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"KING KONG"監督・・・ピーター・ジャクソン出演・・・ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、コリン・ハンクス、ジェイミー・ベル、エヴァン・パーク、カイル・チャンドラー、アンディ・サーキス、他。 ・物語序盤・1930年代初頭のニューヨーク。経済状態は悪化する一方で、街には失業者達が溢れていた。舞台でショーを演じている女優アン・ダロウも、劇場の閉鎖によって、職を失った。一方、映画監督のカール・デナムは、冒険映画を製作中だが、出資者達は撮影を中止させる意向だった。これを聞いたカールは、降板した主演女優の代役にアンを抜擢し、慌てて機材一式を船に積み込んで、脚本家のジャック・ドリスコルと共に、逃げるように出航した。目指すは海図にすら載っていない幻の島・髑髏島。そこは古代文明が栄えたという伝説の島だったが…。 1933年のオリジナルは未見です。私が観たのは1976年のジェフ・ブリッジスとジェシカ・ラングが出演していたもの。当時、映画館で観ましたが、一番印象に残っているのは、キングコングの大きさが、その場に応じて伸縮していた事。最初はあんなに大きかったのになぁ…と、子供心にツッコミ入れていました。さて、今回は再々リメイクという事ですが、監督は「指輪」で大成功したピーター・ジャクソン氏。「キングコング」を観て映画監督になろうと決意したらしいので、今回のリメイクには力が入った事でしょう。全体的には、面白かったと思います。視覚に楽しい映画というか、CGも滑らかで動きも良く、観ていてわくわくしてくるような画面作りに徹していましたね。未踏の島、髑髏島は一体どういう進化を辿ったのでしょうかね?恐竜は居るわ、得体の知れない巨大昆虫は居るわ、全く以て途轍もない島でした(笑)。映画は約3時間ですが、この島での攻防にかなりの時間を割いています。ここだけ見ると「ジュラシック・パーク」かな、と思えてしまいます。取り敢えず、観ていて楽しいので、特に文句はありませんが。ところで、トレーラーで何度も流れていた、島で映画を撮影するシーンは、本編にはありませんでしたね。先に撮影して、結局カットになってしまった模様です。今回のキングコングは体長が凡そ6~7mという事で、1976年版のゴジラみたいなキングコングとは違います。巨大なゴリラという感じでした。ナオミ・ワッツとの心の交流みたいなシーンは、可愛らしく描かれていましたね。ナオミ・ワッツがとてもチャーミングで、こんなに綺麗な女優さんだったかなと、少し驚いたほど。しかしあの原生林の中を裸足で逃げ回り、転げ落ち、それでも無傷な不死身ぶりには流石にツッコミです。(^^ゞ都会に連れて来られてからラスト迄の展開は、個人的には1976年版の方が切なくて好きでした。途中、ヒロインとコングが氷の上をスケートして楽しむシーンは必要だったのでしょうか?私には流れを遮るだけで、蛇足のように感じられたのですが。今回は時代設定を1930年代初頭にしているので、コングを攻撃する武器も、結構レトロです。クライマックスのエンパイアーステイトビルでは、何がコングを攻撃してくるのかと思っていたら複葉機ですか。撃たれるシーンにリアリティーが無くて、コングの苦痛が伝わってこなかったのは残念でした。あのシーンは、ヒロインとコングの切ない別れのシーンなので、もっと悲哀に満ちていても良かったと思うのですが。ラストは泣きたかったのに、あれでは泣けないですよ。でも無難な娯楽作品としては及第点ではないかと思います。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 31, 2006

2/11(土)より全国ロードショーです。"JARHEAD" 監督・・・サム・メンデス 原作・・・アンソニー・スオフォード『ジャーヘッド アメリカ海兵隊員の告白』(アスペクト) 出演・・・ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、ルーカス・ブラック、クリス・クーパー、ジェイミー・フォックス、ブライアン・ケイシー、ジェイコブ・ヴァーガス、クリスティン・リチャードソン、エヴァン・ジョーンズ、他。 ・物語序盤・祖父も父も兵隊だったイギリス系の青年アンソニー・スオフォードは、18歳になると当然のように海兵隊へ入隊した。しかし新兵の訓練は過酷で、スオフォードは自分の安直な選択を多少悔いる事となる。その後彼は、カリフォルニア州のペンドルトン基地へ配属となるが、そこでも手荒な歓迎を受ける事に。その後サイクス三等曹長の目に留まったスオフォードは、斥候狙撃隊になるべく訓練を開始した。厳しい選抜の末に斥候兵として選ばれたスオフォードは、トロイ伍長とコンビを組む事になった。そんなある日、クウェートにイラクが侵攻し、アメリカは中東への派兵を決定する。活躍を待ち侘びていたスオフォード達にも、サウジアラビアへの派遣の日がやって来たが…。 実際に湾岸戦争に兵士として参加した、一人のアメリカ人青年が記した全米ベストセラー・ノンフィクション『ジャーヘッド アメリカ海兵隊員の告白』を映画化した作品です。"ジャーヘッド"とは海兵隊員の事を指す隠語。一応、反戦映画の部類に入るのでしょうかね。でも予想していたような、戦争の暗部を抉るように描いた作品ではありませんでした。終始わりと軽めのタッチで、重苦しいシーンはほぼ皆無です。バリバリ社会派の映画と思って観に行くと、拍子抜けするかもしれません。何より驚いた事は、戦争映画なのに、戦争のシーンが殆ど無い事です。戦争映画と銘打って、ここまで戦争していない映画は初めて観ました。ジャンルとしては戦争映画なのですが、まるで詐欺に遭ったかのような状態になります。この感覚は、この映画の原作者であるスオフォード氏が味わった気分そのままではないでしょうか?厳しい訓練を受けて、漸く戦場に赴いたのに、戦闘をする機会は全く訪れず、ただ砂漠の中で、毎日毎日待機ばかりの日々。そんな日々が百日以上続いた訳ですから、一体自分達は遠くサウジくんだりまで、何をしに来たのかと思ってしまったでしょう。ひたすら攻撃命令を待ち続ける日々の中、兵士達は辟易して、やる事と言ったら、喧嘩かバカ騒ぎ。敵からの攻撃は一切無く、味方の戦闘機の誤射やら、小火が爆弾に引火して大爆発やら、アメリカ軍だけで勝手に踊っている感じでした。それでも部隊を率いる三等曹長は言います。この仕事に誇りを持っていると。国に帰れば、惨めな仕事しか無いのが現実。彼にとって、海兵隊員として生きられる事は最高の幸福なのです。一番印象に残ったのは、砂漠の景色でしたね。イラク軍が油田に火を放ったので、あちこちで火柱が噴出しています。夕闇の中で燃え上がる火柱は、とても美しかったです。戦争映画で風景が美しいというのも、珍しい映画ですよね。色んな意味で、新鮮な戦争映画でした。戦争というものを、こういうアングルから捉えるのもありかと思わせてくれるような、新しい試みだと思いました。実際に従軍した海兵隊の体験談を基にして作ったものですから、ある意味非常にリアリティーがあります。普通の世界では、いつでも何かが起きている事の方が珍しいですよね。ぼーっと待っていたり、非生産的な活動をしていたりするのが大半です。そういう現実味は感じました。激しいアクションは何も起りません。湾岸戦争そのものが、ハイテク戦争であり、攻撃と言えば、遠方からの爆撃か空爆だったので、既に歩兵隊の活躍する戦争の時代ではなかったというのも原因です。決して活劇を期待して観ないで下さい。これは娯楽映画ではありません。主人公達が一人でも殺したいと言い張ったのは、心理としては判るのですが、人間としては悲しかったですね。自分が殺そうとしている相手も、自分と同じ人間である事を考えてほしい。敵だ!殺せ!という発想では、いつまでも憎しみの連鎖は無くならないから。余談ですが、エンドロールに流れる"ジーザス・ウォークス"は耳に残るいい曲です。映画の余韻に浸りながら、音楽も楽しんで下さい。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 30, 2006

