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本日のワインはレ・クーポレ2010年、生産者はテヌータ・ディ・トリノーロです。このワインは毎年ちょっとずつセパージュが変わっており、2010はカベルネフラン40%、メルロ35%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド5%となります。フラッグシップのテヌータ・ディ・トリノーロのセカンドなのですが選別や配合こそ違えど品種的には同じ。それが1/5足らずの価格で味わえるのですから、かなりお買い得感あります。オルネライアのレ・セッレ・ヌォーヴェ以上に。自分的にとても気に入っているワインで、毎年買っています。さて、感想です。とても深く暗いルビーレッド。グラスからは、白い花、インク、パウダリーなココア、ネガティブな意味でない青い葉っぱ。口に含むと、ブラックベリーやワイルドブルーベリー等の熟した果実を感じます。加えて、東洋系のスパイスやカカオの粉やチョコレートなど。甘くて、リッチでふくよかなのですが果実味に伴った酸と熟れたタンニンがしっかりしているので、若いうちからしっかりバランスが取れています。
2013.01.21
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本日のワインはインソリア20011年、生産者はクズマーノです。シチリアの代表的な土着品種インソリア100%です。このワインは表記がインソリア(Insolia)なんだけど、フェウド・アランチョではインツォリア(Inzolia)ドンナフガータではアンソニカ(Ansonica)と表記されている品種です。地方によって違うのかな?と思って地図を調べたら何れのワイナリーもパレルモ・アグリジェント・トラパニの三角地帯に点在、すべてシチリア西部です。でも、大阪でも北と南で風土が違うのだから、当たり前か。さて、感想です。淡い色合いのストローイエロー。ニュアンスとしては、みかん、レモンの果実味です。オイリーさもあるけれど比較的さくっとしていて飲みやすい感じです。口に含むとふわっと立つ熟した果実の香りと柑橘系の酸、そしてその皮のような軽い苦みが心地よいです。やはりイタリアンの前菜系に合わせやすく、魚介のマリネ(イタリアらしく蛸なども)・カルパッチョなど。セコンドでも白身魚のポアレや魚介のフリットとの相性はとても良いと思います。ところで、このワインのキャップはご覧のとおりガラスキャップ。ブショネ防止に、そして環境対策として有効なので、もっと増えたらいいのにな。
2013.01.17
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本日のワインはレガレアリロッソ2008年、生産者はタスカ・ダルメリータです。シチリアの老舗であり、代表的なワイナリーの一つです。セパージュはHPによるとネロ・ダーヴォラ。でも、購入先のHPをみるとペコリーネも入っているようですし、私の記憶でも少なくとも90年代はペコリーネとの混醸でした。さて、感想です。暗く落ち着いた色合いのルビーレッド。香りはバニラ、ナツメグのようなスパイシーな香り。果実味は干しプルーンやワイルドブルベリーを感じます。他にはやはりスパイシー感、少し土っぽさ。飲んだ第一印象は「ジューシー」で「汁だく」。少しペタッとした濃厚さも感じますが、柑橘系の酸の存在感があるのとタンニンもそこそこしっかりしているのでそれなりにバランスが取れている感じです。二千円切ってたら文句はないけれど、ちょっとオーバーするので若干の複雑さが欲しいかな。このレガレアリロッソ、表立って購入できるのは恵比寿の某店のみ。なんでだろ?
2013.01.12
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大変遅くなりましたが、皆様あけおめでございます。年末にかけてワインを何本か飲んだのですが、バタバタしていて中々アップできておりませんでした。今回は、取りあえず年末の分は置いといて、新年一本目に飲んだワインのレヴューをいたします。2013年の初めてのワインは、ドゥトゥン2009年、生産者はヴィエ・ディ・ロマンスです。同社最高のシャルドネとソーヴィニョン・ブランを半分ずつブレンドしたこのワインは、ヴィエ・ディ・ロマンスのトップキュベであり、イタリア最良の白ワインの一つでもあります。さて、感想です。少しグレー掛かったライトイエロー。グラスからは、バニラに似ているけれど完熟した白桃のような香りに梨や枇杷、金柑など、口に含むとオレンジやパッションフルーツ、パイナップルなどの南国果実の熟れた果実味が存在しています。でもその中にどこか(ネガティブな意味でなく)青みのあるハーブ香、十分なミネラル感やシッカリとした酸を持っているため、とてもよいバランスでまとまっています。北のイメージも保ちつつ、温かみを感じさせられるこの独特の味わいは、同社の各ワインの共通のものです。しかし、このドゥトゥンの構成の大きさや凝縮感、わかり易い美味しさは、頭一つ分抜けている感があります。
2013.01.08
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先日、007スカイフォールを見てきました。迫力のあるアクションシーンは素晴らしかったのですが、イマイチスケールの小さい悪役とか、場面場面によっては、コレはMI6じゃなくてMIBじゃん、とかラストはホームアローンだったり・・・。老いを乗り越え新生に至る物語なのですが、ちょっと前2作とは趣が違う作品になってましたね。本日のワインですが、世間はクリスマスということで泡ものをチョイス、グレコ・スプマンテ2006年、生産者はフェウディ・ディ・サングレゴリオです。先日のファランギーナの上位バージョンという位置づけとなり、グレコ100%で造られています。今回、購入価格は2980円なのですが、ちょっと前まで6千円オーバーしていました。いくらジャック・セロスとのコラボモデルと言っても、ちょっと引いたものです。でも、調べてみたら3年前のクリスマスにもこれの2004年飲んでました。三年前、自分リッチだった?さて、感想です。ちょっぴりくすんだ黄金色。泡の出は非常に強いが細やかさはまずまず。グラスからは、枇杷、蜂蜜、そして梨の発酵したような香り。薫香は少な目です。口に含むと、青りんご、洋ナシ、ミカンや桃、パッションフルーツなどのトロピカルなニュアンスもあり、さすがな複雑さを持っています。オイリーさもある上、かなり酸がしっかりしているのでワインとしての厚みを感じます。この購入価格ではお得ではないかと思います。6千円はありえないですけど。
2012.12.25
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本日のワインは、ネッビオーロ・ダルバ2001年、生産者はニコレッロです。このワインは、最近のお気に入りの一つで2009年に2003年を飲んでから、2004年、2000年と頂きました。いずれも千円台後半で購入していますが、ハズレは一回もありませんので、今回の2001年にも期待してしまいます。さて、感想です。暗い色合いのガーネット色。エッジは小豆色をしています。グラスからはバニラ、ハーブ、柘榴やグミの香り。口に含むとまさに干し葡萄の味わいで、熟した感じは土っぽさと共にタンニンの円やかさと旨みへの転化に表れています。素敵なミディアム、というか重くならない上品なバランス感がとてもいい感じで、しっかりめの前菜、プリモからセコンドと食事全般への対応性があると思います。毎年ながらこのコストパフォーマンスはホント素晴らしく、店頭で見つけたら是非一度飲んでみて欲しいです。
2012.12.19
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本日のワインは桔梗ヶ原物語(白)NV、生産者は五一ワイン(林農園)です。先日の赤がまずまず良かったので白も購入してみました。赤と同じく一升瓶タイプで、ナイヤガラとデラウェアで造られています。購入価格は、750ml換算で533円です。さて、感想です。非常に色素の薄いストローイエロー。ちょっと雑味もありますが、果実味はマスカットを中心にみかんやネーブル、グレープフルーツを感じます。やや甘口ということで、酸味は強く前面に出て来るわけではないけれど、いい感じの余韻に繋がっています。今で購入(開栓)してから10日経ちますが、そんなに酸化が進んでいるわけでもなく美味しく飲めています。甘味がそんなにきつくはないので、前菜系に合わせられないわけではないと思いますが、なんといってもココナッツサブレのようなお菓子をつまみながら、チビチビやるのがいいのではないでしょうか。「赤」よりおすすめします。
2012.12.08
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本日のワインはピノネロ2008年、生産者はクズマーノです。さて、感想です。透明感のあるが暗めのガーネット色。スワリングすると全体的に茶色がかって見える。グラスからは、ラズベリー、ぐみ、薔薇、ハーブ、そしてバニラ。口に含んでも同様ですが、よりスパイシーな複雑さが感じられます。熟した果実感をもっており、酸はかなり強めだけど、サンジョベーゼのように垂直にそびえる酸ではなく、横に広がるタイプです。また、タンニンも重くはないけれど存在感は十分あります。全体的に繊細なタイプではなくガシッとしたピノで、そういう意味ではシチリアっぽいか。
2012.12.06
