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今週も月曜日からいきなり仕事が山積み状態優先順位を考える余裕もなく、とにかくひたすら目の前の仕事を一つ一つ片付けています。またまたブログの更新が止まりそうな予感ですさて、今日は10月13日に読み終えた『2020年、日本が破綻する日』を紹介します。副題は「危機脱却の再生プラン」。「2020年」は遠い未来ではなく、たったの10年後。その年までに日本が破綻する確率は「現状のままでは、とても高い」(p.5)という前提の下に、いかにして日本の財政を建て直すかを論じた著作です。2020年、日本が破綻する日価格:914円(税込、送料別)※小黒一正 『2020年、日本が破綻する日』 日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ) 2010年 ★★★★☆著者はまず「2020年」を、国債の原資となっている家計貯蓄が食い潰される年と位置づけていますそして国内からの借金ができなくなったときには海外から資金調達も難しい状況であり、急激な金利の上昇を招くと予測します。そのうえで、日本の国家財政の破綻を防ぐ方法として、「世代間格差」の是正を訴えました。「世代間格差」とは、端的に年金の給付負担率で表されていました。それは、75歳(1935年生まれ)の人が負担した年金保険料に対して6.3倍もの給付を受けているのに対し、25歳(1985年生まれ)の人は1.6倍しか受給できません。しかも、企業負担分を含めて考えると実質0.8倍、つまり負担した年金保険料以下の給付しか受けられないことになりますそれでは、この「世代間格差」を是正することにいかなる意味があるのでしょうか?この問いに著者は、「世代間格差が拡大していくと、若い世代の消費や貯蓄の低下などを通じて、民間の経済活動を阻害し、将来の経済成長を低下させてしまう」ことになり、「逆にいうと、これは、世代間格差を改善すれば経済成長が高まる可能性」を指摘しました(p.120)。その他、消費税を増税するならば段階的にではなく一気におこなった方が経済的に効率が良いことなど、さまざまな政策提言がなされていましたが、なかなかに難しい専門用語が使われており、私の理解は十分ではありません何度も読み直して考えたい著作でした。とりあえず、外貨を買うのは正解だと思った次第ですにほんブログ村クリックお願いします
2010年11月29日
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今日も仕事でしたが、夜になって久しぶりにジョギングしてきました約3週間ぶりだったので、右ひざ痛も収まったかと思いきや、途中で走るのも辛くなり、結局リタイア家まで1.5kmの距離を歩いて帰宅しました歩く分には問題ありませんが、もしかするとけっこう重傷なのかも病院嫌いの私ですが、時間を見つけて整形外科に行ってこようと思いました。さて、今日は10月10日に読み終えた『憲法9条の思想水脈』を紹介します。著者の山室信一さんの著作を読むのは『キメラ 満州国の肖像』(中公新書)以来のことです。憲法9条の思想水脈価格:1,365円(税込、送料別)※山室信一 『憲法9条の思想水脈』 朝日新聞社(朝日選書) 2007年 ★★★★☆戦争放棄を規定した日本国憲法第9条の思想的な淵源をたどったのが本書です。ヨーロッパにおける主権国家の成り立ちから、ルソーの人民主権論、そして日本史上のさまざまな非戦論や軍備撤廃論がいかに9条として結実したのかを論じていました。これが私の眼にはやや我田引水的に映りました思想的に結びつけられることは理解できますが、9条の起草者(GHQ)にそこまでの意図があったのかはやはり疑問です。しかし、9条が日本史上に突如として出現したと考えるのではなく、平和を求めた先人たちの熱意の結晶として受け止めたいという気持ちもあります。このあたりは何とも主観的で、学問的ではないのは承知です個人的に面白かったのは、田中正造と丸山幹治の登場です。新聞記者の丸山幹治は、丸山真男の父としての方が有名でしょうが、日清・日露戦争間に武装的平和論を非難していたことを初めて知りました。また、足尾銅山鉱毒事件で被害者のために尽力した田中正造ですが、こちらも晩年に軍備撤廃論を唱えていました。こういう事実を知ると、著者の意図に首肯したくなってきます北朝鮮の暴挙によって「戦争」という単語を身近に感じてしまう今日この頃、改めて「平和」の意味が問われます。その思想的な素材を提供してくれる良書だと思いました。にほんブログ村クリックお願いします
