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「カレン、黒の騎士団を抜けるんだ」「何を言うと思ったら、そんな台詞?あの島でも言ったでしょう。私は紅蓮弐式のパイロットでゼロの親衛隊長よ」「そうか、でも君も知ってのとおり、ルル―シュは残酷で嘘つきだ。それに君の気持ちを知ってても答えないと思うよ」「どういう意味よ」「そのままの意味だよ、カレン」ただ一つの通路を渡って、スザクがドレス姿のカレンの下にやってきた。「君を素直にさせてあげるよ」「え・・・」スザクがカレンの腕を掴んだ。翡翠のひとみはどこまでも暗く淀んでいる。それはまるで海のようだった。あっという間にスザクに溺れていく。自分がこんなに弱いなんて知らなかった。「やだ・・・っ、ゼロ・・・っ」「今、ここにいるのは僕だよ、僕の名前を呼んで」スザクの手、吐息、低い声。翡翠のひとみがカレンだけを見ている。頭の中がぐちゃぐちゃでどんどん理性が熔けていくようだった。「好きだよ、カレン」自分が何を考えているのかわからずにスザクにしがみついた。
2009.05.31
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そもそもスザクは何を言っているんだろうか。「・・・・ええと、聞きなおしていいか、お前なんていった?」「だから、ジノが好きなのか聞いている。僕という者がありながら、他の男となんて」これはなんなんだ、何故俺が浮気した彼氏(または彼女)のように問い詰められている?スザクはユフィと付き合っていたし、スザクの恋愛にまったく俺は関係ないはずだが。お前、恋人を殺されたから俺を殺したいんじゃないのか?性別を抜いても、俺は対象外だと思うんだが、憎しみ合ってる仲だというのに。「生徒会の友人と仲良くするのは普通だと思うが、お前はいちいち俺の友情のありかたに文句をつけるのか」と言うか、お前がジノと付き合っているんじゃないのか。つまり、俺を恋敵としてみていると。すごい迷惑だ。「ルル―シュは僕のじゃないか」「バカか、俺は俺のものだ。大体、俺はお前にすきとか愛してるとかいったことないだろ」「!それはそうだけど・・・でも」「子供じみた独占欲はやめろよ、お前を好きな奴(ジノ)の気持ちを考えろ。お前はひとりよがりすぎる」何故、頬を赤らめる?「うん、そうだね、ごめん・・・」「わかったならいい、俺も(ジノのことは)気にしないから、安心しろ(恋敵じゃないから)」「ルル―シュ・・・」「じゃあ、俺はこれからロロと放課後の買い物してくるから」
2009.05.30
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ゼロレクイエムから数ヶ月がたち、徐々に元黒の騎士団の足並みがそろわなくなった。日本国の政治の大多数は黒の騎士団で占めている。皆が英雄と崇め、扇をあがめていたのは既に過去の遺物となっている。「・・・・どうなさるのです、首相。このままでは合衆国中華への輸出が難しくなりますよ。やはり、中華での人民への募金は後回しに自国の復興事業を優先するべきでは・・」「あの時は君も認めてくれただろう」「私は最後まで反対しましたよ、ごり押ししたのは首相、あなたです」ゼロや黒の騎士団が作った超合集国では少しずつその権力は合衆国中華やインドが力を持ち始めている。黒の騎士団にいるときはこんな事はなかった、いつも成功し、皆から賞賛され、こんなにあちらこちらで非難されたり、失望される事はなかった。戦前でのゼロへの扱いでも扇は疑惑の目を議員たちに向けられている。扇の政策はその場しのぎといわれ、ブリタニアに甘えているとさえ言われている。どうして、こんな事になったのだろう。子供も生まれて、平和に幸せに暮らすはずだったのに。「首相、午後からのブリタニア議員とゼロとの夕食会がもうすぐ近づいています、すぐに準備を」「・・・ああ、わかった」本物ではない事はわかっている。それでも、扇はゼロに逆らう事はできなかった。本物ならあの悪逆皇帝なら、きっとこんな時悪魔じみた知恵で乗り切るだろうに。夕食会が行われたホテルではすでにたくさんの人々が集まっている。マスコミや一般民衆は自分達の代表が姿を現しても少しも興味を示さない。どこか、珍しい生き物でもみるように扇を見る。俺は悪くない、毎日家族や皆の為に働いているんだから。「首相?」「あ、早く行こうか」次の瞬間、扇の耳をかききるようにものすごい歓声が沸きあがった。振り返らなくてもわかる、ゼロがシュナイゼルを連れて現れたのだ。「ゼロ!!」「ゼロ、ゼロ!!」「ゼロ様、こっち見てください!!」「救世主ゼロ!!」シャッター音とものすごい民衆に囲まれたゼロ、まるで一国の王のように尊敬の眼差しを向けられるゼロとシュナイゼル。彼らにとって英雄はゼロ。彼一人なのだ。「久しぶりだな、扇」どうして、世界はこんなに歪んでできてるんだろうか。
2009.05.29
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分厚い海外のミステリー小説を読んでいると、生徒会室の扉を開く音が聞こえた。軍人らしい颯爽とした足音が自分に近づいてくるのに気付きながら、ルル―シュは本を読むのに意識を集中させた。嬉しそうに息を弾ませて、少年は自分に声をかける。「ルル―シュ」「今、本を読んでるから」「あ、ごめんね」何で、お前が謝る?そうした疑問も喉の奥でぐっとこらえて、ルル―シュはスザクが自分から離れるのを待った。けれど、気配は離れない。鞄を隣のイスに置いた音が聞こえた。「ルル―シュ、疲れてる感じなのによくそんなくらいの読めるね」軍人の固い手のひらが自分の肩に触れたかと思うと、次の瞬間すらりとしていながらも鍛えられた感じの両腕が当たり前のようにルル―シュを包み込んだ。慣れた温かさだが、ルル―シュにはそれが他人のものでしかなかった。「・・・おい、重いぞ、離れろ」「やだ、ルル―シュを肌で感じたいんだもん」「・・・・っ」「好きだよ、ルル―シュ・・」触るな、話し掛けるな。俺はもう過去に戻る事もできないんだ。おまえたちのように幸福な夢にはひたる時間など与えられていない。なんと、空虚な愛の言葉だ。そのことがユフィを傷つける。彼女はあんなにお前を必要として、幸せにしてくれるのに。「離せ、本に集中したいんだ」「え、でも・・・」「甘えたいだけなら他の奴を当たれ」「ルル―シュ?」ようやく、スザクがルル―シュから離れて、と惑ったようにルル―シュを見ている。「スザク、これはお前だから言っておく。もう必要以上に俺に近づこうとするな」「・・・ルル―シュ、冗談だよね?君は僕が好きなんだよね」「手を離せ、スザク」「嫌だよ、ルル―シュ・・・まさか別れるなんて言わないよね」「俺達は友達だ、そうだろう?スザク」次の瞬間、スザクがルル―シュをテーブルに貼り付けた。「いやだ、ルル―シュは僕のだ!!」スザクが上着のボタンをはずして、シャツのボタンを一気にはずした。「・・・やめろ、止めるんだ、スザク」「誰にも渡すものか、君は僕のものだ。・・・好きだよ、ルル―シュ」「!!止めろ、離せ・・・っ」スザクは舌をルル―シュの首筋に走らせて、強い力でルルーシュの両手を拘束した。「嫌だ、スザク!!」目がさめると、保健室のベッドで寝かされていた。スザクは散々俺になきついた後、帰ったらしい。体のあちこちが痛む。好き勝手やって、勝手に帰って。散々、なかされた。ああ、なんてむなしい行為だったことだろう。「・・・・馬鹿が」俺はもうお前に何も返せないというのに。そんな権利など持っていないのに。死にたくない、なんて今更言えるわけがないだろう。