"SEA OF LOVE" 監督・・・ハロルド・ベッカー出演・・・アル・パチーノ、エレン・バーキン、ジョン・グッドマン、マイケル・ルーカー、ウィリアム・ヒッキー、リチャード・ジェンキンス、クリスティーン・エスタブルック、バーバラ・バクスレー、他。 ・物語序盤・フランクはニューヨーク市警勤続20年のベテラン刑事。離婚した妻は同僚と結婚して、自分は孤独な生活の中で少々疲れ気味。ある日、全裸の男性がベッドでうつ伏せになった状態で射殺されるという事件が起る。遺留品は口紅の付いた煙草の吸殻と、ドーナツ版のレコード"シー・オブ・ラブ"。フランクはこの事件の捜査を始めるが、ブロンクスの分署に勤めるシャーマンから、似たような手口の事件を捜査しているという話を聞く。二人は女性が犯人の連続殺人と見て、コンビを組んで、囮捜査を開始する。被害者が同じ出会い系の雑誌に詩を掲載していた事から、フランク達も詩を載せて返事をくれた女性達とデートをしてゆくという方法である。フランクはヘレンという女性ともデートをするが、彼女はグラスに手も付けないまま、席を立ってしまった。しかし二人は数日後に偶然街角で再会し、フランクはシャーマンの制止も聞かずに、彼女とデートをしてしまう。 まだ売れない頃のサミュエル・L・ジャクソンが、冒頭の囮捜査のシーンで、ほんの一瞬逮捕者の一人として登場します。今となってはお宝映像かも。アル・パチーノも、当然ですが若い!今観ると、若造のようにすら見えますね。私、アル・パチーノのファンですが、古い作品はあまり観ていないのです。今回、丁度機会があったので、今作を観る事ができました。この作品の前、パチーノは4年間ほど映画界から遠のいていたのですね。これがスクリーン復帰作という事になります。この映画では、仕事にというか人生そのものに草臥れてしまった刑事役を演じていますが、今見ると草臥れるにはまだまだ若いと感じますね。殺人犯かもしれない魅力的な女性には、エレン・バーキンが当たっています。綺麗なのですが、髪型などに時代の流れは感じますね。サスペンスとしては、特に力を入れていない脚本だと感じました。それよりも危険を感じつつも女性の虜になってゆく男の恋愛物と捉えた方が良いでしょう。捜査の相棒役を演じるジョン・グッドマンが、惚けた感じでいい味を出していますね。この人はこういうユーモアのある脇役には欠かせない人です。映画は主役級の役者だけでは成り立たない事を改めて思い起こさせてくれます。脇役と言えば、清掃会社の社員役のマイケル・ルーカーが、出てきた途端に何処かで見掛けた顔だな、と思いました。筋には関係の無いチョイ役なのか、それとも、そこそこ重要な人物なのか。何しろ古い作品なので、その当時の俳優の格付けが判りませんから、予想が付きにくかったです。結構老けてからのアル・パチーノしか知らないので、彼の演じる濡れ場はちょっと気恥ずかしかったですね。小男なのは変わっていませんから、女性と絡むと絵にならないというか(笑)。ユーモアの面では及第点だと思うので、サスペンスの部分にもう少し捻りがあると良かったです。ラストも唐突過ぎて、スリルに欠けていたと思うので。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 29, 2006

映画館で観た時はちゃんと感想を書いていなかったので、もう一度取り上げます。2002年の年末公開だったのですね。もうそんなに前の映画なのか。時間が経つのって早いな~。 キャメロン・ディアスとキャメロン・クロウがカメオで出演とあるけど、何処に出てるの~?"MINORITY REPORT" 監督・・・スティーヴン・スピルバーグ原作・・・フィリップ・K・ディック出演・・・トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、マックス・フォン・シドー、ロイス・スミス、ピーター・ストーメア、ティム・ブレイク・ネルソン、スティーヴ・ハリス、キャスリン・モリス、マイク・バインダー、他。・物語序盤・西暦2054年、ワシントンDC。政府は度重なる凶悪犯罪を防ぐ策として、ある画期的な方法を採用し、大きな成果をあげていた。それは、“プリコグ”と呼ばれる3人の予知能力者によって未来に起こる殺人事件を事前に察知し、事件が実際に起きる前に犯人となる人物を捕まえてしまうというもの。ジョン・アンダートンはその犯罪予防局のチーフ。かつて一人息子を何者かに攫われ、失った過去を持ち、それが原因で妻とも離婚、今でも心の傷は癒えていなかった。ある日ジョンは、プリコグの一人アガサと接触し、過去の殺人事件の映像を見せられる。ジョンがその事件について調査を始めた矢先、プリコグは彼が36時間以内に見ず知らずの他人を殺害すると予知する。一転して追われる立場になったジョンは、自らの容疑を晴らそうと奔走するのだが…。 映画館で観た時も楽しめましたが、今回も最後までドキドキ・ワクワクして面白かったです。ストーリーはすっかり忘却していたので、初見のように楽しめました。よく出来た娯楽映画ですよね。確かにこの手の映画は、巨大スクリーンで観ないと真価は発揮できないと思いますが、映像以外にも脚本がこなれているので、テレビサイズでも充分楽しめます。近未来の街並みの中でのアクションなどは、テレビ画面で観ると、流石にちょっと寂しいですけどね。アクションシーンで好きなのは、垂直の道路に車が並んで走行する所です。縦に走る車の上を、ぴょんぴょんと主人公が飛び移る。絶対に落ちるって(笑)、と思いつつ、一緒になってハラハラしました。序盤から登場する、タッチパネルの進化形のような、空中に浮かぶ画面も好き。あれを操作するトム・クルーズが、まるで指揮者のように振舞うのが気取っていて可笑しいです。将来どんな技術が出来るか不明ですが、ずっと未来の人がこの映画を観たら、きっと笑うでしょうね。マイノリティー・リポート=少数意見がキーワードになる映画です。未来の殺人事件を予知できる超能力者達の見る映像の中に、他の二人とは異なった映像を見ている女性がいる。果たして、ジョンの殺人事件の予知は誤りなのか?どういう経緯で、彼は事件現場に行き、見ず知らずの男を殺すような状況に陥ってゆくのか?タイムリミットぎりぎりまで予想が付かないので、緊迫感がありますね。緊迫感という点では、ずっと主人公が追跡されているので、ジェットコースター的な快感があります。そして幾重にも重なるどんでん返し。誰が本当の味方なのか?逼迫した状況下で、誰も信じられない追い詰められた主人公の不安感がひしひしと伝わってきます。少し悪役っぽい査察官の役柄で、コリン・ファレルが出ている所が豪華ですね。今ならこのキャストは無理でしょう。トム・クルーズとコリン・ファレルの殴り合いのシーンも、そう考えると貴重です。ラマー・バージェス局長役のマックス・フォン・シドーは、一見親切そうだけれど、何か裏があるかもしれないという空気を醸し出しています。ジョン・アンダートン 、ダニー・ウィットワー、ラマー・バージェスの、三つ巴の関係が、この映画の魅力です。3人のプリコグだけで、ワシントン中の殺人事件を予知するのは、容量的に無理があるんじゃないか。しかもそのシステムを全米に広げるというのは、計画自体に無理があるのでは?プリコグの予知能力が曖昧すぎて、事件解決そのものは結構アナログなのが笑える。殺人事件より凶悪・残虐な事件もあるが、そういう事件は放置しても良いのか。真面目に考えると、悩んでしまう点も多々あるのですが、それらを払拭するくらいの勢いを感じる映画ですね。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 27, 2006

