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相変わらずユリ・スカナで軟禁生活をおくるカリエでしたが、親しくし尊敬もしているルトヴィア帝国の皇帝ドミトリアスが暗殺未遂で意識不明となったと知らされ目の前が真っ暗になってしまいます。当然、ルトヴィア帝国の皇后でありドミトリアスの妻でもあるグラーシカもこの情報にカリエ以上の衝撃を受けることになりますが、姉であるユリ・スカナ女王ネフィシカからの「あなたルトヴィアに行きなさい」という命令をきっぱりと拒絶するのです。グラーシカも意識不明になった夫ドミトリアスのことが心配で早くルトヴィアに戻りたいと思うのですが、危急時共同統治者として皇帝に代わって全ての指揮を執る立場の皇后が長期の外国滞在から急に戻っては大混乱になってしまいます。しかし、この機会にルトヴィアを侵略しようと狙うネフィシカは何とかルトヴィア皇后である妹のグラーシカをルトヴィアへ送り込もうと画策します。その頃、ドミトリアスは流血女神ザカリアの見せる悪夢に苦しみ、刺客サルベーンを退けたエディアルドは心強い味方と出会うことになって・・・。 「流血女神伝」シリーズは、流血女神ザカリアに呪縛され激動の運命に翻弄され続ける主人公の少女カリエが女神のもたらすあらゆる困難と試練に打ち勝つため自らの運命と戦うことになるというストーリーです。流血女神ザカリアは自らが復活するために「女神の化身」(ザカルエフィ)であるカリエを絶望させ屈服させようとしています。そのためザカリアはカリエの運命に干渉し、次々とカリエに試練を与えることになるのです。しかし、王子の身代わりとなったり、奴隷になったり、海賊になったり、正妃になったり、子どもと引き離されて幽閉されたり、普通の人間では耐えられないほどの試練に襲われるカリエですが、その度ごとに過酷な環境に適応し仲間たちの力も借りて試練を乗り越えていくことになります。今回、カリエはユリ・スカナから脱出し娘セーディラに再会するため奮闘することになり、ごたごたが続くルトヴィアでは皇帝ドミトリアスが流血女神ザカリアによって苦しめられます。 流血女神ザカリアを深く信仰し、ザカリアに生贄を捧げることで国を動かす女王ネフィシカから逃れるためカリエは「古くからザカリアを信仰する民族ザカール人を味方につける方が良い」という無茶な助言に従い行動することになります。一方、カリエから赤ちゃんのセーディラを託されたエディアルドは深い森の中で孤軍奮闘の子育てをしていましたがラクリゼとリリアンに再会し、カリエ救出のため動き出します。そして、ルトヴィアではザカリアがドミトリアスの魂を手に入れるために様々な悪夢を見せ「命の次に大切なものと引き替えに願いを叶えてやる。皇帝として民を救うため決断せよ」と恐ろしい誘惑をするのです。皇帝、女王、皇后、貴族から一般庶民までいろんな人々がそれぞれの立場で悩んだり苦しんだりしていますが、そんな中でどんな立場になってもその試練を乗り越えてしまうカリエのすごさを感じました。幽閉生活の中でも決してあきらめないカリエの奮闘ぶりが大変面白かったです。また、久しぶりに登場したラクリゼとリリアンが元気だったので良かったです。 ジャンルは、サバイバル・ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>(帝国の娘は全2巻です)(一部紹介 砂の覇王は全9巻です)(一部紹介 女神の花嫁は全3巻です)(一部紹介 暗き神の鎖は全3巻です)流血女神伝シリーズ
2007年06月30日
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「ちょっとぐらいの寄り道はいいわよね。もっと温泉三昧したり、コンサートとか美味しい物食べ放題とかの娯楽はないかしら。お城の舞踏会でかわいいドレス着てダンスしてみたーい」と相変わらず火龍の長さがしに身が入らない理花ですが、ホクラックの火龍からの報せで夕樹の母が持っていた謎の宝珠の手がかりが分かり、急いで白蓮の国へ向かうことになります。ところが通常手段でそこへ行くには大変時間がかかるので理花たちは大賢者タギが発明した移動の魔法陣を使わなくてはならなくなるのです。理花は移動の魔法陣を使うと乗り物酔いのような感じでいつも気持ち悪くなるのですが、ゲロを吐きそうな気持ち悪さを我慢して頑張ります。しかし、何とか目的地に着いたものの宝珠の情報を持つ火龍はどこにも見当たらず、精霊たちに火龍の居場所を尋ねても意味不明な答えしか返ってきません。そんな時、理花たちは現地で知り合ったアナベルから異常な嵐で困っているから助けてほしいと頼まれて・・・。 「乙龍」シリーズは、元気いっぱいだけれど大の蛇嫌いという主人公の少女・椎名理花が幼馴染みの美少年・榊原夕樹とともに強引に龍がいる異世界に連れてこられ、龍たちから火龍の長を捜してほしいと懇願されることになるというストーリーです。蛇嫌いな理花にとって蛇と酷似している?(理花の主観です。龍と蛇は似た部分もありますが全然イメージが違います)龍とは絶対関わりたくありません。そして、龍を見るのも嫌だという理花は「火龍の長を捜さなければ元の世界に帰すことはできない」と脅迫されて嫌々ながら火龍の長捜しを始めることになるのです。さいわい龍たちは人間の姿に変身することができるので理花の蛇嫌いもとりあえず何とかなりました。しかし、夕樹の母の形見のテディベアが謎の宝珠の影響で大地の精霊とくっついてしまったり、理花たちの邪魔をしようと付け狙う正体不明の敵が現れたり、火龍の長捜しはなかなかうまくいきません。 人々を苦しめる謎の嵐は、火龍の兄弟イリーヴとイザームのケンカが原因です。彼らは父親である火龍の遺産をどのように管理すれば良いか?をめぐり争っていました。兄のイリーヴは「父の残した魔法の研究資料は手を加えることなく、そのままの状態で保存すべきだ」と主張し、弟のイザームは「研究資料はまだまだ未完成な部分があるから、父の研究を引き継いで新たな部分を付け加え完成させたほうが良い」と言い張ります。二人はお互いに全く譲らず、半分ずつにした自分の遺産を相手に奪われないように強力な魔法を使って守っていました。理花たちは困っている人々を助け、謎の宝珠の情報を得るためにも兄弟の争いを止めようとしますが謎の敵の邪魔が入ったり、兄弟どちらの言い分も理解できたり、どう解決すれば良いか悩むことになるのです。龍たちによる強力な魔法が飛び交い、謎の敵が兄弟の仲をこじれさせようと陰謀をめぐらし、人々が嵐で苦しむ困難な状況の中、龍の兄弟と人間たちが幸せになれるよう知恵をしぼる理花たちの活躍がとても面白かったです。 ジャンルは龍探し冒険ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>乙龍シリーズリダーロイスシリーズ1巻(本編全6巻 外伝など5冊あります)龍と魔法使いシリーズ1巻(本編全13巻 外伝2冊 ガイドブック1冊あります)緑のアルダシリーズ1巻(本編全14巻です)「乙龍」シリーズをはじめ「リダーロイス」シリーズ、「龍と魔法使い」シリーズ、「緑のアルダ」シリーズは守龍ワールドという龍たちがいる世界の物語です。それぞれ相互に関連したストーリーになっているので他のシリーズを読んでから「乙龍」シリーズを読むといっそう楽しめます。
2007年06月29日
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メイドをしている隣人の土御門舞夏から「緊急事態だぞ。銀髪シスターが何者かにさらわれちゃったー。誘拐だよ人さらい。通報したら人質殺すって言われたから何もできなかったの」と告げられた上条はびっくりして舞夏にもっと詳しい説明を求めます。すると舞夏は「誘拐犯は身長180センチを越えてて、白人で日本語が上手くて、神父さんみたいな格好をして両手の指全部にごてごてした銀の指輪をはめていて、右目の下にバーコードのタトゥーがあった」とものすごく具体的かつ心当たりのありそうな人物像を答えるので上条は、すぐに知り合いの魔術師ステイル=マグナスが訪ねてきたことが分かりとりあえず安心することになるのです。しかし、必要事項記入済みの外出許可証と関連書類、さらに「彼女の命が惜しくば今夜7時に学園都市外にある廃劇場・薄明座跡地までひとりで来い」という脅迫状を見つけた上条はバカバカしいと思いながらも何やら事情がありそうなので仕方なく廃劇場へ向かいます。その途中、上条は教会勢力に追われている変なシスターと出会うことになって・・・。 「とある魔術の禁書目録(インデックス)」シリーズは、魔術や超能力など全ての異能を打ち消すことができる右手「幻想殺し」(イマジンブレーカー)を持つ主人公の上条当麻が異能に関わったことが原因で苦しんでいる人々を救うため戦うことになるというストーリーです。上条は必要悪の教会の禁書目録を司るシスター・インデックスを助けたことで記憶喪失になってしまいますが、一緒に住むことになったインデックスを心配させたくないので普通に記憶がある振りをして困難な日常生活をおくることになります。そして、その後も上条は魔術や超能力に関わる事件に次々と巻き込まれ続け、今回も教会の派閥同士の争いに巻き込まれてしまうのです。上条が廃劇場へ行く途中出会ったシスター・オルソラ=アクィナスは天使を召喚することができる驚異の魔道書「法の書」の解読法を発見したため、それを危険視する教会勢力に追われていました。上条は偶然出会ったオルソラを救うためインデックスたちが所属するイギリス清教、知り合いの神裂火織が女教皇を勤めていた元隠れキリシタンの天草式十字凄教、オルソラを見つけて欲しいと依頼してきたローマ正教、3つの教会組織の争いに介入することになります。 オルソラをさらった天草式十字凄教は魔術だけでなく剣術など独自の格闘術を身につけた文武両道の集団なので上条の右手「幻想殺し」(イマジンブレイカー)の力が十分発揮できず苦戦します。さらにアニェーゼ=サンクティス率いるローマ正教側が何やら陰謀をたくらんでいたり、イギリス清教の側も最大教主ローラ=スチュワートがローマ正教に横槍を入れようと狙っていて争いが大きくなっていきます。そんな中、上条は何も悪くないのに教会勢力に狙われているオルソラを助けようと巨大な教会組織に無謀とも思える戦いを挑むことになるのです。「無謀だから誰か別の人に任せたほうが良い」「オルソラ一人のために組織同士の争いが大きくなれば被害が増える」などの反対を物ともせず、絶望的な状況の中で純粋に理不尽な理由で苦しむオルソラを必死に救おうとする上条の姿がとても感動的で大変面白かったです。 ジャンルは陰謀異能アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>とある魔術の禁書目録(インデックス)シリーズ
2007年06月28日
