けは、多分誰もが一度は問い掛ける自問ではないだろうか?子供の頃に夢見た大人に、殆どの者はなれないのだから…。ラビットとフューチャーの友情は見ていて憧れますね。実力がありながら、それを発揮できず、ともすれば親友に八つ当たりさえするラビットと、彼の心情を理解し励まし続けるフューチャー。多くは語らなくとも、肩を叩き合えば互いの気持ちは通じる。良いですね、こんな友情って。逆に恋愛に関しては対照的で、元のガールフレンドにしても新しい彼女にしても、精神的に薄い関係でした。特に新しい彼女に至っては、典型的な芸能人予備軍みたいな子で。喉が渇いたからお茶を飲むという感覚で、誰とでもセックスする娘です。ラビットの事はそれなりに好きだけど、私はニューヨークで伸し上がるのよ、といったドライな感覚が如何にも現代っ子ですね。嫌いじゃないですよ、こういう思考。さて、映画のラストについてですが、非常に余韻があります。自慢たらしいサクセス・ストーリーにしなかった点が、好感が持てますね。これは飽く迄、自伝「的」作品ですから、ラビットの未来に確約された成功はありません。彼が手にしたのは、高々小さなヒップホップクラブでの勝利の喜びと観客の賞賛でしかない。これから先、ラビットはどんな道を歩んでゆくのだろう?神よ、どうか彼に一握りのチャンスを与えたまえ。振り向かずに手を振り立ち去るラビットの背中に、思わずそう願ってしまう締め括り方でした。そしてエンド・クレジットのバックに流れるエミネムの曲。この映画の事をよく表しつつ、彼自身の心情も伝わってきます。心の何処かに、常に冷めた視線で世界や自分を見据える目を持っている人。そんな印象を持ちました。あまり器用に生きられるタイプじゃないようなので、歌詞のように、堕落して刑務所送りにならないようにね。
Dec 27, 2003
監督・・・森田芳光 原作・・・宮部みゆき 出演・・・中居正広、山崎努、藤井隆、津田寛治、木村佳乃、伊東美咲、他。・物語序盤・東京で小さな豆腐屋を営む有馬義男の孫娘鞠子が、ある晩突然失踪した。それから十ヶ月、彼女の行方は全く分からなかったが、下町の大川公園で女性の手首とショルダーバッグが発見された。発見者の少年は、以前家族全員を殺害された経験を持つ人物である。その渦中、事件を報道するワイドショー宛てに、犯人らしき人物からの電話が入る。バッグは鞠子の物で、手首は別の女性であると告げる不敵な口調の犯人。犯人は複数の女性を拉致監禁している様子だった…。あまりに酷評が多かったので覚悟していたせいか、わりと楽しめました。原作を読んでいないという点も、大いに原因しているでしょうけど。ただ長い小説を二時間くらいに纏めようと思ったら、中身がスカスカになる事はある程度仕方ないですしね。宮部さんも仰っていましたが、作品を書いている間に、現実の社会の方がもっとひどくなってきて、この程度では誰も驚かないというのが現状でしょうか。しかしこの映画が表現したかったのは、猟奇殺人の衝撃ではなくて、様々な人間の心ですから、刺激の面で満たされなくとも、それは問題ありません。全体的に見ると、序盤はなかなか良い滑り出しだったと思います。山崎努の燻し銀の演技が重々しく悲しい空気を作り出していました。伊藤美咲の清純で温厚そうな孫娘も、「こんな良い子を鬼畜のような奴らが~っ」という怒りをそそってくれます。中盤、物語が犯人側の視点からに変わった辺りから、どうも犯人達のキャラクターが気になり始めました。巷で酷評のピース役の中居正広ですが、これはそれなりだったような(笑)。あの脚本では、ああ演じる他は無い気がするので、健闘した方じゃないですかね?私が違和感を覚えたのは、むしろ栗橋役の津田寛治でした。はじけ切らない中途半端な悪役ぶり。台詞自体が滑っているのもありましたが、演技力に問題ありかと。更にミスキャストは、藤井隆でしょう。何が起こっても津田の味方という、犬のような忠誠心を持つ男の役は彼には不似合い。何故、彼を起用したんですか?というか、シリアスな映画に、何故お笑い芸人を起用するのでしょう?端役で爆笑問題の二人を出演させていましたが、折角のシリアスなムードが台無しでした。CMでの山田花子とかも…。この映画、他にも妙にCMに拘っていましたが。そんな細かいネタに神経を使うのなら、もっと作品の根本を見据えてほしいです。加えて。ブレーキの故障で事故を起こすってネタは、既に化石でしょう。大体、藤井が起き上がるまで、津田は普通に運転していたじゃないですか。もう脱力…。そして終盤に入ると、付け足しの余分な話を見せられているかのような気分になりました。原作の筋があるので仕方ない部分もあるのですが、ワイドショーで気取って話すピースは滑稽でした。そして番組中の爆発…。なんだよ、あの映像~(爆)。テレビの前の私まで笑撃で爆死しそうでしたよ。面白かったと前置きしながら、クソミソに言ってますが、噴飯ものの駄作が肩を並べる邦画の中では、まだマシな方だと思いますよ。話題作だっただけに、酷評も凄かったですが。ですが、観終わっても結局判明しない事柄や腑に落ちない事が多くて…。鞠子の思わせぶりな台詞で語られた、殺されても祖父に知られたくなかった行き先は何処とか。キーワードじゃないなら、敢えて持ち出す必要は無かったでしょう。女性達はどの時点で殺害されたのですか?ピースの子の母親は誰?あの子供をあの場所に運んで、隠した奴は誰なの?人の心の尊さを説いた有馬に送られた、ピースからの究極の挑戦状だとは思いますが、お話として誰か共犯者に近いくらいの他の人物が居ないと成立しません。原作はどうなっているのでしょうか…。だからと言って、今更この原作を読む気にもなれません。
Dec 26, 2003
PS2「スパイ・フィクション」のコマーシャルを見ました。パッと見、ちょっと面白そうかなと思ったのですが。「メタルギア」シリーズみたいな感じでしょうか?公式サイトを見たら、イラストが気に食わなかったんですけど、取り敢えずチェック。http://www.sammy.co.jp/japanese/product/game/consumer/spyfiction/ その他、今ちょっと欲しい物。独り言です。無視し下さい。「ドラッグオンドラグーン」て、巷で不評ですが、つまらないのかなぁ?CGムービーが綺麗っぽくて、興味があるんだけど…。アクションRPGって、ひたすら戦うのよね。「キャッスルヴァニア」、舞台がお城でヴァンパイアだから、見た目が美しいから…、それだけで惹かれている。「SIREN」、早くもっと安くならないかなぁ。「零、紅の蝶」、主人公がちょっと幼いので、萌え系じゃないかと心配なんですが、取り敢えず待機。「バイオ アウトブレイク」、テレビで宣伝を見た時、あの独特の動きに懐かしさが。やりたいなぁ。オフラインで孤独にやります。いずれ。あとGCで、何か大人でも楽しめるゲーム無いかしらん?映画みたいなアドベンチャー系。ずっと物色してるけど、めぼしい物が見付からなくて。