"Tokyo Godfathers" 監督、脚本・・・今敏 出演(声)・・・江守徹、梅垣義明、岡本綾、飯塚昭三、加藤精三、石丸博也、屋良有作、寺瀬今日子、大塚明夫、小山力也、こおろぎさとみ、柴田理恵、他。 ・物語序盤・東京新宿、クリスマス・イヴの夜。ホームレスのギンちゃんとハナちゃん、家出少女のミユキの3人は、教会の炊き出しで貰った夕食を食べていた。そんな彼等がゴミ捨て場を漁っている時、捨て子の赤ん坊が見付かる。オカマで赤ん坊を持つのが夢だったというハナちゃんは、残り二人が警察に届けようというのも聞かず、すっかり母親気取りに。そして聖なる夜に因んで、赤ん坊を清子と名付けた。3人は少ない手掛かりから、赤ん坊の実の親を探して周る事になるが…。 今監督の作品は、「PERFECT BLUE」「千年女優」の両方を観ています。どちらもあまり好きな作品ではありませんでした。これが第三作目という事で、とりあえず鑑賞してみました。巷の評判もそこそこ良かったので、結構期待して観たのですが、悪くないにせよ、個人的にはストライク・ゾーンの作品ではなかったですね。あまり今監督とは相性が良くないようです。(^_^;)でも三作の中では、これが一番素直に楽しめましたけど。"ゴッドファーザーズ"というタイトル通り、赤ん坊を拾ったホームレス達が、捨て子の名付け親になります。この三人のキャラクターが、色々訳ありで結構楽しいです。リーダー格のおっちゃんギンは、元競輪選手で昔難病の娘を亡くして、その後流転の日々を送ったという話。しかし飽く迄、彼の語る昔話なので、信憑性は全くありません。ハナちゃんはオカマのホームレス。一度で良いから、赤ん坊を持ちたかったという夢が叶って、一人で大はしゃぎ。そしてミユキはホームレスというには、不釣合いのまだ十代と思しき少女。何故、放浪しているのか、何やら深刻な事情がありそう…。三人がクリスマス・イヴの夜に、捨て子の赤ん坊を拾った事から始まる一連の騒動を描いたストーリーですが、流れは特に悪くなかったと思います。次から次へと様々な事態が起ってきて、終着点は何処に?と思わせる軽快な脚本が楽しい。ホームレス達が主人公なのですが、貧しさからくる重苦しさは一切感じません。行き当たりばったりでも、成る様になってしまうロードムービーですね。イヴの夜に起った、ささやかな奇跡を描いた大人のファンタジーです。わりと万人に受け入れられ易い作りになっていますし、絵柄も癖が無くて観易いでしょう。アニメと言えば、ジブリしか観ない・興味ないという皆様も、たまには趣向を変えて如何ですか?世の中色んなアニメがありますよ~。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 23, 2006

1/28(土)より全国ロードショーです。監督・・・須賀大観 原作・・・高橋しん 出演・・・前田亜季、窪塚俊介、木村了、貫地谷しほり、川久保拓司、二階堂智、津田寛治、渋川清彦、酒井美紀、伊武雅刀、他。 ・物語序盤・シュウジとちせは、北海道は小樽の高校に通う普通の高校生。ちせの告白で始まった二人の交際は、まだ始まったばかりで、なんとなくぎこちない関係である。ある日、シュウジが親友であるアツシとアケミの3人で札幌へ遊びに出掛けた時、突然上空に無数の戦闘機が現れ、街を空爆し始めた。事態を把握できぬまま逃げ惑う人々。シュウジも危機に陥ったが、その時、背中から鋼鉄の翼を生やしたちせが彼を救う。翌日、マスコミは札幌での出来事を一切報じていなかったが、日本が大変な状況になっているのではないかと、シュウジ達は戦慄を覚えていた。自衛隊によって、国防の要として、"最終兵器"と変えられてしまったちせに、シュウジは戸惑いを隠せない。 原作は高橋しん氏の人気コミックです。全7巻で350万部以上のセールスというヒット作。青年誌に疎い私は未読ですが、タイトルと大まかな内容くらいは知っていました。(個人的には、高橋氏の絵は萌え系でウザいと思ってます。ゴメンね。)その"サイカノ"が実写化されると聞いて、かなり不安でした。多分、多くのファンの方が、期待より不安を感じていると思います。そして全く期待せずに試写開始…。ええっと、今年が始まって、まだ一ヶ月が経過していない段階ですが、既に私は今年のワースト映画を観てしまったような気がします。終わった時に最初に出た言葉は、「よくもこんな映画作ったな…。」でしたから。誰がこれを実写映画として撮ろうと思いついたのか?誰がこんなくだらない脚本を書いたのか?そしてこのレベルの仕上がりで全国ロードショーしようという神経の図太さに驚かされます。そもそもこの物語は、アニメが限度だと思うんですよね。あまりに現実味が無さ過ぎますから。高校生の恋愛模様とSF的な要素を組み合わせた作品で、コミックでは支持が高かったかもしれませんが、現実がそのまま見えてしまう実写では、荒唐無稽な作風がもろに浮き立ってしまいます。勿論、脚本も悪いと思います。ちせとシュウジの恋愛を延々とかき続けているのですが、ただだらだらとしているだけで、全くメリハリがありません。観ているとイライラしてしまい、二人の運命に同情する所か、さっさと死んで終わってしまえと感じてしまいました。(-_-;)無駄に長くて、不要なシーンが多いので、サクサクと物語を進めてほしかったですね。戦争シーンも好い加減さが目に付きました。空襲で街が壊れているのに、死体の一つも転がっていない。まるで世界には、登場人物達以外には誰も居ないかのような描写で、違和感が募りました。そもそも何処の国が攻めてきているのか、何も説明が無いのは、リアリティーの面から見て、どうなんでしょ…。これは二人の恋愛がメインのストーリーだから、後の事は無意味な背景ですという事なんでしょうねぇ。しかしなぁ…。輪を掛けるように悪いのがキャスティング。主役二人が不味いです。前田亜季のぼぉーっとした顔立ちは、まだちせらしく感じられたのですが、演技はまだまだアイドル女優の域を出ていません。そして最大のネックは窪塚俊介。何故、この人をメインに据えますかねぇ…。演技以前に、顔が濃すぎて鬱陶しいです。髪型も重たくて、カットしたくなるし…。この人の顔を延々と観続けているのは苦痛以外の何者でもないです。窪塚洋介の弟というネームバリューだけで、主役級の役に付かせるのはナンセンスですね。アツシ役の木村了の方が、知名度は低くとも、ずっとすっきりした顔立ちの好青年です。俳優は名前で選んではいけません。ストーリーはくだらないし、テンポは間延びしていて悪いし、役者の演技は学芸会並。ついでにCGも地味で大した事ないしで、褒める所が見付からない映画でした。ある程度、予想はしていて、覚悟はしていましたが、本当につまらなかったです。 これでも"サイカノ"ファンは喜んでくれるのでしょうか?↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 20, 2006

"FUN WITH DICK AND JANE" 監督・・・ディーン・パリソット出演・・・ジム・キャリー、ティア・レオーニ、アレック・ボールドウィン、リチャード・ジェンキンス、アンジー・ハーモン、ジョン・マイケル・ヒギンズ、ジェフ・ガーリン、他。 ・物語序盤・ ディック・ハーパーはIT開発企業グローバダイン社に勤務する、優秀な社員である。愛する妻ジェーンと息子ビルと共に、裕福で幸せな家庭を築いていた。そしてついに広報部長への昇進も決まり、それに合わせてジェーンは退職し、全ては順風満帆に進む筈だった。しかしディックの部長としての初仕事は、テレビ会見で会社の倒産を知らされるという悲惨なものだった。ディックを含め、社員は突然、全員失業で大パニック。その一方、CEOのジャック・マカリスターは自社株を売り払い、自分一人だけ悠然としている。再就職の口も見付からず、家財も全て売り払ってしまったハーパー夫妻。思い余ったディックは強盗をしようと考えるが…。 1977年に製作された「おかしな泥棒ディック&ジェーン」のリメイク作品です。リメイクする程、面白い映画だったのでしょうか?未見なので比較の対象になりませんが…。この映画についてだけ言えば、これと言って、何かコメントしたい点が無い映画でしたね。(^_^;)タイトルを見る限り、ディックとジェーン夫妻が、悪者を痛烈に懲らしめる映画なのかな?と予想していたのですが。悪者の社長に復讐するのは、本当に最後の最後で、そこまでの過程が非常に長いです。結果的に、何がしたかったのか、よく判らない映画になってしまったと思います。夫の失業と、間の悪い妻の退職が重なって、リッチな暮らしから一転して、赤貧状態に追い遣られてゆくディックとジェーンの様を見て楽しむ映画なのでしょうね。最初は家計を切り詰めたり、家財を売り払ったりと、真っ当な方法で困難を乗り切ろうとするのですが、徐々に転落の度合いが激しくなってゆきます。仕方なく強盗の真似事をするのですが、元が善人で常識人のディックが、突然悪党になれる筈もなく…。あちこちから芝生を盗んできて、自分の庭に植えつけるシーンが楽しかったですね。もうここまできたらヤケという感じで。ジェーンの化粧品テストのアルバイトも笑えました。ラストの復讐は結局どういうカラクリだったんですかね?どうも頭の巡りが悪い私は、彼等のした行為が完全に理解できませんでした。ともかくサインを盗んで、書類を偽造したんですよね…?あ、ネタバレしてしまいました。すみません。ともかく、軽いコメディとしては、そこそこ楽しめる映画ではありました。個々のネタは笑えたので。でも"復讐は最高!"という副題は、イマイチ合っていないような気が…。それにしてもアレック・ボールドウィン、昔はカッコ良かったのに、今ではぶよっと太ってしまって、見る影もありませんね。(^^ゞもう少しシェイプして、クールな役を貰って下さい。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 19, 2006

