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久しぶりに大志満で食事した。 夏らしいジュンサイを使った前菜から始まるお料理で、いろいろ話題が有って、みんな話が弾んでお料理を食べる速度が遅くなる。 あれ、ひとり吸い物椀が違うよ。斜め前の友人に尋ねた。予約は夫がやったが、常連さんの彼女自分のアレルギーを事前に伝えていたらしい。彼女の前の席では、テーブルの下で向きを変えるわんこのクーちゃんをわから無いように触る私の隣りに座っている夫。こらこらお仕事中。 車椅子2台が入るようにいつものゆったり奥のスペースを用意してくれていたお店。 大志満は予約時に誕生日などのイベントがあるか聞いてくれたり、いろいろ配慮してくれるので気持ちよく利用できる。 私の斜め前の男性と私の隣の女性は初対面同士。英語だったらどうしようと緊張したなんて言っていた女性、ウーロン茶の3人を尻目に乾杯のビールの次の2杯目からはその2人で花の飾りが氷とともに入った硝子の徳利からお猪口に注いで向かい合って差しで冷酒の飲み比べなんかして盛り上がっていた。アメリカ人の彼も上手な日本語。 私が一番端の斜め前の彼女に「この間クーちゃんとエリザベート見に行ったのよね」と聞くと、私の横の女性が目の色変えて食いついてきた。何回も日本のはもちろん、ウイーンまでエリザベートを見に行っている程エリザベート大好きな彼女。先日の公演の誰それは下手だったとか、あの俳優はいいよねとか、全くわから無い男性2人をそっちのけで話に盛り上がっていたのだった。 あ、ウサギもどちらかというとエリザベートは一度しか見ていない。 大志満 posted by (C)灰色ウサギ さあて、この会食の出席者は全部で何人でしょう。
August 30, 2015
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2人 posted by (C)灰色ウサギ ルートとその夫のセバスチャンである。 年寄りが多い茶色の古い壁の家が並ぶその通りのルートの家を真っ青に塗った時、おばあちゃん達が、「まあまあ」と言ったそうだ。「いいじゃない文化財でもないのだから、若い人もいますよって街が明るくなる。ルートはパイオニアになる」と私が言ったら、いつもは年齢に似合わずゆったりおっとりのルートが、「yaa」と拳を突き上げて飛び上がった。 ルートの家は彼女の亡くなったおばあさんの家。裏庭付きの古い家を大事に大事にリフォームしながら使っている。ロマンチック街道ローテンブルグの街は古いのに青や黄色や水色の壁でお伽のように綺麗な街だった。ルートのいる地味な街も古いものを大事にしながら若いアイディアで美しくなるのもいいんじゃないかと思う。 裏庭のその奥を散歩したら林があったり畑があったり、馬に乗っている人がいたり。 ぺんぺん草の生える駅に降り立った時は、田舎だと感じたけれど、グーグルで見ると彼女の家の周りにはいっぱい小さなお城や池や公園や森があるのがわかった。 セバスチャンがその一つのフランス風のお城に連れて行ってくれた。 Schloss Wickrath posted by (C)灰色ウサギ ちゃんとお城の周りにはお堀があり森に抱かれた可愛いお城だった。
August 29, 2015
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トリヤーでお弁当持ってピクニックでもしようかと思っていたが、ドイツの南の果て、フランス国境近く、アジアの観光客がぐんと少なくなったモーゼル川流域ののどかな風景が気に入ってもう少し川を遡って旅を続けたくなった。 コンツでモーゼル川はザール川と分かれる。モーゼルはそのまま国境を流れフランスに入る。別れたザール川は国境の街ザールブリュッケンに向かってドイツ国内を蛇行していく。 ザールブリュッケン、そこは娘が昔交換留学に選んだ地だ、ベルリンやデュッセルドルフといった大きな都市の大学ではなく、あえて日本人がほとんどいない地方の大学を選んだ。 「行ってみる?」 