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本日のワインは、ヴォース・ダイ・チャンプス2003年、生産者はヴィエ・ディ・ロマンスです。フリウリ=ベネツィア・ジュリア州の雄たる同ワイナリの作る赤ワイン2種。毎年つくられるマウルスに対し、このワインは(超)良年のみ作られる、メルロ100%のワインです。この2003年以降は造られていませんし、今年も作っていないようですね。私も大分と在庫が少なくなってきました。さて、感想です。全体的に茶色かかった暗めのガーネット、エッジはあずき色です。グラスからはプルーン、ダークチェリー、インク。口に含むと、まさにメルロの香り、プルーンや杏、ラ・フランス、タラゴン等の柔らかく爽やかハーブ、ラテ。北のワインらしい冷涼さとベルベッティな飲み口、果実の甘味とミルキーさが一体となっています。タンニンはかなり細かくこなれているけど、存在感はしっかりあります。冷たさを伴う酸は、ミネラルと共にキレイに余韻を収束させていきます。リリース後かなりの年月が経っており、各要素が円やかになってはいますが枯れ感はなく、いまだ果実味は十分です。
2012.12.02
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本日のワインはフロールス・ディ・ウィス2008年、生産者はヴィエ・ディ・ロマンスです。さて、感想です。少しグレー掛かったライトイエロー。グラスからは、枇杷や桃などのフルーツ香。口に含むと梨、グレープフルーツ、レモングラスのようなハーブ。ふくよかな果実味、綺麗な酸と完熟の柔らかなスパイス感が魅力のワインです。食事との相性は、白身魚のカルパッチョや海老のガスパチョ、小エビのカクテル等の冷製の魚介、カポナータにぴったりだと思います。
2012.11.28
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本日のワインは、バルバレスコ2008年、生産者はリヴァ・レオーネです。9月末に飲んだ同ワイナリーのバローロと同じ2008年。普通、バルバレスコはバローロよりも1年リリースが速いのでこのワインはワイナリか流通が1年寝かしていた(売れ残った?)のですね。価格はバローロより350円安くなっています。さて、感想です。深い色合いのガーネット色、透明度は高い。グラスからは干しプルーンな果実味。バニラ、醤油の飴炊き。口に含むと干しブルーベリー土、白胡椒、クミンのような東洋系のスパイス。先のバローロと比較して、フレッシュ感があるが余韻が短く、若干構成の厚みに欠ける。この価格差ならバローロがおすすめ。
2012.11.25
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本日のワインは、ドゥブル・ファランギーナ・スプマンテ2005年。生産者は、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオです。このスプマンテ、リリース当時は同ワイナリーとジャック・セロスとのコラボレーションということで随分話題になったんですが、確か4千円近くしてた記憶があります。今回はその半額で販売されていたところをみると、売れなかったんでしょうね~。セパージュは、カンパーニャ州の庶民的な地葡萄ファランギーナ100%です。さて、感想です。レモン色がかった蜂蜜色。開栓2時間弱経過すると、泡は非常に細かくなってきました。果実味のニュアンスは、洋梨、桃やネーブルなどのオレンジ系を感じます。他にはハーブ、イースト、ナッツなどかな。マロングラッセのような大人の味わいがある濃厚でちょっと重みがある酒質は、どちらかというとライトな料理よりはブイヤベース等の濃厚な料理の方が合うと思います。2007年にフェウディ・ディ・サングレゴリオを訪問した際に撮影した、地下セラーで保管中のスプマンテ群です。ピュピトルにつっこまれているのがわかります。ちゃんと手を掛けている証拠ですね(笑)。ちょうどこのワインあたりのをルミアージュしてたのかもしれません。
2012.11.18
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先日、009 RE:CYBORGを見てきました。映像表現は凄く凝っていて凄かったですが、予想通り物語の解釈が難しかったですね~。表現したいことは何となく理解できるし、漫画版へのオマージュや全体ストーリーにも共感もあるのですが、その為に設定やセリフ回しが自然でなくなっている所が多々ありました。まぁ、神山作品の常として、一回みただけではイマイチわからないところが多いので、DVDが出たらレンタルしてじっくり見直します。フランソワーズさんも(←そっち?)。本日のワインはキャンティ・クラシコ・リゼルヴァ1999年、生産者はサン・ジュスト・ア・レンテンナーノです。こちらのワイナリは毎年何らかのワイン(少なくともノーマルCCは)を飲んでいるハズなのですが、今見返してみると殆どアップしていません。自分なりに身近に感じているワインなのでまた何時か飲むだろう。だから、こ難しいテイスティングはやめてキューっといっちゃおー、って感じで飲んでいるのでしょう。さて、感想です。エッジが若干オレンジ掛かった深いガーネット色。グラスからはスミレの花の落ち着いた香りとシダや松、タラゴンなどのハーブ、そしてバニラ香。口に含むと、ブラックカラント、ぐみ、プルーン、シロップがけのブラックチェリー等の黒系果実。白胡椒、先のハーブ、枯葉に湿った土、カフェラテ。リリースから10年経っていますが、いまだに果実味は甘く強く、そして丸くなってきたとは言えサンジョベーゼがサンジョベーゼたる突き抜けるような酸が中盤をドライブ。そして細やかで丸みを帯びてきたタンニンがきれいな余韻を演出してくれてます。今、すっごく良くなってきています。3980円お買い得です。
2012.11.13
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本日のワインはヴィア・ディアゴナリス2008年、生産者はテリッシュです。りりたでは珍しいブルガリアワインです。初めての渡伊の時に気に入って、イタリアワインを主に飲むようになったのですが、実は90年代後半ワインを飲み始めた頃には、ブルガリアワインに大変お世話になっていました。りりた歴史的には、ブルガリアの「ドメーヌ・ボイヤール」こそが、りりた♂を赤ワインに目覚めさせた思い出ドメーヌ、ということで、記憶に残っています。セパージュはメルロー60%、カベルネ30%、ルビン5%、マブルッド5%。イタリアではオルネライアで有名なミスタ・メルロ「ミッシェル・ローラン」がかかわっているワインです。さて、感想です。とても深い色合いのルビーレッド。エッジが紫掛かっています。グラスからは、紫の花、ブルーベリーやインク、バニラや他のロースト香が漂ってきます。口に含むとブラックベリーや干しプルーンなどの黒果実に加え、黒胡椒などのスパイス、そしてやはりバニラ・ロースト香が全体を取り巻いている感じです。どことなくオルネライアのニュアンスを持っています。シルクのテクスチャ、強い果実香を覆い被せるような樽香は、まさにミシェル・ローランの方程式の一つだと思います。10%引きセールとは言え、1,500円レベルでこのクオリティは素晴らしいです。
2012.11.09
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本日のワインは桔梗ヶ原物語NV、生産者は五一ワイン(林農園)です。近くのリカーショップに一升瓶ワイン!てな感じで売っていました。五一ワインはメルロの印象が強いのですが、こちらは、コンコードで造られているようです。ウリは何といっても一升瓶で1280円というこの安さ。さて、感想です。まだ若々しいルビーレッド。紫のニュアンスも強いです。グラスからは、干したプルーンや葡萄ジュースの香り。口に含むと、果実香で言えばやはりプルーンでしょうか。葡萄ジュースのような甘さを持っているのだけれど、後味に柑橘っぽい酸味と渋みがきちっとあるので思ったよりしつこくならなりません。きゅっと冷やして飲むと案外イケます。食事に合わせるとなると、煮込み用としての料理酒として、ランブルスコ代わりに焼肉とか、やはり甘い要素が強いので「タレ」が甘味をもっている料理に合うのではないでしょうか。何より750ml換算で533円。文句を言うと罰があたります。
2012.11.05
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ぷち甘々シリーズ最終回は、「南」「北」と来たんでどう考えても流れは「中央」。中央と言えばトスカーナのヴィンサントというのはちょっとベタすぎなんですが・・・本日のワインは、ヴィンサント・デル・キャンティクラシコ1997年、生産者はフォントディです。ちょっと前にレヴューしたフォントディのCCは100%サンジョベーゼですが、ヴィンサントともなるとマルヴァジア(主体)?&サンジョベーゼとなります。さて、感想です。琥珀色。わずかにくすんで見えます。グラスからは干した葡萄や杏、梨のコンポートなど。グラスをラディコングラスとブルゴーニュタイプ(写真)で飲み比べてみたのですが、前者はフルーティな香りが中心なのに対し、ブルゴーニュ型はコーヒーやカラメル香が強調されています。口に含んでみると金柑、メープルシロップやカソナードやキビ砂糖のキャラメリゼの味わいですが、やはり先の香りの違いに相似していますね。甘味は、製造物とした砂糖ではなく穀物的な旨みの入った未精製な甘味です。酸味は大人しめですが決して不足気味ではなく、フィニッシュに向けてきれいな余韻を残しています。
2012.10.30
