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実乃梨がバイトしているファミレスで美少女モデルの川嶋亜美に出会った大河と竜児。二人は亜美の日本人離れしたスタイル、磨き抜かれた真っ白な素肌、誰もが視線を向けずにはいられないその外見の圧倒的な求心力に「いいもん見たなぁ」「この連休で唯一の思い出だわ」と感嘆することになります。それだけでなく、さらに二人はその美少女モデルと友人の北村祐作がものすごく親しくしているありえない場面に遭遇し、「な、な、なんで・・・なんだ!?」と口に含んだ飲み物を吹き出して悶絶することにもなってしまいます。特に北村に想いを寄せている大河は心中穏やかではいられません。その後、北村から「彼女、川嶋亜美。昔この辺に住んでいて幼馴染みなんだ」と紹介された竜児は、美人なのに少しも気取ったところもない純粋な亜美に「美少女ではあるが異様に気が荒く悲しいほどに性格のひん曲がりまくった手乗りタイガーとは大違いだ」と感心するのです。一方、大河は「自分のことを天然って言う人間にまともな奴はいない」と亜美を警戒します。大河の予想どおり北村と竜児が席を立った瞬間、亜美の態度は豹変することになって・・・。 「とらドラ!」シリーズは、互いに互いの親友に恋してしまった主人公の逢坂大河(男性っぽい名前ですが女の子です)と高須竜児が自分たちの恋をみのらせるべく共闘関係になり奮闘することになるというストーリーです。竜児の親友・北村祐作に恋している大河、大河の親友・櫛枝実乃梨のことが好きな竜児たちは偶然互いの片想いの相手を知って以来、一緒に協力することになりました。そして、一見美少女なのに「手乗りタイガー」と恐れられるほど気性の荒い大河とどう見ても不良なのに意外に家庭的な竜児は、互いの意外な一面を知ったことで相手のことを放っておけなくなり半分同棲しているような感じで親密に協力していくことになるのです。しかし、食事も一緒、登校も買い物も一緒、なのに付き合っているわけではないという奇妙な関係は周りから理解されるはずがなく、当然「高須と手乗りタイガーの二人は付き合っている」と誤解されることになってしまいます。全くうまくいかない共闘関係ですが大河と竜児は互いの恋愛を応援するために頑張ることになります。 転校生として亜美が大河たちのクラスにやって来ることになり、亜美の本性を知らないクラスメイトたちは「かわいいー!」「亜美ちゃん性格いい」と外面を完璧に取り繕った亜美に騙されます。しかし、亜美の本性を知っている大河や竜児は大騒ぎするクラスの雰囲気に溶け込めるわけはなく戸惑うばかりです。そんな中、初対面の印象が最悪だった大河と亜美は互いを敵視することになっていきます。また、北村は「亜美の本性を知っても仲良くしてほしい」と難しい頼みをすることになって大河も竜児も困ってしまいます。やたらと大河と張り合ったり、異常なほど外面を気にしたり、ストーカーに狙われていたりする亜美に振り回されまくる大河と竜児の姿がとても面白かったです。大河の凄まじい逆襲も爆笑でした。 ジャンルは学園ラブコメディ。ラブコメディが好きな人にお薦めです。<終>とらドラ!シリーズ番外編もでてますセットもあります
2007年11月26日
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悲しみによってできた森の中、和穂は跪き虚ろな瞳で両手で地面を掴んでいました。それとともに想念、感情、意思などの作用で形作られる森は和穂の純粋な悲しみに反応してさらに木が生え、元々生えていた木はすごい勢いで生長していきます。封印されていたとはいえ元仙人の和穂は仙人独特の精神力の強さがあり普通の人間の精神では考えられないほどの巨大な森になっているのです。そして、冥府の獄卒は自分の仕事を果たすため和穂に「こんにちは和穂。聞こえますか」と声をかけます。しかし、意識が混濁しているらしい和穂からの返答はなくそれどころか無意識に獄卒の存在を感じて和穂は攻撃を始めてしまうのです。無数の枝が不自然に伸びて獄卒を襲い、獄卒は和穂の攻撃を何とかしのぎます。そうしてどれだけの時間が流れたか、和穂はしだいに理性を取り戻していくことになります。「久しぶりだな和穂」という獄卒の再度の呼びかけに和穂は・・・。 「封仙娘娘追宝録」シリーズは、700以上の宝貝(マジックアイテムのようなものです)を人間の世界にばらまいてしまった新米仙人の主人公・和穂が仙人としての力を封じられて宝貝回収の旅に出ることになるというストーリーです。700以上の宝貝には全て何らかの欠陥があり、危険な宝貝をそのまま放置しておくと人間の世界は滅亡してしまいます。強力な仙術を使って宝貝を回収しようとすると今度は仙術によって世界が滅んでしまうことになりかねません。