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ブルーウィローを求めて、アンティーク・ショップの町として知られている(?)ブルズに行ってきた。ウェリントンから車で2時間ほど北にある小さな町だ。そこは、延べでたった100mほどのメインストリートに、実に、8件のアンティークショップと、一つのミュージアムを抱えている。少し前に一軒つぶれ、私たちが訪れた日、今月一杯でクローズの店がさらに一軒あった。ウェリントンでも、次々と老舗のショップが姿を消している。理由は、簡単。インターネットの普及で、コレクター達がはるばる店に足を運ばなくなったから。オークションで、価格はますますオープンになり、ジジババ中心のオーナー達は、ついて行かれないのである。馴染みになり、オーナーから様々な知識を仕入れつつ、失敗したり、思いがけず掘り出し物に遭遇したり、という楽しみは、確実に減ってきている。寿司屋のカウンターでトロを食べるのと、回転寿司で食べるのの違いに似ているような気がする。寂しい限りだが、回転寿司にお好み注文が復活したように、また、ジジババも巻き返してほしいものだ。さて、その今月一杯で閉まる店で、この皿を買った。BOOTHSというメーカーが1950年代に古いブルーウィローを復刻したもの。金の使い方がセンス良過ぎだが、ブルーウィローの定番の一つなので前から欲しかったのだ。で、つくづくと眺めると、なんか、鳥がオデブのような。フグが翼をつけたように見えませんか?早速、他のお皿を見てみると、例えば、Johnson.Bro.の現代物(80年代)は、すっきり、さわやかな二羽の鳥なのである。ほらね。そこでいくつか並べてみると、鳥たちは皆、違った表情を持っていることに気づいた。「天にあっては比翼の鳥、地にあっては、連理の枝とならん。」と歌ったのは白楽天だったが、このウィロー(柳)の恋人達も、比翼の鳥のように地上で得られなかった幸せを求めて天に飛び立って行くわけで、元は、人なのだ。そこで、窒印もない、古いウィローの鳥を見ると、な、なんと、眉毛が・・・・・ああ、この2羽の鳥は、誠に恋人達の生まれ変わりだったのだ。古いパターンには、まだ、人間臭さが残っているんだわ。100年前のロイヤル・ドルトンには、美しい切れ長の眉がある。70年前のアルフレッド・ミーキンの鳥も、細い眉が残っている。そして、眉は次第になくなり、チャーチルのように、ホントのモダンは、ただ、鳥が2羽飛んでいるだけ。どんな時代の印判を使っているか、悲しい昔話が残っているかどうか、眉でわかるかもね。注:これは、私の推測にすぎません。 学問的根拠はありませんのであしからず。
October 30, 2005
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なんと、ブッチギリで優勝しちゃいましたね。さすがに、日本シリーズ、ウェリントンでも、NHKで見ることが出来ました。ロッテって、あんなに強かったのか。ロッテには、日頃から、とってもお世話になっています。なぜなら、こちらでは、日本のお菓子が手に入らないのですが、韓国製のロッテだけは、豊富。そこで、感謝を込めて、5日間限定:優勝記念セールのお知らせです。余談ですが、ニュージーランドのマイケル・キャンベルが欧州ゴルフツアーの賞金王争いの2番手にいます。今年は、USオープンでまさかの優勝。その後も、まさかの優勝があり、なんだか、一皮剥けていい男になったのです。ちなみに彼は、マオリの英雄でもあります。タイガーは、PGAで賞金王に返り咲き(3年ぶり)ましたが、この先何度でもちゃんすがある。しかし、我らがマイケルは、今年は、出来すぎなんじゃないか?なお、トップは、スコットランドのコリン・モンゴメリーというおじさんです。リカチャンさんは、俊輔ばっかり応援していますが、モンティ爺さんは、今年、異常に強く、こちらも一歩も引かない状況なのだ。マイケル!!がんばれ!!!