Dec 25, 2003
"TIMELINE" 監督・・・リチャード・ドナー原作・・・マイケル・クライトン「タイムライン」(早川書房刊) 出演・・・ポール・ウォーカー、フランシス・オコナー、ジェラード・バトラー、ビリー・コノリー、他。・物語序盤・一人の老人が運転する車の前に、突如血塗れの男が瞬間移動したように現れた。病院に担ぎ込まれた男は、そのまま死亡するが、不思議な事に、彼の体の組織は骨から血管まで、全てが少しずつずれていた。彼の遺体は、彼の勤務するITC社の社員によって引き取られてゆく。同じ頃、フランス南西部のとある修道院遺跡の発掘現場では、考古学専攻の学生たちによる調査が進められていた。調査団のリーダー、ジョンストン教授の息子クリスは、調査団の一人ケイトに好意を持ち、時折発掘現場を訪れていたが、考古学そのものには興味が無かった。ジョンストン教授がスポンサーであるITC社へ出向いた後、遺跡で陥没事故が発生。地下には数百年間眠っていたトンネルがあった。そしてそこには驚くべき物が…。現代の製品としか思えないメガネのレンズと“Help Me”と書かれたジョンストン教授のメモが出土したのだ。ツッコミ所は沢山あるのですが…、というか全編がご都合主義の塊といった作品なのですが(苦笑)、テンポの良さと派手な演出で、強引ながらも結構楽しませてくれる一本でした。見所は、14世紀フランスでの英軍と仏軍との砦の攻防戦でしょうね。炎が飛び交う暗闇の中での戦闘は、なかなか見応えがありました。ストーリー的には、それで良いのか?と思わせる部分が多々あって、複雑な思いが残るのですが、娯楽作品なので深く考えない方が良いのでしょう。ただ、鑑賞中何度もふと我に返って、馬鹿馬鹿しいと思ってしまったのは事実です。SFなので荒唐無稽なのは承知の上なのですが…。同じ原作者の「ジュラシック・パーク」は、本当にこんな事が出来るかも、出来たら良いなぁというワクワクした気持ちを持てたのですが、この作品では冷めた気持ちが先行してしまいました。多分その辺も、物語の展開やディテールが好い加減なせいでしょうね。あまり書くとネタバレになるのですが、冒頭部分なので。大体、何故ITC社の人間は、部外者の考古学者に極秘プロジェクトについてペラペラ喋り、彼らを14世紀に行かせるのか…。私達は当時のフランスに詳しくないからって…、それまで何度も社員が往来してるじゃないか。今更、何言ってんだか…。とにかく冒頭から、説得力ゼロです。全員14世紀の服に着替えて(笑)、そんなんで時空を移動できる訳ないだろって感じの妙な装置に全員移動。眼鏡は14世紀には無いからと、ド近眼の人から眼鏡を没収…(ポケットに入れときゃ良いじゃん。強度の近眼の人って眼鏡なしじゃ、ホントに何も見えないんだよ。そのくせ他の人の手榴弾はノーチェックだし…。)ついでに、この眼鏡を取られた人、フランソワってフランス人らしいのですが、英軍に掴まった時、いきなりフランス語調で名乗ってます。(馬鹿か、コイツ。フランクとか名乗れば良いだろ。大体さっきまで普通に英語で話してたのに、なんで突然フランス語訛りになってんだっ(爆))全編こんな調子で、細かい事を言い出したらキリがないので控えますが、もう一つだけ重要な部分を。タイムトラベル物で、しかも過去に行くのが考古学者達でありながら、彼等の歴史に対する認識の甘さには呆れてしまいました。普通、こういうジャンルを描く時は、「過去の歴史を変えないように」というのがキーワードになりますが、この作品の場合、皆さん見事に無茶苦茶です。歴史を研究する者という立場を忘れて、自分の感情の赴くままに行動してくれます。自分さえ良ければ良いのか、アンタらはっ。まだまだ言いたい事はあるのですが、この辺で御開きにします。ともかく娯楽作品としては、そこそこ楽しめます。色々貶しましたが、私も楽しかったです。馬鹿馬鹿しいのもまた事実なんですが…。
Dec 24, 2003
"NID DE GUEPES" 監督・・・フローレン・エミリオ・シリ 出演・・・サミー・ナセリ、ブノワ・マジメル、ナディア・ファレス、パスカル・グレゴリー、他。 「12000発喰らえ。」が公開時のコピーでした。期待通り、撃ち撒くってくれます。いつものパターンだと、物語の冒頭部分の荒筋を先に紹介するのですが、実はこの映画、それをやってしまうと面白みが半減するのです。ある程度まで行かないと、各登場人物が何者で、どんな背景で行動しているのか分からない仕組みになっています。観客に仕掛けた重要なトリックの一つなので、敢えて先にお断りを入れてから冒頭の荒筋を記します。という事で、厭な方は読まないで下さいね。・物語序盤・7/14、パリの街はパリ祭で賑わっていた。特殊警察の女性中尉ラボリは、部下と共に、アルバニア・マフィアのボス・アベディンを護送する任務に就いていた。アベディンは何百人もの罪も無い女性達を拉致監禁し、強姦した挙句、無理矢理売春をさせている極悪人だった。同じ頃、ナセールをリーダーとする男女五人組の窃盗団が、ストラスブール郊外の工業倉庫に侵入しようとしていた。二人の警備員を縛り上げ、外部への連絡を取れないようにケーブルを切るナセール達。パリ上空に打ち上げ花火が上がり始めた頃、ラボリ達の護送車が、アベディン奪還を図るマフィア達に襲撃される。護送車はナセール達の居る工業倉庫に逃げ込んだ。圧倒的な数で周囲を包囲し、攻撃を浴びせかけてくる一味に、救助を求める事も出来ず、必死に応戦するラボリ達だが…。観始めて暫くは、何の説明も無いまま、幾人もの人々の行動を、時間と場所を変えながら流してゆきます。当然ながら、全く話の内容が掴めず、観ている方は置いて行かれた気分になります。登場人物の素性を推測する鍵は、断片的な台詞や背景に点在するのみ…。余計な事は一切語らない。シナリオの組み立てが巧みですね。前半は見事に騙されました。後半になると、孤立無援の倉庫での攻防戦が始まるのですが、なかなかの迫力で楽しめます。弾丸の飛び交う音が、ヒュンヒュンという風を切る感じの音で、ハリウッド映画でよく耳にするバキューンというような派手な音ではないのです。この辺が逆にリアリティがあって、戦場にいる気分を味わえました。警官と窃盗グループ、そして警備員という、本来何ら接点の無い人々が、一致団結して襲撃者と戦う。でも元々相反する者達なので、何度も仲間割れを起こす。それでも敵は容赦なく攻撃を仕掛けてくる。フランス映画っぽさがプンプンと臭ってくる作品でした。もしアメリカ映画だったら、単に派手なアクションと血塗れなだけの映画になってしまったでしょう。壮絶な殺し合いを繰り広げているにも関わらず、フランス的な洒落た笑いが随所に織り込まれていて、血生臭さを感じさせません。巷での評判が芳しくなかったので、今迄未見だったのですが、これは結構掘り出し物でした。元ネタ?らしきジョン・カーペンターの「要塞警察」も観てみたい。