そう問いかけるウサギに夫は二つ返事で「行く行く」 ザールブリュッケン マリエン通り posted by (C)灰色ウサギ ザールはどこかフランスの香りがするフラワーハンギングの綺麗な花の街だった。 ザールブリュッケン posted by (C)灰色ウサギ あ、ウサギは以前娘のアパートに一泊したことがある。 観光客の姿を見ないのんびりした街で古い建物や教会を見て、プラモデル屋さんで切手を買って、花の咲くザール川のほとりを夫と二人散歩した。 ザール川のほとり posted by (C)灰色ウサギ カエル通りという可愛い路地を抜けて、マルクトでビールを飲んで食事もした。 カエル通り posted by (C)灰色ウサギ カエル通り ザールブリュッケン posted by (C)灰色ウサギ 娘に以前連れて来てもらったビールの醸造タンクを持ったレストランは残念ながら開店前だったのでその隣のレストランで広場に開店の準備をする露店を見ながらスパゲッティを食べた。 のんびりゆったりした時間が流れる。娘達に葉書を書きさっき買った切手を貼る。ポストを持つ郵便局はこれまた文化財級の重厚な建物だ。 ザールブリュッケン郵便局 posted by (C)灰色ウサギ 娘に「今ここ」とLineで写真送ると、「なんでそこにいるの?いいなあ、懐かしいなあ」と返って来た。 インターネットで日本の路線検索と同じように簡単に時刻表が見られる昨今、ちょいと足を伸ばしてなんて旅も便利になった。
August 26, 2015
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コッヘム城から降りて来て街中で行きに目星を付けていたカフェでまたまたケーキを食べる。お城一つ訪問でケーキ一つの悪いパターン。 駅のバーで荷物をピックアップ。預けた時のおばさんカウンターの中から鍵を持って出て来てくれたが、そこに若いお兄さんが花束を抱えてバーに入って来た。「おばちゃん誕生日おめでとう」とでも言ってるのか?おばさん、鍵を旦那さんにバトンタッチして花束のお兄さんとハグした。 自分の都合を優先するこの姿勢、ドイツではよく見られてだんだん慣れてきた。 コッヘムからモーゼル川に沿ってのどかな景色の中をまた電車でトリヤーに向かった。 ホテルで「英語が話せなくてごめんね」と片言で言う受付の女性が書いてくれた地図を頼りに、ポルタ・ニグラ、大聖堂、聖母教会、アヒルや白鳥が遊ぶ選帝侯の宮殿庭園、カイザー浴場跡をゆっくり見学して、円形劇場に到着した時は、6時1分。入場門は閉まっていたのだった。 あらら、浴場跡の地下迷路でかくれんぼ遊び過ぎた。 ポルタ・ニグラ posted by (C)灰色ウサギ ポルタ・ニグラ トリアー 大聖堂 posted by (C)灰色ウサギ トリアー大聖堂と聖母教会 カイザー浴場 posted by (C)灰色ウサギ カイザー浴場跡 それにしてもローマ遺跡と中世建築がぎっしり詰まったこの街はまだ見ぬイタリアを想わせる。 第二のローマと呼ばれているのだそうだ。
August 25, 2015
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ゴブレンツからトリヤーに電車で向かう。今日はモーゼル川を登って行く。川の両側の断崖にへばりつくようにワインのブドウ畑が広がる。トリヤーに向かう前にどうしても寄ってみたい小さな街と可愛らしいおとぎの国の城に行ってみた。コッヘムの小さな駅で降りる。観光客はほとんど降りない。小さな駅だから荷物を預けるローッカーなんてない。駅舎に隣接するバーのドアに荷物のマークとドイツ語。中に入ってカウンターの中のおばさんに荷物を預かってもらえるか聞く。おばさん、鍵をじゃらじゃらして「いいよ」と裏の物置部屋に案内してくれた。荷物を部屋の端に置くとちゃんと鍵をかけてくれた。駅を背にして町の中心に向かってモーゼル川に沿って歩く。駅から歩く人はほとんどいない。だが、街の中心に来ると観光バスで来たのだろう観光客がいっぱいいて、カフェの外のテーブルでワイワイやっていた。