October 27, 2005
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ねえ、あの、サブローって、かっこいいねえ。イチローしか、知らなかったんだけど。ジローも、いるんですか?5日間限定:優勝記念セールのお知らせです。
October 27, 2005
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アンティーク、欲望と失敗の間、何回目?相変わらず、骨董収集に振り回されている日々です。で、トップページをアール・デコ特集にしたのは、この記事を書くためだったのです。ネイピア旅行の中で、ネイピアの街はアールデコ風の建物が数多く残っていると書きましたが、それには、訳がありました。1931年、ネイピアは、巨大地震に襲われたのでした。マグニテゥード7・8.それは、もう、壊滅的な打撃で、当時の写真を見ると、瓦礫の山。ところどころに残っているのは、暖炉の煙突の跡で、レンガ造りだからかしら。で、ネイピアの人々は、「レンガのおうちが一番だ。」と言ったかどうか、知らないのですが、ちょうど、アールデコが流行していたので、それで街づくりをし、復興させようとしたのでした。それ、すごい発想だと思いませんか?都市計画ってやつです。今から、70年以上前なのに、将来、街そのものが財産になるように計画したんですって。地震後の、大混乱の時期でありました。そうは言っても、1929年の大恐慌の直後でもありました。物資が乏しいので、フロリダのアールデコとまでは行かなかったのだと思う。それでも、ネイピアの人々の決断と先見の明は、尊敬しちゃうな。そして、今でも、その町並みは、ネイピアの観光産業になっているのです。しかし、空の便がない!!!!小さな飛行場があるだけなのです。なかなか行かれないから、有名になれないのね。かわいそう。さて、上の写真は、アールデコの女王、クラリス・クリフのお皿です。見ての通り、アールデコ・デザインではありません。これは、アンティーク・フェアで、聞き覚えたクラリス・クリフの名に釣られて購入したもののうち、欠けがある方です。そもそも、アールデコは、ヴィクトリア女王がなくなった、1901年ー1930年くらいに流行した芸術様式です。日本でいえば、大正ロマンの頃ですよね。モボ・モガなんて、聞いたことありますか?それは、比較的短い期間だし、特異なデザインなので、今残っているものは、結構高いようです。クラリス・クリフの陶器は、100万円くらいするものもあります。しかし、私は、どうも、好きになれなくて。アールデコのデザインは、斬新すぎて、部屋をかたずけないと飾っても無意味な気がする。あの、幾何学模様と、黒やオレンジの配色は、苦手なのじゃ。あれが、生活空間においてあると、安っぽくて、中華料理屋風なんだもの。だが、クラリスは、100万円もするらしい。その名を、フェアで見つけた時の、私のほくそえんだ顔を、どうか、神様、見ないでください。とにかく、100万円ではないし、私としては、清水の舞台から飛び降りる心境でお皿を買ったのだった。これを売ったら、学費も出るし、旅行も出来るし、・・やったね!!そして、帰宅。息子に、お皿を自慢しました。「Reproducedって、書いてあるよ。」え、何?それ。どういうこっちゃ?つまり、復刻版という意味らしい。じゃーん!!100万は、夢か。翌日、懲りない私は、また、買い物しにショップへ行きました。前日の失敗を忘れるには、新たなお宝を探さなくてはなりません。そうしたら、何と、同じお皿。但し、こちらは、欠けがある。と、いうのにぶつかってしまったのです。欠けてるから、というわけで、おばさんは、信じられないくらい安くしてくれました。つまり、私は、また、買っちゃったんですね。だって、なんだか、置いておけないでしょう。欠けたまま、寂しそうだし。ところが、さらに、びっくり。ネットに、同じデザインのC&Sが、売られていたのです。19000円でした。だって、これ、復刻版なのに。高すぎないかな?と、説明を読むと・・・・これは、クラリス・クリフが、1770年に製作されたCIRCAという、お皿を復刻したものなんですって。じゃあ、贋物というわけではなく、クラリスの復刻版というわけでもなく、それなりの価値は、あるらしい。ほっ。ほら、みなさい。買っといてよかったじゃないの。と、家族に自慢しつつ、欠けたお皿も、大事にしようと思ったのでした。
October 26, 2005
