2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全24件 (24件中 1-24件目)
1
『よく効く アロエベラ』久郷晴彦著 コスモトゥーワンより●アロエ アロエが自然薬として利用されてきた歴史は、意外に古く約4000年前まで遡ります。また、かの有名なマケドニア大帝国のアレキサンダー大王が、古代ギリシアの哲学者アリストテレスから教えられて、将兵のけがの治療にアロエを用いたとか、エジプトの女王クレオパトラが肌の美容にアロエを用いたという話も伝わっているほどです。●アロエベラ アロエは植物分類学上はユリ科に属していますが、高い効用をもつ薬草として日本でも古くから愛用されてきた歴史があります。 このアロエは、世界中で600ともいわれるほどたくさんの種類があります。その原産地はアフリカ、アラビア、地中海沿岸などの地域とされています。そのなかで日本人に親しまれてきたのは「キダチアロエ」と呼ばれるアロエですが、最近「アロエベラ」という大型で苦みのないアロエが、日本でたいへんな人気をえるようになりました。 …アロエベラは、アメリカのテキサス州や中南米などで非常に多く栽培されています。キダチアロエに比べて体が大きく、葉は巨大で、その長さは約80センチメートル、幅は10センチメートル前後、厚みは3センチメートルほどもあります。重さは1枚の葉が1.5キログラムくらいで、その中にゼリー状のゲル質をたっぷり含んでいます。●放射性皮膚炎に非常にすぐれた薬効 アロエベラが古くから世界的な民間薬であったとはいえ、これほどまでに高い評価を得るようになったのは近年、医学や薬学での研究が国際的に盛んになり、驚くほど幅広い効用があることが解明されてきたことによると思います。 なかでもアロエベラを有名にするきっかけをつくったのは、放射線皮膚炎に対して、非常にすぐれた薬効をもつことがアメリカで明らかにされ、報告されたことです。 1952年、西太平洋マーシャル諸島の北にあるビキニ環礁で、人類最後といわれた水素爆弾の実験が行われました。そのときの被爆による放射線皮膚炎の治療にアロエベラが用いられたのです。その結果、アロエベラは皮膚の治療薬として非常にすぐれた効用のあることが明らかになりました。●幅広い効用 皮膚炎意外にも、アロエベラのゲル質のは、食堂炎や重症な胃潰瘍、変形性関節炎や、胃酸過多症、さらに慢性の湿疹、関節炎やにきび、皮膚の美容にも特効があることが明らかになっています。 …その後のアロエべラの研究で、免疫系を刺激し、細胞の機能や傷ついた細胞の再生に良い効用のあることも明らかになってきています。
2004.10.30
コメント(0)
●サプリメントと野菜についてその特徴を考えてみたいと思います。●サプリメント 手軽に飲めるため、必要量を定期的に摂取できる。忙しいい人、独身の人、高齢者の人などでも、カプセルを飲むだけで良いので、簡単にビタミン・ミネラル・植物栄養素が確保できる。●化学合成のサプリメント 純粋にビタミンやミネラルそのものしか入っていない。天然抽出のものに比べると、異性体であるとか、吸収率が悪いなどの懸念がある。ただし、比較的安価であるため入手しやすい。●天然抽出のサプリメント ビタミンにも様々な微量物質が結合しているなど、天然の状態に近く、身体に吸収されやすい。「日本の栄養所要量」の最低補給ラインの量のものであれば比較的安価に入手しやすい。ただし、それなりに量的に理想値に近いレベルで摂取しようと思えば、高価になる場合が多いように思われます。 生活習慣病を防ぎ、老化に対抗しようという予防医学の明確な考えを持ち、金銭的にも積極的に「健康」に投資しようという方には、天然抽出もので、理想値に近いレベルものを摂るほうがいいと思われます。また植物栄養素のサプリメントも別途その方に合ったものを摂取したほうが良いと思われます。●野菜 野菜は天然そのものであり、ビタミン・ミネラル・様々な植物栄養素、食物繊維などが含まれています。特に植物栄養素は近年、抗酸化の他に免疫力の増加に寄与することが分かってきています。●通常(非有機)の野菜 野菜は「日本食品標準成分表」の年次推移を見ると年々栄養素の数値が下がっているようです。(例)ホウレン草100g中のビタミンCの量1950年(初版)150mg1963年(3訂版)100mg1982年(4訂版)65mg2000年(5訂版)35mg 理想値の量を野菜で摂るとなると相当大量のものを摂取しないと難しいようです。また数種類の野菜も摂らなければなりません。ただ価格は有機のもに比べてもちろん安価であり、気を付けて多く摂るようにすれば、最低補給ライン程度の量は摂れるのではと思います。●無農薬・有機野菜 農薬残量の心配もなく、ビタミン・ミネラルも通常の化学肥料によるものに比べて、多くの量が含まれていると思われます。ただ価格が高く、1ヶ月で考えた場合、天然抽出もののサプリメント(理想値に近い量を含んだ)の価格と同程度、またはそれ以上になる可能性もあると思います。●まとめ 予防医学に十分な理解がある方で、生活に少々余裕がある方は、天然抽出ものの理想値に近い量を含んだサプリメント及び十分な有機野菜を補完的に摂るようにしたほうが良いと思われます。それによって積極的に「老化」に対抗していくということになると思います。 また予防医学に対する考え方の強弱や、もちろん生活の余裕の程度などにより、最低補給ラインのビタミン・ミネラルなどの量をサプリメント(化学合成含め)や通常の野菜で摂っていくようにする。それによって、「老化」の進行をいくらかでも遅らせるようにするということになるかと思われます。
2004.10.29
コメント(0)
『アンチオキシダントミラクル』L・パッカー著 講談社サイエンティフィクより●ピクノゲノール 松の皮は何千年も前から薬として使われてきた。近年その有効成分がフロボノイド複合体の一種であることが判明した。ピクノゲノールとは、フランスの松の木の皮に含まれる約40種類の抗酸化物の総称である。 古代から、松の皮は食物と薬の両面で利用されてきた。現代医学の祖であるヒポクラテスは、松の皮が抗炎症作用を持つことを述べている。すなわち、松の皮を粉上にしたものが傷などの炎症病巣や風邪薬として使われていた。 北国の冬に苦しんでいたラップランド人は、松の皮を粉にしてパンに混ぜていた。これによって、松の皮に含まれる成分が免疫能を高め、冬の寒さやインフルエンザを克服していたことが判明した。 …1953年にフランス人の探検家カルチェの船が、冬の終わり頃に凍ったカナダのローレンス川で座礁した。果物と野菜が不足してたカルチェと船員たちはビタミンC不足により壊血病にかかった。彼らはケベックインディンディアンによって救出されたが、そのときすでに25人の船員が亡くなっていた。