2009.05.28
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「そもそも、俺が弟とどう付き合おうがお前には関係ないことだろう」「・・・関係ない?」「そうだ、お前もくだらない事言ってないで、せっかく学生に戻ったんだから学業に励めよ。皇帝の騎士が落第じゃ笑いにもならないな」「ルル―シュは僕をくだらないって言うんだね」「そうだ」スザクは強引に壁際にルル―シュを追い込んだ。バン、と強い音が鳴り響いた。ルル―シュはびくり、と肩を震えさせた。「随分調子に乗っているようだけど、いくら僕でも怒らせると怖いよ?」爽やかな笑顔だが、スザクは明らかに怒っている。「・・・何だ、暴力でも訴える気か」ふっ、とルルーシュも笑顔を浮かべる。「違うよ、おしおきするといってるんだよ、君は僕のものなんだから他の男に触らせるなんて許さない」と、スザクが制服の裾に指を入れて、宣言した。「俺は俺のものだ、悪いが俺はお前のものになった覚えがない」「それでも、君は僕のだ」力をこめて、スザクがルル―シュの肩を掴んだ。「!何のつもりだ」「僕が君に何をしたいか、わかってるだろ?」「や、やめろ・・・」首筋に顔を埋めて、はを突きつけて、ルル―シュの足の間に自分の右足を引き入れた。「!やめてくれ!!」「大丈夫、久しぶりだから優しくしてあげるよ。それに初めてじゃないだろ」「俺はお前とそういう関係は止めたいんだ!!スザク!そういうことするなら、他の女に当たれ!!」「うん、でも女の子は面倒くさいから、君でいいよ」ルル―シュの顎を掴んで怯えるルル―シュに顔を近づけた。「兄さん!!」「・・・・どういうつもりなんですか、ゼロは貴方の仇じゃないんですか」「うん、そうだよ」「・・・復讐ですか?柩木卿がそこまで悪趣味だとは知りませんでした」「君はルルーシュの事を知らないんだよ、あんなに嘘ついてきたのに恋愛はとんだお子様なんだよ、可愛いよね」「最低ですね」「うん、ありがとう」
2009.05.28
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自分は一度でも女に戻ろうと思った事は無い。皇子として育てられたし、それに何より自分が女性である事に疑問があるわけでもスカートが嫌いでもない。俺はナナリ―の「兄」であるほうがやりやすい。シャーリーの記憶からは俺の存在は消えている。スザクにもギアスをかけた。それでも、俺はナナリ―を守らなければならない。「ルル―シュ、久しぶりだね」「ああ、そうだな」真夜中に来るとは非常識な奴だ。「ルル―シュ・・・」ふわり、とスザクが後ろからルル―シュを抱きしめる。「好きだよ、ルル―シュ」
2009.05.27
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「そうね、日本人は殺さなきゃ」「日本人を名乗る皆さん、お願いがあります。死んでいただけないでしょうか?えーっと、自殺して欲しかったんだけど駄目ですか?じゃあ、兵士の方々、皆殺しにしてください。虐殺です」「ユフィが虐殺命令を出した!?馬鹿を言うな!!」後悔や絶望の日々はもう終わりを告げた。メシアが告げた。あの高貴で美しい唇が自分に命じられたのだ。今まで、どうして無駄に悩んでいた事だろう。日本人を殺せ。それさえ遂行すれば、皆が幸せになるのだ。私も私の大切な人も。誰も泣かない世界がやってくる。何にも怖くない。誰も私の意思を奪う事などできないのだ。さぁ、次の行動に移らなければ。
2009.05.26
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「ねえ、ナナリ―、貴方はどうしてルルーシュがゼロになったと思う?」「それはお母様が殺され、私達がブリタニアに捨てられたからです。お兄様はいつも目が見えない歩けない私の未来を気にかけてくれました」「1年前、貴方は彼がゼロをしている事を気付いていたの」「いいえ、知っていれば、とめていました。・・・・お兄様さえいれば、私はよかった、何故お兄様は暴力でブリタニアを壊そうとしたんでしょう。私はお母様の仇なんて討ってほしくなかった」「・・・・そうね、私もジェレミア卿に記憶を戻してもらう前だったら同じことを思っていたわ。でも、今は少し違うわ、ルル―シュは自分の未来が欲しかったのよ」「そうですね・・・」「ねえ、ナナリ―はルルーシュが好き?ルル―シュが死んでしまって哀しい?」「アシュフォード」とゼロがとめるような声でミレイを諌めた。「愛していたなら、何で皇族生活に戻る事を受け入れられたの?どうして、アシュフォード学園に戻ってこなかったの?何で、ユーフェミア皇女殿下の行政特区日本を再興させようと思ったの?」「?あ、あの・・・」「ごめんなさい、・・・私はやっぱり与えられた幸福でもその前にあった過去を過去として忘れるなんてできないのよ」「ミレイさん・・・」桜の木の下で頬を赤らめた少年は今も自分たちを見て、あの悪魔のような笑顔を浮かべているんだろうか、美しいあの見慣れた笑顔で。
2009.05.26
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ナイトオブゼロ。あの男の衣装を身に纏ったスザクの姿など醜悪でしかない。こんなにも憎いのに、どうしてもスザクに対する恋情を捨てる事はできない。ぎょっとするほどの華奢な身体も、健康的な肌も、あの栗色の髪も翡翠の瞳も全てがジノ・ヴァインヴェルグの心を掴む。「ジノ、止めて、止めてよ、こんな・・・っ」ギアスの紋章が刻まれた衣装はまるでルル―シュのものだといっているようで、無性に気に入らなかった。びりびり、とパイロットスーツをナイフで引き裂いた。「スザクは私のものだ、あんな男にスザクは渡さない」「・・・・僕は誰のモノじゃない、僕は僕のものだ」ああ、苛立つ。「それも悪逆皇帝の受け入りか?」「悪逆皇帝というなら、過去のブリタニア皇帝にもいた、シャルル陛下もその一人だと思うけど?」ジノはぐっ、とスザクの首筋を抑えた。「・・・・あの男はお前を不幸にする、あんな男を守って素晴らしい未来なんか得られるものか!!何故、私を国を裏切った!!」ふっ、とスザクは笑った。「僕の国はルルーシュがいる場所、僕の居場所は彼の側だけだ、強盗の国の騎士様には僕たちの絆がわからないだろうね」「スザク!!」「手を離せ、僕の命も魂も奪う事ができるのは、ルル―シュ・ヴィ・ブリタニア、彼一人だ」「スザク、お前・・・」「ジノはいらないんだよ、僕にはね」
2009.05.25
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「どうして守ってくれなかったのよ。あんたなら守れる力があったでしょう、どうしてパパを守ってくれなかったのよ」「本気で戦ってないんでしょう、返してよ、パパを帰して!!」何度も何度もよみがえる。パパが乗った船が爆発で一気に破壊している場面が目の奥にこびりついている。コーディネーターが私からパパを奪った。「フレイ、落ち着いて・・・・」「サイ、パパが・・・・」「うん、わかっているから」ザフトのパイロットの一人がキラの友達だった。友達がいたから?貴方はストライクのパイロットでしょう。それなのに、パパを助けず、あの怖いコーディネーターを殺そうとしなかった。こんな事が許されていいんだろうか。
2009.05.24
