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今日は朝から最悪で、ドリップコーヒーを入れてたら、それをひっくり返してしまいました掃除をしてから出勤という一日の始まり。そして仕事から帰ってきたら、部屋の中が猛烈なコーヒー臭空気清浄機をつけてから仕事に行くべきでした…。さて、今日は1月20日に読み終えた『南アフリカの衝撃』を紹介します。「日経プレミアシリーズ」と題する新書の一冊です。本書を手にした目的はただ一つ。南アフリカの通貨ランドの今後の動きを推測するため本書は十分にその目的を果たしてくれました南アフリカの衝撃 日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ) 2009年 ★★★★★著者の平野克己氏は、現在ジェトロ(日本貿易振興機構)のアジア経済研究所に勤務しているとのことです。南アフリカへの駐在経験もかなり長かったようで、現地の情勢にも詳しく触れられています。「帯書き」は相当に刺激的で、「世界最大の所得格差」「殺人で年間約2万人が死亡」「アフリカ大陸一の経済力」という相矛盾するようなコピーが躍っています。そして、これらが大げさな「煽り」ではなく、まったくの「事実」であることの説明から本書は始まります。実際に「小見出し」も強烈で、「世界一のHIV感染人口」や「警察車両に日本の盗難車がある意味」などが並べられています。本書では南アフリカ共和国の成り立ちなど、その歴史の解説なども含まれていますが、やはりメインはその経済力の説明です。南アフリカ発の企業(企業家)の紹介や、アフリカ経済に南アフリカが占める位置などが簡潔にまとめられていました。電力というインフラの問題にも触れられており、南アフリカ経済の概説書としての役割を十分果たしていたと思います。本書を読み終えて、今後も楽天証券で南アフリカランドの外貨MMFを購入していく決心がつきました。ランドの値動きは本当に激しく、エマージング通貨です。そして、現在のズマ政権の歩みには確かに不安を感じさせますが、自動車の排気ガスの浄化触媒となるプラチナは世界全体の埋蔵量の9割が南アフリカ国内にあり、「自動車をつくっている国は、どこも南アフリカからプラチナを輸入している」(pp.79-80)とのことで、この国が資源大国として今後も世界経済の中で確かな地歩を占めていくことはまちがいありません。今後もせっせと積み立てをしていきたいと思ってます。最後に、南アフリカが生んだ最大の英雄であるネルソン・マンデラの自伝『自由への長い道』(日本放送出版協会)を読もうと思ったら、何と品切れ中世界史上にも名を残す人物の自伝が手に入らないとは、いったい日本の出版界は何をしているんだ再版を心から願います。にほんブログ村クリックお願いします
2010年01月31日
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今日は早めに帰宅できました。そして、相も変わらず読書三昧。今夜は伝説の侠客『清水次郎長』です。それにしても、なぜに岩波新書で清水次郎長清水次郎長 岩波書店(岩波新書) 2010年 (まあまあ面白いです)にほんブログ村1月に入ってから4回目の投資日記ですが、その間、株価は下落しまくり「オバマ・ショック」の声も聞かれる、政治に起因する下落局面です。※カッコ内の数値はすべて前週末(1/22)との比較です。各国の株式指数日経225(日本) 10,198.04(-392.51)NYダウ(アメリカ) 10,067.33(-105.65)SENSEX(インド) 16,357.96(-501.72)Bovespa(ブラジル) 65,401.77(-818.27)投資信託基準価額シュローダーBRICs株式ファンド 基準価額6,336円(-299円)世界物価連動国債ファンド 基準価額8,114円(-179円)外貨MMF為替・利回り(1/29 10:00現在)豪ドル外貨MMF 1豪ドル79.91円(-1.44円) 平均利回り年3.347%(+0.042%)南アフリカランド外貨MMF 1ランド11.78円(-0.16円) 平均利回り年5.777%(-0.021%)今週も「株安」「円高」の傾向は変わらず、主な投資信託はどれも大幅下落。シュローダー株式ファンドに至っては、今月だけで約10%の下落ですし、豪ドルも約8%の円高状況来週はいつもよりも一週早く、買い増しをしたいと思ってます。一方で、実体経済の動向を確認すると、アメリカのGDPも大幅上昇(2009年10~12月期)ですし、日本もGDP4%超の予測が出てきています。また、オーストラリアの景気も好調で、来月の利上げはほぼ確定的とのこと。それがアメリカと中国での金融引き締め政策のニュースが伝わると、各国の株価は軟調に転じ、資源国通貨は売りが殺到。アメリカと中国が世界経済を牽引していることの証明ですね。その間に心配なニュースがまた一つ。それは日本国債の格付けの引き下げのニュースで、世界有数の赤字大国である日本国債の評価がネガティブに引き下げられたとのこと。日本国債が売られ始めると、国債の利回り上昇、引いては国家財政における償還費用の増加につながり、さらなる財政赤字に帰結します。日本の「失われた20年(もはや10年ではない)」は、国民が抱く漠然とした将来への不安を政治が解消することなく放置した20年だったと総括できます。「不安→買い控え→景気の低迷→税収不足→財政赤字の拡大→不安」の繰り返しをどこかで断ち切らないと、次は「失われた30年」が登場することでしょうまずは将来への不安を少しでも押しとどめるためには、社会保障制度の再設計と税制改革が求められていると思います。年金制度の見直し(不安の緩和)と、富裕層に対する累進課税の強化(不公平感の緩和)をおこなった上での消費税論議(財政赤字の緩和)ではないと、結局不安と不公平感は解消されないまま、多くの国民の苛立ちは募るばかりです。たとえそれが漠然としたものであっても、将来への期待がなくては人間は生きていけない生き物だと思ってます。だからこそ、宝くじが私にとってはなくてはならないものですあれこそはまさに期待そのもの。というわけで、今日もオッズパークLOTOでランダム5を勝負しています。キャリーオーバーはすでに700万円超。明日こそ当たれにほんブログ村クリックお願いします■過去の投資日記はこちらから■1月22日付 1月15日付 1月8日付2009年の投資日記はこちらから■初心者のための投資講座■第1回 「証券口座をつくろう」第2回 「定期預金・定額貯金とMMF」第3回 「外貨預金と外貨MMF」第4回 「投資信託は証券会社で買おう」
2010年01月30日
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昨日は久しぶりの休みでのんびりしましたが、手帳を開くと、次の休みは2月10日でも、忙しいおかげで、お金を使わずに済んでます。せっせと蓄財に励みますさて、今日は1月19日に読み終えた『秀吉を襲った大地震』を紹介します。副題は「地震考古学で戦国史を読む」です。著者の寒川旭(さんがわあきら)氏は「地震考古学」という新しい学問の提唱者です。秀吉を襲った大地震 平凡社(平凡社新書) 2009年 ★★★★☆まず、本書を手に取ろうとする人は、本書が歴史学の本ではなく、地震と考古学の本であることを間違えないでください(←思いっきり間違えて買いました)。本書は、豊臣秀吉や戦国時代を直接対象とするのではなく、1586年の天正地震と1596年に起こった伏見地震による被害やその政治的影響が扱われています。これらの大地震はまさに秀吉の治世下の近畿地方を襲ったものであり、日本史に与えた影響も少なくありません(たとえば、伏見地震のおかげで加藤清正の命が助かったりとか…)。そしてこれらの大地震の被害を考古学的に検証したのが本書です。地震を通じて過去を探る資料となるのが地層で、その図版や写真が多く載せられているので、わかりやすく理解することができます。主に取り上げられているのが、過去に起こった地震で発生した液状化現象の様子についてです。液状化現象とは地震による揺れで地盤が液状になることですが、本書には地中の砂礫が地表に向けて吸い上げられように上昇しているのが写真によって明らかに示されます。これでは秀吉のつくった方広寺の大仏もひとたまりもありません。本書で知った事実として面白かったのは、地震を鯰(なまず)と形容した最古の史料が、秀吉の直筆史料だったということです(pp.94-95)。そして、秀吉はせっかくつくった大仏が伏見地震で倒壊したことに腹を立て、大仏に矢を射かけたことも書かれていました(p.116)。本書を読んで、大地震(天災)と政治史の関係に目を向けた歴史学というのも面白いと思いました。近くは、社会党(当時)の山花貞夫氏が、リベラル勢力を結集して新党を構想したことがありましたが、新会派を結成したその日に阪神・淡路大震災が発生したため、この動きは進展することなく終わってしまいました。もし、地震がなかったら、翌年の民主党の結党にも大きな影響を与えたことと思われます。ここまで書いて思いましたが、学問にはなりそうもないですね著者の寒川旭氏には、すでに『地震の日本史』(中公新書)という著作もあるようです。そちらも今後手にしてみたいと思います。地震の日本史 中央公論新社(中公新書) 2007年にほんブログ村クリックお願いします