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引越し荷物を作る時、必ず、思い出す映画のシーンがある。「愛と哀しみの果て」のメリル・ストリープが、ケニアでコーヒー園の経営に失敗。家財道具をヤードセールし、その、僅かな残りの品々の間にすわって、タバコを吸っている。そこへ、元亭主が、彼女の恋人、レッドフォードの死を告げに来る。うなづきながら、「こうして暮らせばよかった。」と、つぶやく。メリル・ストリ-プほどではないが、2-3年ごとの引越しのたびに、生活用品を整理しなくてはならない。特に厄介なのは、電化製品で、日本とアメリカは、100V.それ以外の国は、ほとんど、200Vであること。引越し貧乏とは、我が家のことだなあと、いつも思う。ああ、こんなに荷物を増やさなければよかった。また、引っ越すのに、なんで、いろいろ買ってしまったんだろう。と、後悔するわけ。そして、ようやく梱包が終わり、運送やさんが全てを運んで行ってしまうと、部屋は、がらんと広々とし、私はまた、つぶやくのだ。「ああ。こうやって暮らせばよかった。」っと。それは、ともかく、私は、この映画が好きで、ケニアに行ったとき、彼女の家を訪れた。「カレン」と、今でも、親しく呼ばれている彼女の家は、ナイロビの高級住宅街となった地域に、当時のまま保存されている。ただし、コーヒー園はなくなっているので、敷地の面積はずっと小さくなっている。当時、アフリカに農園を持つことが一種の流行というか、ステータスだったようで、植民地に華やかなヨーロッパ文明を持ち込み、贅沢に暮らしたようだった。もちろん、彼女は、おびただしい陶磁器を運び込み、ワインを飲み、お茶の時間を守り、レースに囲まれて生活していたのね。それらも、みんな残っていて、映画でレッドフォードが立っていた場所まで特定できるほど。古い映画なので、見た人はもう少ないかもしれないけど。ニュージーランドも、今でこそ、先進国だが、植民地時代は、マオリ族との攻防もあった。何故、ニュージーは、発展し、アフリカは、いまだに苦しんでいるのか、不思議。ニュージーも、オーストラリアも、アフリカと同じ条件だったはずなのに。こちらは、何かが成功し、向こうは、何かにつまずいている。そういえば、ニュージーは、美男は多いが、美人は少ない。と、いう話を聞いたことがある。ここは、女性の流刑地だったので、というのだが、ほんとかしら。しかし、街を見ると、確かに、女性は太め、頑丈が多く、いわゆる美人とはちょっと違うかなあ。愛と哀しみの果て(期間限定) ◆20%OFF!これも、いいよね。クレイマー、クレイマー コレクターズ・エディションメリル・ストリープは、演技派すぎて、好きな女優さんとは言いがたいです。見たくないことまで、見せてくれるから。「フランス軍中尉の女」「ソフィーの選択」なども、怖かった。「クレイマーvsクレイマー」も、実は、怖い映画だったのだ。
October 25, 2005
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ディープ・インパクト、すごい強さでしたね。久しぶりに、興奮してしまいました。武豊が、前半、抑えるのが大変だった、と言っていましたが、解放後のスピードはダントツ。あんなに速いなんて。美しい馬だわ。競馬のことは、なんにも知らないのですが、ディック・フランシスの競馬小説は、多分、全部読んだかなあ。大好きなんです。イギリスのスノッブな感じも、推理小説としても、いいです。もし、無人島に漂着したら、彼の本だけは持っていたい。ディック・フランシスは、優れた騎手でした。だから、彼の本の主人公は、みな、馬に関わっている人々です。馬を愛し、馬を守ろうとする人々でもあります。そして、我知らず、ストイックな生き方を選んでしまう人々です。そこが、いい。どれを読んでも、面白いと思いますが、スタートは、シッド・ハレーの3部作からがお勧め。まずは、「大穴」からどうぞ。
October 24, 2005
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そういえば、「世界の中心で愛を叫ぶ」っていう映画を見て、このブログを始めたんだった。それは、5月のことだったのね。ウェリントンにある、ヴィクトリア大学の日本語クラスで日本の映画を見せてくださることになり、私も娘を連れて出かけたのでした。本だけは、大分前に読んでいて、正直、何故、そんなにヒットしたのかわからなかったなあ。可愛い子は、みんな、白血病で死んじゃうのだ。エリック・シーガルの「ラブ・ストーリー」も、「赤いシリーズ」の百恵チャンも、・・・と、例は、古いながら、コンセプトはみな同じじゃないかと、うんざりしたのでした。さすがの私も、こういうラブ・ストーリーは受付ない年になったんだな、と妙に感心したりしてね。しかし、本とちがって映画はよかった。実に、よかった。まず、第一に、主人公がよかった。大好きな、大沢たかおだった。原作のまま、朔ちゃんが中学生だったら、私はついていけなかった。きっと。しかし、大人になってからの回想だったので、危うくついて行くことができたのでした。中坊や、高校生のガキンチョが、「君を守りたい」など、言うと、それだけで、私はうんざりし、アホかと思い、有り得ない!!と、憤ってしまうのであーる。しかし、今回、そこんところを上手に料理して、忘れていた過去への旅って感じで非常によかった。