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「扇、私はシュナイゼル殿下の元に行こうと思う」「え?」その言葉を聞いた時、扇は聞き間違いだと思った。しかし、目の前のヴィレッタは真剣な眼差しを向けている。「どうして・・・・」「お前が黒の騎士団総司令だからだ、私は純血派でゼロを売ったブリタニア軍人だ。これだけ言えば、わかるだろう?私はお前と一緒になるべき人間ではないのだ」「そんな事ない、俺は君が千草が好きなんだっ」「・・・・・千草か、最後までお前は私を見てくれなかったのだな」「千草?」「その名で呼ぶな、私はヴィレッタ、ブリタニア人のヴィレッタ・ヌゥだ」
2009.05.24
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エリア11が日本人の手に戻らず、再びエリア11となった。他ならぬ神聖ブリタニア帝国の宰相シュナイゼルの手によって。「どういうつもりなのです」「扇事務次長、貴方は私達をブリタニアに売ったのですか。藤堂さん、私達を守るというのは嘘だったのですか?」「私は君たちに嘘などついていない、そう、この事態の責任は黒の騎士団ではない」「そうだ、シュナイゼルのやろうが裏切りやがったんだ!!」「皆、落ち着いてくれ、とにかく、悪いのは俺たちでもシュナイゼルでもない。二度も俺たちを捨てたゼロなんだ」「また、ゼロですか、情けない男ですね」ヴィレッタを連れた最高評議会議長皇神楽耶の姿があった。「扇要、ディートハルト・リート、藤堂鏡志郎、玉城真一郎。超合集国最高評議会の議決により貴方達に反逆罪として逮捕させていただきます。事態を混乱させたヴィレッタ卿や親衛隊長カレンにも裁判に出てもらいます」カレンよりショックを受けたのは、扇だった。「そんな・・・、何かの間違いだ!俺はゼロの正体を突き止め、日本を取り戻したんだぞ!」「そうだ、俺達は悪くねえ!!」「神楽耶様、いくらなんでもそれは横暴では・・・」「俺達は反逆者じゃない!!」「超合集国のCFOであり黒の騎士団総帥のゼロを殺し、シュナイゼルに媚を売っておいて、今更何を言うのです。貴方達のせいで日本人はブリタニアの圧制をまた強いられるんですよ」さすがに理解したのか、幹部達は顔を青くした。「違う、俺達はそんなつもりじゃ・・・」「まさか、神楽耶様までギアスを・・・」「黙りなさい、それとも黒の騎士団を止めて真実を言いますか?フレイヤに加担し、日本人を救うといいながら自分達の保身ばかりを望んでいると、ゼロを殺そうとしたと。シュナイゼルに利用されて、ギアスなどという偽りの証言までゼロ様に確かめずに信じるなんて愚かな・・・」「偽り?」「それじゃあ・・・」幹部たちの目が一斉に扇に向けられる。「扇、お前はギアスがなんなのか当然知っているんだよな」「あ・・・」
2009.05.24
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行政特区日本でゼロの協力が得られなかったものの、最初の内は日本人も不満を残しながらブリタニア人も反応は悪くなかった。しかし、ユーフェミアが皇位継承権を捨てるという公の報道がされてから彼女への世間の見る目は変わった。行政特区日本も、テレビでの勝手な騎士の選任も第三皇女であり、副総督という地位が彼女を守っていた事を彼女は気付いていたが、その地位が失えば意味合いはとたんに変わってくる。ブリタニアは力のない者には容赦がない国だ。そのことをユフィはこれまで深く考えていなかった。「お前の騎士を降任させるべきという声が政庁の中でも出てきている、そのところをどう思う?ユーフェミア副総督」「スザクは私の騎士です、たとえお姉様といえども・・・」「皇族でもないものが、騎士を持つ必要がない。ナンバーズの騎士、そのことが柩木を脅かしている事がまだわかっていないのか」「!そんな、私は彼を守るために、私が日本人を騎士に持つ事でイレヴンの皆さんだって」「ユフィ、事態はもうそのレベルじゃない。お前はテロリストとつながっている反逆者という疑いがある。ゼロを含む反ブリタニアが神聖ブリタニア帝国にクーデターをしでかす行動をしているという情報でさえある。ユフィ、本当にブリタニア人と日本人の事を思うなら皇族に復帰し、柩木を騎士からはずしブリタニア人から優秀なものを騎士に選べ」「お姉様、私は!」「ユフィ、言いか、これは忠告だ。私の言う事を聞け、・・・お願いだから私を失望させないでくれ」「お姉様・・・」このとき、初めてユフィは優しい姉を傷つけた事を自覚した。
2009.05.23
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「俺は知っている、お前は祖国に捨てられたんだ」「ルル―シュ?」「そうだよ、いらないのは僕じゃない、僕は最下位じゃない・・・っ」ある日、突然ルル―シュはねじれた。「ルル―シュ殿下、一体・・・・」非力と思われたルル―シュがスザクを床に叩きつけた。「いいかげん理解しろよ、お前は俺に俺の遊び道具として売られたんだよ。いつからおまえの母親からのメールが無いと思っている・・っ」闇が世界を包んでいくのを確かにその時感じた。
2009.05.23
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「おかえり、ロロ。親父たちはどうだった?」「ええ・・と、ただいま」「全く勝手だよな、お前だけ本国に呼び寄せたりして」「父さんたちが、兄弟仲良くって・・」「今更だな、俺たちずっと2人っきりの家族みたいなものだったんだし」馬鹿な兄さん。僕達には両親も僕という弟さえいないのに。祖国に逆らうからこういう事になるんだ。でも、兄さんの手は暖かい。兄さんの料理はおいしくて優しい味がする。永遠にゼロの記憶を忘れていればいいのに。
2009.05.22
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遊園地のお化け屋敷の中で、スザクは息を忍ばせていた。「・・・・ジノ、どう・・して、こんな・・・・っ」濡れたような翡翠の瞳で見つめても意味がない事をスザクはわかっていない。今、自分がどれだけ色香を漂わせているか理解していない。「でも、最初に私を誘ったのは君だぞ、スザク。それにその格好じゃ誘っているようにしか見えない」「え・・・」薄い色合いのパーカーに水色のシャツ、栗色の髪は床の上に置かれたカーテンに流れ、白い肌は薄暗い中でいっそう輝いている。シャツは完全に顎の上まで引き上げられ、可愛いスザクの胸の飾りがその存在を示すようにすでに形づいている。ズボンは情けなく、スザクの足に引っかかってるだけだ。「やだ・・・、見ないで・・・」「逆効果だよ、スザク」スザクの首筋には、赤い刻印が所々つかれていた。ジノはその美しさに吸い込まれたように、恥ずかしがるスザクの胸の飾りを口に含んだ。「や・・・っ」ちゅうちゅう、とまるで赤ん坊のようにジノはスザクの胸の飾りを吸ったり、舐めたり、摘んだり、引っかいたりを繰り返した。まるで女の子のようで情けないが、胸はスザクが一番感じやすく、弱い所だ。恥ずかしくて、でも身体は素直でジノに触られる事を、ジノにやらしいことをされるのを喜んでいる。ジノによって、そういういやらしい身体に変えられたのだ。心の中も、理性もどんどん熔けていくのをスザクは止められなかった。「・・・そんなに吸っても、僕は女じゃないから何も出ないよ」声が跳ね返る。意識とは別にこれではまるで喜んでいるようだ。「そうじゃないかもしれないよ?スザクならここから牛乳が出るかも」「馬鹿なこと言うな、あっ、・・そんな強い力で引っ張っちゃ・・・だめぇ」「ほら、すごく喜んでるじゃないか、スザクは照れ屋さんだなぁ」「あぁ・・んっ」「気持ちよさそうだね」はぁはぁと息をして、散々遊ばれた胸の飾りは赤く苺のように色づいている。唾液もついていて、本当に恥ずかしい。「こっちも可愛がってあげる」「あ・・ッ、待って・・・」スザクの一番大切なところにジノの白い指が入ってくる。スザクは足を開かされた。「・・・・ジノ、そこはだめ・・・。後でホテルで・・・・」「スザクはだめばっかりだなぁ」ジノは笑いながら、スザクの可愛いスザク自身を遊び始めた。びくっ、とスザクの体が大きく揺れた。「・・・あっ、・・・ああ・・・・・・、・・・・・あ」「スザク、気持ちいい?」「なんか・・・へん・・・。ジノぉ、お願い、どっちかやめて・・・・」「どうして?」「僕がおかしくなっちゃう・・・・・」「!!スザク、超可愛い!!美人!」「待って、いきなり・・ん、僕の心の準備が・・・っ」