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変人・忍野の依頼で後輩の神原駿河とともに神社へやって来た阿良々木ですが「これはデートじゃない」と否定したところ、「しかし、阿良々木先輩。それはさすがにどうかと思うぞ。私もそれなりに性に開放的な方ではあるし、できる限り阿良々木先輩の意に添いたいと考えるがデートも抜きでいきなり行為に及ぼうというのは感心できない。阿良々木先輩の将来が心配だ」と見当違いのエロトークが繰り広げられ困ってしまいます。大体、阿良々木には戦場ヶ原ひたぎという恋人がおり、阿良々木をストーカーしていた神原も当然「デートじゃない」と分かるはずなのです(神原はレズとして戦場ヶ原が好きなので、それを妨害しようとする阿良々木をストーカーしていました)。そして、バカバカしいことを言い合いながら目的地の神社へ向かう阿良々木と神原は、その途中で蛇を刃物でバラバラに斬り殺したらしい可愛い女の子とすれ違うことになります。阿良々木は唐突にすれ違った少女・千石撫子が妹の友人であったことを思い出して・・・。 「化物語」シリーズは、吸血鬼に咬まれて半吸血鬼になってしまった主人公の阿良々木暦が怪異に悩まされて困っている女の子たちを助けることになるというストーリーです。と言っても回復力が優れている以外たいした吸血鬼の力があるわけではない阿良々木は、怪しい謎の変人・忍野メメ(男性です)の知恵を借りて怪異に立ち向かうことになります。そして、偶然クラスメートの戦場ヶ原ひたぎを悩ましている怪異を払うことになった阿良々木は、それが縁で戦場ヶ原と付き合うことになるのです。その後も阿良々木はレズでエロな体育会系ストーカー少女・神原駿河、いつも迷子になっている八九寺真宵、阿良々木に思いを寄せるものすごく恥かしがり屋な千石撫子、以前の事件で関わった尊敬できる優等生委員長・羽川翼などのユニークで魅力的な女の子たちの怪異による悩みを次々と解決していきます。そうして阿良々木はとんでもない言動で困惑・驚愕させる戦場ヶ原をはじめ女の子たちに振り回されて大変なことになります。 この下巻では「蛇切縄」という呪いに苦しみ死にそうになる千石撫子、「障り猫」に憑かれ破壊好きな猫耳ブラック羽川に変身してしまう優等生の羽川翼、二人の少女を救おうと阿良々木は奮闘することになるのですが実は阿良々木の恋愛問題も関係していて事件は複雑なことになっていきます。さらに今まで怪異がある度に力になってくれた忍野メメが阿良々木たちの町を去る時が近づき、阿良々木は今後吸血鬼の忍とどう付き合っていくのか?決断を迫られることになるのです。エロと百合とBLトークで阿良々木を翻弄する神原、普段は優等生なのに暴走してとんでもないことをする羽川、父親同伴のデートで阿良々木を困惑させる戦場ヶ原など、とにかく考えられないほどユニークで楽しい登場人物たちの会話・行動が素晴らしく大変面白かったです。 ジャンルは学園退魔アクション・ラブストーリー・ファンタジー。ラブストーリーやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>化物語シリーズ
2007年06月27日
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エリアルダ国の西部地方ネイロープで小山のように巨大なドラゴンが発見されました。突然のドラゴンの出現に国境警備隊の兵士たちは「ドラゴンだ!ドラゴンが出たー!」と慌てふためくことになり、この異常事態を解決するために応援として魔女たちが呼ばれることになります。そして、連絡を受けたダナーク魔法村の魔女長アガートは問答無用かつ急いで孫娘の暴走突撃魔女ビーとダナーク村警察署長イズーを呼び寄せ、「ネイロープにドラゴンが出たから二人で調査をして状況を知らせるんだよ」と命令を下すのです。ようやく魔法に対して免疫ができ始めたばかりでドラゴンなんておとぎ話だけの存在だと思っていたイズーは考えられない事件に頭をかかえてしまいますが、今まで一度もダナーク村を出たことがないというビーを守るため仕方なくビーと一緒にドラゴンの調査へ行くことになります。ところがドラゴンが出現した現場にはすでに都から派遣されたという魔法使いの少年ライが来ていて・・・。 「ダナーク魔法村はしあわせ日和」シリーズは、首都警察で捜査員をしていたイズーファ・クライン(通称・イズー)が上からの理不尽な命令で「世界最後の秘境」と呼ばれるほど田舎のダナーク村へ警察署長として赴任することになるというストーリーです。家族同然の首都警察の仲間たちと離れたくないイズーは不満いっぱいでダナーク村へやって来ますが、首都とはかけ離れた恐ろしく田舎の生活環境や日常的に魔法が使われているという非常識な村の状況に不満がどうこう言えなくなるくらい驚愕することになるのです。しかもダナーク村は実質的に村長兼魔女長のアガートが全てを仕切っており、何もしないグータラ署員ギャラントと昆虫と恋人のベルしか目に入っていない嘱託署員シーカー、透明な事務員サリーの3人の部下しかいないイズーにまともな警察署長の仕事はありません。最初は魔法アレルギーに苦しむイズーですが、様々な事件を経るうちに常識が通じないダナーク村の人々とも親しくなっていくのです。 ドラゴンの調査を命じられたイズーとビーは、昔からのビーの知り合いでもある少年ライと協力していくことになります。しかし、「魔法が使えない奴は足手まといになるよな」「普通の人間はセルビー(ビーのことです。フルネームはセルビエラ・マリーク)に近づかないほうが良い」と敵意むき出しのライにイズーも反感を覚えることになるのです。そんな中、動かないはずのドラゴンが突然動き出し、この緊急事態にケンカ中のイズーとライも協力しなくてはならなくなります。いつも箒で暴走する所を見つけてはビーに反省文を書かせたり、一緒にシーカーを救うための大冒険をしたビーのことが最近気になって仕方ないイズー。昔から親しくしているビーを大切に思うライ。ドラゴンが動き出すという大変な状況の中で勃発するビーをめぐるイズーとライの恋のバトルがとても面白かったです。また、ドラゴンやイズーの宿敵、魔法の仕組みなどこの物語独特の不思議な世界観も興味深くて良かったです。 ジャンルは魔法冒険アクション・ラブコメ・ファンタジー。ラブコメディやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>ダナーク魔法村はしあわせ日和シリーズ
2007年06月26日
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何者かの妨害工作で生徒会長選挙に落選してしまった光は、ショックのあまり魂が抜けたようにやる気を失くし学校にも行けなくなってしまいました。何をする気も起こらず反応のない光を誘惑しなければならない悪魔っ娘たちも困ってしまいますが、光に「怠惰」の罪を犯させようとする荒縁棕櫚はこの機会を利用して光を「堕落」(ダウンフォール)させようと狙うことになるのです。ところが光と7人の悪魔っ娘たちが暮らしている元教会が突然十字架や聖書で武装している謎の男たちに襲撃され、光が男たちによって誘拐されてしまいます。その場に居合わせた獅ぃ子たちは私設部隊に連絡をとったり、汚物を利用した兵器で謎の男たちを撃退しようとしましたが失敗してしまうのです。一方、7人の悪魔っ娘たちから光を救おうとしている愛はちょっと不自然な宅配便の配達員から少年「神代光」そのものが丸ごと入ったダンボール箱を受け取ることになって・・・。 「でぃ・えっち・えぃ」シリーズは、大好きな神代光を救おうとしている主人公の少女・白鳥愛が大天使ラファエルの力を借りて光を誘惑する7人の悪魔っ娘たちと戦うことになるというストーリーです。光の正体は堕天使ルシフェルもしくは悪魔神ルシファーの生まれ変わりであり、7人の悪魔っ娘たちは悪魔神ルシファーを復活させようと光を誘惑して7つの大罪を犯させようとしています。光を救うには光のことを心から愛する人物・愛が光と契れば良いのですが、恋人にもなっていない愛がいきなり光とHなことができるはずがありません。そうして愛は少しずつ光と仲良くなり恋人になってから契ろうと頑張ることになるのです。しかし、愛は大天使ラファエルから「世界の平和のためにHをするんだ」と急かされたり、悪魔っ娘たちの様子を探るために盗聴するように言われたり、無茶なことばかり要求されて困り果てることになります。 両親の留守中、光をダンボールに詰められて宅配された愛は「新婚生活の予行演習」とはりきって光と同棲生活を始めることになるのです。当然、愛は大天使ラファエルから「この絶好の機会に契るんだ」と要求されますが、こんなチャンスは二度と来そうにないので今回ばかりは覚悟を決めて光と契る気持ちをかためていきます。その頃、7人の悪魔っ娘たちは誘拐された光を取り戻すためにあらゆる手を使って捜索を始めていました。そして、7人の悪魔っ娘たちは愛と光の二人が暮らす家に徐々に確実に迫ることになるのです。一緒にお風呂に入ったり、お食事を食べさせたり、着替えを手伝ったり戸惑いながらも何から何まで光の面倒を看る愛、買収や色仕掛けなどを使い何とか光を取り戻そうと奮闘する悪魔っ娘たち、など緊急事態で大騒ぎする女の子たちの活躍が大変面白かったです。 ジャンルは学園誘惑ラブコメ・ファンタジー。ラブコメディやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>でぃ・えっち・えぃシリーズコミックもあります
2007年06月25日
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悪宇商会の人事部副部長ルーシー・メイに呼び出された真九郎はいきなり「お金貸してください」と頼まれるとともに「悪宇商会へ来ませんか?」とスカウトされます。「悪宇商会は金さえ出せばどんな犯罪にも加担する悪の秘密結社」という噂を聞き、幼馴染みの銀子から「あんた悪宇商会とは絶対関わるんじゃないわよ」と忠告を受けている真九郎はルーシーのスカウトを断ることになるのですが、ルーシーから「紅さん。あなたはご自分の将来についてどの程度お考えですか?」と問われ困惑してしまいます。真九郎の夢はあこがれの柔沢紅香のような世界最高クラスの揉め事処理屋になることなのですが、同じ揉め事処理屋でも真九郎はペット探しなどの小さな仕事ばかりしているのです。このままでは紅香のような超一流の仕事に関わることができるはずもありません。そのため真九郎はルーシーから「柔沢紅香も悪宇商会に所属していた時期があるから、あなたも悪宇商会で腕を磨き、人脈を作り、経験を積んだほうが良い」と言われ心が揺らいでしまいます。そんな時、真九郎は斬島切彦と名乗る変な少女に出会うことになって・・・。 「紅」シリーズは、揉め事処理屋を営む主人公の高校生・紅真九郎が社会の闇に関わるダークな事件を解決していくことになるというストーリーです。悲惨な爆破テロ事件で家族を失い、人身売買組織に拉致されたところを柔沢紅香に助けられた真九郎は紅香にあこがれ揉め事処理屋を目指すことになります。そして、崩月家で修行を積んだ真九郎は駆け出しの揉め事処理屋をすることになり、関わった事件で大財閥の長女・九鳳院紫(7歳)と運命的に出会うことになるのです。事件を解決する中で真九郎と紫の間に強い絆が生まれ、紫が真九郎のことを好きになるのですが、情報屋をしている幼馴染みの村上銀子や真九郎にとって姉のような崩月夕乃に「やらしい」とか「ロリコン」と猛烈に非難され困ってしまいます。さらに紫からも「一緒にマンガ源氏物語を読むぞ。わたしと真九郎にぴったりの話らしい」と迫られますが、悲惨な事件に遭ったことで心に闇を抱える真九郎は紫、銀子、夕乃など女の子たちの気持ちにさっぱり気づかず色々と苦労することになります。 自分の将来への不安、殺し屋・斬島切彦の恐怖、紫とのケンカなど悩みを抱えることになった真九郎は悪宇商会に狙われる少女・志具原理津をボディ・ガードするという仕事に打ち込めず窮地に追い込まれてしまいます。真九郎は自分の心の闇にも苦しめられ、自分を見失ってしまうのです。しかし、激しい戦いの中で真九郎は紫に助けられ悩みに対する自分なりの答えを見つけることになります。「電波的な彼女」シリーズの雪姫と同じく刃物を持つと性格が豹変する斬島切彦、舌先三寸で真九郎を操ろうとするルーシー・メイ、真九郎と同じ心の闇を抱える志具原理津、真九郎をめぐって恋愛バトルを繰り広げる紫、銀子、夕乃など女性たちに翻弄され振り回されまくる真九郎がとても面白かったです。また、恐ろしい殺し屋なのに何故か憎めない斬島切彦が良かったです。 ジャンルはダークネス・ラブコメ・アクション・ファンタジー。ラブコメディやアクションが好きな人にお薦めです。<終>紅シリーズ電波的な彼女シリーズ「紅」シリーズは「電波的な彼女」シリーズと関連したストーリーになっています。両シリーズとも読むといっそう楽しめます。
2007年06月24日