インディアンたちは、松の木から作った紅茶を飲むように勧め、船員たちはその紅茶を飲み、炎症病巣にもかけた結果、病気が1週間以内に治ってしまった。 カルチェは、松の皮にはフラボノイドが含まれており、これが少量のビタミンCの作用を増強した考えた。彼はこの仮説を証明し、松の皮の中に含まれるフラボノイド中にプロアントシアニジンと呼ばれる強力な抗酸化物が大量に含まれていることを発見した。 ピクノゲノールがビタミンCの作用を高めることから、その作用はネットワークを介してビタミンCをリサイクルさせることによるものと考えられる。●フラボノイドは心臓予防薬 1930年代に、フラボノイドがビタミンCの機能を高めることが発見された。ビタミンCは体内の毛細血管壁を強化するコラーゲンの生成に不可欠である。心臓血管系を構成する毛細血管は非常に重要である。 (また)ピクノゲノールは血液凝固に必要な血小板の凝集を妨げる。このため、喫煙者の血液が凝固するのを予防していると考えられる。●フロボノイドは免疫能増強 ピクノゲノールはビタミンCを増やすこによって免疫能を強化する。またピクノゲノールはフリーラジカルによるマクロファージの障害を抑制する。●フロボノイドは抗老化薬 高濃度のグルタミン酸を含む液で神経細胞を培養すると、細胞内のグルタチオンが減少してアポトーシス(細胞死)を起こす。実際、アルツハイマー病、脳障害、エイズ、癌といった重病の患者の脳細胞には高濃度のグルタミン酸が含まれている。高濃度のグルタミン酸にさらされた神経細胞は死んでしまうが、ピクノゲノールを添加しておくと死ぬことなく正常な機能を保ち続ける。
2004.10.28
コメント(0)
いろんな健康関係の本を読んでいると、サプリントなんかは効かないから野菜だけ摂ればいいとか、野菜では十分にビタミン・ミネラルが摂れないからサプリメントを飲むべきだ、などということが書かれているように思われます。 しかし、サプリメントか野菜かという2つの区別では不十分ではないかと思います。少なくとも以下の4つの大きな区別は必要ではないでしょうか。 (1)天然より抽出されたサプリメント (2)化学合成されたサプリメント (3)無農薬・有機野菜 (4)通常の野菜 なお、天然・化学合成サプリメントについては以前日記に書きました『こんな健康食品では寿命が縮む』を参照してください。『こんな健康では寿命が縮む(2)』『こんな健康では寿命が縮む(3)』『こんな健康では寿命が縮む(4)』 さらに上記4区分に以下の3つの小区分が必要かと思います。 (a)必要な種類のビタミン・ミネラル・植物栄養素が揃っているか。 (b)必要かつ十分な摂取量が摂れているか。 (c)原料・採取方法・製造・流通段階などで適切な基準をもっておこなっているか。 (b)については厚生省第六次改定「日本人の栄養所用量」に記載されている数値はあくまで最低補給ラインと考えた方がいいと思います。●一概に野菜かサプリメントどちらが良いとは言えないと思います。上記(1)から(4)までの組み合わせ、また(a)から(c)の項目も参考にして判断しなければならないと思います。サプリメントは種類・量を手軽に摂るのは向いていると思いますが、野菜はなんといっても天然そのものです(ただ農薬などの懸念はありますが)。 やはり補完し合いながらサプリメントと野菜をうまく摂っていくことが必要かと思われます。
2004.10.27
コメント(0)
●ハーブと植物栄養素<サトムより> ハーブには植物栄養素が何種類(何十種類)も含まれている。ようするに植物栄養素がブレンドされているということのようです。また、未だ発見されていない未知の植物栄養素が含まれているかもしれません。 長年にわたり伝統医療として用いられた実績があり、副作用などの問題も少ないように思われます。●イチョウ葉(続き)『アンチオキシダントミラクル』L・パッカー著 講談社サイエンティフィクより「イチョウの葉に由来するエキス、松の木のエキスに由来するピクノゲノールは、約50種類の抗酸化フラボノイドを含んでいる。」☆心機能の改善「イチョウの成分がLDL(低比重リポタンパク)の酸化を抑え、心臓発作からの回復を早めることが判明した。心臓に対するイチョウ葉エキスの保護作用が報告されている」☆インポテンツの治療「正常な循環動態は、心臓のみならず、免疫系を含むすべての生体システムにとって重要である。イチョウ葉は二通りのメカニズムで男性の性機能を保持し、高めている。その一つは、男性の性的不能の予防作用である。驚くべきことに、男性の性的不能の半数以上は、ホルモンや心理的なものでなく、陰茎動脈の機能不全によって誘起されている。勃起を持続させるには、ペニスに血流がスムースに流入しなければならない。もし、動脈硬化症により血液が硬化狭窄すると、血液の供給が悪くなり性的不能になる。 NO(一酸化窒素)はペニスの勃起にも重要な働きをしている。脳内でオキシトシンが分泌され、酵素が活性化されてNOが生成する。まず、副交感神経系が刺激活性化され、次にNO合成酵素が活性化されてNOが生じる。これにより、血液がペニスに流入して勃起する。NOはペニスの血管内皮細胞によっても生成される。他のフラボノイドと同様に、イチョウ葉エキスもNOのバランスを維持して性的機能を改善する。バイアグラは、NOの作用を増強することにより働いている。☆脳の賦活化「イチョウ葉エキスにはさまざまな効能があるが、もともとは脳機能促進剤として注目を浴びていた。ドイツやフランスでは、イチョウは脳循環不全を改善する神経薬とかんがえられていた。たとえば、集中力の欠如、記憶力の低下、錯乱、うつ症状、不安などを改善すると考えられている。」☆
2004.10.25
コメント(0)
(『代替医療』蒲原聖可著 中公新書より)●ハーブ(herb)とは、薬草や香辛料として使用される植物の総称である。ハーブは、古くから病気を治すために利用されてきており、世界各地の伝統医療では、治療方法の一つとして重要な位置を占めてきた。それらのうち、今日でも用いられているものとしては、アーユルヴェーダで使われてきたギムネマ、アメリカ先住民族のエキナセア、ペルー産のマカ、タイのエラリア・ミリフィカ、フィリピンのバナバ、南太平洋のカバなどがよく知られている。 現在、ハーブの入手方法は二通りある。アメリカやイギリスではサプリメントとして扱われているハーブが多く、エキナセアやイチョウ葉、高麗人参、セント・ジョーンズ・ワートなどの他、中国医学の漢方薬なども医師の処方箋なしに入手できる。一方、ドイツなどでは西洋ハーブを用いた医学の伝統を持つ国では、医師がハーブを処方することが多い。日本での漢方薬と同じような扱いだ。近年、日本では、規制緩和にともなって西洋ハーブがサプリメントとして入手できるようになった。