Dec 23, 2003
「臥虎藏龍」"CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON"監督・・・アン・リー 出演・・・チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー、チャン・チェン、他。・物語序盤・著名な剣豪リー・ムーバイは、同じく剣の達人で長年来の知己であるユー・シューリンに、己の持つ伝説の名剣「グリーン・デスティニー」を預け、北京のティエに届けてくれるよう依頼する。その剣は多くの人間の血を吸い、持つ者に災いを齎す因縁の剣だった。ティエは受け取った剣を知人の長官に見せる。同じ頃シューリンは、父親と共にティエの邸宅を訪れていた長官の娘イェンと出会っていた。打ち解けあい、義姉妹の契りを交わす二人。その晩、ティエの屋敷に夜盗が忍び込み、グリーン・テスティニーを持ち去ってゆく。後を追跡し、剣を取り戻そうとするシューリンだが、寸での所で邪魔が入り、結局夜盗を取り逃がしてしまった…。アカデミー賞で、外国映画賞などを受賞した作品です。ハリウッドなどでは見掛けない、あからさまなワイヤー・アクションが物珍しかったのでしょうか?(「マトリックス」等の比じゃないですよね…。)有り得ない方向へのジャンプとか、人間はそもそも飛べる生き物だと言わんばかりの浮遊など。プラス、古来からの武術アクション。これらを合わせた表現が、中国映画独自の特色として評価されたのでしょう。ただ残念ながら、この作品の場合、人々に訴えかける筋の通った物語が存在していないのですよね。なので観終わっても、結局何が言いたかったのか全く理解できません。イェンという破天荒な我儘娘に振り回されて、周囲は大迷惑しましたとさ、というお話以外何も無くて…。そして骨組みの無い物語のせいで、妙に浮き上がってしまう印象の、長すぎるワイアーアクション。お伽噺も良いのですが、少しは説得力のあるドラマを作ってほしいですね。高い地位の貴族の娘であると同時に、剣の達人であり、師匠は殺し屋、恋人は盗賊って…あまりにも無茶な設定です。ムーバイから極悪非道の宿敵として命を狙われていた毒狐も、それほどインパクトのある悪人ではなく、師匠から弟子扱いされず、弟子のイェンには極意書の技を勝手に習得されたりと、むしろ不遇の女性に思えました。盗賊の恋人は、振り回された挙句、未練がましく婚礼前のイェンの邸宅に忍んでくるし。家出を繰り返す不良娘に、両親は心配の掛けられ通しでしょうし。街の人達はぶん殴られて大怪我するわ、店の店主は店を破壊されるわ。ムーバイに至っては最後には命まで…。台風のような小娘なので、天災と思って諦めるしかないという事ですね、はい(笑)。
Dec 21, 2003
"ONE HOUR PHOTO" 監督・・・マーク・ロマネク出演・・・ロビン・ウィリアムズ、コニー・ニールセン、ミェル・ヴァルタン、ディラン・スミス、他。 ・物語序盤・サイはスーパーマーケットの一角にあるフォトショップで、フィルムの現像をしている温厚な店員。勤続二十年のベテランで、写真への拘りは半端ではなく、一枚一枚を完璧な仕上がりにしないと気が済まない。多くの常連の中で、サイが特に気に入っているのは、ニーナと息子のジェイクだった。独身で親しい友達も居ないサイは、ニーナの一家の写真を見続ける内に、彼等一家を理想の家庭として捉え、いつしか自分自身をもその一員として空想するようになっていた…。邦訳のタイトルが気に入りませんね。「ストーカー」などという陳腐な表現で、作品の価値を下げています。万人に分かりやすいタイトルという思考は理解できますが、このタイトルは安直・低俗の度が過ぎるのでは?何よりも先ず、「エヴァンゲリオン」でした(爆)。(「エヴァ」って何?という方は検索へGO~)日本からの直輸入品でしたね。玩具の文字は確り日本語でした。「エヴァ」のハリウッド映画化の話題も耳にしましたが、アメリカでも人気があるんでしょうか?あの思想って、アメリカの子供が共感できるのだろうか…?それはさておき、映画の感想をば。ロビン・ウィリアムズの独壇場でしたね。作品全体が彼の心象風景なのかもしれません。冒頭の警察の取調室から、白く実体の感じられない空間を思わせ、彼の勤務するスーパーも同様に無機質な雰囲気を漂わせていました。サイ自身も、独身で一人暮らしをしている中年男という以外は、何ら背景も語られる事はありません。以前観た「REM」に通ずる感覚が連想されました。「REM」ほど感覚的ではなく、把握しやすいストーリーがありますが。結局、彼の行為はどの程度の罪になるのでしょうか?確かに精神的に傾いでいるとは思うのですが、あまり悪意は無いような。ニーナとジェイクにとっては、守護神に近いような存在です。(若干、思い込みが激しい…)無論あれを勧善懲悪と言ってしまってはいけないのでしょうけどね(笑)。でも観ていて、ざまぁみろといった感覚は湧いてきました。サスペンスというよりは、孤独な男の心理を淡々と描いたドラマでしょうね。愛と安らぎに憧れ続ける、サイの救われない心が、悲哀を感じさせます。まずまずの出来だと思いました。
Dec 20, 2003
原作は「ジュラシックパーク」などのマイケル・クライトン。14世紀の地層から発見された眼鏡のレンズとSOSのメモ。それは行方不明になった教授から教え子達に宛てた、救助を求めるメッセージだった…。オフィシャル・サイトはこちらです。http://www.timeline-jp.net/ どんな感じに仕上がっているのでしょうか?まあ、面白かったという意見もありますし、普通に期待せずに出掛けて参ります。感想は鑑賞後にアップします。まだ来週の話ですけど。関係ないけど、SAYAKAがゲームCMに出るらしい。厳密には親のファンだけど、娘の活動も気にしてます。もっと売れてくれれば、別に気にしなくなるんでしょうけど(笑)「SEVEN SAMURAI 20XX」というアクションゲーム。黒澤監督の「七人の侍」の現代版リメイクらしいです。しかしSammyって、寒々としたゲーム業界で、独り潤ってますね。パチンコ強しか…。ゲーム公式サイトはこちら。http://www.sammy.co.jp/japanese/product/game/consumer/samurai/index.html
Dec 19, 2003