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小さな頃から上手く自分を主張できなかった速見蜜(現在は苗字が変わり舞鶴蜜です)は、容姿が優れていたせいで最初こそ皆の注目を集めるものの周囲との会話がないことでいつも孤立していました。その後、両親が離婚することになって家族での会話も激減し、蜜はいっそう無口に無表情になっていきます。そんな蜜も中学生になって直川君子という親友に出会うことになるのです。君子は相槌ぐらいしか返事をしない蜜に延々と語りかけ、しだいに蜜も君子とは長く会話をするようになり仲良くなります。そして、蜜は「自分はつまらない人間だけど君子のことは一生大事にしていこう」と心に誓うのです。それから約半年後、蜜の人生に新たな転機が訪れます。父の再婚により新たな家族となった速見殊子、知ってしまった直川君子の家庭の事情、そして蜜自身が虚軸「壊れた万華鏡」(ディレイドカレイド)に侵食されたことで蜜の世界はおかしくなって・・・。 「レジンキャストミルク」シリーズは、ボンクラな主人公の城島晶が別の虚軸(異世界のことです)からやって来たプリン好きな機械人形・城島硝子とともにあらゆる虚軸を自由に操って現実世界を侵食する宿敵「無限回廊」(エターナル・アイドル)と対決することになるというストーリーです。虚軸の侵食にさらされる中、とんでもなく無能な晶は他の虚軸を操る仲間たちに迷惑をかけていました。そんな時、プリン好きな救世主・城島硝子が大活躍してみんなの窮地を救うことになるのです。ところが救われたかに見えた世界は、硝子にストーカー行為を働く人形フェチのクラスメイト上野恭一や直川君子の家庭を破壊しようとする狂った教師・別保透、硝子の親友・姫島姫の体を乗っ取った「無限回廊」たちによって再び危機に陥ります。硝子は「無限回廊」と上野恭一に拉致・監禁され、別保から君子を守ろうとした舞鶴蜜は下半身がとんでもないことになってしまいます。しかし、蜜や晶そして妹と恋人を救おうとする殊子たちは逆境の中で反撃を開始することになるのです。 「壊れた万華鏡」(ディレイドカレイド)に侵食された蜜は異能の力を手に入れたのと引き替えに殺意と破壊衝動にさいなまれることになり、普通の生活をおくることができなくなります。そうして君子に危害が及ぶことを心配した蜜は、殊子に頼んで「君子の頭から蜜に関する記憶を全部消す」ことで君子を虚軸から守ろうとするのです。しかし、「無限回廊」の陰謀で君子とその家族に別保透の魔の手が迫り、蜜は硝子を取り戻そうとする晶や仲間たちとともに困難な戦いに挑みます。元々人間関係を考えず、虚軸に侵食されてからは人間的な感情が崩壊した蜜がそれでも大切な存在である君子を守ろうと必死に戦う姿がとても格好良く面白かったです。 ジャンルは日常生活防衛陰謀アクション・ファンタジー。陰謀ストーリーやアクションが好きな人にお薦めです。<終>レジンキャストミルクシリーズコメディ短編集もあります
2007年06月23日
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めったに雪が降らない、降っても何とか地面を隠すのがやっと程度しか積もらないフランの街に大雪が降りました。際限なく落ちてくる雪に大半のフランの人々は家にこもって過ごすことになりますが、マーガスは「雪合戦しようぜ雪合戦!」と大きな声で叫びまわり大ハシャギします。そして、ステーキを食べに来たイッコやノン、マーガスに雪の中を無理矢理連れ出されたジャンたちはステーキハウス「スカイ・フォーク」でくつろいでいましたが、煙突掃除の仕事もしているドノヴァンから「ついさっき武器屋エクス・ガリバーが雪の重みに耐え切れず潰れた」という驚愕の事実を知らされ、あまりのことに呆然自失になってしまいます。みんなで頑張って苦難を乗り切り、今では順調に経営を続けていた自分たちの店・武器屋エクス・ガリバーが突然潰れてしまったのです。いきなり失業することにもなり、今後店をどうすれば良いのか?考えられません。もう一度店を建て直すにしても多額のお金が必要です。そうしてマーガスたちは「エクス・ガリバーを解散する」という絶望的な状況に追いつめられてしまうのですが、そんな中「天下一武器屋祭」からの招待状が届くことになって・・・。 「七人の武器屋」シリーズは、手先が器用でレンジャーを目指している主人公のマーガス、サンク・マリカ大聖堂を買い取るという途方もない夢を叶えるため大金を儲けようとする女イッコ、その場のノリだけで生きるマーガスの親友ジャン、初恋の人が武器屋だったということで武器屋をすることになったブリッコお嬢様ミニィ、掃除夫をしながら自分の店を持つことを夢見る心優しき大男ドノヴァン、最近結婚した料理が得意なのんびり娘ノン、勉強のため武器屋を目指す12歳の天才鍛冶師少年ケンジたち7人が共同で武器屋エクス・ガリバーのオーナーになってしまうというストーリーです。武器屋として素人同然、考え方も全然異なる7人は最初どうやって武器屋を経営すれば良いのか分からず戸惑うことになりますが、仲間たち7人で力を合わせ様々な危機を乗り切り自分たちの店を守っていくことになるのです。しかし、今回店が突然潰れてしまい、マーガスたち7人はエクス・ガリバー再建のためどうしても天下一武器屋祭で優勝しなくてはならなくなります。 「天下一武器屋祭」とは4年に一度開かれる武器屋による、武器屋のための、武器屋の祭典です。世界中から武器屋が集まり、優勝すると名誉と賞金が与えられます。マーガスたち7人は優勝して賞金を手に入れ、潰れたエクス・ガリバーを再建しようと天下一武器屋祭に乗り込むことになりますが、招待状が人数分なかったり、途中でドラゴンプテラの群れに襲われたり、仲間たちが離れ離れになったり、ドラゴンがわんさかいる危険な大峡谷を越えなくてはならなくなったり、強力なライバルが出現したり、トラブルだらけの冒険が始まることになるのです。自分たちの店エクス・ガリバーを守り抜くため武器屋ならではの機転と仲間たちの結束力で冒険と危機の連続に立ち向かうマーガスたちがとても面白かったです。 ジャンルは武器屋経営冒険アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>七人の武器屋シリーズ
2007年06月22日
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トリシアの師匠であり、魔法学校・星見の搭で教師をしているあこがれの天才魔法使いアンリから「ぼくの留守中、星見の搭の生徒たちの勉強を見てやってほしい」と頼まれたトリシア。アンリ先生は一ヶ月ほどアムリオン王国の第一王女アムレディア姫のお供として国境の見回りをしなくてはならなくなったのです。あこがれのアンリ先生じきじきに先生の代理という大役を頼まれたトリシアは「まっかせてください。わたし、先生の代理として後輩たちを立派に指導してみせます」とはりきることになります。しかし、それを聞いたトリシアの幼馴染みレンやトリシアの医術の師匠ソリスは「そんな大事な仕事をトリシアにやらせて大丈夫なんですか?」とものすごく心配します。何しろトリシアはついさっき魔法でお皿を洗おうとして失敗し、診療所の部屋の中身すべてを吹き飛ばしたところなのです。それでも何やら深い考えがありそうなアンリ先生の意向により、ドジばかりのトリシアが先生をすることになってしまって・・・。 「トリシア先生」シリーズは、動物の言葉が分かる不思議な力を持った主人公の少女トリシアが魔法医として病気やケガなどで苦しむ人々や動物たちを魔法の力と医術、そして温かい心で癒すことになるというストーリーです。この「トリシア」シリーズは、魔法医になる前の修行時代のトリシアのストーリーで半人前の医術も魔法も失敗ばかりのトリシアが立派な魔法医になるという夢を叶えるために少しずつ成長していくエピソードが綴られています。今回、先生の代理として後輩たちに魔法を教えることになったトリシアはレンと共同で授業をすることになりますが、一年前に教わった授業内容が分からず生徒たちに笑われたり、いきなり魔法に失敗して星見の搭を破壊したり、散々なことになってしまいます。また、問題児のベルやショーンやアーエスたちも何かにつけてトリシアと張り合うことになり授業が進まず困ることになるのです。そんな中、トリシアの幼馴染みで優秀な魔法の腕を持つレンやトリシアの親友のキャスリーン王女はトリシアに振り回されながらもトリシアの授業に協力していくことになります。 大金持ちの商人の娘で我儘を言ったりやたらとトリシアと張り合おうとするベル、名門貴族出身で尊大すぎる態度と行動で迷惑をかけるショーン、ベルの言うことは聞くものの他は「ごめんなさい」としか言わずコミュニケーションがとれないアーエス、そして先生なのにとんでもない失敗ばかりのトリシアたちは次々と問題を起こし毎回授業を崩壊させることになるのです。しかし、何度も失敗し馬鹿にされても一生懸命体当たりで生徒たちに接するトリシアはしだいに問題児たちの心を開いていくことになり、問題児たちもトリシア自身も大きく成長していくことになります。魔法の先生ではなく悪の魔法使いではないか?と思われるほどとんでもない失敗をするトリシア、同時に心の底から生徒たちを心配して力になろうと頑張るトリシア、不思議な魅力と優しい心で生徒たちを救ってしまう爆笑で感動的なトリシアの活躍が大変面白かったです。 ジャンルは魔法学園ハートフル・コメディ・ファンタジー。感動的なストーリーやコメディが好きな人にお薦めです。<終>トリシアシリーズ(魔法医になるために修行しているトリシアの話です)トリシア先生シリーズ(魔法医になったトリシアが活躍します)「トリシア先生、休暇中」には「黄金の鹿の闘騎士」や「氷剣悲歌」のキャラクターが登場します
2007年06月21日
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ヒッタイト兵に連れ去られ、その後盗賊をしているナパタイ人に襲われて捕まってしまったキャロル。キャロルは隙を見てナパタイ人たちの都であるぺトラの断崖から逃げ出そうと試みますが、断崖絶壁からすべり落ちて意識を失い死にそうになるのです。あやうく転落死しそうなところをナパタイ人の長イリシュに助けられたキャロルは「あなたの領土から出してください」とイリシュに頼むのですが、イリシュから「お前は異国の大金持ちに大金でたたき売ってやる!」と言われ危機感をつのらせることになります。もしキャロルの正体がエジプト王妃だということをイリシュたちに知られてしまったり、奴隷として売買されれば大変です。しかも明日には奴隷として売られる予定なのでキャロルは他に捕まっている女性たちと協力して急いで迷路のように入り組んだ断崖から脱出しようとします。ところが断崖の中の通路は巧妙な仕掛けによって隠されていて・・・。 「王家の紋章」シリーズは、21世紀からタイムスリップして古代エジプトへやって来た主人公の少女キャロルがエジプトの若きファラオ・メンフィスと愛し合うようになり古代世界で暮らすことになるというストーリーです。現代の高度な知識と優しい人柄を兼ね備えたキャロルは多くのエジプト国民を救うことになり「神の娘」と敬愛されることになります。しかし、キャロルは弟のメンフィスを愛するメンフィスの姉アイシスに命を狙われることになったり、キャロルに恋するヒッタイト王国のイズミル王子にさらわれてヒッタイトに連れて行かれそうになったり、様々な苦難に襲われることになるのです。また、アッシリアやバビロニアなど他の国々も21世紀の知識を持つキャロルを自分のものにしようとキャロル拉致をたくらんだり、さらにエジプトにもキャロルやメンフィスを狙う卑劣な敵が突然現れ危機が訪れます。そんな中、またしてもキャロルがさらわれることになってメンフィスはキャロル救出のため必死に捜索を始めます。 奴隷として売買されることになったキャロルは奴隷市場のある都市タドモルへ連れて行かれることになります。その途中、キャロルはケガを負ってしまったり、ヒッタイト・アッシリア・バビロニアなどのエジプトの敵勢力に「エジプト王妃が奴隷として売られる」と知られてしまい、危惧した恐ろしい事態が起こってしまうのです。メンフィスたちキャロル捜索隊も着実にキャロルの情報を得て、なかなか追いつけないものの必死にキャロルの元へ急ぎます。崖から落ちて転落死しそうになったり、凶暴なナパタイ人に殺されそうになったり、出血多量で意識が朦朧としたり、奴隷として売られそうになったり、エジプト敵勢力が次々と動くことになったり、さらわれたキャロルが次々と危機に襲われるスリリングな展開がとても面白かったです。また、キャロルと同様に危機に襲われる可愛い子狐の運命も気になりました。 ジャンルは古代エジプト冒険・ラブストーリー・ファンタジー。ラブストーリーやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>王家の紋章1~51巻セット最新刊もあります