●イチョウ葉(『健康食品ノート』瀬川至朗著 岩波新書などより)イチョウは、古くは中生代(約2億4700万~6500万年前)の地球全体に、十数種類が生い茂っていた。あの恐竜が繁栄していた時期とほぼ同じだ。恐竜の絶滅に符合するかのように、イチョウも大氷河期でほぼ全滅の運命に遭遇した。唯一生き残ったのが、現存するイチョウ(Ginkgo bioba)であり、中国南部を原産としている。中国のイチョウが日本に入ったのが11、12世紀ごろ。1730年には、長崎の出島に滞在するドイツ人医師の紹介で、ヨーロッパ諸国の知るところとなった。 乾燥したイチョウ葉をエタノールに漬けて成分を抽出するイチョウ葉エキスの生理機能に着目したのは、このヨーロッパの人々である。とくにドイツとフランスで研究がさかんにすすめられ、脳血管障害や脳機能障害に対する予防・改善効果が確かめられた。現在、両国は、イチョウ葉エキスを医薬品(植物製剤)として認可し、ドイツではその品質規準を健康保険省が定めている。 だが、イチョウ葉エキスが老人性痴呆症などに対する改善作用をもつことが世界的な関心事になったのは、アメリカの研究がきっかけだった。1990年代後半に、人を対象とした大規模な試験がおこなわれ、学術的にも認知されたかたちとなった。アメリカ国内では、医薬品でなく、健康補助食品として売られているが、「記憶力や集中力を改善する」「注意力を増強する」という程度の表示は許されている。アメリカ国内での売上げは、95年の5億円から99年には160億円規模に急成長している。医薬品としての認可をもとめる動きもあると聞く。
2004.10.24
コメント(0)
●フコイダン(糖関連物質続き) キノコの多糖体と同様、海の野菜である海藻(コンブ、ワカメ、ヒジキ、フノリ、モズクなど)には「フコイダン」という強い抗がん作用を示すファイトケミカルが含まれています。フコイダンフコースと呼ばれる多糖体の一種で、特有のヌルヌルした成分がこれに相当します。5.アミノ酸類●グルタチオン グルタチオンは、3種類のアミノ酸であるシステイン、グルタミン酸、およびグリシンから細胞内で合成される。これら3種類のアミノ酸はすべて食べ物から摂取できる。 グルタチオンは体内で作られるもっとも重要な水溶性抗酸化物である。 体内のグルタチオン濃度がさがると病気になったり死亡しやすくなるので、そのレベルを高めておく必要がある。 抗酸化ネットワーク(リポ酸、ビタミンC、ビタミンE、コンザイムQ10、グルタチオンなどの共同作用)を介して酸化型ビタミンCを還元再生し、その抗酸化力を回復する。 グルタチオンは薬剤や汚染物質を解毒し、肝機能を正常に維持するのに重要である。 また免疫能の強化に重要であり、その濃度が増加すると、加齢にともなう免疫能低下を防ぐことができる。 またグルタチオンの重要な役割の一つは、体内の過酸化物を除去することである。脂質やタンパク質がフリーラジカルによって酸化されると、これら過酸化物ができる。過酸化物自体はフリーラジカルではないが、反応性に富む危険なヒドロキラジカルを作る。
2004.10.23
コメント(0)
4.糖関連物質●β-グルカン キノコ(坦子菌類)には「グルカン」という多糖体が豊富に含まれています。グルカンには、β-D-グルカン、酸性ヘテログルカン、キシログルカンや、これらとタンパク質が結合して複合体を形成したものなど多数ありますが、その中心的な作用は、免疫機能をになう白血球に働きかけてがんの発生や進行を阻止することにあります。 医療分野では1970年代にはいってから、それまでの手術や抗がん剤、放射線を用いてがんを直接取り除くという治療法に加えて、いわゆる免疫療法と呼ばれる、白血球の活性化を通してがんを間接的に抑える方法が導入されました。今日、免疫活性剤として知られるレンチナン(シイタケ由来)やクレスチン(カワラタケ由来)などが相次いで医薬品に認可されたのもそのころです。 最近はアガリスク(ヒメマツタケ)やAHCC、メシマコブなど、キノコの多糖体を原料にした多糖類のがん予防食品が市場に出回り、一部の医療機関でも治療の一環として使われるようになっています。●アガリクス茸(『健康食品ノート』瀬川至朗著 岩波新書より) まず、「アガリクス茸」という名称のキノコは単独では存在しない。専門家によるとアガリクスはキノコの属の名前で、和名はハラタケ属。37種類のキノコが属し、あのマッシュルームもアガリスク属の一員だ。健康食品会社がアガリクスとよんでいるのは、もちろんマッュルームではなく、学名が「アガリクス・プラゼイ・ムリル」というキノコのことだ。ハラタケ属ハラタケ科に属し、和名は「ヒメマツケ」。全長8センチ前後で、白くて太い柄の上に丸っこい茶色の傘がちょこんと乗っている感じがかわいい。 その「アガリスク」が日本に紹介されたのは1965年。ブラジル在住の古本隆寿さんがサンパウロ近郊の山中に自生しているのを発見し、三重県在住のキノコ博士、岩井亥之助さんに送ってきたのが最初だ。岩井菌学研究所を設立した岩井博士は75年、食用キノコとして「アガリクス」の人工栽培を開発した。同時にベルギーのハイネマン博士に鑑定を依頼し、日本で知られていなかったそのキノコがアガリクス・ブラゼイ・ムリルだと突き止めた。和名を「ヒメマツタケ」としたのも岩井さんの仕事だった。 ところが歯ごたえはいいものの、味がいまいちのうえ、タンパク質が多くて腐敗が早いことから、食用キノコとしての普及を断念。そんなとき、岩井さんからもらった「アガリクス」の抗がん活性を三重大学医学部の伊藤均博士らが見つけ、80年、日本癌学会で報告した。その後も精力的に研究を続けている。 伊藤さんらは、まず、ヒメマツタケからβ-グルカンのような多糖体を抽出し、これを、皮下に「サルコーマ180」というがん細胞を移植した実験マウスに注射したのである。何も投与しなければ、がんがどんどん大きくなり、数週間でマウスは死ぬ。ところが、体重1kgあたり100mgのヒメマツタケ抽出物を10日間注射されたマウスは、32匹中28匹の身体からがんがなくなった。…アメリカでもキノコの健康機能が話題にのぼっています。マイタケ、シイタケ菌糸体エキス、エノキタケ、マンネンタケ(霊芝)などがとりあげられ、抗がん、免疫賦活作用だけでなく、血圧や血中コレステロール値、血糖値を下げたりする作用に関心が集まっている。ただ、「アガリスク」についての話題は、…アメリカではほとんど出ていないのが実情である。
2004.10.22
コメント(0)
