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2005年10月29日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日はいろいろよく聞くタクシーに乗ってくたびれた。

察しが悪いな。くたびれているからタクシーに乗ったのに。

しかもJRの駅がわからず、メーターとめてカーナビつけるような運転手。
こっちの話をするのも面倒なんで、
「いつもどこらへん走ってるんすか」
聞いたら、だいたい明治通りを往復、23区内と特定地域の武蔵野市と三鷹市ならどこでも営業が自由なので、頑張っている人は、(駅とかの行列に)つけないで走り回ってお客さんを獲得しているが、自分は今はこんな不況だし1日4万円、昨日はちょっとよくて5万円、一番いいときで6万円、でも給料は安いとか言っていた。
こっちが聞いていないことまでよく喋って、
「あ、駅だ」


いろいろおしゃべりできるという点で、タクシーの仕事が好きでいる人なんだろう。
がむしゃらさがない分、個人タクシーには向かないタイプだな。
給料が変わるかどうかシステムは知らないが、せめてまず道を覚えたらもう少し稼げるようになるんじゃないかなぁ。

まあ研究職系でも、いろいろあるしな。

学部時代に、なんとなく話す機会があって、
「大学で勤めるということは、
   研究・教育・政治
この3つのうち、2つをクリアできなければならない」
とおっしゃった文学系の先生がいらした。
この話の含みとしては、3つ全部やるのは無理だが、1つしかできないと難しいということだ。
もっというと、研究と政治ばかりに熱心で、学生を無視していても何とかなるということだ。


「あー、俺はやっぱり授業は嫌いだ」
とボヤきながら控え室に戻ってらした。
この先生のファンである学生は毎年いるし、指導も細やかなようである。
やるかやらないかではなく、好きか嫌いかでいえば、教育より研究がお好きなんだろう。

別の大学に進んだときは、

と若手はくちぐちに言っていた。
研究ができると思うからこそ、我慢して授業なんかやっているんであって、もし食えるのであれば、教育なんてオプションはしたくないといってはばからなかった。

たぶん教育なんてものは、する立場になってみれば、たいていの人には多かれ少なかれ面白いことには遭遇するもので、それを敢えて好きだなんて言うのは、権力志向のようで、かっこ悪いことでもあるのだろう。
日毎の教育にかまけて、一生の研究がおろそかになってしまえば、浮かばれなくなる。
周囲が見えなくなるほど、自分の世界にだけ没頭していれば、政治的に足元をすくわれる危険性もあるということか。

本人の優先したい順位より、利用者側からすると、

タクシー運転手の場合
1.基本的な運転技術があること。
2.カーナビを補助的に使うにしても、せめて行動半径内での地理感覚があること。
3.サービスの多少はともかく、接客能力があること。

研究者の場合、
1.基本的な研究能力があること。
2.政治的に暗躍しないまでも、同僚から浮かない程度に協調性があること。
3.サービスの多少はともかく、まとも教育を還元できる能力あること。

と優先順位がある。
3番目だけを頑張って過剰なサービスにしたところで、他に求められていることは埋められないのだろう。





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Last updated  2005年10月30日 14時37分57秒


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