2010年01月29日
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今日は久々の休みなので、せっせと本を読んでいます。机の上の積読本を消化しようと思っていますが、楽天ブックスをのぞいたら、ポイント7倍サービス(つまり7%引き)がおこなわれていますこれからさらに注文をする予定です。2010年も読書三昧決定今日は1月16日に読み終えた『泣けない魚たち』を紹介します。作者は阿部夏丸さん。本書はデビュー作で、以前紹介した『ニライカナイの空で』と同様に坪田譲治文学賞の受賞作です。泣けない魚たち 講談社(講談社文庫) 2008年 ★★★★☆本書には「かいぼり」「泣けない魚たち」「金さんの魚」の3篇が収録されています。どれも少年が活躍する川を舞台にした物語です。「かいぼり」は40ページほどの短篇。作中の年代は不明ですが、「自家用車を持っているのは、町長の家だけ」(p.15)という文章から推測すると、1950年代前半でしょうか。その当時の少年が川遊びに興じる様子が描かれます。開発が始まる前の日本を描いた、懐かしさを感じさせる小説です。表題作の「泣けない魚たち」は計10篇の連作小説。愛知県を流れる矢作川を舞台に6年生の「さとる」と「こうすけ」の夏を描きます。これも作中の年代は不明ですが、「矢作川に、サツキマスが遡上してるんだ。20年ぶりだぞ」(p.146)というのがヒントです。といっても、結局わかりませんでした最後が「金さんの魚」。満州帰りの「金さん」と少年「拓也」の交流が描かれます。本書は児童文学のジャンルに含まれますが、戦争の悲惨さの一端が書き込まれていました子どもが読むとどういう感想を持つのでしょうか解説は三木卓さん。三木さんはこれらの物語を「一九七〇年ごろ」(p.279)と推測していますが、もう少し前の年代設定の気がします。都会育ちの私にはまったく想像もつかない田舎の少年たちが主人公ですが、何ともいえない郷愁を感じさせる作品でした。にほんブログ村クリックお願いします
2010年01月28日
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明日は待望の休み積読本を1冊でも多く片づけたいと思っています。積読本の中でもっとも読みたいのが『宇宙のからくり 第2版』。「第1版」を数年前にとても面白く読んだので、最新の宇宙論を盛り込んだ「第2版」がとにかく楽しみです今日は1月14日に読み終えた『みちづれ』を紹介します。「短篇集モザイク1」と銘打たれた本作には計24の短編が含まれています。作者の三浦哲郎氏は青森県の八戸の出身。方言がセリフの中にも登場し、何とも懐かしさを感じさせます。みちづれ 新潮社(新潮文庫) 1999年 ★★★★☆24の短篇は、それらが相互に関連しているようですが、そのつながりはかすかにしか感じられません。たとえば、川幅を広げる工事のため一時的に引っ越す家族の話(「すみか」「ささやき」「にきび」)が出てきますが、時系列もあまりはっきりしません。全体として派手さはまったくなく、とてもゆるやかで、そして静かな印象を受ける物語ばかりです。私が気に入ったのが、「とんかつ」という話。青森から福井(?)に出てきた母子にまつわるわずか10ページの短篇ですが、何とも言えない余韻を感じさせる物語でした。本作の続篇となるのが『ふなうた』です。いずれこちらにも挑戦したいと思ってます。ふなうた 新潮社(新潮文庫) 1999年にほんブログ村クリックお願いします
2010年01月27日
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今日で仕事が一段落。明日は楽なので、今夜からすでにまったりモードです眠い目をこすりながら、読書を楽しんでいます。今日は1月12日に読み終えた『サマータイム』を紹介します。作者は佐藤多佳子さん。『一瞬の風になれ』で好きになり、『しゃべれども しゃべれども』も面白く読みました。そのデビュー作が本書です。サマータイム 新潮社(新潮文庫) 2003年 ★★★★☆本書は登場人物が少ないので、複雑な人間関係もなく、とにかくサラッと読み終えることができる小説です。物語の素材はピアノとジャズ。片腕の元ピアニストの少年と、ある姉弟の出会いから物語は始まりました。連作で計4篇の物語が描かれますが、気に入ったのは表題作の「サマータイム」。出会いと再会という二つのドラマが描かれ、さわやかな一篇に仕上がっています。欲を言えば、もう少し音楽そのものが描かれていてほしかったです。読後に何かジャズの名盤でも買ってみたくなるような気持ちには、残念ながらなりませんでした。という思いは作者への言いがかりかもしれません佳作です。にほんブログ村クリックお願いします
2010年01月26日
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今日も帰宅は2時過ぎ…。これからブログを更新して、明日の起床は8時予定…。辛い毎日が続きますが、どうやら木曜日は休めそうな感じ。あと2日の辛抱です今日は1月11日に読み終えた猪木武徳氏による『戦後世界経済史』を紹介します。副題は「自由と平等の視点から」というもので、本文が370ページに及ぶ大著です。戦後世界経済史 中央公論新社(中公新書) 2009年 ★★★★★本書は第二次世界大戦後の世界経済を鳥瞰しようとする意欲的な著作です。実際に目次を眺めても、そこにはアメリカ、ソ連、ヨーロッパ、東アジア、旧社会主義諸国、ラテンアメリカ、アフリカ、中東などが対象となっており、世界の各地域がほぼ網羅されていることがわかります。さまざまな経済上の事件や、各国(各地域)のときどきの経済分析も本書では為されていますが、こうした網羅的な著作を読む上で私が重要視しているのは、著者がどのような位置から俯瞰しているのかという立脚点の問題です。そこに普遍性がなければ、単に著者のバイアスから発する「主観の吐露」以外の何物でもなくなってしまいます。そこで著者が自らのスタンスの表明とするのが、副題にある「自由と平等」という価値であり、その相克の解決です。それは本書の末尾「むすびにかえて」で、いたって簡潔にではありますが、記されていました。著者の結論をさらに簡潔にまとめると、人的資本を高めることにより経済成長を成し遂げた上で民主主義的な政治制度を確立し、十分な知性を身に付けた人間が「倫理的に善い選択」(p.373)をおこなっていくという道筋となります。そして、「知育・徳育を中心とした教育問題こそがこれからの世界経済の最大の課題である」(p.374)として、「純経済学」的観点を離れた結語が用意されていました。ここで唐突に出現する「善い」とは、本書の「はしがき」において、実はすでに登場していますが、その「善い」の方向は具体的に示されませんので、これ以上の言及はできません。しかし、「自由」が過度に強調された社会観は否定されているように思えました。グローバリゼーションの拡大に伴う歪みが生みだした世界金融危機を経た現代社会では、新たな「資本主義の精神」が求められています。それは「自由と平等」の両立を目指す漸進性の強いものでありそうです。著者の次回作では、そのあたりの展望を述べてもらいたいと思いました。にほんブログ村クリックお願いします