原作は、また、村上春樹の本が長くて読みきれない人のために書かれたんだろうか、ってくらい、文体が似ていたけど、それもセリフだから臭くならず。コウが出なかったら、もっとよかった。失礼ところで、解説の大学の先生は、泣きそうな、いいシーンになると、中断して説明を入れるのね。ガクッとし、わかってるよ、と、心の中で言い、忙しい映画鑑賞ではありました。先生は、この映画がホントに好きだったのでしょう。NZの人たちに、説明せずにはいられない。そんな感じでした。かわいい先生だったなあ。というわけで、マダム・ゴージャスの若いお友達、大沢朔太郎は、今、どうしているかしら。また、どこかで会いたいものです。なんか、今朝は、取り留めのないことを書いてしまいました。http://plaza.rakuten.co.jp/kodomokodomo/のお子さんのセリフがあんまりかわいくて、つい、書き散らしてしまいました。私、平井堅も、大好きなのよ。
October 23, 2005
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>>つづき「星の王子様」に感動してもっとサン・テグジュペリの本を読んでみたくなり、私は家に帰ると、早速本屋さんへ行きました。彼は、童話は、これ一冊だけ。他に小説を書いていて、文庫本が3冊ありました。その中の、「夜間飛行」という本が、代表作だそうで私も、一番面白かったと思います。といってももう、30年以上前に読んだ本で、しかも、今手元にないので、おぼろげな記憶しかありません。彼は、フランスの軍人でパイロットでした。それで、3冊とも主人公は、パイロットだったと思います。「夜間飛行」の主人公も、若いパイロット軍人で、年上の人妻と不倫になる話でした。多分。もう、悲しいくらい、何も覚えていません。しかし、印象的なシーンがひとつだけ。二人は、情熱に負けて彼の部屋で一夜をともにします。翌朝、女性が目を覚ますと、彼がすでに起きていて、彼女をみつめるのです。その顔の、なんと、やさしく、満ち足りて、若いことか。彼女は、一瞬、たじろぐものを覚えます。彼は、ジュード・ロウ。彼女は、メリル・ストリープ、って感じかな。彼は、言う。「僕の部屋を見て。」その部屋を、彼はせいいっぱい飾り付けていました。若い男の部屋。壁には、彼のお気に入りの、絵やポスターが貼ってある。彼女は、思う。よい部屋は、飾らなくても美しい。この部屋は、壁が見えないほど、飾り付けてあるのね。と。そして、彼女は、”そういう世界”の人だった、と、書いてあった。多分。なんだか、すれ違いを予感させますねえ。この前後、まったく記憶がないのですが、彼女のその胸の内がとにかく印象的だったのです。そして、私も、飾りのない部屋を好む女性になりたいと、思ったのでした。私は、なまいきな高校生だった。ほんとに。サン・テグジュペリの他の本も、読んでみてね。
October 22, 2005
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「星の王子様」は、高校2年生の夏休みに軽井沢の学校の別荘で読みました。その時の強烈な印象は今でも鮮明です。昔、子供だったあなたにというメッセージも、大人には見えない象の絵も、おとなになりかけの私にとって、切実でした。何かを失ってしまいそうで、私は怯えていました。そんな時、この本を読んだのでした。お皿を描きながら、もう1度、ゆっくり本を読み返しました。私は、あれから、何を得、何を失ってしまったのでしょう。私は、年を取り、壊れた飛行機の修理に追われ、砂漠に一人で途方に暮れているのでしょうか。夕日を見て、椅子を後ろにずらしながら、何度も夕日の沈むのを見て、その悲しい夕焼け色にどっぷりつかって時を忘れる。そんな時間を、最近、過ごしたでしょうか。そして、小さな棘で身を守ろうとする、薔薇の花の気持ちを、私は、忘れずにいるのでしょうか。星の王子様ショップ、5億の鈴
October 20, 2005
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アンティークにトレジャーはない。と言われつつ、それでもどこかで、掘り出し物を探したいという欲求があるものです。自分の持っている品物が、何の苦労もなしに、時間だけを糧にオオバケしたら、こんな面白いことはない。また、誰もその価値を認めないうちに、美しさを発見し、それに光を当ててやり、いわば、育ての親のように愛しんでコレクションし、ある日、万人に認められることになる・・・そんな経験があったなら、これは、たまらないに違いない。で、世の中のたくさんのコレクターが、「ほんとのとこ、どうなのよ。」と、真実を知りたがっているわけです。すると、こういう商売が生まれた。アンティークを実際に購入するには、それなりの資金がいるし、キープしたものの値が上がるとは限らない。そんなリスクを犯すより、情報を売りましょう。