ここまで来ると中国人の団体さんも見なくなった。街のインフォメーションでライヒスブルグ城までの道を聞く。「丘の上までなんで行くの?観光バンも有るわよ」私「歩いて行かれそう?」お姉さん「大丈夫よ40分ほどだから歩いて行かれるわよ」と言うことで地図に街の中を通って城に登る道を書いてくれた。コッヘムの街 posted by (C)灰色ウサギ旅しているうちに覚えたこと。城には歩いて登れ。そうすれば昔の人の気持ちに近づく。えっちらおちら街の路地や階段を登り、ブドウ畑を登る。時々「フー」と息をついて、登って来た街の教会の尖塔を眺める。ライヒスブルグ城への道 posted by (C)灰色ウサギやっと城門にたどり着いた。城門の柵は閉まっていた。横の売店でグループ見学のチケットを買う。10分待ち。場内ツアーの説明はドイツ語。それぞれの旅人に国を聞いて一枚の自国語のパンフレットをくれる。スロバキアから来た人、イギリス人、アメリカ人、イタリア人。そのガイドさん英語も話せるらしく、基本ドイツ語なのに時々英語を入れてくれてラッキーだった。ライヒスブルグ城 城門 posted by (C)灰色ウサギおとぎの城のなかもぐるぐると廻る。時々窓から覗くモーゼルがきれいだ。ライヒスブルグ城 posted by (C)灰色ウサギ積み上げた壁のむき出しの煉瓦が昔をしのばせて素敵だと思ったのだが、ガイドさんが「昔は塔の一部に残っているような肌色の漆喰が塗られていたのだと言った。きれいに復元するか、朽ちて行く姿のまま保存していくか。ライヒスブルグ城 塔 posted by (C)灰色ウサギ歩いてきたコッヘムの対岸。ライヒスブルグ城からモーゼル posted by (C)灰色ウサギ断崖にへばりつくブドウ畑、ゆったり流れるモーゼル川の岸をサイクリングする人々、川べりの森でキャンプする人々、蛇行するモーゼルの岸の森がだんだん深くなるフランス国境に近づいていくと、時々現れる電車の駅も街もだんだんに小さくなっていく。モーゼル川 posted by (C)灰色ウサギ観光客がいっぱいのラインよりもモ-ゼル川はなんだかほっとする。
August 21, 2015
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暑さにもめげず断捨離をしている。厄介なのはいっぱいある本。以前かなりの数捨てたのにまだ有る。そしていざとなるとなかなか捨てられない。何故か?ウサギの読書の趣味は「積ん読」だから。買ったは良いけど読んでない本がいっぱいあるのだ。 そこで書棚から選び出し読んでから捨てようと居間のテーブルに「積んどく」。 ドイツ旅行の余韻冷めやらぬ夫がその中からドイツの本を引っ張り出して読んでいる。 「住んでみなきゃわからないドイツ」やら「ドイツ美味しい物語」やら、「ドイツを知るための60章」やら。 さて、また閑話休題。 ライン下り、ラインハイキングを終えリューデスハイムの小さな駅から今度はライン川の反対岸を走る電車でゴブレンツに向かった。 3日間でラインを行ったり来たり、まるで学校の勉強の予習復習をしているようだ。 ゴブレンツ迄の間にかの有名なローレライがある。船からはよく見えたその断崖の真下を列車が通過する時はトンネルだから見られない。 ゴブレンツ駅からタクシーでホテルに荷物を置いて観光。とは言ってもウサギ夫婦やっぱりダラダラ街を散歩して適当にお城や教会に入って、適当にウインドーショッピングして、適当にカフェでお茶して、街の人に混じって渡し船でホテルに帰った。 散歩中に会った子 うん? posted by (C)灰色ウサギ この回の小旅行は街の小さなホテルの筈がライン際のホテルにレストランで食事をするというロケーションの良さに目が眩んでゴブレンツだけは高いホテルを取ってしまった。お風呂のバスタブに浸かりながらベット越しにラインと宮殿が見えるという部屋。裏を返せばベットからバスタブも見える。 夕食はラインの岸辺のホテルのレストランで地元のワインを飲みながら。私はジンジャーエールを飲みながらラインの夕陽に酔いしれる。 ゴブレンツ posted by (C)灰色ウサギ