2010年01月25日
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日曜日も仕事。最近とにかく忙しくて困ってますそれでもブログを更新しているのは、「起きて、仕事に行って、帰って寝る」という単調な一日を打破するため。今日も少しですが本を読みました。中公新書の『河合栄治郎』を面白く読んでますとはいえ、毎日新書や文庫の感想を書くのは大変なので、今日は簡単に昨日読んだコミックを紹介しますそれは安彦良和氏の『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN(20)』。シリーズを読み続けていますが、20巻になって、さらに面白くなってきました以下、ガンダムが好きな人以外にはわからないことを書き殴りますので、あらかじめご了承ください。機動戦士ガンダムTHE ORIGIN(20) 角川書店(角川コミックス・エース) 2010年 ★★★★★20巻は「ソロモン編」の後半部です。このシリーズの下地は主に映画版で、前半部はそれをなぞるようにしており、ザクレロが大量に登場しましたが、大きな変更点はありませんでした。それが後半部の終盤になると、デギンの本心が露わにされます。それはまさに「気弱な老人」でしかありませんが、実にリアルです。デギンはジオンの名を、そして思想を守ろうとするあまり、自らの破滅を招いてしまったんですね。こうした公国の裏面を「明らかにする」試みは、単刀直入に面白いです。その一方で、シャアが小物に描かれすぎです。この惰弱で嫉妬に満ちたシャアが、いかにして第二次ネオジオン戦争のシャアへと結実していくのかが、今のところ何も見えてきません。キャスバルからシャアへの「変身」のときにも思いましたが、現在のシャアはとにかく器の小さい人間にしか見えません。この後に訪れるララアの死によって覚醒がもたらされないとしたら、このシリーズは失敗という結論になってしまうのではないでしょうか。以上、ガンダムファン以外には何もわからない、そして独り言以外の何物でもない駄文を書き連ねました今日はこれにて終わり。寝ます機動戦士ガンダムthe origin公式ガイドブック(2) 角川書店(角川コミックス・エース) 2010年 ★★★★★※公式ガイドブックの2巻も読み終えました。作者安彦良和氏のインタビューと、キャスバルの誕生を描いた短編がメインです。ファンなら必読です。にほんブログ村クリックお願いします
2010年01月24日
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図書カードをもらったこともあり、今日は会社の最寄りの駅前書店で本を購入。仕事を終えて帰宅すると、楽天ブックスから大量に本が届いていました。一気に「積読本」が増えてしまいました。せっせと読んではいるものの、減っては増えを繰り返し、結局机の上は読みかけの本、読み終えた本、積読本で大変なことになっています。それにしても今日届いた本は、あまりにでかかった※先日注文した『ジェトロ貿易投資白書(2009年版)』です。なんとA4サイズで400ページ。さすがは4,095円(税込)。果たして素人に読めるものなのでしょうか…。にほんブログ村さて今日は、恒例投資状況の確認です。昨日の記事にも書きましたが、中国の金融規制の情報と、オバマ政権の金融規制案が重なり、各国の株式市場は急落、為替相場もリスク回避に伴う円高が進み、大変なことになっています※カッコ内の数値はすべて前週末(1/15)との比較です。各国の株式指数日経225(日本) 10,590.55(-391.55)NYダウ(アメリカ) 10,172.98(-436.97)SENSEX(インド) 16,859.68(-694.62)Bovespa(ブラジル) 66,220.04(-2728.26)投資信託基準価額シュローダーBRICs株式ファンド 基準価額6,635円(-422円)世界物価連動国債ファンド 基準価額8,293円(-66円)外貨MMF為替・利回り(1/8 10:00現在)豪ドル外貨MMF 1豪ドル81.35円(-3.42円) 平均利回り年3.305%(-0.006%)南アフリカランド外貨MMF 1ランド11.94円(-0.38円) 平均利回り年5.798%(+0.094%)前週に比べて、株式市場は軒並み4%程度の急落為替相場も同様の比率で円高が進みました。中国経済の過熱に対する当局の規制、オバマ政権の金融規制は、さらなるバブルを防ぐためにも必要だと考えますが、その時期が果たして今なのかは甚だ疑問です。もちろんこれらは決定ではありませんが、世界経済はいまだ回復途上にあり、もう少し時期を遅らせるべきではないでしょうか。とはいえ、長期投資を標榜する私にとっては買い増しのチャンスともいえます。とりあえず、外貨MMFは来週早々にも買い増ししたいと思ってます。南アフリカのランドは売ろうかどうか悩んでいましたが、せっせと買うことにしました。それは『南アフリカの衝撃』を読んだからです。たしかに格差問題や治安などへの不安はありますが、資源大国としてまだまだ国際社会はこの国を必要としていると考えました。さて、吉と出ますか、それとも凶と出ますか…。南アフリカの衝撃 日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ) 2009年にほんブログ村クリックお願いします■過去の投資日記はこちらから■1月15日付 1月8日付2009年の投資日記はこちらから■初心者のための投資講座■第1回 「証券口座をつくろう」第2回 「定期預金・定額貯金とMMF」第3回 「外貨預金と外貨MMF」第4回 「投資信託は証券会社で買おう」
2010年01月23日
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中国の景気が過熱気味とのことで、当局による金融引き締めが伝わると世界の株式市場は下落の方向に入り、為替も円高が進んでいます。さらにはオバマ政権の金融機関への規制強化という話題もあり、リーマン・ショック以後の上昇基調から、一気に調整局面となりました。買い増しのチャンスと捉えたいと思っていますが…。続きは明日更新予定の投資日記にて。さて、今日は1月10日に読み終えた『イノセント・ゲリラの祝祭 (上)(下)』を紹介します。作者はもちろん多作で知られる海堂尊氏です。 イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (下) 宝島社(宝島社文庫) 2010年 ★★★★★この作品は「田口・白鳥シリーズ」の第4弾。本作ではシリーズの主役の一人、東城大医学部付属病院で講師を務める「田口公平」が、厚生労働省の私設懇談会の委員として出席した霞ヶ関での「奮闘」を描きます。ここで「奮闘」と書きましたが、実際に「大奮闘」したのは別の人物、自称「イノセント・ゲリラ」です。この人物が誰なのかは物語を読んでもらうとして、本作はシリーズの転換点となりそうな雰囲気です。これまでのシリーズの舞台は概ね病院内、さらには「桜宮市」に限られていましたが、それが霞ヶ関に移り、しかも「イノセント・ゲリラ」の登場。この人物は次回作にも登場しそうですし、エーアイの普及問題は現実と交差しながらこれからも作者の関心であり続けるでしょう。物語は一気に盛り上がってきた半面、私の好きな「ジェネラル・ルージュ」の出番がまったく見当たりません続きが一刻も早く読みたいので、次回作はハードカバーで購入しようかと思っています。そして文庫化に当たっては加筆もありそうなので、文庫も買わないとダメです楽しみにしていますにほんブログ村クリックお願いします
2010年01月22日