2010年11月28日
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またもや更新の間隔が開いてしまいました帰ってくるのが3時を過ぎると、さすがに更新する余力はなく、次の日に備えてベッドに入るのみです。今週は明日も仕事。月曜日と火曜日は徹夜の予定です。休みの水曜日も果たしてどうなるか険しい道は続きますが、今週は金曜日に『リアル(10)』が発売され、また一年分の元気をもらいました何もできない惨めな自分と出会ったときに、人はどうすべきか?人間の真価が問われるときです。「口を閉じて/ただ脚を/腕を動かせ/いつか必ずやってくる/できるようになる瞬間まで」(pp.149-151)。気合いが入りまくりの魂の名言が最初から最後まで連発でした来年の11巻の発売日までがんばるぞーリアル(10)価格:630円(税込、送料別)※井上雄彦 『リアル 10』 集英社(ヤングジャンプコミックス) 2010年 ★★★★★さて、この一カ月間の投資報告ですが、アイルランドを始めとするヨーロッパのソブリンリスクが再び注目を集め、ユーロが再び売られました。また、朝鮮半島の軍事衝突を機に米ドル高となり、各国の株価も乱調です。カッコ内の数値はすべて前月末(10/29)との比較です。各国の株式指数日経225(日本) 10039.56(+837.11)NYダウ(アメリカ) 11092.00(-26.49)ロンドンFT100(イギリス) 5668.70(-6.46)SENSEX(インド) 19136.61(-895.73)Bovespa(ブラジル) 68226.10(-2447.20)上海総合指数(中国) 2871.698(-107.137)投資信託基準価額シュローダーBRICs株式ファンド 基準価額6,336円(+78円)世界物価連動国債ファンド 基準価額7,665円(+33円)楽天証券外貨MMF為替・利回り(11/26 10:00現在)米ドル外貨MMF 1米ドル83.79円(+2.91円) 平均利回り年0.011%(±0%)豪ドル外貨MMF 1豪ドル81.81円(+2.84円) 平均利回り年4.088%(+0.068%)田中貴金属地金税込小売価格(11/26 16:00現在)金 1g 3,913円(+215円)プラチナ 1g 4,783円(+69円)日本株の出遅れが指摘されてきましたが、11月は+8%と大幅な値上がり。海外からの資金流入も見られ、今後は徐々に下値を切り上げていきそうですが、それも朝鮮半島次第。平和が一番なのになあ。一方で、ここ数カ月の間好調だった新興国の株価指数は、11月に乱高下。インドは21000近く、ブラジルは73000近く、中国も3200近くまで11月中に上昇しながら、月末にかけて一気に下落しました。とくにインドの下落が痛いです。今月決算を迎えるインド株のファンドを保有していたので、月の半ばには大幅な分配金を期待していたのですが、それもどうやら幻と消えそうです外貨では、「有事の米ドル」とばかりに84円台まで円安に振れました。アメリカの雇用統計も改善の兆しを見せ、数カ月間続いた円高基調もどうやら反転の雰囲気です。一方で豪ドルは月初に想定外の利上げ(4.75%)がありましたが、その後の利上げ打ち止め発言などから、買いが続かない状況です。しかし、今後外貨MMFの利回りは上昇する予定なので、今後も継続保有の方針です。そんなこんなで、今月末の時点での金融資産は-14.94%。まだまだリーマン・ショックの痛手から抜け出せていませんが、来月もさらに買い増しを続けていきます。金だけは含み益が15%ほどあるので、売っちゃおうかなあ。※楽天証券ではただいま口座開設とMRF(銀行の普通預金に相当)への5万円入金で、2200円分をプレゼント中。MRFの利回りも0.08%と、メガバンクの普通預金の4倍です。にほんブログ村クリックお願いします■過去の投資日記はこちらから■10月29日付 9月24日付 8月27日付 7月30日付 7月23日付 7月16日付 7月9日付 7月2日付 6月25日付 6月18日付 6月11日付 5月28日付 5月21日付 5月14日付 5月7日付 4月30日付 4月23日付 4月16日付 4月9日付 4月2日付 3月26日付 3月19日付 3月12日付 3月5日付 2月26日付 2月19日付 2月12日付 2月5日付 1月29日付 1月22日付 1月15日付 1月8日付※2009年の投資日記はこちらから