August 20, 2015
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ライン下りは色々な人のブログにあるように、ライン川の右岸に左岸にいくつもの古城が現れては去り、素晴らしい船旅だった。ラインの流れは思っていたより早かったけれど、時間と気持ちはゆったり流れて行った。 翌日はアスマンズハウゼンからリューデスハイムまで前日、川の方から見上げた丘の上をハイキングした。ライン川に川下りがあるように、そのラインを挟んで右岸と左岸にそれぞれずっと350kmケルンに向かってハイキングコースが有る。その丘の上からラインを見下ろすコースを歩いた。 ライン川ハイキング 望ビンゲン posted by (C)灰色ウサギ コースは深い森の中を歩きそこを抜けると向こう岸のビンゲンが見下ろせるワインのブドウ畑、薔薇が咲く路傍にはキリストの像。 ライン川ハイキンコース posted by (C)灰色ウサギ そしてまた森の中を歩く。さっと開けたところから今度はこちら側のリューデスハイムの街がブドウ畑の向こうに見えた。 ライン川ハイキング 望リューデスハイム posted by (C)灰色ウサギ 教会やお城見学も毎日同じ繰り返しだと流石に飽きる。でも、その合間にハイキングや違ったプログラムが有ると変化に富んでいて旅も毎日が新鮮だ。
August 18, 2015
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以前書いたようにその日の予定は、マインツから電車でリューデスハイム、荷物を預けてRhein steingというライン川を見下ろすハイキングコースを歩く予定だったが、雨だったので急遽その次の日の予定のリューデスハイムからゴブレンツ迄のライン下りとスイッチした。 乗船場所ももリューデスハイムより手前のマインツからに変更。しかし終着ゴブレンツ迄行ってしまうとその日の宿リューデスハイムに戻れない。そこで、船を降りるのはゴブレンツ手前のボッパルドという船着き場にし、そこから電車と渡し船を使ってリューデスハイムまで戻ることにした。 乗船すると一番前に座って「アイン テッセ アイスカフェ ビッテ」と言ってコーヒーを飲みながらベルリンの本屋で手に入れたRheinsteigの地図とiPadのDBページの電車時刻表を見ながら頭の中で帰りの時刻、渡し船の船着き場時刻をめまぐるしく計算する。 横では夫が呑気にケーキとお茶など注文して食べていた。 ライン川下り posted by (C)灰色ウサギ この地図日本ではどうにも手に入れられなかったものだ。 Rheinsteig map posted by (C)灰色ウサギ ライン川が大きくカーブするその街のマルクトでパニーニを食べてからゴブレンツを背にライン川右岸の鉄道電車に乗った。流石観光地、日本人も何人かいた。駅で待っていた日本人夫婦が、同じリューデスハイムに車を置いてフランクフルトまで帰ると言う。降りる駅ビンゲン、渡し船の船着き場が一緒のはず。旅慣れた様子だ、しめしめ付いて行こう。 さてビンゲンには駅が2つある。両方ともライン川沿い。船着き場があるのは進行方向の先にある駅。もちろん私はそこで降りるつもりだった。 しかし、最初の駅で夫が言った「あの人達ここで降りたねえ」。私の不安な心臓の鼓動に追い打ちをかける。 リューデスハイムに行くと言って急いでいた筈の日本人夫婦、手前の方の駅で降りたではないか。どうする?付いていく?。 優柔不断な我ら、結局自分の検索したメインステーションで降り、たくさんある船着き場からリューデスハイム行きの船を見つけ出し、ロス時間無しでリューデスハイムに着いたのだった。 結果OK。
August 15, 2015