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前回の続きで、飲んでしまおう!ドルチェワインシリーズ第二弾は、セレナーデ・カステッロ・ジョバネッリ2005年、生産者はケラーライ・カルテルン-カルダーロです。アルト・アディジェ州にある協同組合で、ゲヴェルツの傑作「ヌッスバウマー」で知られるトラミンの近くにあるみたいです。HPを見る限りでは40種類以上ものワインを生産している大規模な生産者ですが、日本では殆ど知られていません。おそらく地元やスイス・ドイツあたりで全て飲まれしまっているのでしょうね。このワインは、モスカート・ジャッロ100%で作られたパッシートで、ドゥエミラヴィーニ、ガンベロロッソ、エスプレッソ、ヴェロネッリのメジャー4誌ですべて最高評価(5.3.5.3)を受けたこともあるようです。さて、感想です。少し暗めながらも輝く黄金色、琥珀、そして飴色。マスカットを100倍濃縮したような強い芳香。そしてカラメルや金柑の香り。口に含むと、枇杷、オレンジのマーマレード、金柑に蜂蜜など。複雑というよりも深みと重みがハンパない。飲み物ではなく、舐め物、流動物。甘みだけではなく酸にも重みがあるのが面白いワインですね。これ位になると、一緒に食べるものはいらないです。純粋にこのワインだけを味わおう・・・10日位かけて。
2012.10.25
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最近、りりた♀からは、飲んでから買いなさいとよく言われます。ワインを飲み始めた頃に買ったセラーの収容能力が10本。大き目のを買っておかないでいいの?と言われたのですが、10本でぐるぐる回すよ、と答えました、その時はね。でも、一年経たずに36本のを追加購入、今ではその中に約50本位詰め込んでいます(10本入りには12本(笑))。その後、デイリー系は毎年のようにウチの涼しげなところにダンボール保管。春先になると、テラダ倉庫送りのダンボールを購入しなければならない始末です。これ以上はフツーのサラリーマンには分不相応。もう、そろそろ飲むほうに転じては?という訳です。そうですね。そろそろですね・・・。先ずドルチェワインをすこし、と言うことで本日のワインは、ラ!、生産者はデ・コンチリスです。カンパーニャ州のワイナリーでアリアニコ100%の「ナイマ」が有名です。甘口ワインは、アリアニコとバルベーラが半分ずつなこのワインとマルヴァジア・モスカートのカ!、を生産しています。さて、感想です。深く暗い色合いのガーネット色、エッジはあずき色をしています。グラスからは、黄桃やマンゴーの様な南国のフルーツの香り、若干の酸化香。口に含むと、レーズンやドライプルーン、オレンジ、甘草のような甘めのハーブ、バローロキーナートの様な薬草的な香り、それからコーヒーやエスプレッソなどなど。甘み自体はそれ程強くはなく、ドルチェと共に飲むデザートワイン、というよりも高濃度な赤ワインに甘さを加味したもの、に近い味わいです。大好きなサグランティーノ・パッシートもそんな感じかな。こちらは、ニョッキ・アル・サグランティーノ@アンティケ・セッレ(ペヴァーニャ)。サグランティーノのドルチェとセッコの両方を使ったソースのニョッキです。味わいを想像するだけでほっぺ落ちそうでしょ?
2012.10.18
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本日のワインはキャンティクラシコ2007年、生産者はフォントディです。フォントディといえばサンジョベーゼ100%なスーパータスカンのフランチャネッロ、そしてその双璧たるキャンティクラシコリゼルヴァのヴィーニャ・デル・ソルボが有名ですが、りりたとしては随分前からトスカーナでピノネロやシラーで素晴らしいワインを作っている進歩的なワイナリーとしての印象が強いです。今回は、そんなフォントディのトスカーナとしてはド真ん中のキャンティ・クラシコのレヴューです。さて、感想です。深みのあるガーネット色をしています。グラスからは、スミレ、インク、甘草っぽいハーブな香りが漂ってきます。口に含むと、アセロラなどの小さな赤果実、プルーンやチェリーの香り、胡椒と東洋系のスパイス香、そして全体を包むミルクコーヒーな香りです。口蓋に張り付くような細やかな、でも密度の高いタンニンとすっと駆け上がる酸、そしてちょっとした植物系(わらび?)のえぐみはサンジョベーゼの超王道を感じさせられます。ただ、それぞれの要素が強めなので、いまやっと飲みやすくなってきた頃ではないかと、思います。二千円台半ばの価格は、発売以来の2年間の瓶熟を考えるとお値打ちではないでしょうか。
2012.10.12
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本日のワインはリベカ2005年、生産者はフィリアートです。このリベカ、カベルネ・メルロのカメロット、ネロダーヴォラ100%のアルモニウムとでフィリアート社の赤ワイン3本柱なのですが、二本でのメジャー度では一歩両者に譲っていました。ところが2009年は、従来のネロダーヴォラ主体+ペリコーネから、なんとペリコーネ100%にセパージュが変更され、ルカマローニで98点もの高得点をマークしています(2007も98点)。この2005は従来セパージュとなっていますが、○ルディにてアンダー1500円で販売されていましたのでしっかり3本購入しました。さて、感想です。非常に深みのあるルビー色。蛍光灯に翳しても殆ど光が届いてきません。グラスからは、エスプレッソ、絵の具、ブラックベリー等の強い芳香。口に含むとプルーンやブラックベリーのコンポート、強いスパイス感、ココアやカフェラテが香ってきます。酸、タンニン、果実味のどの要素も非常に強いのですが、それでもまとまってきた感、どこか落ち着きが見られるのは、出荷後4年の年月がそうさせているのでしょう。大変お買得なワインで、倍の価格でも納得できる旨さを持っていると思います。シチリアの地葡萄、90から00年代はネロダーヴォラが注目を集め、10年代はネレッロ・マスカレーゼが脚光を浴びています。さて、次代のスター地葡萄はペリコーネだったりして・・・。
2012.10.09
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本日のワインは、キャンティ2009年、生産者はファットリア・ディ・グラテーナです。グラスからは、白粉、スパイスの香り。ステンレス仕上げのはずですが、柔らかなバニラのような香りも感じます。口に含むと、赤系ジャムのストレートな果実味。酸もタンニンもミディアム・ライトで、するすると食事と共に杯が進んで行く「これぞ食事ワイン!」な美味しさを持っています。実際、あっと言う間に飲み干してしまい、次のワインを開けざるを得ませんでした。1.5K円以下ならベストだったのだけど、価格相応かな。サンジョベーゼ100%です。
2012.10.07
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本日のワインは、モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァ2007年、生産者はペルティカイアです。モンテファルコ・ロッソをと聞いて何時も思い浮ぶのは、ウリというか特徴であるサグランティーノの比率の低さです。大体15%位が一般的なのですが、ウンブリア州の一番特徴的な品種であるサグランティーノの比率がたったこれだけでいの?なのです。トスカーナ州の代表的な品種であるサンジョベーゼの比率が7割なのに、です。でも、このワインを飲んでしみじみ思いました。これで充分だと・・・。因みに、このワインのセパージュはサンジョベーゼ70%、サグランティーノ15%、コロリーノ15%です。さて、感想です。密度の濃いそうな深みのあるガーネット色。グラスからは、熟したプラムやサクランボのコンフィチュール、絵の具、バニラというか木の柔らかい香り。口に含むと、やはり赤系果の濃厚な香りに加え、白胡椒などのスパイス香も。味わいで前面に出てくるのはサグランティーノ。オーケストラでいうとメインパートなのですが、サンジョベーゼの下支え、すなわちベースの部分が無いとここまでエレガントにバランスよくまとまらないと思います。15%のサグランティーノを活かす為の70%のサンジョベーゼ(+コロリーノ?)。モンテファルコらしい、素晴らしいワインだと思います。購入価格3千円弱は安すぎです。
2012.09.30
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本日のワインはバローロ2008年、生産者はリヴァ・レオーネです。先日千円台後半のバルバレスコを紹介しました。バルバレスコとしては?だけどネッビオーロを気軽に楽しめるレベルとしては合格!な感じでした。こちらも1980円と王のワインたるバローロにしては超安安で、D.O.C.Gの規定上、大抵のキャンティよりも手間が掛かっている筈のバローロ/バルバレスコとしては寂しい限りの価格となっています。嬉しいけど。さて、感想です。透明度の高い、深みのあるガーネット色。グラスからは、スミレの花、絵の具などの香り。口に含むとシロップ漬けのブラックベリー、熟したプルーンの果実香。ハーブ、甘草のリキュールと強いミネラル、白胡椒にバニラとなかなかしっかり香っています。酸もタンニンも強いのだけど、果実味がとても優しく全体で調和している感じ。ん・・わりと美味しいじゃないか、今飲んで。もちろん高級なバローロと比べると深みや質感、重奏感がぜんぜんないけど、それなりにちゃんとバローロしてると思います。高級バローロの1/3以下の価格で美味しさは1/2以上?