2007年06月20日
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文化祭のお買い物とかじゃなく、学校行事の下見で水族館に行くことになった愛と光。「光と二人きりで水族館でデート」ということで愛は大喜びします。そして、愛は気合を入れてデートで着ていくお洋服を選ぶことになりますが、愛を守護している大天使ラファエルは「露出が少なすぎる。もっと短いスカートでしゃがんだらパンティが見えるほうが良い」ととんでもないアドバイスをして愛を困らせるのです。その頃、光を「堕落」させようとする7人の悪魔っ娘たちは今度の生徒会長選挙で強引に光を生徒会長にして権力を握らせ、光に「高慢」の罪を犯させようと作戦を立てていました。同時に光と愛のデートを阻止すべく、「邪淫」の罪を持つグラビアアイドルの少女・羊子が「ケーキの女体盛り」の格好をして光を誘惑しようと待ち構えています。光は愛と一緒に水族館に行くために同居している悪魔っ娘たちの妨害に負けまいと頑張ることになって・・・。 「でぃ・えっち・えぃ」シリーズは、主人公の少女・白鳥愛が大好きな少年・神代光を救うため光を誘惑しようとする7人の悪魔っ娘たちと対決することになるというストーリーです。光の正体は悪魔神ルシファーまたは元大天使ルシフェルの生まれ変わりであり、7人の悪魔っ娘たちは光に7つの大罪を犯させて悪魔神ルシファーを復活させようとしているのです。大天使ラファエルにこのことを教えられた愛は何とか光を救おうとしますが、光を救うためには光を真に愛する者が光と契る必要があり、光と恋人にもなっていない愛は「恋人でもないのにいきなりHなことができるわけない」と困ってしまいます。愛は少しずつ光と仲良くなり恋人になって光を救おうと頑張りますが、ラファエルは「両想いなのだから強引にHなことをしても問題ない」「天使の弓矢の力で光を無理矢理その気にさせよう」「悪魔っ娘たちを見張るために盗聴や覗き見をするんだ」と無茶なことばかり言って愛を困らせることになるのです。 何とか水族館へたどり着いた愛と光ですが、水族館には名門進学校の生徒会長・黒島竜一も来ていて愛たちは無理矢理順番を譲らされて水族館での社会見学ができなくなってしまいます。光は「せめて自分が学級委員ではなく生徒会長だったらもう少し何とかなったのではないか?」と自分自身を責めることになり、悪魔っ娘たちにも唆されて生徒会長に立候補することになるのです。この事態に愛は愛自身が生徒会長に当選することで光が生徒会長になることを阻止しようとしますが買収で立候補を取り消させたり、人気アイドルの応援を呼んだり、お金や権力を自由に使って選挙戦を有利に進める悪魔っ娘たちの作戦に苦しむことになります。光を救うため今まで学校に築いた人望や友情、そして一生懸命な演説でお金と権力に立ち向かう愛の活躍がとても面白かったです。 ジャンルは学園選挙戦誘惑ラブコメ・ファンタジー。ラブコメディやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>でぃ・えっち・えぃシリーズコミックもあります
2007年06月19日
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改革派を率いるペールゼン侯爵の陰謀で娘のシャーミアンを人質にとられたドラ将軍は、ビルグナ砦に立て籠もっているラモナ騎士団の所へ向かわされます。ドラ将軍とラモナ騎士団が互いに共倒れになってくれれば儲けものという陰謀だったのですが、心からデルフィニア国王ウォル・グリーク・ロウ・デルフィンに忠誠を誓う両者が仲間同士で争うはずがなく両者とも国王の味方をするために首都コーラルを目指すことになります。また、ドラ将軍の娘シャーミアンも見事な機転で脱出できたので無事に合流することができました。そんな中、ドラ将軍は騎士団長のナシアスから国王が兵隊をつれず一人の少女のみを伴って王座を奪回しようとしているという奇妙なことを聞かされるのです。仰天したドラ将軍は「何を馬鹿なことを!!」と怒りますが、ナシアスたちは少女のことを戦神の娘と褒め称え「一人とはいえ優に50人分の兵隊の戦力であることは間違いありません。何より心強い味方です」と崇拝するのでさらにビックリします。一方、国王ウォルと少女リィはコーラルへ行く前に山賊退治をすることになって・・・。 「デルフィニア戦記」シリーズは、異世界から迷い込んだ主人公の少女(本人は男だと主張してます)リィとデルフィニア国王ウォルがデルフィニア王国を良くするために大活躍することになるというストーリーです。改革派を名乗るペールゼン侯爵によって偽王の濡れ衣を着せられたウォルは、改革派の放った刺客に追われたった一人で逃亡の旅を強いられることになります。しかし、ウォルは絶体絶命のところを偶然異世界に迷い込んだリィに助けられることになり、一人も味方もいないウォルと行く当てもないリィは一緒に王座奪回を約束することになるのです。一見、美少女のリィですが人間を超越した身体能力と聡明な知力、豪胆な精神力を併せ持ち常人には到底不可能なことを次々と成し遂げてウォルを助けます。ウォルも人間とは思えない働きをするリィを気味悪がることなく接し、しだいに二人の間に友情が生まれることになるのです。そして、二人はウォルの王座奪回のためコーラルに向けて旅立ちます。 ウォルとリィは山賊に苦しめられている人々を救うため山賊の根城があるギルツィ山脈へ寄ることになります。そこでウォルとリィは「タウの山賊」を騙る迷惑な山賊を退治しにきた本物のタウの山賊と出会うことになり、現在タウの山賊をしているウォルの幼馴染みイヴンと再会したことでタウの山賊たちの協力を得るのです。その後、ウォルたちはナシアスやドラ将軍とも合流し王座奪回のための本格的な戦いが始まります。「少女や山賊の力を借りて王座を取り戻しては人々に何と言われるか分かりません」という非難を物ともせず、孤立無援だった頃に味方をしてくれたリィやイヴンを大切にする王様としては型破りなウォルが大変感動的でとても面白かったです。また、リィも相変わらず破天荒な活躍で良かったです。 ジャンルは、冒険戦記ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>デルフィニア戦記シリーズ(一部紹介 この他に第4部が6冊あります)外伝もでてます「デルフィニア戦記」シリーズは「スカーレット・ウィザード」シリーズ、「暁の天使たち」シリーズ、「クラッシュ・ブレイズ」シリーズと関連したストーリーになっています。「デルフィニア戦記」シリーズを読んでから他のシリーズも読んでみてはどうでしょう。
2007年06月18日
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前回の事件で「城」である天津学園が機能停止に陥ってしまったため、城主の一馬は再び城の機能が回復するまでの間どこで暮らせば良いか?困ることになりました。しかし、一馬は臨時的に封印の一族の「祠」を管理することになったので一時的に祠のある幼馴染みの群雲壬琴の家に滞在することになります。ところが壬琴の実家は旅館とは名ばかりで群雲組という組を経営している任侠組織だったのです。そういうわけで一馬は「死にさらせぇー」とか「往生せいやあああ!」という迫力のある叫び声が時々響いたり、拳銃や日本刀を持った人々が戦闘をしていたりする恐ろしい環境で生活しなくてはならなくなってしまいます。壬琴の父親・群雲貴文は「城主である一馬と自分の娘の壬琴を結婚させよう!玉の輿に乗れば娘も組も安泰」と熱烈に一馬を大歓迎しますが、さすがの一馬もそんな状況で壬琴とHなことができるはずもありません。さらに壬琴と古くからの幼馴染みだという極道組織の若きボス十拳征司が現れることになって・・・。 「殿様気分でHAPPY!」シリーズは、落ちこぼれでHなことばかりして周囲に迷惑をかけまくっている主人公の浅生一馬が突然封印の一族の宗主候補に任命され、権力を利用してやりたい放題しようとするストーリーです。一馬は「城」である天津学園の城主にも任命されることになり「女の子だらけの水泳大会」を開催して女生徒たちを強制的に参加させたり、権力に目がくらんで近づいてくる女の子たちを口説こうしたり張り切りますますが、封印の一族の城主として鬼や陰謀とも戦わなくてはならなくなってしまいます。生徒会長の草薙みづき、幼馴染みで運動神経抜群の群雲壬琴たちは一馬に城主としての仕事をさせようと頑張りますが、煩悩のかたまりのような一馬を真面目な人間にできるはずがなく困り果てます。また、血の繋がらない妹・浅生美亜は玉の輿に乗るために兄・一馬を誘惑しようとしますが、一馬は骨の髄まで権力を利用し搾取しようとする危険な妹から逃げ回ることになるのです。 城主の仕事として祠の管理をすることになった一馬は壬琴の家では極道の勢力争いに巻き込まれて死にそうになりつつ魅惑的な大歓迎を受け、生徒会長みづきの家ではいやらしい男・一馬から大好きな姉を守ろうとするみづきの妹・なつきに苦しめられることになります。そんな中、なつきの異能の力で犬と精神を入れ替えられてしまった一馬はいっそのこと犬の振りをしてみづきに甘えまくりますが、一馬の体に入った犬は極道の争いに巻き込まれ大変なことになるのです。犬が一馬の体を操り、極道の人たちを大混乱させるのが大変バカバカしくとても面白かったです。また、精神が犬である一馬がどんなに奇妙なことをしても「一馬は普段から変わった奴なんだ」で済まされてしまい、誰も人格が犬と入れ替わっていることに気づかれず一馬が少し可哀相でした。 ジャンルは、殿様ラブコメ・アクション・ファンタジー。ラブコメディやアクションが好きな人にお薦めです。<終>殿様気分でHAPPY!シリーズ
2007年06月17日
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火龍の長を捜す旅の途中、理花と夕樹そして風龍のセイレルたちは温泉の街ホクラックに立ち寄ることになります。理花は「温泉卵も温泉饅頭もはずせないわよね」「ぬくぬく暖まれるし、美肌にもいいなんてもっと宿泊したい」と大はしゃぎしますが、セイレルは「火龍の長を捜す用があるから一泊するだけだ」と譲りません。そんな中、宿の名物になっている妖精のように可愛く働き者だと評判な大地の精霊・小人族のリトルルにもてなされることになり、理花と夕樹は可愛らしくもテキパキと見事な働きをするリトルルの姿に感激することになるのです。そして、温泉をとても楽しみにしていた理花はさっそくリトルルに案内されて温泉の湯船に入り、気持ち良く温まったりプールのようにバタ足をしたり温泉を満喫することになります。ところが理花が脱衣室にいる最中、突然夕樹の母の形見のテディベアがひとりでに動き出し、理花は「セイレルが魔法を使ってのぞき見をしている」と騒ぐことになって・・・。 「乙龍」シリーズは、主人公の女子高生・椎名理花とその幼馴染みの榊原夕樹が突然かつ強引に異世界へと連れてこられ、龍たちから「火龍の長を見つけてほしい」と頼まれることになるというストーリーです。極度の蛇嫌いである理花は「蛇と龍は似ているから嫌だ」と最初頼みを断りますが、龍の力を借りないと元の世界へ帰ることができないので仕方なく火龍の長を捜す協力をすることになるのです。理花は火龍の長にふさわしいのは誰か?見抜くことができる「選定眼」を持っていて、理花と夕樹それからお目付け役をすることになった風龍セイレル(セイレルは普段人間の姿に変身してます)たちは世界中にいる火龍たちに会い、その中から長にふさわしい者を見つけるという大変な大冒険をすることになります。しかし、蛇嫌いのせいで龍本来の姿を見ることができない理花のやっかいな性質により、なかなか火龍の長捜しはうまく行かなくて困ってしまうのです。 テディベアの中にはドワーフたちに狙われている大地の精霊マー介(仮名)が隠れており、理花たちは火龍の長捜しのついでに何やら事情のありそうなマー介を匿うことになります。ところがマー介の言動はとても怪しく、しかもドワーフたちは執拗にマー介を狙ってくるので理花は大騒ぎすることになってしまいます。さらに理花が龍たちからもらったペンダントを狙う敵がいることも判明し、火龍の長捜しの旅は困難になっていくのです。可愛いテディベアの姿で敵から逃れるために陰謀をめぐらしたりするマー介が何とも愛らしくて大変面白かったです。また、ドワーフと格闘したり威厳ある龍たちと対等に話したり、何事にも物怖じしない理花が格好よくて素敵でした。 ジャンルは、火龍の長捜し異世界冒険ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>乙龍シリーズリダーロイスシリーズ(1巻のみ紹介本編全6冊 外伝3冊 関連ストーリー2冊あります)龍と魔法使いシリーズ(1巻のみ紹介本編全13冊 外伝2冊 ガイドブック1冊あります)緑のアルダシリーズ(1巻のみ紹介 本編全14冊でてます)「乙龍」シリーズ、「リダーロイス」シリーズ、「龍と魔法使い」シリーズ、「緑のアルダ」シリーズは守龍ワールドという龍たちが暮らしている世界の物語です。それぞれ関連した部分もあるので他のシリーズをあらかじめ読んでから読むと「乙龍」シリーズをいっそう楽しめます。