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閑話休題 ベルリンティーゲル空港から一旦フランクフルト空港のホームホテルに戻った。次の荷物を詰め替えて次の小旅行はライン川、モーゼル川。 夫はリュック、私は小さなスーツケース、スタイルは歩けるラフな格好なので、ウィーンやプラハでは優雅な街に合わせて豪華なホテルを取ったが、今度は小さな移動しやすいそれぞれの駅のそばの小さなアットホームなホテルを選んだ。 最初はドイツ三大大聖堂が有るライン川の起点の街、マインツ。 ちょうどお祭りの最終日でラインの川辺やマルクト周辺にはメリーゴーランドや移動観覧車、屋台がいっぱい出ていた。 大聖堂も凄かったけれど、街の外れの丘の上に有る聖ステェファン教会のシャガールのステェンドグラスが圧巻だった。 バスが入れないから、あまり人が来ないのかな。静かな中に青いシャガールの絵が心に染みた。プラハのミュシャの鮮やかなステンドグラスも良かったけれど青いシャガールも良い。 美術館ではなく教会に有るのがまた良い。 彼がユダヤとキリスト教の協調を願って作ったそうだ。 シャガールステンドグラス posted by (C)灰色ウサギ
August 13, 2015
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一週間ほど山の家に行っていた。ほとんど何もせずずっとベランダで簡単な食事をし、ちょこっと語学の勉強などし、自宅のお風呂を沸かすのさえ面倒なものぐさ夫婦、近くの保養所の温泉に毎日入れてもらいに行っていた。 ブラブラと散歩の途中で永住しているお宅のきれいな花畑を見せてもらった。ウサギの山の家は鹿に花など食べられてしまってまっさら。 山の庭 posted by (C)灰色ウサギ 帰る前日、ご開帳も終わって静かになった善光寺まで御墓参りに行ってきた。 そして、また買ってしまった。八幡屋礒五郎、唐辛子屋さんの邪道マカロン。 礒五郎マカロン posted by (C)灰色ウサギ 唐辛子、柚子、亜種、山椒、紫蘇、生姜、胡麻。この店、この手のアイスクリームやこの手のひと味変わった氷もある。 試したかって? もちろん。
August 11, 2015
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日本で娘のマンションにホームステイしていたインゴの息子のトムに会った時、ベルリンで行きたいところと彼の見せたいところを聞いておいた。ターキッシュマーケットの他に。 私の行きたいところはアンティークマーケット。 Mauerparkの日曜市。日曜日朝、トムがホテルに迎えに来た。インゴ達両親は仕事でスイスにいるが大学生の彼はベルリンに住んでいる。 大きな公園に所狭しとテントが並んでいる。ここの特徴はなんでも売っているところ。電気の傘、昔のラジオ、切手、古いレコード、誰かが誰かに出した手紙の束、ドアノブ、知らない人のアルバム、絵画、旧東ドイツの軍のもの、ベルリンの壁。それこそ鍋釜からなんでも売っている。 ウイーンのナッシュマーケットの古い陶器などのアンティーク市と違ってここは言ってみればガラクタ市。 何も買わずに興味深く見て回る私にトムが言った。「荷物になるから買わないの?」 そうだね。それもあるけど、ドイツ人がどんなものを大切にしてどんなものに興味があるか、彼らの生活や、歴史の掘り出し物を探しに来たんだよ。 アンティークマーケット posted by (C)灰色ウサギ マーケットの後は壁が有った位置に沿って歩く。昨日間違ってアップした写真にはトムの大きな靴が写っていたからあれは日曜の記憶。 旧東ベルリンにて posted by (C)灰色ウサギ 壁の有った辺りには点々と道路に丸いマークが有った。 エスケープ。 壁を越えようと試みた人の名前の記録。 撃たれて亡くなった人、成功した人、捕まった人。そこかしこに残った建物や物たちが歴史を覚えている。 ベルリンの壁メモリアルに沿って歩く。 歩きながら、トムはひょいと我らだけでは入らないようなカフェに入り、トイレを使う。なる程。私が駅のトイレにコインを入れていると「お金払うの?」と言ったわけだ。 その後トムが連れて行ってくれた所は地下鉄を乗り継ぎ、たくさん歩いて旧西側の空港跡の広い広い公園。