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「人と比較してしまう」「他人の目が気になる」といった悩みを、これまでこのブログにまとめてきました。こういった悩みは、人間のルール上に存在するものでしょう。
今回は、「○○するべき」「○○しなければならない」という義務型思考について考えていきたいと思います。まずは、なぜ「べき・ねばならない」の考え方になるのかを見ていきましょう。
なぜ人は「○○するべき」「○○しなければならない」という考え方になってしまうのでしょうか。まず最初に見るのが「脳の仕組み」からです。
脳は変化を嫌います。そのため脳は「今までのやり方」に照らし合わせて、行動しようとします。これは経験に基づいた判断が先に来るということです。
行動する前に判断すると、次第にそれは「やらなければならない」に変わっていきます。「やらなければならない」へ向かっていると、「でも・だって」のようなネガティブな言葉が多くなっていきます。
「相手はこうするべき」「相手はこうしなければならない」のように、相手をコントロールしたいという場面が出てくるときもあるでしょう。
外の世界をコントロールすることは、あなたが持つ「○○でなければならない」「○○するべき」という観念を通したものから生まれます。しかしこの考えは、相手にエネルギーを渡してしまうことになります。
自分自身の軸が今ここになくなり、相手や過去の軸で生きることになるのです。「過去と他人は変えられない」ということです。「べき・ねばならない」は、あなたの観念や脳のバイアスから生まれてくるものなのです。
次に「○○するべき」「○○しなければならない」という考え方になってしまう理由を、「社会の目・他人軸」という側面から見てみましょう。
他人や社会と比較をすると、「○○でなければならない」「○○しなければならない」などのように、自分のあるべき姿を外に求めることになります。つまりこの考え方は、基準が「自分(内側)」ではなく「他人(外側)」にあります。
外側の基準に達していないと、自分に「罪悪感」を持ってしまいます。それはセルフイメージを落とすことになります。セルフイメージを健全に保つためにも、基準を「社会の目・他人軸」を基にして構築するのではなく、自分自身の生き方に軸を持つ必要があります。
「○○するべき」「○○しなければならない」というのは、ようするに自分が勝手に決めた「思い込み・ルール・予定」に苦しんでいるということです。
たとえば行かなければいかないことに、“行かなくていい”となった途端、気持ちが楽になった経験はないでしょうか。これは「べき・ねばならない」に縛られ、無理をしていた状態なのです。
「真面目でなければならない」
「人によく思われなければならない」
「売らなければならない」
「コスパをよくしなければならない」
このような様々な思い込みが摩擦熱を生みます。社会から生まれる摩擦が焦りを生み、生きづらさを発生させるのです。
果たして、あなたが持っている「思い込み・ルール・予定・観念・バイアス」は必ず必要でしょうか。
「○○はこうでなければならない」
「○○はこうあるべき」
それは本当にそうある必要があるのでしょうか。実は、そこを点検する必要があるのかもしれません。
また違った側面から見ると、「○○するべき」「○○しなければならない」というルールに縛られていると、偏頭痛が起こると言われています。偏頭痛は“ルールに縛られている”というサインなのです。
否定的な思考は消し去らずにいると、頭痛などの否定的な状況を引き起こすことになります。もし頭痛がしてきたら、対処法として『それはもう過去のこと。この瞬間から気分が良くなり、建設的に生きる』とアファメーションすることです。
自分の言葉によってネガティブな思考から守るようにして、頭痛などの肉体的な状況から注意力をそらしましょう。そして、自分が楽しいと思うことに集中しましょう。
「脳の仕組み」から見ると、変化を拒むことで「べき・ねばならない」に繋がってしまいます。ですから、何か楽しいものやワクワクしたものを受け取ったら、「すぐに行動に移すこと」がポイントです。それはどんな小さなことでも良いのです。
また、やっていることが抽象度の高いものだと、何事も気持ちが下がっていきます。「海外に行きたいな」「旅行に行きたいな」と、漠然に思っているだけでは抽象度が高くなってしまうのです。
そうではなく、具体的に「○月○日に○○に行く」と決まっていると、ワクワクする度合も意識も高くなります。つまり、抽象度が高いものだと「べき・ねばならない」に変わってしまう可能性が高くなり、具体的な計画だと行動に繋がりやすくなるのです。
あなたが持っている情熱を高く保つためには、直感やインスピレーションを受け取ったら、少しでもすぐに行動に移すことです。それが「べき・ねばならない」にしないためのテクニックの一つです。
いかがでしたでしょうか? 今回は、「○○するべき」「○○しなければならない」という義務型思考についてまとめてきました。
「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分自身」という言葉があるように、「べき・ねばならない」にこだわっているときは、過去と他人に縛られていることなのかもしれませんね。
過去と他人は変えられません。人とのご縁もコントロールすることはできません。できることと言えば、あらゆる可能性をドラマチックに受け取るために、あなた自身のハートをオープンにしておくことでしょう。
それがきっと「べき・ねばならない」からの解放になり、情熱マックスの人生へと繋がっていくのです。
それでは読んでいただき、ありがとうございます。
【参考文献】
・『強運ワクワク伝』その③ ~「ワクワクの再設定」のタイミングとは?~(2021年10月25日記事) お金を引き寄せるための“潜在意識の2つの… 2024/01/18
「受動意識仮説」について ~目の前で起き… 2023/08/22
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