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訪中視察団の一員である入江は、【玉陵】へ磨崖仏を見に行く事を望んだ。これといった名所があるわけではなく、磨崖仏は三流か四流のものでほとんど知られていないほど。しかし入江は、かつて戦時中に【玉陵】を訪れていた。25年前の【玉陵】が脳裏によみがえる・・・第23回日本推理作家協会賞受賞作。こう聞いて意外に思った。どうしても歴史小説のイメージがあったので。でも歴史ミステリーなんてものもあるし、以前に読んだ『琉球の風』もとても軽快で読みやすく面白かったので、期待をもって本書を手にとった。入江は、戦時中、中国美術史研究のため北京に滞在していた。ある時、玉陵の磨崖仏の存在を知る。それは日本の埴輪に似ていた。出来としては拙劣で、明らかに専門の石工の手によるものではなかった。しかしそのことこそが、もともと“野の仏”に関心があった入江の心を捉え、玉陵へとその足を向かわせたのである。玉陵近辺では、ゲリラの活動が目立ち、日本軍守備隊が近くに少数駐屯し緊迫した状態であった。そんな中で入江は、守備隊の少尉に嫌悪感を覚え、元村長の李東功の世話になる。そこには美貌の姪・映翔が居た。玉陵第三峰の絶壁。上下段に別れ、高さ10メートルほどの巨大な座像が二体彫られていた。この二つの像には“競作による婿選び”という伝説があり、それにのっとった【点朱】という行事も行われていた。この“石能と包選(二像の作者)の伝説”では一つの殺人事件が起こっていた。そして歴史は再び繰り返す?李東功の隣家に住む、狗と呼ばれる謝世育。ゲリラの頭、スリーピング・ドラゴン(=臥竜)。輸送隊の襲撃。火事。奇襲。情報。スパイ。映翔への愛。迫られた選択。そして選んだ道・・・再びやってきた玉陵。明かされた真相とは?ミステリーとしては少々あっさりしている気もしますが、流石にグイと話に引き込んでいきます。緊張感のなかにも爽快感があるし、分量的にも丁度良く、期待通りで満足でした。↑でも少し触れていますが、陳さんはミステリーにもかなり造詣が深い様子。少年時代は江戸川乱歩を愛読していたとか。処女長編『枯草の根』で第7回江戸川乱歩賞も受賞している。へぇ~知りませんでした。応募作は、全員一致で絶賛され、誤字脱字が一字もなかったとのこと。そしてその後も、直木賞など各賞総ナメ。(以上山村正夫氏の解説より)うーん、凄い人ですねぇ。他の作品も読んでみたい!
2003年10月31日
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まわしものです(笑)うそうそ、【楽天広場】とは無関係です。『CanCam』に連載されていた、気取らない、開けっぴろげなエッセイ集!とても平易な言葉で、飾らずに書かれている。本人も“青臭いと笑われるのはいつものこと”と言っているように、こちらがこそばゆくなるくらいストレート。(一話が4ページ弱)特別に独創的だとか、気がきているとかいうわけでもない。でもいい。こういうのも好き。“楽天”というのは、私の理想である。意外に神経質なところもあるので(?)。私への周囲の声は「周りに流されすぎ」「何も考えてないでしょ」「危機感なさすぎ」。心がけている成果が出ている(笑)元に戻して、いくつか気になったものを。【お金にならない仕事】お金になる仕事はお金を生むだけ。お金にならない仕事にはお金以外に目的がある。自分にとって大事な“何か”がそこにあるはず。だからこそ一生懸命やれ!という原田さんの師匠(コピーライターとしての)の教え。【ハンニャ顔しないでね】タイトルだけで笑った。会社で隣席の上司の顔がすぐ、頭に浮んだ。【急げば善、か?】「目の前の歩行者用信号が点滅し始めたら、反射的に走って渡ったりしていないだろうか。」している。特に急ぐ理由はないのに。急ぐ事自体が目的になっている。【退化が進歩かもしれない】かつて爆発的に普及したデジタル時計、今している人はほとんどいない。他にもこんなものがあるかも?少しずつ退化させるのも必要。【頑張らなくていい】「頑張れ」はいいが「頑張ります」はちょっと。「頑張っているのに・・・」は更によくない。自分への言い訳に過ぎない。どこか無理をしている。楽しんじゃったほうがいい。楽しめる方法を探せばいい。【ハラダ式名前転換遊び】これ最高!かなり笑った。子供の頃の極一時期。原田さんの仲間内だけで流行った遊び。名字の頭の一文字と、名前の頭の一文字を入れ替えるだけ。例: はらだ むねのり → むらだ はねのり問題 こむろ てつや → ごう ひろみ → たかくら けん →以上。原田さんのエッセイはとっくに読んでいたと思っていたが初めてかも。忘れているだけだったりして。劇団員が主人公の小説『何者でもない』は結構好き。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さて、少し脱線して。そもそも私が【楽天】(この場合当HPのこと)をはじめるようになったきっかけは・・・Coccoの某ファンサイトで、コラムを寄せていたrainywoodさんの楽天のHPを見たことから。そこから三月☆うさぎさんや、猫のゆりかごさんのページを知り、興味を持ち、「簡単に出来ますよ」の一言で仕事が暇な時に決意する(笑)今のこのHPがあるのもひとえにお三方、そしてもとをたどれば“ひかりさん”のお陰。さらにもとをたどるならば、Coccoのお陰である。ということでファンにとってはうれしいニュースを。もうとっくにご存知だと思うけど。http://www.jvcmusic.co.jp/speedstar/artist/cocco/index.html 原田さんからかなり遠くへ来たものだ(笑)
2003年10月30日
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「もしもし、mao(仮名)だけど」という電話が家にあったそうだ。母親は笑いそうになるのをこらえたらしい。「どなたですか?」と聞くと「maoだよ」と。再び「どなたですか?」と聞くとガチャンと切れたとのこと。今流行りの?「オレオレ詐欺」のバージョンアップ版といったところか。今回うちにかかって来た電話は、声が私=mao(仮名)と全く違っていたようだ。肉親だし、話せばわかりそうなものだが、被害総額15億円というのは並大抵ではない。それにしてもよくこれだけ次から次へと詐欺の手口があるものだ。きっとこういったことのみを考えている輩がいるのだろう。ほぼ同じ頃、私の携帯に○○債権回収(株)からメールが来た。「既に承知の事と存じますが、貴端末より利用されたアダルトコンテンツご利用料金につきまして、未払金が発生しております・・・」ほーこれか!ということで消さずに残してたりして(笑)なんと!アダルトコンテンツを利用していたとは!電話とメール以外に携帯を使ったことのないこの私が!(終電案内まで友達に見てもらうというのに)さすがに↑これは酷すぎると思うので少し使い方を学習せねばと思うが。もっとも笑ってられるのも今のうちというか、手口がたいしたことなかったからというだけであって、油断してはならないと思う。何よりも、電話番号から家族構成を知られているのが怖い。何かのリストがもれているのか?まぁ、もっとも調べようと思えば簡単に調べられてしまうのかもしれないが。以前の日記でも少し触れたように、セールスもタチの悪いのが増えているし、家にかかってきた電話は取らなくなってきている。コール数を少なく短くして、留守電になるように設定して。用事があるなら、留守電に残すなり、携帯にかけなおしたりするだろう、ということで。なんだかバカらしい気もするが・・・。これがそのうち携帯にも波及するのだろうなぁ。(もうしてるのか?)あー、やだやだ。ますますコミュニケーションの手段がイビツになっていく。
2003年10月29日
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会社最寄り駅前の商店街にて。入ってすぐ、脇のほうで50センチ四方くらいの台をひろげて時計やら貴金属を売っているおっちゃんがいる。(外国人がやっているアクセサリー屋ではない)いかにもアヤシイ。私は到底買う気にはならない。が、結構人が集まっていることがある。へぇー、あれで売れるんだぁとも思っていたがどうやら違う?らしい。毎回、必ず同じおばちゃんがいるのだ。しかも、「これいただこうかしら」なんてセリフも何度か聞いた。な~ん~だ、【さ・く・ら】じゃん♪私が判るくらいだから、多くの人が知っているんだろうなと思ったら、会社の営業の人が、「あそこには、男の【さくら】も何人かいますよ」とのこと。おいおい、あの人だかり(といってもたいした人数ではないが)いったい何人が客なんだ?ただ、こう何度も見かけるということは、逆に言えばそれだけ成果がある、商売になっている、ということなのか?このネタ自体は“春”に書くつもりだったんだよなぁ(笑)昨日、さくらおばちゃんをまた見たので思い出し書き!もうかなり前の日記でとりあげた、こちら→3/12諸諸の”将棋”での【さくら】といい、この辺りは仕事がしやすいのかな?↑の前の日記を読み返してみたが、この頃はまじめに書いていたようだ。内容はともかく。日にちのズレはほとんどなさそう。1年経ってないのにな~。買い物日記以外でも『諸諸』のタイトル使ってたのか。覚えてないや。あいかわらず【カヴァー曲】は多い。そして案の定、『GO』は未読。“この本読むぞ”の有言実行率はかなり低いと見た!(ほめられることではないな、笑)