と、ご存知、情報企業を打ち立てたのです。アンティーク情報誌は、世界最古の情報誌のひとつです。有名なのは、イギリスの"MILLER’S".毎年、世界中のアンティークショップがここに在庫商品の価格と写真を掲載します。それが、その年のアンティークの標準価格となり、掲載記事を辿って商品を購入することができます。つまり、これは、カタログなのです。MILLER’Sは、勿論、掲載料をショップからいただいています。そして、上の写真が、オーストラリア・ニュージーランドのショップによる”CARTER’S.”内容は、下の写真のように、美しいカラー写真と値段とショップ名です。これは、1996年版なので、ちょうど10年前の相場を知ることができます。非常に面白いです。たとえば、日本で人気のスージー・クーパーは、この年、僅かにドレスデンの食器セットが2万円くらいで、1点だけの掲載。2005年版では、C&S、一つ分ですね。まさに、オオバケしたわけだ。また、日本では、あまり馴染みがないが、ロイヤルドルトンの掲載が圧倒的に多いです。30ページが費やされています。上のカタログのページもドルトンの長皿で、ロミオとジュリエットや、デッケンズの一幅の絵皿は、非常に価値が高いらしい。さて、これは、スージーの水差し。一番人気のあった絵柄なので量産され、比較的値段も安い。しかし、可愛いので購入。だが、冷静に考えてみると、私は、水差しに水を入れて飲むことはないのだった。今の時代に、水差しから水を飲む人っているかしら。コントレックスや、ペリエをこれに移して飲むなんて有り得ないよね。ああ、買わなきゃよかった。そして、前回アップした、ロイヤルドルトンのブルーウィローに話が飛ぶが、あの1900年物のドルトンの青は、ワタシ的には、逸品の色なのである。私は、これから、1900年物の青いドルトンを集めたい。そうしたら、なんと、そのドルトンの青い水差しを発見してしまった。。。。。しかし、もう、水差しは、スージーを買ってしまったし、水差しは、本来、使わないし・・・・・つまり、こんなに長々書いたんだけど、これだけ言いたい!!!私は、あの、青い水差しを買わないっぞおおおお!!!ほっ欲しくってエッもおお!!
October 19, 2005
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ブルーウィローを集めるようになると、いろいろ疑問が沸いて来る。その一つは、陶磁器にプリントする技術のことである。例の青い染付けのことを、中国では、青花、ヨーロッパでは、単にブルー&ホワイトと呼ぶらしい。この、青を出すために、英国陶磁器の歴史は発展したといっていいらしい。何故、それほど、この色が人気があったのか。実は、私は、ブルーウィローに出会うまで、青一色の染付けに興味がなかった。マイセンのブルーオニオンの名前も、R・コペンハーゲンのブルー・フローラルの名前も知らなかった。ゆっくり見たこともなかったし、欲しいとも思わなかった。今、少しずつ見る機会が増えてそれらの色を見ると、何と、凄い仕事なのだろうと驚いてしまう。食文化という、人間の根源的な部分に芸術性を見出せたのは、これら、高級食器メーカーのおかげではないか。さて、ブルーウィローに戻ると、これは、プリントの食器なのだ。青い食器に対する憧れが強いと見た、商才あふれるウェッジウッドの一家と、その2代目、ジョサイア・スポードが、青い食器を安く大量生産できれば、莫大な儲けにつながると考えた。ウェッジウッドの歴史は、高級食器の歴史ではない。産業革命を始めに経験したイギリスらしく、機械化と大量生産によって、家内工業的だった陶磁器産業を、イギリスを代表する企業に発展させようとした一家の歴史なのだ。従って、青い染付けを機械化するという発想は、当を得ていたことになる。とにかく、そのための努力を惜しまず、スポードは、銅版印刷を素焼きの白磁の上に施す方法を完成させた。私も、勉強中なので、間違っていたら訂正してください。まず、銅版にエッチングの技法で絵を描きます。ごく、薄く溝が彫られます。そこに、薬品を流し込み、腐食させます。さらに、釉薬を流し込み、絵を紙に転写。紙を、白い素焼きの陶磁器に貼り付けます。焼成→紙が焼け落ちて、色が残る。ざっと、こんな具合かしら。美濃焼きの焼成についてのHPを参考にしました。銅版にエッチングしてあるということは、原版の保存がきくわけだから、大量に同じ版が作れるようになったというわけ。従って、今でも、18世紀の原版で同じものを作る事ができる。しかも、銅版に細いキリのような道具で描くわけだから、細かい描写も可能になった。ブルーウィローや、ブルーイタリアンの精密な絵を思い浮かべてね。さらに、改良を加えたい。単に、印刷しただけでは、青花や、日本の染付けの味が出ない。何が、違うんだろうか。多分、”にじみ具合”だと思われる。そこで、にじませる技法に取り組んだ。大倉陶園や、深川製磁の、青くにじんだ絵付けを思い出してください。これが、また、むずかしい技術だったと思われます。しかし、ついに、それも克服し、ロマンチックな絵を選び、イギリスの陶磁器産業は発展を続けることになったのでした。さて、較べてみると、こうなります。写真で、わかるかしら。ロイヤル・ドルトン、1900年。にじんでる?チャーチル、モダン。にじんでないよ。