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いつものようにインターネットでニュース記事を読んでいると、こんな記事に出会いました。最高2億円!ネット限定の新馬券…6地方競馬(2010年1月21日19時52分 読売新聞) 100円の馬券が最高2億円に――。岩手県競馬組合など地方競馬の6主催者は21日、指定5レースの勝ち馬をすべて当てる新馬券「5重勝単勝式」を、インターネット会員限定で販売すると発表した。 的中者が出なかった場合に払戻金を次回へ持ち越す「キャリーオーバー」を採用する点が特徴で、最高額は2億円に設定。佐賀、荒尾(熊本)競馬は購入者が馬を選ぶ方式、岩手、笠松(岐阜)、兵庫、福山(広島)の各競馬では、コンピューターがランダムに馬を選ぶ方式。23日の福山、佐賀競馬から順次発売を行う。さっそく会員登録をしました当たれさて今日は、1月8日に読み終えた『瀬島龍三』を紹介します。副題は「参謀の昭和史」というもの。著者の保阪正康氏は著名なノンフィクション作家です。瀬島龍三 文藝春秋(文春文庫) 1991年 ★★★★☆瀬島龍三は、大戦中に大本営参謀を務めた後にソ連によってシベリアに抑留され、帰国後は伊藤忠で異例の出世を遂げて会長にまでなり、さらには中曽根元首相のブレーンとして活躍した人物です。山崎豊子氏の『不毛地帯』の主人公「壱岐正」のモデルとしてもよく知られています。すでに亡くなっていますが、本書を読むと、瀬島は大きな「闇」を抱えたままにこの世を去ったようです。著者が問題にするのは、関東軍とソ連軍との停戦交渉がどのようにおこなわれ、それに瀬島がどのように関わっていたのかという疑問です。そこには、悲惨極まるシベリア抑留がなぜおこなわれたのかという人道的な問題があります。通説では、シベリア抑留とはソ連による明らかな不法行為となっていますが、本書では停戦交渉の場において日本側は「賠償」として将兵が連行されることを認めていたという説が紹介されています(p.65)。そしてそれに瀬島が関わっていたというのです。著者は瀬島本人へのインタビューも試みていますが、結局真相は不明のままでした。私が本書で知った事実の一つに、瀬島が松尾伝蔵の娘と結婚していたことがあります。この松尾伝蔵とは、二・二六事件で襲撃された岡田啓介首相の義弟にあたる人物です。この人脈から、瀬島が大本営にいながら元首相らで形成される重臣グループの情報筋となって、東条英機内閣の倒閣運動に加わっていたことが記されていました。とても面白い話ですが、どうして今まで知らなかったのかと自問してしまいました。『岡田啓介回顧録』も読んでいるのに、我ながら不思議です。本書と同様に、瀬島に迫った著作として、共同通信社社会部による『沈黙のファイル』があります。こちらも手に入れて読みたいと思ってます。沈黙のファイル 新潮社(新潮文庫) 1999年 にほんブログ村クリックお願いします
2010年01月21日
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今日は早めに帰宅。というのも、明日が5時半起きだから。すでに眠いです…。さて、今日紹介するのは1月5日に読み終えた『私が愛した池田大作』です。副題は「『虚飾の王』との五〇年」というもの。珍しくハードカバーの本を読みましたが、自分で買ったものではなく友人から借りたものです。私が愛した池田大作 講談社 2009年 ★★★★★創価学会という組織には以前から関心があり、もう何冊か関連本を読んでいます。いわゆる「新宗教の雄」としての創価学会を詳しく知ることで、現代の日本社会における信仰の意味を知りたいと常々思っています。また、公明党という政党にも興味があります。宗教法人を母体とする宗教政党として、そして「大衆」や「平和」を綱領などで謳いながらも左派とは一定の距離を置いてきたこの政党の歩みにとても関心があります。創価学会 新潮社(新潮新書) 2004年 ★★★★☆※宗教学者として知られる島田裕巳氏による創価学会の解説書です。公明党vs.創価学会 朝日新聞出版(朝日新書) 2007年 ★★★★☆※同じく島田裕巳氏による著作。公明党と創価学会の「相克」を指摘した著作です。創価学会の研究 講談社(講談社現代新書) 2008年 ★★★★☆※社会学者の玉野和志氏による著作。創価学会の支持層の分析があり、自民党支持者との親和性が指摘されています。さて本書ですが、著者は上掲のどれともちがって研究者ではなく政治家で、旧公明党の委員長経験者です。現在は創価学会を脱会したとのことで、内部の視点と外部の視点の双方を持ち合わせている貴重な存在です。読んでいて、率直にさまざまなことを語っている印象を受けました。本書では主に、創価学会の名誉会長である池田大作氏の毀誉褒貶をさまざまに記しています。いわく「カリスマ」、いわく「内弁慶」などなど。池田氏がほとんど一代でこれほどの巨大組織をつくりあげたことを思えば、まさに「カリスマ」という言葉が適切だと思います。一方で彼の「二面性」が強調され、それを批判的に記している個所が多いのですが、こうした「二面性」はすべての人間が持ち合わせているものであり、「カリスマ」的存在であればあるほど、その振幅の差が激しいのは当然。端的に言って、こうした「人物評価」はまったく興味がありません。適当に流し読みしていました。私自身が面白く読んだのは、著者が公明党書記長時代に委員長を務めていた竹入義勝と、自民党の首相経験者である田中角栄との交友関係です。共産党と支持層が競合する公明党を「反共の砦」として利用しようとする角栄と、公明党の政治的立場を確保して学会を守ろうとする竹入・矢野のコンビ。いわゆる「言論弾圧事件」で角栄に「手打ち」を依頼したエピソードなどは、「一政治家の回顧録」として面白く読みました。角栄の懐はとにかくでかいです本書を読むと、改めて「現在の学会とはいったい何なのか?」という疑問が浮かびます。日蓮正宗の信徒団体である創価学会がなぜ宗教法人格を取得する必要があったのか。そして日蓮正宗から破門された現在、創価学会はいかにして信仰の拠り所を保持しているのか(「池田本仏論」というのもあるらしい)。著者は「なんとなく中途半端のまま、今まで来てしまったのが現在の創価学会なのだ」(p.280)と総括していますが、一般の信徒はいかにして折り合いをつけているのか。さまざまな疑問が浮かびました。以上、本書は「学会批判の書」「池田大作の人物像」「政治家の回顧録」など、さまざまな角度から読める著作だと思います。興味がある人はぜひ。にほんブログ村クリックお願いします
2010年01月19日
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体調も随分良くなりましたこれで明日からの激務にも耐えられそうです。明日は8時起き。なんとか2時までには寝たい…。さて、今日は1月2日に読み終えた『ニライカナイの空で』を紹介します。作者の上野哲也氏の作品を読むのは初めてです。ニライカナイの空で 講談社(講談社文庫) 2003年 ★★★★☆「ニライカナイ」とは沖縄の方言で、「海の彼方」を意味しているとのこと(p.163)。作品の主人公「新一」が親友となった「竹雄」とともに海へ漕ぎ出すヨットに付けられた名前が「ニライカナイ」なのでした。主人公の新一が竹雄と出会ったのは、父の破産によってその戦友が住む福岡県田川の地です。都会の少年が地方で出会う様々な体験を経て成長するという定番の物語なのですが、この新一がなかなか成長しません。それが少しイライラさせられますその新一は6年生の夏休みに竹雄とともにヨットをつくります。そして竹雄はヨットづくりになると「舟に関しては天才かもしれん」(p.156)と造船所の人に言われるほどの能力を見せます。そして、完成した手作りヨットで玄界灘に浮かぶ無人島に向けて出発します。このあたりがクライマックスかと思いきや、物語はまだ半分。その後は「事故」や「別れ」など、想定内の出来事が起こります。炭鉱の町が舞台ということで、映画『フラガール』を思い浮かべながら読んでいました。この作品は坪田譲治文学賞の受賞作。調べてみると、本書の後に読み終えた阿部夏丸氏の『泣けない魚たち』も受賞していました。なかなか面白そうな作品が多いので、この受賞作シリーズもせっせと読みたいと思います。にほんブログ村クリックお願いします
2010年01月18日