2007年06月16日
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宿敵ヴィーゴを倒すために日本までやって来たユージェニーですが、鼓太郎や鈴蘭たちとともにヴィーゴの手下と戦った時に敵の仕掛けた攻撃でユージェニーと鼓太郎は手錠で結ばれることになってしまいます。どうしても手錠をはずすことができないユージェニーと鼓太郎は仕方なく協力して戦うことになるのですが、今度はユージェニーが鼓太郎の持つ魅了の魔力眼「リリスの瞳」を見てしまい魔術を使えなくなってしまうのです。何としてでもヴィーゴを倒さなければならないユージェニーは「どうすれば再び魔術が使えるようになるのか?」と鼓太郎の使い魔の鈴蘭に尋ねますが、鈴蘭は「おぬしはリリスの瞳を見て主人に恋してしまったのだから主人とひとつに交われば魔術を使えるようになる」と気を失うようなとんでもない解決法を提示します。衝撃的な言葉にショックを受けたユージェニーは意識を取り戻してから元凶である鼓太郎を蹴り飛ばしたり、鈴蘭に「このことは鼓太郎に絶対言わないで!」と口止めすることになって・・・。 「初恋マジカルブリッツ」シリーズは、体内に女神リリスの欠片を持つ主人公の少年・藤井鼓太郎が邪悪な魔術師たちに命を狙われたり、初恋の白鳥祈梨との恋愛を邪魔されることになるというストーリーです。絶体絶命になった鼓太郎は敵の魔術師から送り込まれた暗殺者・鈴蘭をリリスの力で自分の使い魔にすることによって危機を脱しますが、使い魔となった鈴蘭と一緒に暮らさなければならなくなります。さらにリリスの力をコントロールするには愛する異性と交わる必要があり、鼓太郎は告白して付き合い始めたばかりの祈梨と心の準備もなくいきなり結ばれなくてはならないのです。そして、色々な危機を乗り越えて何とか祈梨との恋を成就させようと頑張る鼓太郎ですが、その後も退魔神父の女の子ユージェニーと奇妙な共同生活をしなくてはいけなくなったり、ユージェニーとの関係を祈梨には秘密にしなくてはならなくなったり、苦難が続くことになります。 手錠で繋がれたユージェニーと鼓太郎は鈴蘭や鼓太郎の妹・琴子と一緒に共同生活を開始しますが、琴子から「鈴蘭やユージェニーとはどういう関係なのか?」問い詰められ困ってしまいます。また、ユージェニーも魔術が使えない不安を抱えたまま気になる異性・鼓太郎とずっと一緒なので暴走して無理な魔術を使ったり、鼓太郎を殴ったり蹴ったり大変なことになるのです。さらにユージェニーと鼓太郎が一緒(手錠がはずれないので必然的にそうなります)にいる所を祈梨に見られてしまったり、ヴィーゴが襲撃してきたりして危機に陥ります。悪魔に魂を売って力を得たユージェニーが死ぬ前に宿敵ヴィーゴを倒そうとあせったりするシリアスな展開とユージェニーが一緒にいる異性・鼓太郎にドキドキしたりするラブコメな展開、全く異なる二つの展開がうまく融合していて楽しくて大変面白かったです。また、前途多難な鼓太郎と祈梨の恋の行方も気になりました。 ジャンルは魔術アクション・ラブコメ・ファンタジー。ラブコメディやアクションが好きな人にお薦めです。<終>初恋マジカルブリッツシリーズ
2007年06月15日
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文化祭で使う物を買うということで光と一緒に新宿へ出かけることになった愛。名目は学級委員の仕事としての買出しなのですが、男女が二人で出かけるということではデートに違いありません。悪魔っ娘以外のクラスメートたちも愛が光のことを好きだと知っていて協力してくれています。さらに悪魔っ娘たちの邪魔が入ると予想して「このことは二人だけの内緒にしようね」と約束もしています。そういう理由で最近光とのキスも済ませた愛は、「あたしと光君は順調に恋人への階段を上がっている」「堕落(ダウンフォール)の最中とはいえ好きだと告白された」「今度の日曜日はデート」と大喜びでデートの日を待つことになります。一方、7人の悪魔っ娘たちはひそかに「光と愛がデートする」という情報を掴んでいて「どうすれば二人のデートを邪魔できるのか?」会議を開いていました。会議では7人全員で光を三時間ぐらい足止めする作戦が決定して・・・。 「でぃ・えっち・えぃ」シリーズは、大天使ラファエルに力を貸してもらっている主人公の白鳥愛が愛する少年・神代光を救うため7人の悪魔っ娘たちと対決することになるというストーリーです。神代光の正体は悪魔神ルシファーもしくは元大天使ルシフェルの生まれ変わりで7人の悪魔っ娘たちは光に「七つの大罪」を犯させて悪魔神ルシファーを復活させようとしているのです。そのため悪魔っ娘たちは「憤怒」「大食」「嫉妬」「高慢」「強欲」「怠惰」「邪淫」の大罪を犯させるよう様々な手をつかって光を誘惑しようとしています。光を救うには愛と光が契るしかないのですが、恋人にもなっていないのにそんなことはできません。それでも愛は悪魔っ娘の誘惑から何とか光を守ろうと頑張りますが、光と悪魔っ娘たちが同棲していたり苦しい状況です。さらに力を貸してくれるはずの大天使ラファエルも「盗聴をして悪魔っ娘たちの動きを探るんだ」とか「両思いのようだからお前が光を押し倒せば世界が救われる」とか無茶なことばかり言ってきて愛は困ってしまいます。 悪魔っ娘たちの作戦で愛と光のデートは危機に陥ることになります。同時に「嫉妬」の罪を持つ悪魔っ娘・宇美野巳和が愛に対する光の恋心を利用した陰謀を進行させていて愛も光も追い詰められていくことになるのです。さらに疲労から愛が倒れてしまったり、愛をめぐって光と帝開中学生徒会長・黒島竜一が大食い勝負をすることになったり、光に堕落(ダウンフォール)の危機が迫ることになっていきます。大食い勝負で「大食」の大罪を犯させるなどの悪魔っ娘たちの陰謀やことある事に「光と契れ!」と催促する大天使に振り回されて困り果てる愛がとても面白かったです。 ジャンルは悪魔っ娘誘惑学園ラブコメ・ファンタジー。ラブコメディやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>でぃ・えっち・えぃシリーズコミックもあります
2007年06月14日
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魔獣ナイトフライヤーとなったデルは行くあてもなく、どこへ向かっているかも分からず四枚の黒い翼でひと晩中ただ飛び続けていました。恐ろしい呪いから愛する少年サーラを救うことはできたものの、そのためにデーモンと融合してしまったデルは人間ではなくなり心が絶望に深く沈んでいます。デルのたった一つの望みはサーラとずっと一緒にいるというささやかなものでしたが、忌まわしい巨大な四枚の翼を生やした姿ではそれも不可能です。そして苦悩と狂乱の中、サーラの名をつぶやき泣きながら飛んでいたデルはやがて魂も疲れ果て眠りに引き込まれていくことになります。太陽の光が降り注ぎ昼過ぎに目を覚ましたデルでしたが、暗黒魔法で傷を治した後は何も積極的に動く動機が見つからず昨夜殺した少女や魔獣になった悪夢を思い出すばかりです。いっそ死のうかとも思うのですが生存本能により踏ん切りがつきません。そんな時、子どもたちの噂を盗み聞きしたデルは無人となっている村「幽霊村」に行くことになって・・・。 「サーラの冒険」シリーズは、英雄になることを夢見る主人公の少年サーラが夢を実現させるために冒険者たちの仲間に入り様々な冒険をすることになるというストーリーです。華奢な体と「サーラ」という女の子のような名前のサーラは自身でもコンプレックスを持っており周りの人々からも「冒険者になれるはずがない」と反対されてしまいますが、情熱と夢をあきらめることができず村に来た冒険者たちに同行して本当の冒険をすることになります。そして、盗賊ギルドで修行したり、モンスターと戦ったり、いくつもの冒険を重ねたサーラは少しずつ一人前の冒険者へと成長していきます。しかし、サーラは魔獣から呪いを受けたことが災いして恋人のデルを失ってしまうことになるのです。激しく落ち込むサーラでしたが、デルを取り戻し夢を叶えて英雄になるために過酷な運命に立ち向かうことになります。 「サーラの冒険」の外伝的なエピソードを集めた短編集です。3編あり、ちょうど5巻と6巻の間を埋めるストーリーになっています。そこでは「サーラとデルの運命」、最終巻第一章の裏話、そして魔獣になった直後のデルがどのように過ごしたのか?、などが解き明かされていきます。本編では主人公のサーラを中心にストーリーが進んでいくことになるのですが今回は邪悪な美少女デル、未来を垣間見た盗賊ギルドのマスター・ダルシュ、冒険者にあこがれる村の少女リゼットという少し違った視点で「サーラの冒険」を楽しむことができます。特に「何の罪もない人を殺すのは楽しい」というデルの邪悪な心情は衝撃的でしたが同時にサーラを深く愛する切ない心も伝わってきて複雑な心境がとても面白かったです。また、「時の果てまでこの歌を」は以前「熱血爆風!プリンセス」に収録されているものを読んで知っていたのですが、本編が完結した後であらためて読んで本編の結末と違いに驚かされました。 ジャンルは冒険アクション・ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>サーラの冒険シリーズ全巻セットもありますサーラの冒険に関連するストーリーが収録されています
2007年06月13日