October 17, 2005
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ニュージーランドでも、オーストラリアでも、スリランカの紅茶を買うことができます。それで、今までずっとスリランカ時代の紅茶を飲んでいました。パッケージもそのまま、味もそのままで、なんだか懐かしくって。しかし、ニュージーにも紅茶があると雑誌で知りました。「Bell」というメーカーで、1905年、ダニーデンに会社が設立され、現在は、馬関係のスポンサーになっています。原産は、スリランカ。ブレンドをニュージーでしているのですが、けっこう美味しいし、香りもいいです。この1900年前後というのは、本当にニュージーの歴史にとって大発展の時代だったようです。イギリスでいえば、大航海時代に君臨した、ヴィクトリア女王が1901年に亡くなり、いわゆるヴィクトリア時代が終焉した頃。この、ヴィクトリア時代について、これから少し、勉強したいと思っています。216ザ・ストランド112トラディショナルアフタヌーン三角バッグBellは、楽天になかったので、スリランカのティーバッグを紹介。紅茶うんちく本によると、ティーバッグは、日本人の発明だそうです。紅茶の葉が、崩れて細かくなったものは、値段が安くなるので、集めてティーバッグを作ったら、便利で大当たり・・・・したそうな。スリランカでは、庶民は、ダスト(塵)と呼ばれる安い紅茶を飲んでいます。それでもすごく美味しいです。確かに、紅茶の葉が、お湯で元の形に戻るタイプもありますが、わざと、葉を刻んで出やすくしたものもあり、ティーバッグの発明の真偽はわかりません。ニュージーランドには、イギリスのようなお茶の習慣はないんじゃないかな。
October 15, 2005
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ネイピアは、アール・デコの街、そして、ニュージーランドでも大手のアンティーク・ショップを有する街でもあります。しかし、ウェリントンから車で行く途中の小さな町にも、かなり立派なアンティーク・ショップが1-2軒ずつあり、それらに立ち寄りながら、ネイピアまで旅をするのです。と、書くと、なんて優雅な、なんて、のんびりした、っと思われそうですが、実際には、ママの買い物にうんざりしている家族、特に、息子の機嫌を取りながら、生き馬の目を抜くようなすばやさで欲しいものをチェーーック!!即、購入。OR、あきらめる。という荒業を繰り返すわけ。しかも、ナビをしている息子は、車の中で、自分以外の人間が寝ると非常に怒る。常に、誰も寝ないように、見張ってるのです。性格、悪いなあ。ああ、それでも、眠くなる母・・・zzzz「あ、アンティーク!!」「え、どこどこ?」「へん、うそだよーん。寝ちゃだめ!!」くっううう、何度、この手で起こされたことか!!それにしても、あんな小さな町のアンティーク・ショップで、いったい誰がお買い物するのでしょう。不思議だなあ。ネイピアの、ものすごい広い店で見つけた、ソーサーなしのカップ。1910年、Allertons元、外交官夫人だという、おばあさんのお店。36カ国回って、集めた物をここに置いているのだそうな。カタカタと、手動のタイプライターで何やら仕事をしていらっしゃいました。ソーサーなしのカップでも、ウィローや、シノワズリは、こうしてお茶たくで使うといいと思います。この二つは、10年ほど年が違いますが、持ち手が同じなので、夫婦茶碗みたいでしょ?かれこれ、20年前に、ギリシャの島で買ったお皿。トルコのお皿をアップしたら、これと似ていることを発見。隣の国だもんね。
October 14, 2005
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高級品市場なら、1.5億円のダイヤもあるのよん。早い者勝ち、急いでね。7カラット・Dカラー・IF・エクセレントカットジュエリーツツミが誇る最高のダイヤモンド1.5億円あーっら、7カラットしかないのね。ダイヤは、最低、10カラットは、ほしいところです。アンティーク・ジュエリー・リング600万円こちらは、大きさより、価値で攻めてみましたの。デザインも、今のものとは一味ちがいます。深いブルーの煌き!21.21ctブルートパーズダイヤリング105万円サファイヤじゃないのよ。ブルー・トパーズ。だから、このお値段は、純粋に、ダイヤ&デザイン料だと思った方がいいでしょうね。他にも、いろいろ、グラマラスリング(10/11),おーーほっほっほ!!!