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まだ体調がイマイチのため、今日も独自療法をおこなっています。それは味噌ラーメン身体が温まるので、風邪が治りそうな気のする食べ物です。あと、プリン。これも栄養がありそうな気がします。「気がする」というのが、ちょっとおバカな感じです結局、寝るのが一番なので、更新したら寝ます。さて、今日は1月2日に読み終えた『大臣 増補版』を紹介します。著者は現在、副総理兼財務相を務めている菅直人氏です。本書は「増補版」と銘打たれているように、1998年に出版された旧版に、「第二部 政治主導への転換」が追加されています。大臣 増補版 岩波書店(岩波新書) 2009年 ★★★★☆「第一部 大臣とは何か」は1998年の旧版に所収されていたもので、著者が1996年に第一次橋本龍太郎内閣で厚生大臣を務めた10か月間を回顧したものです。旧版を読んではいましたが、今回改めて読んでみると非常に興味深い記述ばかり。とくに、事務次官会議への批判などは、鳩山由紀夫内閣での廃止に直接結びついており、現在の民主党中心政権の政治方針が、著者の「政権体験」に根ざしていることがよくわかります。さて、今回の出版で追加された「第二部」は50ページあまり。日本と同様に議院内閣制の国、イギリスの政治制度を調査した第5章と、「官僚主権国家」から「国民主権国家」への移行を旗印とする今回の政権交代の目標を記した第6章から成り立っています。これが非常にタイミングが悪く、「国家戦略局構想」が述べられていますが、新年早々の藤井財務相の辞任に伴う閣僚の担当変更によって、著者は国家戦略担当から外れることになってしまいました本書を読み終えて思うのは、現在の民主党の政権構想のほとんどが、著者の発想に基づいているということです。この15年余り、民主党首脳の一人として活動してきた著者の考えが現実の政治に反映されると、日本は果たしてどのように変わっていくのでしょうか。それをよく知るためには、政治学者の松下圭一氏の著作に触れる必要がありそうです。著者は本書の末尾で「政治家になってからも、『松下理論を現実の政治の場で実践する』ことが、私の基本スタンス」(p.247)であることを表明しています。過去に松下圭一氏の『戦後政治の歴史と思想』(ちくま学芸文庫)を読んでいますが、これがとても難解でほとんど理解できませんでした手軽そうな『政治・行政の考え方』あたりを買って、今度挑戦してみようと思ってます。政治・行政の考え方 岩波書店(岩波新書) 1998年(読めるかなあ…)クリックお願いします
2010年01月17日
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先日は久しぶりの休みを過ごしましたが、その日から体調不良現在も明らかに熱があります。風邪の治し方がよくわからないので、栄養ドリンクとサプリメントを飲み、熱いお風呂に入って湯冷めしないようにして寝る予定。こんなのでいいのかなにほんブログ村さて今日は、今年2回目の投資状況の確認です。前年末から楽天証券で投信の積み立てを始めましたので、ある程度の金額が貯まったら、そちらも紹介したいと思っています。※カッコ内の数値はすべて前週末(1/8)との比較です。各国の株式指数日経225(日本) 10,982.10(+183.78)NYダウ(アメリカ) 10,609.95(-8.24)SENSEX(インド) 17,554.30(+14.01)Bovespa(ブラジル) 68,978.30(-1,284.40)投資信託基準価額シュローダーBRICs株式ファンド 基準価額7,057円(-308円)世界物価連動国債ファンド 基準価額8,359円(-91円)外貨MMF為替・利回り(1/8 10:00現在)豪ドル外貨MMF 1豪ドル84.77円(-0.97円) 平均利回り年3.311%(+0.006%)南アフリカランド外貨MMF 1ランド12.32円(-0.27円) 平均利回り年5.704%(-0.114%)週半ばまでは株式市場は堅調でしたが、中国での金融引き締めの動きなどから下落基調のまま、今週が終わりました。NYダウが週末に100ドル下げたこともあり、週明けの日本市場は下落から始まりそうです。為替も円高に逆戻りで、米ドルに対しては90円台まで、ユーロに対しては130円台まで上昇しています。昨年がリーマンショックの反動から相場は反騰の年になりました。「二番底」が噂される今年は果たしてどうなるのでしょうか。日経のHPなどを見ながらあれこれ考えていますが、長期投資が基本路線なので検討するのは20年後や30年後の世界経済です。それを考える材料として、今年はいろいろと勉強したいと思ってます。その第一弾がこれです。ジェトロ貿易投資白書(2009年版) 日本貿易振興機構 2009年とりあえず注文してみましたが、まだ届いていません。果たして素人に読めるものなのでしょうか?あと、こんなのも買っています。Diamond money ! (ダイヤモンドマネー) 2010年 01月号 [雑誌] ダイヤモンド社 2009年投資信託の情報が多く、まさに私向き。余裕資金で短期売買もしたいと思っているので、いろいろと考えて買ってみます。クリックお願いします■過去の投資日記はこちらから■1月8日付2009年の投資日記はこちらから■初心者のための投資講座■第1回 「証券口座をつくろう」第2回 「定期預金・定額貯金とMMF」第3回 「外貨預金と外貨MMF」第4回 「投資信託は証券会社で買おう」
2010年01月16日
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今宵はお酒を飲んで帰ってきましたが、駅を降りたらあまりの寒さに目が覚めましたすぐに寝ようと思いましたが、お風呂に入ったらさらに目が覚めてしまい、今夜もせっせとブログを更新していますさて、今日は1月2日に読み終えた『関ケ原前夜』を紹介します。副題は「西軍大名たちの戦い」というものです。NHKブックスを読むのは久しぶり。存在をすっかり忘れていて、新刊をまったくチェックしていませんでした以後、気をつけます。関ケ原前夜 日本放送出版協会(NHKブックス) 2009年 ★★★★☆1600年の関ヶ原の戦いは、小学校の社会科でも学習する日本史上の重大事件の一つその関ヶ原の戦いが起こる直前期を描いたのが本書です。本書の特徴は、著者がとにかく一次史料(当事者の手記、当事者間の手紙など)にこだわったことです。関ヶ原の戦いで知られる通説の多くは、江戸中期以降に編纂された軍記物が由来となっていることが多く、それを排して歴史的事実に近づいていこうとする意欲的な著作です。本書で取り上げられた西軍大名とは、西軍の大将となった毛利輝元、北の地で東軍と対峙した上杉景勝、関ヶ原の戦い以後に流刑となって許されることがなかった宇喜多秀家、そして少数精鋭の軍を率いて武名を轟かせた島津義弘など、豊臣政権で五大老に任ぜられた(もしくはそれに匹敵する)大名でした。かなりの分量とともに、数多くの史料が引用されていて、専門外の人間にはなかなか読みごたえのある本でしたが、長文の史料にはさすがに現代語訳も付せられていて助かりました。そして、これらの一次史料をもとに関ヶ原以前の歴史を再構成すると、やはり通説とは異なる事実が浮かび上がってきます。毛利輝元の人物像は、「従来言われていたような凡庸なもの、単なる被害者ではなく、非常に野心に満ちたもの」(p.127)であり、石田三成と上杉景勝・直江兼続との間には「家康を奥羽に誘い出した隙に挙兵するという具体的な密約があったとは考えられない」(p.181)とのことです。全体として面白く読みましたが、一般向けの著作としては難解な部類に属すると思います次は関ヶ原の戦いそのものや、関ヶ原後の地方大名の様子などに関する著作を書いてもらいたいです。そのときは、ぜひ買いたいと思います。クリックお願いします
2010年01月14日
