型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2023.12.21
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「良かったよ〜」「美味しいよ〜」
と言うのが”優しさ”という風潮が、
このところずっと続いていますが、
果たしてそれは本当の優しさなのか?

ことがオーディションや試験となれば、
何が足りなかったかを伝えるべきで、
何でも「良かった」とは言えません。
これらは場を収めるために過ぎません。

反面、愛のある批評をするのは難しく、

ネガティヴな発言に反感しか持たない、
言われた側はそう受けとめかねません。

日常的な場面では正直であることより、
感謝の気持ちを込めて褒めるだけで、
人間関係が円滑にいくと考えられます。
もはや人との関係は薄氷なのです。


では海外に行って現地の人がつくった、
夕食をご馳走になったとします。
もしそれが創作お寿司だったとしたら、
何かコメントを言わなければならず、
「美味しいよ〜」では済まされません。


意見を求めるのが海外だからです。
例えば「お肉?」それとも「お魚?」
と聞かれて「どっちでもいいですよ」
とは言えないはずです。
優しさのつもりでも「何でもいいよ」は、


しかし、全肯定するほうが無難だと、
希薄な人間関係が広がってしまいました。


海外の要人を国賓として招いた時は、
元赤坂の迎賓館で原則もてなすそうです。
明治末期にできた迎賓館は、
フランス人画家の天井画や、
立派なシャンデリアなどがあり、
ベルサイユ宮殿を思い起こさせますが、
それには明らかに見劣りがするそうです。

安倍元総理がフランスのオランド大統領を、
国賓としてランチに招いた際のことです。
「ベルサイユ宮殿に似ていますね。」と、
先手に苦し紛れの説明をしたそうです。

「立派じゃないか」と褒めてくれたので、
助かったと安倍元総理は述べています。
そしてランチの食事はフレンチで、
日本のフレンチは大丈夫か心配したと。

この時は三國清三シェフを中心に、
何人ものスターシェフが奮ったそうです。
オランド一行はスマホで写真を撮り、
「味もいいし、盛り付けも素晴らしい」
と言ってくれてホッとしたと回想します。

三國シェフの気概は凄かっただろうし、
この役を担うことで既に高い賞賛に値し、
過度に褒められるのは却っておかしいし、
粛々と終えただけでプロ冥利につきます。


大したことでもないのに褒めすぎること、
そのほうが人をおかしくします。
愛を感じさせる感想を言えることが、
人のためになり世の中のためになります。





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最終更新日  2023.12.23 20:16:03
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