2010年11月27日
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今日は一応お休みでしたが、終わっていない仕事がテンコ盛りで、昼過ぎには仕事場で黙々とキーボードを叩いていました悲しい日曜日ですさて、今日は10月9日に読み終えた『お金を知る技術 殖やす技術』を紹介します。本書は発売当時(2008年10月)に読み終えており、今回は再読です。お金を知る技術 殖やす技術価格:756円(税込、送料別)※小宮一慶 『お金を知る技術 殖やす技術』 朝日新聞出版(朝日新書) 2008年 ★★★★☆本書の副題は「「貯蓄から投資」にだまされるな」というもの。金融商品の紹介本ではなく、ごくごく初歩的な資産の組み立て方や金融・経済のが中心。リーマン・ショック時にFXで大敗した我が身を思うと、こういう初歩的なことが大切だと実感します小宮氏が信頼を置くに足る著者であることは、投資信託の紹介を読めばわかります。それは「投資信託という金融商品の活用性はすごく簡単です。自分では買えない金融商品を買うときに使うのです」(p.181)という箇所。実に的を射ています本書は、いわゆる「カツマ本」をかなり意識しているように思えました。それは不動産に対する考え方に顕著に見られ、カツマさんが住宅ローンは銀行を儲けさせるための悪い商品であることを強調していたのに対し、本書では不動産とは貯蓄と考えるべきものであり、老後の安心にもつながる資産であることが述べられていました。これは読み手一人ひとりの考え方次第ですが、私個人は何十年にもわたって低金利で資金を借りられる住宅ローンは消費者にとってありがたい商品であり、「安心」という本来ならばお金で買えないものを買うことができるものだと考えています。こう思ったのは、ちょうどマンションが欲しいからかもしれません本書では金融リテラシーの一つとして、自分の人生を設計していくために「資金過不足表」をつくることが勧められていました。先日、時間があったときに思わず60歳までの「資金過不足表」をつくってみましたが、「2030年」だとか「2040年」なんて数字を目にすると、残りの人生の持ち時間がリアルに感じられて、正直気持ちが萎えましたちなみに、私が作成した「資金過不足表」の結果を紹介すると、60歳の時点での金融資産は6,000万円ほどあるようですもちろん、この先の人生が上手くいけばの話ですがにほんブログ村クリックお願いします
2010年11月21日
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休み明け早々、仕事の忙しさが再加速です思えば去年に比べて仕事の量が明らかに倍以上増えてます。この苦境を乗り切るために、休日出勤という選択肢も現実味を帯びてきました1年365日、ほぼ休みなしで働いた2007年を思い出す今日この頃です…。さて、今日は9月29日に読み終えた『田中角栄の昭和』を紹介します。「今太閤」と呼ばれた元首相の田中角栄の生涯をたどった著作です。田中角栄の昭和価格:945円(税込、送料別)※保阪正康 『田中角栄の昭和』 朝日新聞出版(朝日新書) 2010年 ★★★★☆ 著者の保阪正康氏は精力的に昭和史に関する著作を発表されていますが、「歴史家」や「歴史研究者」という呼称を用いようとすると何とも座りの悪い気持ちがします。それは、歴史に迫る手法がやはり「歴史研究」とは言えないということです。「歴史研究」とは先行研究への言及と、問題視角の設定が前提ですが、保阪氏にはそれがありません。本書の著者紹介にもあるように、「ノンフィクション作家」というのがふさわしいのでしょう。それはさておき、本書は政治家田中角栄の生涯を、史料や証言に頼りつつ、保阪氏の視点から再構成しようというものです。面白く読んだところと、やや残念に感じたところが混在していた著作でした。まずは興味を引かれた箇所の紹介から。それは角栄の軍隊生活です。1938年、20歳になった角栄は徴兵検査に甲種合格して騎兵第24連隊に配属、翌1939年には満州に送られます。この連隊は1945年のソ連による満州侵攻で全滅したそうですが、角栄はもちろん生きています。それは角栄が1940年に結核という診察を受けて内地に送還され、1941年には除隊になっているからです。