1/28(土)より全国ロードショーです。"千里走単騎""RIDING ALONE FOR THOUSANDS OF MILES" 監督・・・チャン・イーモウ、降旗康男(日本パート) 出演・・・高倉健、寺島しのぶ、リー・ジャーミン、チュー・リン、ジャン・ウェン、ヤン・ジェンボー、他。 出演(声)・・・中井貴一。 ・物語序盤・漁村で一人静かに暮らす初老の男・高田剛一。彼には民俗学を研究する健一という一人息子が居たが、長年不和で音信不通の状態だった。そんなある日、健一の妻理恵から、健一が病気で入院しているとの知らせが入る。見舞いを和解の切っ掛けにと願う理恵だったが、健一は遠路遥々やって来た父親との面会を拒絶した。その後、健一が末期癌に侵されている事を知った剛一は、息子が取り組んでいた中国の仮面舞踏の取材を完成させる事を決意する。単身、中国へ渡った剛一は、健一が一年前に取材していた舞踊家の李加民を訪ねるが、なんと彼は刑務所に服役中であった。どうしても加民の"単騎、千里を走る"を撮影したい剛一は、通訳を説得して刑務所へ向かうが…。 なんだか連続して、新進の子役が目立つ映画を観てます。(「レジェンド・オブ・ゾロ」「オリバー・ツイスト」「単騎、千里を走る。」)人種は様々ですが、どの子も愛らしくて芸達者で、甲乙付け難いです。皆、将来が楽しみですね。最近は「HERO」「LOVERS」など娯楽大作に傾倒していた張芸謀監督ですが、久々に昔ながらの作風が戻ってきました。「あの子を探して」や「初恋の来た道」あたりの雰囲気です。中国のまったりした時間を感じる事ができる作品ですね。主役は高倉健さん。張芸謀監督が昔、彼の出演作を観て以来、いつか一緒に仕事をしたいと希望していたようで、今回念願が叶ったという訳です。高倉健さんは中国語がさっぱり判らない日本人役なので、台詞は全て日本語です。最近は海外に進出して、慣れない外国語で演技している日本人俳優が多い中で、悠々と日本語で演じている高倉さんは、マイペースな人だなぁと思いました。(^^ゞそういう役柄で演じさせてもらえるのも、高倉さんだからこそなのでしょうね。映画としては、エピソード的に何か凄い事が起る類の話ではありません。ただ、それぞれの人の思惑が微妙にずれていて、それが運命の皮肉を感じさせる脚本でした。わくわくするような映画でも、泣けるような映画でもないのですが、素朴な人々の温もりは感じられました。長年不和だった息子の為に、彼がかつて撮影を約束していた仮面劇を、単身中国へ渡って撮りに行こうとする父親。しかし当の役者は刑務所の中で、外国人の父親は彼に会うのにも一苦労。漸く会えたと思ったら、今度は息子に会いたいと泣き崩れる。次から次へと困った事態が起ってきて、それでも父親は一生懸命に問題を解決してゆく。仮面劇を撮るという当初の目的とは、かなり方向的にずれてしまったけれど、親子を対面させるという事も、彼にとってはとても大切な事と思えるようになっていたから。ヤンヤン役のヤン・ジェンボーが愛くるしくて良いですね。いかにも中国の田舎の男の子という感じで。他のキャストも、敢えて素人の人々を選んだという事で、演技そのものは下手なのかもしれませんが、素朴な民衆の醸し出す空気は上手く出ていたと思います。役名も全て役者さんの本名のままなのが面白いですね。また、日本での撮影には、日本人監督を起用しているので、こちらも無難に撮れていました。ただ声だけの出演の中井貴一さんが、病人のわりには元気溌剌な声で喋っていたので、そこはもう少し神妙な口調で演じてほしかったです。ちなみに「単騎、千里を走る」は三国志の中の有名なエピソードです。敵方の大将である曹操に囚われた関羽が、主君である劉備の元に帰るというお話。三国志も随分昔に読んだきりなので、細かい所はすっかり忘れています。ゆったりと流れる時間の中に、時折ユーモアが混じっていて、中国の田舎の長閑さと人々の優しさが感じられる1本でした。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 18, 2006

1/28(土)より全国ロードショーです。"OLIVER TWIST" 監督・・・ロマン・ポランスキー原作・・・チャールズ・ディケンズ 出演・・・バーニー・クラーク、ベン・キングズレー、ハリー・イーデン、ジェイミー・フォアマン、エドワード・ハードウィック、リーアン・ロウ、マーク・ストロング、他。 ・物語序盤・19世紀の英国。救貧院に連れて来られた、孤児のオリバー・ツイストは、素直で気の優しい少年。救貧院での生活水準は低く、収容されている子供達はいつも空腹に耐えていた。ある日、籤引きで代表になり、食事のお代りを要求したオリバーは、問題児として葬儀屋へと奉公に出される。ここでも虐待を受けたオリバーは、葬儀屋から逃げ出し、徒歩で遠いロンドンを目指した。なんとかロンドンに辿り着いたオリバーは、そこでスリの少年ドジャーに拾われ、元締めのフェイギンの家に連れてこられる。フェイギンはオリバーをスリの一味に加えようとするが…。 不覚にも途中からうとうとして、何度か意識が飛んでしまいました…。(>_
Jan 17, 2006

1/21(土)より全国ロードショーです。"THE LEGEND OF ZORRO" 監督・・・マーティン・キャンベル出演・・・アントニオ・バンデラス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ルーファス・シーウェル、ニック・チンランド、アドリアン・アロンソ、ペドロ・アルメンダリス・Jr、ジュリオ・オスカー・メチョソ、シュラー・ヘンズリー、マイケル・エマーソン、他。 ・物語序盤・19世紀半ば、カルフォルニアでは、アメリカ合衆国31番目の州になる為の住民投票が行われていた。しかし投票を妨害しようとする一味が現れ、大切な投票箱を奪おうとする。そこへ、黒いマスクで素顔を隠した正義のヒーロー・ゾロが登場し、無事悪党を蹴散らして、投票を成功に導く。ゾロの正体は、アレハンドロ・デ・ラ・ベガという裕福な紳士だった。家で待つ妻エレナは、これでゾロの役目も終わって、自分達も自由になれると喜ぶが、アレハンドロはゾロは今後も必要だと言い張る。一人息子のホアキンを顧みない夫に、エレナは腹を立て、二人は決別してしまうのだった。それから暫くたったある日、エレナは街角で怪しい二人組みに襲われる。彼等は何か秘密の計画をエレナに頼みたい様子だった。 「マスク・オブ・ゾロ」の7年ぶりの続編です。前作を観たのが随分前なので、すっかり中身を忘れていますが、前作は知らなくても問題はありません。共演も前作と引き続き、キャサリン・ゼタ=ジョーンズで、監督も同じマーティン・キャンベルなので、安心して観ていられる作品でしたね。ゾロと言えば、覆面のヒーローの元祖とも言うべき存在です。最近のアメコミ・ヒーローの源流とも言われています。しかし彼等が超人的な技を持っているスーパーマンなら、こちらは飽く迄人間の能力の範疇で戦うヒーロー。それでもCGで飾り立てられた映画に見劣りしない活躍ぶりです。序盤からアクロバティックな動きを見せてくれて、観客を画面に引き込みます。工事現場の木枠の上を、身軽に飛び回る姿には驚嘆しました。スタントマンて凄い…と、思わず見蕩れてしまいました。今回、初登場となるのが、ゾロの息子ホアキンです。オーディションを勝ち抜いた少年アドリアン・アロンソは、英語が出来なかったという事ですが、演技面ではやんちゃで可愛らしい少年でした。ゾロである事を隠し、普段は戦いとは無縁の生活をしている父親に失望し、ヒーロー・ゾロに憧れる無邪気な少年です。子供ながら活躍の場は多く、かなり目立っていました。ストーリー的には、ヒーローが悪と戦う勧善懲悪モノですが、そこに家庭の問題も絡めて、面白く仕上げてありました。今回は、妻エレナはある事情から夫とは別行動を取って、悪と戦います。この夫婦の仲違いも楽しいエッセンスとなっていました。悪役はルーファス・シーウェル演ずるアルマン伯爵。アメリカを敵視する秘密結社の頭目ですが、貴族らしい冷たい風貌がなかなか魅力的でした。ちょっと渡辺謙に似ていると思ったのは私だけでしょうか?(^^ゞ娯楽映画としては、押えるべきツボは全て押えた、模範的な作品ではないでしょうか。どんな客層が観ても、適当に楽しめる1本だと思います。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 16, 2006