●キサントフィル類 ほうれんそうなどに含まれる「ルテイン」、トウガラシ、赤ピーマンなどに含まれる「カプサンチン」、鮭の身、えび、イクラなどに含まれる「アスタキサンチン」、ますの身などに含まれる「カンタキサンチン」、かぼちゃ、だいだい色の果物に含まれる「ゼアキサンチン」、みかんなど柑橘類に含まれる「β-クリプトキサンチン」などがある。●ルテイン 現在、欧米では加齢黄班(おうはん)変性(AMD)といって、本を読んだりするときにもっとも必要とされる中心視の機能を奪う眼病が深刻になっています。 この眼病は、65歳以上の高齢者の失明の主要因となっており、アメリカにかぎると視力障害全体の半数近くを占めているといわれ、日本でも罹患する人が増える傾向にあります。AMDは進行するともとの状態に戻らなくなるため、一度発症したら治療方法がないとされています。したがって、予防で発症を食い止めるしかありませ。 カロチノイドの一種である「ルテイン」は、同じ仲間である「ゼアキサンチン」とともに、眼球組織内の水晶体や黄班部(網膜の中心部にあり、像を結ぶところ)に分布しています。そしてこの量が不足すると、つまりルテインやゼアキサンチンを食品から摂取する量が少なくなると、AMDのリスクが上昇することが、これまでの研究でわかっています。 日本人に多く、糖尿病の合併症などでも知られている白内障は、眼球の混濁が水晶体などにあらわれ、視覚障害や失明につながりやすい病気ですが、ルテインはこのリスクを下げることもわかっています。 ルテインはホウレンソウやケールなどの濃緑色野菜に多く含まれています。これまで、ホウレンソウやケールはカルシウムや鉄などのミネラルが豊富なことで知られてきた野菜ですが、ファイトケミカルに目をむければ、別の側面で健康に大きく寄与していることが理解されるにちがいありません。●カプサンチン トウガラシに特有の辛味成分で、主に果皮に含まれています。適度に摂取することにより辛味成分が身体に働きかけ、消化を促進して、発汗作用を促進します。さらに、身体全体の新陳代謝を活発にし、エネルギー代謝を高め、身体に活力を与えます。●アスタキサンチン(『健康食品ノート』瀬川至朗著 岩波新書より) サケの切り身やイクラは赤い色をしている。エビやカニをゆでると、やはり殻が赤味をおびてくる。タイを焼くと皮が朱に染まり、めでたい雰囲気になる。モノが赤く見えるのは、その中に赤色の色素が含まれるからだ。サケやエビなどの魚介類に多いのは「アスタキサンテン」という赤色色素だ。…「自然界では最強の抗酸化物質」との指摘あり、注目度は高い。 アスタキサンチンについての研究は、サントリー基礎研究所が取り組んできた。ラットの肝臓を使った試験管内の実験で、アスタキサンチンの抗酸化力(活性酸素消去能)が、ビタミンEの約1000倍に相当することを明らかにし、1991年に科学雑誌に発表した。 興味深いのは、アスタキサンチンの脳における作用である。脳はひじょうにたいせつな臓器で、しかもデリケートなので、血管脳関門という特別の「関所」があって、外部からの有害物質が脳に入りこまないよう監視の役目をはたしている。 ところが、アスタキサンチンはこの血管脳関門を通過し、脳に到達するという。サスタキサンチンを摂取させたラットの脳を調べたところ、過酸化脂質の上昇が抑えられ、脳で抗酸化力を発揮していることがわかったのである。
2004.10.21
コメント(0)
3.脂質関連物質●カロテノイド(カルチノイド) 植物の色素成分としてポリフェノールのフラボノイドとともにカロテノイドがあります。カロテノイドは温度の変化によって植物の中で合成されるため、植物の表面から内部まで広く存在します(フラボノイドは光合成によってできるため比較的植物の表面に存在する)。また脂に溶けるという性質があり、細胞膜や体内の脂質の部分を守ります(フラボノイドは水溶性で、細胞内外の水の多い部分や、血液などを守ります)。 カロテノイドの中には、αカロテン、βカロテン、クリプトキサンチンなどのように、体内でビタモンAに変えられるものもある。 自然界には700種以上のカロテノイドがあるが、食物中に含まれるのは60種類にすぎない。そのうち、普通の食事に含まれているのは12種類であり、黄色、赤、橙、紫、濃い緑など、鮮やかな色の果物や野菜に含まれている。 カロテノイドは、カロチン類とキサントフィル類の2つに大別される。●カロチン類 ニンジンやほうれんそうなどの緑黄色野菜などに多いβカロチン、トマトの赤い色素成分のリコピンなどあります。●βカロテン 身体が必要になったときのみビタミンAに転換され、それ以外は抗酸化物質として働く。βカロチンがフリーラジカルの生成を抑えてがん予防に重要な役割を果たすことが複数の研究があきらかにしている。 ただし最近βカロチンの有効性を否定するような発表もあり、ただしその後有効性を肯定する発表もあるなど、諸々情報が錯綜しているようである。またβカロチンよりニンジンやカボチャのαカロチンのほうがより癌予防効果があるなどの発表もでている。●リコペン 赤色系野菜の代表であるトマトやスイカなどには「リコペン」という、酸素原子をもたない炭化水素カロチノイドが含まれています。 トマトは緑黄色野菜の代表として、前立腺がんをはじめとするがんの予防効果が期待されています。リコペンは脂やチーズなどの脂肪分ととも調理されると吸収されやすいと考えられる。 一方スイカはほとんど夏場の水分補給のためだけに食べられてきたような食品です。しかし、著者(山崎正利氏)がこれまで行ってきたマウスを使った実験では、バナナについで白血球を活性化する強力な作用をもっていることがわかりました。つまり、発がんや生活習慣病を予防する効果がスイカにも期待できるということです。 一般に、色の濃い野菜や果物は、βカロチンに象徴されるように、体内に入ってからその一部がビタミンAに変換されるプロビタミンAとして、つまり栄養素であるとい理由で重宝がられてきました。けれども、ここ10年足らずのあいだに、実はビタミンAに変換されない多くのカロチノイドが、ビタミンAとは異なるメカニズムでがんの予防や健康維持に関与していることがしだいに明らかになってきました。
2004.10.20
コメント(0)