2012.09.25
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本日のワインは、グレケット2011年、生産者はラ・ムローラです。マルケ州の生産者なんですけど、このワインはウンブリア州の土着品種であるグレケット100%で作られています。この生産者、日本で露出が多いのが白なので、白専門かな?と思ってHP覗いたらちゃんと赤も作ってました。結構大規模じゃん!とちょっとビックリです。因みにHPは、主にイタリア(国内)向けと外国向けのHPがあって、外国向けには珍しく日本語ページまであります。開ける前のボトルの中をみると細やかな粉末状のものがうよっています。濾過していないのかな?(そんなに高くはないのだけど)ひょっとしたら濃厚系?そして、コルクを抜くと短いながらもやけに下膨れ。でも、グラスについでみると納得できました。はっきり言って微発泡ワインでした。ガス圧が強かったのね。さて、感想です。キレイなイエロー色。グラスからは、枇杷と酵母のような発酵香がします。ひょっとして自然派なの?決して強い香りではないので、自然派があまり得意でないりりた♂でも大丈夫ですが。口に含むと、グレープフルーツ、りんご(シードルのような感じ)、みかん、パイナップルや黄桃など、まるでフルーツバスケット。ミネラルや熟した種を摩り下ろしたようなスパイスも感じます。味わいはコクがあり濃厚。強めの果実味ではあるけれど、しっかりした酸と微発泡の相乗効果で非常に飲みやすくなっています。購入価格千円ちょっとはお得だと思います。それにしても、何処にもこのワインが微発泡であるとの記述はありません。購入店のレビューみても同様。このボトルだけ特別なんでしょうか、結果オーライなんだけど。
2012.09.21
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本日のワインは、ディンダレッラ2006年、生産者はアルデゲーリです。ディンダレッラとはヴェネト州土着品種の名前で、調べてみると、モンテ・ダッローラのレチョートややマアジのトアール等に混ぜられているようです。他の生産者でも使われているかも知れませんが、バルポリチェッラやアマローネのセパージュから言うと、コルヴィーナ、ロンディネッラ、コルヴィノーネ、モリナーラが殆どを占めているので単純に記入されていないだけかも知れませんが、それだけ殆ど使われていない、ってことなんでしょうね。そんな、ディンダレッラを100%使ったワインは世界でもこのワインだけ(年3,000本)・・・・と言うのがウりのようです。さて、感想です。とても暗い色合いのガーネット。グラスからはブラックベリーやスパイス、すっとするタラゴンなハーブ香とブランデーの様な香りが特徴的です。雑味のないクリーンな香りで、既に開いている状態に思えます。口に含むとやはり黒、そして赤のミックスベリーのニュアンス。結構スパイシーで、複雑さを持っているというより「ガシッ」とした男らしさを感じさせられるワインです。また、ミルクチョコレートを思わせる樽香がいい感じで利いています。個性的で美味しいとは思いますが、価格(6千円位)を考えると再購入はないです。ま、経験と言うことで・・・・・。
2012.09.17
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本日のワインはメルロ1997年、生産者はプラネタです。今更説明するまでもない、シチリアを代表する生産者ですが、現在ネレッロ・マスカレーゼやネロ・ダーヴォラ等の土着品種が脚光を浴びているシチリアにおいては、国際品種が中心のプラネタはちょっと陰が薄くなっているような気がします。さて、感想です。深みのあるガーネット色。グラスからは生のプルーンやクミン等の東洋系スパイスの香りがしますが、あまり強くはありません。口に含むと、煮詰めた(やはり)プルーンやぐみ、石榴のような仄かな野趣。熟成香としては土や枯葉のニュアンス。タンニンは細かく分解されているような感じで渋みというよりはむしろ旨みを感じます。対して酸は非常にしっかりしており、レモンやグレープフルーツ等の時が経っても変わり難い要素を感じます。香りも含めて若さと古さが混じり合わず、二層になったように同居している印象を受けました。
2012.09.13
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本日のワインは、ソエンテ2011年、生産者はファレスコです。ラツィオの州境にほど近いウンブリア州にあるワイナリーで、ラツィオとウンブリア両方の地域でワイン生産しています。このソエンテはラツィオ側の畑のようで、表示を見ると「ラツィオI.G.P.」と表示されています。2009年よりEUによるワイン規制の改定で、D.O.C.G.やD.O.C.は、D.O.P.(プロシュットやパルメジャーノ・レッジャーノと同じ)に統合、I.G.T.はこのI.G.P.に変更されているのですが、イタリア人らしく頑固と言うか人の話を聞かないというか、いまでもD.O.C.クラスは旧表示のワインが非常に多いですね。それに比べて普及ラインのワインは新しい表示に変わって行き易いのかな。さて、感想です。淡いストロー色の色彩。グラスからは白い花の香りが漂ってきます。口に含むと桃や梨の果実のほか、ミネラル、ニッキやねっとりとしたハチミツ等を感じますが、何よりオイリーでスパイシーな所が一番の特徴でしょうか。口当たりは非常にサラッとしているのですが、これらの特徴によりフィニッシュにかけては結構重めに感じられるのです。そういう意味でヴィオニエ主体(+土着品種)なのが分かり易いワインとなっていますね。価格は丁度2千円、パフォーマンスとしては価格相応ではないでしょうか。
2012.09.10
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先日、TVで北大路欣也版の剣客商売を見ました。ちょっと固いイメージで、まぁ3周り以上も若い奥さんを貰う様にはみえず、いかにもすけべ好々爺っぽかった中村又五郎さんと好対照でした。大治郎さんはりりたの好きな渡部篤郎さんっぽい、朴訥で不器用な感じ、おはるさんは・・・貫地谷しほりさんも好きなんでまぁいいや。今までと一番印象が違ったのは三冬さん。杏さんの演じる三冬さんはとても現代風なざっくばらんさが前面に出ていて、折り目正しい生真面目っぽい歴代の三冬さんとは一線を画しています。自分的には大路恵美さんが一番しっくりくるのですが、杏さんもなかなか味があっていいと思いました。ただ、殺陣はもうちょっと頑張って欲しいなぁ。と言うわけで、本日のワインは国産、エステート・ゴイチ・メルロ2008年です。グラスからはムラサキの花、オレンジ、そしてミルクチョコレートの香り。口に含むとクランベリー等の赤い小さな果実味が中心の味わい。少し軽めではありますが温かみのあるタンニンとベリー系のキュートな酸を持っています。香りはそこそこ複雑なのですが味わいが若干平坦なのは少し気になります。価格的には400円程高いですが、スペリオールの方が好みです。
2012.09.04
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本日のワインは、ピコル2004年、生産者はリス・ネリスです。フリウリ=ベネツィア・ジュリア州におけるスロベニアの国境の町ゴリツィアから西に10km程の距離にあるワイナリーのようです。地域的に、当然主力は白ワインとなります(赤もちょっとあるけど)。白には、ステンレス発酵・熟成のスタンダードタイプ、樹齢が高く(それでも25年レベル)フレンチオークによる一部樽発酵と樽熟成なミドルレンジ、厳しい選別と混醸によってテロワールが表現されたリゼルヴァレンジがありますが、このピコルはミドルレンジのソーヴィニョン・ブラン100%のワインとなります。さて、感想です。柔らかな輝きの黄金色。グラスからは八朔やみかんを中心とした柑橘系な香りが中心です。口に含むとやはり柑橘系、八朔、いよかん、パッションフルーツとレモンジャムなど。ミネラルときりっとしたピンクペッパーのようなスパイシーさをも感じます。完熟っぽい果実そのものの甘みが強いので、フィニッシュにかけて感じられる大らかな苦味が丁度良く締めている感じがします。10年経ったワインですが熟成印象は殆ど感じませんでした。ソーヴィニョンとしてはフレッシュさ方向ではなく、濃厚さ・リッチな味わいを目指しているワインで、時間をかけて凝縮していった「ねっとりさ」みたいなものが出てきたような感じ。
2012.08.24
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本日のワインは、ルケ モンフェラート ロッソ2005年、生産者はスカルパです。ピエモンテ州の地品種であるルケ100%で造られています。随分昔、大阪のパポッキオさんで初めていただいてから大のお気に入り品種になりまして、このブログでも、過去カッシーナ・ダヴィン、モンタルベーラ、サンタガタを紹介いたしました。今回は4蔵目でスカルパという、1854年創立の歴史あるワイナリーです。赤ワインだけでもバローロからバルバレスコをはじめ、品種で言うとネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、ブラケット、フレイザなど、ルケに至ってはパッシートまで造っている大規模生産者のようです。さて、感想です。エッジが僅かに茶色がかっている深いルビー色。グラスからは、スミレ、マンゴスチン、そしてローズウッドなどのハーブ香が零れてきます。口に含むと、ブラックカラントやプルーン等の黒果実を中心に、スパイス、ハーブ、チョコレートやカカオなどを感じます。果実味は濃厚でタンニンはそんなに強くありません。また、酸は強めなのだけど円やかさをも併せ持っており、短いながらとても良い余韻を持っています。2005年モノなのですが、開栓3日目(コルク挿しただけ)でも十分OK、むしろ深みが増したような印象さえ受けました。ルケは早飲み系だと思っていましたが、ひょっとしたらいい熟成をするのではないか、と思いました。