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厳しい冬のローラント王国。処刑されることが決まっている城付きの占い師スーチャを助けようとする少女カリカは、薄く氷が張っている冷たい地下の牢屋の中でひたすら魔方陣を描いていました。カリカはどれほどの時間が経ったのか?分からず重い疲労感で満足に動けなくなっていましたが意識がとぎれそうな中、ようやく魔方陣を完成させることになります。そして、カリカは「スーチャが明日処刑されてしまうから誰か助けて」「スーチャがいないと私はだめなんだ」と必死に祈ることになるのです。すると誰もいないはずの牢屋の中に「あれまぁ。ずいぶん無駄の多い魔方陣だな」「そうですね。しかもあっちこっち綻びて不格好です」というのんびりして楽しそうな会話が聞こえてきて同時に二人の男たちが姿を現します。彼らは異世界の魔王サルドニュクスと魔法使いのスマート。カリカは場違いな雰囲気を出している二人に腹立ちながらも「なんでもするからお願い、スーチャを助けて」と願いを言いますが、召喚された魔王は「僕は何でもできる」と言いつつも眠ってしまって・・・。 「魔王」シリーズは、召喚されてやって来た異世界の魔王サルドニュクスと魔法使いのスマートが呼び出した者たちの願いを叶えることになるというストーリーです。今回の主人公カリカは王様に処刑されそうな占い師スーチャを助けようとして魔王と魔法使いを召喚しますが、召喚された魔王はすぐ寝てしまい魔法使いのスマートも「よーしわかった俺様が素晴らしい知恵を授けてやる。酒場でも何でもいいから人のいるとこで飯を食って来い」とわけの分からないことを言うばかりです。納得のいかないカリカは仕方なくスマートの言うとおりしますが、酒場の人々から「皆の役に立って来た占い師が処刑されるなんてあって欲しくない」「占い師を助けるための嘆願書を出したんだ」と勇気づけられることになるのです。さらに酒場で王妃の侍女に出会ったカリカは王妃ユウレルダヤの助力を得ることにもなります。そして、カリカは処刑命令を出した王様本人に会ってスーチャ処刑を延期してもらうことに成功するのです。とりあえず願いを叶えてもらったカリカはスマートにお礼を言いますが、「俺は本当に飯を食ったほうが良いと普通のことを言っただけだけど」と魔法使いと思えない言葉をかけられ絶句してしまいます。 ユウレルダヤの力を借りて謎の美少女に変身したカリカは王様の気持ちを掴んでスーチャの処刑を延期させます。しかし、処刑の延期ではなく中止を求めるカリカは王様の雇った魔法使いを倒さなくてはならなくなったり、王様から正体がバレないように隠れたり、王様と王妃の仲が良くなるように頑張ったり、大変な試練に挑むことになるのです。ところが肝心の魔王は寝てばかり、スマートも魔法を使ってくれなくて困ってしまいます。「魔法なんて使わず人の気持ちを変える方法なんていくらでもある」とスマートに言われ、魔法なしで敵の魔法使いの陰謀と戦うカリカやスマートたちがとても格好良く大変面白かったです。また、誤解だらけのカリカとスーチャの恋の行方も楽しかったです。 ジャンルは異世界ラブストーリー・ファンタジー。ラブストーリーやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>魔王シリーズちょーシリーズ(一部紹介 ガイドブックである企画本2冊を含めて21冊あります)「魔王」シリーズには、「ちょー」シリーズで活躍しているキャラクターが出てきます。魔王やスマートのことをもっと知りたいと思う人は「ちょー」シリーズを読んでみてはどうでしょう。
2007年06月12日
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市立西並高校で非常勤の教師をしている名門亮一は今年の新入生が遺伝子強化兵であることを知り驚きますが、非常勤の仕事は暇で特にやることがないので化学準備室で静かにしていました。そして放課後、風に当たりたくなった名門は屋上へ出ます。そこで名門は泣いている一人の見知らぬ女生徒に出会うことになるのです。少女はか細い声で「ご、ごめんなさい」と告げすぐに屋上からいなくなりますが、名門はその少女の姿に何故かその場から動けなくなるほど動揺し自分でも理由が分からなくなります。それから数日、名門は「化学係なったので」とやって来た屋上の少女・小谷順子と再会し、彼女が遺伝子強化兵であることを知ります。その後、名門と小谷は化学係の仕事で頻繁に会うようになり、小谷の相談に乗るうちに二人は急速に仲良くなっていくのです。ところが知らない間に「教師と生徒が付き合っている」という噂が流れはじめ、名門は学校側から問い詰められることになってしまいます。名門と小谷の出会いとは?そして、小谷を引き取ると宣言した小谷の姉に対する名門の行動は・・・。 「最後の夏に見上げた空は」シリーズは、主人公の遺伝子強化兵の少女・小谷順子とその後見人・名門亮一が互いに恋心を抱えながら小谷が死ぬまでの期間を二人で一緒に大切に過ごすことになるというストーリーです。遺伝子強化兵は、戦争に勝利しようとした国が子どもたちに強制的な遺伝子改造を施し、人間離れした超常的な兵器を作ろうとして生まれました。しかし、無理な改造を施された遺伝子強化兵たちは死ぬまでの最後の一定期間のみ強力な能力を発揮できるものの、改造の副作用で約17歳で死んでしまうのです。その後すぐに戦争が集結したので遺伝子強化兵は戦争に投入されませんでしたが、平和になった途端遺伝子強化兵は邪魔者扱いされ暴走することがないように特定の施設に押し込められることになりました。そして、遺伝子強化兵たちは理不尽に死ぬ運命に翻弄されながら最後の時を待ちます。小谷は不幸な事件により以前の記憶を失ってしまいましたが、大好きな名門との生活を一生懸命大切にしようと頑張ることになります。 「小谷を引き取りたい」という小谷の姉・章子が現れ、小谷と名門は引き離されそうになりますが名門は過去の誤りから「自分にとって本当に大切なもの」に気づき何としてでも小谷と一緒の生活を守ろうと決意します。また、暴走した遺伝子強化兵が突然侵入したことで北四尾高校は危機的な状況に陥り、小谷と名門は互いに愛する者を守ろうと強力な能力を発揮する遺伝子強化兵に立ち向かうことになるのです。シリーズ完結編です。「死ぬ時は大好きな名門と一緒が良い」「私の大切な名門さんを殺さないで」など名門を愛する小谷の強く切ない想い、必死な行動が伝わってきて大変感動的でとても面白かったです。小谷も名門も恋愛には不器用でなかなか自分の想いをうまく伝えられませんが、だからこそ最後まで一生懸命頑張ることができた気がします。 ジャンルは学園SFラブストーリー。ラブストーリーが好きな人にお薦めです。<終>最後の夏に見上げた空はシリーズ
2007年06月11日
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大規模なネットワークを使って舞原サクラを捕らえようとする吸血鬼たちから逃れるため、サクラとその友人の美里は誰にも見つからないように森の中でサバイバル生活をおくっていました。日炉理坂を統べる権力を持つ舞原家で育ったサクラは命を狙われることの多いお嬢様のたしなみとして「食べられる野草」「水の確保」「毒の対策」などを知っていてサバイバルに長けていましたが、ごく普通に育った美里は野生動物の生肉などの殺菌されていないものを食べられなかったり足手まといになってしまいます。しかし、サクラは美里と一緒に猫の真似事をして行動する「猫ごっこ」をすることで美里の中に隠された野性の本能を目覚めさせ、何とかサバイバル生活ができるようにフォローすることになるのです。猫らしく裸同然で森を移動したり、殺菌能力の強化されているサクラが咀嚼した食べ物を口移しで美里に食べさせたり、お風呂に入れなかったり、女の子として厳しい生活を続ける二人に吸血鬼の手下である人狼たちが接近することになって・・・。 「悪魔のミカタ」シリーズは、死んでしまった恋人・冬月日奈を甦らせようとする主人公の堂島コウが困難な願いを叶えるために「悪魔のミカタ」になって悪魔と契約した人々の魂を集めることになるというストーリーです。悪魔の力で自分の願いを叶えた者たちは悪魔から「知恵の実」と呼ばれるマジックアイテムをもらっているので、堂島コウは強力で不思議な力を持つ「知恵の実」保持者と戦わなくてはならなくなります。また、コウと同じように「悪魔のミカタ」をしている謎の敵も現れて苦戦することになるのです。そんな中、コウに協力している舞原イハナは「知恵の実」のことを知るために吸血鬼「ザ・ワン」を招くことになりますが、「ザ・ワン」に裏切られ吸血鬼たちに和歌丘の地を支配されてしまいます。そして、「ザ・ワン」は世界的な巨大組織・舞原家を屈服させるために和歌丘に遊びにきていた舞原サクラを人質にしようと企むのです。ところが和歌丘の人々は住民の多くが吸血鬼にされるという絶望的な状況にも関わらず必死に抵抗することになり、人間と吸血鬼の存亡をかけた戦いが始まります。 サクラと美里が逃げ続ける中、海藤重彦は二人を逃がすため銃と策略で人狼たちと対決することになり、牧師の稲吹九朗は「ザ・ワン」に刻み付けられた印を逆に利用して吸血鬼と戦います。さらに小学生の三鷹昇は「ザ・ワン」の中枢になってしまった父親を自分の手で殺す決意をし、そして吸血鬼になりかかっている鴨音木エレナは最後の力を振り絞り吸血鬼たちの致命的な弱点を探ります。「It」編の完結です。人間と吸血鬼の戦いの結末、吸血鬼を滅ぼすことができるダンピール、吸血鬼になってしまった人々の運命、堂島コウは活躍するのか?今までの様々な謎が明らかになります。不死身と思える「ザ・ワン」はどうしたら滅ぶのか?伝説に伝わるダンピールとは何なのか?人間の強さとは?登場人物たちの必死の行動によって意外な真実が少しずつ明らかになっていく展開が大変面白かったです。さらに種族の存亡をかけて人間たちが協力して「ザ・ワン」に戦いを挑む姿はものすごく感動的で良かったです。 ジャンルは吸血鬼アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>悪魔のミカタシリーズ
2007年06月10日
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剣闘士として連戦連勝のグインは、とうとうタイスの剣闘士トップレベルの「タイス四剣士」と闘わなくてはならなくなってしまいました。そして、四剣士の青のドーカス、赤のガドス、黒のゴン・ゾーを次々と倒すことになったグインは四剣士の最後の一人白のマーロールと対決することになるのです。闘いの中、グインはマーロールの持つレイピアを折ることに成功しますが、マーロールは武器を失ったにも関わらず恐ろしい反撃を開始することになります。奇妙な動きでグインのまわりを回り始めたマーロールは徐々に目で追いづらくなるほどの驚くほどの速度を増し、白いマントで自分の動きを隠しながら得たいの知れない不気味な攻撃をしかけてきます。グインは「いかに足の速いやつでもこんな速度で走れるはずがない、おそろしい勢いで走り続けるといっても体力に限界がある」と妖術を使ったかと思えるマーロール怪しい攻撃に困惑してしまいますが、脳に響いた「見てはならぬ。見るとやられる」という声に従い目を閉じて攻撃をはねかえすことになって・・・。 「グイン・サーガ」シリーズは、突然記憶を失った状態でルードの森に現れた主人公の豹頭人身の異形の戦士グインが困っている王子王女を助けたり、国々の危機を救ったりして大活躍することになるというストーリーです。やがて人々から武勇と人望を認められたグインは、大国ケイロニアの王になります。しかし、隣国を救うため強敵と対決したグインは再び今までの記憶を失ってしまうのです。そして、記憶を失った状態のままで王を続けることができないと考えたグインは知り合いの吟遊詩人マリウスとともに記憶を取り戻す旅に出ます。「パロの女王リンダに会えば記憶が戻るのではないか?」と感じたグインたちはパロを目指して旅をすることになりますが、その途中でゴーラ王国の王位継承争いに巻き込まれて困っているフロリーとその息子スーティに出会ったり、グインがケイロニアの王様であることがバレそうになったり、無理矢理剣闘士にさせられたり、大変なトラブルに巻き込まれることになるのです。 ケイロニア王そっくりの旅芸人に成りすましてタイスを訪れたグイン一行ですが、グインが「並外れた体格と筋肉を持っているからとてつもなく強いに違いない」とタイス伯爵に見込まれてしまい無理矢理に剣闘士にさせられてしまいます。当初、グインは弱いふりをして誤魔化そうとしますが、あまりにも強すぎて対戦相手を次々と倒してしまい水神祭りの闘技会に強制的に参加させられそうになるのです。グインは信頼できる剣闘士ドーカスに手伝ってもらい何とか仲間たちとタイスを脱出しようと計画しますが、ストーカー以上に覗きや盗み聞きに力を入れているタイス伯爵を出し抜くことは難しく苦戦します。剣闘士たちと闘ったり、離れ離れの仲間たちと連絡をとったり、タイス伯爵を欺いたりしながら秘密裡に一生懸命脱出計画を練るグインたちの姿が楽しくとても面白かったです。 ジャンルは、剣闘士冒険アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>グイン・サーガシリーズ(一部紹介 最近のものです)
2007年06月09日