2009.05.22
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ジノとスザクの顔が近くなり、スザクはそっと瞼を閉じた。「ん・・・」ジノがスザクの華奢な身体を抱き寄せて、キスを繰り返す。時間が進むごとに激しいキスになっていく。息が切れ切れになるほどだ。「は・・・っ、ジノ・・・」「スザク、すごいえろい表情、私をあおってるのかい」「そんな事ない・・」「無意識か、怖いな」と笑って、またキスをした。スザクとジノの舌が妖しく絡み合う。「んっ、んん・・・」「スザク、苦しい?」
2009.05.22
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斑鳩の中で、扇はただ一人監視のための団員に囲まれて、密室に閉じ込められていた。ギアスやゼロの罪を明かしたのにも関わらずだ。「・・・扇」そこにやってきたのは、銃を背中に突きつけられたヴィレッタと星刻だった。「千草、黎総司令、これはどういうことです。千草から銃を離してください。女性に武器をつけるなんて何を考えているんです」「おかしい事を言う、彼女はブリタニア軍人で、それも君たちの指導者を捕まえて、男爵位を得た人間だろう?それも今回は、副指令である君に嘘の情報を流し、斑鳩内にいる団員を混乱に陥れた。そんな危険人物を放っておく方があぶないだろう」「嘘の情報じゃない、現にカレンや千草だってあいつのギアスで酷い目に合って、彼女達は被害者なんだ!!」「行政特区では君の同朋に銃口を向けた人間が被害者?」はっ、とシンクーは鼻で笑った。「なるほど、君の目は随分節穴と見える、たった数ヶ月のブリタニア軍人が日本より大事か。ゼロも見る目がなかったのが不幸だな」「総司令官、ルル―シュが危険人物であり、神聖ブリタニア帝国の皇帝になって世界を手に入れようという事が何でわからないんですか!!シュナイゼルは俺たちの敵ではない、日本が俺たちの手に戻ってきた、今こそ黒の騎士団が一つになるべきです」「そうだな、だが黒の騎士団に君の居場所はない、君を含む東京メンバーは本日付で除隊、謹慎処分、紅月君は監視がつくことになる。ヴィレッタ卿の身柄は超合集国に引き渡される事になるから、会うのはこれで最後だ」「そんな、貴方にそんな権利など・・・黒の騎士団は俺たちが作った。貴方は乗っ取るつもりですか、斑鳩もこの島も黒の騎士団も。日本人や神楽耶様が従うはずがない」「彼女は同意したぞ、当然の処置だからな」「嘘だ、・・・まさか彼女にもギアスが・・・」「そんなものあるわけないだろう」
2009.05.21
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コーネリアが治めているエリア11が行政特区日本内での暴動をきっかけに戦争状態に走った。「・・・この事態にどう責任をとる?副総督」「お姉さま・・」「お前はもう皇女ではない、その事がどういう意味を持つのかわかっているな」「私はただ日本とブリタニアが仲良くなるように・・・っ」「言い訳は聞きたくない、まったくとんでもない事をしてくれたものだ」ユーフェミア自身も何故こんな事になったのか。何で、自分はこんな状況に置かれたのか。助けるはずのルルーシュを撃ったのか説明ができなかった。「・・・ユフィ」「スザクっ」ユーフェミアは救いを求めるようにスザクに抱きついた。「・・・スザク、私はこんなつもりじゃ・・・。私のせいで日本人やブリタニア人が殺しあうなんて」「わかってる、ユフィ、僕はわかってるから」「スザク・・・」
2009.05.20
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「私、わかっちゃった」「スザク、私を好きになりなさい!その代わり、私が貴方を好きになります!!」「私はねかつて好きだった人と今好きな人が笑顔でいられる世界を作りたいんです。協力してくれますか?スザク」「イエスユアハイネス・・・」恋ってこんな甘くて、幸せな気持ちだった。ああ、私はスザクが好き。これが恋をするという事なのね。私はスザクと恋に生きていく。
2009.05.19
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「ユーフェミアは、ああ見えて昔は結構なおてんばでな、ついていくのが大変だったよ」「へえ、・・・以外ね」「それで迷子になって、結局は母さんやコーネリアに探しに着てもらって、よく俺に泣きついてたな」「ふうん、仲がよかったのね」「まあ、コーネリアが母さんを慕ってたというのもあるが・・」「母さんって、あの閃光のマリアンヌ様よね。何でも、言い寄る男を力づくで追い払ったって」「それだけじゃないぞ、母さんはヒグマを15匹素手で倒した事がある」「・・・・・・・すごいね」
2009.05.19
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ジノが好き。ジノとずっと一緒にいられたら。けれど、自分が彼を忘れる事などできないのだ。裏切って、裏切られて、どうして忘れる事ができないのだろう。あんなに酷い事をされたのに。ルル―シュ。執務室では、あまやかな空気が漂っていた。アンダーシャツを捲り上げ、白い上着は肩にかけたままで。スザクはピンク色の胸の飾りを晒されて、机の上に乗せられていた。「んん・・・っ」「スザクはかわいいなぁ」「ジノ、焦らさないで・・・・」「焦らしてないよ、スザクをめでてるだけだよ」ジノの手がスザクのズボンの上を撫でるように下へと進んでいく。ジッパーはすでにずりおとされている。ジノの動きや指先、自分を見つめる青い瞳だけでスザクはすでに反応を示していた。この身体はジノによってどんどん変えられ、イヤラシイ身体になっている。ジノに触られている、それだけでスザクはすでにとろとろになってしまう。「可愛い、プルプルして、私に見られてスザクのここも堅くなってるよ」肝心な所は絶対、触ってくれない。横にずらしたり、周りを這いずり回り、スザクから言わせようというのだから性格が悪い。こんなに触れても、愛してるといっても、スザクは彼を忘れない。漆黒のマントをきたゼロを。その憎悪を、愛を。私だったら君を苦しめないのに。「ジノ・・・すきだよ」「私もだ」神様、この人を私に下さい。
2009.05.18
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モニカから一生懸命逃げている最中、スザクは角からぶつかってきた兵士に突き飛ばされた。「・・・いたた、すみません」「気をつけろ。・・・って、その声はまさか、柩木卿?その姿は」皇帝陛下の警護を担当する兵士がが、とスザクの姿を見る。黒い耳に、今にも泣き出しそうな翡翠の瞳と童顔に不似合いなナイスバディを包み込む漆黒の衣装とタイツ。それはもう、凄い破壊力で簡単に兵士たちの理性を崩壊させた。「あ、あの?」「柩木卿、私の思いを受け取ってください!!」「うわああああ~」
