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【ハネネズミ】毛が薄く、背中に二枚の小さなハネをもつ。体全体が発光して、涙を流すという言い伝えがある。北海道の神居古潭にのみ生息していたこの小動物は・・・・・・たった今、絶滅した。SFミステリー。だそうです。ジャンルはともかく【ハネネズミ絶滅の謎】に迫ります。私が読んだのはハルキ文庫ですが、“表紙” に瀬名秀明さん、鈴木光司さんの解説が少し付いています。かなり珍しい形式かと思いますが、それは本文の構成と無関係ではないでしょう。というのも、この話はレポート形式をとっているので、注意の意味合いもあるのかな、と。写真やデータ(少数ですが)、参考文献なども使っていますし。もっとも研究者が直接書いた論文、というわけではなくて、後事を託されて書かれたもの、という体裁をとっています。以前、『もののけ化石~』のところで、希望したように学術的に(?)架空の存在に対してアプローチしています。こういうのを待っていた!と狂喜乱舞してもいいところですが、「硬すぎてイマイチ」というワガママで理解度の低い、困った読者です(笑)それでも【ハネネズミ】の存在はなかなか面白いです。ネズミというのもミソです。いわゆる実験用のマウス。人間の手で容易に純系種(何代にもわたる近親相姦の繰り返し)が生み出されしまう。生殖と死。遺伝子の保存と種の絶滅。一つの例外によって崩れ去る物理法則。遺伝、進化、そして新化。とても興味深い分野だと思います。結局、「何の為に生きているんだろう?」という根本へとかえる。そして「このまま、どこへ行くのだろう?」という問いも。大筋とは関係ないですが・・・5件中4件に当てはまることを、“圧倒的”と言い切ってしまうのは違和感があります。分母少な過ぎでは?研究者ってこの数字で動くのかな?と疑問。こういうのが2回はあったし。雑というか、中途半端に感じてしまいました。細かすぎ?(笑)
2003年05月31日
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黒いスーツを着た白髪の怪しい翁。絵の個展を開いていた私は、家に招待された。「お見せしよう、わたしのコレクションを」古びた洋館。次々と異形のものたちが現れる。【単眼類】 【一角類】 【有翼人類】 【巨人類】 【龍類】 などなど。他7類。翁と私の会話による導入部 ↓コレクションの数々 ↓私の考察。復元への試み ↓私による復元されたイラスト ↓類似種の解説といったように、話は進んでいきます(わかります?)いわゆる【架空の生物たちの化石】が続々出てきます。が、テレビの~スペシャルとかのUFO系の番組、という感じではなく、あくまで一つの物語です。イラストが幾つかあるので、ちょっとした図鑑といったところでしょうか。出てくる化石は【魚類の尾と人の背骨、肋骨がある化石】【肩甲骨に翼の骨がついた化石】【空洞に石膏を流し込んで取った有翼人の型】【翅ある小さな人が入っている琥珀の塊】 などなど。こういった企画もの(?)は良くあるのでしょうか?(同じコンビによる『妖精のそだて方』という本もあるそうですが)もっと学術的(?)に、もっともらしくやったほうが私としては好きかも。もしくは【禁断の書】みたいな感じにするとか、徹底的に。かなりマニアックなものになってしまう可能性も高いので(笑)まぁ、逆にこのあたりの中途半端さも良いのかもしれませんが。一気に読んでしまうと「な~んだ」で終わってしまう可能性もあります。私は寝る前に、少しずつ読んでました。(一つの「類」につき10Pくらいなので)復元のイラストが時々マンガチックになっていたり(これは単なる好みでしょうが)類似種の説明が適当な感じがしているのが残念。神話、伝説、古くからある村の言い伝え、などによって生み出されていく存在。こういったものが世界各地で成立していく、生まれ育っていく背景というのを考えていくのも面白いと思う。『山海経』から採り上げたものが多く出てきますが、この本なんかとても怪しくて不思議です。この本でも少し触れていますが、【ドラゴン】と【龍】は違う(dragon=竜 というように訳されますが)というのは興味深いです。神扱いの龍と悪魔扱いのドラゴン(極端ですが)というように。そういえば、ドラゴンボールに出てくる神龍(ドラゴン?龍?ややこしい)と、日本昔話のオープニングに出てた竜(たつのこたろうかな?)は同じような【蛇】を思い起こさせる体型ですが、ドラゴンはもっとドッシリとした胴を持っていて二本足で立っているようなイメージがあります。(恐竜のような)この違いはいったいどこから?いや、そもそも、もとから違うものか?どちらにしろ、同じような架空の存在が世界各地で創造されてきたというのが不思議。ライオンの胴体、ワシの頭と翼を持つ「グリフィン」のように、見知っている動物の一部分の組み合わせによる怪物、というのがいますが(キメラ動物と言うのでしたっけ?) やはり【人間がつくったつくりもの】といった印象を受けてしまうのは私だけでしょうか。たしかドラゴンにも、そういう寄せ集めたもの、という話もあったかと思いますが、それほど有名ではないですよね?むしろ一つの独立した種として認知されている気がします。だからこそ、惹かれるものが私にはあるのですが・・・。単に、【 恐竜の生き残り → 竜 】という図式になればなぁという願望だけかも。そ・れ・に・し・て・も、マーメイド、ドラゴンまでを含め【もののけ】って括ってしまうのは違和感があるなぁ。もしかして、あやかっちゃった?(笑)
2003年05月30日
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二十代の後半、ミチルは人生に疲れきっていた。ぼろぼろの天使が、俯いて目の前を通り過ぎていく。他の誰にも見えない。数はどんどん増えていった。そんなある日、ミチルは思いがけず旅に出ることに・・・ミチルは3年前に座長であった劇団を解散した。劇作家であり、演出家であり、看板役者でもあった。芝居が全てであったのに、それを捨ててしまった。実は、私は芝居をほとんど観たことがありません。ですが、劇団員や芝居に携わる人々のエネルギーの凄まじさ、みたいなものは感じます。「おれの生き方に文句つけんなよ!」とでもいうような。それでいて、みんな悩んでいる。これでもか!と悩みぬいている。そんな勝手な印象を抱いてます。この話の主人公ミチルはさらに上を行ってます(笑)だって天使が見えてしまうほどだ。自分が磨り減っていくのをじっと眺めている。そして旅へと。イスタンブール、リスボン、パリ。出会いと別れ。どうしても離れられない芝居。求めてしまう人の温もり。ほろ苦さと、切なさと。強さと弱さ。以前、やはり劇団員が主人公の原田宗典『何者ではない』を読んだ。ショージショーイチは下っ端の【奴隷】だったけど。理想を持ち、何かを創り出していこう、という人を見るのは勇気付けられる。本人はその分、間違いなく苦しい思いをしているのでしょうが。自分とは遠い存在であるだけに、興味がわきます。ただ、この『天使の骨』の前にミチルさんを主人公にした作品があるようです。うー、そちらを読んでからにすれば良かった~。演劇活動が書かれている、とのことだし。もっとこの話に入り込めたかも。もうそろそろ視覚的刺激が必要か、と思う今日この頃です。高校の時テニス部長だった級友が、大学卒業後、劇団にはいった。久しぶりにあった時には、だいぶ頬がこけていた。そして現在、行方不明中。連絡とれず。生きてますか?今なにしてるんだろ?