2003年10月28日
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ちょっと脳の検査をしたいと思っているのだが・・・どうも頭に血が溜まっているような感覚がある(よくわからんが)昔からその気はあったのだが、昨日今日と特に。頭の左側というよりも、てっぺんがムズムズする感じ。多分なんでもない。日常生活に支障をきたすレベルでもない。が、ここ最近全身がだるくて、今の状態では、フルマラソンを2時間で走ることは出来ない。万全でも無理かもしれんが。(挑戦したことがないからわからん)ただ、今後フットサルをするうえで不安がある、というのが一番困る。活動後の頭痛を思うと思い切ったプレーが出来ないし、倒れてしまうかもという恐れがないでもない。下手をしたら三杉淳になってしまう可能性もあるのだ。(試合中にポストに寄りかかって休まざるを得ない、という意味で)それはある意味カッコよいのだが(?)皆に迷惑をかけてしまう。私に三杉は無理だ。せめて立花兄弟のスカイラブどまり。そうは思いつつも、どうもタイミングが悪い。以前、頭の検査をめぐり一波乱あった父が「再検査する」といって今日検査。うーん、いいだしにくい。よりによってこうピタリと。というわけで、またもや検査は延び延びになるのであった・・・自意識過剰か。ただの風邪っぽくもある。もしくは寝過ぎだったりして(笑)んで、こういう状態の時こそ、いろいろやってみたくなる。そろそろ基本形(?)の読書感想に戻りますのでご勘弁を。
2003年10月27日
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前日分の日記の続き。(だいぶ間が空きましたが)送迎バスで幼稚園に通っていた。そうあの日も・・・(回想モード)バスを降り、迎えに来ていた母親ともに家に向かう。もちろん手にはスモッグを入れたあの袋がある。(このスモッグってどういう意味?光化学スモッグとは無関係?)一本道をゆく。結構長い道のりだと感じていたが、今歩けばたいした距離ではないだろう。しばらく真っ直ぐ進み、あの角を右に曲がれば家が見える。が・・・角を曲がるか曲がらないのかのうちに、二つ下の弟が泣きながら飛び込んできた。何かを必死で言おうとしているのだが、言葉になってない。わからない。ともかく家に帰ろうと、母親が弟を抱え上げ、角を曲がると・・・少し遠くに家が燃えているのが見えた。直ぐに自分のうちだとわかった。この後の光景で覚えているのは、路地が狭くて消防車が入りきれないなぁーと思ったことだけ。テレビは熱で歪み、押入れは消滅し、多くのものが焼けた。お気に入りだったウルトラマンのレコードは溶けてしまったようだ。幸い怪我人もなく全焼はせずに済んだ。だからこんな暢気に書けるのだが。私は火があまり好きではない。意味もなく、マッチやライターを使って火をおこすことはしない。深い緑色を見ると、どことなく落ち着いた気分になる。ダークグリーンのコートを着た女性はとても綺麗に見える。それもこれもこの幼少期の体験が心の中で・・・トラウマ?いやいやそれはちょっと強引すぎるか(笑)全く関係なし。さてちょっとテンションを上げていこう♪本来はタイトルを、【懐かしや 夏、貸家が火事や!】としたかったのだが、諸事情によりこんな形に(笑)しかも、家は貸家でした。というより、うちからみると【借家】ですな(笑)まぁ気にしない気にしない。ただ今、考えるとこの家がなかなか凄かった。沖縄から集団就職で出てきた両親(別々に出てきて、こっちで出会った)頼る親戚や友人があるわけでもなく、お金もない。父が22、母が20の時に結婚。2年後に私が生まれ、その年にささやかな会社を設立した。もちろんお金はない。大げさではなく、私のミルク代にも困っていたようだ。そこで借りたのが狭いけど安かったと思われる、アパート・菜々丸荘。やがて弟も生まれ、父の会社でつくったソフトボールチームの宴会などをする必要性(?)から、かなり手狭になる。そこで採った方法は・・・空いていた隣の部屋も借りてしまおう!というもの。そしてなんと二つの部屋の間の壁をぶち抜いてしまった。もちろん大家の許可はとってあったのだろうけど、結構大胆(笑)いきなり家が二倍になると流石に少し余裕は出てきた。もうひとり弟が生まれても大丈夫で(笑)結局ここには私が小学校卒業するまで住んだ。何年か前、近くにいった際にちょっと顔を出して見た。うー、めちゃくちゃこじんまりとしている。前の路地なんて狭いなんてもんじゃない。ここで1,2,3塁とベースをつくって野球をやっていたとは考えられない。到底消防車など入れんなぁ。あのときは自分も本当に小さかったんだなと。もっとも図体はでかくなったものの・・・
2003年10月26日
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何を隠そう・・・というときはただ暴露するのみである。(“気がついたら寝てた”のようなもの?)あ、そうそう何を隠そう、私の部屋は物にあふれている。(全く隠すようなことでもなく、改めて言うことでもなく)2階にある私の部屋の床がもし、ベニア板のみだったら・・・いや、別に意味はないからやめておこう。そんなこんなで部屋の片付け(結構大がかりな)実施中!ほとんど収納の意味をなしていなかった【押入れ】を見直してみる。まず使い勝手の悪かったタンスを、買ってきた軽めのものに替える。要領はそれほど変らないが、サイズダウンに成功。現在使う見込みほぼゼロのギター(弟のもの。なぜマイルームに?)洋弓一式(組立て式のもので結構かさ張る)を奥のほうへ追いやる。ものをなかなか捨てられない性質なのだなぁと改めて思う。入れ替わりに出してみた奥にあったダンボールから中学の時の思い出の品が出てきた。剣道のタレの正面につけるネームが入っている袋。 ○○中と上に横書き、その下に名前が大きく縦書き。(コレどういう呼び名だったけか?垂袋?) 懐かしい~♪その中には、自分の名前が書かれた小さな板も(3×10くらい)釘が通る小さな穴が開いている。道場の一角に掛けられていた名札だ。まぁこれくらいならば、そうかさ張らなくて良いのだが・・・美術の時間に描いたものとかも結構おいてある。抜き胴を決める瞬間の絵が彫ってあるオルゴール。寄木細工のような鉛筆立て。モノトーンのアンコールワット。三輪車・ホース・レンガを描いた油絵。頬が黄緑の野茂英雄。 などなど。センスが疑われるものも幾つか。流石に小学生のときの卵のからでつくったカエルの絵とか、人の30倍くらいあるワニの絵とかはなかったけど(笑)ダンボールの奥には更に古いもの発見!多分、これ引越しをした時(15年くらい前)にしまってそのまま。当時から物を捨てられなかったのか。【きくぐみ ○○○○○・・・(名前)】と平仮名で書かれた手提げ袋。モスグリーンと深緑の中間?の落ち着いた緑色の袋。漫画チックなボールを打つバッター&ハッとしているキャッチャーのアップリケ付。そう幼稚園の時に使っていたものだ。(きく組ってちょっと渋い)よくとってあったなこんなもん。幼稚園の鞄と、この袋をもって毎日通っていた。そうあの日も・・・(回想モード)は、次の日付の日記にでも。続く。
2003年10月25日
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【殺人芸術会】という推理小説愛好家の同好会にて。シュペア老人が実際に経験したという不思議な話。一つの大きな城館がたった半日のうちに、跡形もなく消えうせたという・・・『ロシア館の謎』他2編。ユダヤ系のドイツ人であるシュペア老人は、1918年ロシアにいた。与えられた軍務は、バイカル山脈の麓の森の奥にある、【吹雪の館】に居る将軍にあいに行くことであった。積雪により白一色に染まった世界。凄まじい風と銃声の中、ようやく館にたどり着いたが、そこで待っていたものとは・・・“ロマノフ王朝の秘宝”なんてものも出てくるし、スケールの大きい話である。その過程、登場人物の行動に不可解な点があるものの、提示された【謎】はきれいに解かれている。まさしくダイナミックな方法で。でもだからといって読んでいて爽快かというとそうでもなくて・・・話にツヤがないというか、遊びがないというか・・・なんとなく私には馴染みにくかった。この話はまだそうでもないのだが、『密室のユリ』『劇薬』なんかは読んでいてあまり楽しくない。主人公の蘭子ってこんな性格だったけ?あまり魅力を感じない。(『聖アウスラ修道院の惨劇』『地獄の奇術師』を読んだ時はあまり気にならなかったのだが)蘭子ではく黎人のセリフだが、「最近の推理小説によくある安っぽいどんでん返しのオンパレードか。だいたい小説の場合、探偵が解決を示しても、その後にかなりの頁数があったら、他の解決が残っていることは明白じゃないか ― 」(P317)確かに、と頷けるところがないでもないが、ちょっと癪にさわってしまう。ただこれは、私の個人的な二階堂氏に対する偏見もあるのだろう。“古典本格への王政復古をあえて目指している”(千街晶之さんの解説より)とされる部分。私は別にジャンルにこだわらないし、【本格とは!】みたいなものには全く興味がない。こだわりもいいが、行き過ぎると息苦しく感じてしまう。私は同じ言葉が何度も続いたり、まったく意味不明なことが書いてあっても、とりあえず字面を追っていく性質である。惰性もある(笑)でもこの本の【コントラクト・ブリッジ】の概略はそれすらする気がしなかった。自分の理解力不足は棚におくが、なんか「いいや別に」と思ってしまったのだ。退屈というか、面倒くさいというか。そそられなかった。といいつつ『人狼城の恐怖』はいつか絶対読んでみたい!と思っている(笑)