この間の経緯は著者の保阪氏も自ら憶測としていますが、結核を騙って軍を除隊した経験を語る山岸氏(仮名)という人物に、「わしが田中さんを好きというより、尊敬しているというのは、あの人は戦争が嫌いだったと思うからや。あの人は、仮病を使ってでも軍隊を離れた人やと思うからや」(p.25)と語らせ、角栄も同様の手法を用いた可能性があることを示唆しました。一方で物足りなく思ったのは、ロッキード事件以降の角栄のキングメーカー時代に関する言及が少なかったことです。ロッキード事件以後の晩年の様子については終章で触れられていますが、田中を裏切った形となる竹下登との関係などにページはあまり割かれていませんでした。このあたりの情勢を詳しく知るには、後藤田正晴の回想録などに直接触れた方が良さそうです。最後に、本書は400ページにも及ぶ大著でしたが、案外さらっと読めました。今後、二度と現れそうにない猛烈な個性の持ち主である田中角栄という政治家を知るには、お手軽な本だと思います。1950年代から70年代の、経済成長最優先時代の雰囲気を感じることもできる本でした。にほんブログ村クリックお願いします
2010年11月18日
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仕事も一段落し、今日の休みは久しぶりにジムに行ってきました。2週間ぶりですが、案外と身体は動くものです。ストレッチ、縄跳び(3R)、シャドー(3R)、ミット打ち(4R)、サンドバッグ(4R)、そして今日は寸止めのスパー(4R)も初めておこないました。練習量が増えてくると、ジムの滞在時間が延びてきて、今日は結局2時間も居ました寒い一日でしたが、汗っかきなのは相変わらず。平和な一日です。さて、今日は9月28日に読み終えた『平家物語』を紹介します。著者は歴史学の泰斗、石母田正氏。本書は50年以上も前に出版されたもので、学術書というよりも歴史エッセイといった趣の著作でした。平家物語価格:798円(税込、送料別)※石母田正 『平家物語』 岩波書店(岩波新書) 1957年 ★★★★☆ 『平家物語』のような作品を、「文学作品」として扱うのか、それとも「史料」として扱うのか。本来であれば、こうした単純な二分法にまったく意味はありませんが、本書はどちらかといえば、その単純な二分法に基づくように、『平家物語』を「文学作品」として読解していきます。このあたりは、歴史学の現在からすれば違和感を抱いて当然ですが、50年以上も前の著作ですので致し方ありません。その「文学作品」としての『平家物語』を、著者は「運命」などのキーワードを用いて読み解いていきますが、これが何とも「歴史学的」ではありません。しかし、ここで思うのは、戦後歴史学が確立するなかで、あまりに実証主義(客観主義)に傾き過ぎていたのではないかという反省です。時代的制約を忘却して当代の客観性に固執しても、それは後代からみれば主観の一類型に過ぎないと思えば、本書の著者のような思い入れすらも一つの史料です。歴史学の幅を広げるという観点に立てば、こうした文学的な読解もありだと思ってしまいました。何だかよくわからない文章になってしまいましたが、実際に読みながらよくわからないことを考えていたのでご容赦。本書はもう一度読み直したいと思っています。にほんブログ村クリックお願いします
2010年11月17日
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先週は仕事が猛烈に忙しく、久しぶりに地獄の日々を味わいましたが、それも一段落。日曜の夜は、こちらも久しぶりに飲みまくりました夕方6時に飲み始めて、終わったのは0時過ぎ。今日の二日酔いも久しぶりです次の地獄は12月下旬。それまでの一カ月はのんびりしたいなあ。さて、今日は11月13日に観た『機動戦士ガンダムUC 2』を紹介します。忙しさの中、60分間の息抜きを楽しみました機動戦士ガンダムUC 2価格:3,730円(税込、送料別)※『機動戦士ガンダムUC2 赤い彗星』(バンダイビジュアル 2010年) ★★★★★『ガンダムUC』の2作目も映画館で観るつもりでしたが、ちょうど忙しい時期と重なり、結局行けずじまいこのDVDが初鑑賞ということになります。観終えての感想は、やはり映画館の大画面で観たかったの一言。シナンジュの動く姿は、驚きを超えて猛烈に感動しました。赤いモビルスーツはやはり美しい『逆襲のシャア』のサザビーから約20年。アニメはここまで進化したんですね。ストーリーは、わずか60分の作品とは思えぬ濃密さ。小説版の重要な場面がしっかりと収められた上で、一気にパラオまで物語は進みました。一つだけ注文をつけるとすれば、フル・フロンタルの顔がちょっと太めでした『逆襲のシャア』での、シャアの鋭利な顔つきの方がしっくりとくるんだけどなあ。次回作は来春3月の予定。楽しみに待ちたいと思いますにほんブログ村クリックお願いします