2003年05月29日
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朝起きて つけようとした コンタクト ふたつにわれて 金ぞ散りけるごめんなさい。原因不明、レンズ真っ二つ!ちょいと乱視が入っているので「使い捨て」は使えず。(かつて、カセットデッキ(死語か)の巻き戻しの印・蛍光に光る△(横向き)のところを裸眼でみたら30個くらいに増殖し、朧ろ月のように見えました)眼鏡は長時間かけていると頭が痛くなってくるので(フレームがあってないだけ?)左眼だけ、新たにコンタクトをつくりました。そして3日が経ち・・・朝起きて つけようとした コンタクトものこそみえね 時は気にけりすみません。原因不明、コンタクトつけても視力が矯正されない!それまでの3日間は、問題なかったのだが。朝なのでじっくりと取り組む事も出来ず。結局、レンズを持ち、眼鏡をかけて会社へそして3時間が経ち・・・午前過ぎ 昼来にけらし コンタクト 割れてもすえに 買わん!とぞ思ふ申し訳ない。昼休みに鏡の前で格闘。やはり見えない。どうやら、目のカーブにあっていないらしい。すぐに、ずれているようだ。もしや、と思い、団長の思い出、いや違った、断腸の思いで(もちろんそれほどのものではない)裏返し?かと思い力を外側にかける。パキッ!ということもなく(ハードです)思いの外、きれいに裏返る。しかもこちらのほうがいいカーブ具合。なーんだ、と思い装着!が、やはり見えず。さらに5時間が経ち・・・三日過ぎ 寿命きた コンタクト砕けてものを 思うころかな・・・・・・。1日眼鏡はつらく、眼の調子もおかしいので、定時であがり眼科&コンタクト店へ。結果 レンズ中央に傷があり(裏返した事はいわず)交換することに。診断 私自身の眼(黒目)にも傷がついてる(なぜか左右両方)さて何が悪かったのか?初め(朝の時点)で既に傷があったということ(のはず)レンズの裏表は間違っていなかった。もともと平らめなものであるようだ。原因として考えられるのは・・・一、レンズが不良品だった。二、使う人間が不良だった。却下。三、こすり洗い時に力を入れすぎた(自覚は全くない。しかし短期間に2度破損している。もしかして知らないうちにパワーアップ?)四、なんとなくそうなった。それともう一つ。私の眼について。3日前にコンタクトを作ったときにも当然、検診はやったのだが、その時は何も言われなかった(この日とは違う医師だったけど)原因として考えられるのは・・・一、前日の医者がやぶだった。もちろん医者が阪神の藪の場合もこれに当てはまる。二、前日の医者のやる来がなかった。(または、私のことが嫌いだった)三、この3日間でいろいろと傷ついた。精神面含む(例:ソーサ)四、この日の医者が悪いヤツ。それはともかく、在庫がなかったので新しいレンズを受け取るのは土曜日の夕方。どっちみちその日までコンタクト禁止令が出ていたので、まぁいいけど。ただ、この日は幼馴染にあう約束があるのに。間に合うかな。コンタクトがないことによる四十九、いや四重苦。1、見えない 2、運転がちょっと(眼鏡のほうが矯正視力が落ちる) 3、パッとしなさがアップする(外見上)4、フットサルが出来ないオチはないです。今までのも別にオチてないけど。今回、最近乱発していた()笑を封印。もともとは笑わないクールな男なので。ここまで読んで頂いた方、忍耐力、包容力が素晴らしいです。百人一首は好きです。ですが創作は出来ません。細かい事は気にしないで下さい。今日は、8時前に帰宅できたので遊んでしまいました。誰も来てくれなくなったらどうしよう(笑)
2003年05月28日
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遊撃手について少々。(べつに小説を書こうというわけではないです <題名)子供が憧れる花形のポジション。日本では投手(三塁手?)ですが、キューバでは遊撃手らしいです。みんな初めは遊撃手をやりたがり、なれなかった子が他のポジションをやる。と、いつかみた衛星放送で、誰かがいってました(なんじゃそりゃ)内野の要であり、【守備の人】というイメージが根強かった遊撃手。テレビ番組の珍プレー・好プレーでは、両者の時間配分を逆にしてくれないかなぁ、となかば本気で思っている私としては、やはり心惹かれるポジションなのです。ここ最近、MLBの遊撃手のイメージはかわりました。決して守備だけの人ではない、万能選手が数多くいます。超有名どころでは、A・ロッド、ガルシアパーラ、ジーターなど。ここに『SUPERSTAR SHORTSTOPS』というビデオがあります。題名そのままの(笑)遊撃手のスーパースターを集めたものです。これがまた、素晴らしいビデオなのですよ!先に挙げた3人はもちろんのこと、歴代の名ショートがとりあげられています。それこそ白黒の映像から。バンクス、ワーグナー、そしてカル・リプケン、ラーキンなど。ただこういった強打者だけではなく、いわゆる名手にスポットをあてているのがうれしい。なんといってもホスト役が【魔法使い】オジー・スミス!!もうこのビデオのスタンスがわかるというものです。後半はさながらファインプレーのオンパレード!スミスの芸術的な併殺時のジャンピングスロー、オマー・ビスケルはゴロを素手でキャッチしてそのまま矢のような送球をみせ、そして、圧巻はレイ・オルドネスのアクロバティックなプレー!もう凄すぎて笑うしかない(いや、まじで)尻が完全に地面についている状態で、どうしてあんな球投げれんの!?ちょっと最近衰えが目立つようで残念なのですが、絶頂期のオルドネスは【アクロバティック】且つ【堅実】という信じられないプレースタイルでした。他にもガルシアパーラの打席での忙しない足の動きを追っていたりして、楽しめます。ですが、一番驚いたのは、実は・・・オジー・スミスのキャッチボール。なのです。これが凄い!(ってそればっかりだ)私は野球はプレーしないので、技術的なところはわかりませんが、ボールをグラブで捕った、と思ったらもう右手でボールを持っているんです!本当に、一瞬で。もう投げる体勢が出来上がってる。捕球時に、わざとグラブの土手にボールをあてて、右手をそえているのでしょうが。やはり超一流は凄い。まさに【魔法使い】でした。(とここまで、言っておきながら不安も。これってもしかして誰でも出来るのでしょうか?)手元にあるのは、99年にアメリカで作製されたもの(だと思います)なので、日本語の字幕や、吹き替えはないです。(日本版とかあるのかな?)ヒアリング力がない私には、スミスが言っていることもほとんどわかりませんが、そんなことは全く関係なしに、観ているだけで本当に楽しいビデオです。
2003年05月27日
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ショートストップについて、少々。松井・松井・小坂・小坂・小坂・松井。97年から02年までの、パリーグ・ショートのゴールデングラブ賞の受賞者である。松井(西武)小坂(ロッテ)、タイプの違う二人のショートが3度ずつ分け合っている。私は、ショートゴロを捕る小坂を見て、泣きそうになったことが何度かある。「それに追いついてくれるのか」「そこにいてくれるんだ」と。それがまた、全然何でもない当たり前のプレーだという顔をしてやるのです。プロとしては決して体格、身体能力に恵まれているとはいえない小坂。(足は速いですが)それでも、打球への反応の良さ・一歩目のはやさ、で一流の守備人へと。無駄がなく、流れるような動き。ほれぼれします。それに対する松井。メジャーも注目する身体能力と野球センス。躍動感ある動きと強肩。どう見ても上手いし、圧倒されてしまうほど。以前テレビを見ていて印象深かった、水上氏(ロッテOB・ショート)の言葉。【静の小坂】と【動の松井】。なんでもないショートゴロ。松井は、捕球後、ファースト方向へニ、三歩ステップを踏んでから投げる。小坂は、ほとんどステップは踏まずに最小限の動きを心がける。松井は魅せることを意識し、小坂はシンプルに考える。松井は【自分が一番上手い】と思ってプレーをし、小坂は【自分が一番下手だ】と思ってプレーをする。これも水上氏の言葉ですが(おそらく小坂は実際にインタビューしたものと思われます)そう言われてみれば、そんな気もしてくる。どちらがいい、とかではないし、どちらも【だから努力し続ける】ということにはかわりはないだろう。やはり見栄えがするのは、松井。(しかも間違いない実力に裏打ちされた派手さだ)でも、↑のゴールデングラブ賞などで小坂もしっかりと評価されているのがうれしい。~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~200X年、千葉マリンスタジアムでの最終戦。史上まれに見るデットヒートのペナントレースを制するのはこの試合の勝者である。ロッテが4-3とリードしてむかえた9回表の西武の攻撃。マウンドには守護神・小林雅。塁上には、死球と四球とエラーで出塁した3人のランナーが。そして迎えたバッターは、メジャーから1年限定逆輸入の松井稼頭央。2-2からの6球目、少々甘く入ったシュートを松井は弾き返した!打球はピッチャーを襲い、誰もがセンターへ抜けると確信したその時!!颯爽と登場した小坂がボールに追いつき、ファーストへ送り間一髪アウト!うなだれる松井と伊東監督、狂喜乱舞するジョニーとフランコ監督。そして「いや、べつにこれくらい当然だから」という顔をした冷静な小坂・・・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~すみません。これくらいでやめときます。遠い世界へ行っちゃってました・・・(ここぞ!という場面でのいいプレーというのは涙ものです)妄想癖があるのではなく、空想力過多なのです(変わらないか?笑)元に戻りまして(笑)他にも注目のショートを。まずは何と言っても、セリーグでここ6年のうち5度ゴールデングラブのヤクルト・宮本。トータルでの安定感は、松井、小坂を凌ぐかも。ですが私は、セではなんといっても中日の井端が好きです。スローイングへのゆるぎない自信と野球センス。しびれます!あと、二岡の肩もいいですね。とりあえず今回はここまで。週ベのショート特集を読むことが出来たら上書きするかも。
2003年05月26日