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明日は待望の休み今宵は爆睡します。明日はお酒を飲みます。読めるだけ本を読みます。そして次の休みは、2週間後の28日なのでしたキツイ今日は昨日紹介した『警官の血』と同じく、今年1月1日に読み終えた『聖灰の暗号』を紹介します。作者は私の好きな帚木蓬生(ははきぎほうせい)氏。数々の名作に与えられた山本周五郎賞の受賞作家です。 聖灰の暗号(上巻) 聖灰の暗号(下巻) 新潮社(新潮文庫) 2010年 ★★★★★『閉鎖病棟』や『インターセックス』などの傑作で知られる帚木蓬生氏の本職は精神科医。医学にまつわる物語を数多く執筆していますが、その一方で歴史をモチーフにした物語も少なくありません。本作はキリスト教の異端とされて弾圧されたカタリ派を題材にした大作です。閉鎖病棟 新潮社(新潮文庫) 1997年 ★★★★★(傑作)インターセックス 集英社 2008年 ★★★★★(性は2つではないと知りました)カタリ派とは中世の南仏で栄えたキリスト教の一派です。11・12世紀に異端と宣告され、13世紀には十字軍による討伐対象となりました。これがアルビジョア十字軍で、キリスト教徒によるキリスト教徒への十字軍です。そして南仏のトゥールーズが激戦地となりましたが、カタリ派を保護していた領主はあえなく教皇庁に屈服。その後、約100年間でカタリ派の信徒たちは異端審問によって火刑に処せられてしまいました。このカタリ派の研究をおこなう日本人歴史学者が物語の主人公です。歴史学者の須貝彰は南仏を訪れた際に、ある図書館でカタリ派に関する文献を見つけます。それはカタリ派に同情的な教皇庁の人物「レイモン・マルティ」による手記で、カタリ派の弾圧の様子が表現豊かに記されていましたが、全文がみつかったわけではありません。須貝はそうした調査の途中結果をパリで発表しますが、その後図書館長などの関係者が不審死を遂げました。そして関係者の死の背後には、ある組織が見え隠れします。組織とは何か、手記の全文は果たして見つかるのか。そうした謎に迫っていきます。この物語を読んでいる間に頭から離れなかったのは、物語の主題ではなく、実は語学のこと。主人公はフランス語だけでなく、南仏で話されるオキシタン語(オック語)を操る人物という設定。語学ができると、世界が小さくなります。英語ですら不十分な私には、読んでいる間ずっとうらやましく感じていましたさて本題のカタリ派についてですが、作中作となる「レイモン・マルティの手記」が余すことなくその悲劇を表現しています。手記の分量は約140ページ。この小説全体の約5分の1を占める分量です。そこでは、異端審問官の狂気に怒りが湧いてきます宗教(信仰)が人の心に安寧をもたらさず、自己と他者を分別する道具として用いられ、中心と周縁、さらには正統と異端という名の下に、自己の正当性を補強するために他者の生命を代償とする狂気の時代。すでにこの世にはいないカタリ派の人々のことを思い、読んでいてとても悲しくなりましたクリックお願いします
2010年01月13日
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明日は仕事に行くのが午後からなので、少しだけのんびりしていますここ数日は睡眠不足ですが、お風呂に入って目を覚ましてきました。少しだけ本を読んでから寝る予定です。前回の更新で紹介した『世界同時不況』(ちくま新書)までが昨年読み終えた本です。手元のメモによると、コミックなども含めて合計134冊読んだようです。昔よりもずいぶん減りましたちなみに、昨年の「心のベストテン第1位」は、竹田青嗣氏の『人間の未来』(ちくま新書)です。さて、今日からは今年2010年に読み終えた本を紹介します。新年早々の1月1日に読み終えたのは、2008年度の「このミス」で1位に輝いた、佐々木譲氏の『警官の血』です。 警官の血(上巻) 警官の血(下巻) 新潮社(新潮文庫) 2010年 ★★★★☆「このミス」で1位に選ばれましたが、この物語の本質はミステリーではなく、警察官を志した三代の男たちをめぐる大河小説といえましょう。戦後の混乱期の中で警察官に応募した安城清二、その息子で学生運動の最盛期に大学へスパイとして潜入することになった安城民雄、そして現代において不良警官の内部監察をすることになった民雄の息子安城和也がそれぞれの物語の主役を務めました。上巻の冒頭でミステリーとされたのが、火災現場からの安城清二の失踪です。それは序盤で不審死であったことがわかり、物語を通じての謎となるわけですが、その真相はいくつか予想したうちの一つと合致していました。それほど深い謎とはいえませんそれよりも、戦後の混乱期の状況、学生運動の内幕、警察官と裏社会の癒着の様子などが詳しく描かれ、それらはリアルの一言です。とはいえ、読書前の期待がとても高かったせいか、物語の終盤では多少物足りなさを感じてしまいました。それはもしかすると時代のせいなのかもしれません。混沌という言葉がピッタリな終戦直後、全国各地が騒然となった学生運動の最盛期。それぞれの時代で清二と民雄は精一杯生きたと思います。しかし、それに対して政治やいわゆる体制に従順で利己的な欲望を追求する現代では、和也の生き方がどうしても矮小的に感じられてしまいます。この原因は、個人の権利が極大化する一方で、個人が諦観を抱えながら社会の中で埋没していく現代の必然なのかもしれません。いろいろ書きましたが、途中涙なくして読めない場面もあり、とても面白く読みました。また何年かしたら読み直してみたいと思っています。にほんブログ村
2010年01月12日
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今日は朝が早かったので、仕事も中途半端のまま帰宅。明日も朝が早いので、とっとと寝ます。なんか毎日同じようなことを書いているなあ新年早々、単調な日々です。最近、YouTubeの自主規制を断行しました。見始めると、あまりにもダラダラと時間が過ぎてしまい、結局TVをぼんやり見ているのと同じ。見るのを止めたら、とたんに読書時間が増えました机上の「積読本」をとっとと整理したいと思ってます。今日は12月27日に読み終えた『世界同時不況』を紹介します。著者の岩田規久男氏は、経済学の入門書を数多く執筆している経済学者です。すでに何冊か読んでいますが、ようやく徐々に理解できるようになりました世界同時不況 筑摩書房(ちくま新書) 2009年 ★★★★☆本書では2008年9月の世界金融危機の主因となったサブプライムローン問題から説き始め、アメリカの金融危機がなぜ世界的な金融危機に展開したのか、さらにそれが世界同時不況にいかにして発展したのかをわかりやすく解説してくれています。私自身はこのあたりのメカニズムは『グローバル恐慌』で学習済みです。グローバル恐慌 岩波書店(岩波新書) 2009年 ★★★★☆※著者は浜矩子氏。本書に対する経済学者による批判的な書評を見かけたことはありますが、一般人にはわかりやすかったです。本書の中盤では、今回のような世界的な不景気から脱するための方策を考えるために、1929年以降の世界恐慌などの過去の恐慌・不況が紹介されます。そこでは日本の昭和恐慌やバブル崩壊後の長期不況なども説明してくれているので、身近なところで理解することができました。そして著者からは、「金融危機を原因とする不況は、他の原因による不況に比べて、深く、かつ、長引く傾向がある」(p.64)と、ちょっと怖い予測も示されましたこうした不況から日本が脱出するための金融政策が本書の終盤で提言されます。それは、日銀による大量の国債買いオペです。著者は市場における貨幣供給量を増大させる方策として、過去の日銀の量的緩和政策の効果が薄かったことを指摘します。そして、国債の発行による市場からの資金の吸い上げを阻止するために、日銀による国債買い入れを実施し、それによってさらなる量的緩和を実施することの有効性を示しました。さらに、インフレ目標を政府が示すことでデフレからの脱却を訴えました。金融政策に関してはまだ理解が十分ではないため、著者の意見がどれだけ現実的な政策なのかも判断できませんし、そもそも理解出来ていない気もします。しかし、1990年代以降の日本経済の長期停滞が、現代の格差社会の遠因であることを思えば、従来通りの政策では何も状況が変わらないことは明らかです。これまでとは違った政策手段を考え、そして実行すべき時期に来ているのではないでしょうか。最後に、近代史を学んだ人間として一言付け加えると、著者は石橋湛山の「小日本主義」を高く評価し、「湛山の主張はリベラリズムとリアリズムの融合に発している」(p.135)、「湛山の考え方が多数の国民に受け入れられたならば…日本は戦後の高度経済成長を三〇年代から四〇年代にかけて実現しえたであろう」(p.136)などとしていますが、私はこうした視点に強い疑問を抱きます。ここでの著者の視野は、あまりに経済的側面にのみ限定されています。国民の政治的自由が厳しく制限された明治憲法下での高度経済成長に、いったいどれほどの意味があるのでしょうか。これは、都市部と農村との間で日本以上の格差社会となっており、官僚による汚職・腐敗が蔓延している現代中国が今まさに直面している問題です。政治的自由がないために国民が経済的欲求を満たすためだけの存在となり、国民が「公」を批判できない反民主主義的な状況を良しとするのでしょうか。もちろんそんなことはないと思いますが、湛山の政治的主張を取り上げたのはやや蛇足に感じました。最後は生意気に批判してみましたが、本書は現在の景気に対する解説、そして具体的な政策提言という点で、実にわかりやすく読めました。専門的な難しい本には挑戦できませんが、著者のこうした概説書は今後も読み続けたいと思っています。にほんブログ村