2003年10月24日
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【鬼平】こと“火付盗賊改方”の長官・長谷川平蔵宣以(のぶため)。切り捨て御免の権限を持つ平蔵は、与力・同心らとともに今日も江戸の平和を守る。面白かったぁ。今回は特に(いや~もちろん、いつも面白いんだけど)もともと極端に日本史オンチの私。正直、与力?同心?という困った状態でした(笑)そんな私でもこの『鬼平犯科帳』は読み出すと止まらない!といいつつ切れ切れでまだ5巻なのは“もったいないから”というのも理由の一つ。まだあと20冊近くあるというのは幸せなことかも(笑)平蔵のただ強いだけじゃない、やんちゃなところも懐の深さもある人物像もいいのですが、周りを固める、同心、与力、密偵、そしてもちろん“盗賊”たちにも味があります。話自体にも渋さと旨みがあります(謎)。『深川・千鳥橋』腕のよい大工の万三は、【間取の万三】とよばれる裏の顔を持っていた。仕事先で家屋敷の間取図をつくっておき、盗賊にうりつけるのである。50をこえた万三は、ある日血を吐き、寿命が長くないのを知る。最後の女に、すこしでも金を残したいと思った万三は・・・『乞食坊主』貴船明神の社の裏手で、盗賊の手下二人が密談中。すると・・・社の縁の下から乞食坊主が這い出してきた。始末したいが、川向こうには人がいて出来ない。この後の二人の行動は?そしてこの乞食坊主の正体は?『女賊』かつての【盗人宿】で、何も知らない主人の後家と共に暮らす小兵衛。現在は盗賊から足を洗っていた。ある日、別れていた息子の消息を知る。しかし息子に寄り添う女は、その世界では名の知れた“女賊”であった・・・『兇賊』“ひとりばたらき”専門の老盗賊・鷺原の九平は、故郷へ帰った。休憩中の木陰で、平蔵を亡き者にしようと話す何者かの声をきく。江戸に帰った後、表向きの稼業である居酒屋に一人の浪人がやってきた。その人柄に好感をもったが、店を出た後、賊に襲われたようだ。慌てて店を出ると浪人は返り討ちにしたらしい。九平はその後を追ったが・・・他、『おしゃべり源八』、『山吹屋お勝』、『鈍牛』の三篇収録。『鬼平クイズ』西尾忠久(マガジンハウス)をみてみると、各話の年代が推定でき、順番に並べられるようです。もっとも当初は2年で連載を打ち切る予定だったとかで、必ずしも巻の順番どおりではなく、間間の時期に話が補充されているようです。他に与力、同心の延べ総数なども載っていて面白い。もっともクイズのほうは全部読んでから(いつになる?)やろうかと思っていますが。ここからは、何を今更!というところではありますが、ほんの参考までに。火付盗賊改・・・江戸幕府の職名。すでに設置されていた盗賊改や火付改・博奕改(ばくちあらため)の各加役をあわせて設けられた。与力・同心を使って江戸市中を巡回し、火災の予防、盗賊の捕縛、博徒の取り締まりなどを行なった。同心・・・江戸時代、奉行・所司代・城代・大番頭・書院番頭の部下として、同心を指揮し事務を分掌・補佐した職。与力・・・江戸幕府の下級役人。諸奉行・所司代・城代・大番頭・書院番頭などに属し、与力の下にあって、庶務・警察のことなどにあたった。以上ほぼ三省堂『大辞林』より。んで、もちろん長谷川平蔵は実在の人物。資料は少ないらしいが。『鬼平犯科帳(五)』 池波正太郎 文春文庫(1978年第1刷)・・・・・・・・・・・・・最終更新日 2003年11月22日 18時30分41秒テーマ変更の為更新(内容そのまま)
2003年10月23日
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ニブロール、メスカリン、ヘロイン、ハシシ。打つ。吸う。飲む。吐く。咥える。倒れる。震える。らりる。血。粘液。ゴキブリ。パイナップル。ウィスキー。レコード。注射器。フルート。カメラ。金網。閃光。雨。都市。鳥。ガラス。黒人とのパーティー。学校のプール。日比谷野外音楽堂。酸っぱい。麻痺。「私を殺して!」思いつくままに羅列。粘りつく感じ。すえた匂い。色あせたセピア色。内容や、精神よりも、その行為に目がいってしまう。どこから見ているのか?どこに居るのか?おめぇはいったい何なんだ?これが何を意味しているのか?なんて難しいことはよくわからなくて描かれている世界そのものに対しての衝撃。は確かにあった。中学か高校生の頃に読もうと挑戦したことがあるのだが、気持ち悪くて途中で挫折。どうしてこれが売れるのか、評価されるのかわからなかった。で、それ以来、村上龍=グロとインプットされてしまったわけであるが・・・少し前に『希望の国のエクソダス』を読んで認識は変わったけど。そんな中で再び読む気になったのは以前感想を書いた『壊音 KAI-ON』 篠原一で mine-a さんから村上龍の【パクリ】でしょ?という指摘があったから。 読み終わった直後は、『壊音』を評価したいという願望からか(?)『限りなく~』を表面を触る程度に流し読む感覚でいたし、『壊音』のほうが絶対いい!と思っていたのだが・・・読了後1ヶ月ほど経ってみると、ちょっと認識が変わった。『限りなく~』のほうが、存在感がある。圧倒的ですらある。おバカなので『壊音』の記憶が薄れている、というのもあるのだろうが、感想を書く時点で残っているもの(ともに読了後1ヶ月くらい経っている)がやはり違うなのだ。この距離感は、スマートさを感じる。(解説では【没主体の文学】と言っている)それは、どことなく目の前をすぅーっと通り過ぎてしまうもので、醒めた感じというか他人事として捉えてしまう。読者にゆだねる部分が多くなるだろう。グッと何かを捕まれるという感覚は薄い。ただ、何回か軽く読み直すと(部分的にだが)、むしろ逆か?とも。距離がある分、ひきつけられるのか?『壊音』の感想、自分のレスなんかをみると、一貫性もないし、何を言っているか分からない。(もちろんこれも)ただひとつはっきりと言えるのは、タイトルが第一稿のまま『クリトリスにバターを』だったら・・・きっと読んでない(笑)
2003年10月22日
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昨夜も“本の感想”を書けず。朝に会社に行ってから書こうか、と思うも・・・山手線が止まり、殺人的混雑の東北線にて。MDのイヤホンは無事です(笑)今は、前に編集したよりも渋めにセレクトしたものを聴いてます。【CLOUDY HEART】 BOOWY【君のすべてが悲しい】 STARDUST REVUE【ダンシング・オールナイト】 もんた&ブラザーズ【ラジオが呼んでいる】 大江千里【別れの街】 鈴木雅之【夢の吹く頃】 さだまさし【モノクローム・ヴィーナス】 池田聡【miss dreamer】 杉山清貴【アトムの子】 山下達郎【天河伝説殺人事件】 関口誠人【僕ならばここにいる】 稲垣潤一【RANDY CANDY】 久保田利伸【ラストソング】 吉岡秀隆うーん、いづれも一時期夢中になって聴いていた曲なのだが・・・あまり趣味があう人がいないんだよなぁ。まぁ、それはともかく。本が行方不明。『もういちど走りだそう』川島誠。私の場合、本の感想は時間がかかるし、本を見ながらでないと書けない。ほとんど本文から抜き出しているようなものだし。というわけで、またまた日記(特に感想が)滞っていくのであった。ちょっと上書き修正しました。
2003年10月21日