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では、横浜 対 巨人 の観戦レポートを。中華街でご飯を食べ昼間から青島ビールを飲み、これから野球も観れるなんて幸せと、この世の極楽を満喫した後(誇張有り)開始ギリギリに球場へ。巨人ファンで【エグゼクティブ】がモットーの友達(決して嫌なヤツではないですよ)がチケットをとったのは、3塁側内野指定席S。そんなにグランドに近くはなかったが、全体が程よく見渡せるとてもいい位置。いつもドームで観る時の席はあまり良くないので(タダだけど)とってもうれしい。スコアボードで両チームのスタメンを見て、嫌な予感が・・・。横浜 投手・東(あずま) 捕手・小田嶋それぞれの選手がどうだということではなく、このバッテリーは共に経験があまりない若手選手。それに対して、巨人のスタメンは現時点のベストメンバー(ペタジーニがいないくらい)。ちょっとギャンブルしすぎではないか?という不安。横浜ファンの友人は「せめて3回までもってくれ」と哀しい祈り。そして試合はプレイボール!と、やっと試合が始まったけど、いらんことを書きすぎた。いちいち全プレーを振り返るわけにもいかないので、少し端折る。上原は球がうわずっていて、決して調子がいいとは思えない立ち上がり。しかし、江藤のHRなどで巨人が4点先取。→ 上原、生き返る。清原への2打席連続死球など、やはりバッテリーはアタフタしている。(故障の多い清原。肉体改造、失敗では?と思う人は多いでしょう。だが、確実に死球には強くなってる(笑) 顔とかは見えませんでしたが、あまり避けないし、全く痛そうではない)この後、巨人は着実に追加点で先発全員安打のおまけつき。横浜は小川にHRが出るも、三振も多く追いつけない。ペトラザを打ち崩すも大勢には影響なし。で結局、巨人の勝ち。そんななか、印象に残ったのは、9回に投げた横浜のルーキー・加藤武治。横手からのキレのあるボールで3者連続三振!小気味良いピッチングにしびれました。背番号も17といい番号をもらっているし、期待したいところ。(家に帰って弟に聞いたら、大学で対戦したことがあるらしい。ただその時、加藤は二番手の投手だったようだ。当時、加藤より上だったというエースは何処へ?)悪い意味で印象に残ったのは、横浜のコックス。昨年、メジャー16本塁打の実績は確かに凄いが・・・。こうも気のない三振をされると。ファンはコックスよりも古木を観たいだろ。(もし打てなかったとしても。守りのリスクはあるけどさ)で、この試合代打で出てきた古木をトイレに行っていて見逃しました(泣)最後、あと一人で古木!ってところで試合終了。ちゃんちゃん♪やはり、屋外の球場はいい!新しくいれた芝もキレイだったし。でも、1塁側内野席はかなりの空席があった。日曜の巨人戦でこの“入り”。やはり客を呼ぶには勝たなければ・・・最後に。隣に座った子(小学1年生か、それよりも下くらい)の話。ジャンパーを羽織る人もいる少し肌寒い中、カキ氷を食べていた。さすがだ。メガホンをもって一生懸命応援していた。ただ、【レッツ・ゴー、清水!】を【えんどう、清水!】と。確かに、応援って何ていっているか分かりにくい。惜しむらくは、横浜の遠藤が引退しちゃっていることだなぁ。投手遠藤ならば、投打両方の応援という画期的(?)なものだったのに(笑)投手コーチではなぁ(しつこい)試合の終わりごろにお父さんが小声で、【えんどう】とは言っていないことを教えてました。かわいかったです。ただ、やはりメガホンを叩く音はうるさく耳障りに感じてしまう。(ロッテではメガホンは使わず、拍手。)まぁ、でも応援自体をうるさく思っている人も多いかもしれないけど。(甲子園のメガホンを叩く音の迫力は凄まじい。あそこまでいけば文句ないけど)なお、同日行われた、レッズ 対 マリノス はマリノスが退場者を2人だし、辛くもレッズが1-0で勝利したようで、最悪の事態は免れました(笑)しかーし、(まだ続くのか)この日、一番の衝撃は・・・電光掲示板で他球場の結果を見た時。(日ハム)19 - 1(ロッテ)おぉーーーい。一瞬、固まりました。19って、なかなかないぞ。家を出る時は、4-0だったのに・・・まぁ、今日26日にミンチーが2安打完封で勝ってくれたので、このことは忘れてしまおう。【横】横浜、横手投げ、横の席の子、横道・・・ということで。苦しい・・・
2003年05月25日
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25日に、横浜スタジアムに行きます! 横浜 対 巨人 。浜スタは、堀内の引退試合以来だなぁーと、ずっ~~と思っていたのですが、どうやら後楽園と間違えていたようです。考えてみれば、堀内の引退試合をホーム以外ではやらんだろ。完全に記憶を捏造してました(笑) もっとも、相手はやはり大洋で、堀内は最終打席で見事にホームラン!当時私は小学生で、堀内のピッチングはほとんど覚えていないのですが、このHRは記憶に残っています。この打席、大洋の捕手・若菜が「どの球種がいいですか?」と聞いて、打者堀内は「ストレート」と答え、そのとおりきた球を打ち返したのだそうです。並の打者じゃありません(笑) さらに話がそれますが、堀内は、ノーヒット・ノーランをやった時に、バットでも4打数4安打、しかも3打席連続ホームラン!という超離れ技をやっていますね。いやはや、凄い先人がいたものです。この人の解説はあまり好きではないけど(笑)おっと、堀内を語る!という意図ではなかったのに。横浜ファンの友人は、その前に、マリノス 対 レッズ を観てから来るらしい。現在横浜在住も、埼玉出身なので、こちらはレッズのサポーター。両方、負けてしまうかもしれない、とかなり気にしてた(笑)確かに、【負負】だと今日1日なんだったんだ!となるだろうな。【勝勝】ならいうことないだろうが、1勝1敗なら御の字か。実は私も【負負】(彼から見て)のような気がしてなりません(笑)今回は、チームを応援するというよりも、気になる個人の選手を観にいく、といった感じです。雨が降れば、フットサルに参加する予定だったのだが、多分大丈夫でしょう。フットサルに行けば良かった~(落胆)というような試合でないことを望みます。さて、どうなる?それにしてもロッテよ、お前はもう!ようやく万年貧打線が、安打が出てくるようになったと思ったら(それでも攻撃の効率が悪く、点を取るのが下手)自慢の投手陣が壊滅状態。短期間で、7-0、5-0からの逆転負けを見せられてはたまりません。3試合連続、2ケタ失点だし。うぅううぅ・・・希望はようやく2軍戦で投げた【ジョニー】!頼むから、無理して怪我だけはしないでくれ。
2003年05月24日
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幼いカーステアズ家の三姉弟は、いつも母さんのことを考えている。推理作家の母が、実際に殺人事件を解決すれば、宣伝になって本が売れる。そうすれば今よりも本を書かなくてすむようになるはずだ。ちょうどそんなことを考えていた折、姉弟の耳に聞こえたのは二発の銃声だった・・・ユーモアミステリとして名高い作品です。それはなんといっても、ダイナ、エープリル、アーチーの三姉弟の功績でしょう。 “健全家” ダイナ 14歳 “姉弟の頭脳” エープリル 12歳 “貸し金庫” アーチー 10歳 (後ろ二人は勝手に名づけちゃいました、笑)この年齢はちょいと微妙。(ませてはいるのですが、もう少し幼く見えたりもする)なんといっても姉二人と弟のやりとりが笑えます。他にも【地廻り団】の少年たちや、ほらふき巡査部長の存在もユニークです。姉弟は、母さんに殺人事件を解決して欲しいのだけれど・・・一度、タイプに向かいだしたら、なかなか他のことが目に入らない母。仕方なく?、いや嬉嬉として、姉弟は事件に介入しまくっていきます。ミステリーとして、というよりもホームドラマという感じで楽しめました。何よりも、姉弟の母に対する愛が絶対的です。(あんなにひねくれているのに、笑)ほんと、微笑ましい。ここまで無垢な形というのは日本が舞台では書けないだろうな、と思います。長谷川修二さんの【訳】について。私が読んだハヤカワ文庫は初版が1976年。ちょっと古さを感じます。何か違和感を感じる語感なのは、幼い子供達(といってもそれなりの歳)が使う言葉だから、という理由だけではない気がします。ヘンテコで?な文章に感じられる箇所が多々あります。次第に慣れますが、初めは読みにくくて仕方がなかった。ただ悪いところばかりではなくて、巧いなぁと思ったところも。【タット王イロハ】という三姉弟間の暗号の処理(訳)の仕方。原文がどうなっているか全くわかりませんが、カタカナで表されているこの暗号の響きが、イタズラっ子達が使う暗号っぽくて実にいいのです。何より読んで意味がわかる、というのが素晴らしい。思わず、声に出して読みたくなってしまいます。これは本当に作品の雰囲気を巧みに醸し出していると思うので、上記の欠点も消えてしまうかも。気に入りました。お見事!『オコ・ダカ・マカ・リキ』いいです(笑)
2003年05月23日
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一人暮らしの女性の死体が自宅で発見された。死因は頭部の殴打。襲われた痕跡はない。玄関の鍵は開いていたが、窓の鍵はガラス切りで開けられていた。そして部屋には睡眠薬入りのチョコレートが・・・ネタばれが含まれますので未読の方はご注意ください。えー、いきなり↑こんなことを書いていますが・・・今回はちょっと趣向が変わった作品なので、あえて書いてみました。どこまで書けば【ネタばれ】なのか?これは微妙な問題です。同じ事が書かれていても、受け取り方は人それぞれ違うでしょう。帯や、裏表紙の内容紹介などに書かれていることなどは特に問題ないかと思います。しかし、何の【注意】もなしに、犯人やトリックなど物語の核の部分の謎に言及するのは明らかにルール違反でしょう。(というわけで【ネタばれ注意報】を出しときます)そのなかで【その本ならではの作者の企み】などの扱いは難しい。ネタばれとはいわないまでも、前もって「何かあるぞ!」と知ることによって興をそがれる、事前情報が入りすぎてしまったがために楽しみが半減、なんてこともありがちです。「最後にどんでんがえしがぁぁ!」くらいなら、良くあるので(笑)いいですけど。私自身、文章力や理解力の不足から、そういったことを何度もやってしまっているかも。でも、その企みこそを伝えたい、話したいというのもあるし、その逆にそういうのを捜したいというのあるかなぁとも思ったり。何も書かないのが一番間違いはないのですが。というわけで前置きが長くなりました。『プリズム』に戻ります。この話は、章ごとに語り手がかわります。すると当然、本人(語り手)の立場や、被害者との関係、事件への関わりも違ってきます。そして、それぞれの人に対する印象も。被害者は小学校の先生。語り手は、教え子、同僚、かつての恋人、そして・・・。それぞれの理由で、犯人は誰か?推理する。よくある登場人物たちによる推理合戦、とはまたちょっと違う趣。章題をあげてみる。 『虚飾の仮面』 『仮面の裏側』 『裏側の感情』 『感情の虚飾』なかなか面白そうではないですか?