●スルフォラファン(特にブロッコリーのスプラウト(発芽野菜)については『スプラウト健康法』大澤俊彦著 河出書房新書 2003年2月に詳しく書いてあるので引用します。●ポール・タラレー博士(米国ジョンズ・ポプキンズ医科大学教授)は、1997年、アメリアで開催された「疾病予防のための機能性食品」と題する国際会議で。ブロッコリーにはイオウ化合物がたくさんふくまれており、これが体内に取り込まれると「スルフォラファン」という物質に変化して、すぐれたがん予防効果を示すことを明らかにしました。 日常生活のなかで、私たち体内にはさまざまな種類の「発がん物質」が取り込まれています。人体にとって有害なこれらの物質は、できるだけ無毒化して体外に排除したいものですが、そうした働きをしてくれるのが、体内にある「解毒酵素」です。 その解毒酵素をもっとも強力に活性化してくれるのが、ブロッコリーなのです。 タラレー博士が国際会議の席上で発表した研究成果のなかで、特筆することが大きく2つあります。(1)ラットをつかった動物実験により、スルフォラファンには腫瘍の形成を抑制する効果があるとわかったことです。(2)発芽して間もないブロッコリーは、成熟したブロッコロリーより、ガンの予防効果が高いことが証明されたこと●スプラウト-発芽して成長するさいのパワーが凝縮 スプラウトの栄養価が高い理由は、その発芽メカニズムにあります。 ご存知のように、植物の種子というのは硬い外皮で覆われ、内部には栄養の組織である胚乳と胚芽が存在します。芽は将来的に茎・根・実などに成長していく生命のもとが、発芽する機会をまち待つつ長い休眠の状態にあるのです。 種子は乾燥した状態では発芽しませんが、水(湿気)や光などの条件がそろうと、深い眠りから目覚めてむっくり起き上がります。このとき胚乳に蓄えられた栄養分をうかって発芽が進行していきます。 水と光を得て新陳代謝が活発になった種子は、いったん発芽しはじめると、発芽前の5~6倍もの水分を吸収し、一つ一つ細胞が大きくふくらみます。そして、組織を発達させ、外皮を通してさかんに呼吸するようになります。 このあいだに、胚芽では成長を促進させる植物ホルモンが合成され、同時に種子の新陳代謝をうながすためのさまざまな酵素が生成されます。この植物ホルモンと酵素の働きによって、小さな芽も活発に細胞分裂を繰り返してシャキッと伸び、双葉を開く新芽(スプラウト)へと成長していきます。 そして、そのいっぽうで、細い根を伸ばしながら土や水からミネラルなども補給していくようになるのです。 ふつう植物は、新芽となって伸びていくときに最大の成長パワーを発揮し、それに使うエネルギーも膨大な量になります。ですから、ブロッコリー・スプラウトの場合も、成長に必要なあらゆる栄養成分や活力成分を、このとき凝縮してつめこんでいると考えてよいのです。
2004.10.18
コメント(0)
2.含硫化合物(がんりゅうかごうぶつ)(イオウ化合物)(1)システインスルホキシド類 タマネギ、らっきょう、長ネギ、ニラなどのネギ類(アリウム属)やニンニクなどのユリ科の野菜は、強い発がん抑制効果をもつことが明らかになっています。これらには独特の刺激臭がありますが、そのもとになっているのが含硫化合物(システインスルホキシド類)です。 ニンニクには「アイリン」というファイトケミカルが含まれており、刻んだりおろしたりすると、アリシナーゼという分解酵素の働きによって、ニンニク特有のにおいを発する「アリシン」に変換されます。このアリシンをはじめとするニンニク成分をアリル化合物といいますが、がん以外にも、コレステロールや中性脂肪を取り除き、血行の改善を促す効果があることがわかっています。 また、ニンニクやネギ類は豚肉と一緒に料理されることが多いのですが、これはアリル化合物がビタミンB1と結合しやすい性質をもち、アリシアミンと呼ばれる物質に変化して体内に吸収しやすくなるためです。(2)イソチオシアネート類 キャベツは、カリフラワーやブロッコリー、ケール、芽キャベツ、小松菜、ダイコン、ワサビなどと同じく、アブラナ科に属する野菜として知られています。 アブラナ科の野菜にも含硫化合物と呼ばれるファイトケミカルがたくさん含まれていますが、こちらの含硫化合物はネギ類やニンニクとはちがってイソチオシアネートと呼ばれ、がん抑制効果が高いことが比較的早くから知られていました。 最近になって、イソチアシアネートがどのようなメカニズムでがんを予防するんのかの研究が進み、活性酸素の除去のほかに、発がん性物質の解毒にかかっていることが明らかになっています。 イソチオシアネート類は、生キャベツの香気成分でもあります。キャベツには、抗潰瘍成分として、メチルメチオニン、スルフォニウムクロライド(MMSC、かつてはビタミンUと呼ばれたこともある)というファイトケミカルが存在することが以前より知られており、著者たちはその物質が白血球を高める作用をもつことを発見しました。 ブロッコリーにはカロチノイドやクロロゲン酸、インドールなども含まれていますが、とくに注目されているのがイソチオシアネートの一種である「スルフォラファン」です。このスルフォラファンは、ブロッコリーだけに特有のファイトケミカルで、ほかの植物には見られません。 スルフォラファンには、大気中や加工食品、タバコの煙などに含まれる発がん物質を無害化する解毒酵素の働きを高める作用(解毒酵素活性作用)があります。 最近は、成熟したブロッコリーより、スプラウト(発芽野菜)に注目が集まっています。スプラウトは、発芽してから3~10日ほどで収穫されるブロッコリーの新芽で、見かけは、カイワレダイコンそっくりです。 とくに発芽して3日目のスプラウトは、スルフォラファンの含有量がもっとも多く、しかもその解毒酵素活性作用は、成熟したブロッコリーの20~50倍も高いという研究報告があります。
2004.10.17
コメント(0)
(2)非フラボノイド●リグナン ゴマは、タンパク質、脂質、炭水化物、各種ビタミン、ミネラル、植物繊維などをまんべんなく含み、小粒とはいえ、栄養学的には、まさに栄養の宝庫といえるような植物です。 およそ6割を占める脂質は、リノール酸やオレイン酸、リノレン酸などの不飽和脂肪酸からなり、コレステロールを取り除いて血行をよくし、動脈硬化や高血圧の予防効果が高いとされています。 ゴマの成分で現在もっとも注目されているのが、栄養素ではなく、リグナンと呼ばれる特有のファイトケミカルです。 リグナンは、「セサミン」や「セサモリン」「セサミール」などの数種類の総称ですが、強い抗酸化作用があり、コレステロールの除去、過酸化脂質の生成抑制、がんや老化の防止など、多くの病気予防が期待されます。●クルクミン クルクミンは、カレー粉に特有の黄色の色を与えているスパイスのターメリック(うこん)から抽出される成分で、強い抗酸化作用がある。その強い抗酸化力によって煙草に含まれる発癌性の化学物質が喫煙者に負わせるフリーラジカルのダメージを減らすことが明らかにされている。 また血中コレステロールを低下させ、抗炎症作用も示すことが判明している。●タンニン類 お茶、ぶどう酒、渋柿などに含まれる渋み成分で、ポリフェノールの仲間です。
2004.10.15
コメント(0)