"School Ties" 監督・・・ロバート・マンデル 出演・・・ ブレンダン・フレイザー、マット・デイモン、クリス・オドネル、ベン・アフレック、他。・物語序盤・ ディビッド・グリーンは優秀なフットボール選手。ニュー・イングランドにある名門校セント・マシューズに、フットボールの才能を買われて奨学生として引き抜かれた。由緒正しい家柄の裕福な家庭の子弟ばかりが集まるセント・マシューズ。労働者階級のディビッドは初めこそ浮いた存在だったが、陽気で爽やかな性格と、試合を勝利に導く目覚しい活躍から、たちまち周囲の人気者に。しかし充実した学校生活を送るディビッドには、皆に隠している秘密があった。彼はユダヤ人だったのである。資産家の白人しか入学させない名門校で、生徒達はユダヤ人を軽蔑し嫌悪していた…。ブレンダン・フレーザーというと、私は「ハムナプトラ」が初めての出会いでした。という事で、私の知っている彼は、少しぽっちゃりしたニヤケタ兄さんという印象(笑)。ところがこの作品では、すっきり痩せていて、なかなかの好青年なのですねぇ。この頃出会っていたらファンになっていたかも。ストーリーは青春物ですが、確り纏まっていて、最後まで飽きずに観られました。ユダヤ人に対する偏見は、未だにあれほどあからさまなのでしょうか?アメリカは黒人やヒスパニック系、黄色人種、また白人と一口に言っても、色々な国からの移民などがいて、人種の坩堝ですが、結局はアングロサクソン系の支配する国なんでしょうかね。自由の国だのと大見得を切っておきながら、イギリス植民地時代から、根底の思考が変わっていないとしたら残念な事です。この作品は少し強調されすぎかなとも思いますが。出演している俳優陣が、この頃はまだ無名に近い存在だった人達で、後にブレイクする若手が多いので、お得な気分になりますね。ディロン(マット・デイモン)が独り悪者にされてしまったのが、気の毒なのですが。彼の立場になれば、ディビッドを恨みたくもなりますよ。しかも自由なディビッドと違って、フットボールでも活躍し、且つハーバードに入らなければ、人間としての価値も無いというようなプレッシャーを与えられ続けてきたディロンの境遇を、少し考慮するラストにしてほしかったかな。きっと彼も内心、ごめんなって気持ちはあった筈。元々優しい性格だったしね。あのガールフレンドは結局、ユダヤ人のディビッドを捨てたのだろうか。あいつが一番厭な奴な気がするけど…。
Dec 18, 2003
期日がギリギリの商品で、明らかに入札者無しで売れ残りそうな商品があったので、間に合うようにクローズしてくれたら、入札しますよってメッセージ入れたら、なんか凄く気に障ったみたいで、入札すんなって返事が返ってきました。更にご丁寧にブラックリストに載せられてしまったよ。おいおい…。こちらの提示条件でもOKならば返事くれって書いたのにね。オファーが気に入らなきゃ、単に無視すれば済む事なのに、余程、逆鱗だったご様子で(苦笑)。出品者が最初に設定したクローズの日じゃ、絶対に間に合わないから、こちらとしてはフェアな申し出だと思ったんだけどなぁ。向こうとしちゃ、勝手な事ぬかしやがってって気分なんでしょうが、買い手の立場としては、間に合わなかったらゴミに金払うようなもの。売り手は金さえ貰えれば、それが買主の所に到着した時ゴミに変わっていようが関係ないだろうけど。買い手としては、なるべくリスクは減らしたいというのが、自然な発想だって。ネットって便利なんだけど、お互いの意図する所のニュアンスが伝えられない点は不便ですよね。これが口頭での遣り取りだったら、「それ終わるまで待ってたら、間に合わないっしょ。どうせ捨てるなら、この値段でどうよ?」「えーっ、そりゃ無いよ。これくらいは出してもらわなきゃ。」「冗談きつい。どうせ今からじゃ誰も買わないよ。救済価格で、この程度だね。」「それじゃ売るだけ損だよ。せめて○○円にしてよぉ。」「まあそれじゃ、色付けて○●円。それ以上なら他当たんなよ。」「かぁーっ、チクショー、よし売った。持ってけドロボーっ。」ってな感じで交渉成立するんだけどな。でも、これって関西人気質ですかね(笑)時代は変わっても関西は商人の国、値切ってなんぼの世界だから。でも世の中には、このスリリングな駆け引きを「無礼な行為」と考える人も沢山いるのね。
Dec 17, 2003
"The Last Samurai"監督・・・エドワード・ズウィック 出演・・・トム・クルーズ、渡辺謙、トニー・ゴールドウィン、原田眞人、真田広之、小雪、ティモシー・スポール、他。・物語序盤・ 南北戦争の英雄オールグレン大尉は、見世物小屋で観光客に戦争の話を聞かせながら無為の時を過ごしていた。戦時中上官命令で、罪もない原住民の部落を襲撃し虐殺した罪の意識から逃れられず、自暴自棄で酒浸りの日々。そんな彼の元に舞い込んできたのは、近年明治維新を迎え、軍事力の近代化を図っている日本での、軍隊の指導役という仕事だった。来日したオールグレンが訓練するのは、農民上がりの急造軍隊で、銃の扱いも覚束なく、とても戦闘に耐え得るような集団ではなかった。一方、政府の西洋化政策に反対する武士の頭目・勝元盛次は、部下の侍達を率いて、明治政府の作った鉄道を襲撃していた。政府高官の大村は、オールグレンの忠告を無視して、新造軍隊で勝元達を討伐せよと命じる。案の定、経験不足の軍隊は浮き足立ち、何も出来ぬまま敗走。独り敵中に取り残されたオールグレンは、勝元達に捕獲され、山深い村に連行されてしまった…。驚くほど日本的な映画に仕上がっていました。精神的に。よくぞここまで勉強したと思います。と同時に、日本人の声を確り聞き入れた事が窺い知れます。大抵のハリウッド映画は、アメリカ国民へのウケを狙って、事実と異なる事は承知の上で間違った解釈で通すので、今作品スタッフの誠意ある姿勢には関心しました。映画は、予想以上に静かな雰囲気でしたね。私は「セブンイヤーズ・イン・チベット」を思い起こしました。オールグレンが未知なる国での未知なる侍との暮らしの中で、戸惑いつつも彼等の生活や思想を学んでゆく姿は、押し付けがましさがなく自然に受け入れられました。観ていて何度も、これは邦画ではないかと思った程です。それ位、日本人俳優達の演技も、普段見る日本の時代劇の中の「侍」でした。(邦画ではここまで大金は掛けられないのですが…。戦闘シーンは圧巻でしたよ。)勿論細かい点では、色々と事実と食い違う部分もあるのですが。冒頭から度肝を抜いてくれる、エベレストかと思わせるような巨大なフジヤマとか。アルプスの麓みたいなヨシノとか。天皇とも親交がある程高位で、武士達を纏めて政府に反旗を翻す人物の本拠地が、何故あんな田舎の寒村なのとか。(勝元は明治政府の参議の一人だから、元は大名ですよね。)勝元はなんで英語ペラペラなのとか。たかは誉ある武家の女なのに、何故髪の毛がだらしないのとか。明治政府の放つ刺客が、何故忍者なのとか。オールグレン不死身すぎとか(笑)。その他、色々。