2010年01月10日
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今日は早めに帰宅しました。明日は5時起き更新して入浴して爆睡する予定。『イノセント・ゲリラの祝祭』を読む楽しみはまた後日…。にほんブログ村さて、今日は二週間ぶりに投資状況を確認します。年越しを挟んで為替は円安へ、株価は世界的に上昇しています。※カッコ内の数値はすべて二週間前(12/25)との比較です。各国の株式指数日経225(日本) 10,798.32(+303.61)NYダウ(アメリカ) 10,618.19(+98.09)SENSEX(インド) 17,540.29(+179.68)Bovespa(ブラジル) 70,262.70(+2,673.84)投資信託基準価額シュローダーBRICs株式ファンド 基準価額7,365円(+480円)世界物価連動国債ファンド 基準価額8,450円(+165円)外貨MMF為替・利回り(1/8 10:00現在)豪ドル外貨MMF 1豪ドル85.74円(+4.82円) 平均利回り年3.305%(+0.114%)南アフリカランド外貨MMF 1ランド12.59円(+0.40円) 平均利回り年5.818%(+0.119%)アメリカの景気先行期待感から、年末年始を挟んで世界的に株価は上昇NYダウも伸びていますが、新興国の株高も目立ち、ブラジルの株価指数は70,000台を超えました。一方、為替もドル買い(円売り=円安)の動きとともに、高金利通貨も大きく買われました(=円売り)。豪ドルは85円台、南アランドも12.50円を上回り、昨年来の高値圏に達しています。金曜日に発表されたアメリカの雇用統計は予想を大きく下回りました。来週あたりは株高・円安の動きも一服しそうです。南アランドの売り時を見計らっていますが、野村証券のレポートでは、南ア準備銀行の利下げは終了し、今後は利上げ局面となる可能性が高いとのことです。それを信じれば、13円台もありえます。買い増しをするか、利益を確定させて手放すべきか、何とも悩ましい状況です投資信託はいずれも買い増しをしています。リーマンショック後には、評価額が-70%なんてこともありましたが、地道に買い増しを続けた結果、シュローダーBRICsファンドは-15%まで回復しました。もちろんまだマイナスですがせっせと毎月買い続けて早3年。今後10年、20年は買い続ける予定です。20年後にはいったいいくらになっているか、とても楽しみですにほんブログ村■過去の投資日記はこちらから■12月25日付 12月18日付 12月11日付 12月4日付 11月27日付 11月20日付 11月13日付 11月6日付 10月30日付 10月23日付 10月16日付 10月9日付 10月2日付 9月18日付 9月11日付 9月4日付 8月28日付■初心者のための投資講座■第1回 「証券口座をつくろう」第2回 「定期預金・定額貯金とMMF」第3回 「外貨預金と外貨MMF」第4回 「投資信託は証券会社で買おう」毎月1,000円から投資信託の積み立てができます
2010年01月09日
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世間では明日から三連休とのことですが、そうしたものにはまったく関係のない生活を送っているため、休みは一日もありませんそして、仕事が終わるとコーヒーを飲みながら、静かに読書をする毎日です。前回購入したドリップコーヒー50袋を飲み終えたので、また新たに購入しました。今回注文したのは60袋で1,980円のもの。まだ1袋しか飲んでませんが、まずまずの味です【全国送料無料】ドリップコーヒーお試しセット(カフェ工房)さて、今日は昨日(1月7日)観た映画『チーム・バチスタの栄光』を紹介します。海堂尊氏のデビュー作の映画化作品です。チーム・バチスタの栄光(楽天レンタル) 東宝 2008年 ★★★★☆最近はこのような小説やコミックのベストセラーが映画化されることが増えました。こうした映画がどれもイマイチなのは、原作に忠実であればあるほど原作の読者にとって映画が予定調和と感じられ、原作をアレンジすればするほど原作の読者からは反発を招くという図式が出来上がっているためです。その点、この映画は比較的バランスがとれていたようには思いました。原作のストーリーテラーだった「田口公平」を女性に設定を変えたのは、私にはそれほど違和感はありませんでした。劇中でソフトボールをさせたりするのも許容範囲です。ミスキャストもほとんどなく、手術シーンも映像ならではのわかりやすさで良かったと思います。不満はやはり犯人。TV版では犯人を原作と変えたようですが、映画版はまったく同じ原作の読者としては、まったく驚きはなく、まさに予定調和。ここは大幅に変えても良かったのではないでしょうか。原作の見どころも、犯人像の意外さではなく、ロジカルモンスターの立ち振る舞いだったように思いますし…。ぶつくさ文句を言ってますが、映画自体は面白かったです。バチスタ手術後の再鼓動の緊張感は伝わってきましたし、外科医という仕事の厳しさも知ることができて良かったです。きっと観る人によって感想はちがうとは思いますが、劇中で重責を果たした佐野史郎をカッコいいと思ってしまいました イノセント・ゲリラの祝祭(上) イノセント・ゲリラの祝祭(下) 宝島社(宝島社文庫) 2010年※バチスタシリーズ最新作の文庫化です。楽天ブックスで予約注文をしてましたが、本日発送メールが届いたので、明日か明後日には読めるはず。楽しみですにほんブログ村
2010年01月08日
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今日で仕事も一段落しましたが、休みまではまだ一週間あります。明日の仕事は昼からなので、今日はこれからDVDでも観ようかと思ってます楽天レンタルでただいま借りているのは『チーム・バチスタの栄光』です。さて、今日は12月25日に読み終えた『弁護側の証人』を紹介します。最初に出版されたのは、なんと1963年のこと今から約50年前の推理小説です。新宿の紀伊国屋書店で平積みになって売られていたのを見て購入。帯には著名な推理作家らによる絶賛の声が雨あられのようでした。弁護側の証人 集英社(集英社文庫) 2009年 ★★★☆☆紹介を始める前に断りをいれておくと、本書はそのトリックに触れなければ何も書けません。以下、トリックの内容を明らかにしていますので、これから読もうと思っている方はスルーしてください。ここからネタバレです本書で用いられているのは、いわゆる叙述トリックです。読み手のミスリードを誘うことで、事件の真相を見えにくくさせます。これが具体的にはどの場面で用いられたのかはここには記しませんが、私はこれに引っかからなかったので、物語の終盤になっても何も驚くことなく読了してしまいました。そのため、本書の面白さを十分に味わえませんでした。ここまででネタバレ終わりというわけで、本書の評価を適切におこなえるとは思いませんが、一読者として一つだけ書いておくと、「そこまで絶賛する本か」という感じです。「『弁護側の証人』を読む、それはすなわち、極上の魔法を体験するということである」、「驚きのどんでん返し!絶対騙されるぞ」、「起死回生の逆転愛が待ち受ける必読の名作」(以上、帯の推薦文)とまで書かれるほどの小説だとは私には思えませんでした。こういう帯の推薦文は、TV局の視聴率稼ぎに近いものがあります。その場しのぎの売り上げ重視主義で、読み終えた人が期待外れと感じたときには、それ以後の読書離れを引き起こすだけ。我孫子武丸氏の『弥勒の掌』を紹介する時にも書きましたが、仰々しい宣伝文句は作者・作品への冒涜だと思っています一刻も早くやめてほしいです。にほんブログ村