循環してます。印象深かったので、本を見ないで書けました(笑) 『プリズム』というのがまた、巧いタイトルです。そしてこれは、かなり好みが別れる作品かと。【絶対に犯人を捜してやる!】という決意のもと、ミステリーを読み進める人というのは案外少ないのでは?と思ったりします。目立つ伏線くらいは少々探ったりしますが、あまり深く吟味せずに、先を急いで何となく流れで読む。そして、意外な事実が出てくると【だまされた!】といって喜ぶ。まぁ、これそのまま私なのですが(笑)そういう人にとっては、納得いかないというか、モヤモヤしたものが残るかも。普段なら私もそうなのですが、今回は違います!(笑)ここからは本格的な(?)ネタばれにはいります。(この前までは私としてはネタばれではないかな、と思うのですが)白字にしてみましたが、こんなので大丈夫でしょうか?この話は作中で犯人が特定されていません。読者に投げ出した格好です。といったわけで私も挑戦。普段ほとんど再読はしません(特にミステリーは)。今回は一読後、これは!と思う人を犯人に見立てて再読しました。なかなかこういうのも面白いですね。普通は皆そうやってミステリーを読むのでしょうか?で、結論は・・・。確信が持てない(何じゃそりゃ?)ここから更に深く正真正銘のネタばれ。(しつこい!)私の考えでは、山名の単独犯。睡眠薬チョコレート、ガラス切りは南条の仕業。通報がパソコンでの合成音だとか一応それらしく思うのですが、決め手がな~い。(井筒の目撃者は関係ないかな?)お父さんの説に半分のりました。ただし息子は関与せず、ということで。う~む、わからんです。全く見当違いの可能性も。もし犯人について考えのある方がいらっしゃいましたらそっと教えてください(笑)もっとも貫井さんがわざと明確な犯人を用意せずに(つまり犯人当てが目的ではない)、"事件を勝手に推理して決着がついたように思っても、実際どうなのかは当事者にしかわからない"ということを言いたいのだとしたら・・・とも思ったりします。 以上新刊ではなかった『慟哭』の文庫本が、あるお店で強力プッシュされてから売れ出した、いわゆる【白い犬とワルツを】現象は有名な話(解説にもあり)。『プリズム』も興味深い作品で貫井さんの才能の豊かさを認識するには充分かと。それにしても今回も長すぎか(笑)
2003年05月22日
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平凡な中学3年生のぼくは【全日本ジャンケントーナメント】に出場中。そもそも占いの得意な姉が勝手に出したハガキでの出場。目立つのが嫌いなぼくは早く負けたくて仕方がないのに・・・イベント化されたジャンケン大会。カプセルの中に入って、1対1の3本勝負。ぼくはどこまで勝ち進めるのか?優勝するのは誰だ?安っぽいながらも、どことなく興味がひかれてしまう題名。さらに作者は清涼院流水ときたら、何となく展開の予想もついてしまうかも。とんでもないヤツが出てきて、大言壮語するんだろうなぁと。しかーし、予想は外れた。(私の場合)なんか大人しいというか、パワーがないというか、普通(笑)というか・・・ありがちな敵、そして対戦。舞台裏の結末も良く出来ているけど、そんなに驚きはないし、『何これ?』というような怒りもない(笑)。なんかまとまっちゃてるなぁーという印象です。まぁ途中の過程については、強引な所もあったり、らしさを見せますが。あとがきによると、手間をかけてシンプルにし、もっとも自信のあるわかりやすい作品、ということのようです。確かにわかりやすいです。ですが、これだとこの人の個性が無くなってしまっている気もします。大仰なものいいそのままに、突っ走っちゃうほうがいいのでは?などと思ってしまいます。大会のシステム等も穴だらけというか、貧弱な気がしてしまう。3000万の応募があって、平均70%のテレビ視聴率(さらに世界へ衛生放送)、優勝者予想では莫大な掛け金が動く・・・こういう規模の大会なのに、かなりお粗末な運営、組織。(それともこの数字に意味はないのか?)題材が題材なので割り切っている部分もあるかも。でも、シンプルというよりもチープで物足りない。と文句ばかり言う割には、そこまで嫌いではなく(笑)『コズミック』『ジョーカー』などはぶつくさ言いながらも(!)それなりに楽しく読んだ。多少、他の作品とは違うスタンスでの楽しみかたかもしれないけれど。この本では、前回のトーナメント優勝者が【西之森創嗣】という名前で出てきます。先輩をたてる、いい人なのかもしれません(笑)
2003年05月21日
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【趣味である女装のために化粧品を万引きした刑事・秋吉】【連続強盗犯の強奪金を着服した刑事・白洲】二人が罪のもみ消しと引き換えに特別監察官から命じられたのは公安警察官・石巻の内偵だった。万引き、着服。いわゆる汚職警察官である。そして、公安も登場。重くて硬い話か?と思うところだが、最初に登場する秋吉は女装するのが趣味・・・もう普通の話ではないですよ、と宣言しているようなものだ(笑)公安の石巻は、ある会員制のバーに出入りしている。そこがまた怪しい。元俳優がオーナーのこの店にはユニークで急進的な人間が集まる。映画監督、輸入代行会社の社長、ファッションモデル、SMクラブのオーナー、前衛舞踏家・渋沢、そしてゲイの写真家・岡部など。ジャーナリストと名乗る石巻は、ある企業に脅迫状を送った犯人を割り出そうとしていた・・・一癖ある登場人物たち。一風かわった脅迫状の内容。一筋縄ではいかない怒涛の展開。一番最後に笑うのは、いったい誰?簡単にいうと【しっちゃかめっちゃかな】話です。(わからんて)よくこれで収集がついたな(かなり力技ですが)と感心してしまいます。笑える部分も多いですが(脅迫状の内容とか、それに対する幹部社員のやりとりなど)ちょっと屈折したところもあるだけに、好き嫌いもわかれそう。私は読んでいた時に疲れ気味だったこともあって(笑)ついていくのがやっと。『闇の楽園』のほうが好きです。戸梶圭太。この人、どこかで止めてあげないとどこまでも行ってしまいそう(笑)どうしようもない嫌なヤツ、不快なヤツを書かせたら凄いことになりそう。そしてどうやらこれも映画化されているようです。しかも窪塚、出ています。で、なんで秋吉役?秋吉って趣味がかわっているだけでとても地味な男のような気がするのだが。むしろ、天才肌の芸術家・岡部のほうがイメージに近いな。(または渋沢)もっとも、レンタルビデオを借りたことのない私。当然見てないので感想も言えません。そしてこの本(文庫)最後に宍戸錠の文章がある。ほとんど自分のことばかりで、戸梶圭太のことなんて4行だけ(しかも内容なし)「なんだこれ?」と【『七瀬ふたたび』の平岡正明】以来の“ふざけんなよ解説”かと思ったが、よくみると【特別エッセイ】となっている。それなら、まぁいいかと納得しかけるが・・・もしかしたら、解説を頼んだのに、あまりにも作品にふれていなかった為に、やむなく【エッセイ】という形にしたのかな?と邪推してみる。ただ小説を読んでいる分には、宍戸錠全く関係ないもんな(笑)
2003年05月20日
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平和すぎるくらい平和だった町、百合ヶ浜。ある日、靄に包まれた町は、外への連絡も、行き来も出来なくなってしまう。そして、現代にはいるはずのない生物たちが次々に現れる!!ある日突然、町が濃霧に覆われ外部との繋がりがなくなってしまう。(一瞬『首都消失』か?と。小学生の頃、上巻で挫折して未読ですが)そして出てきたのは恐竜なのです(笑)あまり大げさな前触れもなく、あっさりと。これはこの話の基本スタンスになっているような気がします。パニックが起こり、住民は大混乱!のはずが、皆、それほど驚いていないような・・・(笑)のどかな町なのです。作者がいうには「SFで人間を描いてみようじゃないか」という思いで書いたそうです。(“人間が書けてない”というのは良く耳にしますね。「本格は・・・」とか)その為、本来SFの核になる部分、例えば「なぜ恐竜が現代に?」とか「どうすれば元に戻れるか?」ということよりも、【そこに暮らしている人間】がまさしく主役となり【どう生きていくか】が主題となる。それはラストの主人公達の行動にも象徴されています。とりたてて特徴のない平凡な町。一番の成功者・久能直吉。周りから相手にされないニ代目・直己、軽んじられる母親。サボテンを栽培している冴えない文筆家。孤独で世話焼きのタバコ屋の婆さん(そしてその飼い猫は翼竜に戦いを挑む)ぬるま湯につかっていた人々が【異変】を機に、かわっていく。生き生きとしていく。話の展開がはやすぎて(簡単すぎて)物足りなくも感じてしまいますが、なかなかさわやかなラストです。恐竜好きな私が気になったのは・・・ティラノサウルスは人間を襲わないのか?ということ。「大きな肉食恐竜が餌として対象にするのは、やはり相当に大きな生き物のはず~」P144分かる気もしますが、どうなんだろう?山田正紀さんは、今まで読んだもの(『火神を盗め』『サブウエイ』)があまり馴染めなかったのでどうかなーとも思っていたのですが、予想していた展開と異なっていたこともあり、楽しめました。ややあっさりめ(250ページほど)で読みやすかったのですが、倍くらいのページで読みたかったな、という気持ちも。それとも逆にこの長さだから良かったのか。筒井さんが、山田正紀は上手すぎる!と何かのエッセイで絶賛していたような・・・。それがこの『竜の眠る浜辺』だったかどうかは忘れてしまいましたが(笑)
2003年05月19日