でも、そんな細かい事はさらっと流せるくらい、良く出来た作品でした。外国映画で、日本について、これだけ考証がなされた作品は稀有でしょう。非常に評価できる出来栄えだと思います。ただ逆に、アメリカ人などの外国人が観て、どれだけ理解できるのか、というか娯楽として楽しめるのかという疑問はありますね。侍文化などに興味がある人は別として、一般の人は日本の侍を観て面白いのでしょうか?まあ、人生には負けると分かっていても、戦わねばならない時があるという思想は万国共通かもしれませんね。日本語音声に付いている英語字幕を読んで、ちょっと悲しかったです。この重く深い台詞が、こんなにあっさりと…、という訳が多くて。でもそれは、日頃日本語字幕を読んでいる私にも当てはまる事なんですよね。あれだけの音声情報量に対して、理解しているのはあの程度なのかと、改めてショックを受けました。日本人俳優の演技は、本当に良かったです。何処でも絶賛されていますが、渡辺謙は威厳のある武家の頭領を演じきっていて素敵でした。彼の妹役の小雪も、感情を内に秘めた清楚で凛とした大和撫子が好感を持てました。真田広之もまさに武士って感じだし。斬られ役で有名な福本清三も、存在感ありました。あと、大村役の原田監督って、英語堪能なんですね。所謂メインキャラではありませんが、物語の要となる難しい役どころでした。堂々とこなしていたのでビックリしました。
Dec 16, 2003
"SEABISCUIT"監督・・・ゲイリー・ロス 原作・・・ローラ・ヒレンブランド『シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説』 出演・・・トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー、エリザベス・バンクス、他。・物語序盤・レッドことジョニー・ポラードの一家は裕福な家庭。両親は自宅で馬を飼い、彼に乗馬を練習させていた。しかし1929年の世界恐慌の煽りで、ポラード家は屋敷や財産を失い、路頭に迷う。ジョニーの才能を惜しむ両親は、彼をジョッキーにする為、幼い息子を単身馬主の男に預けた。数年後、レッドはジョッキーになったものの成績は振るわず、ストリートファイトで生活費を稼ぐような惨めな生活を送っていた。一方、自動車ディーラーとして財を成したハワードは、皮肉にも自動車事故で一人息子を失い、それが原因で離婚する。その後傷心の彼は、マーセラと出会って意気投合し、二人は夫婦に。馬好きのマーセラの影響もあり、ハワードは競馬馬を飼う事になった。馬選びは信頼できる調教師にと、彼が選んだのは変わり者で通っているスミスだった。スミスは競馬馬にとって最も大切なのは闘争心だと、小柄だが気性の荒いシービスケットに目を付ける。そして騎手には、同じく負けん気で喧嘩っ早いレッドを抜擢した。実話を基にして作られた映画です。日本の宣伝では、トビー・マグワイア主演となっていますが、実際に露出度が多いのはジェフ・ブリッジスの方ですね。でも一番の主役は、やはり馬でしょう。馬好きな方なら、頬擦りしたり一緒に草むらに寝そべったりしたくなる事請け合いです。そうでない方も、馬は人間と分かり合える動物だと思う筈。チラシなどに「アカデミー賞最有力候補」などと書かれている映画は、大抵蓋を開けると落胆するものが多いのですが、この作品に関しては、なかなかの力作と評価できました。観終わった後に、心に幸福な余韻が残ります。序盤は少し話の展開が目まぐるしく、然程良い映画ではないのかなという不安が過ぎりましたが、主要登場人物が合流した辺りからは、画面に引き付けられるようになりました。ストーリーも良いのですが、一番の見所は競馬シーンですね。スピード感があり、実際に騎乗しているような臨場感がありました。思わずこちらも応援してしまう程。しかし馬の走行速度は、あれほど速いのかと改めて驚きました。騎手の方、怖くないんですかね?私も乗馬を少々かじった経験があるのですが、当初はあの高さから見下ろす景色だけで身が竦みました。少し走っただけで怖くて怖くて(笑)。一心同体には程遠いレベルでしたわ。映画には「アイスマン」という渾名のジョッキー役で、本物の騎手の方(ゲイリー・スティーブンス)も出演されていました。とても渋いお顔立ちで、素敵な方でしたよ。負傷して競走馬として使い物にならない白馬を引き取り、治療を続ける、カーボーイ上がりのはみ出し者スミス。何故と問うハワードに、「怪我をしたからと言って、命あるものを殺す事はない。競走馬でなくとも引導馬や他の生き方はいくらでもある。」と答えるスミス。ハワードは周囲から異端視されているスミスを雇い、スミスは問題馬のシービスケットと不遇を託つレッドを拾い上げる。そしてハワードは、ある理由でレースに負けたレッドに、再度のチャンスを与えた。それぞれが何かしらの失敗や挫折を抱え、そのまま見捨てられれば、朽ちてしまう者達。しかし心ある者の理解と支援があれば、人や馬、そして生きる者達全ては再起の可能性を秘めている。「私が再起できたのは、二度目のチャンスを与えられたから。」どんなに力を果たそうとも、自分独りの努力だけでは、どうにもならない事もある。世界はお互いに与え合い、手を差し伸べ合う事で、初めて回ってゆくのではないか。そんな事を思わせてくれる作品でした。この映画の為に、10kgの減量をしたトビーですが、それでも普通の騎手に比べたら、かなり大柄だったようですね。
Dec 15, 2003
当サイト内で、ゲーム攻略ページを作っておりましたが、別サイトに引っ越しました。それに伴い、少しばかりコンテンツを増やしました。これからも少しずつ増やせればと思っておりますが。扱っているものがマイナー系なので、集客力は殆ど無いに等しいのですが、マイナー故に攻略サイトが見付からないという一部の方のお役に立てればという趣旨で運営してゆきたいと思っております。この作業に伴い、登録していたゲーム検索エンジンに、変更手続きをしました。あちこちいっぱい登録していたので、結構しんどかった…。尚、このサイト内にも、引き続きコンテンツとして、攻略ページは保存しておきます。念の為。今後とも当サイト共々、可愛がって下さると幸いです。サイト名"backstreet cafe"http://blackmaria.hp.infoseek.co.jp/ さて、次回試写会予定は「シー・ビスケット」です。トビー・マグワイア主演の競馬馬を扱った実話基づく作品のようです。公開は来年の1/24から。アカデミー賞有力候補とか、宣伝には書かれておりますが、その出来栄えや如何に?日本のオフィシャル・サイトは、まだ出来ていないようです。現在は予告編のみ鑑賞可能。http://www.uipjapan.com/seabiscuit/
Dec 14, 2003