2010年11月15日
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ここ最近とにかく気忙しく、ブログの更新が滞ってます今日も仕事で、家を出たのが8時過ぎ、帰宅は22時半でした明日からの一週間は、さらに忙しくなることが決定しています。火曜日と木曜日は確実に徹夜。このご時勢ですから、仕事があることを喜ばなくてはいけないと思いながらも、一向に楽にならない日々に少しウンザリしていますさて、今日は9月27日に読み終えた『悪人』を紹介します。映画を観たくて、その前に原作を読んでおこうと思いましたが、結局行けずじまいレンタルされるのを待ちます。悪人(上)価格:567円(税込、送料別)悪人(下)価格:567円(税込、送料別)※吉田修一 『悪人 上・下』 朝日新聞出版(朝日文庫) 2009年 ★★★★☆100万部突破のベストセラーですし、「あらすじ」などの紹介は省略して、さっそく感想を書きたいと思います。自分自身を分析すると、小説を読むときには感情移入しやすい方で、ハマると滝泣きするタイプです。しかし、本作品に関しては、一度も主人公に感情が入り込むこともなく、とにかく淡々と読み終えてしまいました。まず「出会い系サイト」に登録するという発想が自分にはなく、寂しかったり人恋しかったりするのは当たり前で、それは他者に求めて解決すると考える発想自体が錯覚に他ならず、人生とは孤独や孤絶に耐えるものであるという諦観が私の確信です。そんな私にとって、本作品の主人公たちはあまりにも遠い存在でした。一方で、もっとも親近感を持って読んでいたのは、主人公の祖母。主人公が犯罪者であることが知れ渡った後、主人公の祖母は取材攻勢や悪徳商法に騙されて挫けそうになります。それをバスの運転手の一言によって救われ、「逃げとるだけじゃ、なんも変わらんとよ。待っとっても助けは来ん」、「がんばらんば。馬鹿にされてたまるもんか」(下巻p.230)と、暗闇の中から脱け出して、現実と闘うことを決意していきました。このあたりは結局滝泣きです「悪人」とは誰か?「悪」とは人の心の中に巣くうマイナスのベクトルです。それは誰もが抱えているものであり、それを胸の内に隠して多くの人は生きているはず。その「悪」を他者に向けることに躊躇せず、我慢もせず、悩みもせず、容易に発する人こそが「悪人」だと私は思います。その意味で、主人公は「悪」を為したが「悪人」ではないと思いながら読み終えたのでした。にほんブログ村クリックお願いします
2010年11月07日
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休みはあるものの、いろいろとやることがあって何とも落ち着かない毎日です今日も何だか休んだ気がしません。何も予定のないぼんやり過ごせる日が一日欲しいなあさて、今日は10月30日に観た『007 カジノ・ロワイヤル』を紹介します。ジェームズ・ボンド役がダニエル・クレイグに変わってからの初作品です。007 カジノ・ロワイヤル※『007 カジノ・ロワイヤル』 2006年 ★★★★☆前作の『ダイ・アナザー・デイ』(2002年)は、マドンナの主題歌とともに印象深い作品でした。また、ジェームズ・ボンドもピアース・ブロスナンのイメージが私の中でも定着しつつあったわけですが、久しぶり(おそらく7年ぶり)の『007』だったこともあり、案外すんなりとダニエル・クレイグを受け容れられました映画の冒頭のフリーランニング(パルクール)がとにかく凄いこのインパクトで、物語に一気にのめり込むことができました。その後は、やはり『007』的なアクションとアバンチュールが炸裂かなりご都合主義的な展開ながらも、娯楽物としてはそれで十分。ラストがかなり衝撃的でしたが、こういう苦しみを経ないとスパイはやれないと実感しました。世の中そんなに甘くはないです。にほんブログ村クリックお願いします
2010年11月03日
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