"SWIMMING POOL" 監督・・・フランソワ・オゾン 出演・・・シャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ、チャールズ・ダンス、ジャン=マリー・ラムール、マルク・ファヨール、ミレイユ・モセ、他。・物語序盤・サラ・モートンは著名なミステリー作家。 だが何か満たされないものを感じ、出版社社長のジョンに苛立ちをぶつける。ジョンはサラに、フランスにある彼の別荘で、気分転換する事を勧めた。 早速フランスにやって来たサラは、爽やかな気候と静けさに満足し、執筆活動を始める。しかしそんな矢先、突然見知らぬ娘が別荘に押し入ってきた。彼女ジュリーはジョンの娘だった。騒がしく素行の悪いジュリーの出現で、サラの機嫌は一変して悪くなる。ジュリーの行動に神経を逆撫でされ、仕事も思うように捗らず、苛立つサラだったが、その内にジュリーの振る舞いに興味を抱き始め、彼女をモデルにした小説を書き始めるのだった。 一風変わったサスペンスだという評判を聞いて、どんな映画か観てみたかった作品です。久々に解釈に困る映画と遭遇しましたね。殺人事件が起るサスペンス映画という触れ込みでしたが、ストーリー展開はゆるゆるで、途中まで全く何も起こりません。ただフランスの別荘にやって来た女流作家が、同じ家に飛び込んで来た訪問者にイライラしつつも、彼女を観察するというものです。食べたものは散らかしっぱなし、プールでは素っ裸で泳ぐ、毎晩違う男を家に連れ込んでのセックス三昧。こんな奔放で無遠慮な娘ジュリーのお蔭で、当然サラは神経が落ち着かず、仕事も進みません。ジュリーの方も、サラを堅物のオバサンとあからさまに嫌う様子を見せ、広い別荘は女二人の冷たい対立で、居心地の悪い微妙な空気に…。観客は南仏の美しい風景や透き通った空気を感じつつ、いつになったら何か進展があるのだろうと待ち続けます。少しずつこれ見よがしなサインがあちこちに現れますが、物語はなかなか進みません。殺人事件が起るのは、本当に終盤近くです。ラストの解釈は難しいですね。結局、どういうお話だったのか、解釈は人それぞれという感じでしょう。ジュリーは何者だったのか?そも彼女は本当に存在したのか?全てはサラの妄想なのか、はたまた現実だったのか?しかしジュリーが居ないと断言するには、彼女の母親についてのマルセルの娘の怯えたような言動が気に掛かりますし。謎めいた不思議な映画でした。リュディヴィーヌ・サニエは出番の殆ど、素っ裸だった印象ですね。とても大胆な演技でした。しかしシャーロット・ランプリングも負けじと、ヘアーまで丸見えの全裸を披露していました。これには少し驚きましたけど。決して裸を見る映画ではないのですが、二人の裸が妙に印象的でした。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 15, 2006

"BAD SANTA" 監督・・・テリー・ツワイゴフ 出演・・・ビリー・ボブ・ソーントン、トニー・コックス、ローレン・グレアム、バーニー・マック、ジョン・リッター、ブレット・ケリー、ローレン・トム、アジェイ・ナイデュ、クロリス・リーチマン、他。 ・物語序盤・クリスマス・シーズン、冴えない飲んだくれの中年男ウィリーは、最低だった自分の人生を思いながら、今日も酒場に入り浸っていた。ウィリーは相棒のマーカスと組んで、ここ何年か、サンタクロースの衣装を身に纏い、デパートで子供達相手の仕事をしていた。しかし二人の正体は、金庫破りの泥棒。クリスマスイヴの夜に、売り上げの詰まったデパートの金庫から金を盗んでは、別の街に姿を消すのが彼等の手口だった。今年も二人はとあるデパートに狙いを定め、いつもの要領で昼間はサンタの仕事をこなしていた。そんなウィリーの前に、少し頭の鈍い太った少年が現れる。ひょんな経緯から、その少年と親しくなったウィリーは、成り行きで彼の家に居候する事になるが…。 クリスマスもとっくに終わり、正月もすっかり過去のものとなった今、サンタ物を鑑賞しました。予備知識ゼロで、とにかくバッドなサンタクロースの映画なのだという程度での鑑賞です。街はクリスマスシーズンで、人々は華やいだ気分で楽しんでいる。その対称の位置にいるのが、ビリー・ボブ・ソーントン演じるウィリー。映画はまず、彼のダメダメな人生を振り返る独白で始まります。サンタクロースの衣装を着ながら、酒場で飲んだくれているオヤジ。彼の人生はずっと最低だった。死ぬほど老いてはいないが、人生やり直すには年を取りすぎている。人生ってのは皮肉なものだと。序盤から、ビリー・ボブ・ソーントンがあまりにもハマり過ぎていて、見ているこちらまで、痛々しい気分になってきます。(^^ゞこういう役って、彼にピッタリですよね。ウィリーは小人症の相棒マーカスと組んで、デパートの商品や売り上げを盗む泥棒が本職。大金を手に入れて、その都度引退して店でも経営しようと考えるが、結局は飲んだくれて金を使い果たし、一年が過ぎるという悪循環。そんな彼の前に現れたのが、これまた何処から見ても全然イケてないデブでのろまの子供。近所のいじめっ子達にいつも一方的にいじめられ、惨めな人生を送っている。そんな彼がウィリーをサンタと信じ、何かと彼に付き纏う。最初は鬱陶しいと邪険にしていたウィリーだが、少しずつ少年に情が湧いてくる。派手にハートウォーミングな演出をしている映画ではないのですが、観終わると結構癒されるというか。バッドサンタなだけに、言葉遣いは汚くて、素行も悪いオヤジなのですが。じわじわっと、温かい気持ちになってくるような、そんな映画です。ラストは一瞬、そんな~と思うのですが、ご心配なく。小品ですが、無難なレベルで仕上がった作品だと思いました。欲を言えば、もう少しキレた悪っぷりが見たかったですけどね。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 14, 2006