2012.08.19
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先日、久々に映画を見てきました。ダークナイト・ライジング、クリストファー・ノーラン監督×クリスチャン・ベールのバットマン三部作・最終作です。結論から言うと素晴らしかったです。IMAXの巨大画面いっぱいに広がるゴッサムシティの美しさ、映像の緻密さとアクションの荒々しさ。アン・ハサウェイのドルチェットのような肢体も(笑)。バットマン・ビギンズから続くDARKな雰囲気は時間が経つごとにドラマティックさを纏い、一気にラストへと加速していき、2時間40分があっという間だったです。でも、巨大なスクリーンもさることながら、一番印象的だったのは音声。拙宅でも一応7.1サラウンド仕様にはしているのですが、あのボリュームと音の広がりは映画館でないと到底出ませんね。本日のワインは、サグランティーノ・ディ・モンテファルコ・コッレピアーノ2006年、生産者はアルナルド・カプライです。同蔵における、サグランティーノ・ディ・モンテファルコのスタンダードタイプとなります。当然サグランティーノ100%。さて、感想です。深みの或るルビーレッド。グラスからは、ムラサキの花、プルーン、墨汁など。また、枯葉っぽさと青っぽさを同時に感じさせる森林浴なハーブのニュアンス。口に含むと、ブラックベリーの黒果実が中心で、鉄サビ、スパイス、コーヒーの飲み口は柔らかく優しいのだけども、タンニンが兎に角膨大で口の中がそれだけになってしまうフィニッシュ(笑)。味わいも少し平坦さを感じさせられ、まだまだこれからの印象。25アンニよりは早く飲めるハズなのですが、やっぱりあと最低3年は必要な気がする・・・。
2012.08.15
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本日のワインは、ヴィーノ・デッリ・オルティ2007年、生産者はテルチッチ・マティアズです。セパージュはフリウラーノ50%、マルヴァジア・イストリアーナ50%です。最新のヴィンテージは現地では2010年、日本では2009年だと思います。テルチッチのHPに「最適熟成年数は4年」と記入されており、そろそろかな・・・ということで。僅かにグレーがかった濃いストロー色。グラスからは、白い花、ラムネ、みかんなど。とてもよい香りです。口に含むと、オレンジ、八朔、レモンやパイナップルなど、南国がすこし入った柑橘系の香り。マスカットを搾ったようなそのものの甘みと爽やかさがあり、硬すぎないミネラル感とグレープフルーツのような後味が心地よいです。僅かにドライフラワー的な要素が感じられる以外は熟成感は感じられませんでしたが、様々な果実のニュアンスが満開でとてもおいしく頂けました。果実味という意味では今がピークで、ここからは少しずつ「良い老い」が入ってくるのでしょうね。
2012.08.11
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saluvi2002さんより「川頭さんも来るよ~」と古酒ワイン会のお誘いをうけ、先週のこのこと広島まで行って参りました。01)ジュリオ・フェラーリ200002)モエ・エ・シャンドン グランヴィンテージ2002写真はありません。ジュリオフェラーリは柑橘系果実の塊。複雑さと深みでモエシャンを圧倒しました。落ち着き感以外に熟成は感じられず、もっともっと大丈夫だろうなぁ。03)トッレ・ディ・ジャーノ1985/ルンガロッティ04)ストラーレ2002/グアルド・デル・レ前者は恐らくトレッビアーノとグレケット。ドライなシェリーっぽい香りがメインというか殆どでした(笑)。でも、ワインの飲み頃を終えてきれいに収束していく際な感じで、ワインとしての一生をまっとうしたんだなぁと、ちょっと愛おしかったです。ピノビアンコ100%な後者。すこしのドライフラワー的なニュアンスに熟成を感じるのみで、「今」すごくフルーティで美味しい。2002年侮りがたし、です。05)バルバレスコ・ラパヤ1988/ブルーノ・ロッカ右側に羽根がある最後のラパヤとのこと。こちらも果実味、という面では峠を越したイメージです。でも、キレイに熟成したネッビオーロとしての、緻密で厚みのある質感はさすがでした。06)タウラージ・リゼルヴァ1982/マストロベラルディーノ果実味もしっかり残しつつ、枯れ感もちゃんと存在。どちらも楽しめる状態でした。それにしても、マストロベラルディーノの古酒は外れがなく、老舗の凄さを感じさせられます。07)ヴォース・ダイ・チャンプス1998/ヴィエ・ディ・ロマンスヴィエ・ディ・ロマンスの90年台は初めて頂きます。驚くほどの果実味です。酸とタンニンはこなれ感こそありますがまだまだ若く、これから熟成の要素が入ってくる感じがします。08)ドルチェット・ダルバ・トレ・ヴィーニェ1998/ヴィエッティ先に飲んだのがヴォース・ダイだったからなのか、すこしタイトな感じを受けました。しかし、一般には早飲みと言われているドルチェットですが、きちっと熟成するなぁという印象です。09)ソリ・サン・ロレンツォ1970/ガヤ長い熟成により酸・タンニンと果実味は渾然一体となっていました。何と言ってもその絹よりも細やかなで滑らかなテクスチャは流石の一言でした。10)ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・カンポジョヴァンニ1990/サン・フェリーチェ初めてイタリアに行ったときに自分用お土産に買ってきた思い出の1本(その時は1993でした)。自分的にとても嬉しかったsaluvi2002さんのセレクトです。バルバレスコの後だったので、熟成したブルネッロらしい穏やかさと土っぽさがより感じられました。美味しいです。11)ヴィノ・パッシート・レ・ムラーリェ1988/エツィオ・ボヤート?聞いたこともなかったヴァッレ・ダオスタの作り手。驚きのモスカート。葡萄エキスそのものの柔らかな甘さと、しっとりとした酸味が素晴らしい。イタリアワインの奥深さをまざまざと見せつけられた一本でした。12)チンクエテッレ・シャケトラ1996/ジウミン?こちらも全く知らなかった作り手で、先のパッシートよりも8年若いですが、ちょっとシェリー香が入っていました。でも、とても珍しいワインですので飲めて嬉しかったです。美味しい料理と素晴らしいワインの数々、そして何より気のおけない皆さんとの楽しい会話。大変楽しいワイン会となりました。saluvi2002さん、そしてご一緒させていただいた皆様、どうもありがとうございました。
2012.07.29
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本日のワインはカンポレオーネ2005年、生産者はランボルギーニです。かのカウンタック、いやサーキットの狼世代なのでミウラかな、で有名なランボルギーニの造るワイン。いや、ホントに一世風靡しましたね~、マンガもワインも。スクラップブックをめくってみると99年モノ以来の購入。正直、味わいは覚えていなかったのですが何となくかなり濃厚だったような・・・、そして高かったような記憶。今回は3千円台ギリ前半だったので、久々に購入してみました。メルロ50%、サンジョベーゼ50%。さて、感想です。向こうが全く見えない、濃いルビー色。グラスからは、バニラやブラックベリーの濃厚な香が漂ってきます。口に含むと、ワイルド・ブルーベリーを中心としたミックスベリー。インクや白胡椒等のスパイス感、そして少し華やかなバラ。ポプリっぽい所がすこし熟成を感じるかな。記憶の通り、かなり濃厚なイメージなんだけどメルロ由来?な円やかな果実味と柑橘系の酸がしっかりしているのでとても美味しくいただけました。この価格なら上等ではないでしょうか。さて、名古屋は車社会なのか、だからかどうなのかか良く分かりませんが、フェラーリやランボルギーニ等の高級車を良く見かけます。またディーラーも点在している感、あります。アヴェンタドールも展示されているのかな?4千万円オーバーってことは、余生のワインを全てやめても買えないなぁ・・・。
2012.07.20
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本日のワインは、キャンティ・クラシコ2010年、生産者はポッジョ・スカレッテです。イル・カルボナイオーネというサンジョベーゼ100%のトップキュベが有名ですが、2009年よりこのキャンティ・クラシコがセカンドとして、造られています。イル・カルボナイオーネの選別に漏れた葡萄で造られているとのことなので、純然たるセカンドですね。さて、感想です。全体的に紅紫がかった濃いルビー色、かなり若々しげな色合いです。グラスからは、スミレ、インクそしてバニラな香が零れてきますが、他のキャンティとちょっと違うのはヨード香的なニュアンスが強めに感じられるところでしょうか。口に含むと、ブラックベリーを中心とする黒果実、黒胡椒と東洋系なスパイス、タールなどで、香よりも樽の影響は少なめな印象です。タンニンは中~細系がびっしり感じられますが、味わいで特徴的なのは、ちょっと野性味の入ったヒネりのある酸の方でしょうか。二日目にはそれぞれの密度が増したような重厚感がでて二千円ちょっとの価格は元が取れています。同蔵の2007年からリリースしているカポガットの感想はこちら。あと、エノテカ・ピンキオーリ専用のピアントナイア(メルロ)と白のリキアーリ(シャルドネとゲヴェルツ?)があるのですが、唯一日本で残っている「名古屋」のピンキオーリに行けば飲めるんでしょうね~。(はぁ・・・)