2009.05.18
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「柩木スザク、君に対する執着が私の甘さだったようだ。断ち切る為にも、一騎打ちにて、決着をつけたいのだが」「望むところだ」「卑怯者!」「何が一騎打ちだ!!」「仲間にする機会をことごとく裏切ってきたのはお前だ」「くだらん美学にこだわったことを悔いるがいい」「ゼロぉ~~!!」ラクシャータとゼロが何かを話し合い、ランスロットごとスザクを拘束して、漆黒の機体で背中を向ける。「偽善なる遊びに付き合う暇はない。さらばだ、柩木スザク」「くそぉ~!!」なぜ、わかろうとしない。僕はただそんな君の姿を見たくないだけなのに。君には優しく綺麗な親友でいて欲しいのに。なぜ、いつも俺を見ない。君は何故いつも僕を選ばない。
2009.05.17
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「この手はどういうつもりだ、スザク」しかもこんな準備室に閉じ込めて。記憶がないか確認する為か、とルルーシュの中で緊張が走る。「ルル―シュ!」がばり、とスザクはいきなりルル―シュを抱きしめてきた。「・・・逢いたかった、他の男に触らせてないよね」「バカか、そんな事あるわけないだろう」「だって、君はこんなに綺麗になった。絶対、女性だって気付く男はいるよ」「・・・ばかっ、こんな所で・・」「好きだよ、ルル―シュ」一年前なら眩しいものに感じていただろう。でも、今はただ意味がない。ただの空虚な言葉だ。「信じられるか、一年も放っておいて、俺達は終わったはずだ」「僕はそのつもりはないよ」スザクがルル―シュの指先にキスをした。「今も昔も君だけを思っている」背筋がぞくり、となった。「お前がそうでも俺は、もうお前の事なんてそんな相手だとは思えない、いいかげん放してくれ」「僕だけを見てよ、ルル―シュ」スザクがルル―シュを抱きしめた。「やめろ・・・」
2009.05.16
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「先輩、それじゃあ、また明日ね」「明日は遅刻せずに来るんだぞ、ジノ」まるで本物の友達のように仲良くするジノとルルーシュはむぅ、と眉をしかめた。「どうした、スザク」「随分、ジノと仲良くなってるんだね」「そうか?別にこれくらい普通だろ」「・・・・ルル―シュ!!」「はい!?」「僕は君が好きだ!」「は」
2009.05.15
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ルル―シュへの想いが兄弟愛ではなく、恋愛感情に気付いたのは中学2年だった。「スザクの妹ってあの子だよな」「そう、美人だけど男の子みたいでしょう」「そんな事ないよ、すげえ可愛いと想うよ」「胸も大きいしな、アレは年月が経てば相当な美女になるね」「あ、俺はわかってたよ。入学した時から可愛いって」「何、もしかして皆ルル―シュを彼女にしたいの?」あんな男女を好きになるなんて皆マニアックだなぁとこのときばかりは思っていた。「そんな事ないぜ、三年の女好きの先輩がルル―シュに告白する為にそれまで付き合っていた彼女ふったらしいぜ」「え」「まあ、ルル―シュってフェロモンみたいなものがあるのかもな」ずきん。「!?」胸の奥で何かが痛んだ。
2009.05.15
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「・・・・大丈夫ですか、柩木卿」「うわ、悲惨・・・・」「記録・・・・」「まあ、とにかくそのケーキらしきものというか、クリーム取ってきなよ、それじゃあべたべただ」「・・・・そうさせていただきます」「スザク!!」その言葉を聞いた瞬間、スザクは肩を震えさせた。「ジノ・・・・」「スザク?」ジノの目の前には、白いラウンズ服の上にたっぷりとデコレーションされた生クリームや苺やブルーベリーがあった。「これまた、すごいな。何があったんだ?」「ルキアーノの親衛隊とぶつかっただけだよ。ケーキをぶつけた本人はさっさといちゃったけど」「ふうん、これ取るの時間かかりそうだな」「だから、今すぐシャワーを浴びるんだよ、・・・・・何?」「私が洗うの手伝ってあげようか」スザクの顔が一気に赤くなる。こういうところがかわいいなぁ、我が恋人は。「なっ、変な事言わないでくれ」「まあ、遠慮をするなよ、私とスザクの仲だろう。男同士だし、裸なんか恥ずかしくない」「君だから、恥ずかしいんだ!!」シャワールームでスザクはこれ以上ないくらいの屈辱に耐えていた。白い上着は脱ぎ捨てられているが、アンダーシャツにはべっとりと生クリームや苺やブルーベリーがついたままだ。「しかし、すごいな、これだともう全身についているんじゃないか」ジノは笑ったまま、スザクのズボンのジッパーを下ろすと、そこには生クリームの汁がこぼれていた。「う~ん、これは綺麗にしないとな」「・・・・・じろじろ、見るな」「何?私が見ちゃうだけでときめいちゃうって?まあ、そうじゃなくてもスザクの体はかわいくて屋らしいからなぁ。ここも男にしてはかわいらしいし」「ひぁっ!ジノ、変な所触るな!」「えぇ?私はただ生クリームの汁をふき取っただけだぜ。それじゃあ、まずは腰についてる生クリームとブルーベリー食べようかな。大人しくしててよ、スザク」「え・・・・」以下20分。「・・・・・・・最悪だ」スザクは顔を真っ赤にして、乱れた息を整えた。座り込んだスザクにジノが近寄って。アンダーシャツ一枚のスザクに人懐っこい笑顔を浮かべた。「でも、綺麗になっただろ、次はぁ」「!!いい、後は自分でかたづけるから、ひぁ!!」「そんなこと言うなよ、私はまだ苺を食べてないしぃ、ほら、甘いよぉ」どこか舌足らずだ。「だめぇ、そんなとこぺちゃくちゃにしないでぇ、・・だ」アンダーシャツの上についた苺と生クリームをジノが舐めたり、口を使って食べていく。胸の飾りあたりにある苺をアンダーシャツといっしょにジノはぺちゃくちゃと食べた。ぐいぐいとまるで押さえられているようで、スザクは息を乱して、声を漏らした。「あっ、それだけじゃ、やッ、ジノ・・・っ」「スザク?何?」かぁぁ、と頬を赤くしていく。「お願い、もっと触って・・・」「どこを?」「う・・・・」ジノのいじわる。こんな身体にした責任をとれ。「ジノにもっと直接ここを触って、遊んで、引っ張って欲しい」「しょうがないなぁ、スザクは、甘えん坊で」スザクは笑って、スザクノアンダーシャツの中に手を入れた。僕らの恋愛事情は今のところ年下の彼の方が有利だ。
2009.05.14
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「ピアノ、弾くんですか」「これはヴァレリー様にフランツ様」アルフレートは慌てて立ち上がろうとするが、ヴァレリーがそれより先にアルフレートの胸に飛び込んだ。「アルフレート!!」「ヴァレリー様!?」「アルフレートはすごいのね、聖書だけじゃなくて、音楽もできるのね。ねえ、ベートヴェンの歌も弾けるの?」「ヴァレリー様、なにもそこまでは・・」「じゃあ、私が教えるわ、フランも協力してくれるわね」「ヴァレリーはただダンスの授業をさぼりたいだけだろう」「そんな事ありません」むう、とヴァレリーが頬を膨らませた。「それでは、少しだけ一緒にピアノを弾きましょうか」「わあ、だからアルフレート大好き!」「まったく・・・」フランは思わずため息をついた。