分断され東に囲まれた陸の孤島になった西ベルリンの物資輸送空港であるテンペルホフ空港跡。 ベルリン テンペルホフ空港 posted by (C)灰色ウサギ 人々がスケートボードや自転車やピクニックをしていた。遥か向こうにベルリンの中心地が見えた。何にもないけどこれこそ歴史の証人。こんな広い所に何も作らないベルリン市に敬服。 ホームステイを受けた時、ガイドブックに有るような観光地を案内することが多い。トムやトーマスさんが連れて行ってくれたように、自分が連れて行きたい所や、普段の自分の生活の場所、そこに生活する者しかわからないような場所、その年齢だからこそ知っている場所、2人から今後のホームステイのヒントをもらったベルリン。
August 7, 2015
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午前中ベルガモン博物館を見学。12時に去年我が家にホームステイしたトーマスさんとホテルで会う約束がして有ったので急いで帰る。ホテルで落ち合いそれからはトーマスさんのガイドでベルリン観光。コースは「洗濯機」から始まる。最初に見えた建物の外観がまるでドラム式洗濯機だった。彼がみんなが「そう言っている」と言うのだった。観光客の人混みを避けフンボルト大学校内の講堂や哲学者たちの肖像画の廊下、大学で一番古い建物を抜けて、シュプレー川。メルケルさん家(ドイツ首相)ドアを見学して、ガイドブックに載っている国立歌劇場では無く、トーマスさんが好きな誰もいない町の小さな古い劇場。そして、毎日毎日彼が一日中閉じこもって勉強する公立図書館に連れて行ってもらった。しかし、そこはセキュリティーが厳しかった。まず使用許可証保持者で無ければ入れない。彼は受付のおばさんに交渉する。おばさんに、「15分後に案内してやるから時間潰して来て」と言われ、学生たちの出入りしているカフェでお茶。15分で戻るとおばさんたくさんの鍵をジャラジャラして待っていた。荷物を全て(もちろんハンドバックも)クロークに預ける。おばさん、ドアを通るたびに鍵を開ける。一階にずらっと低めの本棚が並び、その迷路のような間を歩く。人々が静かに勉強していた。建物は大きな吹き抜けになって居て、ぐるりと囲んだ中2階には2畳程の全面ガラス張りのスケスケ個室が20室ほど。彼も1年間賃貸契約している個人のレンタル勉強部屋である。彼の部屋の隣には女性が無音の中で勉強していた。スケスケだから何をしているかどこからでも全部分かる。最後は個人の鍵。鍵を忘れて入れなかった彼のルームの机の上には積まれた哲学書と水筒。みんなの勉強の邪魔しないように、そうっとそうっと見学したのであった。それからはチェックポイントチャーリーや壁跡のポールなどを見て最後はまたブランデンブルグ門の近くのホロコースト記念モニュメント。夜は地下鉄に乗って住宅街の中のあるレストランでトーマスさんのお母さん、お兄さんと一緒に食事をした。彼のお父さんは?実はその日の全部の料理は彼のお父さんがウサギ夫婦の為に腕を振るって作ったお母さんのふるさと、黒い森地方の郷土料理だった。そこはトーマスさんのお父さんのレストラン。トーマスさんパパの料理 posted by (C)灰色ウサギ
August 6, 2015
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ベルリンの中央駅構内に有るパスタ屋さんは初めてのタイプだった。 入り口で電子カードをもらい、ズラッと調理台の前に並んだコックさんの誰かの前に立つ。まず食べたいソースメニューを伝える。コックさん達の後ろの棚のものすごくたくさんの瓶に詰められた中から好きなパスタの種類を選んで伝える。ここで字が読めない。適当に読んで賭ける。さっきもらった電子カードを手元の読み取り機にタッチ。ソースに入れたい具材、エビとかベーコンとかを選んで伝える。シュリンプなら言葉の壁が少ないからそれにする。コックさん、調理しながらパスタの茹で加減を聞いてくる。「アルデンテ」と答える。