2012.07.13
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本日のワインはモンテファルコ・ロッソ2003年。生産者はアントネッリ、ウンブリア州モンテファルコの生産者です。サグランティーノ種100%のサグランティーノ・ディ・モンテファルコが有名ですが、このワインはそのセカンドに当たります。この地域のどこの生産者もそうですが、「モンテファルコ」・ロッソにおけるサグランティーノ比率は非常に低く、コチラのワインでもわずか15%となります。他のセパージュは、サンジョベーゼ65%、カベルネ・ソーヴィニョン10%、メルロ10%です。さて、感想です。深みのあるガーネット色、僅かに褐色掛かっています。グラスからは、スミレ等花々のドライフラワーな香りと柔らかなバニラ香が漂ってきます。口に含むと、白イチジクや杏、ブラックベリーやオレンジ的な果実香。それに枯れた花のイメージと赤胡椒などのスパイシーさを感じます。既にかなりまろくなってきている細やかなタンニンが「びしっ」と豊富、ワインの全体の基幹をなしており、実際のセパージュ以上にサグランティーノの存在を感じさせます。料理との相性はやはり肉料理全般ですが、レンジは広めのようです。バルサミコを使ったようなアンティパスト、トマトソースのプリモなんかにも良く合うと思います。
2012.07.01
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すっかりビールな季節になってきました。今年は-5℃の泡をしゃりしゃり食べることが出来るフローズンビールが流行のようですが、そうそう外飲みもしていられません。よって我が家のスタンダードはお家ビール、特に「サントリー・モルツ」or「アサヒ・スタイルフリー」なのです。「プレミアム・モルツ」でなく「モルツ」なのがミソです。程度の良い「モルツ」は円やかさとバナナ等のトロピカル香が素晴らしく、時として単価にして30円以上高い(350mlの場合)プレミアム・モルツを味わいにて凌ぐ!と思っています。見かけた方、是非一度飲んでみてください。ただ、この「モルツ」、売っている店が非常に少ない。プレミアムを売りたいサントリーがモルツの出荷制限をしているとしか思えない程の入手困難です。我が家からのチャリ範囲では、入手可能なお店はわずか2店しかありません。で、月に1度はその店に「モルツ」を買いに行くのですが、そこでたまたま見かけたのが今回のバルバレスコです。5桁台も珍しくないこのD.O.C.G.が、セールにて通常価格1,480円のさらに1割引で販売されていました。安っす~。ということで・・・本日のワインはバルバレスコ2007年、生産者はモンティエロです。バルバレスコということで、当然ネッビオーロ100%となります。さて、感想です。暗めのガーネット色で、透明度は低めです。グラスからはスミレ、絵の具、アメリカンチェリー、チョコレートと心地よい香が零れています。なかなか良いです。口に含むと、プルーンやブラックカラントな果実味。巨砲の皮やオレンジ、赤胡椒にドライフラワーのようなニュアンスもあります。果実や酸、タンニンはそれなりにあり、それぞれに特に不足は感じませんが、全体的に良く言えばストイック、面白みが不足しているワインなのかな。二日目にはこなれ感が出てきて、多少は良くなってきましたが・・・。バルバレスコであることはさておき、「千円台後半のワイン」としての価値はあったように思えました。そういう意味でお買い得かな。
2012.06.24
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本日のワインは、スッドチロル・アイザックターレル・フェルトリナー2008年、生産者はクエンホフです。アルト・アディジェ州にて、シルヴァーナー、リースリング、ゲヴェルツトラミナー、フェルトリナーの単一品種ワインを生産しております。特にリースリング(ワイン名はカイトン)とゲヴェルツは生産量が少ないため入手困難となっています。見かけたら即買いをお勧めします。このフェルトリナーですが、イタリアワインでは珍しいオーストリー原産の品種です。元オーストリー領であった南チロル地方ならではの品種ですね。実は、りりたも飲むのは初めてです。さて、感想です。グレー掛かったストロー色。グラスからは、グレープフルーツや熟した杏、ちょっと桃のニュアンス。口に含むと、琵琶、ドライフラワーにデイル、白胡椒を感じます。柔らかいながらも豊かな柑橘系の酸は、果実味と二重螺旋のごとく互いがうまく依存・支えあっている感じがします。オレンジやレモンの皮のような円やかな苦味も秀逸です。今までフェルトリナーを飲んでいなかったのを残念に感じる位、いい出来のワインでした。まぁ何時もこのクラス(4千円前半)を飲む訳にはいかないので、デイリーに近い価格帯のオーストリーワインを探してみようかと思います。
2012.06.17
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本日のワインは、サン・レオナルド1997年、生産者はテヌータ・ディ・サン・レオナルドです。トレンティーノ(トレント自治県)の南端にあり、このサン・レオナルドをフラッグシップとする赤ワインを中心に造っているワイナリーです。セパージュはカベルネ・ソーヴィニョン、フラン、そしてメルロというボルドーブレンドです。さて、感想です。落ち着いたルビー色。光に翳すと全体が茶色がかって見えます。グラスからはクチナシの花、バラ系、そしてピーマンの香り。口に含むと、ライチを中心にプルーンや黒スグリや杏などの果実香。そこにちょっとドライフラワーやコケっぽい熟成香が加わり、それらをカフェラテやミルクチョコの香りが支えています。時間が経つに従って赤胡椒を中心としたスパイス香が強くなってくるのも面白いですね。バランス的には、若干酸が強かったかな、とも思いますが美味しくいただけました。このワイナリーは、伊国内向けの自前のWEBショップを持っており、そこではサン・レオナルドの生産する全ワイン(とグラッパ)が購入可能になっています。特にサン・レオナルドは1996年(90ユーロ)から2006年(50ユーロ)までが1本単位で購入できます。おまけにHPでは各年度のヴィンテージ毎のテクニカル情報や現在の状態、さらにアドバイスまで解説されています。素晴らしい!自分のワインを美味しく飲んで欲しい・・・という生産者の姿勢が現れているHPだと思います。因みに、この97年は80ユーロ、It is still a youngster to be drunk in 5 or 6 years.(笑)でした・・・。
2012.06.09
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本日のワインはアルテ2007年、生産者はドメニコ・クレリコです。言わずと知れたバローロの名生産者、かのバローロボーイズの一員です。”バローロボーイズ”既に死語かと思いきやHPまであります。このアルテは、クレリコ唯一のブレンドワインで、セパージュは90%がネッビオーロ、残りはバルベーラとなります。さて、感想です。暗めのガーネット色。グラスからは、すでに全開なプルーンな果実香、それに白粉のようなむんむん香とバニラが零れてきます。口に含むと、やはりプルーン、そしてアメリカンチェリー。ドライフラワーやタラゴン、デイル等の柔らかめなハーブ、そしてミルキーな樽香。素晴らしい果実・酸・タンニンのバランスで、ネッビオーロらしさを感じさせつつ、今飲んでとても開いている感があるのは少量のバルベーラが効いているのでしょうか。このワインを飲む前に、白を半分位飲んでいたのですが、すうっと1本空けてしまいました。飲みすぎ。遠~い昔、トリノのリストランテ・バルボ(確か当時一つ星、現在は閉店)にて1998年を・・・。
2012.06.06
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前回に続いてコロンボねたで、数日前に見た「構想の死角」というタイトルの話です。前にこのシリーズを見ていたのは、おそらく20年以上前。その記憶の中で、全部で3~4つしか憶えていなかったタイトルの一つが、コレなのです。 よって、視聴前から「きっと名作!」なイメージが強かったのと、冒頭での殺人のシーンで「探偵小説作家」が犯人と分かってからは、その知力を尽くした戦いにものすごい期待を寄せていました・・・。 ところが、始まってみると犯人が稚拙すぎ、また犯人の自白への心理描写の見せ方や流れもちょっと無理がありまして、とても満足を得られる話ではありませんでした。う~ん、あまりにつまらないのでタイトルだけを憶えていたんでしょうかね~。 同様に考えてらっしゃる方も非常に多いようで、興味のある方は、「コロンボ 構想の死角 お粗末」でググって見てください。皆さん、素晴らしい観察眼と熱意で分析しておられます。勿論、本編を見ているより、WEB上の色々な意見を読んでいる方が面白いです。因みに、この話の監督は若き日のスピルバーグ(笑)。本題。本日のワインは、ロッソ・ディ・モンタルチーノ2002年、生産者は、ポッジォ・サン・ポロです。サンジョベーゼグロッソ100%のルビオ(IGT)、ロッソおよびブルネッロ・ディ・モンタルチーノを造っている他、カベルネ・ソーヴィニョン主体のスーパータスカン(メッツオパーネ:未輸入?)ってのもあるようです。さて、感想です。暗く沈んだダークチェリー色。全体的に茶色がかっているのが10年の熟成故か。グラスからは、干しプルーン、インク、土っぽさとハーブ香。フレンチタラゴン、ドライセージ、そしてローズマリー。口に含むともぎたての石榴、ブラックベリーな果実香が強く感じます。 ファーストインプレッションはその甘さで、少し遅れて甘酸っぱな酸が口蓋に広がっていきます。タンニンは柔らかめで、全体的に明るい要素が中心で土っぽさも感じる・・・ということで「明るい農村」なワインです(笑)。