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どうも最近、休みの日に日記が更新できない。本もほとんど読めていない。PCにもあまり触れない。先週、浦賀和宏 『透明人間』(安藤シリーズ)を発売と同時に買い、即読み。もともとこれにあわせて10月までには日付通りの日記を書こう!と思っていただけに、全く予定通りにいかず残念。(普段は出版からかなり経った本を読むことが多いし感想を書くのも別に急がなかったが、この本はリアルタイムで反応を見たかった)もっとも、内容が期待通りではなかったので、そんなに感想を直ぐ書こう!という気もなくなってしまったのだが。結果オーライ?(複雑な心境)でもすぐ感想を書かないといろいろと忘れてしまふ・・・そしてもう一度読み返すはめに。するとちぐはぐな感想に・・・只今、篠原一『壊音』を読み返し中。10年前に17歳で文學界新人賞をとりデビューした女子高生。今でいうと、乙一、綿谷りさ、といった存在でしょうか?話を戻して。飲んでいるか、片付けているかのどちらかという最近の休日。今週は片付けまくり!(笑)一度集中しちゃうとなかなか止められなくて・・・今月はかなり本読みのペースが遅いです。感想以外の日記もネタはたくさんあるのだが(たいした内容ではないけど)どうもPCと向き合えず、日記は溜まり、日々は過ぎ行く。あぁーあ。
2003年10月20日
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学問芸人・平賀源内。高松藩の蔵番という足軽同然の身分から、田沼意次に気に入られ、江戸で知らぬものはいないという存在にまでなった。まさしく万華鏡のような、その人物、生涯を追う!またもや源内!(それほどでもないか。)このHPを【福内鬼外】とつけた事からもわかるように、個人的に興味のある人物。とかいいつつ、今まで源内の生い立ちを通して見たことはなかった。以前読んだ『平賀源内捕物帳』久生十蘭 は、そのキャラクターの個性を利用とした(?)ものでしたが、今回はちゃんと源内そのものにスポットを当てたもの。幼少時代のエピソードや、高松藩時代の話から始まり、絶頂期、そしてその死まで。現在の平賀源内先生遺品館の話なども交えながら、丁寧に説きほぐしてます。(香川県の人は平賀源内と呼び捨てに出来ない、というのは本当だろうか?笑)印象が大きく変るということはなかったが(寄り道好き。実は失敗続き。など)いくつか興味深い点も。出世に関して。藩から出された【仕官御構(おかまい)】。これによって他藩には絶対に仕官できなくなってしまう。こんな事情があったんですね。本当に、何も知りませんでした。ただここでの清水さんの見方が面白い。多くの源内評が「これにより源内の夢が打ち砕かれ、失意の中に生きた」とするなかで“学問芸人として生きることを選び、むしろ輝いていたのではないか?”と。もともとバイタリティーに溢れる人ですから、そのあたりのプラス思考も持ちえたと思います。さてさて、かなり以前の日記清水義範と土屋賢二で書いたように清水義範は、私の二大笑える作家の一人。江戸のマルチタレント平賀源内を、清水義範が放っておくわけがない!めちゃくちゃ好きそうだなぁ~、源内のこと。解説でも触れられていましたが、ボーダーレスな所なんてよく似ていますし。そんな背景もあってか、とても好意的に源内を捉えているなぁという印象。(もっと山師的な見方が強いのかなぁと思った)ただこの魅惑の組み合わせ(笑)の割には・・・少し中途半端で、物足りなさがあるのも事実。清水さん本来の真面目さが前面に押し出されているという感じですが、構成や、目線がしっくりこなくて、なんとなーく読み終わってしまいます。“入魂の一作”であって欲しかった(笑)。期待が大きすぎました。まだミステリーや他のジャンルは未読ですが、一番の魅力はやはりエッセーかな?『源内万華鏡』 清水義範 講談社文庫・・・・・・・・・・・・・・・最終更新日 2003年11月21日 12時36分05秒テーマ変更の為更新(内容そのまま)
2003年10月19日
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右足が突然膨れ出し、冬瓜のようになってしまった徳正。しかもその親指の先からは勢い良く水が噴出している。意識は正常だが、周りからは眠っているように見え、会話も出来ない。命に別状はなさそうだが・・・40年ほど連れ添ってきた妻のウシは、途方に暮れた。 『水滴』他2編。数日後、ベッドの部屋に兵隊達がたつようになる。重症を負った日本兵の亡霊は、徳正の足から出る水に口をつけて飲んだ。彼らはいったいなぜ現れたのか。日本昔話のような“素っ頓狂な”出だし。が、夜な夜な現れる兵隊たちが、50年前の沖縄戦で【あの夜、壕に残された者たち】だとわかると少し様相が変ってくる。そこにはあの時、見捨てざるを得なかった、友の石嶺の姿も・・・「呆気さみよう!此の足や何やが?」(あつきさみよう!くぬひさやぬーやが?)といった方言も出てくるものの、全体的には平易なとても読みやすい文章。(正確にはわからないが、意味はわかる、ような気がする。)戦争そのものを伝えるというよりも、そこでの一人の生き方、人間模様にスポットを当てている。親指が出る水を売って儲けを狙うものが現れたり(これこそ昔話的!)、ウシの気取らないユーモラスな性格が、深刻ではあるが陰気くさくはなっていない理由であろう。第117回芥川賞受賞。『風音』10メートル以上の崖の中腹、天然の窪みを利用した古い風葬場の跡。艦砲で頑丈な石段は破壊され、今は登ることが出来ない。榕樹に徐々に隠されていったその入り口には、一つの頭蓋骨があった。以前とは別の形で村にとって大切な場所となっていた。風音。【泣き御頭(うんかみ)】。海を渡ってきた風が眼窩を吹き抜ける際、頭骨の空洞に反響して起こると言われている。確かめた者は誰もいない。「あの音、確かめてみるか」アキラの口から言葉が漏れた・・・那覇から遠い村。【御頭】の横にテラピアを入れたビンを置いてきて、1週間後にまだ生きているか賭けをするアキラとイサム。【御頭】で番組をつくり終戦記念日に放映したいという内地人の藤井。取材を頑なに断るアキラの父・清吉。特攻隊員のものであるといわれる風葬場の骨。清吉、藤井それぞれにとっての戦争、沖縄戦。現在も残っている【御頭】と、過去の体験。「 父や母に対してさえ、あの強烈な事実だけがるいるいと重ねられた日々を過ごしてからは、いくら言葉を費やしても本当のことは伝わらないと感じられた。」(P69)沖縄戦について詳しく知りたいと思うものの、あまりに重たくて踏み出せない。そんな中この本に書かれている沖縄戦は、描写も部分部分で結構あっさりしているし、物語的部分が多くてあくまで小説の域は出ないが(そういうものだから当たり前だが)取っ掛りとして読むには良いかな、と思った。『オキワン・ブック・レヴュー』天王星と沖縄の関わり(ユタ論争、シャーマニズム)、天皇制(皇太子沖縄婿論争)について書かれた本のブックレビュー。という形をとる。うーん。何じゃこりゃ。?で始まったものが、?????で終わる。皮肉、ブラックユーモア的なところかなぁと思い読み進めるが・・・とにかくシツコイ!全部で何作紹介されているかわからないが。(もちろん架空の本です)ここまで徹底すると何か別の意図があるのでは?と勘繰りたくもなる?前ニ作が決して読後感が悪くなかっただけに、これには多いに違和感がある。ブックレビューという形をとるのは面白いと思ったが・・・シンプルにいこう!と思うものの、やはり無理なのか。本自体はとても薄い。だから読んだわけだが(笑)ちなみに作者名は(めどるま・しゅん)と読みます。文春文庫。
2003年10月18日
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中3の夏休み。歩(あゆむ)は遊び場所を見つけた。マンションの隣に最近引越してきた、萩原さんのところ。いい大人であるのに、部屋は各種ゲーム機、基盤、探偵小説、マンガであふれている。その日も、友達の大塚と萩原さんの部屋でゲームをしていた。が、そんな平穏が崩れる。「人が落ちた!」と大塚が窓を指差した・・・『ぼくの推理研究』他3作収録。ジャンプノベルに掲載された4作品。連作です。子供が主人公で、子供ならではのテーマを扱った【ジュヴナイル】。(作者あとがきより)◆『凍てついた季節』中1の可奈子は、萩原さんの部屋にゲームをやりにいくことが多くなった。ある日、発売されていないアドベンチャーゲームをもらった。殺人事件を扱ったそのゲーム。自分の名前、学校、クラスを入力する。するとゲームの中での出来事が、現実にも起こりはじめた!このままでは、私は・・・この話が一番良かった。“パパもママも嫌いだった。二人とも妹だけに優しい。私はひとりぼっち”幼いといってしまえばそうなのかもしれないけれど、どこかで誰もが感じたことがある思春期の苦しみ。それがふとしたキッカケで思いがけない方向へと・・・◆『死神になった少年』高1になった歩。同じ塾の森本を、カツアゲから助ける形になった。「超能力って信じる?」といった森本。否定的だった歩。乗り気はしないが森本の家に行く事になった。そこで森本に見せられた能力とは!これもとても入りやすい入り口。胡散臭さと思い込み。だが一度信じてしまったら・・・若さ。とても痛くて、非常に怖くもあります。悪意の問題もあるが。萩原さんの話が面白かった。全校生徒のジャンケン大会をやったとする。当然必ず一人は勝ち続け、優勝するわけだ。不思議でも何でもない。だが、初めからその優勝者にスポットをあてると・・・とてつもなく運の強い男の誕生を目の当たりすることになる。◆『少女たちの戦争』中3になった可奈子。3年になってからのクラスメイト柴田さんに声をかけられた。突然親しげに振舞われ、困惑していると・・・柴田さんは死んでしまった。皆に好奇の目で見られる。しかし、それを無視する強さが今の私にはある。が、今度は顔しか知らない他のクラスの子に声をかけられる。その理由は何?私は選ばれたのか・・・。何故私が?根底は『死神~』に近いけれども、こちらのほうがある意味純粋。逆にとんでもない結果を招いてしまうことが多い、やっかいなものだけど。ちょっと物足りなさも感じた。若さの清々しさ、素晴らしさよりも、痛さ、にがさが前面に出てきている。誰もが一度は通ってきた道。とても分かりやすく描かれていると思います。もちろん大人でも心配なく読める内容です。そしてこの本(集英社文庫)の魅力をもうひとつ挙げるとするならば、解説が【乙一】である!ということでしょうか。