●フラボノール☆ケルセチン ビタミンP(※)の一つでバイオフラボノイドの仲間のケルセチンは、強力な抗酸化物質です。たまねぎ、ぶどう、イタリア産の黄色のスクワッシュに多く含まれていて、現在までに発見された抗癌物質で最も強力なものの一つと考えられています。(※)ビタミンP…ビタミンCコンプレックス、柑橘系バイオフラボノイド、ルチン、ヘスペリジン、フラボン類、フラボノール類で構成される。 水溶性。ビタミンCが適切に機能を果たすのに必要。ビタミンCの吸収にも必要 フラボノイドは柑橘系に黄色やオレンジの色をつけている物質。 摂取勧告量は定められていないが、大多数の栄養学者は、ビタミンCを500mg摂ったら最低ビタミンPを100mg摂るべきであるという点で一致している。☆ルチン そば、アスパラガスなどに含まれる。毛細血管の弾力性を保ち高血圧を予防する。ビタミンP☆ケンフェロール にら、ブロッコリー、大根、たまねぎなどに含まれる☆ミリセチン クランベリー、ぶどう、赤ワインに含まれる●フラバノン☆ヘスペリジン みかん、だいだい、レモンの皮・果汁に含まれる。ビタミンP。☆ナリンジン 夏みかん、ザボンの皮などに含まれる。☆タキフォリン かんきつ類、ピーナッツなどに含まれる。
2004.10.14
コメント(0)
●フラパノール☆カテキン お茶は世界中で水につぐ消費量を誇る飲み物です。もっとも代表的なお茶といえば、緑茶、ウーロン茶、紅茶があげられますが、これらはもともと起源を同じにするツバキ科の植物で、摘み取ってから蒸したり、加熱乾燥する製造過程によって名称が異なるだけです。 つまり、緑茶の発酵(酸化)が進んだものがウーロン茶(半発酵)、さらに発酵が促進されたのが紅茶(完全発酵)というわけです。お茶は酸化が進むにつれて色(緑色→琥珀色→赤茶色)だけでなく、香りや成分も変化します。 日本では緑茶がもっともなじみの深いものですが、世界中ではお茶の80%が紅茶に加工されています。日本で愛飲されている緑茶には、フラボノイドの一種である「カテキン」が多く含まれています。カテキンには活性酸素を除去する抗酸化作用があり、その作用はビタミンCやEよりも強いことが研究によって実証されています。 緑茶には、「カフェイン」のようにフラボノイドに属さないファイトケミカルも含まれています。カフェインはお茶よりコーヒーの成分として有名ですが、このカフェインにはTNF(腫瘍壊死因子)の産出量を抑え、アレルギーや炎症を抑える働きがあることがわかっています。やはり緑茶に含まれていてカフェインと似た基本構造をもつ「テオフィリン」は、気管支(気道)の平滑筋をゆるめて空気の通りをよくする目的でぜんそくの治療に用いられてきましたが、最近はむしろ抗炎症作用のほうが強いことが知られるようになりました。 一方、ウーロン茶には、半発酵でしか生成されない、いわゆるウーロン茶ポリフェノールという特有のファイトケミカルが含まれています。抗酸化作用だけでなく、血中のコレステロールや中性脂肪の低減、高血圧の改善、肥満や虫歯の予防、アトピー性皮膚炎などのアレルギー悪化防止、抗ストレス作用などが確認されています。 紅茶には、緑茶の3分の1ほどしかカテキンが含まれていませんが、その代わりに「テアルビジン」や「テアフラビン」というフラボノイドの含有量が多く、これが強い抗酸化作用を示しています。 また花粉症対策として需要の高い甜茶(てんちゃ)は、一般のお茶とは違う植物(バラ科キイチゴ属など)ですが、抗アレルギー作用がある「エラジタンニン」(ポリフェノールの一種)が含まれており、これが肥満細胞からヒスタミンが放出されるのを抑制してくれることがわかっています。
2004.10.13
コメント(0)
●イソフラボン 畑の肉といわれる大豆は、良質のタンパク質のほか、ビタミンB1やカルシウム、鉄分など含まれている健康野菜の王様のような存在ですが、ゴマと同じように、最近はフラボノイドの一種である「イソフラボン」をはじめとして「レシチン」「サポニン」などファイトケミカルに注目が集まっています。サポニンやリン脂質のレシチンには、コレステロール低減作用や抗酸化作用があり、動脈硬化や高血圧の予防のほか、ダイエットにも効果があり、血流の悪化や肥満などによって派生する生活習慣病全般に有効です。一方、イソフラボンには、女性ホルモンと同じような作用があることがわかっている。女性ホルモンの減少による更年期障害の症状改善、同じくホルモンの変化などにより骨の成分が溶出して骨密度の低くなる骨粗しょうなどの予防、あるしは乳ガンや前立腺がんなど、ホルモンが関与しているガンの予防に有効とされています。●フラボン アビゲニン(セロリ、パセリ、ピーマン)やルテリオン(しゅんぎく、セロリ、ピーマン、しそ)などがある。●ルテリオン シソにはたくさんのファイトケミカルが含まれていますが、そのなかでももっとも注目したいのがフラボノイドの一種である「ルテリオン」です。ルテリオンには、過剰につくられるTNF(マクロファージが作り出す腫瘍壊死因子)の産出量を抑えたり、肥満細胞からヒスタミン(かゆみやクシャミ、鼻水、湿疹などのもとになる物質)などが抑えるといった抗アレルギー・抗炎症作用があります。 ルテリオンを含むシソ科の植物には、アオジソやアカジソのほか、ハーブとして知られるローズマリーやセージ、ハッカなどがあります。
2004.10.12
コメント(0)
1.ポリフェノール●ホリフェノールとは ポリフェノールとは、フェノール其(※1)に2個以上をもつ植物化合物の総称であり、食品中には数千種類あるといわれています。 おそらく3000種類はあると考えられるフラボノイドの大部分もポリフェノールに属しています。 光合成によってできた色素成分(フラボノイド)や、渋み、苦み、えぐみ成分の総称です。(※1)フェノール其…ベンゼン環に水酸基が一つもつもの。(1)フラボノイド●フラボノイドとは フラボノイドとはラテン語で「黄色」を意味するFlavusを語源としており、淡い黄色を呈するものがほとんどです。 抗酸化作用のある植物化学物質で野菜、果物、穀類、植物の葉、樹皮に含まれている水溶性の色素です。 光合成によってできる。比較的植物の表面に存在する。近年まで、フラボノイドは植物の染料としてのみ考えられていたが… 今日では、フラボノイドは有効な成分として数多くの研究がなされている。特に「フレンチパラドックス(脂肪分の多い食事を摂るフランス人に心臓病が少ない)」として赤ワインの成分が心臓病の罹患率を下げるのではないかと言われている。●アントシアニン 目に良いとして注目されているものに、ブドウ(赤ワイン)やブルーベリー、クランベリー(コケモモ)、ムラサキイモなどに含まれるポリフェノール「アントシアニン」があります。アントシアニンは単一の物質名と思われていますが、これもまたマルビジン、シアニジン、デルフィニジンなどのようなファイトケミカルを含めての総称です。●眼精疲労の改善 私たち人間の視神経の働きを支えているものに、ロドプシンという色素があります。ロドプシンは分解されてはまた再合成されるといことを何度も繰り返しながら目に作用する物質ですが、読者やパソコンで目を酷使しすぎたり、老化が進むと、再合成する能力がしだいに衰えてきます。