最近、管理人気力減退の為、日記が飛び飛びになりがちです。暫くこんな状態が続きそう。何かネタがあれば、出来るだけ書こうと思っていますが。映画なら「ラストサムライ」が最も近日鑑賞の予定です。鑑賞したら感想アップします。
Dec 12, 2003
寂しい。ドラマの中で更に続編があるというような事が書かれていましたが、あれは本当?本当だったら嬉しいな。ゴールデン枠に移行しましたが、雰囲気は全く変わっていなかったので、ファンとしては一応満足でした。トリックが全体的にショボかったかなという印象も若干ありましたが。一番残念だったのは、矢部の部下が変わってしまった事ですね。今回の東大出身のキャリア組若手刑事はイマイチ。人が変わるなら、キャラクターも180度変更しようという事なのでしょうが、どうしても前のボケコンビのインパクトが強すぎて。最終回はやはり黒門島ネタで来ましたね。どうなるんでしょうか。楽しみです。ところで「トリック」のテレビ放送を録画するのに大失敗しました。永久保存用のテープを観ていて、入れたままにしておいたら、その上に録画してしまった…。何故、録画する前に再生して確認しなかったのか。我ながら情けないです。
Dec 11, 2003
チラシの裏に「和田アキ子さんの啓示 観ないと損するよ」という宣伝文句がありました。正直、引きました…。どういう経緯かは知りませんが、彼女が推薦したからって、どんな魅力があるのでしょう。映画の事なんか何も知らない人が。それにこの方の威圧的独り善がりキャラって、結構嫌われてるでしょ(笑)。それでなくても、映画に無関係な芸能人の名前を、チラシの上部にデカデカと載せるのはちょっとね…。監督・・・トム・シャドック出演・・・ジム・キャリー、ジェニファー・アニストン、モーガン・フリーマン、他。・物語序盤・ブルースはテレビのレポーター。硬派なニュース番組のアンカーマンを目指しているものの、実際にはパン屋を取材したりと三流ネタばかりをレポートする日々。自宅では優しい恋人グレースと同居しているものの、彼女の気持ちなど考えず、自分の不遇な境遇ばかりを嘆いている。それでもそんなブルースを暖かい目で見守るグレース。ある日上司にチャンスをくれと嘆願したブルースは、生放送の実況中継を任される事に。狂喜するブルースだが、その番組の最中に、なんと別のキャスターが新しいアンカーマンに任命される。ショックを受けたブルースは、自棄になって生放送中に暴言を吐き、会社をクビになってしまった。何もかもがツイていないと腹を立てたブルースは、天を呪い神を罵るが…。予想通りというか、予想の枠を超えられなかったというか。それなりに観ていて楽しいのですが、どうしても寂しいなぁという気持ちは拭えませんでした。先日のエディ・マーフィも同様ですが、コメディ系の俳優って、一度ブレイクした後の降下が目に付いてしまいます。でも一本の映画としては、それなりに楽しめましたよ。ジムのいつもながらの、無理矢理作ったハイテンション・オーバーアクションも健在で(笑)。笑いのツボはベタな路線を狙っていますが、バカバカしくて笑えます。序盤の「炎のランナー」のシーンとか。熱演しているジムの顔が、馬鹿だよねぇと笑いを誘います。「タイタニック」の二人が海に浮かんでいる時のシーンへのツッコミも。あれは誰もが思う事だという事を証明してくれました。映画の流れについて。監督は「ライアーライアー」を撮った方でした。あの映画もそうでしたが、前半はお笑いメインで、後半に行くに従って、感情に訴える場面が多くなってゆくという路線です。どうも、これが陳腐に思えてね。言わんとしている事も、結局は神様の訓話。不平ばかり言って、何も努力しない人はダメだよとか。自分の周りにある幸福に気付きなさいとか。云々。神様というキャラクターを登場させている所で、これはある程度仕方の無い話ではあるのですが。(クリスマスシーズンには打って付けのお話とも言えますが。現代版クリスマス・キャロルって感じで。)お話の流れとしては、とても素直で、ケチを付ける部分もありません。それが逆に物足りないというか。変に感動などを狙わず、「マスク」みたいに、ほぼ最後までバカバカモードを貫いた作品も、もう一度観てみたいかなという気がしました。ブラピの奥様であるジェニファー、役柄が良かったせいか、とても可愛らしく見えました。アンカーウーマンの方も綺麗でしたね。あれは誰だ?ところで、ジム・キャリーってハンサム?時々ハッとする程カッコよく見えたり、逆にモサいオジサンに見えたりと、変幻するので掴めません。この映画を観ると、全能の神様もかなり大変だという事が分かりましたが、皆さんは一週間神様になれたら、何をしますか?
Dec 10, 2003
"Mobsters" 監督・・・マイケル・カーベルニコフ 出演・・・クリスチャン・スレーター、パトリック・デンプシー、リチャード・グリーコ、コスタス・マンディラー、他。・物語序盤・ 20世紀初頭のニューヨーク。街は、ドン・ファレンザーノとドン・マッセリアが率いる、二大マフィアに牛耳られていた。ニューヨークの一角に住まう少年チャールズ・ルチアーノは、ちょっとした不良少年。ある日自宅にファレンザーノが押し掛けて来て、金払いが悪いと、彼の父を脅迫する。また別の時には、友人がギャング同士の争いで殺され、叔父のマッセリーノがそれを見殺しにする光景を目撃する。ルチアーノは友人フランクと、ランスキーというユダヤ人が、以前友人を殺したギャング相手に喧嘩をしている所に出くわす。劣勢のランスキーを助けるルチアーノ。それ以降、ランスキーの友人シーゲルを含めた四人は仲間になって、次第に暗黒街で頭角を現してゆく。実在したマフィアの人物達を描いた作品です。その割りに全体的に重みが無かったような印象でした。画面の色調などは、禁酒法時代のアメリカ暗黒街モノの雰囲気に合っていたのですか。普通に観て、普通に楽しむには適当かもしれませんね。ジャンルが「青春」?!となっているようで、マフィアだけど青春映画として楽しめば良いのかも。確かにノワール物にありがちな、血塗れの残酷シーンも無く、何故か安心して観られる映画でした。(ノワールなのに…)ただノワールとしてやってはいけない事をしてしまいました。それは「そりゃ無いよ」というツッコミを入れる場面が、終盤何度かあった事です。ツッコミ入れられるノワールなんて終わっています。途中まで、それなりに纏まっていたのに、終盤中途半端なサスペンス映画っぽくなってしまったのが残念。やっぱり暗黒街モノは硬派でないとね。「アマデウス」のF・マーリー・エイブラハムが出演していたのは嬉しかったです。あまりお見掛けしないので。
Dec 8, 2003