"ZATHURA" 監督・・・ジョン・ファヴロー原作・・・クリス・ヴァン・オールズバーグ『ザスーラ』(ほるぷ出版刊) 出演・・・ジョシュ・ハッチャーソン、ジョナ・ボボ、ダックス・シェパード、クリステン・スチュワート、ティム・ロビンス、ジョン・アレクサンダー、他。 出演(声)・・・フランク・オズ Frank Oz ロボット ・物語序盤・ウォルターとダニーは喧嘩の絶えない兄弟。離婚した両親の家を行き来する生活をしているが、今は古めかしい父親の家に滞在している。兄弟は父親と遊びたがったが、父親は仕事で忙しく、彼等を置いて会議へと出掛けてしまった。家はまだ幼い兄弟と、2階の自室で眠っている姉のリサの3人きり。兄弟はまたもや喧嘩を始め、ウォルターはダニーを追い掛け回した。地下室へ荷物を降ろす小さなエレベーターに隠れたダニーを見付けたウォルターは、意地悪して弟を地下室へ降ろしてしまう。ダニーはそこで、"ザスーラ"というタイトルの古ぼけたボードゲームを見付けた。兄にも相手にされないダニーは、一人でそのゲームを始める。すると突然、流星群が彼等の家に降り始め、家は宇宙空間を漂っていた。訳の判らない事態に、唖然とする兄弟の運命は…? いつも行く映画館では、去年年内に、早々と上映をやめてしまいました。代りに始まったのが「チキン・リトル」。何も2館も占領して「チキン・リトル」を上映しなくても…。1館は「ザスーラ」に譲れよな。(「チキン・リトル」は子供向けすぎるので、どうしても厭だったんです。)余程「ザスーラ」は客入りが悪かったのでしょうね。という事で、遠出して、終了当日に滑り込みで観て来ました。でも悲しい事に、吹き替え版のみの上映で…。映画館で吹き替えの映画を観ると、何だかスカみたいで損した気分ですね。フランク・オズの声が聞きたかった…。(-_-;) 「ジュマンジ」の原作者クリス・ヴァン・オールズバーグが、続編として書き上げた同名原作を映画化した作品です。今回は舞台が宇宙になって、ヴァージョン・アップしました。まあ、そこそこ普通の出来栄えでしょうか。悪くもなし、かと言って、記憶に鮮明に残る映画でもなしといった感じで。もしも「ジュマンジ」を未見ならば、もう少し評価が高かったかもしれませんが、如何せん二番煎じの物足りなさは否めません。ストーリーも前作の親子関係の方が切なくて良かったです。でもこれだけ取り上げて観れば、特に悪い映画ではないと思います。テンポも良いし、ストーリー運びも、次々に色んなハプニングが襲ってきて楽しいです。映像技術も発達したので、それらのハプニングもそれぞれ臨場感がありました。宇宙空間も宇宙船も宇宙人も宇宙を漂う家も、どれも画的に綺麗。軽い娯楽として観るには、丁度いいサイズの纏まり方でした。キャラクターで一番好きだったのは、お姉ちゃんですね。ゲームの為に、外は大事になっているのに、全然気付かずに眠り続ける人。更にゲームの指示に従って、五回分コールドスリープ状態に。やっと目を覚ましても、外を見て、宇宙を夜と勘違いし、デートに遅れると慌てる。そのわりに結構、順応力はあって、気付いてからは状況を早く受け入れていましたけどね。宇宙飛行士に惚れたりして、とにかく軽い性格が楽しい。その正体は実は…、だったんですけど(笑)。ウォルターとダニー兄弟が、あまりにも似ていないのが妙に気になりましたね。そもそも他人なのだから仕方ないのですが、あれで兄弟と言われても、不自然なんですよ。もう少し顔貌の似た子供を選べなかったんでしょうか。その他は、映画の最初と最後しか出てこないティム・ロビンスが気になりました。この人の顔って、怖くないですか?私は何かを企んでいるような悪人面だと思うのですが。(^^ゞこの人が優しいパパ役で出ているのって、ちょっと似合っていないなぁと。つーか、出演作は選ぼうよ、ティム…って感じ。「ジュマンジ」を未見の人なら、新鮮な気持ちで楽しめる作品だと思います。観た人は、うーん、レンタルなら元は取れるのではないかと。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 13, 2006

"MEMOIRS OF A GEISHA"監督・・・ロブ・マーシャル原作・・・アーサー・ゴールデン『さゆり』(文春文庫刊) 出演・・・チャン・ツィイー、渡辺謙、ミシェル・ヨー、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、大後寿々花、ケネス・ツァン、コン・リー、他。 ・物語序盤・貧しい漁村に家族と暮らす9歳の少女千代は、貧困の為に、姉と共に人買いに売られてゆく。姉と離れ離れにされ、花街の置屋に引き取られた千代。彼女は動揺しながらも、自分と同じ境遇の少女カボと共に、芸者となるべく修行の日々を送るようになる。置屋を仕切るのはお母さんと呼ばれる冷酷な女性。そして売れっ子芸者の初桃も、千代に冷たい態度を取る。その後初桃の企みで、ライバル芸者豆葉の着物を台無しにしてしまった千代は、下女の身分にされ、奴隷のように扱き使われる事に。絶望の日々を送っていた千代の前に、ある日会長と呼ばれる親切な紳士が現れ、優しい言葉を掛けてくれる。千代はいつか立派な芸者になって、会長に再会したいと一縷の希望を抱くようになった。 去年の年末に観るつもりが、ずるずると延期して、今に至ってしまいました。行動力・気力、共にすっかり減退してます。(-_-;)この原作本がヒットしている頃、丁度アメリカに居たんですよね。何処の本屋に行っても、"MEMOIRS OF A GEISHA"の本が並んでいました。その頃は中身も知りませんでしたから、変な日本紹介本なのかなぁと思って通り過ぎていましたが(笑)。著者のアーサー・ゴールデン氏は、長年芸者の世界を研究して、この小説を執筆したようですね。確かに日本人が観ると、変な所も多いのですが、ネイティヴでも判り辛い世界をよく頑張って書いたものです。映画の方も、見応えはたっぷりありました。上映時間も長いですしね。貧しい漁村の家屋の中での遣り取りから、物語は始まります。姉妹が貧困の為に売られてゆくのですが、彼等の家が藁葺き屋根の結構立派な一軒家なんですよね。出だしから、何か違う…と思っていたら、続けて、絶対に日本とは思えない森の中を、幼い姉妹を乗せた馬車がドナドナなイメージで走り過ぎる。とにかく、始まった途端に、「ここは何処?今はいつ?」という気分になります。時代設定は後で出てくるお話から、大体昭和初期と推察されますが、「ここは何処?」という気分は、映画が終わるまで抜けません。場所はちょっぴり日本みたいだけれど、何処か別のアジアチックなパラレルワールドです。(この映画の場合、そう割り切って考えた方が良いです。)花街も芸者さん達も、なんだかちょっぴり変です。いや、明らかに変な所も多々ありました。時折役者の口からでる日本語も変です。でも不思議とツッコミ入れたくなる気分にはあまりなりませんでしたね。私達の知らない異空間の別世界での出来事を描いた、ファンタジーのような感覚になるからでしょう。チャン・ツィイーがさゆり役を演じたのも、その点で正解だったと思います。もし日本人女優が演じていたら、逆に変な日本が強調されて、違和感が募ったと思うので。アジアの俳優を集めて、アジアンテイストを混ぜ合わせて、アメリカ人が空想の世界を作りました~と感じられるのは、ヒロインがチャン・ツィイーだったお蔭だと思いますね。しかしアメリカ人は、この映画を観て楽しいのでしょうか?またまた"ゲイシャ"を誤解したアメリカ人を量産してしまった事だけは間違いないでしょうけど…。(^_^;)しかし、花柳界って日本人でも一般的には謎のベールに包まれていますよね。正しい知識が無いので、多分これは間違っているぞと日本人的アンテナが察知するのですが、だったら真実はどうなのか?と自問すると説明できない部分が沢山あって、改めて己の無知を思い知りました。そもそも"芸者"という呼称からして、広義すぎますし、アメリカンな呼び方で、どう捉えていいのか悩みます。さゆりは、舞妓さん芸妓さんに当たるのでしょうね。でも同時に太夫や花魁のような雰囲気もありましたし。一般人には縁が無さ過ぎて、何がどう変なのか、的確に指摘できません。おカボという名前は日本人ではないだろうと思っていたら、パンプキンさんなのですね。彼女だけ芸者になっても、源氏名が貰えないのは何故なのでしょう…。さゆりの少女時代千代役の少女は日本人でしたね。英語がネイティヴの発音ではなかったので気付きましたが、このキャスティングは意外でした。大後寿々花ちゃんという子ですが、この子は可憐で可愛らしくてお気に入り。余談ですが、私が一番笑った所は、"ゲイシャ・スクール"でした。あれは流石に無いだろ…。日本人が異国を描いたファンタジック・ラヴ・ストーリーとして観る分には、充分評価できる映画だと思います。ただこれが海外で受賞したりして評価されるとなると別で、かなり複雑な心境になりますね。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 12, 2006