2010年01月07日
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仕事から帰宅し、パソコンを起動させるとメールが来てました。昨日、立川競輪でキャリーオーバーが出ていたので、めったに買わないK5(5レース連続で1着を当てる)を1,600円だけ買っていたのです。K5の平均配当額は45万円、過去最高額は658万円です急いでイーバンクの残高を確認配当はたったの29,530円ガチガチの本命ばかりが来たようです。おいしい話はそうそうありませんでしたさて、今日は12月19日に読み終えた『右翼は言論の敵か』を紹介します。著者は右翼団体一水会顧問を務め、多数の著作のある鈴木邦男氏です。右翼は言論の敵か 筑摩書房(ちくま新書) 2009年 ★★★★★本書はタイトルの通り「右翼と言論」の関係について記した箇所もありますが、本質的には著者の自伝的性格を持った著作です。そして第二次世界大戦後の右翼の歴史に触れながら、とくに著者が大きな影響を受けた野村秋介氏との関わりに大きくページが割かれています。まずは、その野村秋介氏について。私はかねてから野村氏の自殺の唐突さに疑問を感じていましたが、本書を読んでその理由がよくわかりました。あれは計画的行動に他ならなかったようです。野村氏が1977年の経団連占拠事件で服役して1983年に出所した際に、「こんどは死にざまをみせる」、「これから一〇年は必死で運動をやる」などと著者に伝えていたとのこと(pp.152-153)。野村氏が朝日新聞本社で拳銃自殺したのは、まさに10年後の1993年のことでした。次に葦津珍彦(あしづうずひこ)氏について。これまで名前しか知りませんでしたが、本書では「戦後右翼を代表する知識人」(p.155)と紹介されています。その明晰な思考で、鶴見俊輔氏などとも交流があったとのこと。非常にユニークな存在で興味を持ちましたが、本書で紹介されている「終戦の聖断」についての理解は「天皇機関説」に近い論理であり、右翼的発想との整合性は疑問です。他にも赤尾敏、権藤成卿、橘孝三郎などが紹介され、本書は「戦後右翼史」または「戦後右翼列伝」的な著作ともなっています。本書を読んでいて考えたことをいくつか書いておきます。まず、左翼からの転向組が右翼大物には目立つことです。「全体主義」という観点からは、明らかに左翼と右翼は親和性を持っています。また、国家社会主義的な立場をとる人も多く、それは社会主義(共産主義)の「平等」志向を、「一君万民」という形態に移行させることでスムーズに転向することが可能です。結局ちがいはただ一つ、「天皇」の存在をいかに理解しているかに尽きると思いました。そして、この「天皇」の存在こそが「右翼」と「保守」を明白に区別する分水嶺になっているように思います。「天皇」という存在に信仰的確信を抱いているのが右翼に他ならず、保守にはそこまでの情念(信仰)は感じられません。また、右翼はやはり究極的手段としての「暴力」を捨ててはいません。野村氏も「テロが必要な時はある」と言っていたそうです(p.242)。これも保守と区別すべき境界線になりえると思います。最後に右翼と言論の関係ですが、上述の通り「暴力」を排除しないのであれば、言論活動をする資格はないと思います。その意味で「右翼は言論の敵か」と問われれば、明らかに「敵」です。もちろんそれは左翼でも同じこと。著者は「暴力」を肯定する野村氏に対して、「我々は言論を通し、運動をやっているのだ。『テロ』は否定すべきだ」(p.242)と言ったそうです。信頼できる右翼(右派言論人)として、これからも著者の活躍に期待しています。愛国者は信用できるか 講談社(講談社現代新書) 2006年 ★★★★☆※「愛国心」を声高に唱えることに対して、右翼の立場から違和感を表明しています。にほんブログ村
2010年01月06日
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昨日から仕事が始まり、次の休みは14日新年早々、ガマンの日々です。正月の三連休がすでに懐かしく感じています…。さて、今日は1月3日に観た映画『アバター』を紹介します。フル3Dで2時間40分の大作。とにかく疲れる映画です。有楽町の日劇で鑑賞しました。「脚本が良い」という俳優のコメントがパンフレットには多く記載されていますが、私の率直な感想としては、脚本はとても陳腐と言わざるをえません。簡単にストーリーをまとめておけば、敵(異星人)を討伐していく中で、敵の文化や生き方にシンパシーを感じて味方(地球人)と敵対するに至る、それが主人公です。映画『ダンスウィズウルブス』のSF的リライトといっても差支えないと思います。実際に異星人のモデルは紛れもなく「ネイティブアメリカン」ですし…。この映画の見どころは、そうしたストーリーにあるのではなく、3D映像の素晴らしさです(3D映画を観たのは初めてなので)。映像を文字化する描写力はもともとありませんが、それでもやはり文字(言葉)に置き換えることができません。それほど映像には驚かされました。すぐ目の前に立ち現れる3D映像の迫力は、実際に観ないと絶対にわかりません。DVD(ブルーレイ)やテレビ公開などはいったいどうなるんでしょうそんなことも思ってしまいました。アバター公式完全ガイド イースト・プレス 2009年(今度買います)にほんブログ村
2010年01月05日
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昨日は更新すると書いたにもかかわらず、帰宅後に爆睡してしまいました。3D映画で2時間半というのは、とにかく目が疲れますそちらの感想はまた今度。さて今日は1月2日に観た映画『沈まぬ太陽』を紹介します。3時間22分の大作。日比谷のみゆき座で観てきました。ガラガラかと思いきや、ほぼ満席でした山崎豊子さん原作の小説を読んだのは、文庫化されたときのことですから、2001年のこと。それから全巻を通して読み返したことはありませんが、ストーリーはほぼすべて記憶しています。それほどの衝撃でした。そしてついに映画化されました。映画の脚本は、原作にとても忠実。それに加えて、やはり映像の力を感じます。冒頭でいきなりあの123便の機内の様子。パニック状態の中で遺書を書き残そうと、最後の力を振り絞る男性の姿。必死になって乗客の世話に走り回るスチュワーデスの姿。すでに涙が止まりませんその後は「国民航空」内の醜い権力闘争の様子が描かれます。ラスト2時間はこれに終始。いささか飽きますが、原作を思うとこれ以上は短くできないと思いました。率直に書くと、後半は正直退屈に感じました。それでもこの映画は傑作の名に値します。それは先にも触れた123便の機内の様子を描いたことに尽きます。5分あったかないかのとても短いシーンですが、極限状況の緊張、そして飛行機事故の悲劇を描き切ったと思います。遺族にとってはひたすらに惨いシーンだと思いますが、あのような惨劇を二度と起こさないためにも、映像化されなくてはならないものだったと思うのです。蛇足ですが、原作の小説を読んでから、「国民航空」に乗る気はゼロです。無理です。クライマーズ・ハイ 文藝春秋(文春文庫) 2006年 ★★★★★※私の中で、横山秀夫氏の作品のベスト1です。新聞記者の視線から123便の事故を描いた作品。映画化もされていますが、やはり原作がよいと思います。にほんブログ村
2010年01月04日
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明けましておめでとうございますさきほど実家から帰ってきました。この正月は、数年ぶりに三連休できました。寝正月も同然のダラダラ生活でしたが、本を7冊読み終えることができました今日はこれから映画『アバター』を観に出かけます。夕方の回を観ようと思ったら、ほぼ満席で夜の回にしましたすごい人気ですおそらく夜にまた更新すると思います。昨年に読み終えた本の紹介がまだ終わっていないので、がんばらないとたまってしまって大変ですそれでは今年もどうぞよろしくお願いします。にほんブログ村
2010年01月03日
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