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2004年05月08日

不法就労中国人

(2)

カテゴリ：カテゴリ未分類

（昨日の続きです）
仕事先に中国人が入る事になった時のことです。
ボスと他のバイトの人は入れようか迷っていました。
「斎藤、おまえならどうする？」とボスが言うので
「通訳は僕がやります。入れましょう」と言いました。

新しく仲間になった中国人は僕と同じ歳でよく働きました。
蛇頭（中国マフィア）の斡旋で留学生としてビザを３００万で買い、
日本に着いたら蛇頭にパスポートは没収されたそうです。

中国人の子がある日、会社の事務所から

ボスは自宅の自室に僕と中国人を連れて行き
日本刀をかざしてこう言いました。
「責任はどう取る？」
「中国じゃどうか知らねえが　俺の元では
『自分で蒔いた種は自分で刈れ』がルールだ」
中国人はカッターナイフで自分の腕を切り、
にじんだ血で「ごめんなさい」とひらがなで紙に書きました。
ビビることもなく、痛がる顔もせず。
日本人よりもサムライっぽい奴でした。

中国人の彼が仲間に加わってからは
製造数も飛躍的に伸び始めました。

怖いけど優しいボスに惚れはじめていきました。

彼は今、上海でラーメン屋のチェーン店を経営しています。
いつか「本物の男」であり「本物の親友」である彼に
再会出来る日が来るといいなと思います。

今日はちょいとナマ臭い日記でした。

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最終更新日 2004年05月09日 02時03分04秒
コメント(2) | コメントを書く

■コメント

Re:不法就労中国人(05/08)

cocosaiko さん

命がけで、日本に来た。
だからこそ出来る。
根性が違うんだと思います。 (2004年05月09日 02時35分33秒)

返事を書く

Re:不法就労中国人(05/08)

紺桔梗1268 さん

話はまだまだ続きそうですが、驚きが色々ありますね

小、中学校の時、学校で親しかった男子がいました（学校だけでのつきあい）
考えるより先に行動に出る親分肌の子でした
大人しく優秀そうに見えたらしい私と不良そうに見えたらしいその子が、楽しそうに話をしているのを見る周囲の目が特異でした
高校が別になってから会うことはありませんでした
社会人になったある日、交差点でばったり会い、喫茶店に入って話をしました
その時も周囲の視線を感じました
タバコを吸う彼の手の指が２本、第二間接のところでなくなっていました
機械に挟まれた、と彼は言っていましたが、
高校に入学以降のことは知らないので、何があったのか真実は定かではありません
でも修羅場を乗り越えてきた人だ、ということだけは十分に理解できました
以前にも増して優しい目をしていましたから
人は見かけだけでは絶対に判断できないと思いました

先日からの話を読んでいて、こんな事を思い出してしまいました (2004年05月09日 14時16分57秒)

返事を書く