"DE-LOVELY" 監督・・・アーウィン・ウィンクラー楽曲・・・コール・ポーター出演・・・ケヴィン・クライン、アシュレイ・ジャッド、ジョナサン・プライス、ケヴィン・マクナリー、サンドラ・ネルソン、アラン・コーデュナー、ピーター・ポリカープー、キース・アレン、ジェームズ・ウィルビー、他。・物語序盤・1920年代のパリにて。若き作曲家コール・ポーターは、パーティーで離婚したばかりの美しい婦人リンダと運命的な出会いを果たす。ほどなく恋に落ちた二人は交際を始めるが、コールには特殊な性癖があった。彼はゲイだったのである。リンダはその事実を承知の上で、コールの全てを受け入れる。結婚した二人はイタリアのヴェネチアで新婚生活をスタートさせる。作曲家としてなかなか世に出ないコールに、リンダは著名な音楽家を自宅に招いて発奮材料とする。その甲斐あって、コールはついにブロードウェイで成功のチャンスを掴んだ。ミュージカル作曲家として大成功したコールだったが、同性愛の性癖は相変わらずで、時にリンダを苦悩させるのだった。 数々のヒットナンバーを生み出し、ミュージカル界に君臨したコール・ポーターの半生を、彼の楽曲を交えながら綴ったミュージカル映画。ナタリー・コール、エルヴィス・コステロ、シェリル・クロウら大物ミュージシャンがスクリーンに登場し、劇中でポーターのナンバーを披露しています。何度も言及していますが、私、ミュージカル映画は苦手です。(^_^;)これも音楽をメインにしたミュージカル映画。という事で、あまり好きなジャンルの作品ではありませんでした。しかし、普通の台詞まで音楽に乗せて歌う、徹底的なミュージカルではなく、コール・ポーターの名曲を、随所随所に盛り込んである程度の音楽映画だったので、私でも普通に鑑賞できました。映画自体は、非常に品が良くて、美しく纏まっていました。映画そのものを1本のミュージカルの舞台に仕立てた作りになっています。アシュレイ・ジャッドが、気品のある美貌の婦人に撮れていて、とても魅力的でした。ドラマ的には、少し悲しい事も起るのですが、わりと一本道で平坦な印象でしたね。基本的にコールの音楽がメインなので、人間ドラマはさらっと描いています。ミュージカル、特に昔のミュージカルに詳しい人が観たら、また格別の感動があるのでしょうね。有名アーティスト達を起用して、コールの楽曲を歌わせているので、そちらのファンの方も楽しめると思います。個人的には、そういうジャンルに無知だったのが残念でした。"ビギン・ザ・ビギン"など曲名くらいは知っているのですが、聞いてもピンと来なかったというのが実情ですから…汗。大体、コール・ポーターって誰?って感じでしたから…。もう入口からダメダメ~な私。解説付きのサントラが欲しかったです。知識が伴えば、何倍も楽しめる映画だと思うので。それにしても、夫がゲイというのは、妻としてはどうなんでしょうね?この映画では、初めから全てを知った上で、全てを受け入れる関係として描かれていましたが。個人的には、全然OKよ~ん♪という感じですが、普通はやっぱりダメかな?↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 9, 2006

"SYMPATHY FOR MR. VENGEANCE" 監督・・・パク・チャヌク 出演・・・ソン・ガンホ、シン・ハギュン、ペ・ドゥナ、イム・ジウン、イ・デヨン、チ・デハン、他。 ・物語序盤・先天性の聴覚障害を持つ青年リュウには、腎臓病を患う姉が居た。リュウは姉の為に、自分の腎臓を提供しようとしたが、血液型が合わず不適合に。働いていた工場も解雇されてしまったリュウは、臓器売買の裏世界に飛び込む。しかし密売屋に有り金全てを取られた挙句、自分の腎臓まで盗まれてしまった。そんな時病院ではあっさり姉に合う腎臓が見付かるが、既に手術をする金は無い。リュウの恋人で、革命運動に没頭しているユンミは、金持ちの子供を誘拐して手術代を稼げばいいと持ちかける。リュウとユンミは、リュウを解雇した工場の社長パク・ドンジンの娘を誘拐するが…。 パク・チャヌク監督の“復讐三部作”第一作目です。私が鑑賞した順序は「オールドボーイ」「親切なクムジャさん」そして本作です。「オールドボーイ」を鑑賞した時に圧倒されたので、“復讐三部作”はとても気になるシリーズでした。(シリーズといっても、各作品に関連はありませんが。)この作品も以前から、ずっと観たかったのですが、近所のヘボいレンタルショップに置いていなかったのです。それが先日、偶然にもその店にあった事を発見しました。なんとビデオではなくDVDのみが入荷されていたのです。アジア映画の棚に置いていなかったので、今まで全然気付きませんでした。DVDは全てDVDの棚に並べられてあるんです。判り辛いんだよ、その配列!で、肝心の感想です。ああ、無情~。観終わって、そんな言葉が疲労と共に浮かびました。これは1本観ると、とっても満腹になるボリュームのある映画ですね。ストーリー展開も単純ではなくて、次から次へと、上に積み重なってくる感じでした。"復讐者"というキーワードも重要です。最初は腎臓と金を盗み取られた青年が、悪徳業者に復讐してゆく物語かと思っていたのですが、時間が経つにつれて、そう単純な話ではないという事が判ってきます。一体、誰が誰に復讐する筋書きなのだろう?そういう疑問が頭の中に浮かんできます。怨みや憎しみが連鎖して、復讐しようとしていた人間が、いつしか復讐の対象になってゆく…。低温のマグマが時間差で積み重なってできたような、どろっとした何段もの怨嗟の層のイメージでしょうか。ちょっとした間の悪さが、人々の運命を予想もしない方向へと歪めてしまう皮肉。悪徳業者は悪人としても、リュウやパク社長は元々善人なんですよね。リュウはただ重病の姉を救いたいと願っているだけだし、パク社長は自分の仕事を一生懸命こなして、一人娘を大切に思っている一般市民。そして革命運動かぶれのユンミも、根は悪い娘ではなかった筈。その人達が、お互いの人生に、間違った点から接触してしまった事で、全ての歯車が狂い始めます。後はただ、救いの無い悲劇的結末へと転がり続ける…。非常に血生臭いストーリー展開ですが、韓国映画らしく、何処かしらコミカルです。ダークな世界観とブラックな笑いとのコンビネーションです。この監督特有のカラーもあるのでしょうけど、韓国映画って、残酷な展開でも軽さを求める傾向がありますよね。その笑いがあるから、これだけ痛々しいお話でも、楽しんで観ていられるのでしょうけれど。「オールド・ボーイ」のような衝撃は無いのですが、胃もたれするような満腹感はあります。「オールド・ボーイ」がお気に召した方なら、多分楽しめる作品だと思います。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 8, 2006
私事ですが、もうすぐ近所で唯一のレンタルショップが閉店します。さて、我が家にはDVDプレイヤーが無いので、今迄ビデオばかり借りていたのですよね。でも時代の波もあり、その店も徐々にDVDを入荷するようになりました。しかも悪い事に、DVDのみ入荷の映画がたくさん…。当然の結果として、観たいのに観られない映画がいっぱい溜まってゆきました。しかし店が無くなるのなら、今迄敬遠していたDVDを借りてやるぞと決意。どうやって観るかって?我が愛機"PS2"でです。それなら今迄も借りられただろって感じですが、我が家ではレンタルしたビデオは家族で回し観する決まりでした。そしてDVDが観られるのは私の部屋のみ。という事情で、DVDは敢えて借りなかったのです。でも店仕舞いで、買ってあったプリペイドカードも使いきらねばならないときたら、もうヤケでございますよ。観たいものはDVDでも何でも借りてやる~という次第で。しかしDVDを借りてみて少し気になりました。PS2での再生が問題なのか何なのか不明なのですが、DVDって不安定ですね。何度も映像が止まりかけたりして、突然、再生できませんとメッセージが出て、強制的に停止してしまいました…。げげっ。再生ボタンを押したら、映画の冒頭の画像が…。え?さっき観ていた場所に戻りたいんですけど…。専用のDVDプレイヤーならどうか知りませんが、PS2では観ていた場所からの再生はできないので、結局"チャプター"の最初から再生しました。当たり前だけど、話が飛んでるし…。観られなかった部分は、どうすれば良いんだ?なんか厭だぞ、DVD。やっぱりビデオがアナログだけど便利だ。と思う小生でありました。
Jan 7, 2006