2009.05.14
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こんなに綺麗なのに、あの疑惑への興味は消えてくれない。体育倉庫の中のソファーは一番隅で、ボロボロだ。そんなソファーの上で僕はルルーシュを求め続ける。体操服のシャツをまくりあげて、その白い肌を丹念に味わう。すべすべで白くて、うっとりするほど細い腰、華奢なライン。声が漏れないように我慢しているルル―シュは本当に可愛い。「・・・スザク、駄目だ」「何が駄目なの」ルル―シュの胸を可愛がっていると、息を乱しながらルル―シュが行った。濡れたアメジストのひとみ、つやつやの唇、大好きな低い声。「俺達は親友だろう・・・・」「そうだね」どんな皇女よりも、君の方が僕を魅了する事を君は知らないだろう。「親友の僕にこんな事されて、嬉しいんだよね君は」ルル―シュの一番大切なところを、スパッツとズボンをずらして、触れる。「・・・・・駄目だ、スザク」
2009.05.13
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「ゼロは、皆の力を合わせれば、君を倒せる」かつて、自分がいった言葉だ。「本当なのですか、扇首相」「え・・・」「戦争中に、最高評議会の許可もなく、シュナイゼルと日本返還の盟約を結んだというのは」「それは・・・・」「何です、はっきり言ってください。フジ戦や貴方たちの戦闘で死んだ黒の騎士団やブリタニア軍の遺族たちが明確な真実を求めてるのです。なぜ、最終決戦が起こったのか、何故ルル―シュ皇帝が超合集国に宣戦布告したのか」―信じた仲間を裏切るんだ。せめて日本ぐらい取り返さなきゃ、俺は自分を許せない。日本だけを優遇したと、他エリアにも名前や国を取り戻したいと思うものはいた。結果、そうなったが。「それは・・・、シュナイゼル殿下がゼロを引き渡せといって、ゼロを引き渡したら日本を返すと。ゼロの正体を言ってくれて・・・」「事実なのですね、貴方は我らの希望ゼロを引き渡した、暗殺しようとしたのは。黒の騎士団のトップになる為に、卑怯者だ、貴方は」「違う、俺はただ皆を守るために!!」何故わかってくれない、悪いのはあの男なのに。参議院の議員が立ち上がった。「ヴィレッタ・ヌゥ、貴方の妻であり戦争中はブリタニア軍人で純血派。軍人とわかっていて何故病院や警察へ連れて行かなかったのです?貴方は彼女からゼロの情報を引き出し、もしくは自分が名誉ブリタニア人や貴族になる為に黒の騎士団の情報を流していたんですか」「・・・・千草は、俺の妻だ。そんなよこしまな目で彼女を見ないでくれ、俺達は純粋に恋愛をして、普通に結婚した。純血派だって、もう過去の事だ」「過去?随分軽率な言葉を言うのですね。彼女の所属していた純血派のせいで殺された黒の騎士団の関係者や日本人は現実に存在するんですよ。今も家族を奪われ、殺された遺族はたくさんいるんです。貴方は日本国の代表のひとりでありながらその程度の自覚もないのですか?彼らにとって、新宿の日本人虐殺も過去ではないのですよ」
2009.05.11
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カレンは少し、突然すぎる現実に意識を取り戻すのが遅くなるのを感じていた。冷たく乾いた音が鳴り響いた。「・・・ふざけないでよ、何故、何でルル―シュを見殺しにしておいて、貴方が学生に戻っているのよ」「会長、落ち着いて」「リヴァルはなんで怒らないのよ、カレンはルルーシュを利用して、ゼロに戻して、殺されるのも、悪逆皇帝になるのを止めずに・・・、私達の家族を殺した連中の仲間なのよ」「違います、私は日本の為に・・・!」「日本?日本の為には友達を、スザクやルルーシュを殺していいっていうの!?」この憎悪の瞳は自分がよく知っている。かつて、ブリタニアに憎しみをぶつけていた自分と同じ目だ。「そんなつもりは・・・、ルル―シュが私達を裏切って、神聖ブリタニア帝国の皇帝になったんです!!彼が謝ってくれれば私だって・・・」「謝る?裏切った?変な事言わないで・・・ルル―シュを見殺しにして、貴方の仲間に殺させようとしたのは貴方じゃない。・・・カレン、そんな理由で私達ブリタニア人を殺してきたの?友達を2人も殺して、おまけにペンドラゴンにフレイヤを撃つ事が日本の為?」「・・・それは、ルル―シュが」「いいかげんにして、ルル―シュは神様でも魔王様でもないのよ。貴方と同じ高校生よ、家族はナナちゃんしかいなかった。貴方はロロの命まで駒のように扱うのね」「ブリタニアが日本に責めてこなければ!!ルル―シュは皇子だったのよ、きっと安全な場所で私達を馬鹿にしてたのよ!!」「それは違うと思うぞ、カレン。ルル―シュは父親も貴族階級も皇族も嫌ってた。確かに悪いのは俺たちだ、弱肉強食が俺たちのルールだったからな、カレンの気持ちはわからなくもないよ」「リヴァル・・・」「だからって、ルル―シュを、あいつの生きてた理由をカレンに否定する権利はないんじゃないかな。ルル―シュに助けられて、武器も居場所も用意されて、命を救われたんだろう?それなのに、何で敵のシュナイゼル殿下につこうと思ったの?ギアスッて、本当はカレン達にかけられてないんだろ」「そんな事・・・っ」
2009.05.10
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「お兄様、何故ナナリ―に会ってくれないんです」「悪いが、ナナリ―陛下。私はこれからアンチフレイヤや黒の騎士団の問題に対処しなければならない。貴方も私に構っていないで、自分のいるべき場所に戻るがいい、貴方もフレイヤを撃った責任があるだろう」「お兄様・・・!!」ナナリ―が車椅子で漆黒の衣装に身を包んだルル―シュに近づこうとすると、スザクがそれをふさいだ。「饗皇陛下に触れるのは、いくら君でも許さない」「どきなさい、私はお兄様と・・」「君は皇帝陛下に剣を向けた、ルル―シュと対峙した時覚悟してたんだろう」「それはそうですが・・・」「行こう、ルル―シュ、会談まで時間がない」「・・・わかった」「お兄様!!」
2009.05.10
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「とにかく、皇帝就任までは贅沢はできない、隠れ家としてこの部屋を使うが異存はないな」「ああ、私は構わないぞ」「まあ、割と綺麗だし、広さも悪くないんじゃない、3人で住むには。でも、ベッド二つしかないんだけど」「もともと、二人用だからな。俺がソファーで寝るから、お前とシーツーはベッドをつかえ」「いや、僕がソファーで寝るよ。これから皇帝になる人間にそんな所で寝させられないよ」「・・・ふむ、じゃあ、三人で二つのベッドを使うか。シーツー、一緒で依存はないな」「ああ、どうせ一年前も一緒に同じベッドで寝てただろ。お前はイイ抱き枕だった」「お前な、突然知らない女の世話される立場になってみろ、前みたいにぽいぽいと服を脱ぎ散らかすなよ。お前のせいで、ベッドにピザのチーズがついて掃除が大変だったんだぞ」「ふん、シャツ一枚でサービスしてやったんだ、ありがたく思え」「何百年も生きてて、色気があるか」はっ、とスザクの方を見ると何やら青ざめてるような、複雑な表情を浮かべている。「・・・・あの、もしかして君たちそういう関係なのか」ルル―シュは首を傾けた。「何の話だ」「だから、その恋人なの?2人とも」「まさか、ありえない、ピザ女だぞ」「ふん、こっちこそ子供に手を出したりするものか」「でも一緒に寝てたって・・・・」「?何か、問題でもあるのか」ルル―シュは本当にわかっていないようだった。「・・・ルル―シュ、まさかと思うけど、ただ枕を並べて一緒に寝てただけなんてないよね」「他に何かあるのか」「こいつは恋愛ざたは幼稚園児レベルだからな」「何の話だ、それに俺はデートもキスも経験をしている」がくり、とスザクは肩を落とした。