2003年10月17日
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万年Bクラスのプロ野球チームの主砲ホセ・フェルナンデス。しかし成績が芳しくなく、このままでは来期の契約が結べるかわからない。自身の去就にもかかわる通訳の飯島は、テキサス帰りの友人、ジョージ水谷に助けを求めた・・・ 『ホセ、故郷へ』他2作収録。ホセは全く元気がなく、気分もふさいでいる。飯島は水谷に、ホセの友人になってくれるよう頼む。ホセの悩みとその解決の為、水谷らがとった行動とは?一方、球団内のゴタゴタからか、ホセをクビにしようとする者達も。新ルート外国人獲得で裏マージンを狙うその筋の者は、元空巣の“ジョウマエ屋”前田にある仕事を依頼した。ホセの運命や如何に?もともとこの本は、【かま玉うどんさん】が紹介していたものです。その内容、感想に興味を惹かれて積読本から抜擢しました。中でも【ホセ・フェルナンデス】という名前にドンピシャ!今年途中からロッテに加入した助っ人と全くの同名なのである。万年Bクラスのチームの主砲。1年目の成績は、打率287 HR31、打点88。チャンスに強いんだか弱いんだかわからない。9月になると、俄然猛打が爆発する。性格はひとなつっこくて陽気。しかも、かなりイメージがカブルのだ。他人事ではない(笑)本物の(?)ホセは、3割、30本の成績を残したものの残留が微妙。(もう大丈夫かな?確定していればいいのだが)最終戦には、スタンドから“ホセ残せ!”コールがあったとか。このタイトルの『故郷へ』が縁起が悪かったので、感想を書くのをためらってました(半分ホント)この話は、入院中の元野球記者が語るという形式。こういう設定もなかなか面白いし、味わい深さを増している気がします。ホセのために皆がとった行動。「おいおい」って突っ込みを入れたくもなりましたが、結構好きです。時にはバカもやらなくちゃ。また、この話だけでなく全体的に、登場人物達はどこか冴えなくて、パッとしないところがあります。だけど憎めないし引き寄せられる。それこれも永倉さんの目線の暖かさにあるのでしょう。読了後、清々しさとほんわかさの間にある心地よさみたいなものが残ります。(全く関係ないが、読了後をミスタイプして“どくりょうぼ”と打ったら【毒寮母】と出た。)余計な部分をたくさん書いてしまった肝心の中身がありません。詳しく知りたい方は・・・前述した、かま玉うどんさんの明瞭簡潔にして味のある感想がありますから、こちらをどうそ。http://plaza.rakuten.co.jp/kamatama/diaryold/20031012/ この本以外の永倉作品も幾つか。作家本人にも惹かれるものがあります。
2003年10月16日
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何の変哲もないファミレスで、そこらにあるような喫茶店で、普通のウェイトレスが、ただのさえない客が、平凡な家族、たまたまその場に居合わせた人々に、ナイフやフォークで・・・【【 襲い掛かる!!! 】】ホラーです。ほんと途中までは久々にホラーらしいホラーという感じで、ゾクゾクきまくる。容赦なく打ち付ける。次から次へ。脈絡もなく。やがてある場所が原因らしいとわかるものの・・・場面は展開していき、登場人物も入れ替わり立ち替わり。ミイラ取りがミイラになり、被害者が増えていく。深まる謎。いったい何故これほどの凶悪事件が続くのか?終止符はどうやってうたれるのか?解決できる人物は?またまた【?】だらけになってしまった(笑)よくわからない内容紹介になりましたが、まぁいいか(投げやり)途中まではかなり楽しめたのですが・・・後半に入ると、ちょっと怖さがなくなってしまった。【童謡】などの小道具(?)も凄くはまりそうでいて、もうちょいはまりきれず。最後の最後、ここまでいってしまうケースはありがちかな?とも思ったが、実際に読んだ事はなかったのでそれなりに面白かった。ある意味、救いのない世界なのかもしれないけど・・・私の想像力がないせいか漫画っぽく感じてしまい少し拍子抜けした部分も。はじめの雰囲気のまま突き進んで欲しかった。読了後、「そういえば・・・」と気付いて『ミステリー迷宮道案内』をみる。ありました倉阪鬼一郎。やはりこの『ブラッド』がとりあげられている!“『バトル・ロワイアル』よりたくさん殺してやろうとも思いましたね(笑)””読者に感情移入させて、あわよくば感動までさせたところで、いきなり梯子を外してやるとか(笑)”なるほど。正直、感動までは行きませんでしたが、確かに梯子は外されました(笑)かなり実験性が高いというか、作者の挑戦的な試みがあったのですね。あまり続けては読みたくないタイプの話。
2003年10月15日
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相変わらずに懲りずにもろもろ買っております。困ったもんです。9月末から10月に購入したものを幾つか。『クライマーズ・ハイ』横山秀夫定価で買いました。ハードカバー!というのも書店に【サイン本】と書かれて置かれていたので。こういうの全く持っていなかったので、ついつい。もちろん内容にも多いに興味があったわけですが。他に定価買は、『透明人間』浦賀和宏CDシングル『笑』笹川美和。広い空間で流れていると迫力があるのだが、何回も聴いていると飽きが来てしまうかな。思ったより売れてもいなそう。他は恒例のブックオフの“火曜市に通ううちに”。◆文庫以外◆ 『MAZE』恩田陸、『エミリー』嶽本野ばら、『源内狂恋』諸田玲子◆文庫◆ 『幽霊刑事』有栖川有栖、『鬼子母像』泡坂妻夫、『とむらい機関車』大阪圭吉 『ちほう・の・じだい』梶尾真治、『リセット』北村薫、『ローズガーデン』桐野夏生 『東京開化えれきのからくり』草上仁、『カルチェ・ラタン』佐藤賢一 『栄光一途』雫井脩介、『一瞬の光』白石一文、『妖奇切断譜』貫井徳郎 『虚の王』馳星周、『リカ』五十嵐貴久、『アンダーグラウンド』村上春樹 『泉に聴く』東山魁夷、『90年代SF傑作選(上・下)』山岸真編 『不可能犯罪捜査課』ディクスン・カー結構、素直なラインアップかと(笑)シリーズもので読んでいないものも多いのだが・・・
2003年10月14日
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八代亜紀(本名明子)は03年の甲子園のオープニングセレモニーで『君が代』を唄った。以上、八代亜紀について終わり。さて、三連休の最終日、フットサルの大会に出ました。12時から16時まで。場所は横浜。見事に雨に降られました。びしょ濡れになりながらボールを蹴りました。当初は雨は全く降っていなかった。それが1時間半を経過した頃(2/3ほど消化)から降りだして、暴風雨へと。サッカーは雨でもかまわずやってしまうのが普通ですが、この日の雨は普通ではなかった。そして場所も悪かった。何と!8階建(9だったかな?)デパートの屋上だったのだ!風が半端じゃなく強くなる!雨脚もどんどん激しく!一番ひどかった時は、飛沫が凄くて白いカーテンが押し寄せてくるようだった。見下ろす横浜の街並みは白い靄に覆われてほとんど見えない。折りたたみの机は崩れ、鉄のゴミ箱はでかい音たてて倒れるし、もう大変。それでもしばらくゲームは続きましたが、ボールもよく見えないぐらいになると、さすがに中断しました。コート脇にある通路で全10チームのメンバーが雨宿り。頭はタオルで拭いたが、ユニフォーム、スパイクはずぶ濡れのまま。幸い、気温があまり低くはなかったのでそんなに寒くない。少し経ってから、審判(大会主催者?)がやって来た。曰く 「残り試合とコート使用時間を考えまして、20分程、待機して頂きます。 