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今月の日帰り吟行は「聖徳記念絵画館とお台場」。明治神宮外苑の一郭にある美術館は国会議事堂を思わせる建物で、明治天皇の業績を描いた絵画がじっしり。見上げるような絢爛豪華な絵画を見尽くした後にほっとして外に出ると、刈り終えたばかりのような植え込みが目に浸みる。あの時代の農民は多分「食うや食わず」の生活をしていただろうに…。絵画館が中心になるように沿って植えられたイチョウ並木は、黄葉はまだ始まったばかりだった。 刈り込みの冬木「皇」の字あふるるに 諏訪りんどう 外苑の菊に内なる吾が戦後 田原 俊夫 初冬の深きところに飛行船 石口 榮続いて「ゆりかもめ」を乗り継いでお台場へ。お台場とは、東京湾埋め立て13号地北部・臨海副都心の一部。昭和54年(1979年)東京湾の海底を掘削した際の残土により埋め立てが進められたというもの。平成7年(1995年)世界都市博が中止されてより空き地だらけになっていたところが、さまざまな交通の延長により今や週末の気軽な観光地として賑わっているそうな。全てが埋め立て地の島の海辺に下りると、家族連れやカップルでびっしり。砂浜に沿って作られた舗道はまるでペットショウのように、格好いいワンちゃんたちが往き来している。とっても可愛くて美人さんのポメラニアンに近寄って、パチリ。「この人工の島の海岸はいかが?」と、聞いたつもり。多分「知らないよ!(-_-;)」と、そっぽを向いたつもり。
2007年11月28日
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お休みを取ったあと5日振りに仕事に出た。いつものように真っ先に1-2病棟の6号室、87歳の楽しい患者さんのところに直行。するとベットが空、え!まさか!。近くにいた看護師をつかまえて「ね!Aさんは?、どうしたの?」畳み掛けるような聞きかたをすると「えー。4日前の夜勤帯で吐血をして治療病棟に移ったんですよ!」と言う返事。あああー可哀想に。昼休みを待ちかねて中庭を隔てた治療病棟の彼女に会いに行った。点滴はやっていなかったので状態は落ち着いているようだ。「Aさん!」と、のぞき込むようにして声を掛けると、「わあ!」と懐かしい声と顔が蒲団から覗いてちょっとだけにこっとしたけれど、そのまま蒲団に潜ってしまった。頬はこけて顔色は悪かった。「がんばってね!」本人には通じないと思うけれど、声を掛けて病室を後にした。庭に下りると中庭博士と私が名付けたKさんと会う。「しばらくだねー。」「さっきから見ているけど、ダテカンバと桜紅葉の見分けが付かなくて…」、「これだよ!ハートの形をしている方がダテカンバだよ!あとは分かるだろ」と拾って並べて見せてくれた。しばらく一面に散らばった落ち葉を見ていると「ほら!この前生まれた金魚の赤ちゃん、もうあんなに大きくなったんだよ!」にこにこと話し掛けてくれる。「ああー。糸のようなうんちを付けていた赤ちゃんね!大きくなったこと、元気そうだし…」そんな会話をするだけで何時しか気持ちが和む。日常のちょっとした一齣もやっぱりシーソーのよう。だから生きているって楽しい。 今日も干す昨日の色の唐辛子 林翔(忘れられない名句・福田甲子雄書)所収
2007年11月20日
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久しぶりに何の予定も入っていない一日。三日ほど続いた雨も上がって、風もなく爽やかな秋日和。なにやらうれしくなって家事に専念したりといろいろ。日差しに向かって蒲団を叩いていると、健康でいられることの幸せをしみじみと思う。家の前の僅かな花壇も草が生え、日日草も疲れ切っているように見えた。「ご免なさい」寄せ植えの花に謝りながら全部の鉢(と言っても少しなのだが)をひっくり返して、植え替えることにした。釣瓶落としの残り陽を背中に感じながらの土いじりは心地よいばかり。パンジー、ガーデニングシクラメン、ビオラ、ジュリアン、ノースボールと、カタカナばかりの花を植え終えて、♪るんるん♪。ふと、玄関横のピラカンサとその上の釣り偲ぶに目を移すと、釣り忍は紅葉の真っ盛り。この二つだけは、我が家の玄関で30年以上も変わっていない。ああ、ダメ。ネガティブ(T_T)。そう言えば午前中、片付け物をしていてアルバムを開いたけど、あわてて閉じてしまった。まだダメ。毎日忙しがって気負っていただけで、やっぱりまだダメなのかも知れない。でも「シーソー」ならば、明日はきっと笑って過ごせる日。今日は泣くだけ泣いておこう。 冬隣灯らぬ部屋の時計鳴る 田中千鶴子(ザ・俳句歳時記)所収
2007年11月12日
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吟行地の大山は丹沢山地の南東部に位置し、標高1245,6m。古くから山岳信仰の場として多くの修験者を集めているという。本日の参加者は20名。天候にも恵まれて俳句大好き人間ばかりを乗せたバスは順調に進み、10時半頃には予定の駐車場に付く。目的地の「阿夫利神社(あふりじんじゃ)」は雨乞いの神としても知られているそうだが、急勾配の石段を15分ほど登り、ケーブルカーに乗って社殿に着くと、受験絵馬やおみくじが所狭しとぶら下がっていた。下りのケーブルカーは小さな駅で途中下車し、ケーブルカーの上の歩道橋を渡り、山道を曲がり込むと「かわらけ」があって、以下のことが書かれていた。1、投げて厄おとし2、かわらけ(土器)を砕いて厄を払い3,的を通して願いが叶います。早速各自が願いを込めて、谷底に輪になっている的をめがけて投げてみるのだが、なかなか巧くはいかない。「これは上向きに投げた方がいいよ!」、「だめだよ!もっと遠くをめがけて投げないと!」と工夫を懲らすが、願い事はそう易々と叶うものではないらしい。 天高し厄除けの谷深ければ 諏訪りんどう 石段に息は破調で残り柚子 小池 都 神泉の喉元すぎて照紅葉 倉本 岬 雨乞いの納め太刀とや風すすき 呉羽陽子 めまといや上の空なるその由来 古川塔子
2007年11月05日
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