October 12, 2005
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古くから、ペルシャ、トルコなど、アラビアの陶器の美しさには定評があります。絹の道を通って、日本までやって来たアラベスクが、唐草模様になりましたよね。緑や、茶の、大きな風呂敷包みを見かけることは、少なくなりましたが、遥けく遠き国で、いまだに政情が不安定なことが残念でたまりません。早く、平和が来ます様に。トルコ・キュターヤ陶器 ミュージアムピース青と白のアラベスクトルコ・キュターヤ陶器 ミュージアムピース 30cmプレート オスマンクラシックトルコ・キュターヤ陶器 ブルーのアラベスク 30cmプレートトルコ・キュターヤ陶器 ブルーフラワー 30cmプレートトルコ・キュターヤ陶器 ブルーのアラベスク 30cmプレートペルシャ中島誠之助監修 みじん唐草桔梗渕8寸皿ペルシャ唐草文様六五寸楕円皿 1組トルコ・キュターヤ陶器 ミュージアムピース青と白のアラベスクガラタバザール(キリム&雑貨)
October 11, 2005
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ワイナリーを訪ねてネイピアの近郊、ホークス・ベイは、ニュージーランドでも有数のワインの産地です。各ワイナリーは、いろいろ工夫をこらして、ワインに楽しんでもらおうと勤めています。ワインセラーの見学、ワインの試飲、豪華なランチ、こじんまりしたお昼、etc.私達も、帰り道に一軒のワイナリーに寄りました。実は、ワイナリーに行くのは、NZ2年目にして初めてなのです。私が、お酒が駄目なのと、お酒好きの主人が、なぜか、ワインを飲むと酔ってしまうという、体質のせいでしょうか。玄関のそばの藤の花しかし、行ってみたら、病み付きになりそう。NZにも、こんなおしゃれなレストランがあったのね。しかも、美味しかった。横メシ(横書きのメニューの意味)のお店で、こんなに美味しいとは、びっくりでした。パンも、チーズも、お料理もグッドでした。で、ワインは、いろいろ試したのですが、ボイズンベリーの果実酒に決定。体にいいと言われるボイズンベリーのなんとかいう酵素は、ブルーベリーの何倍もあるそうです。何だっけ?で、その、ワインと買ってきたブルー・ウィローで、スパゲッティをコーディデートしてみました。どうかなあ。お料理も、コーディネートも勉強しましょ。50の手習いで。
October 9, 2005
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友達のリカチャンさんが、スコットランドのエディンバラと春に子供達と訪れたダニーデンについて、記事を書いてくれました。不思議なもので、全く行ったことのない場所でも、知っている人が住んでいると、ニュースも気になるし、ふとしたことで地名などが目に止まり、親しみが沸きます。一度、イギリスに行ってみたいなあ。本場で、例の青い陶磁器、ブルーウィローを探してみたいなあ。そう、思いつつ、ある骨董やさんに入ったところ、小ぶりな色の薄いウィローが、ぽつんと置いてありました。色の薄いウィローは、比較的新しい。しかも、カップの底にひびがはいり、金も少しはげて、いい状態ではありません。裏を見ると、かすかに、Blair と、読めます。ブレイヤー、えーと、どこかで聞いたような。しかし、そんな会社があったかどうか、あったとしても、有名じゃなさそうな・・・・しかし、何故か置いておくことができず購入し、ブレイヤーって何だっけ、と考え続けてしまいました。どうも、最近は、物忘れがひどく、芸能人の名前など、のどまで出掛かって、出て来ないのね。年かなあ。しかし、はっと、思い出したのです。最近、読んだ本の中に、Blair Castle というのがあった!!スコットランドのハイランド地方のほぼ中央に、ヒースの花に囲まれて建つ真っ白いお城。100以上のお部屋があって、現在、10代目のアスル公爵のお城。そして、おびただしい陶磁器のコレクションがあり、マホガニーのキャビネットはセーブルの逸品で埋まっていた・・・と、いう、「英国陶磁器の旅」菅原佳子さん。の一節でした。しかし、このブルーウィローは、勿論、セーブルではありません。(笑)私は、また、想像します。お城で働いていたメイドさんを。彼女は、赤いほっぺの気のいいお母さんで、セーブルの陶磁器を大切にケアしています。それは、お城のお殿様のもので、庶民に手が出るものではありません。しかし、当時、ブレイヤーでも、陶磁器産業は興りつつあったのです。