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皆と一緒に御崎高校の学園祭「清秋祭」を楽しんでいた悠二やシャナたちですが、恋人を取り戻そうと現れた「紅世の王」彩飄フィレスの襲撃のせいで大混乱に巻き込まれてしまいます。さらに「零時迷子」に封じられた恋人ヨーハンを取り戻そうとするフィレスは、「零時迷子」を体内に有する悠二を抹殺しようとするのです。ところがフィレスが「零時迷子」に施された封印を解除しようとした途端「う、あ、わあああー!!」という悠二の絶叫が響き、謎の腕がフィレスの胸を貫くことになります。銀の炎を吹き上げる板金鎧に包まれた謎の腕は悠二の胸から突然生えてきて、絶体絶命の悠二の命を守ることになったのです。誰も予想してなかったこの異常事態にヴィルヘルミナは咄嗟に友人フィレスを助け、マージョリーは銀の炎を吹き上げる宿敵を自在法で捕らえ、そして悠二を助けようとしていたシャナは謎の腕の攻撃を回避しつつ悠二が無事かどうか見守ります。そんな中、新たな恐るべき「紅世の王」たちが「零時迷子」を狙って現れて・・・。 「灼眼のシャナ」シリーズは、異世界からやって来て世界のバランスを乱す「紅世の徒」たちを「天壌の劫火」アラストールのフレイムヘイズである主人公の少女シャナが退治するというストーリーです。一部の「紅世の王」たちは、世界のバランスを保つため自分の力をフレイムヘイズとなる人間たちに与えて「紅世の徒」たちを倒しています。「紅世の王」アラストールも世界のバランスを保つためシャナにフレイムヘイズ「炎髪灼眼の討ち手」としての力を与えているのです。フレイムヘイズの使命を果たすため「紅世の徒」を追って御崎市にやって来たシャナは、そこで「紅世の徒」に存在の力を喰われて死んだ少年・坂井悠二に出会います。しかし、悠二は存在の力を回復する宝具「零時迷子」を宿していたため存在が消滅しませんでした。そして、シャナと悠二は「紅世の徒」を倒すため協力して戦うことになり、一緒に戦ううちにシャナは悠二のことが好きになります。その後シャナは悠二とともに次々と御崎市を襲う「紅世の徒」と戦ったり、悠二をめぐって恋のライバル吉田一美と対決したり、悠二を鍛えるために特訓を手伝ったり、学校生活を楽しんだり、恋に戦いに奮闘することになるのです。 フィレスの襲撃、謎の腕の出現、多くの「紅世の徒」たちを有する巨大組織「仮装舞踏会」(バル・マスケ)の策動、など次々と起こる異常事態にシャナや悠二、仲間たちは何とか立ち向かうことになります。しかし、これらの異常事態を根本的に解決するためには今までどおりの対処を続けるわけにはいかず登場人物たちはそれぞれ様々な変化をしていかなくてはなりません。そして、シャナや悠二たちは来るべき戦いに向けて新たな決意を胸に歩き出すのです。息もつかせぬアクションの連続、登場人物それぞれの変化や決意といった内面的な成長、などものすごく激動する展開が大変面白かったです。また、「赤ちゃんがどうやってできるのか?」を知ろうとして周囲の人々を困らせるシャナが楽しかったです。 ジャンルは学園青春アクション・ラブコメ・ファンタジー。アクションやラブコメディが好きな人にお薦めです。<終>灼眼のシャナシリーズ(一部紹介 その他の番外編などを含めて16冊あります)ガイドブックもあります
2007年06月08日
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激しい地揺れと舞い上がる粉塵。自然災害が頻発する中で「酷薄非道なる官吏」と呼ばれる工事計画の監視官は、伝達役の怪鳥が突然血の塊を吐いて息絶えるという異常現象に遭遇します。そして、地揺れが収まった直後には漆黒の剣が出土されるのです。「我らはこれを知っている。陛下と同じ魔力吸収」という死に際に放った怪鳥の言葉、漆黒の剣を地上に現すために起こったような地揺れなどの状況から監視官は異常現象の原因が漆黒の剣にあることを悟ります。そうして監視官は異変が起こる中、冷静かつ法律どおりの判断でこのことを皇帝サラ=シャンカーラに報告することになるのです。「魔物の魔力を根こそぎ奪い取る」伝説の魔剣の存在を知ったサラは、監視官の有能さに感心するとともに伝説の魔剣を使った陰謀をめぐらすことになって・・・。 「抗いし者たちの系譜」シリーズは、「謀略の皇帝」と呼ばれ人間世界と魔物世界の両方を史上はじめて征服した主人公のサラ=シャンカーラが建国した統一帝国サッハースを守るため、ライバルであり想い人でもある元魔王ラジャスの思いに応えるために戦うことになるというストーリーです。サラは元々魔王ラジャスを倒した勇者なのですが「魔力を吸収する」という異能を持っていたために人々から迫害されており、人間たちへの復讐から人間と魔物が共存する統一帝国サッハースを建国することになります。現在のサラはラジャスを倒したことから魔王の地位を受け継ぎ、魔物たちと智謀・謀略を使って人間世界を征服したことで皇帝になっています。サラの活躍により世界は大規模な戦乱のない平和な状態になりましたが、「人間が魔王に支配されているのは良くない」「人間と魔物が共存するなんてありえない」「反乱を起こして自分こそが世界を征服したい」という人々がサラを倒して統一帝国を滅ぼそうと狙っているのです。また、サラに敗れた元魔王ラジャスもライバルのサラに正々堂々リベンジしようと機会を窺っています。 サラと同じ能力を持つ魔剣が見つかったことで諸侯たちは揃って「謀反をしよう!」と画策を始めます。一方、ラジャスもサラを倒すためのヒントを得るために魔剣の力を見極めようと動くことになります。そして、意図的に魔剣の噂を流し謀反人を返り討ちにする陰謀をめぐらしていたサラは、諸侯たちの予想どおりの動きに安心して状況を見守ることになるのです。サラとラジャスの恋愛に進展はありませんが、様々な計略で諸侯たちを振り回すことになるサラの痛快な陰謀がとても面白かったです。また、ストーリーのラストでは意外な人物が現れて大変ビックリしました。 ジャンルは陰謀アクション・ラブストーリー・ファンタジー。陰謀ストーリーやアクション、ラブストーリーなどが好きな人にお薦めです。<終>抗いし者たちの系譜シリーズ
2007年06月07日
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貿易商ギルドの仕事でララサベル公爵の娘であるラフエンテ伯爵妃クララを護衛することになった保安主任ベラとその部下アマデオ。ベラは、貿易商ギルドの「ロス・ぺラス沈黙の紳士」会館の冷徹なる保安主任としてクララを暗殺しようと狙う者たちを迎え撃つことになるのです。しかし、いつ敵にまわるか分からない盗賊ギルドの幹部「百顔のラミア」がエナンチェ男爵夫人として招かれていたり、ベラ個人を狙う暗殺者が侵入していたり、使用人に毒殺をたくらむ者が紛れ込んでいたり、危険極まりない恐ろしい状況が続きます。そんな中、ベラは食事をしながら料理に混入されている毒物をさりげなく取り除いたり、それと気づかれることなく毒消しの薬草入り香草茶を勧めてそつなく貴族たちのエスコートをこなすことになります。一方、故郷のララサベル公爵領に帰還することにもなったアマデオは二年ぶりに幼馴染みの少女ウリエラや恩人のマーファ神官カマラサたちに会うことになって・・・。 「ダークエルフの口づけ」シリーズは貿易商ギルド、盗賊ギルド、暗黒神神殿、暗殺者同盟などの組織同士が常に争いあう危険な「混沌の王国」ファンドリアを舞台に貿易商ギルドに所属する主人公のベラが恐ろしい陰謀の中で様々な敵たちと戦うことになるというストーリーです。また、ベラの正体は人々から邪悪と恐れられる種族ダークエルフなのですが「変装の耳飾り」という魔法のアイテムを使ってエルフに変装して貿易商ギルドに雇われています。そうしてベラは貿易商ギルドと対立するダークエルフの里の密偵として動きながらも貿易商ギルドの信頼を勝ち得るため保安主任としての仕事をこなすことになるのです。さらにベラと盗賊ギルド幹部「百顔のラミア」はお互いに利用しあう関係でいつ裏切られるか分からない中で互いに協力しています。もうひとりの中心人物となるベラの部下アマデオは、自分を救ってくれたベラを尊敬していてベラの正体に気づかぬまま仕事熱心で美女のベラを敬愛し、必死に仕事を頑張ることになります。 二年ぶりに故郷の村へ戻ったアマデオは知り合いのウリエラやカマラサたちと出会い昔の懐かしい出来事を思い出すことになるのですが、気づかぬうちに恐ろしい陰謀に巻き込まれていきます。その頃、ベラもかつて自分が殺したはずの驚愕の敵たちと対峙することになり危機に陥ることになるのです。思いもよらない敵たち、そして驚愕の真相などビックリするような陰謀劇にとても驚かされました。敵の陰謀だけでなく影で進行しているベラの陰謀など次に何か起こるのか?分からない展開がとても面白かったです。また、駆け出し戦士が生き延びることができそうにない恐ろしい陰謀の中で大して実力のないアマデオがどういった活躍をするのか?が注目でした。 ジャンルは、ダークエルフ陰謀アクション・ファンタジー。陰謀ストーリーやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>ダークエルフの口づけシリーズダークエルフの口づけシリーズの短編が収録されていますダークエルフの口づけシリーズの舞台となるファンドリアのことが分かります
2007年06月06日
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朝食の途中、娘のジャスティーンから無邪気に「かいしょーなしってなあに?」と尋ねられたサーシャは困ってしまいます。ジャスティーンは近所のダードおじさんから「お前の父ちゃんは甲斐性なしだって皆言っている」と言われたらしいのです。「娘にろくでもない言葉を教えやがってあんのくそじじぃぃがぁぁ!」と頭にきたサーシャは腕まくりをして外へ飛び出そうとしますが、夫のエリオスに「おちついてサーシャ」と押さえ止められたため恐ろしい傷害事件が起こることなくいつもと同じ平和な朝が続くことになります。しかし、サーシャはどうしても夫のエリオスが皆から甲斐性なしと呼ばれていることに納得できません。なぜならエリオスは近所の子どもたちに勉強を教えたり、病気の人を治したり、困った人の手伝いをしたり、決まった給料をもらってこないものの働いているのです。さらにエリオスは出所不明なまとまった大金を持ち帰ってくることもあります。そんなある日、幼いジャスティーンが何者かに襲われることになって・・・。 「レヴィローズの指輪」シリーズは、突然炎の宝玉レヴィローズの主になってしまった主人公の少女ジャスティーンが大いに戸惑い困ることになるというストーリーです。ジャスティーンは炎の一族の天才魔術師エリオスと地の一族の魔術師の娘サーシャの子どもなのですが、ある体質的な理由から魔術を使うことができなかったため両親から魔術のことをいっさい聞かされず育ちました。その後、両親を亡くしたジャスティーンは炎の一族の「宝玉の番人」叔母のヴィラーネの元に引き取られることになりますが、魔術のことをいっさい知らないジャスティーンは魔術が当然のように使われるリーヴェルレーヴ城の生活に驚くことになるのです。さらにジャスティーンは厄介な性格のレンドリア(レンドリアは炎の宝玉レヴィローズに宿る人格?です)になぜか気に入られてしまい、炎の宝玉レヴィローズの主になってしまいます。いきなり魔術師や宝玉たち(他の宝玉にもレヴィローズのように自分の意思があります)と身近に接することなったジャスティーンですが、魔術師も宝玉も変わり者ばかりで普通人のジャスティーンは皆に振り回されることになります。 今回は番外編でジャスティーンの両親の話やトラブルメーカーのダリィがおかしくなる話、奇妙な幽霊の話や思い出のワンシーンをイラストとコメントつきで振り返るコーナーなどが収録されています。特に駆け落ちをして結婚したジャスティーンの両親しっかり者サーシャと浮世離れしたエリオスの話が良かったです。追っ手の魔術師たちを巧妙な魔術や策略で誤魔化したり追い払ったりして逃げ続けながらも温かくて幸せな家庭を築いているのがとても素敵で大変面白かったです。また、ダリィが主役の話も本編ではありえないシーンの連続でとても楽しめました。 ジャンルは魔術宝玉コメディ・ファンタジー。コメディやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>レヴィローズの指輪シリーズ(一部紹介 外伝などを含めて19冊あります)
2007年06月05日