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フットサルをやってきました。う~、疲れた。やはり日曜の夜というのは、チトつらい。それでも、18時から21時のところを、20時半で切り上げて風呂に入って(ジャグジーがあるところなので)終わり、だったのだけれど。(ジャグジーって【ジャグジー兄弟】が開発したもので商標だそうですね)結婚されている方も何人かいらっしゃいますが、家庭のほうは大丈夫なのでしょうか?ここしばらくは無かったのに、フットサル後、頭が割れるように痛くなった。家に帰ってからだったから、まだ良かったのだが。今後も続くようなら対策を考えねば。金曜日は、会社の健康診断でした。もう一ヶ月以上前に日記で書きましたが、体重増加注意報(警報?)が出ております。ですが、今回の診断に先立っては悪あがきはせず。「ありのままの自分でいこう!」と心に決めました。ただ単にダイエット出来ていないだけではないか?という声もありますが、もちろんそんなことはありません。そもそも、ダイエットなどしていないのです。つまりは、現状を正しく認識し(記録として残し)、一年という長期的視野でもって物事を解決する、という深遠な計画なのです。そう、来年の今頃はきっと笑っているはずです。(ひきつった笑いでないといいのですが)と、こうやって【切りのいいところ】から始めるという遣り方が意志の弱さの表れである、というのは毎度お馴染みのこと(笑)さて、健康診断といえば、バリウムです(笑)辞書によると、「銀白色の金属元素。合金材料とする。[記号Ba]」などと書いております。そして、「レントゲン写真を撮る時に飲むのは、化合物の硫酸バリウム」とも。どう考えても人間の飲むものじゃありません。合金、硫酸って。(あくまでイメージです。バリウム愛好家の方は文句を言わないで下さい)しかも、バリウム前の炭酸!お前がキツイんじゃー!!去年、バリウムデビューしました。その時はそれほどでもなかったのですが、今年はキツかった。下剤を頂いて飲みました。きちんと効きました。でも、なんか突っ張っている感じがして、気持ち悪い。バリウム残ってやがる、と一日中、敵対心を持っていました。来年はリベンジします。と、このままだと「全国バリウム地位向上委員会」の方からクレームがつきそうなので最近のバリウムは【ほんのりイチゴ味】がする、という未確認情報も付け加えときます。問診では、去年と全く同じことを医師に尋ねて、全く同じ答えが返ってきました。 私 「運動後に、頭が割れるように痛くなることがあるのですが・・・」医師 「あまりひどいようでしたら、きちんと診察を受けてください」何の為の問診ですか?まぁ、一言一句変わらない答えというのは逆に気持ち良かったりもするのですが(笑)来年もチャレンジしてみます。体重、体脂肪などの結果は、会社へ後日郵送されてきます。それが楽しみで最近、家では体重を量ってません(現実逃避ともいう)さて、結果は・・・※なお団体名等はフィクションであり、実際、同名の団体が存在していても本日記とは一切関係ありません。
2003年05月18日
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幸せに暮らしていた家族3人。そこへ突然やって来た招かれざる男・曾根。十年前に母が再婚し、すぐに別れた相手であった。酒浸りで傍若無人に振舞い、何をしでかすかわからない。居座り続け、存在そのものが恐怖となった今、どうすれば家族を守れるのか?秀一が出した答えは・・・・・・・・・・・・・・【強制終了】。貴志さんですが、ホラーではないです。角川ホラー文庫ではなく、一般(?)の角川文庫。犯人の側から描く、倒叙形式のミステリー(佐野洋さんの解説より)。【強制終了】を完全犯罪とする為に、一人の高校生が挑む。この話が、たまらなく切ないのは、主人公が殺人を決意する動機の為だろう。この手の話によくある愉快犯的、あるいは病的妄想によるものではなく、【妹のため】【母のため】という切実な、一歩も後に引けない強い思い。母親は毅然とした態度をとらず、弁護士、警察など外部の人をあてにする事は出来ない。妹の部屋の鍵を付け替えなければならないほどの身近な切羽詰った恐怖。自分がやるしかない、との決意。・『闇の絵巻』梶井基次郎 ・『山月記』・『こころ』・ 授業中、秀一の心は彷徨い続ける。クールで知的などこか超然としている少年。自らが立ち上がって、全てを解決しようとする。胸の内には家族への熱い思いが。能力も自信も強さもある。これに使命感、正義感が加わる。考え出された計画と周到な準備。【ドライ・キャンペーン】【ブリッツ】【スティンガー】そして、作戦は遂行された。残されたのは、今までとは違う恐怖。そして狂い始める歯車。「強さ」と同居する「弱さ」。これが人間だよなぁ。うーむ。なんともいえんなー。(感想になってない、笑)紀子の存在は救いだったのだろうか?そして、このラストは?秀一が夢で見た光景というのは、ほぼ間違いなく実際に起こるだろう。こうする他なかったか? つらくて、哀しいものがあります。「一度火をつけてしまうと、瞋りの炎は際限なく燃え広がり、やがては、 自分自身をも焼き尽くすことになる・・・・・・」(P342)秀一の心に宿った、【鮮やかなブルーの炎】。赤い炎以上の高温で燃焼し、最も深い思索を表す色。『青の炎』見事な題名です!それにしても、これを映画化しますか。(そして、また見てない)主人公の演技力は必須ですね。単なるアイドル映画にするのは、もったいないぞ!いつかは観てみたいものです。(と言ったものが今までにいったい幾つ?)貴志さんといえば、私が今まで読んだなかで最も怖かった『黒い家』。(ホラーってあまりたいした数を読んでないけど。)やはり、一番怖いのは“悪意のある人間”ですね。今回、感想ほとんどなし(笑)なんて表現していいかわからん!夢中になって読めたのは確かです。
2003年05月17日
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マイナーロック研究会の面々が集まり、カルト的な人気を誇るロックバンドCDを聴く事に。それは、中古でようやく探し当てたものだった。【ブラック・エンジェル】という曲が流れた時、一人のメンバーの胸にナイフが突き刺さった!林檎をむいていた彼女の手を逆方向へひねったのは、翼を持った小さな女だった・・・なんとも不思議すぎる冒頭。純然たるミステリーだと思うと多少面食らうかも。(これ、創元推理文庫でしょ?と)ファンタジー的な要素も有り、です。基本はミステリー+青春だけど。主人公が属しているのがマイナーロック研究会だけあって、なかなかロックです(?)ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ドアーズ、ジャニス・ジョプリン、イギー・ポップ等々。章題は『ロックンロールの自殺者』『リトル・ガール・ブルー』『フリー・マネー』『マジック・アンド・ロス』【U2】をウニと読む、解説の大矢博子さんほどではありませんが、私も洋楽オンチです。それでも読むのに支障はないですが、やはり詳しい方のほうが楽しめるのでしょう。(章題は曲名だそうですが、一つも知らないです)主人公の加山は、かつての恋人と別れる為に、「自分はゲイである」と見せかける。恋人が去った後も、見せかけは止めなかった為に、周りにも【ゲイ】として認知される。同じサークルのメンバーである森井は「家どうしの釣り合い」で昔の男の母につらくあたられ別れる。その後、金に執着するようになり【守銭奴】と皆に思われる。メンバー間での恋愛感情や、主人公の気持ちの移り変わり。偽りの自分と本当の自分。翼を持った小さな女=【ブラック・エンジェル】とは、いったい何なのか?ということは、それほど問題にならず(ここで違和感を覚える人もいるかも)それよりも、どうして殺されたのか?なぜ表れたのか?という謎を追っていく。たどりついた結論とは・・・。しかし、それよりもその後こそが、この話の"売り”ではないだろうか?もう、伏線ありまくりなのだが、そうなっちゃうんだぁ、と感心してしまいます(笑)悪いラストではないと思います。(人生180度変わるかも知れないけど)読んでいるうちは、どこか消化不良があるように感じていましたが、読み終えると妙に納得してしまうというか、なんかほろ苦いような、さわやかなような不思議な読感です。この小説とは全~~く関係ありませんが、昔ジャンプで連載していた『ブラック・エンジェルズ』【わがこころ、すでに空なり。空なるがゆえに無】(だったと思うのですが)自転車のスポークを使う殺し屋。クールで渋格好良かったっす。ちょっと毒々しい雰囲気も(やけに血が流れていたような)結構好きでした。
2003年05月16日
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授業中にお母さんが迎えにきた。西の魔女が死んだようだ。【まい】は共に過ごした一ヵ月半のことを思い出す・・・中学に入ったばかりの頃、まいにとって学校は苦痛を与える場でしかなかった。まいは田舎のおばあちゃんの所でゆっくり過ごすことになる。「おばあちゃん大好き」と言うと、「アイ・ノウ」と微笑む英国人のおばあちゃん。魔女は本当にいると言う。うちはそういう家系だ。まいの魔女修行がはじまった。さて、ファンタジー全快!ってわけでもないのですねぇ、これが。なおこの作品は、日本児童文学者協会新人賞を受賞しています。自然に囲まれた田舎での暮らし。まいは次第に回復していく。いろいろなことを教えてくれるおばあちゃんは頼もしくて優しい。心が癒されていくような暖かさ、愛があります。で、終始そういった穏やかな話かというと、そううまくはいかず。本人に自覚はないけど人を傷つけてしまう言葉であったり、不安にさせるゲンジさんの存在、ホームシックなど陰の部分も存在する。そんななか、声に出して確認して、一歩一歩進んで強くなっていく。しかしこの物語の最大の魅力は、なんといっても鮮やかなラストでしょう。この一言は、間違いなくページを独占する価値がある。かなりきます。洒落ているし、格好良すぎるぞ。余韻覚めやらぬ中、話が終わったと思ったら、もう一話。いや、いらないだろ、と正直思ったが、まいのその後の話だったのでまぁ良いでしょう。おまけってことで。私も小学生の頃に、半年ほど家族と離れて叔母と暮らしたことがあります。マンションだったし、叔母の帰りがいつも遅かったので特別な思い出はないのだけれど。その時に、一人ででも魔男(変な罪を犯しそうだな)の修行してれば良かったな、とちょっと残念に思ってます。
2003年05月15日