高価な手描きは無理ですが、青いプリントの食器が少しづつ出回るようになった。そこで、ティーカップをひとつ、買いました。中国の悲しい物語を描いたティーカップは、当時流行のものでした。ある日、彼女の娘が告白します。好きになった人と一緒にニュージーランドへ行きたいと。そこに、何があるかわからないけど、新しい世界に行って、ふたりでやって行きたいと。ニュージーランドなんて、そんな遠くに行ったなら、もう、二度と会えないでしょう。行かせたくない。しかし、娘の輝く顔を見ていると遂に、合意してしまいます。そして、大切な、ブルーウィローのティーカップを持たせたのではないかしら。など、ひびがはいって使えないカップを眺めつつ、考えておりました。
October 8, 2005
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落ち込んでます。駐車場で車を、こすった。隣の車が、はみ出していたのに気づかなかった。ちょっとなんだけど、落ち込んでます。
October 7, 2005
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ネイピア刑務所は、ニュージーランドで一番古い刑務所です。今は、保存を兼ねて、バックパッカー’s、つまり、ユースホステルになっています。今回のネイピア旅行の、最大の目的、それは、刑務所に泊まることだったのでした!!ワーオ!!どんなかしら。ユースホステルって、おばさんでも泊まっていいの?はい、いいですよ。お部屋は、どんな?1.独房2.相部屋:6人くらい・・・15ドル(1000円くらい)3.Wベッドの個室・・・50ドル(一人25ドル)で、Wのお部屋を予約。頼むと、夜、見回りもしてくれるそうな。看板に、ちゃんと、ツァーと、出ています。9:30、3:00の2回見学ツアーあり。必見。まず、身長板の前でパチリ!何にもない、四角いコンクリートの箱で、ドアがすごい。カシーンと、音をたてて閉まり、二重鍵をかけられたら、思わず、「出してーーー!」と、叫びたくなる。中から、見たドア。せっかくだから、外から鍵をかけてもらいました。こ、こわかったあ!!運動場。その名も、”ケージ”と呼ばれ、完全にアミの中です。空も、鉄の網の中から見るのです。廊下、ここを、監視人が歩いているわけ。ハングのためのロープ。ハングは、有料で見ることが出来たんだって。後ろの塀の上が、ひとまわり歩けるくらいの小道になっています。敷地内には、初めて吊るされた人、2番目に吊るされた人のお墓というか、単に、この下に埋めてある印、というか、があります。泊まった部屋は、元は、相部屋だったらしい。部屋の中に、便器がありました。シャワーは、共同です。今は、一応、囲ってありますが、昔は、全て、ドア越しに監視できるようになっていたんですよね。いい経験、しちゃいました。敷地内に入っただけで、胸がぎゅーんとなる感じ。ベッドなど、もちろん、とても清潔なのですが、あくまでも、雰囲気にも保存を目的にしたところが見られ、(非常に古いシーツなど)昼間でも怖いのでした。翌朝、ようやく出所。思わず、「おつとめ、ご苦労さんでした。」と、言ってしまいました。
October 7, 2005
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念願のネイピアへ、3泊4日で行ってきました。日本人なら、誰でも知っている所なのよ。ネイピアの港から、日本にあるものが輸出され、商品名にもなっているのです。なあんだ?正解は、ティシューの名前。パルプの輸出港なのです。しかし、海外旅行のパンフレットに、ネイピアが載っていることはまず、ありません。ウェリントンから、車で約4時間。飛行場もありますが、とても小さいです。日本から行こうと思ったら、オークランド経由で、バスの旅、6時間といったところでしょうか。これは、途中でランチを食べたタヴァーン。ホテルとレストランが一緒になっているものです。中の階段。ここから上が、宿泊者用。あまりに古い電話。使っていたりして。ランチは、フィッシュ&チップスとか、ラムのローストとか。まあ、美味しかったけど、夜まで胃がもたれて困りました。そして、着いたネイピアの町。何故、ここに来たかったのかというと、町全体がアール・デコで統一されているからなのです。わかりますか?ビルのデコレーション。かわいいビルがたくさんあるのです。
October 5, 2005
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