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のんびりした日曜日、お茶の水博士は故障して捨てられていたロボット犬を修理しようとしていました。科学省長官のお茶の水博士ですが古すぎて代替部品もない旧式のロボット犬をなかなか治すことができず苦労することになります。それでもお茶の水博士は、飼い主にすごく大切にされていたことが伝わってくるロボット犬をあきらめず治そうと頑張ります。そんな時、ロボット犬の飼い主と名乗る謎の男が訪ねてきて「アトムを呼んでください。戦わせたい相手がいる。そうしないとあなたの孫が危険なことになる」とお茶の水博士を脅してきます。お茶の水博士は「ロボットは人を殺さない。そんなプログラミングは不可能だ」と反論しながらも何とか危険な男を食い止める方法を探すことになるのです。一方、ヨーロッパにいるゲジヒト刑事は反ロボット教団のアドルフ・ハーンに狙われていて・・・。 「PLUTO」シリーズは、ユーロポールに所属する主人公のロボット刑事ゲジヒトが世界最高水準のロボットを狙った破壊行為とそれに関わる連続殺人事件の犯人を追うことになるというストーリーです。世界的に優秀なロボットやロボットを保護しようとする人間たちが次々と殺害されるという事件が起きることになります。しかも被害者たちは、いずれも頭に「角」らしきものが刺さった異常な状態で発見されるのです。さらにどんなに考えても犯人は人間なのか?それともロボットなのか?推測することもできません。そうこうするうちに被害はどんどん拡大していき日本にいるアトムまで命を狙われることになってしまいます。アトムを案じるゲジヒトはすぐに日本へ向かおうとしますが、ゲジヒト自身も反ロボット教団に狙われていて思いもかけない事件に巻き込まれることになります。 お茶の水博士の孫や妹のウランを助けるため得たいの知れない怪物に襲われるアトム。その頃、ゲジヒトはゲジヒトを殺そうとしているアドルフ・ハーンを護衛するという奇妙な任務を行うことになるのです。兄を殺したゲジヒトに復讐しようとするアドルフとアドルフの護衛を命じられたゲジヒトは気まずいまま行動を共にしなくてはならなくなりますが、そんな中事件に関わる重大かつ驚愕の情報が判明していきます。この「PLUTO」に登場するロボットたちはとても魅力的で人間以上に愛すべき存在です。しかし、今回だからこそ「これ以上ロボットを人間に近づけないことだ。恐ろしいことが起きる」という天馬のメッセージにびっくりしてしまいました。考えさせられる人間とロボットの関係、そして謎が謎を呼ぶ驚愕の展開が大変面白かったです。 ジャンルはロボットSFサスペンス。SFやサスペンスが好きな人にお薦めです。<終>PLUTOシリーズ豪華版もあります
2007年06月04日
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ある夜、リビングでまったりとしている神名と大好きなチョコレート・パフェを食べに連れて行ってもらおうとしているナギのところにナギの元上司で死天使長のイリスがまたまた突然現れました。神名は「人の家にあがる時はお邪魔しますよぐらい言うのが常識だぞ」と文句を言いますが、傍若無人な美女イリスは「死神の私をそんな常識で推し量れると思ったら大間違いよ」と全く気にしません。そして、イリスは神名とナギに「死神の落とした鎌に自ら触れて死を呼び寄せる存在になりかけている少女をボディ・ガードするように」という厄介な任務をまたまた押し付けてくるのです。前回の任務のように「同級生の深瀬沙耶架を殺せ!」などの恐ろしい内容ではなかったのでホッとする二人ですが、死を呼び寄せる存在になりかけているのがナギの恩人である芹沢サラだったので二人とも目が点になるほど驚くことになります。また、サラにいつも遅刻を見逃してもらっている神名は皆勤賞をとるためにも異様にはりきることになって・・・。 「死神とチョコレート・パフェ」シリーズは、死神の鎌「エカルラート」を偶然拾うことになった主人公の天倉神名と元死神の少女ナギがナギの元上司イリスに「任務をさぼったり、失敗したら二人ともチョコレート・パフェにするから」と脅迫されて死神の仕事を手伝うことになるというストーリーです。チョコレート・パフェを食べるのは好きでも自分がチョコレート・パフェになって食べられるのは嫌なナギたちは、イリスから押し付けられる厄介な任務を必死にこなすことになります。任務は大変ですが、一緒の高校に通い一緒に食事を食べることができるようになった(神名とナギは二人とも極度の味音痴で同じ味覚を持つ者にしか分からない強い絆で結ばれています)神名とナギは楽しく仲良く生活しています。しかし、今回サラを護衛することになった神名とナギは因縁のある天使?フルールと戦うことになりピンチに陥ることになるのです。 死を呼び寄せる存在になってしまったサラは異常なほど事故に遭いやすくなり落下した植木鉢が頭を直撃しそうになったり、ナギが作った殺人料理(ナギ本人と神名は人間を超越した味覚をもっているので平気です)を間違って食べてしまったり、副生徒会長・深瀬沙耶架がとんでもない生物を生徒会室で飼っていたり、死へ直結する危機の連続になってしまいます。さらにサラと神名とナギは行き違いから心に溝ができたり、天使からノミへと姿を変えられてイリスに復讐を誓うフルールが襲撃してきたり命の危機はとどまることなく大きくなります。こうした中、生きることを強く決意して頑張るサラとサラを守るため必死になるナギと神名たちの姿が大変感動的でとても面白かったです。 ジャンルは、学園スイーツ死神アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>死神とチョコレート・パフェシリーズ
2007年06月03日
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流血女神ザカリアを崇拝するユリ・スカナ新女王ネフィシカによって幽閉されることになったカリエ。ネフィシカとその夫パーヴェイは、その人間の最も大切なものと引き替えに願いを叶える恐ろしい女神ザカリアを信仰し、故郷のユリ・スカナをザカリアの王国にしようとしていました。そのためネフィシカはイフィネ・ザカリエであるカリエを捕らえ、女神ザカリアの力を宿すカリエの娘セーディラを手に入れようとしているのです。しかし、セーディラはリアンタスのエルナンザ修道院にいるカリエの信頼する優秀な剣士エディアルドに守られているので今のところ安全が保証されています。ところがカリエたちを裏切ったザカール人のサルベーンがセーディラの行方を追うことになり、セーディラにネフィシカたちの魔の手が迫ることになります。一方、グラーシカ不在のルトヴィア帝国では不穏な動きがあって・・・。 「流血女神伝」シリーズは、流血女神ザカリアに呪縛された主人公の少女カリエが恐ろしい女神によって激動の運命に翻弄されることになるというストーリーです。ザカール人の伝説によると女神ザカリアは、女神の化身であるカリエが絶望することにより復活すると言われています。そのため女神ザカリアはカリエの運命に干渉し、次々と過酷な試練を与えてカリエを絶望させようとするのです。王子の身代わりになったり、奴隷になったり、エティカヤの正妃になったり、海賊になったり、修道女になったり、カリエは運命が激動するたびに過酷な試練に襲われることになりますが強い精神力と仲間たちの支えで女神の呪縛に打ち勝ちます。しかし、産まれてきたカリエの娘セーディラに強いザカリアの力が宿っていたことでカリエたちはユリ・スカナの新女王ネフィシカに狙われることになってしまうのです。 幽閉されたカリエは何とかセーディラを守るためネフィシカの妹で以前からの親友でもあるルトヴィア帝国皇后グラーシカに連絡をとろうとします。しかしネフィシカが簡単にカリエの願いを聞いてくれるはずがなく、カリエは断食をしたり今にも死にそうな修道女を演じたり悲しみにうちひしがれた振りをしたり様々な工夫をこらして奮闘することになるのです。そうこうする間にも裏切り者のサルベーンがエルナンザ修道院に近づいていてセーディラとエディアルドに危機が迫ることになります。今回は宿命も何も関係ないところで、何を引き替えにしてもひたすらカリエやセーディラを守ろうとするエディアルドの活躍が格好良くとても面白かったです。また、暗雲が立ちこめつつあるルトヴィア帝国の不穏な状況も気になりました。 ジャンルは、激動のサバイバル・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>(砂の覇王は全9巻です)(女神の花嫁は全3巻です)(暗き神の鎖は全3巻です)流血女神伝シリーズ
2007年06月02日
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未来からやって来た戦うウェイトレス朝比奈ミクルは、地元の祝川商店街でバニーガールの衣装に身をつつみ客寄せのバイトとして働いています。しかし、彼女の真の目的は超能力を持つ高校生・古泉イツキを見守ることにあったのです。ところが何の前触れのなく悪い魔法使いにして宇宙人の長門ユキが突然現れ、ミクルは敗北してしまいます。必殺の「ミクルビーム」も圧倒的に強いユキには全く通じません。そして、ミクルは絶体絶命の窮地に陥ってしまうことになりますが、その後なぜかミクルとイツキが同棲することになったり、ミクルとイツキとユキが同じ高校に通うことになったり、脈絡のない奇妙な展開が続くことになります。それからいつのまにか最終決戦が始まり、いつ果てるとも知れないミクルとユキの激しい?戦いが延々とあって平和なエンディングを迎えるのですが「朝比奈ミクルの冒険」とは・・・。 「涼宮ハルヒ」シリーズは、ありあまるパワーとバイタリティを持った主人公の美少女・涼宮ハルヒが当たり前でない不思議なもの(宇宙人・未来人・超能力者など)を探すためSOS団(世界をおおいに盛り上げる涼宮ハルヒの団)を結成することになるというストーリーです。傍若無人なハルヒにより、クラスメイトのキョンや童顔で巨乳の美少女・朝比奈ミクル、無口な元文芸部員・長門有希、季節外れの転校生・古泉一樹たちが無理矢理つれて来られて、この奇妙な団に強引に加入させられることになります。ところがSOS団に集ったメンバーたちこそが実は宇宙人・未来人・超能力者たちだったのです。ハルヒには「無意識のうちに自分の願望を現実のものにする」とんでもない能力があり、この能力が原因でハルヒは次々とトラブルを巻き起こしていきます。しかし、ハルヒ本人は自分の能力や周りの状況に気づかず楽しいながらも憂鬱な日々をおくることになります。 この「涼宮ハルヒの公式」は、TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のガイドブックです。私は原作の「涼宮ハルヒ」シリーズをあらかじめ読んでからTVを見たのですが、最初のストーリーが「朝比奈ミクルの冒険」だったのでとても驚きました。普通なら原作の1巻「涼宮ハルヒの憂鬱」が最初のストーリーになるはずです。原作などを読むことなくTVを見た人は、どんな内容のストーリーなのか理解できなかったのではないでしょうか?しかし、原作を知っている私は内容が飲み込めたので「シャミセンがしゃべっている」「ミクルビームで大惨事が起きそうになった」「みくるや有希が映像になって動いている」など大変楽しめました。特に朝比奈みくるの爆笑の歌やチープな演出、でたらめな展開など本当にハルヒが作った映画みたいで良かったです。この本では、どうしてアニメの最初のストーリーが「朝比奈ミクルの冒険」だったのか?なぜアニメでは原作どおりの順番でストーリーが進んでいかないのか?TVを見て疑問に思ったことなどが判明することになります。TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の様々な事情が分かり非常に興味深くてとても面白かったです。 ジャンルは「涼宮ハルヒの憂鬱」ガイドブック。「涼宮ハルヒ」シリーズが好きな人にお薦めです。<終>涼宮ハルヒの憂鬱DVDシリーズ
2007年06月01日
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