聖子"ちゃん"とちゃん付けで呼ぶ事をお許し下さい。彼女は私にとって永遠のアイドルなんです。ディナーショーで観客に手を掴まれて、転倒してしまったようです。各地のディナーショーのチケットは4万8千円と高額ながらも、発売と同時に即完売だったそうですね。私はとてもそこまでは出せませんが…苦笑。ディナーショーで各地を回った後、大晦日にはカウントダウン・ライヴが控えています。連日のハード・スケジュール、大丈夫なのでしょうか。体を動かすのだって辛い筈…。ダンスなどを減らしたり、色々と調整するみたいですが、こんな間際になって、彼女自身も周囲のスタッフも大変でしょうね。いつもステージ狭しと軽やかに飛び回っていたのに…。溌剌とした聖子ちゃんを観るのが嬉しかったのに…。うう、お労しや。お気の毒です。うるうる。遠くから応援する事しか出来ないけど、根性で頑張れ~。ファンだから彼女に触れたいって気持ちは分かるけど、ファンなら彼女がベスト・コンディションでいられるようにしなくちゃ。身勝手で不注意な振る舞いで彼女を傷付けて、彼女のステージを台無しにするなんて最低。・・・ニュース記事・・・日刊スポーツより転載させて頂きました。歌手松田聖子(41)が今月2日に行われた岐阜市内のホテルでのディナーショーで全治3週間のケガをしていたことが6日、分かった。アンコールで、男性ファンが聖子に握手した手を離さず、勢い余って聖子がステージ上でしりもちをつき、「頚椎(けいつい)ねんざ、背部挫傷」の全治3週間と診断された。この日も京都のホテルで構成・演出を一部変更してショーは行われたが、聖子は「ファンのために最後まで頑張ります」と話しているという。 聖子の「クリスマスディナーショー2003」は11月29日に新潟からスタートしたが、2回目にあたる今月2日の岐阜市内のホテルで「事故」があった。 午後10時半すぎに、アンコールの曲「20th Party」を歌い終えた聖子が、ステージから8メートルほど突き出した花道に出てくると、握手などを求めるファンが殺到。いつもは軽くハイタッチするだけだったが、興奮した中年男性ファンが聖子の手を両手で握りしめてなかなか離さず、高さ約1メートルのステージから落ちそうになった。 そのため近くにいたスタッフが駆け寄ったところ、男性は慌てて手を離し、落ちまいと踏ん張っていた聖子は勢い余ってその場にしりもち。持っていた自分のマイクで頭を打ったという。すぐにスタッフが聖子を抱えて助け出した。翌3日に帰京し、都内の病院で診察を受けたところ「頚椎ねんざ」「背部挫傷(背中の肉離れ)」の全治3週間と診断された。 聖子は3日から5日までは治療しながら、自宅で静養。むち打ち症のため首にテーピングをし、痛み止めの薬をのんだりしていたという。6日夜には、京都市の宝ケ池プリンスホテルでのディナーショーを行ったが、ダンスシーンを減らしたり、曲目を入れ替えるなど構成・演出を一部変更。ショーで聖子はけがをしたことを報告。1時間20分のショーを計2回、気丈にこなしてファンから温かい拍手が浴びた。 ショーは今後、8日から26日まで岡山、東京、名古屋、大阪などのホテルで計13日間行われ、チケットは完売状態。31日には大阪城ホールでカウントダウンコンサートもあるが、関係者によると、聖子は「楽しみに待ってくれているファンのためにも最後まで頑張ります」と話しているという。
Dec 7, 2003
ジム・キャリー主演のコメディです。前半はコメディ、後半はシリアスという構成みたいですね。他にモーガン・フリーマン、ジェニファー・アニストン等が出演しています。テレビ局のレポーターだったジム・キャリーが、仕事をクビになって、更に交通事故を起こし、神様に八つ当たり。すると神様が、それなら代わりに神様役をやってみろと彼に言う。というような展開みたいです。公式サイトはこちら。http://www.uipjapan.com/brucealmighty/
Dec 6, 2003
個人的に思い入れの深い作品です。初めての出会いは、海外旅行に向かう機内の雑誌でした。アメリカで観客の口コミによってヒットした掘り出し物の一本と紹介されていたので、非常に興味が湧きました。当時機内で放映している映画の一本だったのですが、残念ながら路線が違い観る事は出来ませんでした。その後帰国してから試写会に応募しまくるものの全く当らず、結局観られたのはビデオになってからでした。初見の時は、とても感激しましたね。好きな一本です。"FREQUENCY" 監督・・・グレゴリー・ホブリット出演・・・デニス・クエイド、ジム・カヴィーゼル、エリザベス・ミッチェル ・物語序盤・現在から三十年前のニューヨーク。空には珍しいオーロラが輝いていた。消防士のフランクは、タンクローリーが横転した現場で、事故に巻き込まれた工事作業員を救出した。フランクには愛する妻ジュリアと息子ジョンがいて、幸福な家庭生活を送っていた。それから三十年後の現在。ニューヨーク上空には、かつてと同じようなオーロラが出現していた。父フランクが消防作業中に殉職して以来、喪失感から立ち直れないジョンは、有能な警察官として過ごす半面、プライベートでは家族を持つ事に躊躇し、長年の恋人を失うような生活をしていた。ジョンはかつて父が愛用していた無線機を見付け、ある男と会話をする。なんとその相手は、三十年前に死んだ父フランクだった。ジョンは今なら父の死を防げるのではないかと、訝るフランクを必死に説得する…。この作品は、三十年という時を隔てて、無線で親子が会話するというファンタジックな題材を扱いながら、サスペンスをも盛り込んだ、非常に良く考えられた作品だと思います。アメリカで大した宣伝も無しに口コミでヒットしたという事が頷ける内容ですね。あの時、ああしていれば。あんな事さえしなければ、今の自分は違ったのに。誰もが人生で体験する事柄です。父親を失ってから、心に開いた穴を塞げない主人公が、無線の先で明日にも命を落とそうとしている父親を救おうと懸命になる。父親が助かって、一安心と思った矢先に、今度は母親の身に危険が迫る。過去を変える事によって、その度に次々と変化してゆく未来。この辺の展開が、観客を飽きさせないように作られていますね。最後はハッピーエンドだと思いつつも、同時にそれを願ってしまう作品。人間の人生は、ほんの些細な事で大きく変わってしまうもの。でも現実には、過去は変えられない。それを思い起こさせて、何となく切なかったです。今回見直してツッコ見所(笑)。・オーロラのニュース番組で解説をしている博士は、三十年前と現在、同じ博士でした。名前が同じで年を取っています。・凄く気になったのは無線が電話状態な事。電話のように双方向通話。一応最初の方は、ボタンの押し・離しをして、無線らしく会話していますが、途中からは無線機から離れた状態でも平気で話してますね…。家にも無線機がありますが、ずっと使っていません。呼び掛けたら誰か答えてくれるかな?