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【推理世界】の編集者・良介は、新人作家に会いに福島へ。しかしその帰り道、前を走っていた車が谷底へ落ちた。不審なものを感じた良介は、担当している【覆面作家】千秋とともに再び現地へ・・・ 『覆面作家、目白を呼ぶ』他2編。『覆面作家』シリーズの第三弾。新妻千秋は【覆面作家】というケッタイなペンネームでデビューした“天国的な美貌をもつ”ミステリー作家。彼女が探偵、担当編集者・岡部良介をワトソン役とし謎を解き明かす。千秋は、大富豪のお嬢様(執事もいる)。しかし一番の特徴は、極端な【外弁慶】だということ。家の門を一歩出ると、言葉遣いだけでなく、人格までもがらりとかわる。そして良介には、警視庁の刑事である優介という双子の兄がいたりする。いろいろややこしくもなるのだが、第三弾になると、優介の出番がほとんどないです(笑)(この双子の絡みは結構好きだったのでちょっと残念)あと、いい味だしていた左近先輩もほとんど出てこないし。このシリーズは、北村さんお得意の「日常の謎」的なものが多いです。↑の『目白を呼ぶ』は、警察もかかわるような事件がおきますが、他二編は【ディズニーランドで撮られた写真の謎】【ドールハウスに作られた暗号を解く】といった感じ。この暗号はまずわかりません(笑)流石は元国語教師といったところ。あと「新築と建替」の捉え方。確かにそう思ってしまうかも。以前住宅の仕事をしていただけに、余計になるほどなーと。テンポ良くすらすら読めますが、如何せん軽いので好みが分かれそう。高野文子さんの挿絵そのまんまの線の細さ、を感じてしまう。覆面作家が探偵である、という設定はとても面白いのですが、(そういえば北村さんご本人もはじめ覆面作家でしたね)性格の二面性なんかは、男性の理想を都合よく体現しちゃってるかなーなんて思ってしまったりも(言い過ぎ?)といいつつ、シリーズ完結まで読了している私は、きっと好きなのでしょう(笑)でも、【円紫師匠と私】シリーズと比べてしまうと少々物足りない気が・・・。再びノベルスで刊行されたということは、やはり人気があるのでしょう。私は文庫で読みましたが、イラストの使い方が中途半端(各章の最初のページにちょこちょこと場面場面の絵が切り貼りされている)だなぁと思っていたのですが、ノベルスを見ると、もともとはページごとに描かれていたものだったのでしょうね。それを何とか使いたいという苦肉の策だったのか。いろいろ言いましたが、読みやすいし、重いミステリーを読んだ後の気分転換には最適かな。
2003年05月14日
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舞台は東京駅。そして事件が起こる。「それだけ?」と、なんとも中身のない内容紹介ですが、あまり書きようもなく(笑)『ドミノ』いかにも何か起こりそうな題名ではないですか!・月末の契約に追われる生命保険会社・次期幹事長を決めるミステリ連合会・ハシリ屋たちが働くピザ屋さん・俳句仲間のオフ会・別れ話にかりだされたイトコ・B級ホラー映画監督と謎のペット・過激派《まだらの紐》・舞台の子役オーディションに臨む2組の親子・テレビ朝田の人気司会者とテレビクルーなんていう、一見何の関わりもない人々、集団が、どこでどう間違ったか、一箇所(東京駅)に終結してしまい、ごちゃごちゃに入り混じるという。次へ次へと繋がっていく、まさしくドミノのように。ちょっとかわった装丁と、登場人物のイラストと一言つき(28人分)この表紙には、28人全員が描かれているのだろうか?かなり強引なところもありますが、気にせずに読むべきでしょう。一つ一つの場面が程よい長さで転換されていく。このスピード感も◎。きっと恩田さんも書いていて楽しかったのでは?なんて思います。クライマックスの一場面で思わず笑ってしまいました。おいおい、そんなベタ有りかよ!と。ちょっと今まで読んできた恩田作品とは、かなり印象が違う感じです。シリアスなものが苦手な人も、これは楽しめるのでは。登場人物の一言を見直してみたら、【山本豊彦】ほとんど出番なかったぞ(笑)『ドミノ』恩田陸 角川書店(平成13年7月初版発行)
2003年05月13日
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精神医学研究所の時田浩作と千葉敦子は、PT(サイコセラピー)機器の発明、応用で多大の成果をあげ、ノーベル賞にノミネートされている。さらに、敦子には夢探偵【パプリカ】というもう一つの顔があった。さぁ、日記を書き始めてから、50人目の作家の登場ということで(競作もの除く)ついに・とうとう・ at last 、【筒井康隆】である!今までのペースからだと、ここ最近はちょっとご無沙汰だった筒井さん。猫のゆりかごさんも大絶賛の『パプリカ』です。精神医学研究所を舞台に、どことなく静かな立ち上がり。だが、医者が患者の分裂病に感染したのではないか、という騒ぎが起こり物語は動きだす。パプリカ登場!そして浩作は画期的なPT機器・DCミニを開発する。渦巻く陰謀、暗躍する副理事長派。見つかった致命的な欠陥。そして戦いが始まり、怒涛の後半へと・・・いやー、もう何ともいえない突き抜けていくストーリー。面白いです!紛れもない筒井ワールドへと誘われます。これは映像化したら、とんでもないことになりますね(笑)なかなか表現し切れないでしょうし、するべきではなく、想像するものという感じですが。と思ったら、どうやら漫画化しているようで、びっくりです。作品として成り立っているのでしょうか?心配です(笑)少々困ったちゃんの巨漢の天才・浩作がいいです。ラジオ・クラブのマスター&ウェイターである中年コンビ・陣内と玖珂はホント謎。【夢】というのがとても大きな役割を果たします。(ここでいう夢は、睡眠時に見る【夢】)ユングだ、フロイトだなんていうのは、全~くわかりません。というかそれ以前に基本的な夢に対する知識、作用、効用等も知りません。が、とにかくここでは、夢は深層心理を表し、意味づけがされていきます。PT機器とは、患者の夢に働きかけて治療することを可能にするもの。夢を録画したり、巻き戻したり、さらにはジャック・インまでも出来てしまう。錯綜。混沌。登場人物たちは眠るのが怖くなる(そりゃそうだろう)何が現実なのか?自分はどこにいるのか?【夢探偵】は特殊能力で事件を解決するというよりも、優秀なセラピストであって、むしろ強い精神力・知力(そして美貌)を武器とする。(ある程度睡眠をコントロール出来たり、半分寝ながらキーボードを操作したりは出来るけど)でも、自分の夢を見られる、というのはゾッとします。最後の砦、を超えられてしまう気がする。大義名分のある理想も、自己都合で倫理を捻じ曲げてしまった時、それは無残にも壊れてしまう。落とし穴に嵌ってしまう危険性は、立ち止まること・振り返ること・周りを見ることを知らない人ほど高いのでしょう。全然まとまりません(諦め気味)もちろん、いろいろな読み方・楽しみ方があるでしょう。パプリカの恋愛も一つのテーマだろうし。解説をしている川上さんほどではないですが(笑)私も充分堪能しました。【パプリカ】という赤い甘唐辛子があるそうですが・・・料理にも全く疎い私。これって常識なのでしょうか?『パプリカ』 筒井康隆 中公文庫(1997年4月発行)
2003年05月12日
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妻の葬儀後、刑事を辞めた男は、久しぶりに京都の神護寺を訪れた。捜査一課での最初の事件、犯人が紅葉の枝の下で首を吊っていた場所だった。命日であるこの日、そこには白い花の束が・・・表題作他6編収録の短編集少しかわった題名ですが、京都を舞台にしたミステリー短編集です。(連作ではない)(貴船菊はキク科ではなく金鳳花科のようです。写真をみたらコスモスみたいでした)もっとも、事件を仰々しくあつかっているのではなくて、それよりも人の心のうつろい、邂逅なんてものに焦点をあてています。古都・京都。祇園祭り・宵々山・粽(ちまき)、大文字・送り火、八坂神社・おけら参り、節分祭、方相氏・・・などなど。私は修学旅行等で行ったくらいなので観光地としての顔しか知りません。が、『一夜飾りの町』などは、生活の匂いを感じられて、こういう京都もいいです。全体的に恋愛小説といった趣が強いです。『躑躅幻想』などはちょっとかわった形の愛ですが。ミステリーとして結末に唸った!とかいうのはそれほどでもないのですが、人の情念だとか、巡りあわせだとか、不思議な縁というようなものの見せ方がとても巧いなぁと思います。好きなのは『銀の孔雀』と『幸せの方角』かな。柴田よしきさんは、【緑子シリーズ】しか読んだことがなくて勢いと迫力とパワーで読まされてしまう(笑)ので気づかなかったのですが、こんなに落ち着いてしっとりとした文章だったんですね。そして【自分は女だと思っている人のため】に書くというのが念頭にあるそうです。私が読んでも、「こういう女はいないだろ」と突っ込みをいれたくなる話は結構あります。やけに都合が良かったり、聞分けが良かったり、何にも考えてなさそうだったり、とにかく不自然な感じ。なので【緑子シリーズ】を読んだ時は衝撃がありました。お飾りではないハードボイルドの女性の登場人物だったので(もちろん主役ですが)男性が読んでも楽しめると思いますが、女性でなければわからないところなんてのも当然あるのでしょうね。(その逆もまたしかり)それにしても多作!!他にもシリーズものがあるようだし。次、柴田さんを読むときは何にしよう? ホラーか。
2003年05月11日
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天文部ロケット班だったのは、今から十数年前の高校生の頃。マンションの一室で起こった爆発は、過激派によるミサイル製造中の事故だった。現場の写真に残っていたある部品が、昔のロケット班の仲間を思い起こさせる。新聞記者の高野は、事件と仲間の関連を調べていくうちに・・・ロケット班は高校生の頃、モデルロケットをつくっていた。どう考えても素人につくれるようなものではない、というイメージがロケットにはある。なんか荒唐無稽な話かな?とも思ってしまう。が、ひょっとしたら出来るのでは、というほど細かな描写。(専門的な話はわからないけど)彼等は、確信犯的に(非合法である)打ち上げを17回も敢行した。そんな懐かしき思い出から10数年。ロケット班はそれぞれ、宇宙開発事業団の研究者、大手特殊金属メーカーの研究者、一流商社の宇宙事業本部、ロックミュージシャン、新聞記者(科学部宇宙担当)へと。極秘で進んでいたプロジェクト。集結するロケット班。彼等は再び、ロケットをつくりはじめる。高校生の時とは違う、【打算】と【目的】でもって。いや~、良いです。ミステリーといえばミステリーなのですが(サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞作)夢を追いつづける姿が清々しい青春小説でもある。ただこれは、決して明るいだけのお気楽な話ではない。表裏一体の【ロケットとミサイル】。明と暗。過激派との接点は?仲間を信じていいのか?かつて同じ夢をもった仲間たち。頭の中にあるのは常に【火星】だった。彼等をとりまく人々もなかなかの個性派ぞろい。町工場の職人・源さん。刀鍛冶の国見さん。ロシアのエンジニア・ユーリ、などなど。そして何てたって【宇宙】だ。ロマンがあります(昨日と同じだ)恐竜とともに小さい頃好きだった【宇宙】。学研マンガの『宇宙のひみつ』みたいなものからはじまり、『宇宙の果てへの旅』海部宣男、とか夢中で読んでいました。ただやはりほんの入り口の入り口で終わってしまったのですが。見上げたときのこの宇宙(そら)の広さには、心ひかれるものがあります。でも、実際に宇宙へ行けたとしたら、たまらなく淋しくなると思う。自分の存在が希薄になって、広すぎて不安になってしまうだろう。でもそれはとても素敵な体験のような気がします。空気の澄んだ避暑地の別荘。テラスに出て、夏の星空の下。そんなところで読みたい一冊です。(問題は、そんなものが何処にあるのか?ということだけだ)「だめなんだ、怖い以前にどうしても宇宙へ行きたいんだ」とにかく、いい話だったなぁ。