もしそれまで天候が回復しなければ中止とします。 その場合、皆さんはもう出場料を振込まれているので・・・」ちょっと不穏な空気が流れる。中止なのに金は返ってこないのか? 「最後まで聞いてください。もし中止になった場合は、今回参加された 各チーム、一度ずつ今後の大会に無料でエントリーして頂けます。」おおぉぉーーーつ!通路内は今日一番の盛り上がり!拍手が起こる。なんだかんだいっても、もう半分以上試合はこなしている。なのに、もう一度大会に出れる(しかもタダ!)となると・・・これは、オ・イ・シ・イ♪ そうフットサル好きの集まりなのだ!皆、心の中で唄った事だろう。 【 雨、雨、降れ降れ、もっ~と降れ~ 】しかし、雨の無情。中止にはならなかった。ちぃっ(舌打ち)結局、20分後雨は小降りになり、やがて止んだ。結局、ずぶ濡れのままその後も試合をやり、しかも負けて散々ではあったのだが・・・正直言って、楽しかった♪ 雨の中、芝もびしょ濡れ、歩くたびにスパイクが【ビュギュッ】【グプッ】と鳴く。ボールは途中で止まってしまう。走ると滑る。だが、こうなるとあまり実力差が出ないのがイイ!そして恐らく大人になってから、はじめての水遊び♪楽しくないわけがないです!(怪我しなかったから、言えるのだが)中断の待機中には、水が溜まったコートでヘッドスライディングのパーフォーマンスをやっている方もいました。(よく、雨天中止になった野球の試合などで選手がやるやつです)結局、主催者側の判断は的確でした。対応も速かったし気持ちよくプレー出来た。今のところ風邪もひいていないから、良しとしよう。
2003年10月13日
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飲み飲み+α を無事に越えました。そして私はまた肥えました。(前も使った気が・・・)どうも最近、久し振りに会う人の挨拶が「太ったな!」になってしまっている。私は優しく「よく言われる」と笑顔を返すしかないのだが。それはともかく、飲み会の話。やはり来た!続続と出ました結婚話。まずは小学生の友達。結婚するとの報告を受ける。2月だそうです。旦那も奥さんも小学校の同級生(当時から付き合っていた訳ではないが)将来の旦那は今のうちに羽を伸ばしたいらしく、横浜のちょっと怪しい店に連れていかれました。(いかがわしいくはない)バドガールっぽい姉さま方が、カクテルを目の前でシェイクしてくれる。そこそこ楽しかったです。定期忘れたから、電車賃片道880円。遠かった・・・部活の同期との飲みでは即結婚!という話はなかったが、それにまつわる周辺の話が多かった。奥さまのこととか(愚痴ではない)今まで全くそんな話をしていなかったようなヤツが、「結婚もちょっと考えてる」なんてことを言ってたり。あとは、現況やら、思い出話やら。やはり楽しかったっす♪「○○の彼女はCDを出している」とか。(芸名?聞いたけど完全に忘れた。全く聞いたことの無い名前だった)「××さん(部活コーチ40目前?)は30代の女性とは付き合ったことがない」(つまり常に自分よりかなり年下と付き合ってきた。そして今度は・・・教え子!)「40キロやせた◎◎(北海道在住)は、もう元通りに戻ったらしい。 もしかしたら、○○が北海道で会ったのは別人だったのでは?もしくはガセ?」などなど。あとは建設的に幾つかの今後のプランについて。フットサルの勧誘もしたが、イマイチな成果。場所の問題が大きいな。次の日には、いとこが結婚の報告の為、我が家へ。いとこ、その父、その母、奥さまになるM子さんの4人。うちの弟も、一人、二人、三人とぞくぞく帰ってきて顔合わせ。そのうち、親戚も叔父、叔母も到着して・・・とりあえず、イトコの健康面は大丈夫そう。一安心。普段は、話だしたら止まらないタイプだと推定されるM子さん。この日は、「借りてきた“子ね”」、というくらいにおとなしかった。まぁ、こんだけ会った事のない他人(それもこれから親族になろうとしている)がどしどしやってきたら無理もないか。ちなみに彼女と付き合いが長い弟(二番目)。「まだ結婚しないの?」に対する答えが「順番守らないとまずいでしょ(長兄が結婚したらする、の意か)」から「お金がないから、もう少したまってから」にかわってきた。もう待っても無駄だと悟ったんね。よくもまぁ、これだけ結婚関係の話題があるもんだ。
2003年10月12日
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部活の同期も、ほぼ半分が結婚。来月もまた一人。結婚した顔ぶれをみてふと思う。もしかして、美男から順順に結婚しているのでは?女子は美女から順に、というわけではないようだが。うーん、これは。このままいくと、私の前に6人くらいは結婚するな(笑)自虐!さて、この日は部活の先輩の結婚式だった。うちの代は2次会から招待されていたようだが、私用の為欠席。新婦が2つ上の女子(当たり前か)の先輩。この先輩は私が知っている人のなかでは一番お嬢様かも。ちょっと世間知らず的なところも、少々ぶっとんだところもあった。ですが、とても綺麗な方でした。というか、この代の女子10人は皆、美しかった。奇跡だった(笑)会いたい人もたくさんいたので残念。出席した同期に話をきくと、とても楽しい会だったらしい。お相手は作曲家だそうで、音楽関係のイベントが盛りだくさん。ゴスペルを唄う先輩もいたようで、ライブへ行ったような感じだったとか。きっと華やかだったことでしょう。花嫁は特に。でも、女性は二次会だけでも衣装とか大変そう。まして、式から出席となると・・・。男は楽だけど。来月結婚する同期の二次会も盛り上がればいいのだが。浮いている存在の人だけに、ちょっと心配。
2003年10月11日
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金、土と飲み会が入ってます。日曜も飲むことになるでしょう。そして、とどめが月曜のフットサル(大会)どうしていつも連休最終日にやるんだか(笑)飲み会はいずれも、計画が延び延びになっていたもの。金→大学部活の同期、土→小学校の同級生との飲み。金のノミ(金の斧みたいだ)は、ヤロウ飲み!一年の頃から「男女の仲いいねぇ~」と言われ続けてきたうちらの代。今でも、ゴールデンウィークなどに泊まりで旅行に行っているのですが(私はここ数年不参加だけど)結婚した人も増えて、さすがに集まりが悪くなってきた、かな?まぁ、でも今日は“野郎のみ”なので普段は来ない人も来るかもしれない。やはり、はじけ方(もう無理かな~年齢的に)も違うし、楽しみです。土の飲みは、かな~~り、まったりとした飲み。二ヶ月に一度くらいの割合で飲んでいる。基本は3人で、なんだけど。今回ゲストはいるのか?これまた楽しみです。最近、会社関係の飲みが多くて仲間とゆっくり飲むことが少なかった。もともとお酒は嫌いではないが、やはり気の合う人と飲みたいものだ。彼等といる時は、自分の居場所がある気がして心底ほっとする。バカ話をするだけでも、心が休まる。これからも大切にしたいものである。なんか、こっ恥ずかしいことを書いてる気もしますが・・・彼女がいなくても、楽しめるものさ人生は。逃避してないか?<自分
2003年10月10日
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【冥府の王(プルートー)】は、稀に見るほど大きくて美しい黒猫で、驚くほど利口だった。大好きなペットであったが、過度の飲酒により堕落の一途を辿っていた私は、ひどく酔っ払ったある日、小型ナイフでプルートーの片方の眼球を・・・エドガー・アラン・ポー。改めて説明する必要がないほどの超重要人物です(笑)以前読んだ『モルグ街の殺人』に続いてのポー体験。今回は集英社文庫で、他の収録作品は以下の通り。『リジーア』『アッシャー家の崩壊』『ウィリアム・ウィルソン』『群集の人』『メエルシュトレェムの底へ』『赤死病の仮面』『盗まれた手紙』なかでも『黒猫』と『アッシャー家の崩壊』が読みたくてこの本をとりました。やはり良かったです。緊迫感と何ともいえない怖さ。多くの作家に多大な影響を与えたというのもうなずけます。今でもいろいろな作品に引用されたりして出てきますし。あまり現実的ではなかったり生活感が感じられない『リジーア』『赤死病の仮面』なども異常な色彩の感覚が迫ってきたり、その場面に遭遇して棒立ちになってしまうかのような感覚。本来は詩人であるポーの本領発揮というべきか、詩的な描写がジワジワと効いてきます。ありきたりな言い方ではありますが、幻想的な怪奇小説として充分今でも楽しめるかと。『モルグ街の殺人』などの世界初の探偵小説といわれるデュパンものよりも私はこの手のもののほうが好きかも。このラインアップに一つだけデュパンもの『盗まれた手紙』が入っているのはちょっと場違いな気もします(この話のみ再読でした)。トーンも違うし、統一感が・・・今回読んだのは文庫ですが、本編の前に、ポーの肖像や、ルグランによる『黒猫』の挿画、書斎の写真映画のポスターなどが載っていて雰囲気満点で良かったです。