2012.06.02
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今、スカパーのミステリーチャンネルで、刑事コロンボが放映されています。さすがのデジタル・リマスター版で画質がびっくりする程良い。おまけにコロンボ役のピーターフォークが若くて、見ようによってはキレイにさえ見えてます。コロンボといえばくたびれたトレンチコートに代表される身なりの悪さと「うちのカミさんが・・・」等の自虐ネタで、犯人に見くびらせておいて、鋭い観察眼と「超しつこさ」により、絶妙に罠を仕掛け自白に追い込む、という大変見ごたえのあるストーリーです。友達だったらイヤかもしれない(笑)けど、ドラマを見ている上では、素晴らしいキャラクターだと思います。でも、最近では、刑事ドラマ自体の魅力が枯渇してきたのか、警察とは関係のない専門職とのコラボドラマが多い気がします。法人類学者が協力する「BONES」に始まり、マッドサイエンティストの「フリンジ」、霊能者は「アリソン・デュボア」、推理作家「キャッスル」、詐欺師が「ホワイトカラー」、うそ研究所「ライ・トゥー・ミー」、精神分析医が「メンタリスト」、数学者は「ナンバーズ」消防士の「リスナー」写真的記憶能力者「サイク」等など。日本では福山雅治さんの物理学者「ガリレオ」が有名ですね~。と、本題です。本日のワインは、バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ2007年、生産者はアルマンド・パルッソです。エチケッタには、Vecchie Vigne in Loc.Ornati di...の記述がありますので、パルッソのノーマルなバルベーラであるオルナーティの古木ヴァージョン、そしてスペリオーレなので長めの熟成期間をとってあるのでしょうね。さて、感想です。光に翳しても向こうが全く見えない程濃いルビー色。エッジもまた暗い紅紫。グラスからは、白い花、ローズゼラニウム、インク、表面を炙ったウォッシュタイプのチーズ、それらを包み込むような甘いバニラが香ります。口に含むと、生プルーン、生プラムにチェリーな果実香、甘草なハーブ香に若干の土の香りも。やはりバニラやチョコレートをベースに感じます。甘さはバニラ香の中にもありますが、やはり凝縮した果実を思わせるそれが印象的。タンニンは軽やかなのだけど、緻密で隙間なく展開しています。落ち着いた酒質なのに旨みが深く、しみじみと楽しめるワインだと思います。(が、もうちょっと待った方がいろいろ複雑味はでてきたのだろうな~。)
2012.05.24
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さて先日、大阪はローザネーラで開催されたヴィエ・ディ・ロマンスのメーカーズディナーに行ってきました。(ニシノ酒店さん主催です。)フリウリの地方料理に合わせて、同蔵の白赤あわせて12種類のワインをいただく、というものでした。(↑ジャンフランコ・ガッロ氏/ご子息のマッテオ君/川頭義之・ジョバンナ夫妻のサインいただきました!)飲んだワインは、Dis Cumieris Malvasia Istriana 2010Prin Freet 2009Piere Sauvignon 2010Vieris Sauvignon 2010Dolee 2010Dessimis Pinot GrigioCiampagnis Vieris Chardonnay 2010Chardonnay Vie di Romans 2010Flors di Uis 2010Dut'un 2009Ciantons 2010Maurus 2008の12種類。これらを2種類ずつ、6つのフリウリ料理に合わせたもので、驚いたことに各料理の歴史や説明を、ジャンフランコ・ガッロ氏自ら説明いただきました。遥か東洋な地で、フリウリ料理を食することができ、大変嬉しかったから、とのことです。さてワインですが、りりたが普段、好んで飲んでいるのがフロール・ディ・ウィスとソーヴィニョン系なのですが、今回特に印象に残ったのが、ディス・クミエリスとドレエ、そしてドゥトゥンです。まぁ、ディス・クミエリスは単純に手に入りにくいためで、華やかな香りに圧倒されるのは毎回なのですが、ドレエの軽やかな香りながらもしっかりとしたある味わいが今回、特に印象的でした。でも、圧倒的なボリュームと味わいの重みを持っていたのは、ドゥトゥンです。とても手に入り辛いワインですが、皆さん、見つけたら即買いましょう!(笑)幸い、マッテオ君、川頭さんと席が近かったので、マッテオの考え、ヴィエ・ディ・ロマンスのポリシーやご子息から見たジャンフランコ・ガッロ氏等、色々とお話を聞くことができ大変勉強になり、かつ愉しめました。その後、一旦ホテルに入り、所用でカンティネッタ・バルベーラへ。すると、なんと先のマッテオ君、川頭さん、アルトリヴェッロの伊東さん等が飲んでらっしゃいました。タフだね~。色々グラスで差し入れをいただき、結局飲んだワインが、Conegliano Valdobbiadene Prosecco Superiore MillesimoDut'un 2009(5Lサイズから)Voos dai Ciamps 2003Roero Arneis / Matteo CorreggiaCecu Roero Arneis / Monchiero Carboneそう、やっぱりヴォース・ダイ・チャンプスは偉大でした。マウルスとの差は大きいです。ひょっとしたら、2011年は造るかも(8年ぶり!)、との川頭さん情報なので出たらやっぱり「買い!」です。この後、ふらふらになりやっとの思いで、ホテルへたどり着きましたとさ(笑)。
2012.05.20
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本日のワインはサンセール・ルージュ2009年、生産者はパスカル・ジョリヴェです。サンセール好きのりりた♀が高島屋訳アリ処分セールで購入。なるほど、エチケッタにしみが付いている。「ブラン」のつもりで購入したので、開けてみるまで、「ルージュ」だとは気が付かなかった(笑)。ロワールの赤ワインはシノン位しか飲んだ事なかったので、勉強勉強。「ブラン」はソーヴィニョン・ブランだけど「ルージュ」はピノ・ノワールのようです。さて、感想です。透明度の高いガーネット色。特に強いわけではないが、プラムやプルーンの皮っぽい香り。口に含むと、石榴、アセロラ、プラムなど、赤系果実の香り満開です。加えて少し黒スグリっぽい所も。強いながらも少し柔らかさのあるミネラルも良いです。パワフルだし、タンニンもしっかりしていのだけど飲み口はあっさりしており、するすると飲めてしまいます。グラタンとか、肉じゃがなど和洋問わずじゃがいも料理にあう(なんで?)のではないか、と思います。
2012.05.06
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本日のワインは、バローロ・キナートNV、生産者はカッペラーノです。先日大阪のピンコ・パリーノさんで飲んだロアーニャのバローロ・キナート。その味わいの深み・奥行きに感動して元祖キナート生産者であるカッペラーノのそれを購入・開栓ました。自分的にシェリーやマルサラなどの酒精強化ワインはあまり美味しいと思ったことがなく、同じ酒精強化ワインであるバローロ・キナートも何となくバローロのパチモン的なモノと、勝手に決め込んで、今まで飲んでいませんでした。反省です。因みに、カッペラーノのそれは、自社製の発酵中のバローロにこれまた自社製のグラッパ加え糖度を残し、薬草やハーブを漬け込んだものです(先の段階で漬け込むのかも)。さて、感想です。オレンジ掛かったガーネット色。深い色合いですが、透明度は高く感じます。グラスからは、バラやすっとするハーブの香り。口に含むと、黒系果実に加えて甘草、にがよもぎ、東洋系なスパイスを感じます。あと、不明なハーブ香(笑)にチョコレートな樽香。甘口の酒精強化ワインであるけど、柔らかいがしなやかな酸が素晴らしく、タンニンもきちっと存在する。そして特徴づけている心地よい苦味。即ち、ベースであるバローロの部分に加えて、グラッパ、様々な薬草・ハーブ類がすべて「プラスの仕事」をしているために、厚みと複雑さが半端なく仕上がっています。味わいに独特なものがあるので、万人に受けるワインではありませんが、少なくともわたしは目からウロコが落ちましたね。素晴らしいワインでした。(500mmを10日位かけて飲みましたが、全然平気でした。)この感動を未来に残そう、ということでテラダ送り分にロアーニャのを1本まぜました。熟成するとどうなるんだろう?