青紫の色素であるアントシアニンには、網膜のなかのロドプシンの働きを助けて再合成力を高める作用があり、その結果、視野が広くなり、眼精疲労などが改善されるようになるのです。 ブルーベリーが目によいとして注目されるようになったのは、第二次世界大戦中、ブルーベリージャムをたくさん食べていた英国パイロットが夜間や薄明かりでも十分な視力を発揮したからだといわれます。●抗酸化作用 赤ワインは、ポリフェノールを一躍有名にした立役者ですが、その主要な働きは、活性酸素の生成を抑え、動脈硬化などの生活習慣病の予防につながるというものです。 赤ワインの原料であるブドウの皮や種子には、抗毒性作用などをもつ「タンニン」や「ケルセチン」も含まれています。意外に思われるかもしれませんが、ポリフェノール類は果汁よりもブドウの皮や種子に多く存在し、タンニンやケルセチンは種子に、アントシアニンは皮にたくさん含まれています。 クランベリーについては、アントシアニンの一種である「プロアントシアニジン」に感染症の期待がかかっています。 このほか、鮮やかな赤紫の皮をもつナスの「ナスニン」もアントシアニン系の色素で、抗酸化作用が認められます。
2004.10.10
コメント(0)
『長生きしたければ ファイトケミカルを摂りなさない』山崎正利著 河出書房新社 2003年4月からの引用を中心に植物栄養素について説明したいと思います。●ファイトケミカル(「非栄養素」→従来体にはなにも役立たないと考えられていた。→実は免疫力増大などに役立つ) 私たちの健康は、食べ物からとても大きな影響を受けています。その食べ物に含まれる、糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの5大栄養素が栄養に欠かせないことは、誰でもよく知っています。 しかし、食べ物にはこれら5大栄養素のほかに、いままであまり注目されてこなかった「非栄養素成分」といわれる物質がたくさん含まれていて、5大栄養素と同様、人体にとっても重要な働きをしています。 これら「非栄養素」は「ファイトケミカル」とよばれ、人体の免疫機能を調整し、がんの発生や増殖を防ぎ、動脈硬化、高脂血症、心筋梗塞などの生活習慣病も予防することがわかってきました。 このファイトケミカルは、野菜と果物に多く含まれ、野菜のなかでも、いままでビタミンの宝庫とされていた緑黄色野菜と同様、栄養がないと注目されてこなかった淡色野菜にも多く含まれているのです。●ファイトケミカルの種類 1.ポリフェノール (1)フラボノイド ・アンシアニン…赤ワイン、ブルーベリー、チェリ ー ・イソフラボン…大豆 ・フラボン…セロリ ・フラパノール…茶、リンゴ、ワイン、 カテキン(緑茶)… ・テアフラビン(紅茶) ・テアルビジン(紅茶) ・フラボノール…茶、りんご、たまねぎ ・フラパノン…柑橘類 (2)非フラボノイド ・カフェー酸誘導体…クロロゲン酸、ロズュゲン酸 ・リグナン…セサミノール(ゴマ) 2.含硫化合物 (1)イソチオシアネート類 ・スルフォラファン…ブロッコリー ・アリルイソチオシアネート…ワサビ (2)システインスルホキシド類 ・メチルシステインスルホキシド…ニンニク、ネギ 3.脂質関連物質 非栄養素カロテノイド ・ルテイン…ホウレン草 ・β-クリプトキサンチン…ミカン ・リコペン…トマト、スイカ 4.糖関連物質 ・β-グルカン…キノコ ・フコイジン…海藻 ・ペクチン…リンゴ 5.アミノ酸類 ・タウリン…イカ、タコ、魚介類 ・グルタチオン…アスパラガス、酵母、レバー 6.香気成分 ・オイゲノール…バナナ ・リモネン…カンキツ類
2004.10.09
コメント(0)
●クロニウム クロニウムはブドウ糖代謝、脂質代謝に重要な役割を果たしています。インスリン感受性を大幅に改善する効果がありますが、その結果、インスリンが効率よく機能し、ブドウ糖が円滑に細胞内に取り込まれるようになります。●たくさん含んでいる自然の食品…バナナ、ビール酵母、小麦胚芽、仔牛のレバー、じゃがいもなど●亜鉛 亜鉛は多くのホルホン(インスリン、成長ホルモン、性ホルモン)が機能するために欠かせない重要なミネラルで、すい臓でインスリンを作る際に必要とされている成分です。多くの酵素(抗酸化物質のスーパーオキシドジスムターゼなど)に含まれ、200種以上もの酵素反応にも必要で、たんぱく質や核酸の合成にも重要な役割を果たしています。傷の回復や前立腺の機能とも関係をもっていて、皮膚や骨格の発育・維持にも欠かせないミネラルです(ビタミンCとともにコラーゲンの合成にもかかわる)。●亜鉛を多く含む食品…牡蠣など魚介類、ビール酵母、ゴマ、ひじき、大豆、レバー、ピーナッツなど
2004.10.08
コメント(0)
●セレニウム(セレン) セレニウムは細胞にある抗酸化システムとして重要な働きをしている酵素(グルタチオンペルオキシダーゼ→過酸化水素を分解)にとって必要なミネラルで、ビタミンE(過酸化水素の分解でできる一重項酸素を除去)などと協力して血液の流れを改善します。 男性のほうが女性よりもセレニウムを多く必要とする。男性の体内のセレニウムの半分は、睾丸と前立腺につながる精管に集中している。また、セレニウムは精液に入っていて体外に出てしまう。 たくさん含んでいる自然の食品…魚介類、腎臓、レバー、小麦胚芽、まぐろ、たまねぎ、トマト、ブロッコリー、ニンニク、玄米など 高セレニウム食品がセレニウムの乏しい土壌でつくられている場合には、あなたはこのミネラルを食品からは十分に摂ることができない。●カリウム ナトリウムと一緒に働いて、体の水分のバランスを調整し、心拍のリズムを正常に保つ(カリウムは細胞の内部で働き、ナトリウムは細胞の外部で働く)。 ナトリウムとカリウムのバランスがこわれると、神経と筋肉の機能が損なわれる。 コーヒーやお酒、甘いものをたくさん摂る人は、体内のカリウムが失われてる(疲労しやすくなる)。 低-炭水化物食で減量している人は、減っているのは体重でなく、体内のカリウムも失うことになる。
2004.10.07
コメント(0)