2003年10月09日
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ずっと一人だと思っていた・・・小学生の頃、雪の積もった神社で死んでいたお父さんを発見した。それから私(理美)も生活も一変した。誰からも相手にされない。私は透明人間なの?『私は死んだ、自殺だった』日記帳に書いたその文は塗りつぶさなければならなかった。何度か試みた自殺は果たせず。新たな出逢いで私は変るのか?あるとき、顧問弁護士からの電話で、初めて自分の家の地下室の存在を知る。研究職についていた父の実験データがそこにあるかもしれない、という。そして私は地下室に降り立つ・・・さてさてちょっと前が長くなりましたが・・・私が発売と同時に新刊で買う数少ない一人、浦賀和宏の登場!である。だけど・・・うーん。期待が大きすぎたかな。久々の安藤シリーズ、しかもこの厚さ。そりゃ期待するよ。決して嫌いな話でもないし、こういうのも“アリ”かなとは思うのだけれど、シリーズものとして見た場合はほとんど進展がなく面白みにかける。リンクするかな、という部分はあるのだが(理美の父の研究など)繋がりは書かれていないし、理美の恋人が飯島である必要性、探偵役が安藤である必要性もよくわからない。別に単発ものでよかったのではないか、と。もっともこれから理美がシリーズに深く関わってくるのあれば、重要な意味をもつ話なのかもしれないけれど。この話自体に戻す。浦賀さんの描く、自分の殻(世界)にはまっていくキャラクターは結構好きだ。自意識過剰ともいえるのだろうが、その嵌り方、独りよがり的なあやふやところは妙にひかれてしまう。だけど、今回の理美にはイマイチ入り込めず。冒頭の日記の効果もそれほどでもないし、浦賀さんがよくやる“同じシーンの描写を何度か使う”のも今回は面倒くさく感じてしまった。ファンの割にあまりいいことを書いていない・・・この方の魅力を言葉にするのは難しい。人に薦めるのも難しい(苦笑)ちょっと癖もあるし、好き嫌いもはっきり別れそう。独自の世界観は持っていると思うのですが。私としては『記憶の果て』『彼女は存在しない』が好きです。(最近、全く合わないのもある)ただひとつ言えるのは、間違いなくCoccoを聴いてますな、浦賀さん。今回はなんと“あの唄”が登場!もうちょい何とかして欲しいのは、【帯】!安直でひどい。『超才・浦賀にしかこの不可能犯罪は書き得ない。』って、何これ?超才って何だよ。物語の整合性がなかったり、シリーズで登場人物の性格がドンドン変わっていったりと決して計算しつくされた作品群というわけではないし“完成された作家”でもないと思う。若さを感じる荒削りな強烈にひきつける何かがあるのが浦賀さんだと思うのだが。(何言っているかよくわからん)『記憶の果て』・・・ “先行作品に対する敬意ある挑発” (京極夏彦) 『時の鳥籠』・・・“静かな戦慄と敏捷な感性” (森博嗣)ここまで見事に付けてくれとは言わないけどさ。もうちょっと何とかして欲しい。さて、今回は欲求不満もあったが・・・私が今のペースで読書をするようになったキッカケ=浦賀作品を読んだこと。次回作に是非期待をしたいところです。
2003年10月08日
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再びMさんについて。この人は私が今まで出会った中で一番面白い人である。もともと、天然なところがあるの(それもかなりのもの)だが、その上更に笑いをとる為の努力を怠らない凄い人である。しかし、この後天的なもの(?)に対する周りの評価は決して高くない。まぁ、それでも結果的に充分笑いは取れるのだが。Mさんが、ゴルフや野球のスイングの真似、シャドウピッチングをするだけで周りは爆笑するしかない。どこかおかしいのである。いやどこもおかしいのである。しかし、これは運動神経などに起因する天然的な部分かと思われる。とにかく何が飛び出すかわからない、それがMさんの魅力である。例を挙げると、会社での朝礼後、姿を消したMさん(まぁよくあることである)会議が始まるというのになかなか来ない。ギリギリに飛び込んできたMさんは、朝礼の時と髪型が変っていた!わずか5分の間に、寮(走って30秒)まで戻り、オールバックに変身!!普段見ることのない初めての髪形。何もこんなときに試さなくても・・・基本的に探している時には、居ない人である。(そして、もう用事が済んだ時に現われたりする)普段から上司との会話はどこかピントがずれている。周りのほうがドキドキしてしまう。そして、よく酒にのまれてしまう人でもある。課長に対して「やってられねぇよ、こんな会社!辞めてやる!」と言ったことも。普段はおっとりしているだけに、皆少々あせったようだが、Mだから大丈夫か、とも。その発言から5年経った今も、同じ会社で頑張っている。本当にやむを得ず、お酒を飲んだ後のMさんの車に乗ったことがある。生きた心地がしない、とはこのことであろう。信号無視から始まり、歩道に乗り上げ、蛇行し、挙句の果てには逆走まで。スピードも結構出ていた。やっちゃぇ~という感じで本人は笑いながら運転している。誰も犠牲にならなかったのは奇跡といって良いかもしれない。飲酒運転に対する罰則が強化される前。認識も甘かった。猛省。Mさんに対する認識も非常に甘かった。まさかここまでやるとは・・・何をするかわからない人である。そういう意味では怖い人でもある(笑)だが実際は、おだやかな、ちょっと(?)とぼけたところのある優しい人だ。しかも、身長は180センチ以上、マッチョではないが痩せすぎでもない。そしてなかなか男前でもある。「Mさん、しゃべらければねぇ・・・」とよく言われている。外見がスマートなだけに天然ぶり(並大抵ではない)が、余計に悲しい。Mさんは、私より2つ上。私の1つ上の先輩達はMさんを先輩扱いしていなかった。確かに年上だという威厳は全く感じられない。でも、私はそんなMさんが嫌いではない。(二度と同乗はしないが)
2003年10月06日
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↑ 車で駅まで向かう途中に、←のような看板を 分 電柱に取り付けている人に気がついた。 譲 中 「Mさんだ。間違いない!」(長井秀和ふうに) 看板(ステカンと呼んでいた)は私が以前勤めていた住宅メーカーのもの。 Mさんはお世話になった2つ上の先輩社員である。 今回はそんなMさんの話を・・・【偽善者機関車】とは? 答え・・・Mさんの必殺技の一つである。もっとも名称は私が勝手につけたものだし、必ず殺すといっても実際はギャクである。◇やり方◇腕をひじから直角に曲げる。指先は真っ直ぐ伸ばしくっつける。その体勢のまま両腕一緒に、ひじを後ろに突き出す。手のひらで身体の側面に円を書くような感じで、ひじをすこし前方に伸ばす。そこで安心せずに、ひじはまた後ろに!そして躊躇することなくまた前へ。この回転運動を、はじめはゆっくりと次第にはやく最後には煙が出るまで!まぁ、要するによく汽車の真似をするときにやる、車輪(?)の動きである。(初めからそう言え!って)◇使用法◇仲間うちでの会話(飲んでいるときが望ましい)で、いい子ちゃん的発言が出た時。その発言者に向かって使用する。手を回しながら、迫力のある声で「偽善者、偽善者!」と相手の目を見て訴えるのは必須!上半身は浮かし気味で、顔が半笑いになれば、なお良い。◇考察◇もし日本語の読み書きが出来るならば、或いはわかったかもしれないが要するに【機関車】と【偽善者】をかけているだけである。+アクションは入るが。ここまで来て、おぉー凄い!感動した!という人はあまり居ないであろう。確かに苦しい。何それ?である。ここまで引っ張るほどのものか、という疑問もある。はっきりいって、実際に披露された現場では疲労された。相手にされなかった。受け入れられることはなかったのである。まぁ、当然といえば当然か。が、しかし!私はかなり気に入った。この手のくだらないギャクは大好きだ。洒落のレベルが同程度というのもあるかもしれない。仮に思いついたとしても、シャイな私には到底出来ないことを堂々とやっている、という羨望もあるだろう。もっともMさんのようになりたい!とは決して思わないが。まだまだMさんについて語りたいことは幾らでもあるのだが、収拾がつかないので次回にでも。
2003年10月05日