2009.05.09
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「学園にいる間は、黒の騎士団の紅月カレンじゃない、カレン・シュタットフェルトだろ」光に満ちたスザクの笑顔にカレンは不思議そうに見た。「今は人を信じたい気分なんだ」「あんた、何か変わった?」エナジーフィラーをもって、君は僕の所に来てくれた。ゼロ、君は、ルル―シュなんだろう。僕は君を信じたいんだ。「スザク、チーズが届いたって、用意を・・、学園に?」カレンを見て、なぜかルル―シュは一瞬複雑そうな表情を浮かべた。「そ、そうなの身体の調子がいいから・・・・」「カレン、学園以外のことは関係ないよ」「わかったわ」何かを観察するような目で見ながら、ルル―シュが笑顔を浮かべた。「よかったら、うちのクラスの催しものを手伝ってくれないか、人手が足りなくて」「それくらい、別に」ぱたぱたとカレンが去っていくのをルル―シュとスザクは見送った。「・・・・」「ルル―シュ、あのさ・・・」「それじゃあ、お前は終わったら会長の所にいけよ、待ってるからな」「あ、うん・・」ルル―シュが立ち去ろうとすると、スザクが腕を掴んだ。「放課後、君の部屋にいっていいよね」「・・・ああ、当たり前だろう、俺達は友達だからな」
2009.05.08
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平和と退屈な日常は結構大切なわけで、俺達は今日もバイクで海岸沿いを駆け巡る。「リヴァル!ルル―シュを知らないか」「いや、知らないぜ、珍しい格好しているな、タキシードだろ、それ」どこのパーティーから抜け出してきたんだよという質問は口にはできなかった。なぜなら、スザクの目が血走っていたから。「ルル―シュがランペルージ家主催のガーデンパーティーをボイコットしたんだ、ああっ、どうしよう、誰かに誘拐されたら!」自覚がまだない方がよかったなぁ、気付いてからのスザクは悟りを開いたのか、親友のはずの少年を追い掛け回す。「大丈夫だと思うぞ、ルル―シュも一応高校生なんだし」「はぁ!?本気で言ってるの?あんなに華奢で綺麗でその辺の女なんか目じゃないくらい美人のルルーシュを捕まえてっ」「まあ、落ち着けよ」「・・・こうしてる時間ももったいない、それじゃあ、僕行くから」「じゃあ、またな」「ああ、またな」そうして、スザクは去っていった。「・・・・ルル―シュ、それでどこに行く」木の陰に隠れていたルルーシュがあたりを確認をして、リヴァルの前に出てきた。「スザクは行ったか?」「ああ」「それじゃあ、とにかくスザクが来ない所だ。後ろに乗っていいか」「モテる男は大変だな」「うるさい」ルル―シュは不機嫌そうな表情でヘルメットを頭にかぶった。「それじゃあ、行きますか」「ああ」「タキシードは何処かで着替えろよ、ルル―シュ」
2009.05.08
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神聖ブリタニア帝国宰相シュナイゼルの申し出より、日本は日本人の手に帰ってきた。「やったぜ、俺達は勝ったんだ!」「もう、こそこそ隠れなくてすんだんだ!」「ああ、これで皆幸せになれる」日本人幹部を含む団員の全てが喜んでいるように見えた。蓬莱島の住民にも日本へ帰還するように、千葉から言われたがその表情は暗かった。「貴方達、よくもそう楽観視できますわね」「・・報告で聞いていたが、まさか本当に日本を返還させるとはな」黎星刻と皇神楽耶がそこに姿を現した。「神楽耶様も日本を取り戻した事にどうかお祝いの言葉を下さい。俺達は、もうナンバーズでもイレヴンでもない」「今日、正式に私は最高評議会の議長を解任しました」「え?あ、あの・・・」「超合集国の正式な通達です。議会での話し合いの結果、黒の騎士団を超合集国所属の軍隊からはずされました。その意味がわかりますね、扇さん」「・・・・・馬鹿な、何で、まさか神楽耶様、貴方や議員達にもギアスが・・」「そんなもの存在しませんわ、私達は世界から超合集国から見捨てられたのです」「・・・でも、日本は戻ってきた」「そんなものすぐになくなります、日本はブリタニアに再び戦争の対象とされたのです」
2009.05.07
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「行政特区日本に参加して欲しいんだ」「断る」「・・・あの、断るの早くない?」「なら、お前は失敗するとわかっているものにわざわざ危険を冒して、入ろうと想うか?」「それはないかな・・・。って、失敗か成功なんて関係ないよ。損得感情だけじゃ人はついてこない」「ユーフェミアにはついてくるというのか?」「少なくとも僕はユフィを信じる、ゼロよりはね。ねえ、すぐに否定しないで、ナナリ―も連れて入ってみようとか想わない?きっと、ナナリ―だって喜ぶよ」「それでも駄目だ、大体ユーフェミアの平等主義はブリタニア皇族の視点から入ったものだ。彼女が本当に日本人を想ってるか、俺たちの立場をわかってるか怪しいものだ」「ユフィを悪く言うな、彼女が優しい人だって事わかってるだろ」「スザク、お前はなぜ名誉ブリタニア人になった?俺たちの父親が日本に攻めて来たからだろう」「それは彼女とは関係ないだろう」「馬鹿が、十分大有りだ」
2009.05.06
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「ルル―シュ・・・ルル―シュ」まるで、あの時と同じだ。スザクが父親を殺した時と。あの時もスザクはうなだれるように自分にまとわりついた。「君が死なない方法はないのか、僕は君が憎い」「ああ、知ってるさ」「でも、今は君を失いたくない、殺してやりたいと思ってたけど」「お前の望みどおり、優しい世界に近づけるんだぞ」「・・・僕が好きといっても、止めてくれないのか」「俺からしたら、お前の大切なものを奪い、裏切りを繰り返した男を好きになるというのが理解できないが」「ルル―シュを殺したくない・・・・」「スザク、大丈夫・・・大丈夫だから」「うわああああああああああああああああああ!!」
2009.05.06