そういうわけで和穂は普通の人間としての力だけで強力な宝貝や宝貝を悪用しようとする人間たちと戦わなくてはならないという絶望的な状況に追い込まれてしまうのです。しかし、武器の宝貝なのに涙もろいという欠陥を持つ殷雷刀が「可哀相だ」ということで和穂の味方をすることになり、和穂は殷雷の力を借りて何とか宝貝の回収していくことになるのです。苦労の末、少しずつ宝貝を集めていく和穂たちですが鏡閃という謎の存在の陰謀で和穂も殷雷も絶体絶命に陥ることになります。 鏡閃の陰謀により殷雷は破壊され、和穂も命を落としてしまいました。そんな中、梨乱や夜主たちは悲しみにくれることになるのですが、次々と異変が起きることになり原因究明に乗り出します。一方、仙界でも大変なことが起きて和穂の師匠・龍華が考えられない行動を起こすことになるのです。さらに鏡閃の秘密や陰謀、和穂の意外な事情が判明して事態は人間界どころか仙界まで巻き込む戦いが始まることになっていきます。前巻、和穂も殷雷も大変なことになってしまったので今後どんな展開になるのかな?と思ってましたが今回さらに凄まじい事態になりものすごく驚かされました。完結編らしく今までの伏線を目いっぱい活用した怒涛の展開がとても面白かったです。また、宝貝だけでなく仙術を駆使した戦闘シーンも新鮮で良かったと思います。 ジャンルは中華風宝貝アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>封仙娘娘追宝録シリーズ短編集シリーズもあります
2007年11月19日
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異能を持つ者を受け入れてくれる戸谷ノ庄で平穏なひとときを過ごしていた鳴と颯音。しかし、異能集団「狐」が組織を抜けた颯音を抹殺するためいつ刺客を送り込んでくるのか?分からない状況でもあります。そんな中、それぞれ恐ろしい夢を見た鳴と予感を感じ取った颯音はお世話になった戸谷ノ庄の人たちに迷惑をかけないため戸谷ノ庄を旅立つ決意をすることになるのです。そして、「どうしてもってなら止めはしないよ。でも友人として協力は二度とできないな。君たちは自分たちで積み上げた幸せをわざわざ壊そうとしている愚か者だ。過去に決着だって甘い」など猛烈に反対する友人・銀を振り切って鳴と颯音の二人は異能集団「狐」の本拠地のある青津野の領地に向かうことになります。「決着をつけて必ず戸谷ノ庄にある俺たちの家に帰ろう。これからの人生を二人で生きるために」と誓い合って旅立った鳴と颯爽でしたが、目的地に着く前に鳴の故郷・美駒の窮状を知ってしまい・・・。 「業多姫」シリーズは、人や物をはじいてしまう異能を持つ主人公の美駒の姫・鳴と異能集団「狐」の命令で鳴を抹殺することになった颯音が「命を狙われる者と命を狙う者」という障害を乗り越えて愛し合うことになるというストーリーです。もともと敵として出会うことになった鳴と颯音でしたが、「無意識に人をはじいてしまうため友人ができない」鳴と「千里眼で人々の心を覗き任務を成し遂げる訓練を受けた」颯音は互いの苦悩を共感するうちに惹かれていくことになります。そして戦国乱世の陰謀と争いの中で二人は愛し合うようになり、鳴は美駒の姫という立場を颯音は今まで育った異能集団「狐」を捨てて二人で生きていく決心をすることになるのです。ところが裏切り者は許さないという鉄の掟を持つ「狐」は執拗に鳴と颯音を狙う刺客を次々と差し向けることになり、鳴と颯音は二人の生活を守るため恐ろしい陰謀や手ごわい刺客たちと戦うことになっていきます。 困窮した美駒の郷は円岡の兵によって追い詰められていました。故郷である美駒を救いたいと思う鳴でしたが、美駒に戻れば颯音との生活を諦めなければならずどうすれば良いのか?分からなくなってしまうのです。さらに行方不明になっている業多姫・鳴が復活するという噂が広まり、隠された美駒の財宝を狙って隣国・円岡の者たちが暗躍し、鳴と颯音は離れ離れになりそれぞれ香椎・常盤丸を守りながら円岡の軍や「狐」の刺客と戦わなくてはならなくなります。二人は離れ離れという不安を抱えながらも陰謀の真相に迫ったり財宝を探すための暗号を解くため頑張ることになるのです。愛する颯音と別れるなんて考えられないけれど故郷や弟も助けたいという鳴の葛藤や陰ながらでも鳴を助けようとする颯音など揺れる恋人たちの切ない想いがロマンティックでとても面白かったです。 ジャンルは戦国アクション・ミステリー・ラブストーリー。アクションやミステリーやラブストーリーが好きな人にお薦めです。<終>業多姫シリーズ短編集もあります
2007年11月12日
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