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本日買った本棚 → 1(単位わからず)座椅子4、ソファ1(前回記述、間違い)こんな時の為のレ・オ!(運転のモットーは【アクロバティック且つ堅実に!】)可能か?前回とは違うクリーンセンターへと直接持ち込む。504円なり。なんでこう毎土毎土、粗大ゴミを処分しているのかというと・・・来週の土曜日からイトコが大学入試の為に、20日間ほど泊まることになっている為。寝る場所をつくらなければならないので、そのついでに大掃除実施中!というわけです。帰宅後、母親につかまり、ダイエーの優勝セールにかりだされる。スチール製の洋服掛けと、カラーボックス、その他もろもろを買っていたようだ。私もついでに、スチール製の本棚?を購入してしまった。(高さ:160、幅:60、奥行:30。棚が5つ。7000円弱)先週の多いな買物があった為(それだけではないが)本があふれ返っていたので。以前、第四次本棚拡張計画 で作製したものは、CD入れと変貌をとげていた。この高さで5段だと、棚の間がとてもひろくなり少しもったいない気もするのだが、圧迫感は多少薄らぐようなので、良しとする。背板がない、突き抜け(?)なので、背中合わせに置けば全ての本のタイトルが確認できる。キャスターもついているし。正直、動かせるスペースがほとんどないのだけれど。さて、ここからは本整理、再収納モードである。自分なりのテーマに沿って(笑)今まで綺麗に収まっていたものの大幅な入れ替え作業。買ったっきり、一度も聴いてなかったCD達を聞いたりしながら。やり始めるまでは時間がかかるが、一度やりはじめるとトコトンやってしまう。気が付いたら、朝だった(笑)半分トリップ状態。一度もパソコンひらかず。(というわけでレスも遅れました。すみません)しかもまだ終わらず。うーん、苦戦中です。休みの日に一気にやってしまわないと厳しいが・・・少し風邪をひいてしまったかもしれない。全く本を読めやしない。日記も書けやしない。追いつきたいのに。
2003年10月04日
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全13巻のうち『天狼の星』『参旗の星』『玄戈の星』の3巻までの分を。劉備と関羽、張飛との出逢いから、呂布の死、官渡の戦いの前まで。以上内容説明終わり(笑)細かく、順をおっていくのは正直つらいのでやめます。三国志と私(笑)については過去の日記にて。こちら読もう、読もうと思い続けていた“北方三国志”。全体を通して三国志を小説で読んだのは、吉川英治だけ(それもかなり昔)だったので、もう一度あの世界を見てみたい!しかもちょっと目線を変えて、ということで“北方”を選択。まず、のっけから今まで読んだことのないようなシーンから始まり、人物像がこれまでと異なっていたり、あの重要な場面、人物が出てこなかったりと、多少違和感を覚えながらもなかなか楽しめました。そんな中、恥ずかしながら全く気がついていなかったのですが、ダヴィンチの北方さんのインタビューを読んで【正史】をもとにして描いている!とわかって納得。(もっとも【正史】をきちんと読んだことはなく、ちょこちょこと引用されているようなものに触れたことがある程度なのですが)もちろん、それにプラスアルファで北方さんのアレンジがかなり効いていると思われます。印象深かったのは、【呂布】と【赤兎】。ここで描かれる呂布は、はっきりいってマザコンです(笑)(老いた妻への特別な愛情という形をとるのですが)どうしても父殺し、裏切りの悪役イメージがつきまとう呂布。ですが、騎馬・赤兎に跨って戦場を駆け抜ける姿には、清々しささえ感じます。武に活きる一人の男として非常に魅力的です。この二人(あえて)の関係がまたいい。互いに信頼しきっていて誰にも代わりは出来ないという存在。呂布の最期の場面は賛否が別れるでしょうが、これまでの三国志とは一味違った名場面の一つであると思います。他には、孫策と周瑜が小喬・大喬を掻っ攫う(?)なんていうのもありました。少なくとも【演技】にはなかった話だと思います。おそらく【正史】にも。このような北方オリジナルは随所に見受けられます。曹操や劉備のもとにいる特殊情報工作員(大げさですが)五錮の者・応累とか、馬のエキスパートである人物・成玄固だとか。なので、初めて三国志を触れる人は、この作品から入るには注意が必要かも。全体の流れは少しつかみにくいところがあるかもしれません。やはりこれだけ壮大な物語になると、スポットの当て方も作者によってかなり変わります。例えば、三巻の初めと終わりは、張衛(張魯の弟)という三国志ファンにもあまり馴染みのない人物の描写ですし。他にも、張遼がなかなか出て来ない!とか高覧の最期が全く描かれていない!とかいろいろあります。けどそれも個性の範囲?ですな。おおまかな流れは分かっているから、途中からでもすんなり話に入っていけるので好きなときに好きなだけ読めるのがいい。だから逆になかなか次の巻にすぐいけなかったりもするけど(苦笑)驚いたことに、北方さんは2ヶ月に一巻のペースで執筆していたらしい。せめてそのペースを上回るように読みたいのだが(笑)手元に本がないので、かなり適当になってしまった。修正・上書きをすると思います。・・・・・・・・・・・・・書き直す気力はなく、人物名を加えるのみで(笑)周瑜の漢字も違っていたので訂正。
2003年10月03日
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一年中で一番好きな日に、兄の嫁・柚子さんが死んだ。柚子さんのことは嫌いだったので、悲しくはなかったけれど。それは、最悪な夏休みの始まりだった・・・渚は14歳。兄の良輔は14歳年上。だけど渚のママは良輔のママではない。(渚のママは、兄にとってはママ母、つまりはママママ?になる)パパは7年前に蒸発してしまった。東大出のエリートの兄は、資産家(両親が死んで遺産相続)の柚子と見合い結婚をした。さて、なにやら複雑な家庭環境。ですが、渚の性格もあってか暗さのようなものは全くない。読後感が悪くないのはこの辺りも関係しているのでしょう。柚子はレイプされ、マンションから飛び降りた。だが、一命はとりとめ入院。良くなりかけた頃に亡くなった。丁度同じ頃、柚子をつけまわしていた田所(良輔の元同級生、レイプは否認していた)が車に轢かれて死んだ。近所の証言や、動機の点から、良輔に殺人の疑いがかかった。渚は良輔の無実を信じ、自らも動き出す・・・この本は祥伝社の400円文庫。中途半端な消化不良気味な作品が多い中で、これは良かったです。与えられた枠組み(長さ)のなかで、物語がしっかりと完成している、という印象。“長編”というよりは中編といった感じではありますけど。後半の後半で一気に話が動きますが、それもとても鮮やか。ブラックな最後も私は嫌いではないです。中学生の女の子・渚が主人公。こういう設定だとついていけないこともたまにありますが、この子は大丈夫でした。なかなかクールです(笑)感情の変化もわかりますし。また、話のなかで渚は古本屋でお手伝いをします(バイトではない!)報酬として古本をもらう、というのがいいですね。そのなかで出てくる本や、渚の心情に出てくる話が、『そして誰もいなくなった』『図書館警察』『湖底のまつり』『犬神家の一族』『夏の扉』などなど。若竹さんも楽しんで書いているようで、このあたりもなかなか面白いです。
2003年10月02日
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かつて400Mハードルでインターハイ3位だった【私】は、36歳の今、高級住宅街を臨む駅前にクリニックを開業している歯科医である。私の人生は成功だ、そう確信している。そんな中、妻が小説を書いていること、賞をとったことを初めて知った・・・『もういちど走り出そう』という、ちょっとくさい題名。文庫の表紙絵は、砂浜にて靴を手に持った裸足の足首(水の中)川島誠という作家は確か『800』という作品も書いている(未読)【川島】という名字は、走るのが速かったあの先輩を思い起こす。(個人的!)何がいいたいかというと。これでは、“さわやか青春もの!” と思ってしまうではないか! (カワシマ先輩はとてもさわやかな人だった、笑)ところがところが、そうはいかず!いきなり主人公【私】は、“新しい靴に紐を通すのは、ヴァージンの女の子と寝る時と似ている”という所から入ってくる。もうこれだけで“さわやか”ではない(笑)妻が書いた小説は、セックスの場面に彩られ・・・順調にいっていた全てが、少しずつ歯車が合わなくなっていく。職場での女性関係。妻の男性関係。このままでいいのか?【私】はもう一度・・・さて、どうやら川島さんの他の作品とはちょっと雰囲気が違うようです。私は、解説で重松清さんがいうような“苦み”はあまり感じられず。あまり主人公に感情移入出来なかった。クールなのか?分析能力があるのか?よくわからないが、あまり必死さは感じられないし、面白みがないように思った。とかいいながら、全体としてはそれなりに面白かったりして(笑)あまり“強く心に残った”というものはなかったが。はじめは違和感のあった各章末、最後の極端に短い一文も (例: でも。 たぶん。 それで?)途中からは不思議な流れをつくっているように感じて、嫌じゃなかった。文章自体もスマートでとても読みやすいし、“青春もの”なら嵌るかも。
2003年10月01日
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