●鉄 赤血球の成分であるヘモグロビンに含まれている鉄は、生命維持とは切っても切れないものだ。ヘモグロビンには、肺の中で酸素を取り込み、これを体内の各組織に運ぶ役割があるが、鉄はその中で酸素を取り込むという重要な働きをしている。 鉄を十分に吸収するためには、銅、コバルト、マンガン、ビタミンCが必要になる。とくに女性は男性の2倍の鉄分を失うため、意識して摂取すべきだ。不足すると貧血になったり、疲れやすくなったり、物忘れを起こしたりする。 鉄を多く含む食べ物には、大豆、小豆、インゲン豆、ゴマ、キクラゲ、切干大根、パセリ、海苔、ひじき、レバー、シジミ、酵母などがある。●生命に必要不可欠で、ヘモグロビン、ミオグロビン(筋肉中の赤色色素)、ある酵素の産出に欠かせない。 鉄はBビタミンの適切な代謝にかかせない。 無機鉄の硫酸第一鉄は、多くのビタミンやミネラルのサプリメントに使われているが、ビタミンEを破壊する。ラベルをチェックすること。●マグネシウム 神経と筋肉が効果的に機能するために必要不可欠なマグネシウムは、カルシウム、ビタミンC、リン、ナトリウム、カリウムの代謝と深くかかわっており、消化不良を緩和する手助けもする。とくにカルシウムと組み合わさることで、天然の精神安定剤として働くことから抗ストレスのミネラルとも呼ばれている。 マグネシウムが不足すると、血液中にある血を固める物質・血小板がくっつきやすくなるため、血が固まりややすくなる。また、血管が拡張して過度に充血し、神経が興奮しやすくなる。そのため、マグネシウムを十分に摂取することによって、心臓病や動脈硬化を予防することができる。 マグネシウムは、ゴマ、ピーナッツ、アーモンド、玄米、バナナ、アンズ、リンゴ、豆腐などの食べ物に含まれているが、マグネシウムが最大の働きをするのは、ビタミンA(ベータカロチン)、カルシウム、リンと一緒に摂取されるときだ。●マグネシウムは、ビタミンB1、B2、B6が必要とする酵素の構成要素であるため、このミネラルの不足はビタミンBの働きが十分になされないために起きているさまざまな症状-痙攣など-の原因となる… マグネシウムは体内に存在する300種類以上もの酵素系に必須なミネラルで、多くの細胞機能にとって重要な役割を果たしています。
2004.10.06
コメント(0)
●カルシウム カルシウムはリンとともに働いて健康な骨と歯をつくり、さらにマグネシウムとともに心臓・血管の健康保持に役立っている。カルシウムが十分に吸収されるためには、ビタミンDの助けが必要になる。不足するとくる病・骨軟化症などの症状が起こる。 厚生省の「国民栄養調査」によると、1日平均のカルシウム摂取量は537mg(93年)。成人の所要量600mgには及ばない。食生活は豊かになったようにみえるが、1960年代以降、日本人の平均カルシウム摂取量はほとんど変わっていない。<satomより ビタミン・ミネラルに摂取については、天然で吸収率のよいものを摂るようにしましょう。→日記「こんな健康食品では寿命が縮む」参考にてしてください。> アメリカでは89年に、高齢期の骨粗しょう症予防を目的として、若年期(11~24歳)のカルシウム所要量は1200mgに引き上げられた。 ダイエットブームなどを反映して、タンパク質や炭水化物、脂肪などの栄養素の平均摂取量が軒並み減少したことが、厚生省の「平成5年国民栄養調査」でわかっている。…エネルギーは2034キロカロリーと理想的な数字に近づいた。 ところが、カルシウムは2mg減の537mg。ここ20年ほど、微量減を繰り返しながら低レベルで横ばいの状態が続き… 若い女性の場合、ダイエットの回数が多いほど骨密度が小さい傾向があり、無理な食事制限が骨に悪い影響を及ぼしていることがわかっている。
2004.10.04
コメント(0)
●コエンザイムQ10 コエンザイムQとは、有機化合物の一種で、別名ビタミンQとも呼ばれる物質です。コエンザイムの意味は補酵素(co補う+enzyme酵素)です。コエンザイムQは広く生物界に存在し、その分子構造の大きさによりQ1~Q12に分類。人間の体内にはコエンザイムQ10が存在します。20歳をピークに加齢とともに減少し、40歳ごろから不足がちであるといわれています。●コエンザイムQ10は、ある特定の反応を触媒するために酵素タンパク質とともに働く補酵素である。 コエンザイムQ10は体内で合成され、海産物や動物の肝臓に含まれている。 コエンザイムQ10はミトコンドリアで2つの重要な働きをはたしている。その一つはATP(※)産生に不可欠な役割であり、もう一つは脂溶性抗酸化物としての役割である。 細胞はエネルギー(ATP)を産生するときに、フリーラジカルをも作り出している。コエンザイムQ10はエネルギー生産だけでなく、フリーラジカルの消去にも役立っている。 さらに重要なことは、コエンザイムQ10が強力な脂溶性抗酸化物質のビタミンEを再生していることである。 コエンザイムQ10はビタミンEとともに、皮膚の老化や癌化の原因になる紫外線の毒性を軽減している。 …コエンザイムQ10の生体内濃度は年齢とともに減少していく。…食事だけでは十分な量を取ることは難しい●心臓病患者はしばしば、コエンザイムQ10が不足して危険な状態になる。これは、心臓を動かしつづけるのに必要な「発火プラグ」が不足しているからだ。●コエンザイムQ10は、脳細胞を若返らせ、アルツハイマー病などの予防に役立っているようである。●進行性乳癌の治療薬としての可能性が研究されている。(※)生き物は食物の化学エネルギーを、同じ化学エネルギーの形で取り出して、ATP(アデノシン-3-燐酸)という生体分子に移してそこに蓄える。
2004.10.03
コメント(0)
●ビタミンE(続き) たくさん含んでいる自然の食物は、小麦胚芽、大豆、ナッツ、植物油、芽キャベツ、ほうれん草、強化小麦粉など『アンチオキシダント ミラクル』L・パッカー著 講談社サンエンティフィク社より●通常、細胞の寿命は生まれながらにして決められている。細胞の中に、自分の分裂回数を調節する時計のようなものが組み込まれている。細胞の寿命は自己の分裂回数や病気など、さまざまな原因により決定される。体外で50回分裂することが可能な肺細胞にビタミンEを添加して培養したところ、なんと100回以上も分裂して増殖できた。このことから、酸化ストレスから身を守ることが細胞や個体の寿命を延ばすキーになるらしいことがわかった。 紫外線によりフリーラジカルが生じると細胞は死んでしまうが、照射前にビタミンEを投与すると正常に生き続けた。 これらの実験から、抗酸化物が健康な寿命を延長してくれることは確実と思われる。(P91~P92)●最近、ビタミンEがヒトや動物の免疫機構を増強しうることが明らかにされた。ビタミンEは高齢者の免疫機構も高める。高齢者は毎日ビタミンEを4ヶ月投与した結果、ビタミンE摂取群では、活性化されたT細胞とB細胞の増加が著しかった。またビタミンE摂取群ではB型肺炎や破傷風に対する反応が鋭敏だった。さらに、ビタミンE摂取群では非摂取群に比べ、風邪にかかる率が30%も低かった。(P96)●スイスのアッジー博士は、ビタミンEがプロテインキナーゼCの働きを抑制することを発見した。プロテインキナーゼCは腫瘍の成長を促進する酵素を活性化する作用を有する。ビタミンEを多く含む食事をする人は癌になりにくいわけである。(P98)
2004.10.01
コメント(0)
全24件 (24件中 1-24件目)
1