2003年05月10日
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縄文人のミイラが長野県で見つかった!密室状態の洞窟。しかも明らかに何者かに殺された状態で。【サイモン】と名づけれらたミイラは、背中に石器を突き立てられ、右手はなかった。サイモンは何故殺されたのか?そもそもどこから来たのだろうか?柄刀一さんの、ミステリーです(密室とあればわかりますね)3000年前の殺人と現代の騒動、そして事件。まず、【縄文人のミイラを発見】というだけで大ニュースである。調査、分析、喧喧囂囂とした論戦。権威主義、文献主義。物質分析。社会生態学、形質人類学。例えば【抜歯】ひとつをとっても、死後の世界まで持ち込む自村出自と出村出自の分離意識、が分かるそうだ。その他もろもろ。たった一つの発見で、それまでの全てが覆される可能性がある。現在、学説の大勢がどうなっているのかは知らないけれど、ロマンがあります。恐竜 → 化石 → 考古学 → 歴史というように私の興味の対象は移っていきました(小さい頃の話)恐竜展なんてものがあると必ず観に行っていましたし、シュリーマンの伝記を読んで興奮したことも覚えています。でも大学の考古学の授業は何も覚えてないんだよなぁ(笑)話を内容に戻して、と。一見対極にある未来へのまなざし。仮想現実空間をぶらぶらと散策できる会員制サイト【MAHOROBA】。製作者である天才システムエンジニアは、仮想をリアルにしようとする。「猿人時代に端を発する帰属意識から一歩も脱却していないじゃないか」「五感すべてで現実以外の現実を体感することになる」この辺りまでは、興味ある分野だし面白い。だけどミステリーの部分がどうも。主人公が謎解きに向かうプロセスとか、取り組み方、進め方が独りよがりな気がする。どうも馴染みにくかった。設定が中途半端な人物も多くて。トリックはこれまで見たことがないようなもので、良く出来てるなぁと思うだけに残念。(これは実現可能ですかね?もし出来るなら凄いと思う)もっともっと面白く出来そうだったのに!(何様でしょうか、笑)デビュー作とのことなので、次の作品に期待です。『3000年の密室』 柄刀一 光文社文庫(2002年3月初版第1刷)
2003年05月09日
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死んでしまおう・・・飛び降りるつもりであがったマンションの屋上。そこにいたのは、一組の夫婦だった。自殺しようとした理由を私が語った後、「あんた、おとうちゃんとあたしの計画に、一枚噛んでみない?」と持ちかけられたのは、【銀行から金を騙し取ること】だった。表題作他5編。ついつい、またしても短編を読んでしまいました。この人の時代物も興味あるし、最近の長編も読みたいと思っているのだが・・・それにしても流石の水準の高さです。ただちょっとインパクトには欠けるかな。それでも読めば読むほど味わいが出てくるような気がします。このなかでは『ドルネシアにようこそ』がいいです。故郷から出てきて、東京で【速記】を勉強している伸治。毎週、六本木駅の伝言板に「ドルネシアで待つ」とのみ書き記す。ドルネシアとは自分と無縁の華やかなディスコの名前。実在しない相手への、存在しない約束。しかし、ある日伝言には返事が書いてあった・・・宮部さんも速記記者だったようで、思い入れも深い作品なのでは。(そういえば、小学生の頃お世話になった叔母もやってたなぁ、と思い出しました。)【東京】に対しての眼差し、ひたむきな主人公の姿勢。そして何かホッとさせるラスト。いいです。『返事はいらない』も表題作だけあって面白い。刑事と名のる男が登場する冒頭シーンなど、構成も巧いです。別れ話で「何がいけないの?」と問いかけ、「君が重荷になってきた」と言われる主人公。ちょっと都合の良すぎる結末ではありますが、こういう温かさもOKでしょう。他にも、少年が主人公の『聞こえていますか』と『私はついてない』(後者題名イマイチ)。そして『火車』の原型?『裏切らないで』。だけどこれよりも『言わずにおいて』の予想できない広がりかたのほうが楽しめました。(代表作と言われる『火車』は、実はあまり印象に残っていない。『龍は眠る』とかのほうが好き。)やはり、他の作品も益々読みたくなってしまいます(笑)『返事はいらない』 宮部みゆき 新潮文庫(平成6年12月発行)
2003年05月08日
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輝かしい実績を残し、天下り先のポストに収まった元刑事部長。しかし、彼は暗黙の了解であるはずの任期で辞めずに居座ることを選択した。警務部で人事異動の調整をする二渡(ふたわたり)は、何とか説得を試みるが・・・ 表題作他3編各地の書店で【一押し】されている、横山秀夫。(新聞にも、直木賞に対しての決別宣言みたいなものもあったし)最近のハードカバー何作かも気になりますが、Re-kaさんのご忠告通りに、この本から手をつけました。まず、警察小説である。しかし、ちょっとそこいらのものとは違う。出てくる主な人物がいわゆる【裏方】さんたちなのである。捜査一課とか、麻薬、防犯とかでなくて、警務部の人事、秘書、監察などが舞台となっている。つまり、殺人犯と直接やりあうわけではない。事件(?)は警察内部で起こるのである。というわけで、いささか地味。この時点で「つまらなそう」という人も多いのでは?でも、私には逆にそれが新鮮でなかなか興味深いものがありました。なかでも気に入ったのは『鞄』。【議会対策】を職務とする秘書課の警部の話。県議会での議員による一般質問に対して、あらかじめ根回して回答を用意し事前に本部長へ渡すことになっていた。しかし、ある議員の質問内容がわからない。それは警察にとって【爆弾】だという。果たしてその【爆弾】とは・・・一つでも上のポストへ!という出世欲。組織の中での保身と競争。私に一番遠いもの。どうもこういう意識は希薄だな。このドロドロ感、自分にはついていけない世界という気もするが、こういう世界を読んでみたかったりする(笑)でも多くの場所で、実際こういうことは起こっていそうだけど。前の会社でも死人のような顔をした管理職の人達を見て、「何の為に生きているんだろう」とか思ってしまう自分がいた。もっとも向こうから見たら、「お前に言われたくないよ」「わかってねぇな」という感じろうが。そして、フィクションばかり読んで楽しんでいる自分がいる。(まさしく 【逃避と娯楽のための読書】だなぁ)話を戻して。全体を通して、警務課の【エース】・二渡の存在感が大きい。あとにいくほど、切れ者感が強く出てくるので、むしろ『陰の季節』でのうろたえぶりは面白いかも。(嫌な趣味だ、笑)『黒い線』の登場人物が後の作品にも出てくるとのことなので、そちらも楽しみ。さらに話を戻して。横山秀夫の名前は、それこそ書店で嫌になるほど見ていたが、なんか暗そうでパッとしない気がして(ごめんなさい)、読むつもりはあまりなかった。ただ、『顔』のドラマの予告編を見て、興味がわいた。オダギリジョーは結構好きだし。仲間由紀恵は視聴率取れる!って話だし。面白そうだなぁとかなり思った。でも案の定、ドラマは見てない(笑)なんせきちんと見た連ドラの最後って『イグアナの娘』だもんな。そういう習慣が全くないんだな。でもいつか見たい。いつだ?(全く関係ないが、妻夫木はいいけど、窪塚はあまり好きではない)本当関係ないや。
2003年05月07日
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一人前の鳶だった安蔵は、ある日高い足場から落ちて足首を折ってしまう。それ以来、日傭取りとなるが、やがて博打に手を出し、賭場へと通うようになる。女房ももらえず、食うものにも困り、みすぼらしい格好で向かう先は、兄思いの妹・みゆきのところだった・・・ 表題作他7編収録の短編集。さて、藤沢周平ですが、読むのは初めてです。さすがに大御所、広く親しまれているだけあって、とても読みやすく絶妙な優しさがある。読後感も心地よいです。一番良かったのは、↑でも書いている表題作の『時雨のあと』。安蔵は、妹のところへ金の無心をしに行く。みゆきは仲町で女郎をしており、兄は錺(かざり)職人をしていると信じている。【バカ兄貴と健気な妹】。真相を知ったみゆきの心、そして後にとった行動とは・・・。両親が失踪した時、まだ子供だった二人。そのときの兄の姿。そして現在の窮状。周りの暖かいい人々。誰にでも、時雨が降ることはあるだろう。大事なのは、『時雨のあと』だ。他には、ミステリー的要素のある『闇の顔』『秘密』など。私としては『鱗雲』も良かったです。舞台は全部、江戸時代。あとがきにもあるように、この時代の庶民が精一杯人間的に生きようとしたことに焦点をあてています。職人、下級武士、隠居、町娘などなど市井の人々。博打にはしってしまうものや、身分違いの恋、復讐、夫婦間、親子間の問題、勢力争いに巻き込まれたり。使い古された感はありますが、それでもやはり【人情】というものが一番ピッタリとくる。『時雨のあと』 藤沢周平 新潮文庫(昭和57年6月発行)・・・・・・・・・・・・・最終更新日 2003年05月10日 23時28分40秒テーマ変更の為更新(内容そのまま)
2003年05月06日
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引っ越して来たばかりの部屋。しかし、どうも誰かが忍び込んでいるらしい。鍵を持つ大家が怪しいとにらんだ夏美は、親友の悦子に協力してもらい【大家迎撃作戦】を実行することに。しかし悦子が見たのは、夏美の・・・表題作を含む6編を収録した初の短編集。岡島二人さんは、その名の通り【井上夢人】【徳山諄一】二人の合作。21の長編小説と53の短編、ゲームブックとノンフィクションを1つずつ書いているようです(『おかしな二人』より)コンビはもう完全解消でしたっけ?創作方法などいろいろ興味はありますが、今回は触れずに。表題作、まず題名がそそります(笑)冒頭と終わりに手紙を配する構成もいいですし、やはり上手くまとまっています。題名ほど【密室】について「あーだ、こーだ」言ってるわけではなく、むしろその辺はあっさりなのですが(笑)あと良かったのは、『火をつけて、気をてけて』。放火魔を目撃してしまった男がとった行動は・・・。二転三転して、結末は?あまり仰々しくなくて、さらりとしているのがいいです。短編だから、というのもあるかもしれませんが。全体を通して、一筋縄ではいかないのですが、そんなにゴチャゴチャもしていなくて丁度良い長さと展開なのです。驚くような仕掛けがあるわけではないけど、読み終わると「なかなか良かったな」と思えるような。ミステリーを読み始めたときに、何作か岡嶋二人を読みました。基本に忠実というか(何が基本かはよくわからない、笑)安心して読めます。この本は、今から20年くらい前の作品ばかりで、多少、時代を感じてしまう部分もありますが。出てくる人物が等身大というか、無理がない。普通の人なんですよね。エキセントリックな犯人というのは少なくて、むしろ誰もがその状況にいれば何かやってしまうのではないか、と思わせるような設定が多い気がします。といっても最近読んでいなかったので適当なイメージのみで書いてますが(笑)あまり肩に力をいれずに読めるのは確かですね。