Dec 5, 2003
"Trapped"監督・・・ルイス・マンドーキ原作、脚本・・・グレッグ・アイルズ出演・・・シャーリーズ・セロン、コートニー・ラヴ、ケビン・ベーコン、ダコタ・ファニング、他。・物語序盤・カレンは麻酔医師の夫と可愛い一人娘と暮らす、幸福な主婦。ある会議に講師として招かれた夫を見送ったカレンは、娘と共に自宅へ引き返す。しかしそこには不審な男達が侵入していた。娘アビーは男の一人に連れ去られ、カレンの目の前にも不敵な笑みを浮かべる男が立っていた。カレンは自宅にあった銃を向けて抵抗するが、自分からの電話連絡が途絶えれば、仲間がアビーを殺す手筈だと告げられ、犯人に服従する事に。しかし犯人ジョーから一日で全てが片付くという言葉に、カレンは顔色を失う。アビーは喘息を患っており、薬の無い状態で発作が起きれば命に関わる。カレンはジョーに娘を助けるよう懇願するが…。全体的にみて及第点レベルのサスペンスでしょうか。心に残る優秀作品ではありませんが、テンポも良く、最後まで飽きずに観られました。問題点はストーリーの掘り下げ不足かな。公開前の作品ですし、ネタバレは避けるべきですが、トレーラーでも明かされている事なので書きます。主犯格のジョー(ケビン)が「金目当ての犯行だと思っているのか?」と言うシーンがトレーラーの中で既に公開されていました。実際に映画では、このシーンよりも早く、犯人グループの一人が、この事を人質の一人に告げています。このシーンがかなり早い為に、恐らくこの作品は、どんでん返し的効果は狙っていなかったと判断しました。そうなると重要になってくるのが、ドラマ展開の面白さです。ところが惜しい事に、肝心のドラマが希薄なんですよね。金目当ての誘拐事件でないのならば、犯人達には深い事情がある筈です。人質達に対する怨恨とか、そのようなものが。犯人側の心的描写が無い為に、彼等の憤りや悲しみが全く伝わってきません。もう少し脚本を練り込んでほしかったですね。観ていて混乱というか不思議な感覚に陥ったのは、犯人と人質の関係。果たしてどちらが優位に立っているのか、というか立つべきなのか、観ていて自分でも判らなくなりました。相手より強い武器は持っているけれど、別の人質も取られている。この状況だったら、どちらが強いんでしょう?私だったら、銃を相手に渡さないかもと迷ってしまいました。実際問題としては、三人の人間を三人で監禁するというのは厳しいと思いますね。それにしてもお父さん、無茶しすぎ(笑)。いくら慌てているからって、セスナで道路に降りてはいけません。多分あれ、死人出てますよ。無関係な人を巻き込まないように。これはバレですけど素朴な疑問。あの犯人達は既に四件の誘拐事件を成功させていますが、それらは金目当てだったのですか?あれも恨み?
Dec 4, 2003
ステルス系忍者アクションゲームです。忍びである主人公が城主の命を受け、闇に紛れて蔓延る悪に天誅を加えにゆくというストーリー。各話一応流れのある独立ミッションタイプ。これまでに「天誅」「天誅弐」と、ユーザーの作ったダンジョンを集めた「天誅忍百選」、一作目の改良版「天誅忍凱旋」が発売されています。ハードはPS。PS2版の「天誅参」が発売されるに当って、開発会社が変わりましたが、雰囲気は継承していますね。メインキャラクターの声優も続投してくれていますし、ファンとしては満足すべき出来ではないでしょうか。ただ走る速度が遅くて、背後から忍び寄っての必殺(忍殺)を決めにくい状況が気になります。二人のメインキャラクターについて、それぞれ別のマップが用意されているのは、お得な気分ですね。それらをクリアすると、仕事人のような三人目も登場します。物語はお約束の越後屋から始まって、段々忍者の仕事か?という方向に流れてゆきますが、この辺も一作目と似ていますね。主人公の一人・力丸が生きていましたというのは良いとして、敵キャラまでも死んだ筈の人達を連れてくるのは如何なものでしょう。途中でセーブできないのが厳しいですね。マップが複雑なので、何処へ進めば良いのか分からずウロウロ。同じ任務で何回も穴に落ちて死んでます。アクション下手な私には、ちょっとツライ。防御が○ボタンというのも、何だか馴染めません。
Dec 3, 2003
"Daddy Day Care"監督・・・スティーブ・カー出演・・・エディ・マーフィー、ジェフ・ガーリン、アンジェリカ・ヒューストン、他。・物語序盤・チャーリーは大手食品会社のエリートサラリーマン。毎日忙しく働き、家庭の事は等閑になりがちな毎日。幼い一人息子ベンを英才教育がモットーの保育園に入園させる日も、急用で妻のキムと息子を置き去りにして会社へ行く。しかしそこで彼を待ち受けていたのは、部署丸ごと300人のリストラだった。その後就職先も決まらず、主婦だったキムが弁護士の仕事を再開したのを横目に、買物に子供の世話にと主夫のような日々。チャーリーは近所の主婦との会話から、保育園をすれば一儲けができると考え、同じく失業中のフィルと共に、「パパの保育園」を自宅に設立する・・・。「ドクタードリトル2」に続いて、スティーブ・カー監督とエディが組んだ作品です。宣伝も控えめで、知名度はとても低いです。映画的にもこじんまりと小さく纏まっているというか。ファミリー路線のハートウォーミング・コメディも良いのですが、過去のエディ・マーフィーを知る者としては、大作でもう一山当てて頂きたいという感じもします。ちょっと寂しいかな。作品としては、起承転結が確りしていて、よく纏まっていると思います。日頃家族サービスをしていないお父様が、お子様を連れて行って、点数稼ぎをするのにはもってこいの映画かな。私の後ろの席の子供は、字幕でしたが、よく笑っていました。休日にでも如何でしょうか?演技面では子供達の頑張りを評価すべきでしょうね。とにかく保育園に通うような幼い子供達なのですから、OKカットを撮り終える迄、大変だっただろうと想像されます。どの子もオーディションを勝ち残った子供達ですから、物怖じしないタイプだとは思いますが、あれだけ生き生きとした表情を出せる事に感心。チャーリーの息子ベン役の男の子は、寂しがり屋で人見知りという役どころでしたが、年端も行かない少年にあんな演技が出来るとは。みんな、芸達者ですね。ライバルのチャップマン保育園園長の秘書?役の女優さん、清楚で綺麗な顔立ちがとても素敵でした。あれは誰?試写会全員プレゼントとして、ニンジンとブロッコリーの携帯クリーナーを配布していました。(映画の中で着ぐるみとして登場します)私はブロッコリーでした。いやぁ、かわいくねぇわ・・・。でも取り敢えず付けてみた。前売鑑賞券を購入すると、特典として付いてくるそうです。キワモノ好きの方はどうぞ(笑)
Dec 2, 2003
今日は「シックスセンス」をぼぉーっと鑑賞していました。初見は劇場公開時でした。あの時は、オチに全く気付かず、ええっと驚いた素直な奴でございます(笑)。あれからテレビで観た記憶はありますが、ゆっくり通して見たのは初めてかも。オチを知った上で、矛盾が無いかどうか確かめながら観るのも楽しいですね。勿論、初見の際は、知らないに越した事はありませんが。映画館では「あそこはおかしくないか?」と思った点も、矛盾の無いように作られていました。テレビサイズでのんびり観ると、涙が出てくるのは何故でしょう?映画館で迫力のある映像を観るのも良いですが、独りテレビで世界に嵌り込んで鑑賞するのもオツなものですね。試写会予定は「チャーリーと14人のキッズ」と「コール」。前者はエディ・マーフィーと子供達のハートフルコメディ。元エリートサラリーマンのエディが、保育園を開くというストーリー。クリスマス・シーズンには、コメディが多いっすねぇ。確かにデートでお気楽に鑑賞するには最適かもしれませんが。公式サイト http://www.uipjapan.com/charlie/ 「コール」はサスペンスですね。シャーリーズ・セロン、スチュアート・タウンゼント、ダコタ・ファニングという一家が、三人三箇所別々に監禁されるという物語。犯人役の一人にはケビン・ベーコンが扮しています。公式サイト http://www.call-movie.jp/
Dec 1, 2003
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