"RADIO" 監督・・・マイク・トーリン出演・・・キューバ・グッディング・Jr、エド・ハリス、アルフレ・ウッダード、デブラ・ウィンガー、S・エパサ・マーカーソン、クリス・マルケイ、サラ・ドリュー、ライリー・スミス、他。 ・物語序盤・1976年、アメリカのサウスカロライナ州アンダーソン。ハロルド・ジョーンズはハナ高校で、フットボールのコーチを務める教諭。以前から高校の周辺を、ショッピング・カートを押して徘徊している黒人青年を多くの人々が目にしていた。彼は近所に住む知的障害児で、誰とも口をきかなかった。ある時、フットボール・チームの数名が、この青年を小屋に閉じ込めて痛め付ける事件が起る。これを切っ掛けにハロルドは、ラジオ好きなこの青年の世話をするようになる。彼は"ラジオ"という渾名で呼ばれ、少しずつチームメイトにも馴染み、心を開いてゆくが…。 実在の人物をモデルにして作られた作品です。これも前から観たかった映画の一つ。でもエド・ハリスが準主役で出演しているとは知りませんでした。ラッキー、と思いつつも、「流石に老けたな~」と寂しい気持ちに。私のハニィ。うーん、ちょっと複雑。大好きな俳優さんですが、どちらかと言うと、渋い脇役に回る事が多いので、観るまで出演している事に気付かない事がわりとあります。映画の内容は、思っていたほど感動系ではなかったですね。優しい気持ちになれる、温かい1本という感じでした。実在の方がモデルなので、話が嘘っぽくならないように配慮されたようです。実際の"ラジオ"さんも最後に登場します。元気にグラウンドを走り回る、名物オジサンのようですね。映画の見所は、ラジオとコーチ・ハロルドとの心の交流、そして親子や友人同士の人間ドラマですが、同時にもう一つ、スポーツのシーンもかなり気を遣って撮影されています。この映画では、フットボールとバスケットの二種類のスポーツが登場しますが、試合のシーンは本物の試合さながらに白熱したものに仕上がっていました。少し舞台裏も見ましたが、スポーツ・シーンを撮影するのに、大勢の応募者から選び抜かれたトップアスリート達を選手役に選んだようです。スポーツを取り上げる映画で、肝心の試合の場面が白けたら、映画全体が台無しになってしまいますものね。飽く迄、ラジオというキャラクターが主役ですが、この背景として、二つのスポーツのシーンは切り離せない大切な要素となっていました。凄く泣けるとか笑えるとか、派手なタイプの映画ではありませんが、観終わった後、心が洗われて、ちょっといい気分になれる佳作だと思います。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 6, 2006

"WICKER PARK" 監督・・・ポール・マクギガン出演・・・ジョシュ・ハートネット、ダイアン・クルーガー、ローズ・バーン、マシュー・リラード、クリストファー・カズンズ、ジェシカ・パレ、ヴラスタ・ヴラナ、他。 ・物語序盤・婚約者レベッカの兄が経営する広告代理店に勤めるマシューは、大事な商談の為に、中国への出張を控えていた。しかし顧客との夕食会で訪れたレストランで、マシューはかつて自分の前から忽然と消えた恋人リサを見掛ける。それからマシューは、出張もすっぽかして、リサの行方を探し続けた。 彼女の残した手掛かりを元に、彼女のアパートらしき部屋に辿り着くマシュー。しかし部屋に戻ってきたのは、同じリサという名前の見ず知らずの女性だった。予期せぬ事態に動転する二人だが、話し合う内に心を許し合い、そのまま一夜を共にしてしまうのだった。 1996年製作の「アパートメント」をハリウッドでリメイクした作品です。ラヴ・ストーリーはあまり得意な分野ではないのですが、これはミステリー感覚な味付けがしてあるせいか、自然に楽しめました。ジョシュ・ハートネットは優柔不断で軟弱な男の役が似合いますね(笑)。この作品でも、女々しい男を好演していました。二年前に突然行方が判らなくなった恋人に偶然再会する男の役です。今では新しい仕事と婚約者レベッカが居るのに、かつての恋人リサを見掛けた途端、何もかもそっちのけで追いかけ始めます。恋は盲目とは言いますが、その行動は良識ある社会人としてまずいでしょう。(^_^;)手掛かりを頼りに、あちこち探し回った末に、リサのアパートを見付けるマシュー。そこで遭遇したのは…?ここまでの流れで、一度もヒロイン・リサの顔は画面に映りません。かつてビデオで撮影した映像が流れるのみです。その演出で、現在の彼女の動向が隠され、謎めいた雰囲気を醸し出すのに成功しています。マシューが探し当てた部屋に帰ってきた女性が、同じリサという名前の別人である事が判明した所で、観客は完全に話の展開の渦に巻き込まれてしまいます。この女は誰なのか?本物のリサは何処へ行ったのか?このお話は、一体どこへ流れ着くのだろうか?頭の中で色々な疑問文が飛び交います。「ホワイト・ライズ」という邦題が好きですね。原題の「ウィッカー・パーク」は確かに主人公達にとって特別な場所ですが、この映画の真の主役はアレックスですから。悪意のない嘘というには無理はあるのですが。確かに人を騙そうと意図して吐いた嘘ですから、無垢な嘘ではありません。でも人を愛する気持ちから、咄嗟に吐いてしまった嘘、そしてそれを取り繕う為に懸命に吐き続ける嘘という所が切なくて、彼女を憎めません。アレックスとマシューの親友ルークとは、あんな形で出会わなければ、結構お似合いの二人だったと思うので、何だか二人に気の毒な感じがしましたね。更に、訳も判らず、突然婚約者に裏切られたレベッカも、とんだ災難ですよね。一つの恋が成就する為には、その裏で多くの涙が流されるという事でしょう。ロマンス作品にしては、なかなか凝っていて、見応えのある映画でした。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 2, 2006

"MR. AND MRS. SMITH" 監督・・・ダグ・リーマン出演・・・ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、ヴィンス・ヴォーン、アダム・ブロディ、ケリー・ワシントン、キース・デヴィッド、クリス・ワイツ、レイチェル・ハントリー、ミシェル・モナハン、他。 ・物語序盤・かつてスリリングな出会いを果たし、互いの事をよく知らぬままに電撃結婚をしたジョンとジェーンのスミス夫妻。それから数年の月日が経ち、夫婦はすっかり倦怠期に。しかしこの夫婦は、カウンセラーが思っているような平凡なカップルではなかった。ジョンもジェーンも互いの本職を隠していたが、実は二人とも一流の殺し屋だったのである。2人は対立する組織に属していたが、ある日、同じターゲットを抹殺する任務が下る。現場で遭遇してしまった二人は、双方組織から、正体を知る相手を始末するように命じられる。こうしてスミス夫妻は、自分の私生活でのパートナーを殺すため、壮絶な戦闘を開始するのだが…。 毎月一日は映画の日。という事で、元旦から映画館に行って参りました。元旦から映画を観る酔狂な奴は少ないだろうと甘く考えていたら、大間違いの超満員でした。上映30分前に着いたら、最前列の席しか残っていなかった…。巨大画面を眼前で見続けて、腰と首が痛かったです。感想は「う~ん、微妙…。」折角、自腹を切って観たのだから、面白くなかったと認めたくない自分が居ます。(^^ゞでもね、正直途中から、「なんか、つまらないかも…」と思い始めました。序盤は結構楽しかったんですけどね。中盤から流れが単調で、だるくなった感じでした。どのキャラクターも際立った特徴が無くて、その上、脚本にも魅力が無くて、何を楽しめば良いのか悩んでしまう作品です。スミス夫妻の背景や人間性を、もっと掘り下げて描いてくれたら、彼等の命懸けの大喧嘩も互いの絆にも共感できたと思うんですよね。娯楽作品だから、の一言では済まされない、脚本の弱さが感じられました。終盤のアクションはなかなか派手に撮影されているのですが、他のお金を掛けて作られたアクション映画と比べて、突出して印象に残るシーンはありませんでした。どれも何処かで観た様なシーンばかりで。夫婦喧嘩も煮え切らないというか、観ていて痛快になる場面がありませんでしたね。根底に互いへの愛情があるから、という設定所以の事ですが、感情描写の部分が丁寧になされていないので、中途半端な夫婦喧嘩と映ってしまいました。どうせなら、もっと滅茶苦茶にブチ切れてほしかったです。似たような夫婦喧嘩モノで、観ながら思い出していたのですが、「ローズ家の戦争」の方が面白かったんじゃないかな。俳優で気になったのは、ブラッド・ピット。昔はハンサムだと思っていたのですが、改めて大画面で見ると、下膨れの顔がやけにブサイク。加齢と共に、頬の肉が緩んでしまったのでしょうかねぇ…。最後まで、全然男の魅力を感じませんでした。アンジェリーナ・ジョリーは綺麗でしたが、それだけ。キャラクターとしての吸引力は全く無かったです。事件の真相も、常識的に考えて可笑しいと思いました。二人が夫婦である事など、暗殺の組織なら最初から判っている筈。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、とにかく筋が通っていなくて、納得が行かないです。ラストもあれで二人は目出度く無事になったんですかね?安直というか、無理ありません?要するにこの映画は、殺し屋夫婦が暴れて、滅茶苦茶をする様を楽しめば良いだけの映画なんですよね。良質な脚本など期待する方が間違っているみたいです。でも個人的には、スカッと楽しめて笑って満足できる映画でもなかったので、評価はあまりできません。単純娯楽作品としても、並か並以下かも…。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jan 1, 2006
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