2003年05月05日
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政治家を父にもつ杜萌は、久しぶりに実家に帰った。しかし、両親と姉は出掛けており、次の日の朝になってもまだ帰って来ない。屋敷の中に一人でいると、仮面をかぶった男がピストルを持って現れた・・・犀川&萌絵シリーズの第七弾!(私にしては結構進んでいるシリーズ)萌絵の友人である杜萌を襲った誘拐事件!杜萌だけでなく、その両親と姉も監禁されていた。そして、盲目の兄の行方は・・・前作の『幻惑の死と使途』と同時進行の話で、こちらが奇数章、『夏のレプリカ』が偶数章のみの構成となっています。だけど、「それが何?」というのが正直な感想。二つの事件が複雑に絡みあい、一つに繋がっていく!という展開を期待していたのですが・・・章題でちょっと遊びたかったというだけ?(それも森さんにしては普通な感じだし)私が全く意図をつかんでいない可能性も多々あります。そしてなかなか犀川と萌絵が出てきません。まぁ、『幻惑の~』の方の事件で大変だったからなのですが。出て来なくてもいいかなぁと思いながら読んじゃいました(笑)今回登場の杜萌と萌絵(ややこしい)の関係は面白いなーと思うのですが、萌絵と犀川、というよりも【萌絵→犀川】の関わり方があまり好きではなかったりして。(何でここまで読んでるの?といわれそう)二人の会話はなんかついて行きにくい。犀川の心のつぶやきは好きなのですが。その代わり(?)佐々木の叔母様や国枝さんなどが出てくるとうれしいですね。今回浜中くんの出番がなかったのが残念(笑)内容のほうですが、マジシャンが何人も登場する派手な前作に対して、こちらのほうは確かに地味です。だけど、こちらのほうが好きかも。あやふやなところもありますが、提示されている謎もなかなか面白いし結構夢中になって読めました。(『幻惑~』のほうの記憶が薄れているというのも理由の一つですが、苦笑)ただ、クライマックスが・・・?私には犯人だと確信した理由がイマイチ納得いかないです。迫力は感じたのですが。萌絵ならば可能なのだ、ということでしょうか?うーむ、わからん。あと、私としては最後の登場はないほうがいいな。なんか文句ばかり言っている気がしますが、当然続きも読みます(笑)直接内容とは関わらないですが(謎解きなどには)気になったことば。「何かを嫌いになることは、軟弱な自分には都合が良い」 杜萌 ( P397) 「死の予見に起因する存在こそ、意志の起源」 犀川 (P441)
2003年05月04日
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『最悪』『邪魔』でお馴染みの作家・奥田英朗が、沖縄、四国、台湾、東北、広島、九州へと旅発つ。地方球場開催(広島市民球場のみ別)のプロ野球の試合を観に行くのだ。そこで見たもの、感じたもの、食べたものについて書く、野球、旅行エッセイ!さて、エッセイです。うーん、でもこれはどうだろう?奥田さん好きでも野球に興味がないと読んでもあまり面白くはないかも。私は『ウランバーナの森』しか読んだことなくて、せめて『最悪』か『イン・ザ・プール』を読んでからにしようと思っていたのですが、我慢できずに(笑)なかなか楽しめました。文庫、ノベルス以外を読んだのは久しぶり。小説を生み出す過程(大抵は苦しみについてだが)も多少は書かれているし、奥田さんの考え方、性格の一端も見受けられて興味深い。けれども、野球選手の個人名はバンバン出てくるし(全員知っていたぞ)、あとは何を食べたか、何の映画を観たか、どんなマッサージを受けたか(笑)がメイン。行く先々で、「ここで暮らしたい」と言い、「こんな職業もいいなぁ」と夢見る。本当、なんで作家してるの?と突っ込みたくなる(笑)奥田さん、中日ファンである。しかもなかなかディープだ。【中村武志】 が好きなようだ。マニアだ。私は中日では、断然 【井端】!中日の試合はもちろん、キャンプ、台湾でのダイエー 対 オリックス、二軍戦、そしてマスターリーグまでと幅広くカバーしてます。選手に対しての突っ込みや、野球に対しての見方などに共感できるところもあって面白かった。思わず笑ってしまったところも幾つか。「プロ野球選手と同じ飛行機に乗っているのだから落ちるはずがない」「持つべきはプロ野球ともだちである」「井上は浮世絵顔である。女子に人気はないようだが・・・」「野球好きは美人に見える」などなど。私にはこんな友達がいる。久しぶりにかかってきた電話。友:「(前置きなしで)昔巨人に居たピッチャーで左の緩い球投げるの誰だっけ?」私:「うーん、門奈?」友:「あぁ、そうそれ!そんだけ、じゃぁね!」セリーグの場合はどの球団が優勝しても【おめでとうコール】をかける友達がいます。いやー、奥田さんのこの旅、とーーってもうらやましい。地方球場って行ったことないんだけど、かなり行きたくなりました。それにしても、小説書くの本当につらそうです。「おまえら小説、必要か?あれば読む。どうせそのくらいだろう? いいじゃねぇか。おれの短編がオチるくらい。」大丈夫だろうか?(↑はかなりのイライラ状態。普段は穏やかな人っぽいです。)
2003年05月03日
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海に見える蜃気楼。一緒に見ていた母親と三人の息子。浩和は幼くして事故死し、母親は痴呆が進みケアハウスに入っている。ある日、満彦は、正業に就かない史彰と酒を飲んでいた。その帰り道、つぶれた史彰を連れ帰ろうとする満彦の前には・・・D県の中央部に位置する真幌市にて起こった一つの物語。祥伝社の企画本?で、春-倉知淳、夏-我孫子武丸、秋ー麻耶雄嵩というように書かれています。前3作は少し前に読了していたのですが、何故か『冬』だけまだでした。特に理由はないのですが。今まで読んだ本が「はじめにトリックありき」という感じが強すぎて、あまり馴染めなかった有栖川さん。(シリーズもの読めば違うのかもしれません)どうも人物描写に深みを感じられず作品に入り込めなかったのですが(ステレオタイプな物言い!)これはそんなこともなかったです。まぁ、これこそ「トリックありき」の作品なのですが(笑)読んでいる途中までは気にならなかったです。トリックの不自然さ都合の良さは、ある程度仕方ないでしょう。この長さですし。ちょっと強引にもなりますね。今回のこの企画、それなりに楽しめました。麻耶さんのはちょっと私にはあいませんでしたが。他の作品は、しっかりワンアイディア入っていて上手いなぁと。順番つけるならば、夏>春>冬>秋 でしょうか。4作品の舞台になった真幌市。いかにもお遊びで作ったという感じが良いですね。土井留市、九陰市、加亜市、駄陰市、知須田山(これは微妙か)鮎川、誘海町、網州などなど。探せばもっとあるんだろうな。国名シリーズも読んでみようかな。
2003年05月02日
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薬物療法中心のマルセイユ大学病院内、解剖実習室にて真新しい首なし死体が見つかる。同院で神経精神科の内勤医をしている水野は、剣道を教えている警官から事件についての情報を得る。被害者の身元は不明。だが、行方不明者のリストには指導教授の患者の名前が・・・帚木蓬生さん、【ははきぎほうせい】と読みます。東大仏文科→TBS→九大医学部→精神科医という経歴の持ち主。本書は自身の経験を参考にしているであろう【医学ミステリー】。私はこの人の文章が好きです。一番初めに『賞の柩』というノーベル賞を題材にとったミステリーを読んだのですが、とっても誠実でキレイな文だなと思いました。この『カシスの舞い』はそれほど強くいいなぁとは感じなかったのですが、それは『賞の柩』よりも前に書かれたものだからでしょうか?今後、他の大作も読んで見たいと思います。麻薬中毒と分裂病の生化学の研究。治療センターと脳研究所。見つかった首無し死体。急に容態を崩し、転棟を命じられた患者。指示に背き続ける中毒患者。などなど、なんかありそうな雰囲気が漂います。そして水野の恋人・研究所員のシモーヌ。二人で訪れた故郷カシスの地。語られる家系。九十九の不幸を一の幸せで帳消しにしてしまうという生き方。さらに麻薬組織などいろいろと複雑に絡んできます。殺人事件も起こっているのですが、ミステリーとしての謎解き、と考えると少し物足りない気がしてしまうかも。というのも、一番肝心な所の【カシスの舞い】についての謎が問題提起されていないのです。でもミステリー的なところはあまり重視していないのでしょう。それよりも医学的テーマこそを言いたいのではないかと。研究材料を調達する為に行われていたこと。狂気を解明する為になされた狂気。実験結果を淡々と書き綴っていく【告白者】の手紙には、背筋が寒くなりました。帚木氏の作品には、自分の理想を持ち、していることを自覚している【犯罪者】が多く出てきます。今回の件にしてももちろん悪は悪なのですが、考えさせられるところがあります。【人の命の重さ】に差はない、というのはわかりやすい当然の考え方だと思います。また、選択しなければならない時に、愛する者を選ぶ、という心情も理解できます。しかし、少しの犠牲を払えば、多くの命が助かるかもしれない、という場合はどうでしょう?頭では罪のない人の命を奪ってはいけない、と分かってはいる、でも実際に自分の能力で、より多くの命が救えるかもしれないという状況にある時(あるいはそれは錯覚かもしれないけれど)自分ならどうするか?もしかしたら、倫理的に狂ってしまうかもしれない。科学や医学が、こういう場面に陥ってしまう可能性は常にあるのでしょう。一般の人は、科学者や医者は無条件で信頼してしまうようなところがあるし、やはりその責任は重いですね。
2003年05月01日
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