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「ルル―シュ、ルル―シュ、やっと会えたわ」柵を掴みながら、ユフィがスザクを連れて、泣いているような表情でルルーシュに話し掛けた。「・・・その声は、ユフィか。久しぶりだな」「お父様もシュナイゼルお兄様もなんて酷い事を・・・、その目はお兄様につぶされたの?」「そうか、ユフィ、君は知らないんだな」「え?」「ルル―シュ、今からでも遅くない。黒の騎士団を捨てて、ゼロを辞めるんだ」「俺を懐柔しに来たわけか。言っておくが、俺は行政特区日本をつぶした事もゼロである事も少しも悔やんでいない。これは俺の意思でやった事だ」「ルル―シュ、どうしてなの、行政特区日本が成功して、どんどん広がっていけば貴方やナナリ―が望んだ優しい世界が来るのよ。なのに、何故貴方は自分から不幸になる道を選ぼうとするの?」「・・・では、聞くが神聖ブリタニア帝国がこれまで世界を平和に導いた事はあるか?日本人をナンバーズと称して、日本に戦争を仕掛けたのはどこの国だ?」「それは・・・」「君は、ブリタニア皇女だ、それがどういう意味をなすのか、日本人やブリタニアに支配している他の国がそう簡単に受け入れてくれるか?」「すぐにできるとは思っていません、でも徐々に行政特区を他のエリアに伸ばしていけば、きっと皆は分かり合えるはずです」「そうだな、俺も最初は君の考えに賛同していた」「なら・・っ」「だが、君には無理だ。なぜなら、弱肉強食を歌うあの男がブリタニアの国是に逆らう事を本当に認めるはずがない。ユフィ、行政特区日本の建造で多くのナンバーズが使われている事を知っていたのだろう、それも上司のブリタニア人にかなり不利益な扱いをされてな。皇位継承権を剥奪されなかったのが救いだが、君が一度は捨てたのは事実だ。お前は日本人の為でも、俺達兄妹のためじゃない。ただの自己満足の上の慈愛だ」「ルル―シュ、私は貴方の為に・・・っ」「俺の母親はブリタニア皇室の誰かに殺されたといったら?それでも、お前は俺達に行政特区日本に参加しろというのか?それに俺がいつお前から助けて欲しいと頼んだ?」「ルル―シュ、いいかげんにしないか、ユフィが困ってるじゃないか」「満足だろう?俺は死刑にされ、ナナリ―も監視され、自由を奪われる身分になったんだからな」「ルル―シュ・・・」「慈愛の皇女さまはお忙しいだろうから、しっかりサポートしろよ、柩木」
2009.05.05
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やっぱり、自分は冷めている人間だ。だから、スザクにも友達としか見てもらえない。彼には、ナナリ―を守って欲しかった。そのためなら、皇女である事も女である事も忘れようと思った。俺に必要なのは、嘘とゼロの仮面、決して恋や愛ではない。まして、スザクにその感情を持つには戸惑いがあった。だって、彼の隣にはユーフェミアがいるのだから。「・・・・あの男と寝たらしいな」「な・・・っ、貴様見ていたのか」「たまたまだ、それより良かったじゃないか、念願の騎士が手に入って」「バカか、スザクはそんなんじゃない」「どうかな、お前は素直じゃないから」「ふん」マオとの一件でスザクは大分混乱していた。あの教会から連れ出し、何とか帰らせたがスザクはまだ戸惑っているようだった。スザクはある晩、俺をベッドに連れ込んだ。俺が救いになるならとその身体を抱きしめた。「話したい事があるって言ってたよね、何?」「その話は済んだといっただろう」「でも、大事な話だったんだろう」神根島でスザクの意志を捻じ曲げた俺はユフィに勝てない。確かに好きだけど、俺はスザクと両思いになる気はない。地獄に行くのは俺だけでいい。「終わった事だ」「ルル―シュ・・・」スザクがルル―シュのテーブルの上に置かれた手に触れた。びくん、と肩を震えさせた。「好きだよ、始めてあった時から」「・・・スザク、手を離せ」「世界で一番君が好きだよ、ルル―シュは綺麗だよ」「俺は綺麗じゃない、それに男だ」「今はね。でも、ルル―シュが女の子として好きなんだ」「・・・親友だろう」「ルル―シュ、僕は君を友達として見てない。ずっと、たった一人の女の子なんだ」「俺はお前を友達と思ってる、それ以上の存在にはならない」「本当に?」「本当だ」
2009.05.04
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テレビでは、今日も日本国の首相が議員たちにきつく追い詰められている。新しい首相はただ必死に過去の栄光を嘘の実績を語るばかりだ。漆黒の髪の少年は何処かうつろげな瞳でリモコンで映像を消した。「何故、俺を生かした」「僕が君が好きだからだよ」「お前はゼロとしてナナリ―と一緒に世界を導くんじゃないのか。ナナリ―だって、お前の事が」「ルル―シュ、それは勘違いだよ、ナナリ―は君が想っているような純粋無垢な女の子じゃない、いい意味でも悪い意味でも彼女は神聖ブリタニア帝国の皇女だ」「・・・どういう意味だ」「最後の君へのナナリ―の言葉を思えてるかい?ルル―シュさえいればいいと言う言葉を」「当然だ、ナナリ―はわかってくれたんだろう」「違うよ、彼女が愛してるのは自分に優しい綺麗な兄だ、自分を甘やかす兄だ。ナナリ―はいつだって、世界を見ていない」「・・・・そんな事はない、現に最後に俺と会った時、自分も罪をかぶり世界を平和にすると」「ルル―シュは本当に想っているの?」スザクがじっ、とルルーシュを見た。「彼女は八年前の戦争の事だって、行き違いだとしか思っていない。僕、気付いたんだよ。彼女はユフィや君とは全然違うッて。君の言った通り、恵んでもらうのが当たり前だと思っている古い貴族そのものだ」「でも、ナナリ―は・・・」
2009.05.03
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―死んでおるお前に権利などない。呪いのような言葉は少年の全てを決定付けた。少年は父親と母親に捨てられ、異国に追いやられ、そこでも皇子だからと拒絶され、殴られ続けた。お前の存在が間違いだと。唯一の友人でさえ、殺人者に代わった。初恋だった少女もその手で血に染めた。自分を信じた弟や友人でさえ人間のエゴに奪われた。誰一人、お前の悲鳴に気付かず、泣き声に気付かなかった。誰かの為に頑張るたび、すりきっていく少年の心を無視して世界は醜く歪んでいく。それでも少年は世界が美しいといった。そのためなら、自分の命でさえ差し出すと。王の力は確かにお前を孤独にした。けれど、私と違うのはお前の死が孤独ではなかっただけだ。そうだろう、ルル―シュ?
2009.05.02
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「最高評議会議長皇神楽耶、あなたの議長の座の解任を望みます」その言葉を聞いた時、神楽耶は聞き間違いだと想った。しかし、目の前の議員たちはあまりに真剣な表情をしている。「何を言ってるんですか、私は・・・」「賢明なるルル―シュ陛下の温情があったものの、貴方が我々の存在を無視し、日本人が多数を占める黒の騎士団の越権行為を認め、一国の党首を閉じ込め、脅迫した。これはまぎれない事実なのです」「違います、私はギアスから貴方達を守ろうと・・・」議員の一人が可哀想な子供でも見るように神楽耶を見る。「罵言を浴びせて、我々の国を戦争という脅威にさらそうとした事がまだおわかりになってないんですか?」「・・・なっ、私は超合集国の為に、皆さんだって打倒ブリタニアの為に立ち上がったのでしょう」「それはシャルル皇帝の時代の話です。ルル―シュは貴族制度を廃止し、エリアもなくしてくれた、ナンバーズも廃止された。貴方も望んでいたことでしょう」「それは・・・」確かにそうだ、しかし・・。「ルル―シュ皇帝はゼロなんです、私達を捨て権力に走った。そう、私も黒の騎士団も利用されていた、超合集国だって・・」「それでは、黒の騎士団幹部が独断でゼロを殺そうとした、シュナイゼルについたというのは事実なのですね?」「貴方は東京租界で使用されたフレイヤの存在を認められるんですね、恐ろしい人だ。敵国とはいえ、市民を犠牲にするとは・・・」「なるほど、日本人さえ、日本さえ平穏を得られるなら我々はどうなっていいと・・」「いつから、我々やゼロを欺き、シュナイゼルと組んでいたのですか?」「誤解です、私はそんなつもりでは・・・」周囲を見渡すと、冷たい視線が神楽耶に注がれていた。「あ・・・」
2009.05.01
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