後はどんなハーブがかけたいか、最後にチーズを振ってもらってストップをかける。 会計はさっきの電子カードがレシート代わりなので最後に精算する。あ、そうそう、パスタを作っている間に飲み物の注文も同じコックさんにするのだった。 ウサギ勝手がわからないので、じっと他人が注文するのを見てから注文したのである。 このレストランの看板結構他の街でも見かけたからスパゲッティのファストフードチェーン店か? 午後、日本でトムに教えてもらってあったMaybachuferのターキッシュマーケットに出かけた。行き方を駅のinfoで聞く。「火曜、金曜だけしかやってないから、今日行ってね。」と言われる。知ってる。トムがそう言ってた。 ターキッシュマーケット in ベルリン posted by (C)灰色ウサギ クロイツベルグ川に沿ってズラッと並んだトルコ人達のテントには、野菜、量り売りの果物、肉、チーズ、ターキッシュデライトなどのお菓子類、スパイス、食品だけでなく生地や裁縫道具など色々なものを売っていて興味深かった。夫はさくらんぼを買った。 我ら朝食付きホテル。さてさてその大量のさくらんぼをいつ食べるのかねえ。 地下鉄駅までの帰る道、小さな小さなトルコ料理の店でトルコ料理の味見。英語通じない。 幸いなことに絵が書いてある。指差しながら適当な発音で注文。「1皿を2人で食べるからフォーク2本」とゼスチャー付きで言うと取り皿もくれた。 トルコ料理 in ベルリン posted by (C)灰色ウサギ その後、ベルリンは初めての夫を案内して、(実はウサギも1回しか行ってない)アレキサンダープラッツ、ドム、ウンターデンリンデン通り、クーダム、カイザーウイルヘルム教会まで100円バスと徒歩で回った。方向はしっかり覚えていたが、ベルリン以前来た時よりそれぞれの距離が遠くなったかな? そんな訳ないか。歳をとって歩幅が小さくなったのやら、時間がかかるようになったのやら。 夕食は昔、東ベルリンの人に西側の豊かさを見せびらかす為に作ったという本当かなの老舗デパート、カーデーベーの屋上レストランで自分で選んで会計するスタイルの食事。夫と私それぞれ好きに選んだら、マンゴープリン、ベリーのパフェ、果物盛り合わせ、チーズ、生ジュースほとんどデザートばかりのトレーになった。 ターキッシュマーケットでさくらんぼを買ったことをすでに忘れている2人。
August 4, 2015
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マイセンは暑かった。しかし、ドレスデンに帰るころから雨が降り出した。そうしたらどんどんどんどん寒くなって来た。ドレスデンの街についてみるとなんと道行く人々はジャンパーやら厚いウールの半コートやら着ているではないか。気温が一気に下がったのである。でも、駅からホテルまでの両脇の店のショーウインドーにもまだコートが飾ってあるからそれがドレスデンの普通の気温なのかもしれなかった。さて次の日は朝から電車でまた昨日来たチェコ国境方面にエルベ川(モルダウ)沿いを上り、クアオルトラーテンという小さな駅で降りて、渡し船に乗って、川向こうのザクセンスイスと呼ばれる断崖絶壁を要する山のハイキングをしたわけである。その様子は現地からの日記に書いた。http://plaza.rakuten.co.jp/nihongowotukao/diary/201506190000/じゃあ、ドレスデンで2泊もしてドレスデン城や大聖堂やツヴィンガー宮殿やどこを観光したかと言われれば、そのすべてを外から見学したけど、結局建物の内部にはどこも入ってないのである。カフェ、クロイツカムでケーキを食べて、ドレスデン城の前の広場のイタリアンレストランでビールを飲んでイタリアンを食べのんびりゆったりしたのであった。ドレスデン城の上をふわふわと飛んでくる気球を眺めながら。ドレスデン posted by (C)灰色ウサギ
August 2, 2015
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