2012.04.22
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本日のワインは、キャンティ・クラシコ2007年、生産者はヴィッラ・カファッジォです。サンジョベーゼ100%。先日の三越のイタリアフェアにて、その日のお買い得ワインとして販売されていました。イタリアフェア、各百貨店にとってはドル箱なのか少なくとも年に1回は開催されていますね。会場では様々なオリーブオイルは生ハムは当然のこと、様々なイタリア食材が販売されており、昨年度の阪神百貨店では、鮮度が超命なプーリアのブッラータまでもが販売されていました。が、何となくワンパターン感を感じるのはりりただけでしょうか・・・・・。ということで、ちょっとだけワインを買ってすごすごと退散してしまいました。そんなりりたが輸入を切望しているのが、トスカーナの赤み肉の王様「キアーナ牛」です。骨付きなら500g食べきる自信はあります。もともと希少な上に、BSEの影響もあって全く日本には入ってきません。法の目をくぐって(←あかんやん)誰か持って帰ってきてくれませんか~。さて、感想です。まるでフランスワインのようなエチケッタです。濃厚なあずき色、グラスから零れてくるのは、すみれ、インク・墨汁系の香りにバニラ香。口に含むと、ダークチェリー、ブラックベリーな果実香は品良く濃厚。鉄や獣系の香は殆ど感じられず、枯れ葉や土っぽさがいい感じでした。タンニンはこなれており、酸も強すぎません。加えて安ワイン特有の人工的な甘いとは一線を隠した完熟の甘さとのバランスが心地よいですね。この味わいで二千円切りはホントお買い得感ありました。2500円を超えると相応レベルだとは思いますが、このクラスでの500円ってのは大きいですものね。
2012.04.13
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本日のワインは、トラモンティ・ロザート2010年、生産者は、サン・フランチェスコです。トラモンティシリーズは同社のベースライン。コスタ・ダマルフィ(アマルフィ海岸)というあまり聞かないDOCとなります。アマルフィは5年位前、訪れました。くねくねしている海岸線、九十九折なポジターノ。ちっちゃなマニュアル車で、窓を開けて潮風を浴びながらのドライブは大変気持ちの良かった記憶があります。そして、忘れてはならないのがアマルフィのちっちゃなお土産ワインショップ。ちょっと奥に入るとサルヴァトーレ・モレッティエリやサン・グレゴリオのタウラージ・リゼルヴァ1997が定価で売っていました。安くするから、これも買っておいて!と店員の薦めた「コスタ・ダマルフィ」の赤ワインはすぐに飲んでしまいましたが、残りの2本は今でもセラーで眠っています。何時飲もうかな~。セパージュは、ピエディロッソ主体にティントーレとアリアニコとなります。さて、感想です。透明感のある中位の濃さをもつレンガ色。オレンジ掛かったハイビスカス茶の色、と言った方が的確かもしれません。グラスからの香りは、ライチや20世紀梨。口に含むと、ライチ、マンゴスチン、レモンを入れた紅茶(すこし砂糖が入ってる)な感じです。温度の変化に寛容で、使い勝手のいいロゼだと感じました。価格は二千円弱で、価格相応に感じました。
2012.04.07
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子供の頃、楽しみにしていた日曜夜の「世界名作劇場」。1978年の名作「ペリーヌ物語」の劇場版がNHK-BSで放映されていました。「両親をなくした少女が旅を続け、自分の存在を知らぬ(超富豪の)おじいさんの元にたどり着く。息子を奪った憎き女性(母親)を恨んでいたため正体を明かせなかったが、様々な苦難を経るうちに徐々に心を通わせ、最後は孫・祖父として喜びを分かち合う。」と、そんな話なのですが、テレビ版では、1話30分×53話の殆どが苦労話で、よく頑張ったね~な感じだった記憶があるのですが、劇場版になるとたった2時間。あれよあれよという間に苦難の旅は終わり、女工→通訳→秘書→愛され孫、と出世街道まっしぐらな成り上がり物語に見えて仕方ないのは、この30年で私自身が汚れちまったからなんでしょうね・・・。さて、本日のワインはサグランティーノ・ディ・モンテファルコ・25アンニ1997年、生産者はアルナルド・カプライです。サグランティーノ100%。25アンニ(記念)といっても、1993年からほぼ毎年生産されているようですが・・・。厳しかった年度末も終わり、暫くいいワインも飲んでなかったので開けてみました。さて、感想です。焼けたレンガ色がかった濃いガーネット色。グラスからは紫の花、ローズマリーやデイル、松を中心とした乾燥ハーブ、そしてスパイス。口に含むと、生プルーンの皮な厚みのある果実香に、やはりスパイスと各種ドライハーブ、そしてカフェラテのようなミルキー樽香を感じます。果実味そのものは特に複雑とは思いませんが、とにかく素晴らしい柔らかさと厚み(加えて、緻密!)。これは酸やタンニン、両方に共通する特徴です。ある程度熟成したサグランティーノならでは、なのかな?まだまだ熟成したぞって感じは少ないですが、大分と飲み頃に入ってきているのは間違いないと思います。もう一本はあと10年は寝かせてみます。
2012.04.01
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本日のワインは、チルシウム2007年、生産者は、カンティーナ・チョッリです。かのチンチナートと同じ、ラツィオ州の土着品種であるチェザネーゼ・ダフィーレ100%で造られています。今年は飲む機会がなさそうだな~ということで、開けてみました。さて、感想です。暗めのルビー色というか、小豆の煮汁色。エッジが僅かに茶色掛かっています。香りは、ゼラニウム、バラのポプリ、ローズウッド。口に含むと、ブラックカラント、プルーン等の黒果実、あとはレーズンか。白胡椒なスパイシーさに、ミネラルな切れ感、加えて少し枯れ草の要素が入ってきています。当然、チンチナート程の深みや凝縮感は感じられませんが、ニュアンスは確かにある。三千円台後半の価格は、少し高く感じますが、コレを飲みながらチンチナートの記憶を掘り起こし悦に浸れることで、元は取れます!
2012.03.21
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本日のワインは、ディス・クミエリス2009年、生産者はヴィエ・ディ・ロマンスです。ヴィエ・ディ・ロマンスの中では生産本数が少なく、比較的露出度の低いワインです。セパージュはマルヴァジア・イストリアーナ100%。ヴィエ・ディ・ロマンスの中でも、りりた♂のもっともお気に入りのワイン「フロールス・ディ・ウィス」の半分近くが、この品種で造られています。このワイン、それだけ選果が厳しいため生産本数がそんなに少なくなっているのでしょう。さて、感想です。灰色が掛かったライトイエロー。グラスからは、白い花とバナナやパイナップル等の果実が熟した甘い香り。また、香りからもオイリーさが分かります。口に含むと、金柑、レモン、八朔などのオレンジ、パイナップルなどの様々な完熟果実が口蓋を満たしていきます。白いスパイスなんかも感じますね。強いミネラル感が全体を引き締めており、フレッシュ感と完熟感を際立たせているばかりか、後味の僅かな苦味も、とてもよいアクセントになってます!
2012.03.15
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